毎日読ませて頂いていたブログが"お休み"になって思うこと…

毎日読ませて頂いているブログが「お休み」に…

先日、私が毎日読ませて頂いているブログに「お休み」する旨の投稿がありました。今回は、それを知って思ったことを綴ろうと思います。まず、そのブログの存在を知ったのは、2015年の朝ドラ『まれ』の感想を書いている頃…

私が、そのブログの存在を知ったのは、2015年の6月16日。朝ドラ『まれ』の感想を書いている頃です。それから約5年10か月、土日以外の朝ドラの放送のある日は毎日必ず、そのブログを読んで、お互いにトラックバックを送信し合うと言う関係が続いておりました。

トラックバックとは？

トラックバックとは、他のブログ記事やサイトの内容を自身の記事に参照・引用をした際に、そのことを参照・引用元の管理者に通知する機能です。また、送信した通知を参照・引用元の管理者が承認すると、相手の記事に自身の記事のURLが貼られ、被リンクを獲得できる「相互リンク」的な機能のこと。

大体、私は午前中に投稿すると、そのブログは夕方に投稿されると言う時間の流れで、私としては午前中に投降した自分の感想と、そのブログの感想を読み比べて、新たな発見をしては、次の日の感想へ何となくその “新たな発見” を反映させてみたりしていました。

ドラマの感想ブログ同士は、あまり互いにコメントしない…

他にも、ドラマの感想を毎日投稿しているブログは幾つかありますが、なぜか、先述のトラックバックのやり取りをして互いの存在を知ってはいるし、意識もしますが、意外と直接的なコメントのやり取りはないのです。

これが、映画鑑賞の感想ブログだと違うんですね。基本的に、映画鑑賞の感想ブログは、映画感想に特化したブログ主さんが多いので、横の繋がりが広いと言うか、お金を払って見ているからか、互いの感想に感想を書いて繋がるケースが多いように感じます。

でも、テレビドラマの感想ブログは、あまり横の繋がりが弱いと言うか、どちらかと言うと「一読者」として接するケースが多いように思います。「なるほど、この人はそう思うのか…」みたいな感じで。だって、そこへ私が自分の感想をコメント投稿したら、自分のブログへ感想を書いている意味はなんなの？ と、自問自答が始まるからだと、私は思っています。

「お休み」の真意は分かりませんが、相当悩まれたはず…

そのブログの最後の投稿には、毎日朝ドラの感想を投稿するのは止めること、たまに書きたいことがあったら書くかも知れないことが、記されていました。ですから、「閉鎖」ではなく「お休み」なわけです。「お休み」する理由も書かれていますが、それが真意の全てであるかはわかりません。

ただ、2005年から続きて来た（私が、当blogを開設したのは、2007年）ブログを「お休み」するのは、それ相応に悩まれた結果だと思います。

私と真逆の温和なトーンで、安心感の溢れるブログでした…

また、私の知る限りでは、常に温和なトーンで、その中に “人への愛” があって、ご自身の現実の生活と朝ドラの世界を比較し、深く読み解く、そんな私と真逆な感想でした。コメントで荒れたのを見たことはありませんし、常連の読者さんもたくさんいらっしゃって、安心感のあるブログでした。
※「お休み」なので “過去形” にすべきか悩みました…

「お休み」と言う表現に、新しい人生の一歩を感じました…

そのブログの最後の投稿に「ここはもはや私の日常ではなくなってしまった」と言うようなことが書かれていました。ブログを書くこと自体が日常に入り込む隙間も無くなったのか、ブログ上での読者さんとのやり取りが非日常的に思えて来たのか知る由もありません。

今は、コロナ禍で普段よりも変化が大きくなったり、大きな変化を求められるようになったりするご時世です。特に、自分から環境を変えようと思ったら、これまで当然であった “日常” を捨てて（諦めて）、“新しい日常” を手に入れることも必要だと思います。「お休み」と言う表現に、新しい人生の一歩を感じたから、今、こうして書いているのだと思います。

長い文章を中心に構成される"ブログの不思議な特性"

私だって、このブログがいつまで続くか分かりません。ある日突然、感想を書く気にならなくなることもあるでしょうし、「なぜ、こんなことに多くの時間と労力を割いていたのだろう？」とバカバカしくなって、放置するかも知れません。

