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【忠告】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、ダブル主人公「一ノ瀬りんと大家直美」のモチーフである「大関和と鈴木雅」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
島田健次郎のモデルの一人と思われる木下尚江に関する史実
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―――ここまで、ごあいさつ―――
俳優・見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務め、見上さんが「大関和」がモチーフの「一ノ瀬りん」、上坂さんが「鈴木雅」がモチーフの「大家直美」を演じ、「日本近代看護の黎明期」を描くNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第11週『凪(なぎ)にそよぐ』では、新語や外国語に造詣が深い人物、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)が書いた新聞記事が、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)が窮地に追い込まれる様子が描かれています。
そこで今回は、島田健次郎のモデルと思われる人物「木下尚江」に関する[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
第1章:ドラマで異彩を放つ青年シマケンの背景
NHKの連続テレビ小説『風、薫る』の中で、‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)という人物が強い印象を与えている。
彼は言葉に対して強いこだわりを持つ若者で、海外の言葉や新しい考え方に詳しく、学校の休みに戻ってくる主人公の一ノ瀬りん(演・見上愛)の相談に乗るうちに、彼女へ心を寄せるようになる。
歴史に関心がある人たちの間では、この‘シマケン’のモデルは明治時代に社会運動を行った「木下尚江(きのした・なおえ)」ではないかと言われている。
実は、‘りん’のモデルである大関和(おおぜき・ちか)の人生において、木下はただの知り合い以上の深い存在だった。
二人は結婚の約束を交わす寸前まで心の距離を縮めたが、最終的には結ばれなかったのだ。
この恋愛模様は、新宿中村屋の創業者である「相馬愛蔵」と「妻の黒光」が残した本にも詳しく書かれている。
明治の時代に女性が自立することと、結婚することの間でどのように悩んだかを示す象徴的な出来事として、看護の歴史を研究するうえでもとても大切な物語となっている。
ちなみに、以前に当ブログでは、‘シマケン’のモデル(モチーフ)は「鄭永慶(ていえいけい)」ではないかという補足記事を投稿した。
おそらく、‘シマケン’のモデル(モチーフ)は《複数名いて》それらの一部分が合体させられたキャラクターであると推測される。
朝ドラ『風、薫る』日本初の喫茶店を作った天才経営者!‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモチーフ・鄭永慶の知られざる数奇な運命|ディレクターの目線blog ![]()
第2章:ヒロインの心の支えとなった信仰
和の生き方を理解するうえで外せないのが、彼女がキリスト教を熱心に信じていたという点だ。
彼女はかつて20歳以上年の離れた元武士の男性と結婚したが、夫が別の女性との関係を断ち切らなかったために深く傷つき、離婚を選んだ。
その後、明治19(1886)年に周囲の勧めで看護婦を育てる学校に1期生として入り、翌年には教会で洗礼を受けた。
一人の夫と一人の妻が寄り添うという教えに触れ、過去の結婚生活で苦しんだ和の心は大きく動かされた。
朝ドラ『風、薫る』の中ではこういった宗教的な背景は明確・明瞭に描かれていない。
しかし、和が自立した仕事を選んだことも、女性の権利を守る運動に力を尽くしたことも、その行動の根底には常に信仰の教えがあったのは確かであり、事実である。
第3章:運命的な出会いと共通の知人
知と木下が初めて顔を合わせたのは明治24(1891)年5月のことだった。
和が東京の帝国大学医科大学附属第一病院(現在の東京大学医学部附属病院)を辞めて新潟県の高田女学校(現在の高田北城高等学校)で寮の責任者をしていた頃、東京で彼女にお世話になっていた「相馬愛蔵(そうま・あいぞう)」が訪ねてきた。
相馬は学生時代に病院で病気に苦しんでいたとき、和に温かく看病してもらったお礼を伝えるためにやってきたのだ。
相馬も和と同じキリスト教の信仰を持っており、二人はお城の跡を歩きながらこれまでの人生を語り合った。
当時のその地域では、若いキリスト教徒たちを中心に、女性を無理やり働かせる制度をなくそうとする運動が盛んになっていた。
和もこの活動に加わり、自分で作った歌をオルガンで弾き語りしながら応援していた。
そんな集会の帰り道、和は制度の不当性を力強く訴える背の高い男性に出会う。
この人物こそが「木下尚江」だったのである。
第4章:動き出した二人の交流
木下は明治2(1869)年に長野県の武士の家に生まれた。
明治15(1882)年、大隈重信により東京府に設立された高等教育相当の旧制私立学校、東京専門学校を卒業したあとに地元の松本で新聞記者となり、各地で社会を良くするための活動に励んでいた。
出会ったとき和は33歳で、木下は22歳だった。
木下は相馬の学校の先輩にあたり、相馬から素晴らしい女性だと聞かされていたため、どうしても会いたいと思って和の元を訪れたのだった。
初めて会ったとき、木下は和にこれからは手紙でやり取りをしようと提案した。
和がそれに応じたあと、木下は去っていく彼女の後ろ姿をいつまでも見つめていたという。
ここから二人の文通が始まった。
和はその後、帝国大学医科大学附属第一医院における外科の看護婦取締役(看護婦長)になり、さらに数年後には桜井女学校時代の同期の鈴木雅(朝ドラ『風、薫る』での大家直美〈演・上坂樹里〉のモチーフ)が設立した東京看護婦会の教師や[、日本キリスト教婦人矯風会の理事として活躍するが、二人の手紙のやり取りは途絶えることがなかった。
第5章:試練の中で深まる二人の絆
大きな転機が訪れたのは明治30(1897)年のことだった。
木下は全ての人が選挙に参加できる社会を目指す活動を始めたが、その直後に選挙に関連するトラブルの疑いで警察に捕まってしまう。そして翌年、東京の監獄に収容されることになった。
和は知らせを聞くとすぐに面会へと向かった。
仕事の合間を縫って、食べ物や衣服を毎週のように届け続ける生活が10ヶ月も続いた。
監獄の中で体力を落としていく木下にとって、和の励ましは何よりの心の支えになっていった。
