NHKドラマ10「宙(そら)わたる教室」 （第1話・2024/10/8） 感想

NHK・ドラマ10『宙(そら)わたる教室』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)

第1話〈全10話〉『夜八時の青空教室』の感想。

なお、原作(小説)となった伊与原新『宙わたる教室』は未読。

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読み書きが苦手なために中学から不登校になり、不良となった岳人（小林虎之介）。二十歳になって夜間定時制高校に通い始めたが、１年経っても字が頭に入ってこない。さらにつるんでいた三浦からは麻薬の売買を持ちかけられ、岳人は退学を考える。そんな時、岳人の通う東新宿高校定時制に理科教師の藤竹（窪田正孝）が赴任。藤竹は岳人の中に眠る好奇心に気づき、彼をある「実験」に誘い出す。
------上記のあらすじは、公式サイトより引用------

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原作(小説)：伊与原新『宙わたる教室』第70回「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書・高等学校の部に選出）
脚本：澤井香織（過去作/夜ﾄﾞﾗ｢ﾕｰﾐﾝｽﾄｰﾘｰｽﾞ｣ (第3週/最終週｢春よ､来い｣,特集ﾄﾞﾗﾏ｢むこう岸｣）
演出：吉川久岳（過去作/猫探偵の事件簿,ﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰﾄﾞﾗﾏ｢猫探偵の事件簿｣)」 第1話
　　　一色隆司（過去作/大河ﾄﾞﾗﾏが生まれた日,育休刑事）
　　　山下和徳（過去作/映画｢ｽﾍﾟｼｬﾙｱｸﾀｰｽﾞ｣）
音楽：jizue（過去作/下剋上球児）
主題歌：Little Glee Monster「Break out of your bubble」
制作統括：橋立聖史（過去作/猫探偵の事件簿ｼﾘｰｽﾞ,だれかに話したくなる山本周五郎日替わりﾄﾞﾗﾏ）
　　　神林伸太郎（過去作/ﾕｰﾐﾝｽﾄｰﾘｰｽﾞ）
　　　渡辺悟（過去作/卒業ﾀｲﾑﾘﾐｯﾄ,ﾐﾜｻんなりすます）
※敬称略

「障がい」の表記について

当ブログでは、人や人の状態を表す場合、原則「障がい者」「障がい」と表記としています。
※法令、条例、規則などからの引用や固有名詞は対象としていません

定時制高校に赴任してきた理科教師が科学部を運営する中で

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朝ドラファンとしては、『エール』で主人公・古山裕一を演じた窪田正孝さんと、祐一とコンビになる作詞家・村野鉄男を演じた中村蒼さんが共演するだけで、ゾクゾクワクワクするのだが。

東京・新宿にある定時制高校に赴任してきた理科教師の藤竹（窪田正孝）が、科学部を設立する中で様々な事情を抱えた生徒たちたちとの何か… を描くドラマのようだ。

原作は読んでいないが、原作となった小説の元ネタ（実話）は知っている。

というわけで、実話どおりなら結末も分かっているとなるが、感想では一切書くつもりはない。

もっと丁寧に世界観や主人公の状況説やを描いてほしかった

全体的には、少々粗削りの印象だ。

連ドラの第1話といえば、とかく初期設定やらの状況説明三昧になるものだが。

今作は、作品全体や主人公の状況説明はほどほどに、今回の中心人物である読み書きが苦手なために中学から不登校になり、不良となった岳人（小林虎之介）にスポットライトを当て続けた。

決して間違いではないが、第1話としては、もっと藤竹（窪田正孝）が定時制高校の理科教師になるまでを描いてほしかった。

もちろん、好意的に脳内補完することはできるが、個々の想像や思い込みは、共通認識の “ドラマ” ではないのだ。

医師とは違う理科教師らしい着手で読字障害と向き合った

今回に登場した「ディスレクシア（読字障害）」だが。

児童精神科医の活躍を描いた金曜ナイトドラマ『リエゾン－こどものこころ診療所－』（テレ朝／2023）にも登場し…

LD（限局性学習症）は、先天的な障害である発達障害の一つ、SLD（限局性学習症）であると説明されていた。

また、『リエゾン』では、ほかの人と違う言動のことを「凸凹（デコボコ）」と呼び、それも個性であると優しく寄り添う姿が描かれたのが印象的だった。

今作の藤竹は医師でなく教師だから「治す」という治療ではなく、「教える」「活(い)かす」という教育になっていたのが興味深い。

怒りを"学び続ける"ためのエネルギーに変換するのを期待

アメリカの自動車会社フォード・モーターの創設者であり、「自動車王」と評されたヘンリー・フォードの名言に次の言葉がある。

二十歳であろうが八十歳であろうが、学ぶことををやめた者は老人である。学び続ける者はいつまでも若い。人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ。