でも、14年もブログをやっていると、やはり「ブログって面白いな」と思うのです。相手の顔も声もわからないネットの世界で、文章（たまに、写真や動画もありますが）を通して、書き手（ブログ主さん）の “人となり” や “佇まい” みたいなものが感じ取れるのです。そこが、長い文章を中心に構成されるブログの不思議な特性だと思っています。

ブログは "ご縁" を繋げるツールであるとも思います

また、ブログは “ご縁” を繋げるツールであるとも思います。ROM（「Read Only Member」の略で “読むだけの人たち” の意味）な人たちは別にして、直接コメントを下さる読者さんとは、文字上ですがお話ができる。

それも、自分の行動範囲を超えた地域や年齢や少数派の人たちの日常や考え方を知ることも出来て、それが自分の勉強にもなりますし、元気の源になったり、アフェリエイトを通して経済的に助けてもらったり…

毎日読ませて頂いていたブログが無くなる（お休みする）のは、私にとっては “一つの日常” が失われることでもあります。寂しいことですが、ブログ主さんの苦渋の決断と、明るい未来を応援したいと思います。

あとがき

私にとっては、そのブログを読ませていただくことが “日常” であり、“当然” のことだと思っていました。でも、本人にとっては “日常” でも “当然” でも無くなったと言う意味ですよね、きっと。そう考えると、他にも読ませて頂いているブログも毎日が “奇跡の連続” なのかも知れないなぁと思います。もちろん、当blogでの私とあなたも…

まっ、私の場合は「閉鎖しようかなぁ宣言」をしつつ、ダラダラと引っ張って気が変わるとか？ でしょうか。

やはり、文章を書くことも好きですが、ドラマに限らず、映像を主軸に、物事に対して、常に「自分は、こう思う」と言う癖をつけて、それを的確な文章や言葉、時には写真や映像を通して相手に伝えることが好きですし、それが私の仕事の原点だと思うのです。

だから、今、コロナ禍で思い切りアウトプットする現場（職場）が失われているからこそ、自分のブログに食らいついて行こうと思います。

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【私のブログの話】頼りない管理人が、読者さんに励まされたと言う、あるブログのお話です…

『私の家の話』へ、たくさんのコメントを頂きました(謝)

先日、『【私の家の話】情けない夫が、妻に励まされたと言う、他愛のない夫婦のお話です…』と言う投稿をさせて頂きました。

すると、たくさんの読者さんから私（管理人）の激励のお言葉や、妻へのねぎらいとお褒めの言葉を頂きました。コメントの中には「管理人さんと奥様以外非公開希望」と言うものもあって、妻も「あなたの公開日記を通じて、元気を貰えた」とお礼を申しておりました。

私はブログが大好きで、他のブログを読んで感じるのは…

いやあ、ブログと言うのは良いものですね。私も、テレビドラマの感想ブログを中心に、他の方が運営するブログを毎日読ませて頂きます。そこで思うのは、ブログの数だけ、個性的な管理人さんがいて、個性的なブログを運営されているなぁと言うことです。

特に、他のブログを読んで感じるのは、文体の違い、ジャンルの幅、そしてコメントの扱い方が目につきますし、いつも気になります。

ブログの文体、気になりませんか?

まず、文体。これ、いろいろありますよね。基本的には読者の存在を意識しつつ、自分自身でボケとツッコミをするタイプとか、とにかく読者に語り掛けるタイプとか、淡々とつぶやくタイプとか。

私は… と、自分のタイプを考えると良くわかりませんね。私が意識しているのは、「出来るだけ会話をしているような感じ」を醸し出しつつ、「伝わりにくいニュアンスを徹底的に描写する」ようにしている… でしょうか。まあ、自分勝手に、好きなことを書いているだけと言ったら、それまでですが…

1つのブログが扱うジャンルの幅にも、いろいろありますね

ジャンルの幅もいろいろですよね。テレビドラマの感想だけのブログもあれば、ドラマや本や漫画に精通するブログもありますし。でも私のように、一応「テレビドラマの感想」と言う主軸を置きながら、ノンジャンルで政治経済から自分や家族のことまで書く人は少ないかも。読む側に取ったら、面倒ですかね。

