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さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～（第9話・2024/3/10）感想

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当ブログの感想は、僭越ながら 「もっとこうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。

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#テレビ #テレビドラマ#ドラマ clear #ドラマ感想 #朝ドラ #連続テレビ小説 #映画 #映画レビュー #サザンオールスターズ #桑田佳祐 #VOWWOW #山本恭司 #おむすび

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[37回]

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2024/03/11 (Mon)08:37:28 ドラマ

TBSテレビ系・日曜劇場『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第9話『父と娘のアパッシオナート』の感想。

市民オケフェスへの参加が決まり、晴見フィルは最後の演奏の機会を得た。古谷（玉山鉄二）は演奏曲を、俊平（西島秀俊）の思い入れのある曲にしたいと発言。話を聞いた鏑木（満島真之介）は、俊平が得意なシューマンの「ライン」を提案する。そんな中、俊平は恩師の指揮者シュナイダーが送ってきた楽譜を受け取った。その曲を演奏してみた俊平は、ある案を思いつく。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

原作：なし
脚本：大島里美（過去作/花燃ゆ,凪のお暇,妻､小学生になる｡）
演出：坪井敏雄（過去作/凪のお暇,ｶﾙﾃｯﾄ,わたﾅｷﾞ,妻､小学生になる｡） 第1～3,5,6,9話
　　　富田和成（過去作/ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ第5話のみ）
　　　石井康晴（過去作/逃げ恥,ﾗｽﾄﾏﾝ-全盲の捜査官-,ﾌｪﾙﾏｰの料理） 第7,8話
　　　元井桃（過去作/※地上波ﾄﾞﾗﾏ演出歴なし） 第7話
　　　トミー・チャン（過去作/隕石家族,ﾊﾞｲﾌﾟﾚｰﾔｰｽﾞ~名脇役の森の100日間~） 第4話
音楽：菅野祐悟（過去作/ﾃｾｳｽの船,危険なﾋﾞｰﾅｽ,罠の戦争,ゆりあ先生の赤い糸）
撮影監督：神田創（過去作/怪奇恋愛作戦,ｶﾞｰﾙｶﾞﾝﾚﾃﾞｨ,罠の戦争,鎌倉殿の13人）
音楽監修：広上淳一（東京音楽大学教授）
全面協力：東京音楽大学
料理監修：vita（過去作/下剋上球児,いちばんすきな花,ゆりあ先生の赤い糸,ﾏｲ･ｾｶﾝﾄﾞ･ｱｵﾊﾙ,ﾌｪﾙﾏｰの料理,ﾄｸﾒｲ!警視庁特別会計係,うちの弁護士は手がかかる）
主題歌：アイナ・ジ・エンド「宝者」
※敬称略