出典：ことのき - Henry Ford（ヘンリー・フォード）の名言・格言 

自分がディスレクシアであることを知らないほうが良かった… ではなく。

知った上で、地震に備わった才能や能力を活用して “学び続ける” ことの大切さを知った岳人。

これまで自分に罵声を浴びせた輩への怒りを “学び続ける” ためのエネルギーに変換するのを期待したい。

あとがき

地味な作品ですが、こういうのが放送できるのも、NHKの「ドラマ10」枠の良さだと思います。

熱いドラマですが、静かに見守りたい作品でもありますね。

今後の感想の投稿は未定です…

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オクラ～迷宮入り事件捜査～ （第1話/初回15分拡大・2024/10/8） 感想

フジテレビ系・火曜9時枠の連続ドラマ『オクラ～迷宮入り事件捜査～』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第1話/初回15分拡大『混ぜると危険な新バディ誕生!"お蔵入り"事件に挑む! 』の感想。

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飛鷹千寿（反町隆史）は敏腕刑事だったが、ある事件をきっかけに解決事件の資料を扱い「刑事の墓場」と呼ばれている警視庁の「オクラ」に配属される。そこには元ヤンキーの結城倫子（白石麻衣）、老刑事の鷲沢泰造、ギャンブル狂の幾多学、元公安部の牧原祈里、元ハッカーの吉岡雷が所属。新たに何か事情がある様子の不破利己（杉野遥亮）が加わる。そんな中、12年前の女子小学生殺人事件の容疑者、矢継周作（黒田大輔）からメールが届き、千寿、利己、倫子は事件の現場へ向かう。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：なし
脚本：武藤将吾（過去作/怪盗 山猫,3年A組,ﾆｯﾎﾟﾝﾉﾜｰﾙ-刑事Yの反乱,桜の塔）
演出：柳沢凌介（過去作/ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~,真夏のｼﾝﾃﾞﾚﾗ,Re:ﾘﾍﾞﾝｼﾞ-欲望の果てに-）
音楽：林ゆうき（過去作/緊急取調室.Believe-君にかける橋-,ﾏｳﾝﾃﾝﾄﾞｸﾀｰ）
主題歌：Kroi「Jewel」
Ｐ：足立遼太朗（過去作/僕たちの校内放送,Believe-君にかける橋-,高額当選しちゃいました）
※敬称略

この1～2年、女性のコア視聴率を狙うドラマ制作に変化が！

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前期で『ビリオン×スクール』を放送していた「金曜9時枠」が、9年ぶりに「火曜9時枠」の復活に伴って移動した第一弾が今作。

もともとは、『古畑任三郎』『救命病棟24時』『踊る大捜査線』『ナースのお仕事』などのフジテレビ制作のドラマの超大ヒットドラマを生み出し続けた放送枠だ。

さて、少し話が逸れるが。

ここ最近のテレビドラマは、女性のコア視聴率（13歳～49歳までの個人視聴率）の獲得を目指して制作されてきた。

しかし、説明は省くが、この1、2年で「コア層（13歳～49歳までの男女）はテレビCMを見ても商品は買わない」ことが数値化されたことで、違う方向にシフトしているのをご存じだろうか？

例えば、下記の記事にあるように、もう少し上の年齢層のほうがCMの影響で物を買うし、人口の逆ピラミッド現象によってしばらく増え続ける高齢者向けに作る傾向になってきているのだ。