ジャンルが固定していないのは。でも、例えば、先週最終回を迎えた連ドラ『俺の家の話』の感想なら、どうしても「介護の実体験」を抜きには感想は書けません。やはり、人の思考って縦横無尽と言うか、点と点が無数に繋がって線になり、面になり、無限に広がるものですよね。だから、いいかなって。

ブログ管理人と読者さんの関係も、個性が出ますね

100万回アクセス毎に投稿している感謝の記事で、良く私はこう書いています。

引き続き、この “ちっぽけな宇宙” を、よろしくお願い申し上げます。

まあ、こんなブログですが、私にとっては “ちっぽけな宇宙” なんですよ。その宇宙には「ドラマの感想」とか、「音楽の話」とか、「今日のニュースを見て感じたこと」とか、「夫婦のこと」とか、たくさんの星があって、互いが連携しています。そして、その宇宙はいつでも何処からでも誰でも入ることが出来て、集うことが出来る。

共感したり、反論したり、教わったり、教えたりの関係もある。もちろん、助け合いや励まし合いもありますね。こう言うブログを作ろうと思って2007年9月30日に開設したつもりはないのですが…

読者さんのコメントへの対応も、ブログ毎に個性があります

やはり、読者さんの “存在” が、今のブログを作って下さったと思っています。そこで、前述の他のブログのコメントの扱い方に目がいく話へ戻りますね（上手く行ったかな？）

ブログによって、コメントを一切受け付けないブログと、コメント東京出来るけど管理人さんがあまり返事をしないブログと、私のように都度都度コメント返信するブログがあります。コメントをブロックするブログは気持ちがわかります。一方的に伝えたいと言う意思が強いってことですから。

私が分からないのは、読者さんのコメントを意外と放置しておくタイプ。お読みにはなっているのでしょうけれど、場合によっては管理人さんの投稿より、読者さんのコメントの方が分量が多かったして（笑） でも、それも個性ですよね。

うちの読者さんは、お行儀が良く、優しくて、温かく見守る方が多いなと…

当blogの読者さんは、皆さん、お行儀が良く、優しくて、温かく見守る方が多いなと感じています（今回は、ちょっぴり盛ってます！）。

年に数回、炎上しそうになると、決して連携できるはずないのに、まるで打合せでもしたかのように、そ～っと消火器を持って来て火消しを買って出て下さる読者さんや、敢えて静観して火に油を注がない作戦の読者とか、いらっしゃいます。そう言うのも嬉しいですね。

当blogの読者で、30年来の友人からユーミンの曲が送られてきて…

と言うわけで（どう言うわけで？？？）、先日の『私の家の話』にたくさんのコメントや Web拍手を頂き、本当にありがとうございました。

昨晩、当blogの読者であり、私の高校時代からの30年来の友人からメールが届きました。「この曲が頭の中で回ってる時に、あの投稿を読んで、妙にしっくりきたもので」と。その曲が、松任谷由実さんの「ナビゲイター」。1977年11月5日発売の9枚目のシングル『遠い旅路』のB面（若い方は「B面」の意味が分からないかも。カップリング曲）でした。

ユーミンのベストアルバムの中でも好きな『sweet, bitter sweet YUMING BALLAD BEST』にも収録されています。「彼女とのドライブ」をテーマにしたバラードです。

サイドシートにおまえを感じれば
地図がなくても行けると　あなたは言う
私のことがわずらわしいときは
少しラジオを　大きくして

こんな歌詞で始まるこの歌は、車大好きな松任谷正隆さんとユーミンの恋愛時代を歌ったのでしょうかね。今から44年前、まだ「カーナビ」なんてない時代に、助手席の彼女を「ナビゲイター」と歌うセンスが凄いですね。私の友人も、なかなかの選曲をしてくるなぁと思いました。

ユーミンご本人の歌唱の映像はありませんでしたが、石谷嘉章さんと言う男性のピアノ弾き語りが良かったのでご紹介します。歌詞はこちらです。

ナビゲイター（松任谷由実） - YouTube

あとがき

あの投稿の中で、妻が3月30日（日）の夜、「ウイルス性胃腸炎」に罹患したと書きました。あれから順調に回復し、先ほど勤務先から帰宅した妻に症状を聞いたところ、「カクテルが飲める気分まで回復したよ」との返事がありました。と言うわけで、5日ぶりに、今夜は妻が大好きなカクテル「辛口でジューシーな特製ホワイト・レディ」を作ろうと思います。