まえがき

※前回のコピペ

私の感想に「厳しすぎる！」「普通はそうは見ない!!」とコメントしてくる読者様がいるが。

基本的に、余程 “推し目当ての作品” でなければ、基準は変えているつもりはないし。

逆に “苦手な出演者が出ている作品” は、苦手意識は捨てて見ているつもり（本気で苦手なときは見ないから・笑）

というわけで、今回も平常心…

いいや、私は當真あみさんの今後に大きな期待を寄せている一人として書いてみる。

「これを見て感動しないなんて!」「冷酷冷静過ぎます!!」

まず、今回を見て「感動した!」「世界が泣いた!!」「アカデミー賞最有力候補!!!」「今年最高の感動!!!!」と感じた人は、それはそれでよかったと思う。

ただ、当ブログにも稀に「これを見て感動しないなんて!」「冷酷冷静過ぎます!!」と、わざわざご意見をくださる人もいる。

そういうの、ホント大きなお世話っていうか、自分ちでやってれば？と、思うのだが（笑）

感情論もいいけど、こちらは、作り手の気持ちを考えつつ、冷静に作品を見て、もっと高みを目指してほしい… という気持ちなのだ。

前回で主要キャラたちで高松旅行するお金と暇はあるのに？

まず、次回が最終章と銘打って、今回が第9話にまで進んだ状態なのに。

そう、前回までで晴見フィルが仙台オーケストラフェスティバルに参加できるように下準備を描いているのに。

合格する前提で考えずに、遠征費用も練習場所もなく課題は山積みって？
流石に、ご都合主義にもほどがあると思うが。

前回で、フィル全員ではないが、主要キャラたちで四国・高松へ旅行するお金と暇はあるのに？？？

まあ、いいや。

緊迫感などゼロだが、景色と空気のいいところで優雅に演奏したいんでしょうから（失笑）

"この程度の伏線"なら､"今回"を第2話にしたら良かったのに

本題はここから。

前回のダブタイトルが第8話『親子の愛のカタチ』で。

俊平（西島秀俊）と響（芦田愛菜）、天音（當真あみ）と白石市長（淵上泰史）を対比させて描き。

俊平と響の関係は、それなりにいい感じになったと理解＆解釈していたのだが？
まだ、和解していなかったのか！

その上、和解のくだりを、延々と響きのモノローグと、手紙の文字と、回想交えてのイメージビデオで、これまた視聴者の好意的な解釈に丸投げして、ふんわり＆ほんわかと着地。

先日放送されたTBS系・金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』の第7話のサブタイトルではないが…

全部が全部「回収しなきゃダメですか？」「ダメです！」とは思わないが。

“この程度の伏線” なら、第2話くらいで “今回” をやったら良かったのでは？

第2話くらいから視聴者全員が “俊平と響の応援団” にするカタチで、父と娘の関係修復、家族の絆の再生、登場人物たちの音楽への消えない情熱を丁寧に重ねるだけで、とびきりアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマになったと思うが。

あとがき

メインの俊平と響の親子再構築だけでも、自分の才能を娘が父に責任転嫁して逆切れしているだけ？に見えるんですが。

更に、この程度で仲良くなると、これまでが… ただの駄々っ子にしか見えない（苦笑）

回収するほどの伏線ならともかく、この程度なら時間軸どおりに普通に描いたほうがずっと良かったと思います。

それにしても、ドラマの TBSの『日曜劇場』枠が、この程度の仕上がりって（涙）

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連続テレビ小説ブギウギ Part2 (NHKドラマ・ガイド) ムック 2024/1/25

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[17回]

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連続テレビ小説「ブギウギ」（第23週/土曜日版・2024/3/9）感想

2024/03/09 (Sat)11:27:18 ドラマ

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第23週『マミーのマミーや』の「土曜日版」の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

スズ子（趣里）にアメリカ公演の話が舞い込む。しかし、愛子と長期間離れることを心配する…。１年後、梅吉（柳葉敏郎）がもう長くないとの知らせが届き、香川へと向かう。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

原作：なし
脚本：足立紳（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,拾われた男 Lost Man Found） 第1～8,11,12,17～19,22週
　　　櫻井剛（過去作/表参道高校合唱部!,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第9,10,13～16,20～22週
演出：福井充広（過去作/てるてる,家族純情きらり,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ） 第1,3,8,13,14,19,20週
　　　二見大輔（過去作/半分､青い｡,なつぞら,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第11,12,18,22週
　　　泉並敬眞（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,7,9,17週
　　　鈴木航（過去作/あさが来た,べっぴんさん,ｽｶｰﾚｯﾄ） 第4,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん） 第6,10,15,16,21週
　　　小島東洋（過去作/鹿児島発地域ﾄﾞﾗﾏ｢この花咲くや｣のみ） 第22週
音楽：服部隆之（過去作/王様のﾚｽﾄﾗﾝ,翔太の寿司,のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ,HERO）
歌劇音楽：甲斐正人（過去作/映画｢蒲田行進曲｣(松竹/1982)劇伴担当）
舞台演出：荻田浩一（過去作/元宝塚歌劇団所属の演出家）
ロゴ・OP映像：牧野惇（過去作/東京ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸのｵ-ﾌﾟﾆﾝｸﾞ映像）
主題歌：中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
語り：高瀬耕造（NHK大阪アナウンサー）
「土曜日版」ナレーション：北郷三穂子（NHK大阪アナウンサー）
制作統括：福岡利武（なつぞら,青天を衝け）
　　　　　櫻井壮一（過去作/おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
※敬称略