寒さに苦しむ木下のために和が徹夜で綿入れを縫って差し入れたり、和が木下から誕生日祝いに和紙に貼った桜の押し花を贈られたりと、二人の親密な交流が描かれている。
※出典:『明治のナイチンゲール 大関和物語』
二人の関係について、相馬夫妻が残した記録には以下のように記されている。
獄中の氏の感激はやがて思慕の情となり、女史もまた持ちまえの熱烈な同情が昂じて、ついに両者の激しい恋愛、そして出獄の上は結婚という絶頂にまで達した
※出典:『相馬愛蔵・黒光著作集1 穂高高原』
木下が自分より年上の和に惹かれた理由について、妻の黒光の本には木下の言葉が残されている。
人形のような小娘はつまらないが、中年の女はその熟した智恵が面白い
※出典:『相馬愛蔵・黒光著作集1 穂高高原』
黒光は、当時の和の容姿や情熱、年齢の全てが、木下にとってこれ以上ないほど魅力的に映ったのだろうと振り返っている。
第6章:すれ違う思いと突然の破局
明治31(1898)年の暮れ、無罪が決まった木下は出獄を前に和に結婚を申し込んだ。
和は、同じ信仰を持つ相手とならお互いを尊重し合える理想の夫婦になれるかもしれないと考えたものの、大切な看護の仕事を続けられるかという不安もあり、すぐには返事ができなかった。
さらに、木下が後輩の相馬にこの結婚の話をすると、相馬は年齢の差などを理由に強く反対した。
しかし、相馬が本当に心配していた理由は別のところにあった。
かつて木下が演説をした際、集まった人々から過去の女性関係についての激しいヤジが飛び、木下自身もそれが事実だと認めたことがあったのだ。
そのため、相馬は彼を完全に信用することができなくなっていたのだ。
木下は過去に別の女性たちと深い関係になり、最終的にその女性たちを傷つけるような形で別れていたという事実があった。
相馬からの反対を知らされた和の気持ちについて、歴史の本には以下のように書かれている。
心の奥底に一抹の寂しさを感じたものの、十歳も自分が年上だということに対する世間並みの反対も仕方ないことのように思えたのだった。将来ある弁護士木下尚江を、遠くから見守ろうと決意したのである
※出典:『大風のように生きて』
諦めざるを得なくなった木下は深い悲しみの中で結婚を断念した。
しかし彼は出獄後すぐに、和が働いていた職場の別の女性と結婚することを選んだ。
和にとってはあまりにも切ない現実となった。
第7章:それぞれの道を歩んだその後
その後、木下は新聞記者として社会の不正を厳しく批判する記事を書き続け、日本で初めての社会主義の政党を立ち上げるなど、歴史に名を残す活動家となった。
なお、反対意見を出した相馬との友人関係は生涯変わらずに続いた。
一方で和は、再び看護の仕事にすべての情熱を注ぎ込んだ。
看護の技術や心得に関する本を次々と出版し、明治42(1909年)年11月には神田猿楽町に大関看護婦会を立ち上げ、自ら優良な看護婦の養成と派出看護業務の開始に乗り出した。
また、社会の環境を良くするための運動にも関わり続け、その後は誰とも結婚することなくその生涯を閉じた。
第8章:単なる「恋バナ」に留まらない女性たちの葛藤
ドラマの‘シマケンも記者になって社会の仕組みを変えようとする記事を書くなど、木下の歩みと重なる部分が多い。
理想を語る一方で私生活では割り切れない矛盾を抱えていた木下は、当時の知識人が持っていた複雑さをそのまま表したような人物だった。
そんな彼からのプロポーズを断り、一人で生きる道を選んだ和の決断は、今の時代から見ると少し寂しいものに感じられるかもしれない。
しかし当時の彼女にとっては、仕事を持つ自立した女性としての生き方と、信仰に基づいた理想の結婚との間で悩み抜いた末の、強い覚悟が込められた選択だったのだ。
朝ドラ『風、薫る」がこの席で描こうとしているのも、単なる「恋バナのハッピーエンド」ではないと思いたい。
看護という仕事を社会的に認められるものへと高めていった女性たちの、私生活での葛藤や選択の重さを描いてほしい。
和という女性のとても人間らしい一面が、これから画面の中で、‘りん’を媒介としてどのように表現されていくのか、これからも注目していきたい。
あとがき
今回の[史実]を通じて、朝ドラ『風、薫る』の背景にある激動の明治時代と、そこに生きた人々の情熱が生き生きと伝わったのではないでしょうか?
単なる綺麗な恋愛話にとどまらず、仕事への誇りや生き方に真剣に向き合う大関和の姿には、現代の私たちも深く胸を打たれますね。
‘シマケン’のモデルとされる木下尚江との切ないエピソードを知ることで、これからのドラマの展開がさらに何倍も面白く、奥深く感じられれば幸いです。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■田中ひかる(著)「明治のナイチンゲール 大関和物語」中央公論新社 ![]()
■メディアソフト(編集)「大関和と鈴木雅の人生」 ![]()
■伊多波碧(著)「小説 もうひとりのナイチンゲール 鈴木雅の生涯」潮出版社 ![]()
■毎日新聞出版(編)「Newsがわかる特別編 大関和がわかる」毎日ムック ![]()
■宮本百合子(著)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」新日本出版社 ![]()
■セシル・ウーダム・スミス(著)武山満智子・小南吉彦(訳)「フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上)」現代社 ![]()
■青山誠(著)「大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール」角川文庫 ![]()
■田中ひかる(監修)「大関和 明治のナイチンゲールたち」平凡社 ![]()
■櫻庭由紀子(著)「戦う白衣の天使?大関和・鈴木雅ものがたり」内外出版社 ![]()
■フロレンス・ナイティンゲール(著)小玉香津子,尾田葉子(訳)「看護覚え書き」日本看護協会出版会 ![]()
■フロレンス・ナイチンゲール(著)湯槇ます,薄井坦子,小玉香津子,田村眞,小南吉彦(訳)「看護覚え書』現代社 ![]()
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第54回/第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
りん(見上愛)と直美(上坂樹里)の献身的な看護で、セツ(村上穂乃佳)の体調は回復していった。ある日、再び権田(梅垣義明)がやってくるが、権田の様子はどこか変わっていて…。一方、院長の多田(筒井道隆)はある計画を進めていた。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
視聴者を惑わせる物語の組み立て方
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今回に始まったことではないが、朝ドラ『風、薫る』の映像を繋ぎ合わせる編集方法には、大いに気になる点がある。
