テレ朝「スーパーモーニング」で紹介された、映画「ビルマVJ 消された革命」

ハリウッド大作続きで忘れていた作品
ワイドショーもたまに役立つ。年末からハリウッド大作続きと、和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りした米映画『ザ・コーブ(公式)』に話題を持っていかれて忘れていた映画『ビルマVJ 消された革命(公式)』を、先月開かれた先行試写会(参考)の様子と共に紹介していた。

ドキュメンタリー映像のダイジェストには気をつけろ
ドキュメンタリー映画のダイジェスト映像や予告編を紹介する番組ほど、注意しなければいけないと常々思っている私。なぜなら、撮影者や編集者、監督の明確な演出意図とは違った構成・演出がされる可能性があるから。それに本作には一部再現シーンが組み込まれているから尚更なのだ。

事実は事実。直視し、考える必要がある
今回の放送されたダイジェスト版をそのまま受け取れば、日本の(世界も？)マスコミの報道が如何に事実の一部を一定方向からしか伝えないのかと言う事。ミャンマーの僧侶たちの怒りが次第に膨れ上がり、それがやがて人を傷つける武器をもたない大きな力を、武力によって制圧しようとした軍の横暴さ。そして、その取材中に命を落とした日本人フリージャーナリスト・長井健司氏の死が、命をかけて果敢に事実を発信し続けるVJたちの一人である事がわかった。2007年当時のスパモニでは長井氏の死にフォーカスが当たり過ぎてミャンマーの現状にはさほど触れられなかった。そのあたりはスパモニ・コメンテーター鳥越俊太郎氏のしっかりやって欲しいなと思うのだが。

まずは観に行ってみようと思う
最近は映像のきれいさや最新テクノロジーばかりが話題になる映画が多い。しかし、本来はそれらが良いに越した事は無いが、ブレていようがピントが外れていようが、取材者の明確な意図によって切り取られた事実をどう見ている人に伝えるかであって、その意味ではバラバラに撮影された動画を一本にまとめ、新たな価値観を生み出したこの作品、是非見てみようと思う。



　　             　

　　　


閉ざされた国ビルマ―カレン民族闘争と民主化闘争の現場をあるく (単行本) 宇田 有三

長井健司を覚えていますか―ミャンマーに散ったジャーナリストの軌跡 (単行本) 明石 昇二郎 (著)

命の対価―独立系ニュース通信社の使命 (単行本) 山路 徹 (著)

ビルマの竪琴 [DVD] 出演： 中井貴一, 石坂浩二 監督： 市川崑

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予告編だけでも観たくなる『ピラニア 3D』

アジャ激白！「『ピラニア 3D』は25分の大殺戮シーンがあるぜ！」
http://blog.movie.nifty.com/blog/2010/04/3d25-f213.html

いよいよ8月27日に全米公開となる『ピラニア 3D』の監督、アレクサンドル・アジャ（『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ミラーズ』）が、このリメイク3Dホラーについて語った。

MTVのインタビューでアジャは、『ピラニア 3D』がブラッディでバイオレントな壮絶過激ホラーであることを約束してくれた。「この映画のクライマックスは、春休み中のたくさんの学生たちが集まり開催される一大イベント“ウェット・Tシャツ・コンテスト”で、ティーンたちがピラニアに襲撃されるシーン。約25分間の大虐殺シーンだ。最高に狂ってるよ」。

予告編は面白そう
当blogでは勝手な映画レヴューを書いているが、どんな時でも屁理屈を付けて観ているわけじゃない。ハチャメチャ設定のB級スプラッターなんて大好きだ。『アバター』のジェイムズ・キャメロン監督の『殺人魚フライングキラー』とか、"死霊の～"とか"悪魔の～"とかね(笑)。その点では今回の『ピラニア 3D』の予告編にはワクワクするのだが・・・

唯一の不安はアレクサンドル・アジャ監督ってこと?
前の記事『映画「ミラーズ」を採点』で見事★☆☆☆☆（5点満点中1点）だったからだ。どうも演出が私に合わない。辻褄合わせが多過ぎる。『ヒルズ・ハブ・アイズ』もイマイチだった。さて、本作はどうだろう。まずは、日本公開を期待しよう。

　　             　

　　　


ミラーズ (完全版) [DVD] 監督： アレクサンドル・アジャ
ヒルズ・ハブ・アイズ [DVD] 監督： アレクサンドル・アジャ
殺人魚フライングキラー [DVD] 監督： ジェームズ・キャメロン
悪魔のいけにえ スペシャル・エディション コンプリートBOX(3枚組) [DVD]

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アカデミー賞 『ハート・ロッカー』6冠、『アバター』3冠で幕

第82回アカデミー賞が決定！『ハート・ロッカー』6冠、『アバター』3冠、『プレシャス』2冠
http://www.cinematoday.jp/page/N0022981

第82回アカデミー賞授賞式が3月7日（現地時間、日本時間：8日）に行われ、『ハート・ロッカー』が作品賞と監督賞を含む6冠を受賞した。続いて『アバター』が撮影賞、美術賞、視覚効果賞など技術的な賞で3冠、『プレシャス』が助演女優賞、脚色賞と2冠を制した。