分かりやすい「三本立て」仕様に編集

私のブログに来てくれて、ありがとうございます。
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです！

今週は、久し振りに「スズ子の物語」として良くできた１週間の「本編」だった。

従って、削るのが難しかったと容易に想像できる。

で、いざ、見てみると。

分かりやすい「三本立て」仕様に編集されていた。

　●スズ子と愛子編
　●スズ子と梅吉編
　●スズ子とキヌ編

この「三本立て」の編集によって、ほぼどこを削ったのか分からなくなっていた。

懐中時計を見て喜ぶ愛子の笑顔込みで、映像的にはきれいにまとめた

もちろん、弱い、薄い部分はある。

例えば、梅吉（柳葉敏郎）と愛子（小野美音）のコミュニケーションや。

今作における“カメ”が持つ複数の意味合いみたいなものとか。

個人的には、今作の家族の象徴こそ “カメ” だと思うのだが。

やはり、キヌ（中越典子）を含めて “家族” とすると懐中時計ってことなのか。

まあ、限られた放送尺の中だから、最後の “３つの写真立てとカメ” で集約させたのだろう。

少し気になるが、懐中時計を見て喜ぶ愛子の笑顔込みで、映像的にはきれいにまとめたと思う。

あとがき（その１）

来週は、昭和29年（1954）3月に起きた笠置シヅ子さんの娘ヱイ子ちゃんの誘拐を案じさせた脅迫事件ですね。

詳しく史実は書きませんが、シヅ子さんが 40歳、ヱイ子ちゃん 7歳のとき。

いよいよ、趣里さんが 40歳のスズ子を演じるわけで、期待が高まります。

笠置シヅ子さんの娘である亀井エイ子さんは。現在、2024年1月時点で76歳でご存命です。

あとがき（その２）

少し話がずれますが、前回書き忘れたので。

今週のサブタイトルの『マミーのマミーや』を読んだとき、すぐに思い浮かんだのが、2008年劇場公開で、メリル・ストリープ主演のミュージカル映画『マンマ・ミーア！（原題: Mamma Mia!）』です。

「マンマミーア」という言葉は、イタリア語で「私のお母さん」という意味ですが。

実際にはこのフレーズは、感嘆詞として使われることがほとんどで、驚いたり喜んだりする時に用いられます。

「わあ、すごい！」みたいな感じなんですね。

だから、今回のスズ子や愛子、梅吉やキヌにも通じるなぁ… と、思っただけです（笑）

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足立紳 (著), 櫻井剛 (著), NHKドラマ制作班 (監修), NHK出版 (編集)

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TBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある！」オリジナル・サウンドトラック

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不適切にもほどがある！（第7話・2024/3/8）感想

2024/03/09 (Sat)10:27:44 ドラマ

TBS系・金曜ドラマ『不適切にもほどがある！』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TicTok

第7話『回収しなきゃダメですか?』の感想。

渚（仲里依紗）は令和に来た純子（河合優実）と共に買い物を楽しみ、美容室に連れていく。一方、市郎（阿部サダヲ）は江面（池田成志）が、新作ドラマの原稿制作に苦戦していることを知らされる。そんな中、純子はカットを担当した若い美容師・ナオキ（岡田将生）からデートに誘われる。市郎は猛反対するが、渚は快く純子をデートに送り出す。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