この第54回のアバンタイトル(物語の始まりに放送される数分間のオープニング前の映像)において、視聴者が話の流れを理解しにくい場面が目立った。
今回のアバンでは、腕にギプスを装着した女郎屋「錦栄楼」の主人・権田巳之助(梅垣義明)が、‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)に「辞めてくれ」という厳しい言葉を告げる場面があった。
これまでの展開を熱心に覚えている視聴者であれば、さほどの好意的な脳内補完をしなくても、なんとなく前後のつながりを頭の中で補うことができる。
しかし、この場面だけを見た人、今回を初めて見た視聴者にとっては、何が起きているのかがすぐに伝わらないはずだ。
結局、「腕のケガの原因」までもが、メインタイトル映像明けに権田が自ら状況をセリフで詳しく説明する形になっており、まるで後から答えを明かされるような “異様な不自然さ” である。
謎を最初に提示して後から結末を伝える手法、当ブログでは「後出しジャンケン」といっているやり口自体は、間違いではない。
しかし、このような展開が毎回のように繰り返されると、なによりも視聴者はその手法に慣れてしまうのだ。
その結果、本来であれば驚くべき場面で心が動かされなくなったり、説明を聴いても納得感が薄れてしまったりする。
最初から余計なシーンを挟まずに、順番通りに素直に物語を始めたほうが、視聴者は自然にドラマの世界へ入り込めるのが当然であるにもかかわらず… である。
繰り返される特別な演出がもたらす影響
主人公たちが「特定の患者」に対して行う「特別な関わり方」についても、同様の課題が見られる。
一度や二度であれば、視聴者もその特別な対応に納得し、心を打たれるかもしれない。
しかし、前回の感想でも書いたように、りん(見上愛)と侯爵夫人・和泉千佳子(仲間由紀恵)を皮切りに、直先週退場した東雲ゆき(中井友望)と小野田(宮地雅子)、そして現在進行中の直美(上坂樹里)と‘夕凪’と、毎週毎週なのだ。
ここまで毎週の約束事のように「患者の特別扱い」が強調されすぎると、実際の医療や看護の現場に照らし合わせたときに不自然な印象が強まるのだ。
実は(言うまでもないですが)物語において何かを「特別に見せる」ためには、その背景にある何気ない日常の風景や、普段の地道な関わり合いを丁寧に描写することが欠かせないのだ。
いつも「特別な出来事ばかり」が起きていると、それが視聴者にとって「当たり前の光景」になってしまい、せっかくの感動的なエピソードも心に響きにくくなるのだ。
そして、それを毎週飽きずに、懲りずにやり続けているのが本作なのだ。
現実味の薄れと物語への共感
ドラマが「創作物=フィクション」である以上、物語を盛り上げるために「特別な出来事」を連続させる手法は否定されるものではない。
しかし、あまりにも「現実から離れた展開」が続くと、作品が持つ(既にほぼないですが)リアリティが次第に失われていく。
視聴者が登場人物に感情移入し、物語に共感するためには、ある程度の現実味が必要なのだ。
どれほど作り手が感動的な場面に仕上げようとしても、不自然さが先立ってしまうと、観ている側は冷めてしまう。
最近の本作であれば、梅岡女学校付属看護婦養成所での日々の座学の授業風景や居室での予復讐の様子、また帝都医大病院での「特別扱いの患者」以外の患者への対応のシチュエーションや、看護業務以外の院内作業の一コマなどが十分に描かれ(てい)ない。
そして、描かれぬまま、「劇的なイベント」や「家族との団らん」ばかりが繰り返される。
だから、物語の基礎となる “生活感” が抜け落ちてしまうのだ。
本来の “ドラマ” の醍醐(だいご)味は《ありふれた日常が予期せず非日常になる》ことを “虚構の中の真実” として、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》ことなのだ。
かみ砕いていえば、《日常がふと特別に変わる瞬間を映し、心を動かすのがドラマ》である。
そのことが、《全くできていない》のが本作であり《現状》である。
登場人物の構成と編集の課題
この作品は二人の主人公を中心にした、いわゆるダブル主人公の形式をとっている。
物語が浅く見えてしまう原因について、「主人公が二人いるから描写が分散しているのだ」という意見もネット界隈ではよく見かける。
しかし、真の原因は登場人物の数ではない!
本当の原因は《物語の組み立て方》や《映像の繋ぎ方》に潜んでいる。
たとえ主人公が一人であったとしても、現在の構成や編集方針のままでは、作品の魅力を十分に引き出すことは難しい。
今回をダメ出しの例に挙げるなら、冒頭で「ケガをした権田が暴言を吐く」を見せてから、後出しで「ケガと暴言の理由を説明する」といった「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」である。
これだって、アバンタイトルで「夜道を歩く権田が闇討ちに遭ってその場に倒れる」「権田が外科医に闇討ちの説明をする」があってから、メインタイトル映像明けに「セツの病室で悪態をつく」のような「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」をやれば、流れはスムーズになったのだ。
そう、アバンタイトルとメインタイトル映像明けの映像の扱い方を少し変えるといった、見せ方の工夫を一つ加えるだけでも、作品全体の印象は大きく変わるはずである。
作品をより良くするための改善策
この場に及んで、本作の魅力を高める方法など、ひねり出しても簡単には出てこないが。
それでも、まずは、視聴者が登場人物たちの日常を身近に感じられるような描写を増やすことが効果的だと思う。
学校で真剣に学ぶ姿や、病院での日々の地道な業務をしっかりと見せることで、物語に確かな現実味が生まれるのだ。
さらに、劇的な「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」を毎回繰り返すのではなく、普段の生活を穏やかに描く回を設ける。
そうすることで、本当に重要な場面での特別な行動や出来事が際立ち、視聴者が受ける感動や驚きはより大きなものになる。
映像の編集においても、後から説明を付け足すような構成を減らし、出来事が起きた順番に沿って素直に物語を展開させることが、分かりやすさの向上に繋がると思う。
あとがき
今回の整理を通じて、ドラマの構成や編集が視聴者の受け取り方にどれほど大きな影響を与えるかがよく分かりますよね。
登場人物たちの日常や心の動きがより自然に伝わるようになれば、作品が持つ本来の輝きがさらに多くの人に届くようになるに違いありません。
これ、アバンタイトルの作り方や見せ方を工夫するだけで、この回の15分間の映像の見え方や印象が劇的に変わると思います。
まあ、やれない、やらないとは思いますけれど。
お知らせ