そして、今夜から、いよいよ2021年4月期の春ドラマが始まります。今期もよろしくお願いいたします。

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連続テレビ小説「おちょやん」 （第85回・2021/4/2） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』（公式サイト）
第85回／第17週『うちの守りたかった家庭劇』の感想。


※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

---

出征した夫・福助のトランペットを婦人会から守り抜いたみつえ（東野絢香）。芝居茶屋・岡安を再興させ、お茶子たちを呼び寄せたいと願うシズ（篠原涼子）。それぞれの、大切なものを守りたいという意地に触れた千代は、自分一人でも家庭劇を続けることを一平（成田凌）に宣言する。突き放されても、千代は今までの稽古場を自分で間借りすることに決め、「鶴亀家庭劇」の掛け軸も勝手に書きかえてしまう。それをある人に見られて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作：八津弘幸 ●脚本協力：吉田真侑子 ●演出：原田氷詩（敬称略）

第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

最近は今回を見る前に前回を早送りで見直すようになった!

だいぶ前から「様子見モード」になって、自分ではいつでも「継続視聴停止」状態になれる気楽さで『おちょやん』を見て思うことがある。それは、今回を見る前に、前回の内容が頭に残っていないことが多いのだ。

その理由は、大した内容ではないことや、出来事が箇条書きで印象が薄いなど、いろいろある。だから、最近は今回を見る前に前回や前々回を早送りで見直すようになった。

本作は「今日の15分間だけ」を見た時の感想ほど悪くない!

すると、思うのだ。本作って、「今日の15分間だけ」を見た時の感想ほど悪くないなと。

例えば、今週だって、空襲の恐怖に日々晒される中で、空襲警報が鳴って防空壕に逃げ込んだ。その中の緊縛や恐怖からくるギスギスした10数名の住人たちを、偶然居合わせたしゃべくり漫才で名を馳せる漫才師と「家族」をテーマにした “即興芝居” をやって、その場を和ませた。

余程、好意的に解釈しなければ、そうは見えないは困る!

まあ、“即興芝居” の中に弟が登場して「？」の部分は確かにあったが、前回で、千代（杉咲花）が「これ以上 大事なもんが のうなってしまうのは もう ごめんだす」と意地を張って、自分一人でも家庭劇を続けることを一平（成田凌）に宣言したくだりなんて、意外と悪くないのだ。

確かに「これ以上 大切なもん」が「鶴亀家庭劇」であったなんて、余程、好意的に解釈しなければ、そうは見えないし、そうも描かれていない。それは断言できる。

千代が、家庭劇に食い下がる描写はやって良かったと思う…

ただ、千代にとって「これ以上 大切なもん＝鶴亀家庭劇」であることを、今ここで強引にでも描かないと、益々、千代がメインでないエピソードばかりの印象が強くなってしまうのだ。

先日も書いたが、振り返れば、第11週『親は子の幸せを願うもんやろ？』は、みつえの恋バナ。 第12週『たった一人の弟なんや』は、弟・ヨシヲの放火未遂。 第13週『一人やあれへん』は一平の家族のお話。 第14週『兄弟喧嘩』は千之助と万太郎。 第15週『うちは幸せになんで』は父・テルヲの退場劇。

第16週『お母ちゃんて呼んでみ』は寛治と亡命。そして今週の第17週第17週『うちの守りたかった家庭劇』の前半はみつえと福助のトランペットと、6週間と2日間連続で、千代はメインでないエピソードばかりなのだ。

だから、強引にでも、千代が一平の反対を押し切っても、戦時下であっても家庭劇や芝居に食い下がる描写はやるべきだし、やってくれて良かったと思っている。

演出の「掛け軸」の見せ方が面白くない!

ただ、やはり今週は脚本も良くないが、演出が致命的に良くないと言うか、演出家の脚本を読む能力が残念ながら乏しいのだ。

例えば、主題歌明け、誰もいない家庭劇の床拭きを一人でやっている千代のシーン。千代が健気に床拭きをするのは、奉公に出された時を思い出させて良い感じなのに、フレーム（画面）内に、「鶴亀家庭劇」の掛け軸が入った瞬間に、掛け軸に何かやりそうな画角になってしまう。これが面白くない。

普通に稽古場の隅っこまで床拭きをやり終えて、ふと立ち上がって千代の目に掛け軸が入って来るだけでいいのだ。それが「先が見たくなるドラマ」の作り方。そう言うのを手抜きして、且つ気づかずにやらないから、「今日の15分間だけ」を見た時の感想が悪くなるのだ。

もっと1回15分間を大切に作り込むべき!

