35歳の少女 （第10話/最終回・2020/12/12） 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『35歳の少女』（公式）
第10話/最終回『望美は多恵を失った喪失感に沈みながらも、両親が残した家に愛美と住むことを決める。そんな中、結人と久々の再会を果たすことに…。壮絶な人間ドラマの最後の幕が上がる。』、ラテ欄『25年ぶりに目覚めた私の母に捧げる答え』の感想。

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多恵（鈴木保奈美）を亡くした喪失感に沈む望美（柴咲コウ）は、実家に住むと決意。一緒に暮らす愛美（橋本愛）は仕事の誘いに心が揺れる。今村家では、進次（田中哲司）と達也（竜星涼）が、ある決意を胸に食卓を囲んでいた。一方、教師として無力さを感じる結人（坂口健太郎）は、退職願を手に最後の授業に臨む。それぞれが生き方を模索する中、望美は旧友の結婚式で結人と久々の再会を果たす。
---上記のあらすじは[[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：遊川和彦（過去作/〇〇妻、家政婦のミタ、女王の教室、同期のサクラ）
演出：猪股隆一（過去作/怪盗 山猫､家売るｵﾝﾅｼﾘｰｽﾞ､ﾆｯﾎﾟﾝﾉﾜｰﾙ） 第1,2,5,8,最終話
　　　明石広人（過去作/過保護のｶﾎｺ､ﾄﾄﾞﾒの接吻､正義のｾ､わたどう） 第3話
　　　伊藤彰記（過去作/過保護のｶﾎｺ､ﾊｹﾝ占い師ｱﾀﾙ） 第4,7話
　　　大谷太郎（過去作/ごくせん､ヤスコとケンジ） 第6,9話
音楽：平井真美子（過去作/映画『60歳のラブレター』､ﾊｹﾝ占い師ｱﾀﾙ）
主題歌：King Gnu「三文小説」（ソニー・ミュージックレーベルズ）

この最終回では、これまでの経緯や設定がほぼ無関係…

確かに、「主人公の時を超えた成長物語」であり、「一風変わったホームドラマ」であり、「遊川和彦流のヒューマンドラマ」ではあるのだろうし。まあ、そんな感じで終わるのは予想していたことなのだが。

ただ、この最終回だと、「25年の眠り」も、第6話から第7話（だったか？）の時間経過も、最終回の内容に対して、ほぼ必然性がないし、無関係になっている。

大量の台詞で"これまでの出来事"を補完はしているが…

今期の連ドラが、第8話程度で最終回を迎えている中で、第10話まで放送されている割に、第9話までに描いたことが最終回にあまり影響していないと言うのは如何なものだろうか。確かに、最終回しか見ない視聴者向けに、大量の台詞で “これまでの出来事” を補完はしているが、それって連ドラとして正しいのだろうか？

｢起承転結の転｣の第7話からの｢第2章｣が崩壊の始まりか…?

私にとっては、主人公がユーチューバーになった「起承転結の転」であった第7話からの「第2章」が、どうしても馴染めなくて。逆に、第6話までの「第1章」は、久し振りに「遊川和彦ワールド」が万民受けしそうな連ドラして期待も出来たし、評価もして来た。

それだけに、オール・ハッピーエンドがどうこうではなく、薄っぺらな家族愛や、浅い教育論を描くために、「35歳の少女」を主人公にしたのだろうか？ の謎が深まった最終回になってことが、一番残念だ。

あとがき

繰り返しになりますが、「第1章」までは面白かったし、高評価していたのに…。結局、安定感の “突飛な設定” と “使い古されたベタなテーマ” で “消化不良な最終回” な「遊川和彦流のヒューマンドラマ」だったと言うことですね。しばらく、遊川和彦氏のドラマは食傷気味になるかも…

それと、結婚披露宴の仕事に30年近く携わっている者として、皆さんは間違えないで下さい。結婚披露宴の司会者の位置は、大原則として高砂（メインテーブル、新郎新婦の席）の向かって “下手（左）” です。司会者はホストの立場ですから「下座」になります。私は “上手（右）” の司会台を見たことがありません。特殊なケールはあるでしょうが…

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