この直後に、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルについての補足記事を投稿します。
以前にも似た記事を投稿しましたが、どうやら‘シマケン’は複数のモデルが合体した想像上の人物のようです。
今回扱うモデルと思われる「木下尚江」は、‘りん’のモチーフである「大関和」との恋バナがある魅力的な人です。
「本編」よりは面白いと思いますので、ぜひ読んでみてください。
朝ドラ『風、薫る』‘シマケン’こと島田健次郎(演・佐野晶哉 ex.Aぇ! group)のモデルは木下尚江?りん(演・見上愛)のモチーフ・大関和との獄中の恋と切ない求婚の真相|ディレクターの目線blog ![]()
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2026年3月30日から放送されているNHKの連続テレビ小説『風、薫る』の第11週は、穏やかなサブタイトル『凪(なぎ)にそよぐ』を掲げて登場人物の救済を感傷的に描いている(ことに、しておきます… 今は)。
劇中では、過酷な境遇にある女性を救うことで、主人公たちが「誰でも分け隔てなく看護する」という崇高な精神に目覚める展開が用意された(ことに、しておきます… 今は)。
しかし、こうしたドラマの描写は、過酷な現実を都合よく美化しているという印象を拭えない。
社会の仕組みから零れ落ちた人々を単なる感動の道具として消費し、都合の良い救済劇に仕立て上げる演出には強い違和感を覚える。
ここでは、原案となった伝記、田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』に刻まれた真実の重みと、それをエンターテインメントとして都合よく解釈し、関連付けようとするドラマの描写がいかに乖離しているかを精査していく。
第2章:ドラマが描き出す薄っぺらな救済劇
原案となった伝記小説『明治のナイチンゲール 大関和物語』には、遊郭で働く女性が命を絶ろうとして病院に担ぎ込まれる凄惨な場面がある。
この出来事は、実在のモデル(ドラマの公式サイトでは「モチーフ」とある)である大関和(おおぜき・ちか)や鈴木雅(すずき・まさ)が、社会の底辺で苦しむ女性たちの厳然たる現実に直面し、苦悩する重要な契機であった。
一方でドラマの劇中は、客と心中して一命を取り留めた女郎・夕凪こと本名・魚住セツ(演・村上穂乃佳)の絶望や、セツが属す女郎屋「錦栄楼」主人・権田巳之助(梅垣義明)が病院に乗り込んで連れ戻そうとする理不尽な状況を分かりやすく並べ立てる。
傷ついた彼女を前に、ダブル主人公である一ノ瀬りん(演・見上愛)と大家直美(演・上坂樹里)たちに「逃げましょう!」と言わせることで、安易な正義感や人道的な感情を煽る演出に終始している。
当時の看護婦の地位や社会構造の複雑さを背景にしながらも、ドラマの主人公たちが取る行動は突発的で、思慮が浅い。
‘りん’の恩人である日本橋の商店「瑞穂屋」の経営者・清水卯三郎(演・坂東彌十郎)から「一人の女性を救しても仕組みは変わらない」と正論を突きつけられながらも、単に新聞記事の情報を頼りに一人の患者に異様に関与するかのように走り出す姿は、あまりにも短絡的であり、現実の過酷さを軽視していると言わざるを得ない。
第3章:制度廃止の歴史とドラマの都合の良い結びつけ
実際の歴史において、女性を縛り付ける制度を廃止しようとする動きは明治5(1872)年の命令から始まっていた。
この命令は、外国船の事件をきっかけに日本が国際裁判に関わる中で出されたものであり、非常に政治的かつ複雑な背景を持つ。
この社会運動が全国に広がったのは明治22(1889)年頃であり、大関和や鈴木雅が東京の病院で看病婦取締として責任ある立場を務めていた時期と重なる。
また、劇中の梅岡女学校の校長と付属看護婦養成所所長を兼任する梶原敏子(伊勢志摩)のモデルとなった矢嶋楫子(やじま・かじこ)も、明治19(1886)年にキリスト教婦人矯風会を組織し、女性の権利保護や避難所の運営に尽力した人物である。
ドラマはこうした歴史的な事実や実在の組織を物語に組み込んでいる(組み込もうとしている)が、それはあくまで主人公たちの行動を正当化するための舞台装置に過ぎないのだ。
歴史のうねりや先人たちの命がけの活動を、「ドラマのヒロインの成長物語」という枠組みで強引に回収しようとする試みには、大きな無理がある。
第4章:現実を突く原案本の視点とドラマのごまかし
原案本を紐解くと、当時の活動は決して一枚岩ではなく、当事者たちの未来を見据えた極めてシビアな議論が行われていたことが分かる。
看護学生たちが加わった団体の中にも、苦境にある女性に寄り添う声がある一方で、その存在自体を社会悪として一掃すべきだという冷徹な意見が混在していた。
劇中の直美のモチーフである鈴木雅は、現状の過酷さを知らずに単に制度の廃止だけを唱えるのは「偽善」であると厳しく断じた。
単に制度をなくしただけでは、女性たちはより劣悪な環境へ追い込まれてしまうため、廃業した後の生活や就職問題まで見据えて活動すべきだと説いたのである。
この原案本に記された極めて現実的かつ本質的な警告は、ドラマが描く「目の前の可哀想な一人を助ければいい」という目先の感情論を完全に否定している。
ドラマは、こうした先人たちの深い洞察や葛藤を無視し、単なる美談として表面だけをなぞっているに過ぎないのだ。
第5章:孤立する地方での闘いと安易な連帯感への疑問
もう一人の主人公‘りん’のモチーフである大関和は、明治23(1890)年に病院を去って新潟県高田の女学校へ赴任し、地元の演説会に参加している。
演説会では反対派の妨害や激しい罵声を浴びることもあったが、彼女たちは手を取り合って共に生きようという内容の歌を歌った。
その姿は、立場を超えて一緒に未来を切り開こうとする強い思いとして人々の心に響き、涙を流す観客もいた。
※出典:原案本(大関和の伝記)の記述より
演説会は暴徒による妨害という危険極まりないものであったが、大関和たちは厳しい現実の中で闘っていた。
しかし、その後も「女性=悪」とみなす活動家との間で苦悩することになる。
彼女が東京の鈴木雅に宛てた手紙には、自立支援がなければ問題は解決しないという厳しい意見交換が記されている。
ドラマはこれらを「離れていても響き合うよき同志」と好意的に解釈し、美しく描き出す“つもり”があるかもしれない。
しかし、個人の力ではどうにもならないという構造的限界を「社会が変わるまで待てない」というヒロインの感情論だけで突破しようとする描写は、あまりにも稚拙である。
先駆者たちの苦闘を、ただの「胸熱なドラマ」として消費する脚本家や演出家や制作統括には、強い不満を抱かざるを得ない。
あとがき
今回の投稿で、原案本に込められた先人たちの血の滲むような葛藤やシビアな現実が、いかにドラマの都合によって美化され、歪められているかが浮き彫りになったのではないでしょうか。
安易な感動の裏にある歴史の重みや本質的な課題に目を向けることで、作品をより深く、批評的に楽しむ視点を持つことができますね。