アカデミー賞がすべてではないと思うが
毎年アカデミー賞にはあまり興味がないが、今年はあまりの『アバター』人気で、ハリウッド映画界はどう価値を評価するのかと言う点で興味関心があった。もちろん私の予想では視覚効果賞と録音賞程度だと思ったのだが・・・

やはり"作品賞"と"監督賞"は無かった
日本での評価として。私の記事でも賛否両論を多数頂戴したように、"大絶賛派"と"予想以下派"に分かれうように思う。これは「まだ観てないの?」と言うマスコミの作戦によって過大に期待した人の無念さみたいのが大きかったように思う。普通に観れば相当に楽しめると思うし、ハリウッド映画らしいアメリカ万歳な作品としてとても面白い。とは言え、こうしてマスコミに利用されるべくして誕生した作品なワケで・・・

3D普及のために作られたのだから
キャメロン監督は10年ほど前から3D作品に興味を示していたし、現実として3Dテレビが一般に発売されると言う2010年に向けてパナソニックを始めスポンサーが作らせた3D普及のための作品なのだから、同じくスポンサーの顔色をうかがうマスコミも、おだてまくるに決まってる。その意味で、映画『アバター』は映画であって、PR戦略の大きな歯車でもあったわけで、今回の受賞でまた観客が増えれば、それもまたよしって事にはならないだろうか？

　　             　

　　　


The ART of AVATAR ジェームズ・キャメロン『アバター』の世界 (ShoPro Books) (大型本)
アバター [Soundtrack]
アバター THE GAME　PLAYSTATION 3
アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD]

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実況:日本アカデミー賞授賞式中継がつまらなすぎる

日テレで『日本アカデミー賞!!Ｎｏ．１映画が生放送決定』が放送中。

関根さんって仕切りはダメだったの?
司会の関根勤さん。バラエティにゲスト出演している時は最高に面白いのに、今夜の司会はサイテーな出来。とにかくカンペを読みっぱなし。関根さんの良さをこれ程スポイルする演出をやる日テレと日本アカデミー賞協会のセンスが怖い。

カメラがブレまくってる
まあ、カメラがブレまくってる。映画『劔岳 点の記 -ツルギダケ テンノキ-』の木村監督が来てるんだから気合入れてくれよ。と言っても、その木村監督もMCの関根さんに媚売ったり、協会に嫌味を言ったり。それなら断わりゃ良いのに。CMのタイミングももうちょっと考えて欲しいな。

視聴者より出演者のための関根さん起用なんだ、きっと
今のテレビ業界が如何に視聴者でなくスポンサー中心になってるってことだろうなあ。普通は出演者が楽しそうなら視聴者も嬉しいものだが、この中継はあまりそんな感じが無い。多分、豪華さとか、ザ・映画業界らしさがなく、芸能人かくし芸大会レベルなのが残念。

録画で、好きな女優さんだけ観れば良いって事だけど(笑)
それと、日本アカデミー賞の公式サイト、全然つながらない。




　　             　

　　　


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日本映画はアメリカでどう観られてきたか (平凡社新書) (新書)

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映画館のマナー

観客の傾向
最近、中年女性(おばさん)たちを映画館で良く見かけるようになった。レディースデーや夫婦50割引なんかが影響しているのだろう。それ自体は悪くない。斜陽だった日本映画界が盛り返してきたのは、少なからずおばさんのお陰だから。

その中年女性のマナーが気になる
もちろん中年女性に限らずマナーの悪い観客は存在する。ただ自分の経験では確実におばさんのマナーが気になる。本編の上映ギリギリになって、グループで入ってきて席をなかなか探せなかったり携帯電話をオフにするのはマシ。上映中に「今、映画を観てるから」なんて喋ってる人もいた。アバンタイトル(映画の題名が本編が少し始まってから出る)までぺちゃくちゃ喋っていたり、クライマックスの良い所でお隣さんたちと感想を述べ合ったり、逆にガサガサとお菓子の袋をいじったり。エンドクレジットを待たない人も多い。

"携帯電話""おしゃべり""エンドクレジット"は守って欲しい
多くは望まない。「携帯電話は予告編の間にドライブモードか電源オフ」、「本編が始まってからのおしゃべり禁止」、「エンドクレジットが終わるまで立たない」の3つは守って欲しい。私はただ単純に本編の最初からエンドマークまで集中して観たいのだ。

上映時間と駐車場割引の関係。そして狭いシネコンも問原因。
最近の映画は2時間越えが増えてきた。一般的な商業施設の駐車場割引が2～3時間だから、エンドクレジット終了を待つと超過料金になるらしい。また、昔の映画館のように広く入れ替え制で無かった頃は寛大になれたが、最近の狭いシネコンだとちょっとしたことが気になってしまう。

まあ、せめて自分だけでも他の人に不快な思いをさせないように、笑って泣いて映画を楽しみたい。

　             　

　　　


映画館と観客の文化史 (中公新書) (新書) 加藤 幹郎 (著)
映画館物語―映画館に行こう! (単行本) 高瀬 進 (著)
映画の真実―スクリーンは何を映してきたか (中公新書) (新書) 佐藤 忠男 (著)
映画館をはしごして (単行本) 小泉 敦 (著)

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