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マイファミリー

TBSテレビ系・日曜劇場『マイファミリー』
公式リンク:WebsiteTwitter、Instagram

第1話/初回25分拡大『今こそ、家族を守れ 前代未聞の完全誘拐!? 子供の未来の為に闘う家族の愛と絆の物語』の感想。



神奈川・鎌倉の鳴沢家。ゲーム会社CEO・温人(二宮和也)は妻・未知留(多部未華子)、娘・友果(大島美優)と3人で暮らしている。ある日、友果が誘拐され、5億円の身代金が要求された。温人の通報を受け、神奈川県警は誘拐事件の捜査本部を設置。捜査一課の葛城(玉木宏)らが鳴沢家を訪れる。そんな折、温人のビジネスパートナー・香菜子(高橋メアリージュン)から会社の緊急事態を知らせる連絡が入る。温人が5億円の捻出に苦心する中、未知留は夫婦共通の大学時代の友人・三輪(賀来賢人)と東堂(濱田岳)に連絡を取る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/グランメゾン東京、アンサング・シンデレラ、危険なビーナス、TOKYO MER)
演出:平野俊一(過去作/インハンド、TOKYO MER、日本沈没-希望のひと-) 1
   田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット、DCU)
   宮崎陽平(過去作/下町ロケット、半沢直樹2020、日本沈没2021、DCU)
   富田和成(過去作/隕石家族)
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、お金の切れ目が゙恋の始まり、ファイトソング)
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」



二宮和也さんと多部未華子さんの"役どころ"が微妙…

感想の、それも第1話の感想の冒頭で、私が芝居についてはド素人だから主演関連の出演者や演技のことに言及するのは稀なのだが。

最初から、ず~っと気になったのは、ファンには申し訳ないが二人の演技や孫座感が好きだから敢えて書くが。二宮和也さんと多部未華子さんが夫婦に見えない。それもセレブ夫婦に。更に、13歳の親にも。決して二人の演技がどうこうと言うのではない。キャスティングとして、如何なものか? と思うのだ。

全くの想像の域を出ないが、少なくとも多部さんは、そして恐らく二宮さんも、ここらで大人の演技人としてさらに飛躍を狙っての配役のような。まあ、確かにお二人とも、10代前半からお芝居の仕事をされているから、どこかでイメチェンしたいと思うのは、ご本人も関係者も同意だろうし、それ自体は間違っているとは思わない。

しかし、作品と役柄は選ぶべきではないだろうか。二人が同時に同じ目的をもって出演するのは構わないが、見ているこちらは同時に二人がイメチェンしようとするのが見えてしまうと、一気に処理能力が追い付かなくなって、結果的に “馴染む” 前に “違和感” が増してしまう。

まあ、最終回まで見続ければ “慣れる” ことはあるだろうが、全員が全員、最終回まで見るかどうかは、初回の印象が大きな影響を与えるわけで。演技力も個性も存在感も、この年代の俳優さんとしては群を抜いている二人なのは認めるところ。

それだけに、最初に「二宮×多部」のキャスティングありきの企画なら、別のオリジナル脚本にする選択肢が当ても良かったような。その意味で、「う~ん?」と思って書いてしまった…

"2サス"や"刑事ドラマ"でも、"誘拐事件"を扱わなくなった

さて、本編の感想。公式サイトでは『誘拐事件で試される“家族の絆”一瞬たりとも目が離せないノンストップファミリーエンターテインメント!』と大々的に謡っているが、正直カタカナが多くて良く分からない(苦笑)

まあ、第1話を見た限りでは、関係が冷えた夫婦の娘が誘拐され、娘を助け出すために奔走する過程を通して、家族の絆が深まりました… と言う感じだと思う。実は、ドラマ、それも「2サス」や「刑事ドラマ」でも “誘拐事件” を扱わなくなって久しい。その理由は幾つもあるが。

警察が基本的に「誘拐犯の検挙率は、ほぼ100%」と発表しているため “犯人が逃げ切る結末” が創り難いと言う現実。また逆に、模倣犯の抑制の意味でも少なくなっているのだ。

日曜日の夜は、家族揃って非日常的な"ハラハラ"を楽しんで

従って、王道保守の『日曜劇場』が御上にたてつくはずは無く。そこで、誘拐事件を扱いながら、表面的には玉木宏を前面に押し出して「刑事ドラマ仕立て」として楽しませ、奥深いところには「ホームドラマ」や「ヒューマンドラマ」を軸にして、テーマは「夫婦と家族の絆、そして再構築」の方向性なのだろう。

その意味では、毎週日曜日の夜は、家族揃って非日常的な “ハラハラドキドキ” を楽しんで下さい… と言った、如何にも『日曜劇場』らしい連ドラだ。

"一昔前"とは一味違う誘拐事件のドラマになりそうな予感!

