映画「Kー20 怪人二十面相・伝」の脚本って面白いの？

佐藤嗣麻子監督「プレッシャー？無意味」
2009/01/19 06:00 スポーツ報知

「名作には法則性がある。脚本はページ数。１ページ１分で１２０ページなら２時間。プロデューサーも全部読まない。最初５ページ、真ん中、ラスト。ここでつかみがなければダメ。統計学的にも証明されてるんですよ」

公私のパートナー山崎監督は今作で「脚本協力、ＶＦＸ協力」でクレジットされている。阿佐ケ谷美術専門学校時代の同級生。「山崎くんの才能に引かれたんです」と明かすが、当時から２人の存在は際だっていた。実は「三丁目の夕日」を撮ることを勧めたのは彼女だった。「ＳＦものが続き、撮るか迷っていたので『文学的なものを撮っておかないと映画監督として認められないよ』と」結果は大正解だった。
ここまで引用**********

まだ映画『K-20』は観ていません。って言うか観るつもりはありません。さほど巨額な制作費とは聞いていない本作品で、あのメイクの二十面相が屋根をピョンピョン跳ねるカットを見れば見当はつきますよ。予告編がベストだってことは。ですから作品の批判はしません。

でもって、上の記事の佐藤監督の脚本に関する考え方にはてなマークです。脚本ですよね。脚本の最初５ページ、真ん中、ラストの３ポイントでプロデューサーの心を掴んで何になるのか？シナプシスやプロットならともかく、２時間もの間を客席に座らせるのはそんな簡単なことではないでしょ？

『三丁目の夕日』を『文学的なもの』って位置付けたり、山崎監督に『文学的なものを撮っておかないと映画監督として認められないよ』と言ったり、どうも自分の価値観を微動だしないようです。まあ映画監督はそういう部分があって悪くないですが。

でも、『三丁目の夕日』はお金を払ってシリーズを観ましたが『VSXの展示会』だし、山崎監督はあくまでVSXを見せるために映画を撮る監督だと私は思っています。まあ、それが良いと思っている観客もたくさん居るから私みたいな反骨者が居たって問題ないはずですけど。

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「映画芸術」で映画「おくりびと」が2008年ワースト1に

「映画芸術」が映画「おくりびと」に物申す、2008年ワースト1に。
2009/01/16 21:42 livedoorニュース

「映画芸術」は、戦前に創刊した歴史ある映画専門誌。派手さはないものの、濃い内容で業界関係者や映画ファンから支持されている。毎年発表している「日本映画ベストテン＆ワーストテン」を楽しみにしてる人も少なくない。

今回の発表は公式サイトに掲載された速報のみで、「おくりびと」ワースト1選出の理由については言及していない。しかし、数々の賞に輝いている同作品に対し、老舗専門誌が物申す形となった。
ここまで引用**********

私も当blog『映画『おくりびと』を採点』で『ファンでなかったら★☆☆☆☆（5点満点中4点）』と採点しました。しかし、記事中のワースト10やランクインしていない他の作品と比較するとワースト1がかなり偏った理由があるのでしょう。

まあ、世間的には大ヒットした作品をワースト1にするのは、ある意味「映画芸術」の販売戦略としては当然です。「読みたい」と思った時点で私の負けかな？

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小泉今日子が25年ぶりに崔監督作品に出演

ここから引用**********
四半世紀ぶり！崔監督作品にキョンキョン出演 2008/12/24 06:02 / 提供:スポニチ livedoorニュース

崔洋一監督(59)が参加した短編映画企画「Ｔｈｅショートフィルムズ／みんな、はじめはコドモだった」が23日、東京・有楽町スバル座で公開された。「コドモ」をテーマに短編を製作する企画で、井筒和幸氏(56)ら監督5人が参加。崔監督は小泉今日子(42)主演の「ダイコン」を撮影。小泉との仕事はデビュー作「十階のモスキート」(83年)以来で「時間を全く感じさせなかった。存在が愛らしくてやっぱりアイドルなんだなと思いました」としみじみ語った。
ここまで引用**********

まだ、この短編映画は観ていませんが、崔陽一監督と小泉今日子さんのコンビじゃ観ない訳には行きません。ちょうど10代最後の頃に映画「十階のモスキート」を観ましたから。