出典；テレビ視聴率　対象年齢拡大はメディアの論理だ：日経ビジネス電子版 

幅広い視聴者向けのフジテレビ久しぶりの真面目な刑事もの

なぜ、こんな話をしたのか？

今作『オクラ』の提供スポンサーを確認しただろうか。

P&G、東芝ライフスタイル、ライオン、イオン、サントリー、ホンダ、ブルボン… だ。

そう、若い女性向けの化粧品や美容、若年層向けのゲームやネット漫画、ニューファミリー向けの各種保険商品や携帯電話会社がないのだ。

逆に、家電、健康、住宅、生活、車、お菓子など、幅広い層に対応するようなスポンサー軍になっているのだ。

皆様も感じておられると思うが、日テレとフジは特に女性のコア視聴率を狙ったドラマを作り続け。

結果的に似たような作品が多くなったり、ネタ切れになって、皆様がご存じの状況になっている。

恐らく、この『オクラ』はそんなドラマ視聴率（特に、リアルタイム視聴率）を稼ぐための、チャレンジなのだ。

したがって、未解決事件というネタを含めて、各種の初期設定、お涙頂戴的なエンディング、主人公の謎を引っ張るスタイルなど、どれをとっても既視感満載だ。

しかし、ラブコメ要素、考察要素、客寄せパンダの起用など、最近のドラマでは当然のことがない。

よって、かなり好みが分かれる作風であると同時に。

フジテレビの刑事ドラマとしては、久しぶりに「真面目な刑事もの」だと思う。

各俳優陣が「いつもと少し違うキャラクター」を演じて…

「真面目な刑事もの」ではあるが、あちこちに遊びの要素は感じられた。

冒頭に、元ヤンキーの結城倫子（白石麻衣）の父・結城真一（平山祐介）が、飛鷹千寿（反町隆史）と一緒に刑事として登場するが。

刑事ドラマ好きにかかわらず、平山祐介さんといえば「特殊部隊の隊長」「消防隊の隊長」「ヘリコプターの操縦士」など力強い不死身のキャラがおなじみだが、今作では第1話早々に… だとか。

反町隆史さんが小さな外車に乗る点や、熱血漢でコミカルなイケメンと真面目で冷静なイケメンの組み合わせも、ドラマ『ビーチボーイズ』の‘桜井広海’へのオマージュだろうし。

ドアを蹴り破るのは、どことなくドラマ『GTO』の‘鬼塚英吉’へのオマージュを感じる。

そのほかにも、私としては各俳優陣が「いつもと少し違うキャラクター」を演じているのが新鮮に思えた。

ちなみに、千寿と倫子が話をしており、不破利己（杉野遥亮）が店外からスマホで店内を撮影していた喫茶店のロケ地は「喫茶まりも 新丸子店（神奈川県川崎市中原区新丸子東1丁目785番）」だ。

ドラマ好きなら、ドラマ『正直不動産』で永瀬（山下智久）と登坂社長（草刈正雄）が出会った喫茶店のロケ地であることに気づいたかも？

せめて、"バディ"と"チーム"に見えるように描いてほしい

そろそろ、まとめよう。

細かい部分は気になったが、不問とする。

何よりも気になったのは、ダブル主演で主役の “バディ” のはずなのに、同一画面に映っている印象が少ないから、あまり “バディ” に見えないこと。

そして、同様に、警視庁捜査一課特命捜査情報管理室（通称「オクラ」〈お蔵入り〉）が “チーム” に見えず、組織の一体感に乏しいこと。

それでも、ラストでは、同期の千寿を勝手にライバル視する課長で警視正・加勢英雄（中村俊介）、千寿が行きつけのスポーツバーの店長で元警察官・阿澄玄人（三浦?太）、千寿の元妻で科捜研の研究員・井伏愁（観月ありさ）らの関係性も見え、捜査以外の部分でも楽しめそう… ではある。

あとがき

個性的な俳優さんを揃えたのですから “チーム捜査” で見たいですね。

あとは、ネタ次第だと思います。

あっ、若い人たちには、ちょっと古いドラマに見えるかも？

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朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?

©橋本環奈さん主演 連続テレビ小説「おむすび」福岡・糸島ロケ ［写真特集3/15］|毎日新聞

私には重大なネットニュースを目の当たりにした！

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第2週に入った NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の世間の評判が芳しくありません。

私も、毎日の感想で「いまいち…」と書き続けています。

そんなモヤモヤを吹き飛ばすような、私には重大なネットニュースを目の当たりにしたので書いてみます。

読みたくないなら読まないのもアリ。ただ今後の感想には…

本当は、このネット記事を取り上げることには、かなり躊躇した。

なぜなら、この情報によって、私の今作への期待感は急降下し。

2か月目の 11月になるまで感想の投稿は控えようとすら思うくらいの衝撃だったから。

もちろん、このネタが真実かどうか分からないが、火のない所に煙は立たぬというから、信じるか？ 信じないか？ の判断は各自にお任せするとして、取り上げてみる。

私が「おいおい」と突っ込んでしまったのは、下記の部分のことだ。

元記事は、さらに詳細に書かれているので、読んだほうがいい。

「『おむすび』がクランクインしたのは3月下旬ですが、橋本さんは主演舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演に出演するため4月中旬から5月末まで渡英していました」（前出・芸能関係者）