と言うわけで。「今どき、家族再生を描くのに誘拐事件?」なんて思う視聴者は多いと思う。ただ、コンプライアンスに寛大だった一昔前は、こんなのばかりだったわけで…(苦笑)

その意味では、私は気にならない。俳優も硬軟揃っているし、スタッフもほぼ万全、のちに触れるが、斬新な映像技術も盛り込んでおり、“一昔前” とは一味違う作品になりそうな予感はする。

気になるのは、盛り込まれている"要素"が意外に多そうな事

ただ、ちょっと気になったのは、メインの夫婦の背景に盛り込まれている “要素” が意外に多そうなこと。会社の存続、夫婦の過去、脇役の過去など、いろいろ出て来そうな予感がする。

「最終回、最終章だけ見れば良いドラマ」にならないで!

その意味で興味深いのは、全体の結末だ。「誘拐事件の解決」がオチなのか、それとも「誘拐事件の解決」のあとから “最終章” が始まるのか? だ。そう、結局、30分頃までに、ほぼ全ての登場人物が出てしまい、描くべき要素も出尽くしたと思えてしまうところが惜しいのだ。

「この先、どうなるんだろう?」よりも「結末は、どうなるんだろう?」の想いの方が圧倒的に強いのだ。こう思ってしまう理由が、第1話で “要素” を見せ過ぎているからなのか、“要素” が多過ぎるからなのかは分からない。しかし、期待するのは、今後の展開で「最終回、最終章だけ見れば良い」と言うことにならないことだ。

そのためには、まずは「全体のテンポアップ」が欠かせないと思う。いくら「25分拡大版」とは言え、長過ぎる!

民放初の映像技術『バーチャル・プロダクション』を採用!

さて、ここからは先程「のちに触れる」と言った映像技術について書こうと思う。今作では、民放初の映像技術『バーチャル・プロダクション』が採用されている。

『バーチャル・プロダクション』を簡単に説明すると。事前に360度カメラなどで撮影した映像素材を、巨大な曲面LED(演者の背後・左右・上)に投影し、そのLEDの前で演者が演技をして、演者とLEDの映像を同時に撮影収録してしまうと言う最新技術。国内でも映画やネットドラマでは実績はあるが、民放地上波では初の試みだ。

クルマを運転するシーンが『バーチャル・プロダクション』

少し、この技術を掘り下げると。今回では、クルマを運転するシーンで『バーチャル・プロダクション』が採用された。

これまでの合成は、演者はスタジオに停めた車に乗って演技をする。背景にはグリーンバックと呼ばれる合成用の幕があって、撮影しながらグリーンバックに走っている風景を合成すると言うスタイル。今は、演技をしながらリアルタイムで「合成結果」を見ながら演技することが出来るが、基本天気にグリーンバックの前で演技をするのは変わらない。

『バーチャル・プロダクション』は革新的な映像技術!

しかし、『バーチャル・プロダクション』だと、演者の目に「走っている風景」が目に入って来るのだ。そう、あとから合成するのではなく、リアルな背景動画の前で演技が出来るから。また、この技法だと、キャストとスタッフが同時に状況を共有できると言う利点もある。

また、グリーンバックでは「暗いシーン」は合成できないが、この手法だと時間や天候、季節に影響されない。8K画質の360度映像さえあれば、富士山のご来光に向かって台詞を言うことも、俳優さんやスタッフは本番時にロケに行く必要がないのだ。

下の映像を見れば『バーチャル・プロダクション』が分かる

この説明で、分かり難い人は、下の動画を見て頂きたい。仕掛けが良く分かると思う。分かり易いのは、28秒くらいの映像。男性が空港内を歩くシーン。良く見ると、男性は実際の廊下を歩いておらず、ウォーキングマシーンの上を歩いているだけ。そして背景の映像が流れていると言うわけだ。


あとがき

主人公夫婦の家の中は、ドラマ『リコカツ』で採用された『マルチカメラ撮影』が採用されていましたね。『リコカツ』では最大6台のカメラが同時撮影していましたが、今作では私が数えたところ5台かな? と。

とにかく、手稲に描こうとする意図は伝わりますが、もう少し劇伴を使ってでも、テンポ良く見せて欲しいです。流石に、引っ張り過ぎの展開を含めて、飽きてしまいました。

 

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妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-

テレ朝系・土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-』

公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第一怪/初回1時間カッパSP『カッパ』、ラテ欄『人気ホラーコメディ 奇跡の復活!! 恋した人はカッパ!?』の感想。