また、3分過ぎに寬治（前田旺志郎）がやって来て、唐突にこんなことを言った。

寛治「家賃 千代さん一人で払うつもりやの？」

先週の16週『お母ちゃんて呼んでみ』の前半で、あれだけ千代は寛治に「お母ちゃん」と呼ぶようにやっていたのに、週の半ばで突然に高城と小暮の逃亡劇へ切り替えたから、尻切れトンボになった。そう言う部分もちゃんと尻拭いをしておけば、今回の「千代さん」にも違和感を覚えないはず。

でも、それをやらないのが、本作の脚本家。結局、先週1週間無駄にしたのと同じなのだ。それでなくても、「全115回」に短縮放映しているのだから、もっと1週間、いや、もっと1回15分間を大切に作り込むべきだと思う。見ている視聴者にも失礼な話だし…

家庭劇再結集は、もっと感動的に作っても良かったと思う…

好みはあると思う。まあ、これ以上ない位にご都合主義的に、6分過ぎに家庭劇に劇団員たちが千代の下へ集まって来た。でも、こう言うのも、あると無しでは全然違う。やはり、あった方が断然に “千代が人を呼び寄せる魅力がある人” らしく見えるし、劇団員たちが鶴亀家庭劇が好きだったことも表現出来る。

だから、あっって良かった。ただ、やはり演出が出来ていない。「雨降って地固まる」とか「まだ俺の席あるかな」とテロップを出して、コミカル仕立てにするのでなく、ここは家庭劇結成当時の回想シーンを上手く混ぜて、感動的なシーンに仕上げるべきだったと私は思う。

そして、印象付けるのだ。“千代が人を呼び寄せる魅力がある人” であることと、劇団員たちが鶴亀家庭劇が好きだったことを。そう言うのを積み重ねないから、翌日になったら忘れてしまうのだ。

千代の「ずっと」の期間が不明瞭なのが演出のダメなところ

演出の力不足を感じるシーンは、まだある。9分過ぎ、結果的に一平まで戻って来て、百久利（坂口涼太郎）への盃を用意して乾杯する直前の千代の次の台詞だ。

千代「ここ来て 1人で掃除している間 ずっと思てました」

ここで注目するのは「ずっと」の期間がどれ位なのかってこと。今回の15分間を見ただけでは、稽古場を一往復程度した「数分間」に見えてしまう。

でも、せめて、日めくりカレンダーのように、数日間、一平とは別行動で千代が稽古場の床掃除をしているように上手く「時間経過」を作っていたら、寛治がやってくるのも、他の劇団員が集まって来るのも、より感動出来たと思うのだ。

脚本に「ずっと」と書いてあるのを、どう解釈して映像化し、視聴者に面白く見せるか、それを今週の演出家はもっともっとやるべきだったと思う。更に付け加えるなら、千之助（星田英利）が千代の乾杯前の挨拶に対して「長いわい」と言う。この脚本を読んだなら、もっと千代の喋るスピードを落とすべきだった。

いつも通りの、聞き取り難い早口で長台詞を喋ったって、視聴者が感じるのは「長いわい」でなく「分かり難い」なのだ。そう言う冷静な演技指導も無かったのは、残念でしかない…

最後、千代が何のことを「ええで」と言って欲しかったのかが曖昧だったのが残念…

さて、終盤は箇条書きで時間経過と場所移動が成されて、千代たちは京都で舞台の初日を迎えている設定。まあ、その過程はどうでも良い。問題は、次の千代と一平のやり取りの解釈だ。

千代「ほんまに これで よかったんやろうか」
一平「ええで。お前のやったことは 間違うてへん」

これ、如何様にも受け取ることが出来る。だから、厄介。恐らく多くの本作を否定的に見ている人たちには、千代が劇団員たちを家族と一緒にいることよりも、自分にとって大切な家庭劇存続のために家族と引き剥がしたと思うはず。好意的に見ている人たちなら、芸人（劇団員）たちは家族より芝居を取るのは当然となるのだろうか。