『おむすび』は“橋本ファースト”で制作されていた。

橋本の抜けた穴を埋めたのは、ある先輩女優だった。

本編中にスピンオフのような形式で、仲さん演じる“伝説のギャル”が主人公になるパートがあります。

橋本不在の危機は女優界“リアルNo.1ギャル”を中心に乗り切っていく――。

出典：橋本環奈　朝ドラ中に異例の映画撮影へ…ヒロインなのに約50日不在でも“NHKが許すワケ” | 女性自身 

この話を信じるかどうかは、あなた次第ってことで、引用は締めくくる。

このスクープが確かだと思うのは、私の予想と合致するから

なぜ、あえて私がこんな話をしたのか？

それは、今後の感想を書くに当たって、このスクープを抜きは書けないから。

読者の皆様に、私の真意をくみ取りやすくするため… だ。

で、この内容が、実に本当だと思えてしまうのは、私が前回の感想に書いた次の内容にリンクするからに他ならない。

やはり、最低限、今の結にとって、＜サイコーのお姉ちゃんだったとき＞ や ＜サイテーのお姉ちゃんだったとき＞ を、それこそワンカット、数秒で良いから、今からでも “回想シーン” として組み入れるべきだ。

最も、映像としてしっかりと視聴者に提示するべきは、「全てのはじまり」である… いろんな意味での “伝説の姉・歩” だと思う。

子供時代の姉へのトラウマが、妹を悩み苦しめる物語なら…

そもそも、子役ちゃんがたちが出演するかどうかは別にして。

今作の物語のスタート地点が、子どものころの姉へのトラウマが現在の主人公を悩み苦しめている初期設定の “ドラマ” であるなら。

＜子供のころ＞を、しっかりと視聴者に魅せずにストーリーを進めるのは、あまりにも無謀だし。

何よりも、視聴者に不親切だし、あえて言うなら不誠実だとも言えるのだ。

諸事情を見破られるような稚拙な作品でプロが飯を食うな！

別に、主演の橋本環奈さんを責めるつもりは、これっぽちもない。

後輩俳優の橋本さんのために、先輩で実力者の仲里依紗さんがフォローするのも悪いとは思わない。

「超多忙な俳優さんに、さらに超多忙になる朝ドラの主演を依頼した NHKにはもの申したいとは思うが。

私は訴えたいのは、これら諸事情をど素人に見破られるような稚拙な脚本でプロ（脚本家個人の問題ではない）が飯を食うな！ なのだ。

テレビの中の “虚構の真実” によって、視聴者に夢を見せ希望と与える “ドラマ” が、耳を疑いたくなるような “せこい大人の事情” をさらけ出して、恥ずかしくないのか？ と。

まあ、唯一の救いは、このスクープによって、現状の『おむすび』が面白くない理由がよ～く分かったことだ。

もちろん、「これが分かったから、仲里依紗さんのスピンオフを楽しみしたい」なんて、御用記者の提灯記事のような文章を書くつもりは微塵もない。

あとがき

まあ、スクープの真実のほどは確かめようがないですが。

ご存じの方もいると思いますが。
『おむすび』の脚本単独担当の根本ノンジさんが、2024年10月11日放送開始のテレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『無能の鷹』も、単独脚本で書いておられるのは、確かな情報です。
出典；主題歌・スタッフ｜金曜ナイトドラマ『無能の鷹』｜テレビ朝日 

両作品の執筆期間が重なっているのか定かでないですし、どちらかを先に書き上げたと思いますし。
『無能の鷹』は原作アリなので、お手の物なのか？

あっ、『無能の鷹』の感想は投稿しませんので、あしからず…

このスクープを知って、次回(第8回)の感想から「あれこれ期待しても、スピンオフ風まで待つしかない」のが判明したので、溜飲を下がると思うので、ポジティブに捉えることにします（苦笑）

気分転換に、ハロウィーンと食べ物の記事のご用意もございます！
ハロウィン限定！崎陽軒の「黒シウマイまん＆かぼちゃまん」は“おばけ”と“かぼちゃ”に仮装♪【自腹食レポ】 

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【これまでの感想】

第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5 土

拍手コメント返信（2024/10/2）：「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある 

拍手コメント返信（2024/10/3）：「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新) 