作家の夢をかなえたものの次作が書けず、金に困り住まいも失った澪(小芝風花)は‘お岩’の伊和(松本まりか)や‘酒呑童子’酒井(毎熊克哉)、‘座敷童子’詩子(池谷のぶえ)、‘ぬらりひょん’沼田(大倉孝二)ら妖怪と暮らしていたシェアハウスに戻ろうとするが、なぜかたどり着けない。澪は住職の周(池田成志)のいる寺で水泳教室の求人情報を目にし、水泳講師の川辺(小久保寿人)と出会う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:西荻弓絵(過去作/妖怪シェアハウス1、民王、、リーガル・ハート、最高のオバハン中島ハルコ) 1
   綿種アヤ(過去作/妖怪シェアハウス1の第6話のみ)
演出:豊島圭介(過去作/妖怪シェアハウス1、マジすか学園シリーズ、特捜9 season2) 1
   山本大輔(過去作/妖怪シェアハウス1、おっさんずラブ1、映画おっさんずラブ)
音楽:井筒昭雄(過去作/妖怪シェアハウス1、民王、99.9、トクサツガガガ、病室で念仏を唱えないでください)
主題歌:ayaho『アミ feat. 和ぬか』

映画化も決まっている「完成されたコンテンツ」だから…

第1シリーズが 2020年8月1日から9月19日までの2か月足らずの変則放送で〔全8話〕だった『妖怪シェアハウス』の第2シリーズだ。更に、今年6月には「劇場版」の公開が予定されている。そもそも、第1シリーズが好評だったから、第2シリーズと映画化が決定したわけで、その意味では、一つの「完成されたコンテンツ」と言っても良いと思う。

「楽しい」のは認めるが、「面白い」まで到達していない…

と言うことで、通常放送は「30分枠」だが、満を持して「初回1時間スペシャル」だ。まあ、確かに「楽しい」のは認める。出演者の皆さんも、水を得た魚の如く、全力でハマリ役を「楽しそう」に演じている。しかし、初回と拡大によって、若干だが説明過多なのが気になってしまった。でも、今作が初見の視聴者も巻き込みたいだろうから、こんなところだろうか?

カチッと感が前面に出て、コメディに欲しい緩さが足りない

ただ、先ほどから「楽しい」とは書いて来たが、「面白い」とは書いていない。そうなのだ。すべてが「完成されたコンテンツ」らしいカチッと感が前面に出ており、コメディに欲しい緩さが足りないのだ。しっかり作り込みことは良いことだが、少しは “遊び” がないと楽しくても息が詰まってしまう。

例えば、東京ディズニーランドで遊ぶのは楽しいが、スケジュールを綿密に立て過ぎると疲れちゃう… みたいな感じだ。更に、初回を見た限りでは、今シーズンのネタは “社会派” な予感。だとすると、ちょっと全体がアンバランスになるかも知れない…

あとがき

「30分枠」に戻る次回からが勝負でしょうね。30分間なら、気楽に見られるかも? と言う感じがします。

それにしても、ドラマって不思議ですね。これと言って、ツッコミどころがない位に良く出来ているより、少し粗があったり抜けていたりした方が、いろいろな楽しみ方が出来て、ファンもアンチも面白く見ちゃう… と言うところがありますから。今作も、30分になったら、ちょっと物足りなさが出て来て、面白くなるかも知れません。

と言うわけで、この感じだと、わざわざ感想を書かなくても安定した内容になりそうなので、感想投稿はしばらく様子見します。


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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第23週・最終週『2003-2025』の 『土曜日版』の感想。

 

 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」の開催をあすに控え、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)は岡山へ。
その頃、映画村でジョージ(ハリー杉山)と遭遇したひなた(川栄李奈)は、そこにアニー・ヒラカワ(森山良子)の姿がないことを残念に思いながら、あすのチケットを渡す。
そして迎えたフェスティバル当日。会場には懐かしい顔ぶれがそろい、るいと錠一郎は緊張を忘れるほど喜ぶ。二人が出番に向けて準備を進める中、ひなたは弟の桃太郎(青木柚)と一緒に、ラジオでアニー・ヒラカワのインタビュー番組を聴くことに。磯村吟(浜村淳)からの質問に、通訳を介して英語で答えていたアニーだったが…
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20,最終
   橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16,21
   泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11
   深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる) 第22
   松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19
   二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14
   石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
     櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略



「ダイジェスト版」でなく、流れを重視した「総集編」風に

さて、遂に問題作の最後の「土曜日版」だ。まず、どんな編集にするのかと思いきや、意外にも “いいとこどり” の「ダイジェスト版」ではなく、単純にストーリーの流れを重視した「総集編」風になっていた。

まあ、編集を始めたら “いいとこどり” をするべき “いいとこ” が無かったから、いや “いいとこ” だけ繋いだらご都合主義がまる出しになったから、単純に編集した可能性もあるが(私は後者が理由だと思うが)。とにかく、単純に繋いでしまったから、余計に本編で気になった脚本や演出の “雑さ” が露呈した「総集編」だった。