私はどちらの立場でもないから、もっとこの夫婦のやり取りの意味をしっかりと演出して欲しかった。千代は「自分のやりたいことを優先したこと」に「ええで」と言って欲しかったのか、結果的に「千代が先導したかたちで家庭劇が復活したこと」に「ええで」と言って欲しかったのか。

敢えて、曖昧にした可能性もゼロではないが、ここは主人公の心情描写として、明確にしておいた方が良かったような気がした。

あとがき

予算が無いのか、演出のセンスが無いのか、最後の大阪の大空襲は、ちょっとしたボヤ騒ぎにしか見えませんでした。

それにしても、ここまで「家庭劇」を掘り下げるなら、昭和3年に鶴亀家庭劇が発足してから、劇中の今が昭和20年ですから、17年間もあったわけで、その17年間の家庭劇の中での千代、家庭劇と千代、千代にとっての家庭劇を描くべきでしたね。17年ですよ、17年。今さら言っても遅いですが、描くべき部分が描かれていないのは致命的です。

金曜日がこの終わり方だと、次週は大阪の空襲からの “続き” から “終戦” でしょうか。なんか、時間経過ばかりで、千代と言う主人公が全く描かれていないのが、本当に気になります。せめて、戦争が終わってから、千代の女優や芝居への拘りが、しっかり描かれるのを期待します…

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【これまでの感想】

第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや～』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん　よいお年を！』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう！』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん！』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん！』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ？』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩（げんか）』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 土
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83 84

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【私の家の話】情けない夫が、妻に励まされたと言う、他愛のない夫婦のお話です…

みっきーの夫婦の話でも読んでやろうかと思って頂けるのなら…

情けない夫が、妻に励まされたと言う、他愛のない夫婦とは、私たち夫婦の話です。あなたが、時間を持て余して困っているような読者さんで、管理人・みっきーの夫婦の話でも読んでやろうかと思って頂けるのなら、少しの間、お付き合い下さい。

今年もバタバタと音を立てるように次々とキャンセルの通知が…

今日は、4月1日。いろいろなことが、始まる日です。そして、昨日は3月31日で、いろいろなことの締め括りの日です。そして、新型コロナウイルス感染は減っては不得手を繰り返し、感染力の高い変異種まで現れて、第4波、第5波も見えて来ました。

それによって、私の主たるフリーランスの仕事である、ホテルで開催される全国や世界中から参加者が集まるイベントが、昨年に続き、バタバタと音を立てるように今年も次々とキャンセルの通知が来たのが昨日です。年度末ですから、どの企業もコロナ禍2年目ですから対応が早いのです。

一昨日の夜は一睡も出来ませんでした…

もう、一昨日からキャンセルの電話が次々と入って、実は、一昨日の夜は一睡も出来ませんでした。まあ、元々軽度の睡眠障害があるので、眠剤は飲んで入るのですが、そんなのも効かない位に先々のことが心配で眠れませんでした。ですから、昨日の朝ドラ『おちょやん』の感想も、気分が乗らなかったのです。

妻がウイルス性胃腸炎で、ほぼ家庭内別居生活が始まり…

一方で、妻は、この位の季節の変わり目になりますと、ウイルス性胃腸炎になります。そして、28日（日）の夜辺りから発症し、病院で検査を受けると（ノロウイルス感染ではありませんでした）ウイルス性胃腸炎と診断されました。

そこで、私たち夫婦は、感染防止のために、食事、タオル、コップなどの共同使用の中止をして、28日（日）から本日4月1日（木）まで、ほぼ家庭内別居で生活してきました。

そして、妻は、昨日は勤務先の病院を休んで、1日安静に過ごすことになりました。そのお陰か、昼頃にはだいぶ体調が良くなり、「お寿司が食べたいなぁ。でも、食べたらまた戻っちゃうし…」なんて言う位に回復していました。

私の"弱音"が、妻の耳に届かない…

そんな妻の体調を聞いて、私は、「ちょっと話があるんだけど…」と話を始めました。まあ、皆さんのお察しの通りですよ。「仕事が無くなっちゃった、どうしよう？」とか「仕事が無いと、生きる気力が湧いてこないよ」とか、果ては「死んじゃった方が楽になれるかなぁ…」でした。