今後の展開がどのような着地点を迎えるのか、その演出の手腕をじっくりと見届けていきたいと思います。
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第53回/第11週『凪(なぎ)にそよぐ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
シマケン(佐野晶哉)が書いた新聞記事の第二弾は、多くの人々の心を動かした。回復に向かうセツ(村上穂乃佳)に、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)は安心する一方、気持ちは複雑で…。そんなある日、シマケンが病院にやってきて、りんに「セツに会わせてほしい」と頼み込む。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
新聞記事を巡る登場人物の反応と不自然さ
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私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
アバンタイトルから、本作『風、薫る』の脚本家や演出家や制作統括(特に「脚本家・吉澤智子氏」だろう…)が、本作で伝えたい主張が強く押し出されている。
私は、この「脚本家の主張の押しつけ」に大いにモノ申したい立場であるが、「感想」でかくとややこしくなるので、「別の記事」として投稿する準備があるので、詳しくはそちらを読んでいただきたい。
とはいえ、アバンから作り手の主義主張を押し付ける展開や構成には違和感を抱かざるを得ない。
冒頭で、梅岡女学校付属看護婦養成所の舎監兼通訳である松井エイ(玄理)がこんなセリフで世間や社会を憤る場面があった。
松井「はあ~…
どうして こんな理不尽なことが…」
前後の状況から鑑みれば、「松井が手にする‘その日の朝’の新聞記事」に書かれた不条理な内容に対して怒っていると解釈するのが一般的である。
実際に、すぐ後の日本橋の商店「瑞穂屋」場面で手代の松原喜介(小倉史也)らや、‘シマケン’こと島田健次郎(佐野晶哉 ex.Aぇ! group)と島田の親友・槇村太一(林裕太)がその内容を説明しているため、視聴者が頭の中で情報を補完すれば物語はつながる。
しかし、朝ドラらしい「老若男女問わずに丁寧な描写」という視点から見ると、この「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」としては物足りなさが残る。
記事の具体的な中身を言葉にしないまま、ただ新聞を広げて理不尽だと叫ぶだけでは、まるで「自分が新聞で悪く書かれ、世間にさらされたこと」そのものを怒っているようにも見えてしまうからである。
もちろん、これは意地悪なものの見方であるが、「今回を初めてみた人」は「何が理不尽なの?」と思って当然なのでは?
本来であれば、記事のどの部分に問題があるのかを松井や「看護婦見習い6」が具体的に口にしながら、その理不尽さを訴えるべきであったと思う。
虚構の物語がもたらす視聴者の困惑
「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」の不自然さは、その後の展開や描写でさらに深刻になる。
劇中では様々な出来事をつなぎ合わせて一つのエピソードを作り上げているが、その構成が強引であるため、視聴者にはそれが不自然な「嘘の物語」のように映ってしまっている(と思う)。
特に、劇中の新聞記事によって窮地に立たされた‘女郎の夕凪’こと魚住セツ(村上穂乃佳)というキャラクターを巡る描写には大きな疑問が残る。
この騒動を引き起こした記事の執筆者であるシマケンの行動は、単に嫌な人間というだけでなく、読者をだますような悪質な記事を書いているように見えてしまってはいないだろうか? と思うのだ。
なぜそこまでして夕凪を困らせる必要があるのか、その動機や背景が描き切れていない。
結果として、シマケンの悪意だけが際立ち、見ている側をただ困惑させるエピソードになってしまっている。
もちろん、たかが見習いの分際のりん(見上愛)が自己判断でシマケンをセツの病室に案内するのも異様な「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」である。
主人公の影の薄さと看護の定義への疑問
物語の展開において最も納得がいかないのは、トラブルの原因を作った‘りん’や直美(上坂樹里)が、《自分たちの責任を全く深く受け止めているように見えない点》である。
周囲に大きな影響を与えておきながら<《1ミリも反省の色が見えない》ため、視聴者はこのエピソードを「ダブル主人公自身の物語」として感情移入しながら見ることが難しくなっていると思うのだ。
要するに、ダブル主人公である‘りん’と直美本人たちが事態を動かすわけではなく、まるで周囲の医師や患者たちと同じ《単なる目撃者》の立場のようになっており、存在意義が見出せないから、共感できないと思う。
さらに、直美が放った次のひと言、いいや、次の一撃が、本作始まって最大級の衝撃であり、違和感だ。
直美「大事にしたんじゃありません。
これが看護なんです。
私の仕事です。
金持ちも貧乏も 男も女も
病気やケガをしたら
当たり前に受けられる看護じゃなきゃ
おかしいと思います」
作中における彼女たちの行動が、本当に「本来の看護」と呼べるものであるのか、説得力のある描写が不足しているからである。
もちろん、「脚本家が書くポエムなセリフも、ここまで極まってしまったのか!」と本作最大級の落胆である。
前後で矛盾するエピソードの配置
さらに不可解なのは、登場人物たちが新聞記事を読んでその内容について議論する場面が、物語の時系列としてかみ合っていない点である。
前回の放送で、既に、女郎屋「錦栄楼」主人・権田巳之助(梅垣義明)が‘いろんなお得意様’から新聞記事の内容を聞いて、それを権田がご丁寧に解説する場面で〈直美は記事の内容を把握した〉と思える描写があった。
また、看護婦見習いの仲間が協力して権田をセツの病室から追い返すくだりでは〈看護師見習い6人全員が記事の内容を把握している〉と思わせる描写があった。
にもかかわらず、今回の放送で再び初めて新聞を見て驚き、反応するというのは辻褄が合わない。
もちろん、超好意的な脳内補完をすれば「前回と今回では、記事の内容がアップデートされている」と思えなくもないが。
しかし、よく見れば分かるが、今回で新聞記事に関わる全員が「今朝の朝刊を読んだ」ようには描かれていないのだ。
おっと、重箱の隅を楊枝でほじくるようなことはやめて、この章をまとめよう。
事態を既に知っているはずの人物が、なぜ改めて新鮮な反応を示すのか、その意味を理解するのは困難なのだ。