第2週『ギャルって何なん？』
6 7 

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連続テレビ小説「おむすび」 （第7回・2024/10/8） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『おむすび』
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第7回／第2週『ギャルって何なん？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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博多ギャル連合の総代でギャルのルーリー（みりちゃむ）からなかば脅迫された結（橋本環奈）は、書道部の風見先輩（松本怜生）が優しく指導してくれることに感激して、ギャルより書道の方が断然いいと思う。書道部では、野球部の試合の応援のために横断幕をつくることになり、結も恵美（中村守里）たちと一緒に参加して青春を謳歌した気分に浸っていく。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
主人公のモデルの1人：松丸奨
　　　※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
　　　（過去作/｢Chef~三ッ星の給食~｣給食監修指導）
　　　※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
　　　ﾈﾀ元：松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日) 
脚本：根本ノンジ（過去作/正直不動産ｼﾘｰｽﾞ,相棒ｼﾘｰｽﾞ,ﾌﾙｰﾂ宅配便,ﾊｺﾂﾞﾒ）
演出：野田雄介（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,ﾏｯｻﾝ,六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,舞いあがれ!） 第1週
　　　小野見知（過去作/ﾏﾁ工場のｵﾝﾅ,ﾄｸｻﾂｶﾞｶﾞｶﾞ,転･ｺウ･生）
　　　松木健祐（過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!） 第2週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
　　　大野陽平（過去作/｢ちむどんどん｣第9週のみ,｢舞いあがれ!｣第25週のみ）
　　　工藤隆史（過去作/｢舞いあがれ!｣第20週のみ）
　　　原田氷詩（過去作/｢おちょやん｣ 第17週のみ,｢舞いあがれ!｣第16週のみ）
音楽：堤博明（隣の家族は青く見える,ﾍﾞﾋﾞｰｼｯﾀｰ･ｷﾞﾝ!）
主題歌：B'z「イルミネーション」
語り(本編)：リリー・フランキー（過去作/55歳からのﾊﾛｰﾗｲﾌ,洞窟おじさん,なつぞら）
語り(土曜日版)：高瀬耕造ｱﾅｳﾝｻｰ（過去作/朝ﾄﾞﾗ｢ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ｣本編語り）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
タイトルロゴ制作：大島慶一郎（Keiichiro Oshima ）
タイトル映像：田向潤（過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV）
イラスト：サンレモ（ILLUSTRATOR サンレモ ）
振付：TAKAHIRO（欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風）
栄養学考証：中村丁次（神奈川県立保健福祉大学教員）
福岡ことは指導：坪内陽子（元MRT宮崎放送ｱﾅｳﾝｻｰ）
栃木ことは指：猪瀬光博（栃木県出身の俳優）
神戸ことは指導：辻葉子（兵庫県出身の俳優）
ギャルことば指導：Rumi（美容･ｷﾞｬﾙ評論家,今作ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ指導）
医事指導：矢木崇善（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,舞いあがれ!,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,）
料理指導：広里貴子（過去作/ごちそうさん,まんぷく,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,舞いあがれ!,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
書道指導：津吾井香奈（｢書道ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽ甲子園｣指導など）
農業指導：德安出雲
理容指導：宮城丈二（兵庫県理容組合理事長）
警察指導：板東正敏子（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
美術：西村薫（過去作/ﾄｸｻﾂｶﾞｶﾞｶﾞ,ﾊﾑﾗｱｷﾗ,舞いあがれ!）
技術・増田徹
音響効果：林恵太郎
助監督；藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
　　　小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
　　　竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー：南野彩子（NHK BSﾄﾞﾗﾏ｢ﾊﾟｰｾﾝﾄ｣ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ）
リサーチ：有川奈々絵（NPO法人 かごしまﾌｨﾙﾑｵﾌｨｽ）
撮影：竹内北斗（過去作/ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
照明：岡元昌弘（過去作/軍師官兵衛）
音声： 渡辺暁雄
映像技術：山下健
カラーグレーティング：中井高人
VFX ：佐久間正泰
美術進行：鴫原広起
装置：内田健
裝飾：野崎次郎
衣装：早藤博
メイク：西口富美子
制作統括：宇佐川隆史宇（過去作/岸辺露伴は動かないｼﾘｰｽﾞ,正直不動産ｼﾘｰｽﾞ）
　　　真鍋斎（過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男）
制作：原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー：菅原弘（過去作/天国にいちばん近い島,二代目はｸﾘｽﾁｬﾝ,ぼくらの七日間戦争）
※敬称略

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ミニキャロットのくだり、全く意図が分からんのだが…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

なぜ、パラパラの練習に来るのに、ミニキャロット持参なのか？

なぜ、ギャルたちがミニキャロットを生でむしゃむしゃ食べるのか？

もう、全く意図が分からんのだが。

おっと、私はミニキャロットをカレーに入れるのが大好きです…

大きな不満がないのは、何となく"流れ"が見えているから！

物語については、特に書くことはない。

面白いとも感じないし、離脱するほどつまらないわけでもない。

とにかく、劇中の事象を必死に前進させているのがよく分かる。

ただ、前回も書いたが、主人公が嫌々風であっても、自発的に行っていることばかりだから不快感はないだけで。

ほぼ完全に、「騒動至上主義」改め、《トラブル依存症候群》 に陥ってしまっているのだが。
※トラブル依存症候群とは、人間描写が蔑ろにしてまで、物語の構築を騒動ばかりに依存するドラマづくりのこと