今週の感想には書かなかった感想を、少し掘り下げてみる…

さて、気になったことなどは本編の感想で、ほぼ書き尽くして来たつもり。だから、私の記憶で今週の感想には書かなかった感想について、少しだけ掘り下げてみようと思う。

ラジオ番組中の "アニーの告白の台詞" に引っ掛かった…

気になったことの1つ目は、本編の感想時には「経歴詐称した上に、公共の電波の私物化か!?」と訴えた、ラジオ番組中でのアニー・ヒラカワ(森山良子)の告白シーンだ。

これ、日本語に興味関心を持っている方なら、とっくにツッコんでいるかも知れないが。アニーの告白の台詞、これ、ほぼ全部が「話し言葉(口語)」ではなく、「書き言葉(文語)」だった。お気づきの読者さんもいらっしゃると思うが、当ブログでは、感想については「本文=書き言葉」、「まえがき、あとがき=話し言葉」に統一している。

「書き言葉(文語)」と「話し言葉(口語)」の違い

ご存知の方には釈迦に説法になるが。「書き言葉」は、不特定多数の読者に向けて正確に内容を伝えるために使う言葉で、要点に絞って簡潔に表現するのが特徴。一方の「話し言葉」は、相手がほぼ限定的で訴求力が要求される際に使う言葉で、直感的に理解しやすいのが特徴。物書きなら、誰でも意識して当然の表記の区別なのだが…

「話し言葉」でないから不自然でアニーの心情が伝わらない

こんなことを頭の隅っこに置いて、アニーの るいへの告白を聞くと、笑うしかない。明らかに、事前に準備した原稿を森山良子さんが “読み聞かせ” しているようだ。ここ、「公共の電波を私物化」してまで、「積年の想いを娘に吐露する老いた母」を描くなら、絶対と言っても良いくらいに「話し言葉」でないと不自然だし、アニーの心情が伝わらない。

複数の読者さんからも「アニーが、若い頃の安子と同一人物とは思えない」とのコメントを頂戴したが、その原因は、「つい我慢できなくて喋ってしまった」はずの台詞が「事前に準備された予定調和の訴え(手紙の朗読)」に聞こえたからかも知れない…

芯を喰っていない演出が、アニーへの "不信感" へ繋がる…

また、もう一つの原因は編集。この告白のシーンには、本編では2つの回想シーンがインサートされていた。1つは「土曜日版」にも残っていた、例の「I hate you !」のシーン、もう1つは「土曜日版」では削除された、ひなたが、稔と安子の祝言の写真で安子を指さすシーン。

本来は、森山良子さん演じるアニーの表情を見せるべきなのに、あざとく上白石萌音さんが演じた安子に置き換えた。こう言う芯を喰っていない演出が、どんどんアニーへの不信感へ繋がったのではないだろうか。

るいが歌を放り出して、アニーと抱擁するのが速過ぎる!

もう1つ、気になったが本編で触れなかったこと。それは、フェスティバルで るいとアニーが再会するシーン。

これ、視聴者は、るいの前から姿を消したはずアニーが、ひなた刑事の追跡によって経歴詐称の罪を犯した容疑者アニーに自首するように説得して、偕行社にやって来た(苦笑)経緯が分かっているから、るいが歌を途中で投げ出して、フェスティバルが中断したことも、何となく理解できる。

しかし、るいの立場になって一連の物事を考えたら、るいが歌を放り出して、ステージを降りて、アニーに抱きつくのが “早過ぎる” のだ。それこそ、しばらくの間は現実が呑み込めず、歌いながらも “心ここにあらず” と言う感じで、じわじわと冷静になっていき、その場で泣き崩れる… くらいがちょうど良い演出では無いだろうか。

だって、「約50年間の母との確執」があったのだから。こう言う演出にも、結果としての「抱擁ありき」な丁寧でない演出が垣間見られるのだ。

母子三世代で「おまじない」を唱えたのは悪くないと思う…

丁寧でない演出と言えば、終盤にもある。本編の感想では一切触れなかったが。私は、アニー(安子)と るい と ひなたが3人揃って「あんこのおまじない」を唱えてからの「母子三世代集合!」のシーンは、それなりに良かったと思っている。と言うか、ああ言う落としどころしか無いと思っている。

脚本と演出の描写個所のアンバランスさが今作の仇になった

しかし、いくら脚本に書いてあるからと言って「アニー・ヒラカワ 本名 安子・ローズウッドは その日 るい そして るいの築いた家族と 夜遅くまで語り合いました」の一言で、まるで、どこかのCMの「玄関開けたら二分でご飯」のように「夜が明けたらアニーが安子」なのは如何なものだろうか?

「土曜日版」ではバッサリ削除された「白髪のアニーの激走シーン」は延々と放送して、肝心な心境の変化、人間関係の再構築はカット。この辺の演出だけではない描写個所のアンバランスさが、今作の仇になったのも間違いないと思う。

最終回放送後の昼頃から、気色が悪い位の称賛の嵐である…

さて、「土曜日版」に関する感想も、やっと終わった。と言うことで、最終回の翌朝に思ったことを書いてみる。

想像通りに、最終回放送後の昼頃から、「怒涛の展開&伏線回収」「お見事完結」「桃太郎伝説」「すべて正体判明」「カムカムロス」などの単語が踊っている。正に「カムカム・フェスティバル」の様相だ。

気色が悪い位の称賛の嵐である。しかし、私も、これを読んでいる読者さんも知っているはずだ。月曜日に次作『ちむどんどん』は始まれば「カム・フェス」の火は消え、来月の今頃は『ちむどんどん』への称賛と悪評が始まることを…

1か月も経てば忘れるような朝ドラしか最近放送していない!