とにかく、アイドルのキョンキョンが出演するのに、主演は内田裕也さん。しかもお父さんの警官が郵便強盗するって設定。崔監督の人柄か他にもビートたけしさんやアン・ルイスさんなど様々なジャンルの人が出演した面白い映画でした。

そして、今回の短編映画企画「Ｔｈｅショートフィルムズ／みんな、はじめはコドモだった」の中の一本「ダイコン～ダイニングテーブルのコンテンポラリー」で二人は25年ぶりの映画。そして共演には内田裕也さんの奥さんである樹木希林さんも。

正直、崔監督の過去の作品では「十階のモスキート」が一番いい。本作品と来年公開予定の映画「カムイ外伝」は、テレビのコメンテーターの時のような鋭い切り口の作品を期待してます。

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映画「センター・オブ・ジ・アース 3D版」で立体映画を考える

当blog『映画「センター・オブ・ジ・アース 3D版＜日本語吹替版＞」を採点』で触れなかった3D(立体)映画について考えてみようと思います。

私は『13日の金曜日 PART3(1980)』や『ジョーズ3(1983)』をリアルタイムに映画館で観た世代。もう30年近く経っているので大分技術が進化してますね。ただ昔の3D映画は全体的に飛び出していたし、後ろの座席の方が"飛び出し感"が強かったと記憶しています。

しかし、本作もそうですが、最近の3D映画は違います。これは昔のフィルム(アナログ)時代は二台のキャメラで同時撮影して意図的に立体感を作り出していたのに対し、最近はすべてデジタル処理。

背景はスクリーンに固定した状態で、飛び出させたいものだけを任意に飛び出させる処理をする。だから舞台装置の書割（背景画）みたいというか、要はアニメーションのセル画と同じ。これは先日のInter Bee 2008（国際映像機器展）でもありましたが、ディズニーが将来すべての映画作品は3D映画にすると言った事にもつながりますが、安価で容易に立体映像が作れるソフトが開発されています。

まあ、ハリウッド映画業界ではもう映画と言うメディアに残された技術革新は3Dくらいしかないのかもしれません。編集技術、音響、CGと進んできて未だ一般化されていないのは立体映画くらい。まだ、映画に比べて画面の小さなテレビではコスト面含めて難しいので、暫くはアドバンテージが映画のほうにあるわけです。

でも、全映画作品が3D映画になって市民権を得るには大変だと思います。特に上の写真のような偏光メガネをつけるのですが、これが薄いサングラス程度の色がついているため、スクリーン上が暗く感じます。偏光メガネを外すとわかります。それと前の方の座席でないと効果が小さいこと。このあたりが改善されるのを期待します。

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韓国で海賊盤DVD多過ぎて、ハリウッド全面撤退。

ハリウッドの大手映画会社すべてが、韓国でのDVD事業から撤退することになった。韓国では、ネット上の海賊版の流通が深刻化し、04年ごろからDVD市場が縮小。そのあおりをうけて、06年ごろから撤退が相次いでいた。韓国は「ブロードバンド大国」とも言われる一方、それが裏目に出た形だ。

2008/11/12/19:52分/提供:J-CASTニュース livedoorニュース

記事を読んでみると、韓国国民の約2人に1人が、週に1本のペースで映画を違法ダウンロード。「ダウンロードしたことがない」人でも、その理由で最も多いのは「複雑だから」(28.0%)。「著作権侵害への懸念」と回答したのは12.0%に留まっていると言う。

まあ、韓国は日本よりも早い時期からブロードバンド化が進んでいましたし、映像に限らず音楽も、またお隣の中国同様に著作権意識がかなり希薄なので便利なれば今以上に横行するのは間違いないはず。違法コピーDVDの店頭販売ですら規制できない状態では、ネット販売やダウンロードまでは規制の網をかけて利益を出すビジネスモデルを考えるよりも、撤退したほうが安いと考えるのは、いかにもALL or Nothingのハリウッド、アメリカらしい。

では日本に目を向けると、日本だってネット上に相当量の違法コピー映像や音楽があふれています。音楽CDを買う若者は激減し、DVDもレンタルをコピーして終わりって感じ。まあ、日本のCDやDVDが高価なのも理由でしょう。しかし、もっと著作権者にきちんと著作権料が支払われるように、JASRAC等の組織を見直さないと、作る気にならなくなりますよ、きっと。

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