それでも、不満が最小限なのは。

姉・歩（仲里依紗）と比較され、姉の存在に悩む結（橋本環奈）と。

それらを心配する父・聖人（北村有起哉）と母・愛子（麻生久美子）の関係を描きつつ。

そこへ、金曜日までに野球部の試合を絡めて、＜きっと、結のギャルとの交際がバレる＞ というひとつの着地点に向かう “手順” が感じられるからだ。

＜きっと、結のギャルとの交際がバレる＞ まで、あと少しの辛抱、いや、様子見するしかないと思う。

最近のネット記事「次回だけ見てください」が増加中のワケ

ここで、感想を終えてもいいのだが。

せっかく、読みに来てくださった読者様に感謝を込めて、これまで一度も触れなかったことを書いてみる。

最近の今作へのネット記事の傾向をご存じだろうか？

「○○役が、あのドラマの△△さんに驚愕！」
「ギャル語、ギャル文字が話題!!」
「二週目で大量離脱!!!」
を多く見かけると思う。

でも、ひそかに増加中なのが…
「明日のおむすびは？」
「次回の内容は？」
の類なのだ。

私は、過ぎたことはどうでもよくて、「次回だけ見てください」との意味に受け取り中なのだが。

そのことと、今回の終盤での次の結のセリフでピンときたことがあるので、それを書いてみる。

結「うちは違う。
　うちは お姉ちゃんとは違う」

これまでの全話分に、"姉・歩"の存在が関係しまくっている

続けよう。
結論から言うと。

子役ちゃんが演じる「子供時代」がなかったことの弊害だ。

まあ、「害」とするのはやりすぎだから、「ダメージ」程度にしておこう。

第1回から見続けている読者様なら、お気づきだろう。

今作は、当初から、結の心の中にとどまらず。

●松原保（長谷川忍 ex.シソンヌ）をはじめとする糸島東高校のくだり

●当然のこととして、博多ギャル連合（通称：ハギャレン）のくだり

●そして、結の実家である米田家のくだり

これら全てに、福岡の「伝説のギャル」で通称‘アユ’こと姉の歩が盛り込まれまくっている。

本当の‘アユ’を知っているのは、劇中の登場人物だけ！

しかし、私たち視聴者は、数秒程度の回想カット（「シーン」と呼ぶほど長くない）が見せられているだけだ。

‘アユ’がどんな人間だったのか知っているのは、劇中の登場人物だけなのだ。

もちろん、好意的に見ている人は、「多分、ああいう人なんだろうな」と各自で想像して納得していると思う。

でも、前作『虎に翼』でも連呼したように、《映像で描いて “提示していないこと” は、劇中に “ない” のと同じ》 なのだ。

やはり、最低限、今の結にとって、＜サイコーのお姉ちゃんだったとき＞ や ＜サイテーのお姉ちゃんだったとき＞ を、それこそワンカット、数秒で良いから、今からでも “回想シーン” として組み入れるべきだ。

だって、ここまでの物語って、＜好印象のアユ＞ と ＜ダメ人間の長女＞ である “伝説の姉・歩” でしか構成していないのだから。

最も、映像としてしっかりと視聴者に提示するべきは、「全てのはじまり」である… いろんな意味での “伝説の姉・歩” だと思う。

最初から子役ちゃんが演じる「子供時代」をやれば良かった

だから、こんなことにならぬよう、タラればになるが。

最初から、子役ちゃんが演じる「子供時代」をやれば良かったと思う。

幼少期の仲のいい姉と妹をやって。

ウキウキでギャルになった姉と、姉の存在で辛い思いをしている妹をやって。

それで、数年時間経過して第1回につながるだけで良かったと思う。

仲里依紗さんを後出しにすることで、期待感を引っ張りたいのか？

仲里依紗さんのギャルが出ると、ハギャレンがかすんで見えるから拒んでいるのか？

とにかく、今作の序盤で最も需要な初期設定をしっかりと映像で描かないから、もやもやが晴れないのだ。

あとがき

栄養士になる前に、ギャルになる話にしたいのなら、伝説のギャルと妹の関係性の根っこを描いておかないと、正直ストーリーに説得力を感じられないと思いますよ。

それこそ、‘アユの妹ちゃん’としての結の苦労と同時に、「お姉ちゃんはダメ人間じゃない」も同時に視聴者と共有できていないから、「友達ならいい」も意味不明になるのです。

もう遅いですけど、撮影済みがあるなら「結と歩の良かったころ」の映像を挟み込んだほうが良いと思います。

今回も、コピペしておきますね。

‘ルーリー’こと瑠梨 （みりちゃむ）の「ムスビン チョーおもろ！」ではないですけど。
一体、あと何か月待つと「朝ドラおむすび チョーおもろ！」と書ける日が来るのか？