「新聞記事に言及するのが初めての舎監」の存在を言い訳にしているような部分もあるが、「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」として非常に不自然なつながりになってしまっている。
特定のキャラクターに対する特別扱いの問題
もし作中の描写が、特定の人物「セツ」に対するひいきや特別扱いだと感じられないものであれば、多くの視聴者は素直に納得できたはずである。
数多くの他の患者を丁寧に看護する中で、セツのも同様に接するも、りんはシマケンがらみの案件であること、直美は自身の産みの親である‘女郎の夕凪’とセツを重ねてしまうことで、「どこか気になってしまう」程度で抑えておくべきだったと思う。
結局、この作品における〈看護婦の描かれ方〉は、〈常に特別扱い〉が目立つことが異様で、異常なのだ。
かつて、第8週『夕映え』(2026年5月18日~)前後で、‘りん’が受け持つ入院患者で侯爵夫人・和泉千佳子(仲間由紀恵)を巡るエピソードは、まだ「特別室」であったため、りんが〈特別扱い〉するのは、ぎりぎりで許容範囲だった。
しかし、この度のセツに関しても、舞台が「特別室」であるか「一般の個室の病室」であるかという違いしかなく、本質的なアプローチは変わっていない。
前週の、退場した東雲ゆき(中井友望)と余命いくばくもなかった患者・小野田(宮地雅子)との展開も含め、なぜこれほどまでに同じような〈特別扱い〉の描写を繰り返すのか、首を傾げたくなる。
これこそが、このドラマが抱える最大の課題であると言える。
連続ドラマとしてのまとまりの欠如
今さら確認するまでもないが、「朝ドラ」は半年間という長期にわたって放送される連続ドラマである。
にもかかわらず、物語全体に一貫性が感じられない。
毎回のエピソードが独立して機能しておきながら、全体で見るとチグハグな印象を与えてしまう。
一見すると、重箱の隅を楊枝でほじくっているように思われるかもしれないが、実際には些細な問題ではなく、作品の根底にある設定や演出の全てにおいて違和感が積み重なっている。
ドラマとしての軸が定まっていないことが、視聴者に不満を抱かせる原因になっている。
描写の矛盾と違和感を解消するための改善策
これらの問題を解決し、視聴者がより深く物語を楽しめるようにするためには、3つの明確な改善が必要である。
第一に、登場人物が状況に対して反応を示す際、その理由となる情報を劇中で具体的に提示することである。
新聞記事を前にした場面であれば、問題となっている見出しや文章をカメラに映すか、台詞として明確に読ませることで、登場人物の怒りや悲しみの動機が視聴者にも正しく伝わるようになる。
第二に、トラブルが発生した際には、原因に関わった主人公たちが自らの責任と向き合う描写を省略せずに描くことである。
周囲の人間が勝手に解決するのではなく、主人公が悩み、行動して解決へ導くプロセスを丁寧に描写することで、ドラマの主役としての存在感が確立される。
第三に、連続ドラマとしての時系列と設定の整合性を徹底することである。
前回の出来事を受けて次回が始まるという基本的な繋がりを意識し、エピソード間の矛盾をなくすことで、視聴者は違和感を覚えることなく物語の世界に没頭できるようになる。
あとがき
「今回は、ずっと重箱の隅を楊枝でほじくりましたね」と思うかもしれません。
でも、特に「脚本の仕掛け」や「物語の見せ方」について、より分かりやすく楽しむための視点を整理したつもりです。
登場人物たちの行動や心の動きをさらに丁寧に描くことで、物語の持つ本来の魅力がぐっと引き立ち、誰もが安心して応援できる素晴らしい作品になると確信はしています。
でも、あとで投稿しますが、「まともに、何気ない日常描写もできないのに、主義主張を盛り込むのは無理なこと」をプロであっても自覚するべきだと思います。
それをやり続けて、後半戦がグダグダになった『虎に翼』という反面教師を思い出すべきです。
朝ドラ『風、薫る』史実の重みを小さく見せる過剰美化と脚本のごまかし!この先の展開で物語は破綻するのか?|ディレクターの目線blog ![]()
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新聞記事の影響で、セツ(村上穂乃佳)の病室には励ましのお見舞いの品が次々と届くようになる。一方、新聞を読んだ権田(梅垣義明)が病室に現れ、セツを無理やり連れ戻そうとするが、りん(見上愛)、直美(上坂樹里)の機転でなんとか事なきを得て…。
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脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8,11週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
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「感動優先」が生んだ、看護描写の大きな違和感
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―――ここまで、ごあいさつ―――
こういう表現は使いたくないが、こうも毎日だと「本当にプロの仕事なの?」と疑いたくなるのだが。
朝ドラ『風、薫る』の展開には、どうしても不自然さを感じてしまう。
物語のなかで、主人公の二人、りん(見上愛)、直美(上坂樹里)だけでなく、看護の見習いをしている仲間たちが全員、一人の患者、‘女郎の夕凪’ことセツ(村上穂乃佳)の病室に集まる場面があった。
盛り下がり続ける本作をどうにかしてでも盛り上げるための‘くだり’としては、このようなにぎやかな場面も一つの正解かもしれない。
しかし、その結果として、看護婦見習いの6人が揃いにも揃って特定の一人の患者だけを特別扱いしているように見えてしまった。
本作が、これまでに、どれだけ「看護の本質」を描いてきたのかは、誰の目にも甚だ疑問しかない。
それでも、超好意的な脳内補完で本作を見れば、このドラマがこれまで‘それなりに’丁寧に描いてきた「看護のあり方」という大切な土台があるのに、このたった一つの場面のせいで台無しになっている印象だ。
なぜ、自らの手で本作を崩壊に導くようなことをプロがやるのかと疑問しかない。
感動シーン優先で見失われた看護のリアル
今回のエピソードでは、「患者の特別扱い」という点以外にも、不自然で違和感を覚える部分がいくつか存在する。
たとえば、セツの事情を知る「他の患者」や、新聞記事で‘夕顔’の入院の事情を知った一般の人たちが、次々とお見舞いにやってくる様子がたくさん描かれてた。
視聴者の涙を誘うような感動的なお話にしたいという制作陣の狙いや、昨日に書いた「脚本家が何らかのメッセージを伝えたいという意図」は十分に理解できるし、それ自体を否定するつもりはない。
ただ、今回の看護師見習い全員が集まる場面については、集まる人数を一人だけに絞るか、あるいは正式な立場である看病婦を一人でも混ぜておくべきだったのでは?