原作：なし
脚本：宮藤官九郎（過去作/あまちゃん,ゆとりですがなにか,俺の家の話）
演出：金子文紀（過去作/恋つづ,逃げ恥,俺の家の話） 第1,2,5,7話
　　　坂上卓哉（過去作/死にたい夜にかぎって,ﾌﾞﾗｻﾞｰ･ﾄﾗｯﾌﾟ） 第3話
　　　古林淳太郎（過去作/100万回言えばよかった） 第4話
　　　渡部篤史（過去作/ﾊﾟﾘﾋﾟ孔明,100万回言えばよかった） 第6話
　　　井村太一（過去作/ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ-8時23分､明日君と第5話のみ）
音楽：末廣健一郎、MAYUKO、宗形勇輝
振り付け：八反田リコ（過去作/ｳｫｰﾀｰﾎﾞｰｼﾞｽﾞ"陸ﾀﾞﾝｽ",うぬぼれ刑事,吾輩は主婦である）
ミュージカル作曲：MAYUKO（過去作/海月姫,ﾁｱ☆ﾀﾞﾝ,ﾒｿﾞﾝ･ﾄﾞ･ﾎﾟﾘｽ）
主題歌：Creepy Nuts「二度寝」
Ｐ：磯山晶（過去作/ごめんね青春!,俺の家の話）
　　勝野逸未（過去作/俺の家の話,王様に捧ぐ薬指）
　　天宮沙恵子（過去作/ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽ作品不明）
※敬称略

今回も万人向けは一切考慮せず…

今回も、「昭和あるある」「昭和の間違い探し」は、ほかでやっていただくとして。

この第7話は、日本のテレビドラマ、特に最近の “連ドラ事情”をあれこれ持ち込んだ興味深い内容だった。

ということで、今回も万人向けは一切考慮せず…

私のドラマ愛を前面に押し出した当ブログの特性をご理解の上お読みください（笑）

そろそろ「昭和あるある」「昭和の間違い探し」よりも…

まず、全体の構成と印象が、これまでと少し異なっていた。

もちろん悪い意味でなく、こういうパターンもいいなってことだが。

今回は、概略として、市郎（阿部サダヲ）パートと、一人娘の純子（河合優実）パートの二本立て構造で。

「一郎パート」は主軸が、羽村由貴（ファーストサマーウイカ）の憧れの大物脚本家‘エモケン’こと江面賢太郎（池田成志）だ。

従って、市郎もエモケンも “ガチの昭和風味キャラ” だから、今作がお得意の “時代ギャップ” で見せて魅せることをやらない（やれない）で。

その分、宮藤官九郎氏らしい切り口の「連続ドラマのあり方」的なものを含めた、＜人気脚本家の末路＞を扱ったお仕事ドラマやヒューマンドラマとして仕立ててあった。

一方の「純子パート」は、渚（仲里依紗）が心配する＜未来の母・純子＞と、＜令和の恋を謳歌する純子＞を重ねている。

従って、こちらは純子を担当する美容師・ナオキ（岡田将生）に “恋愛の妨げ事情” を何となく知る役として機能させることで、いつも以上に “今作らしさ” が色濃くなっていた。

であるから、エモケンへの市郎の忠告やアドバイス、板東英二関連くらいしか “らしさ” が薄め…

らしさが薄めだから悪い… と言いたいのではない。

むしろ、そろそろ「昭和あるある」「昭和の間違い探し」よりも、ドラマ（＝人間の本質を描くこと）をやり始めた… と解釈したのだ。

『ローマの休日』と,純子とナオキの『牢屋(ローヤ)の休日』

例えば、今回の名作映画『ローマの休日』と、純子とナオキの『牢屋（ローヤ）の休日』を意味付けした展開だ。

今さら開設するまでもないが、『ローマの休日』は、平和主義と非暴力主義を徹底的に描き続けた名匠・ウィリアム・ワイラーが製作・監督したグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンＷ主演の恋愛映画の金字塔だ。

王女という身分を隠したアン王女が新聞記者と「ローマの休日」で１日の恋を楽しむという内容だ。

美容院で髪の毛を短くし、スペイン広場の階段でジェラートを食べる、一緒に写真を撮る、ローマの名だたる観光スポットが登場する点なども、今回の『牢屋の休日』と多く重なる。