冷静に考えれば分かることだが。本編の放送中に制作陣が目論んで「称賛記事」を書かせると言うのは “大人の事情” として分からなくもない。しかし、放送終了後にも垂れ流す必要があるだろうか。だって、余程に思い入れがある作品で無ければ、1か月も経てば忘れるのだ。

事実、私なんて『エール(2020年前期)』の最終週は今でも鮮明に覚えているが、『おちょやん(2020年後期)』や『おかえりモネ(2021年前期)』は結末すら覚えていないのだ。要するに、その程度の朝ドラしか、最近は作っていないし、放送もしていないってこと。

「朝ドラファン」は、ドラマ好きの中でも"王道のベタ好き"なのだから…

もう、そろそろ、奇を衒った企画を準備したり、キャスティングでサプライズしたり、あざとい演出で “客寄せ” するのはやめるべきでは無いかと。

欲張り過ぎず、ターゲットを絞り込み過ぎず、心理描写を丁寧にやって、ストーリーをコツコツと積み上げ紡いでいけば、シンプルでベタな内容でも、十分に感動できるし、記憶に残るドラマが創れると思う。そう、「普通に創れば良い」だけだと思う。

だって、「朝ドラのファン」は、ドラマ好きの中でも “王道のベタ好き” なのだから。そして、公共放送して、受信料で運営している放送局として、高齢者への配慮も欲しかった…

あとがき(その1)

本編の感想で、一度も書かなかったことを思い出したので、最後に書きますね。それは、「俳優さんの使い回しかたの雑さ」です。もしかすると、各登場人物に感情移入し辛かったから、物語にも感情移入出来なかったかも知れません。

今作って、多くの「準」も含めたレギュラーの登場人物が多くて、そのうちの数名は、同じ俳優さんが「二世代分」を演じたり、違う俳優さんが「時代違いの同一人物」を演じたりしましたよね。雉真勇、柳沢定一と健一、柳沢健一と慎一、桃山剣之助(モモケン)、赤螺吉兵衛と吉右兵衛、赤螺清子と初美、赤螺吉之丞と小夜吉、水田きぬと花菜、アフロの田中と強面の田中と夫の田中などなど…

あとがき(その2)

でも、上に挙げた脇役キャラたちは、それなりに “繋がっていた” と思うんです。それも、いい感じで。でも、問題なのは主要キャラ。子役の安子(網本唯舞葵)と若い頃の安子(上白石萌音)では性格が違って見えました。

上白石さんの安子とアニー・ヒラカワ(森山良子)は外見も性格もほぼ別人。るいも、子ども時代(古川凛)と深津絵里さんの るい では性格が違いましたし。それは、ひなたでも同じ。

あとがき(その3)

これ、演技指導のせいもありますが、やはり、脚本家が登場人物の設定を、各「安子編」「るい編」「ひなた編」、そして敢えて言いたい「アニー編」で、それぞれその場凌ぎのご都合主義で作り変えて、当て嵌めて、動かしたからだと思います。決して、上白石さんに老けメイクやCGで晩年の安子を演じさせた方が良かったなんて思いません。

ただ、いくらアメリカ生活が50年間もあったにせよ、「橘安子」と「アニー・ヒラカワ」は別人を装っていたから良しとして、「安子・ローズウッド」は「橘安子」の面影を感じさせて欲しかったです。まあ、それが無理と判断したから、急遽、「アメリカ生活中の安子」を上白石さんで追加撮影したのでしょうが…

あとがき(その4)

さて、次作の『ちむどんどん』。これまた、どんな作品になるのか、全く見当がつきませんが。アメリカ統治下から始まって、本土復帰の激動の沖縄を舞台に、食文化を描く『ちむどんどん』。

食べ物をドラマで扱うのは至難の業ですが、「国産初ウイスキーづくり」を描いた朝ドラ『マッサン』の作家・羽原大介さんのオリジナル脚本で、『ごちそうさん』『エール』『マッサン』の演出陣が揃っていて、沖縄に縁のある出演者も多いので、とにかく「澄んだ青空」のようなスッキリとした朝ドラになると良いなと思います。

※敢えて、次作『ちむどんどん』にエールを込めて…
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)


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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第112回/最終回〔全112回〕第23週(最終週)『2003-2025』の感想。

 