なぜなら、彼女たちはまだ修行中の身だからである。
しかも、青森出身のトメ(原嶋凛)を除いて全員が制服を着ていたということは、本来は勤務時間中であるはずなのだ。
勤務時間中にもかかわらず、仕事を離れて一部屋に集まっている姿は、「まともに実習をしてない」と見えるだけである。
「見習いごときの患者の特別扱いが、医師らから容認されている」だけでも異様なのに。
本作の脚本家や演出家や制作統括は、本気で「看護婦」を描くつもりがあるのか?と問うてみたいくらいである。
「登場人物の行動原理の不自然さ」と「演出の整合性のなさ」
違和感はそれだけにとどまらない。
「なぜ、りんと直美以外の4人が、セツの病室に集結したのか?」を冷静に考えて見れば分かる。
どう、好意的に解釈しても、りんと直美以外の4人が噂を聞きつけて興味を持ち、自分たちが看護婦見習いであるという特権を利用して、セツの様子をのぞき見に来たようにしか見えないのだ。
それでも、きっと、脚本家や演出家や制作統括は、状況に応じた臨機応変な行動や、心温まるエピソードとして描いたつもりなのだろう。
しかし、これでは逆に、りんと直美だけでなく、まともに見えていた医師の娘である多江(生田絵梨花)や、キリスト教信徒の喜代(菊池亜希子)まで “悪乗りに加担している” ように見え、決して印象を上げることにはなっていないのでは?
さらに、その場に出くわした内科助教授・坂田幸作(金井勇太)は何も注意をせず、黙って見過ごしてた。
その一方で、別の看病婦・ツヤ(東野絢香)にはその状況を贅沢だと批判させるようなセリフを言わせている。
このように、場面ごとの描写がちぐはぐで、まとまりがないのだ。
まあ、既に「52回も」続けているから、もはや「作風」であり、最終回まで改善されることはないと思う。
特別扱いより描いてほしかった看護の本質
そもそも、この作品は「看護に携わる人々を主人公にしたドラマ」である。
だからこそ、特定の誰かをひいきする姿を描くのではなく、かつて描かれたような、かゆくて困っている患者の背中に薬を塗る丁寧な処置と同じように、氷を使った看護によって患者の病状が少しずつ良くなっていくプロセスを描くべきなのだ。
そして、そのような素晴らしい気遣いや気づきに基づく看護の方法を、どのようにして他のたくさんの患者たちにも広げていったのかという点に焦点を当てるのが本来の形ではないのか?
さらに、そうした工夫が、周囲の看病婦や医師たちの意識を変えていくという流れにするべきではないだろうか?
ちなみに、直美というキャラクターの過去のエピソード、たとえば、今回であれば「大抵の女郎は子供は産まなし、産めないもんだよ」を物語に組み込むこと自体は悪くないし、否定もしない。
しかし、そこからもう一歩話を進めて、当時の「多くの女性の考え方や生き方」や「看護に携わる人々の立場」などを分かりやすく描き出すことこそが、このドラマが本当に取り組むべきテーマだったと思う。
もちろん、本作は「医療の専門的な物語=医療ドラマ」ではないから、そこまで深く掘り下げなくてもよいという意見もあるかもしれない。
だが、特別扱いばかりが目立つ展開は、本来の看護の仕事から大きく外れてしまっているのは確かなこと。
ドラマの一つの盛り上がりとしては認められたとしても、この作品のこれまでの流れとしては、設定が壊れてしまっている。
せめて、前週で退場した子爵の娘・ゆき(中井友望)のように、自分の仕事が終わった後の時間を使って、ボランティアとして患者のために尽くす姿として描くべきだったと思う。
必要な葛藤や成長が描かれず、都合よく話が進んでいる
こうした問題は、画面上の演出(技法・手法)だけでなく、物語の構成や脚本そのものがちぐはぐになっていることが原因である。
最初に決めた登場人物たちの立場やルールがあるにもかかわらず、それを無視して都合よく物語を進めてしまうから、このような不自然な展開になってしまう。
今回の看病婦の登場シーンのように、もっと厳しい意見を物語に持ち込んでもよかったはずだ。
たとえば、周りの患者たちから、「なぜあの患者だけが特別扱いされているのか!」という批判の声が上がるような展開も十分に考えられる。
なぜなら、それは特定の誰かをいじめているわけではなく、主人公たちの身勝手に見える行動に対する当然の疑問だからである。
間違った行動をしたのなら、それを反省して正せばよいし、それが正しい挑戦であるなら、病院全体のやり方に反映させていけばよい。
それこそがドラマの面白さである。
失敗を経験しながら人間として成長したり、新しいアイデアによって周りの環境が変化していったりする姿に、視聴者はワクワクする。
今の状態のままでは、見習いという立場でありながら、ルールを無視して自分たちの好きなように行動しているだけに見えてしまっている。
主人公たちがわがままで、深く考えて行動していないようにしか見えないのは、本当にもったいないと思う。
違和感を成長物語に変える道筋はあった
このドラマをより説得力のある面白い物語にするためには、主人公たちの行動に正当な理由を与える工夫が必要である。
まず、見習いたちが特定の患者の部屋に集まる際には、勤務時間外の奉仕活動であることを明確に示す描写を入れるとよい。
さらに、医師や先輩の看病婦から事前にきちんと許可をもらう場面を描くことで、彼女たちがルールを守って行動していることが視聴者にも伝わる。
また、他の患者からの不満の声や批判を物語の中にしっかりと組み込み、主人公たちがその批判に直面して一度悩むステップを作る。
そこから、自分たちの看護の技術を他の患者全員にも平等に行き渡らせるためにはどうすればよいかを考え、実践していくエピソードへ繋げれば、見習いとしての精神的な成長と、病院全体の意識改革を同時に描き出すことができる。
あとがき
今回のエピソードを通じて、登場人物たちの行動やドラマの演出について、いくつかの課題や改善できるポイントを見つけることができましたよね。
こうした違和感について真剣に考えることは、物語をただ楽しむだけでなく、作品のテーマである看護の本質や、登場人物たちの心の成長についてより深く理解するための素晴らしいきっかけになります。
一つひとつの描写に注目しながら、主人公たちがこれからどのように困難を乗り越え、立派に成長していくのかを想像することは、ドラマを視聴する上での大きな楽しみです。
作品自体が「つまらない」「面白くない」は変わりませんが、「なぜ、つまらない?」「どうして面白くない?」を考えれば。違った楽しみ方にはなると思います。
お知らせ
昨日、前回に登場した内科教授・木村文平(演・前野朋哉)の実在モデルについての「補足記事」を投稿しました。
公式にモデルが誰であるか発表もありませんし、ドンピシャなモデルはいませんが、ペスト感染の最前線に立った名医・青山胤通と大きな共通点があります。
ぜひ、読んでみてください。
朝ドラ『風、薫る』内科教授・木村文平(演・前野朋哉)の実在モデル?ペスト感染の最前線に立った名医・青山胤通とは!?|ディレクターの目線blog ![]()
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- 当ブログについて
- 管理人 自己紹介
ホテル音響照明映像会社を経て、2001年独立。
ホテルでイベント、パーティー、
映像コンテンツ等の演出を手掛ける。
活動拠点は東京と千葉の有名ホテル等。
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〔月曜日〕
●フジ 21:00 サバ缶、宇宙へ行く(第1話)
●カンテレ&フジ 22:00 銀河の一票(第8話)
〔火曜日〕
▼感想の投稿なし
〔水曜日〕
▼感想の投稿なし
〔木曜日〕
●テレ朝 21:00 未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3(第8話)
〔金曜日〕
●TBS 22:00 田鎖ブラザーズ(第8話)
〔土曜日〕
▼感想の投稿なし
〔日曜日〕
●TBS 21:00 GIFT(第9話)
〔月~木 (夜ドラ)〕
▼感想の投稿なし
〔月~土 (連続テレビ小説)〕
●NHK 08:00 風、薫る(第54回)