因みに、前回の第6回でエモケンが、松田優作のドラマ『探偵物語』に憧れて… のくだりで、スクーターの「ベスパ」が話題になったが。

映画『ローマの休日』で二人が乗るのが「ベスパ」で、『探偵物語』の主人公・工藤ちゃんが乗るのも「ベスパ」で重なっている。

とにかく？ 私もクドカンも、『ローマの休日』と『探偵物語』が大好きだってことだ（笑）

"恋愛の障害"について言及するのが、鋭いクドカン流！

さて、当ブログとして触れておきたいのが、次のやり取りだ。

江面「今どきさ」
由貴「恋愛の障害ってつくりづらいですよね
　多様性の時代だし」
市郎「ブスだからじゃダメなの？」
由貴「ダメに決まってるでしょ！」
市郎「だったら余命は？」

いや、今期も、余命宣告、五感を失う。。。とか溢れている。

きっと、作り手たちも模索しつつも、“余命か死、病気や障がい” くらいしか思いつかないのが現状だってことかもしれない。

だったら、今回のように捻り出せということだが。

あろうことか、というか、クドカンが『ローマの休日』をパクる、いいやリスペクトとオマージュを込めて “重ねた” のだ。

この辺の潔さは、ほかの企画も見習うべきだ。

クドカンのドラマ愛、連ドラ愛にノックアウトされた１時間

今回で、最も秀逸だったのが、市郎の次のセリフだ。

市郎「どうなるか
　いつまで続くか分からないから
　面白いんじゃないの？
　（中略）俺と純子の最終回はな
　決まってんだよ！」

今でこそ、連ドラの多くが「１クール＝３か月間」で「全10話前後」と決まっている。

しかし、昭和の連ドラはそもそも「２クール＝半年間」で「全24話前後」が普通だった。

その名残りが、テレ朝の『相棒シリーズ』などだ。

それこそ、日テレの『太陽にほえろ!』は、昭和47年（1972）7月21日から、昭和61年（1986）11月14日まで、全718回放送されたのだ。

「連ドラ＝最終回は決まっていない」が特別でない時代への熱い思いを感じるだけでなく。

しっかりと、「今作には最終回があること」と「自分の未来を知ってしまった絶望と、知ったからこその希望をも重ねている。

単純に、「現状のドラマ業界批判」で済ませず、だからこそ、納得いく第1話を作り込むこと。

そして、当ブログがいつも言うように「伏線回収なんて “物語” じゃない！」ってことだ。

誤解を招くと思うが、伏線回収を目当てに連ドラを見続ける視聴者を全面的に相手にする必要なんて無い！ ってこと。

いやあ、今回はクドカンのドラマ愛、連ドラ愛にノックアウトされた１時間だった。

あとがき

「板東英二」から『♪恋に落ちて』までは想定内ですけど。

「板東英二？」から、吉田羊さんと袴田吉彦さんが歌い出すとは！

ラストで‘ムッチ先輩’こと秋津睦実（磯村勇斗）と‘秋津くん’こと秋津真彦（磯村勇斗）が出会いましたが、これ次回で “回収” するんでしょうかね（笑）

個人的には、何でもありで悲劇を喜劇で終わらせてくれると期待していますが。

この感じだと、私の想定をはるかに超えそうなので楽しみです。

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【これまでの感想】
第1話第2話第3話第4話第5話第6話

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院内警察（第9話・2024/3/8）感想

2024/03/09 (Sat)07:32:00 ドラマ

フジテレビ系・『院内警察』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TicTok

第9話『reverse』の感想。

なお、原作(漫画)の酒井義(原作)･林いち(漫画)「院内警察アスクレピオスの蛇」は、未読。

美咲（入山法子）の治験の書類を入手した武良井（桐谷健太）は事実を知り言葉を失う。川本（長濱ねる）は唯織（さとうほなみ）や萌子（玄理）ら医師たちに治験について尋ね、その重要性を再確認。落胆する武良井に「これまでどおり調査は続けるべき」と熱く語り、触発された武良井は前を向く。一方、榊原（瀬戸康史）は院長の武藤（山田明郷）から結依（梨里花）の手術中止を言い渡されてしまう。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