 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


ひなた(川栄李奈)とるい(深津絵里)は、再び来日したアニー(森山良子)と再会します。そこでひなたはアニーから驚きの誘いを受けます。そして時は流れ、それぞれの人生にさまざまな変化が…。ラジオ英語講座とともに歩んだ家族の100年の物語、ついにフィナーレです。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20,最終
   橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16,21
   泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11
   深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる) 第22
   松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19
   二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14
   石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
     櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略



まさかの登場人物たちの「のちに…」の"ほぼ押し売り"状態

私は冷ややかに見ていたが。前回の放送直後からネット上に溢れていた宣伝記事は「怒涛の “アンサー” 展開!」とか「感動の結末が!」と踊っていたし、ネットニュースが取り上げるSNS上の「見事な回収!」とか「次々に謎が解ける!」と言った称賛の声ばかりだった。

だから、少しだけ最終回に期待をした。もう、「実は、○○でした…」は、少年ビリーくらいしかないだろうと。しかし、蓋を開けてみると、「のちに…」の連続。それも、殆ど興味のない、登場人物たちの「のちに…」の “ほぼ押し売り” 状態。

「のちに…」は「実は、○○でした…」より困惑しかない…

まだ、「実は、○○でした…」なら、これまで描いて来たことと、多少の繋がりはあるが。「のちに…」とやられてしまうと、そんなのは脚本家の完全な創造であり趣味のレベル。そんなことを、メモを取らないと忘れてしまうような箇条書きで、それこそ “怒涛のように” 連呼されても、困惑しか無いのだが…

朝ドラがチャレンジ精神旺盛に、取り組むのは悪くない!

最終回の感想はこれ位で。ここからは、〔全112回〕を総括気味に振り返ってみたい。

若者のテレビ離れや、テレビドラマの没個性化や稚拙化、公共放送であるNHKがこんなにたくさんのドラマを制作・放送する意味があるのか? と言った昨今。テレビドラマ好きな私にとっては、NHKが超マンネリで超保守的な「連続テレビ小説」で、挑戦的なことをやること自体には賛成だ。朝ドラが業界のマンネリ化や低迷を打破するきっかけになって欲しいとすら思っている。

だから、今作の企画が発表された時に期待したのだ。「ヒロインの3人体制」や「3人のヒロインがリレー形式で、100年を描く」や「祖母、母、孫と続く三世代の家族の物語」や「英語が台詞に多用される」と言った、チャレンジ精神に。しかし、結果的に「策に溺れた」と言う感じが否めない部分が多かった。

では、次の章では、細かく分析して見ようと思う。

最も失敗したチャレンジ精神が「ヒロインの3人体制」!

結論から言ってしまえば。数々のチャレンジ精神の中で、最も失敗したのが「ヒロインの3人体制」だ。

折角だから、「おはぎ」に例えてみよう。ここで言う「おはぎ」は、下の写真のような、世間で良く見掛ける「粒あん、きな粉、ごま」の3種類だ。そして、中の「もち米」の部分が「100年に亘るファミリーストーリー」で、外側の「甘み」の部分が「ヒロインの3人体制」だ。

3種類の味のおはぎ

ご存知の通り、「おはぎ」は、もち米のもちもちした食感と、外側のやさしい甘みが魅力な和菓子だ。だから、外側(目に見えている部分)と内側(食べないと分からない部分)のバランスが実に大切なのだ。

『カムカム』と言う「おはぎ」は、"3つの味"が濃過ぎた…

そして、『カムカムエヴリバディ』と言う「3種類のおはぎ」は、どうだったのか?

恐らく脚本家(菓子職人)が「ヒロインが3人いる=3種類の味がある」ことを意識し過ぎて、それぞれのパート、「安子編」「るい編」「ひなた編」に普段よりも “異なった味付け” をして “強調しよう” と試みたばかりに、逆にそれぞれの “味が濃過ぎ” て「100年に亘るファミリーストーリー(もち米)」の美味さが伝わらなかった… と言うことだったと思う。

「ヒロインの3人体制」を強引に進めた時点で無理があった

これ、放送回数も撮影期間も通常よりも少ないのに、「ヒロインの3人体制」を強引に押し進めた時点で無理があったと思う。

そもそも、『あさイチ』に音楽担当の金子隆博氏が出演された際に、「作曲の依頼が来たのが2年くらい前で…」「最初の緊急事態宣言下でテーマ曲を作曲した」とおっしゃっていた。と言うことは、ドラマの企画自体は俳優のスケジュールを抑える関係も含めて、3年近く前から企画が進んでいたと考えるのが普通だ。そう、コロナ禍のずっと以前だ。

テーマは「あんこのおまじない」「英語」「ラジオ」だけで良かった

だから、NHKの働き方改革で本編が「週5放送」になるものの、放送回数や撮影期間は通例通りと考えて、企画がスタートしたはず。であるから、「ヒロインの3人体制」も無理な企画では無かったのだろう。しかし、実際に撮影が始まると、撮影現場は厳しかったのだろう。