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- 過去の連ドラの感想記事一覧(あ,い)
Iターン
愛してたって、秘密はある。
相棒 season13
相棒 season14
相棒 season15
相棒 season16
相棒 season17
相棒 season18
相棒 season19
相棒 season20
相棒 season21
相棒season22
相棒season23
相棒season24
アイムホーム
IQ246~華麗なる事件簿~
アオイホノオ
仰げば尊し
青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
悪党たちは千里を走る
あさが来た
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
アシガール[再](2020)
明日の君がもっと好き
明日の約束
明日、私は誰かのカノジョ
アトムの童
あなたには帰る家がある
あなたのことはそれほど
あなたの番です
あなたのブツが、ここに
あのコの夢を見たんです。
アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~
anone
アバランチ
A LIFE~愛しき人~
アライブ がん専門医のカルテ
アルジャーノンに花束を
OUR HOUSE
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
アンチヒーロー
アンナチュラル
あんぱん
アンメット ある脳外科医の日記
家売るオンナ
家売るオンナの逆襲
生きるとか死ぬとか父親とか
生田家の朝
イグナイト-法の無法者-
居酒屋ふじ
遺産争族
遺産相続弁護士 柿崎真一
石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
119エマージェンシーコール
イチケイのカラス[
いつかこの雨がやむ日まで
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
今からあなたを脅迫…
遺留捜査[4]
院内警察
インビジブル
インハンド
- 過去の連ドラの感想記事一覧(う~お)
嘘解きレトリック
嘘の戦争
美しき罠~残花繚乱~
ウチの夫は仕事ができない
ウチの娘は、彼氏が出来ない!!
奪い愛、冬
海に眠るダイヤモンド
浦安鉄筋家族
ウロボロス
VIVANT(ヴィヴァン)
営業部長 吉良奈津子
エイジハラスメント
ST 赤と白の捜査ファイル
Nのために
エルピス-希望、あるいは災い-
エール
エンジェル・ハート
エンディングカット
オー・マイ・ジャンプ
王様に捧ぐ薬指
大豆田とわ子と三人の元夫
おかえりモネ
おかしの家
掟上今日子の備忘録
奥様は、取り扱い注意
「おこだわり」、私にもくれよ!!
おじさんはカワイイものがお好き。
おちょやん
おっさんずラブ-in the sky-
お義父さんと呼ばせて
侠飯~おとこめし~
オトナ高校
オトナ女子
お兄ちゃん、ガチャ
姉ちゃんの恋人
オー!マイ・ボス!恋は別冊で
お迎えデス。
おむすび
表参道高校合唱部!
おやじの背中
親バカ青春白書
オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ
オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ[2]
俺の家の話
俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?
俺のスカート、どこ行った?
俺の話は長い
お別れホスピタル
ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子
女たちの特捜最前線
女はそれを許さない
- 過去の連ドラの感想記事一覧(か~く)
カーネーション
怪奇恋愛作戦
怪盗 山猫
カインとアベル
帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし
架空OL日記
顔だけ先生
家政夫のミタゾノ
家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
家族ノカタチ
家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
学校のカイダン
家庭教師のトラコ
彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
からかい上手の高木さん
カルテット
監獄学園
監獄のお姫さま
監察医 朝顔
監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
岸辺露伴は動かない
季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
義母と娘のブルース
きみが心に棲みついた
君と世界が終わる日に
キャスター
キャリア~掟破りの警察署長~
99.9‐刑事専門弁護士‐
99.9-刑事専門弁護士-[2]
共演NG
今日から俺は!!
風間公親-教場0-
競争の番人
京都人情捜査ファイル
きょうの猫村さん
きょうは会社休みます。
行列の女神~らーめん才遊記~
嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
緊急取調室[4]
緊急取調室[5]
金田一少年の事件簿N(neo)
銀と金
クジャクのダンス、誰が見た?
グッド・ドクター
グッドパートナー
グッドワイフ
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
海月姫
グ・ラ・メ!~総理の料理番~
グランメゾン東京
黒い十人の女
黒革の手帖2017
クロサギ(2022)
黒服物語
- 過去の連ドラの感想記事一覧(け、こ)
ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
- 過去の連ドラの感想記事一覧(さ~し)
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(す~そ)
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵さん、リュック開いてますよ
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
終のひと
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(な)
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
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リピート ~運命を変える10か月~
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#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
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レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
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私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
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わたしを離さないで
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罠の戦争
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