原作(漫画)：酒井義(原作)･林いち(漫画)「院内警察アスクレピオスの蛇」
脚本：天本絵美（過去作/ﾌﾞｽと野獣,世にも奇妙な物語） 第2,6話
　　　諸橋隼人（過去作/ｱｲｿﾞｳ警視庁･心理分析捜査班,世にも奇妙な物語語） 第1,4,5,8話
　　　相馬光（過去作/ﾘｽﾞﾑ,世にも奇妙な物語,教祖のﾑｽﾒ） 第3,7,9話
演出：石川淳一（過去作/ﾘｰｶﾞﾙ･ﾊｲ,ﾌﾗｼﾞｬｲﾙ,絶対零度~未然犯罪潜入捜査~） 第1～3話
　　　木村真人（過去作/ｳｿ婚,純愛ﾃｨｿﾅﾝｽ,推しの王子様） 第4,5,7話
　　　北坊信一（過去作/ばらかもん,忍者に結婚は難しい） 第6話
　　　大﨑翔（過去作/ﾚﾝｱｲ格闘家,ｳｿ婚） 第8話
　　　吉田使憲（過去作/竜の道,ぼくの推しは王子様） 第9話
音楽：馬瀬みさき（※ﾄﾞﾗﾏ単独担当初）
主題歌（エンディング）：Eve「pray」produced by 澤野弘之
オープニング：SennaRin「NOD」produced by 澤野弘之
プロデュース：中村亮太（過去作/世にも奇妙な物語）
※敬称略

まだ、過剰な回想シーンの盛り込みをやるのか!?

プロの、お金をもらって生業としている脚本家と演出家に、素人がこんなことを言うのは幅ったいが。

私が考える＜駄作の要素＞のオンパレードだ。

まずは、過剰な回想シーンの盛り込みだ。

これまでも、あれだけ、過去や回想として散々匂わせて続けてきたのに。

今回も、計測する気にもならないくらいの尺で盛り込んできた。

まだ、次回以降の「最終章」に関連する “新たな過去” なら頷ける。

しかし、既視感漂いまくりの… だ。

恐らくプロの先生方は「いや、ここで改めて強調しているんです」なんて弁解するかもしれない。

でも、流石に満腹状態の映像を延々と “まだ” 見せられる視聴者の身になってほしいのだ。

今回の演出・吉田使憲氏は、過去８話分を見ていない？

まあ、プロに、巨大なテレビ局「フジテレビ」に言うことではないが。

今回の演出担当の吉田使憲氏が “今作５人目” で。

番組当初は、どこにも名前の記載がなかった人物だ。

従って、きっと、きっと、今作を見たことがないのだ（笑）

だから、視聴者が回想シーンを見飽きていることを知らないだけなのだ（苦笑）

交番事務員の川本響子（長濱ねる）が “老け専” を盛り込むことも知らなかったのだ（苦笑）

せめて、ベテラン演出家が先生として横について指導くらいしてほしいものだが。

"縦軸"を失った"連ドラ"が、残りをどう展開するのか期待…

愚痴は、これくらいにして。

前回では、敢えて言及しなかったが。

武良井治（桐谷健太）が追いかけている「妻の謎の死亡案件＝縦軸」は。

プラセボ効果だったことが判明し納得したのだかから、“縦軸” として既に機能しないのでは？

だから、“縦軸” を失った “連ドラ” が、残りをどう展開するのかが気になって見たのだが。

まさかの、一度退場した外科部長の倉田雄二（神尾佑）を再登場させて、引き延ばし？？？

原作（＝お手本：未読）があるのに、なぜこうなるの？

あとがき

今日の展開では、もはや主人公が榊原俊介（瀬戸康史）になってません？

もう、武良井は必要ないような（失笑）

いや、今回の最大の衝撃は… 次回が最終回ではないことだ！！！

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”