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】

第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5 土曜日版

拍手コメント返信（2024/10/2）：「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある 

拍手コメント返信（2024/10/3）：「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新) 

第2週『ギャルって何なん？』
6 

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感想の趣旨について

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嘘解きレトリック （第1話/初回15分拡大・2024/10/7） 感想

フジテレビ系・月9『嘘解きレトリック』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第1話/初回15分拡大『名コンビ誕生!昭和初期を舞台に難事件に挑む!』の感想。
なお、原作(漫画)である都戸利津『嘘解きレトリック』 は未読。

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浦部鹿乃子（松本穂香）は、人の嘘を聞き分ける力のせいで村を出て九十九夜町に辿り着き、カフェー『ローズ』で仕事を探すが断られる。祝左右馬（鈴鹿央士）と警官の端崎馨（味方良介）が稲荷神社で鹿乃子と出会い、空腹で倒れた彼女を小料理屋『くら田』に連れて行く。そこで、鹿乃子は倉田家の息子・タロ（渋谷そらじ）の嘘に敏感に反応してしまう。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作(漫画)：都戸利津『嘘解きレトリック』 
脚本：武石栞（過去作/ｷｰ局地上波ﾄﾞﾗﾏ不明） 第1話
　　　村田こけし（過去作/ｷｰ局地上波ﾄﾞﾗﾏ不明）
　　　大口幸子（過去作/ｶｲｼﾞ2 ~人生奪回ｹﾞｰﾑ~3名共同脚本の1名）
演出：西谷弘（過去作/ﾗｳﾞｿﾝｸﾞ,ｼｬｰﾛｯｸ+ｱﾝﾄｰﾙﾄﾞｽﾄｰﾘｰｽﾞ） 第1話
　　　永山耕三（過去作/ﾓﾝﾃ･ｸﾘｽﾄ伯,ｼｬｰﾛｯｸ+ｱﾝﾄｰﾙﾄﾞｽﾄｰﾘｰｽﾞ）
　　　鈴木雅之（過去作/元彼の遺言状,ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~）
音楽：菅野祐悟＆眞鍋昭大（過去作/花咲舞が黙ってない2024）
主題歌：eill「革命前夜」
撮影：長谷川諭（過去作/ｶﾞﾘﾚｵ,,ﾘｰｶﾞﾙ･ﾊｲ,世にも奇妙な物語）
照明：田部谷正俊（過去作/映画｢ｻﾑﾗｲﾌ｣,映画｢県庁の星｣,映画｢感染2004｣）
VFX：菅原悦史 （過去作/映画｢劇場版 ｺｰﾄﾞ･ﾌﾞﾙｰ -ﾄﾞｸﾀｰﾍﾘ緊急究明-｣,映画｢逃走中 THE MOVIE｣）
選曲：藤村義孝（過去作/映画｢劇場版ﾗｼﾞｴｰｼｮﾝﾊｳｽ｣,映画｢七人の秘書 THE MOVIE｣,映画｢ｺﾞｼﾞﾗ-1.0｣）
美術プロデューサー：三竹裕典（過去作/映画｢劇場版 ﾙﾊﾟﾝの娘｣,映画｢劇場版ﾗｼﾞｴｰｼｮﾝﾊｳｽ｣,　映画｢翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~｣）
美術デザイン：柳川和央（過去作/ｶﾞﾘﾚｵ,ｼｮﾑﾆ2013,正義の天秤）
フードコーディネーター：はらゆうこ（過去作/VIVANT,ﾐｽﾃﾘと言う勿れ, ﾄﾞｸﾀーX~外科医･大門未知子~,99.9％ -刑事専門弁護士）
Ｐ：鈴木吉弘（過去作/電車男,ｶﾞﾘﾚｵ,ﾗｳﾞｿﾝｸﾞ,この素晴らしき世界）
　　　狩野雄太（過去作/知ってるﾜｲﾌ,ｽﾀﾝﾄﾞUPｽﾀｰﾄ,366日）
※敬称略

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連ドラの第1話で、開始早々2分弱で種明かしは大いに評価！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