母の日のプレゼントの花を通販サイトで買おうとパソコンと奮闘しつつも上手く行かない妻に、「私の話、聞いてる？」と聞くと、「なんか、決済画面に進むと、警告メッセージが出て買えないの！」と、聞く耳持たずって感じ。

私の弱音を聞いていないと思っていた妻の言葉に涙が出た…

そこで、「私のパソコンで、違うブラウザを使ってやって見たら？」と提案して、私の部屋へ妻がやって来ました。妻に「ここをこうやって…」とパソコン操作を教えて、難なくお買い物は無事終了。「ほら、ブラウザの相性が良くなかったみたいだね」と妻に言うと、妻がこう言いました。

「コロナ。来年の年明けまで終わらないよ。だから、今年いっぱい新しい仕事を始めたところで、コロナの影響を受ける仕事はダメだよ、きっと。どうせ、この1年、ほぼ仕事が無かったんだから、もう1年仕事無くても同じじゃん？
新しいことのために借金したり苦労したりして失敗するより、もっと家事をやってよ。今もやってくれてるけど、もっとだよ。それでコロナが落ち着くまで生きればいいじゃん。
私は定年の60歳までは働くから、コロナが収束したら、60歳過ぎになっても働ける仕事についてくれれば良いからさ」

こう言って、私の部屋を出て行きました。

夫婦って、良いものだなぁと改めて思いました…

涙が零れました。嬉しかったです。だから、こうしてブログに書き残して、自分への戒めにしようと思いました。

両親が他界した私にとっては、もはや妻は、とても大きな存在なのです。そして、妻にとって私は、ほんのちっぽけな弱虫なのです。情けない話ですが、夫婦って、良いものだなぁと改めて思いました… と言う、他愛のない、私たち夫婦のお話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

あとがき

妻は、自分が病気で欠勤しているのに、こんなことを言ってくれました。そして、今日も、コロナ患者のいる病院へ出勤して行きました。今日は、おなかの調子の良くない妻のために、妻が大好きな私特製の和風ポトフを作って、帰宅を待とうと思います。

皆さんにも、よき春が訪れるのを祈って、先日、妻と “自家用車＆歩き花見” をした時の写真を贈ります…

我が家の愛車「セラ」は天井もガラスなので見晴らしが良いのです。

今年もキレイな桜が咲きました

夕方の逆光で桜を撮ってみました

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「更新が遅れる旨」のお知らせ

いつも、当blogをご愛読いただき、ありがとうございます。また各種アソシエイトでのお買い物にご協力いただき、本当にありがとうございます。仕事が激減しており、大変助かっております。

さて、敢えて大々的に読者の皆さんへお知らせをする程のことではないと思いますが、更新を楽しみに待っていて下さる読者さんもおられると思いますので、「更新が遅れる旨」のお知らせをさせていただきます。特に、ドラマ『俺の家の話』の感想をお待ちの方、申し訳ございません。

3月5日(金)～7日(日)のテレビ番組の感想は投稿が遅れます

昨年暮れの緊急事態宣言発令の噂が出始めてから、今年になってパタリと婚礼の仕事が無くなりました。ですが、ナント約2ヵ月半ぶりに「婚礼の仕事」、それも “土日連続” で入りました！

と言うわけで、表題の通りに、3月5日（金）から7日（日）のテレビ番組の感想は投稿が遅れます。コメントやWeb拍手への返信も合わせて、気長にお待ちください。もちろん、頂戴したコメントは、読んで確認次第、公開希望のコメントは公開させていただきます。

あとがき

まだまだ、新型コロナウイルス感染の収束が見えません。医療従事者（私の妻を含め）の方々を始め、エッセンシャル・ワーカーの人たちや、地道に自粛を頑張っている人たち、皆さんが「無名のコロナファイター」です。「みんなすげーし、あなたもすげーよ」です。そして、こっそり「自分もすげーよ」と褒めませんか？ そして、皆さん、穏やかな週末をお過ごし下さい。

上記の「みんなすげーし、あなたもすげーよ」の元記事↓です。
視聴おススメ! NHK首都圏情報 ネタドリ!「コロナ自粛をがんばる ひとりひとりにエールを」見逃し配信2/26(金) 午後7:57 まで
※見逃し配信は終わりましたが、投稿内の関連記事は読むことは出来ます。

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