テレ朝「芸能人格付けチェック2009」の「音感・演出・華」は外せない！

元旦放送のテレ朝「芸能人格付けチェック2009　お正月スペシャル」を観ました。と言うか、事前の番宣が多過ぎて問題が露出していましたけど。仕事柄、「音感・演出・華」は外せません。ホテルで演出の仕事をする場合、この３つの要素は非常に重要です。

中でも「貴族の夫婦喧嘩」をテーマにした、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞したある有名映画監督が演出した映像と、年間100本の映画を見るという髭男爵・ひぐち君が演出した映像がを比較する「演出チェック」。台本と出演者が同じで、カット割りから演技指導などが違っているようですが、これは最初の１カットでわかりましたね。

どんな作品でも（特に短編作品では）冒頭の１カットで作品の方向性と状況説明を同時にする事が多い。その点から見ると崔監督作品の方が遥かにまとまってました。それとゲストも話していましたが、冒頭の夫婦の会話の切り替えしが台詞でなく、二人の感情の変化に合わせて行われていたり、妻が夫に襲撃を始める時に、いきなり二人の寄りから始めずにロング（引き）の画で環境説明を一度挟んで、バトルに入るのは期待感を高めますね。もしかすると崔監督の作品では「十階のモスキート」以来の傑作かも（笑）

また、華道家・假屋崎省吾が生けた花と、高校時代に週１回、華道の授業があったという大林素子が生けた花を見極める「華チェック」。これは予告編だけで作品テーマを聞かなくても一目両全でした。素人は大胆に花をオアシスに下から挿すなんてなかなかできるものではありません。全体像がちゃんと見えていて、計算しないと挿せません。

一方、大林さんの作品は悪く言うと地方の駅の改札口にある装花みたい。横に短冊に季節の一句がある感じですね。こじんまりしすぎてるし、テーマが全く見えてこない。しかし、こういう装花をつくる花屋さんはいますよ。それを演出の面から修正してもらうこともしばしばありますから。

番組史上最高金額となる総額36億円のヴァイオリンとヴィオラによる二重奏と、総額20万円の練習用楽器による二重奏の「音感チェック」も間違えられません。やはり音の乾いた感じと伸びが違いましたね。

家族で観ながら「この３つは間違えたら、明日から飯を食えない」と豪語してしまっただけに、当たって良かった。２００９年は幸先の良い出だしです。

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男女が紅白に分かれて闘う紅白歌合戦に違和感

昨日の紅白歌合戦は白組が勝ちました。今回は一般視聴者が携帯電話やワンセグからも投票に参加できるシステムも導入され、番組最後の白組勝利の瞬間は異常な盛り上がりを見せていました。

しかし、NHKホールの中居さんをはじめ、ステージ上の出演者があれだけ喜び落胆する姿を見て、私は強い違和感を覚えました。この男女共同参画の時代。男女が白と赤に分かれて闘うと言う図式に皆さんは違和感がないのでしょうか。

確かに、学校の名簿が男女差別だと言って混合名簿にしたり、ランドセルの色が「男＝黒、女＝赤」なのは性差の記号化だとか、朝の通勤電車に女性だけに専用車輌車輌があるのは差別だ、など短絡的に男女同権を主張する人たちがます。もちろん私は賛同しませんが。

そう言う人たちは、この紅白歌合戦の男女による組み分けに反対ではないのでしょうか？意外とネット上でも声が上がっていないように思います。伝統芸能は良いと言うのでしょうか。

そこで提案。紅白歌合戦って名称に拘るなら紅白をドレスコードにしたらどうでしょう。表向きは、全出演者に紅白の好きな色をどちらかを選んでもらって、その色の衣装をまとって出演してもらう。裏ではちゃんと半分になるように調整すれば良い。どうせ男女混合グループの色分けだって、投票結果の真偽だって怪しいのだから。

その前に、歌に勝ち負けをつける時点で歌合戦って言う時点で、私としてはもう紅白歌合戦は不要なんですけどね。

【当blog関連記事】紅白歌合戦の三原綱木とザ・ニューブリードはNHKホールにいない!

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民放の正しい観方「録画とCM飛ばし」

「地上波民放」をトヨタが恫喝 2008/12/29 16:16 / 提供:月刊FACTA　Yahoo!ニュース

視聴者のCMスキップ率は05年時点で64.3%(野村総合研究所調べ)。現在では70～80％に達しているようだ。ソニー幹部は「うちの大学生の子供はどんなに時間があってもテレビは生で見ず、HDDでCMを飛ばしてから見る」と頭を抱える。若者にとってCMはもはや「邪魔者」。CM飛ばしによるスポンサー企業の損害額は、05年時点で年間540億円、現在では700 億円に達した模様だ。ネット先進国の米国ではNBC、ABCなど5大ネットワークの視聴者の平均年齢は「50歳」になっている。日本の地上波民放の明日の姿だ。