「期待度」の記事では、＜感想すら投稿しないくらいに興味関心がない＞ と評した今作だが。

今期も、「視聴離脱」とは記載して感想は投稿せずとも、ほぼ全ての地上波ドラマは全話最後まで見てはいる。

というわけで、今作も「視聴離脱」する気満々で見始めた。

まず評価したいのは、物語の立ち上がりが早かったことだ。

浦部鹿乃子（松本穂香）の “人の嘘を聞き分ける力” を、開始早々2分弱で種明かししてきた。

比較するのもなんだが、先週「視聴離脱」したばかりの、NHK『3000万』なんて、クライムサスペンスだというのに、事件が起こったのが5分過ぎ。

連ドラは初動の5分で “魅せる” つもりがない作品は、私の場合は評価の基準に値すらしないのだ。

その意味で、今回の脚本担当の武石栞氏は私調べで、過去の担当作品が見つからなかった。

もしも、今作が初担当作品なら、これだけ評価したい。

まあ、原作（未読）の恩恵を受けている可能性もなくはないが…

お金と手間暇をかけて時代モノをちゃんと作ろうとしている

最初に驚いたのは、「月9ドラマ」枠にしては、それなりにお金と手間暇をかけて時代モノをちゃんと作ろうとしていることだ。

明治や大正、昭和初期の世界観が好きな人には、かなり興味深い作風なのでは？

もちろん、「あそこは時代考証が違う！」なんてツッコミは野暮だし、無粋だ。

話題性も予算規模もどんどん尻すぼみになっている「月9ドラマ」なのだから、ここは温かい目で見守るのが、おとなの “ドラマファン” としての、たしなみだ。

ただし、第1話ということもあって、普通でも状況説明過多になりがちなのに。

今作は “ムード作り” や “環境整備” が多すぎて、少々 “物語” で見せて（show）魅せる（fascinate）ができていなかった。

まあ、「初回だし」「現代劇ではないから」だと大目に見ておくが。

本当の意味で、これは "ミステリー" なのか？

本質に迫ってみよう。

今作の公式サイトには、＜貧乏探偵＆奇妙な能力者によるレトロ・ミステリー＞ と書いてある。

しかし、本当の意味で、これは “ミステリー” なのか？

今作の最大の見せ場というか特徴は、容疑者などが?をついても鹿乃子には見破られてしまう設定だ。

したがって、「誰が真犯人か？」を突き止める展開ではなく。

「なぜ?をついてごまかしているのか？」を探ることで、事の真相に迫っていく謎解きゲームに近い構造だ。

さらに、恐らく、鹿乃子が、観察力や洞察力が優れる探偵・祝左右馬（鈴鹿央士）とのかかわりの中で、自暴自棄を克服しつつ、前向きに生きていく姿を描く自己再生の物語でもあるはずだ。

今更ではあるが。
ミステリーの語源は、「mystery」で、神秘的なこと、不可解なこと、なぞ… を意味する。
探偵や刑事が、犯人やトリックを神秘的なこと、不可解なこととして “謎解き” していく過程を描くのがミステリー。

その意味で、今作は鹿乃子の超能力が強調されすぎて、左右馬の言動によるミステリーが薄まってしまっていたのが、最大の残念ポイントだ。

原作（未読）があるし、今作はダブル主人公仕立てになっているから “ふたりを魅せる” ことをやりすぎているのが原因だろう。

もう少し、うまくやれば、だいぶ印象は違ったと思う。

「1時間の中に、二本立て」に仕立て直せば印象も違った…

例えば… だ。

今回は、厳密にいえば「倉田家の息子・タロ（渋谷そらじ）の失踪事件」と、カフェーローズのマリア殺害事件」の二本立てだ。

これ、ドラマ版として、思い切って「タロの事件」と「マリアの事件」を切り分けたらよかったと思う。

今回は、「タロの事件」の捜査から「マリアの事件」の解決がシームレスにつながっていたが。

これを、「タロの事件」は「タロの事件」として、一度「解決編」をやって。
のちの捜査で、「タロの事件」の犯人が「マリアの事件」の関係者だった… とやるのだ。

そう、アニメ『サザエさん』や、ドラマ『俺の話は長い』（日テレ／2019）のように、「1時間の中に、二本立て」に仕立て直すのだ。

こうしておけば、前半の 「タロの事件」が、今作の完全なプロローグになり。

「マリアの事件」の事件が、のちの展開への布石になったのだ。

こう考える理由は、タロを助け出して、タロが帰ってきてからの部分が、面白かったからだ。

だから、前半部分の鹿乃子の繰り返された回想シーンを削って、「タロの事件」と「マリアの事件」がリンクしている部分で楽しませたらよかったと思うのだ。

あとがき

昭和レトロな世界観の創出、想定外に頑張ったと思います。

令和が映ってはいけないので屋内スタジオのシーンが多いかと思いきや。

オープンセットの場面もあって、開放感ある映像も良かったです。

こうなると、好みの問題でしょうね。

私は、良い意味で期待を裏切ってくれてよかったと思いました。

あとは、どこを中心的に見せて魅せるのか？ で作品の質が変わると思います。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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