先日の「アメリカ生活をしている安子」のシーンは、安子(上白石萌音)の撮影終了のギリギリで追加撮影されたと、演出の安達もじり氏が語っていた。結局、「安子編」が撮影終了する段階で、当然だが「アニー=安子」は決まっていたが、このままでは説得力不足だから追加撮影したのだ。

と言うことは、それ位に撮影現場はいろんな意味でひっ迫していた。だからこそ、本来は追加撮影のように “その場凌ぎ” で物語を紡がずに、そう言う時だからこそ、「テーマ」に沿って必要なことだけを、丁寧に描くべきだったのだ。それこそ最終回を見た人なら分かるはずだ。

テーマは、「あんこのおまじない」「英語」「ラジオ」、この3つだけで良かったのだ。

「安子編」はそれだけで独立した"物語"として成立していた

こうして考えてみると、美味しく頂けた「おはぎ」は「安子編(粒あん)」だけだったように思う。まず、「安子編」だけで独立した “物語” として成立していたし、独立した “面白さや感動” を味わうことが出来た。

その理由は簡単で。テーマである「あんこのおまじない」「英語」「ラジオ」をベースに、個々のエピソードにしっかりと “起承転結” が設置されていたから、それこそ、「安子編」の中だけで、いろんな要素が、ネタ振りされて、“回収” されていたのだ。だから、朝ドラの王道である「女一代記」的な安心感や面白さや感動を味わえたのだと思う。

「るい編」は、「安子編」から"音楽(ジャズ)"を繋げた…

しかし、その後の「るい編」と「ひなた編」は、「あんこのおまじない」「英語」「ラジオ」を描かずに、「恋バナ」を中心に構成してしまったのだ。

とは言え、「るい編」に於いては、「3人のヒロインがリレー形式で」をやるために、恋愛、結婚、出産、子育てを描かざるを得ないから、「安子編」にあった3つのテーマ以外のキーワードである「音楽(ジャズ)」を軸にして物語を構成した。

だから、「るい編」は「恋バナ」として感動的な場面が幾つもあったし、「ミュージシャンを描くドラマ」としても一定の見応えがあった。ただ、今作のテーから乖離していたのは事実で…

「ひなた編」、ほぼ蛇足…

そして、「ひなた編」については、ほぼ蛇足、描く必要があったのか疑問すら残る印象しかない。なにせ、困ったことに「恋バナ」と「時代劇」「映画」を中心にして独走するならまだしも、これ見よがしに「あんこのおまじない」「英語」「ラジオ」を盛り込んでしまった。

しかし、これらのテーマは、直前の「るい編」でほぼスルーされていた事柄だから、連ドラなのに連続性が乏しい。なのに、強調。その上、描写が雑。結局、「ひなた編」は終盤の強引な「アニー=安子」と共に、あざとさだけが強調されてしまったように思う。

前評判の割りに期待した程の感動の結末にはならなかった!?

さて、まとめよう。結局、放送前は様々な斬新なチャレンジ精神が盛り込まれた朝ドラが始まると期待させた割に、1つのドラマとしても、連ドラとしても、期待したほどの感動の結末にはならなかったと言うのが本音では無いだろうか。

例えば、ここ2週間近くを割いて描いて来た「因縁の母子の再会」についても、サプライズなのか、尺が無いから後出しジャンケンにしたのか分からないが、意外過ぎる程に「実は、○○でした…」とあっさりと和解。正直、“50年間も続いた母子の因縁の結末” しては物足りないどころか、ドラマの結末としてお粗末過ぎた。

全体が"歴史年表"のような「箇条書き」になったのも残念…

それに、繰り返しになるが、「ヒロインの3人体制」を強引に押し進めるために、結果的に、全体の印象が “歴史年表” のような「箇条書き」になってしまったのも残念なところだ。やはり、詰め込み過ぎだったのだと思う。行間が殆ど無かったから。

せめて、「放送を1年にする」か、「ヒロインは母子の2人」にしておけば、構成も印象も違ったと思う。まあ、次のことを言ってしまうとお仕舞いだが。これまでの「朝ドラ」で大きく謳ってはいなくても、「三世代を描く」や「百年のホームドラマ」は普通に放送して来たのだから、チャレンジでも何でもないのだが…

あとがき(その1)

前回の感想に書きましたが。奇しくも、今日、「安子」こと、経歴詐称のアニー(森山良子)が100歳でご存命の設定が “アリ” なら、定一さん(世良公則)を100歳まで生きたことにしら良かったと思います。

それで、長寿と天命を全うしたことを追悼した「クリスマス追悼ジャズコンサート」にして、生きている人、幽霊亡霊なんでもアリの最終回で、定一さんも天国から参加、それこそアニーと妄想デュエットくらい放送しても良かったような。「のちに…」ばかりの “ほぼ押し売り” をされるより、余程スッキリしたと思います。

あとがき(その2)

