1919年に新聞に連載された漫画「フェリックス・ザ・キャット」。皆さんもご存知の、あのカワイイ猫がキャラクターです。後に、テレビアニメや映画で大ヒット。
この大ヒットを受けて、ウォルト・ディズニーが在籍する配給会社チャールズ・ミンツが、ジュリアス・ザ・キャットってキャラの『アリス・コメディース』という実写合成ものの短編パクリ作品を作ります。(完全に模倣してます!)
怒ったのはフェリックスの原作者:パット・サリバン。結局ミンツ社はウォルトに映画『しあわせうさぎのオズワルド』を作るように指示。映画は大手配給会社ユニバーサル映画で配給され大ヒット。予想以上の爆発的ヒットでウォルトは次回作の制作費アップを要求したがダメ。更に契約書にはメインキャラクター『オズワルド』はユニバーサル映画しかダメってなっていたのにウォルトは気づかずサインしちゃった。
そこで、已む無く自身で後に『ミッキーマウス』へ進化する新キャラクターを猫に対抗してネズミの『ウィリー』を作って、更に映画会社まで作って、そして現在の大成功につながります。
この頃のアメリカは正に「ものづくり」に燃えていた時代。あのウォルトも契約書をよく読まなくてサインをしてしまうほど急激成長していたのでしょう。それがいつのまにか「金転がし」の国になっちゃった。這いあがれ、アメリカ!
そういえば田河水泡の漫画「のらくろ」は似ていますが、こちらは野良犬。のらくろは日本帝国主義の下で生まれ、愛された、悲しい運命の主人公。豚が中国服を着て登場することからも、のらくろそのものが帝国日本であるのは明らか。
なんとなく、それぞれのキャラクターを見ていたら、グローバル経済とか世界平和とか考えていた天皇誕生日です。
この映画の醍醐味の一つが映画「007は二度死ぬ」の撮影監督でもあるフレデリック・A・ヤングのシネスコ・サイズ(2.35:1)を最大限に生かした構図。静と動のどちらのカットでも絶妙なバランスに収まってるのは必見。
今、テレビやビデオもハイビジョン対応になり、世の中に横長サイズの画面が多くなりましたが、日本映画も外国映画もテレビ番組もましな構図で撮影しているキャメラマンが少ない。そんな中で、この「アラビアのロレンス」を見ると3時間を越える作品でも構図が安定しているから疲れません。
昔のテアトル東京ほどの巨大スクリーンではありませんが、都内でも大きな部類のスクリーンで、大音響で一度は観ておいて損はないです。特に、音楽監督のモーリス・ジャールが作った前編を流れるロマンチックなまさにバック・グランド・ミュージックも楽しんで欲しいと思います。
もちろん、映画「戦場にかける橋」と本作で2度のアカデミー監督賞を受賞したデヴィッド・リーン監督の手腕は言うまでもありません。デジタル処理で容易に修正ができない時代の映画撮影、特にロング・ショットの緊張感は絶品です。
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フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。
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東京下町生まれ千葉県在住。
ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。
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