気がつけば若者に見放され、カネを使わない「F3層」(50歳以上の女性)、「M3層」(50歳以上の男性)しか見ない地上波民放。NHKには視聴料という収入源があるが、民放の命綱であるスポンサーはF3、M3相手の番組に財布をはたく道理がない。低劣で安直な番組に胡坐をかき、若者と広告主に見捨てられた地上波民放はさまようばかりだ。
ここまで引用**********

昨日、当blog「フジ「ザ・ディレクター魂’08」がくだらなすぎる！」でも民放の体たらくを書きましたが、私は民放の正しい観方は『録画してCM飛ばし』だと思います。もちろん余程の事がない限り、私はすべての番組を録画＆CM飛ばし、と言うか自己編集しながら観ます(笑)

CM明けの繰り返し映像や、不要なコメンテーターの喋りもとっとと30秒単位で飛ばしちゃいます。皆さんはここまでしなくても、多くの方がCM飛ばし、もしくはCM中にトイレに行ったりしていると思います。

まあ、私もblogで紹介したくなるようなCMもたくさんあります。しかし・・・

「番組中にCMを挟んで観て貰い、商品を買ってもらう」と言うこれまでのビジネスモデルが破綻しつつあるのではないでしょうか？インターネットが普及し、商品を買うにも事前にユーザ･レポートなどを調べたり、クーポンやアウトレットの利用もあるでしょう。

企業側は、むしろもっと良質なCMを作り、映画館のように番組の最初や、番組の途中一回くらいにまとめてCM放送をしてはどうでしょう。どうせ見ない人は見ないし。もしくは、NHKのようにペイビュー(有料放送)にするしかないです、きっと。

しかし、何よりも大切なのは、まともなスタッフを集め、早く家に帰って観たくなる様な番組作りをすることだと思いますが。

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NHK教育“省エネ放送”の胡散臭さ

ＮＨＫ教育“省エネ放送”に賛否両論
2008/12/30 スポニチ Sponichi Annex ニュース

NHKが29日、温室効果ガス削減策で教育テレビの放送時間を、通常より12時間50分短縮した。午後0時半に始まり、同9時半で終了。同局には午後8時までに電話やファクス、メールなどで1288件の意見が寄せられた。「(企画に)賛成です。視聴者に環境問題をアピールできるいい機会」(20代女性)などの一方で、「パフォーマンスに過ぎない。放送時間の短縮は、放送の存在意義を否定する行為だ」(30代男性)、「子供が番組を楽しみにしていた。なぜ、この時期、このチャンネル、この時間帯だったのか」(20代女性)など反対意見もあったという。
ここまで引用**********

どこがどう省エネなのか全く理解できないNHKの判断。

そもそも“省エネ枠”で放送しなかった番組を、ダラダラと制作し放送し続けていた事の方が“無駄”でしょ？

それを一時的にこんな年末に数時間放送を見送るだけで“省エネ”を語っても何も変わらないはず。まあ、職員が年末年始に休暇をとる理由くらいにしかならない。でも、賛成論の人も多いんですよ、意外と。

そう言う類の人が、何の疑いもなく“振り込め詐欺”なんかに引っ掛かるんだと思います。世の中の出来事の殆どが企業や組織の周到な詐欺と言わなくても、周到な“騙し”や“やらせ”なのに・・・

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紅白歌合戦の三原綱木とザ・ニューブリードはNHKホールにいない!

NHK総合「スタジオパークからこんにちは」12/17の放送に三原綱木さんがゲスト出演していました。

三原綱木さんといえばジャッキー吉川とブルー・コメッツのメンバーですが、もう一つ三原綱木とザ・ニューブリードのバンド･マスターって肩書きもあります。1986年から紅白歌合戦のアレンジと指揮をやっているお話でした。

興味深かった話題が二つ。

一つは、オーケストラはメイン会場であるNHKホールにはおらず、近くの別スタジオで演奏し、専用回線でNHKホールに送っているって話。三原さんは、映像モニターを見ながら、担当ディレクターをタイミングを計って、バンドメンバーに指揮を振っているそう。縁の下の力持ちであるオーケストラが縁の下にいず、別のビルにいるのは面白いですね。

もう一つは、究極に歌手が歌いやすい演奏を求めるための工夫。歌手の気持ちを想像し、曲のテンポを速めた方が良さそうと判断すれば、全体の長さは管理されているから間奏部分だけ少し遅くして調節したり、逆にゆっくりめにする場合は少し司会にカブって早めに演奏を始めたりしているそう。

昔はオケボ(オーケストラボックス:ステージの下にオーケストラ・メンバーが収まる場所の事)があったので、そこに歌う直前の歌手が「遅めにして」とか言ってきたそうです。今は別の場所にいるので、臨場感は想像の域を出ないわけですから、いくら「遅めにして」と指令が来ても大変難しい作業だと想像できます。

20年以上続いているという事は、歌手の気持ちをドンピシャにつかんでいる証拠だと思います。そして、そんなスタッフがいることを紅白の本番中に紹介しないNHKは、果たして視聴者や歌手の気持ちをつかんでいるのだろうか。明日、答えが出ます。

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