それに、初めて書きますが。初めから無理だとは思っていたのですが、藤本有紀さんが脚本なら、親子関係や家族の崩壊を描いた小津安二郎映画や、4姉妹の日常の悲喜こもごもの4年間を描いた谷崎潤一郎の『細雪』みたいな作品を、現代風にアレンジして書いてくれると少し期待していたので、残念でした。

やはり、「チャレンジ精神」と「奇を衒う、あざとい」は紙一重ですね。もっと、ベタで丁寧な朝ドラで良かったのに…。おっと、サントラ盤だけは、おススメできます。特に、日本ジャズ界のレジェンドが参加したサントラ盤は凄く良いです。

あとがき(その3)

流石に、ず~っと書き続けて来た明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)の応援メッセージも前回から降ろしました。と言うことで、やっと、やっと終わりました… と言う心境です。

でも、ここまで「のちに…」をてんこ盛りにするなら、「るい編」に人の温もりを添えた竹村クリーニングの夫婦のその後や、安子が先祖代々の墓参りをする姿を入れて、【恩人への感謝】を描いてこそ、「人間万事塞翁が馬」(=一見、不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。幸運か不運かは容易に判断しがたい、ということ ※コトバンク)に集約されたような気がします…

あとがき(その4)

それにしても、個人的には、『エール』で盛り上がってから、その後はイマイチの作品が続いて、げんなりです。

次の『ちむどんどん』は、映画『パッチギ!』(2006年)や映画『フラガール』(2007年)、朝ドラ『マッサン』(2014年)を手掛けた羽原大介さんが脚本担当なので期待したいところですが、過去の作品と新作は無関係なのが今作で証明されてしまいましたし。序盤が良くても、中盤からコケルことも分かってしまったので、様子見から始めようと思います。

あとがき(その5)

最後の最後に。途中で感想執筆から脱落しそうになりましたが、私の屈しないドラマ愛(笑)と暇な時間(困)、そして、読者の皆さんの応援があって、最終回の感想まで辿り着きました。本当に、ありがとうございました。

【追記】下記の投稿もしました。「脚本担当の藤本有紀さんへの世間の評価がおかしいこと」について書いてみました。興味が湧きましたら読んでみて下さい。
4/8のWeb拍手へ:「カムカムエヴリバディ(第112回/最終回・2022/4/8)」の"回収と創作の違い"について


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 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
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岡山の偕行社で行われた「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」は、大盛り上がりの中で終演を迎え、ひなた(川栄李奈)とるい(深津絵里)は聖夜の奇跡を喜びます。年が明けて映画「サムライ・ベースボール」が公開されると、再び来日したアニー(森山良子)は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
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川栄李奈さんが英語の発音を頑張っているのは理解するが…

今回も私が書くのは、あくまでも “ドラマ愛” 溢れる「感想」であり、冷酷な「ドラマ評」でないのを前提で書くが(笑)

今回のアバンタイトル。川栄李奈さんが英語の発音を頑張っているのは理解するが。ロバート役やジョージ役、今回のウィリアム・ロレンス(『戦場のメリークリスマス』か!?)には、英語を堪能な俳優さんをキャスティングしているのだから、何とかならなかったのかと。まあ、川栄さんは頑張っているが。

いい声で「A long time ago ...」を聞くと必ず思い出す…

で、大して書くことも無いから、ウィリアムが言った最後の台詞「A long time ago ...」について。私、いい声で「A long time ago ...」を聞くと必ず思い出す曲がある。それが、1981年に発売された高中正義さんの名作『虹伝説』の1曲目『Prologue』の2分50秒くらいの台詞。知らない人は下記の動画で…


きっと、40歳以降のギターキッズなら誰もが知っている名曲だ。おっと、話を「感想」に戻そう。これ、脚本家たちの「してやったり!」のニヤリ顔が目に浮かぶようなあざとさを感じる台詞だ。如何にも「100年の物語」を意識した「昔、昔…」と言うやつだ。まあ、ここまで来たら何をやっても許すしかないが…

それでも、ここまで連続性が担保されていない “繋がっていない連ドラ” で「昔、昔…」とやられても、白けるだけなのだが。とは言え、妄信的な視聴者さんは、また次のように騒ぐだろう。「ウィリアム(William)」の短縮形が「ビル (Bill)、ビリー(Billy)」だから、「ウィリアム=ビリー説が有力視!」とか(苦笑)

なぜ、アニーとひなたが同一ショットに映るカットが無い?

さて、気を取り直して。主題歌明けに感じたことが、2つある。

1つは… 今回を見る前に、前回の録画をじっくり見直してみて感じたことだが。見返した理由は、川栄李奈さんがゲスト出演していたNHK『あさイチ』で、森山良子さんが、「川栄さんの走るのが速くて…」のようにおっしゃっていたのを思い出したから。でも、どう見ても、川栄さんに追い掛けられているカットは1つも無かった。

確かに、凶悪犯が刑事に追い掛けられているかのように、78歳設定のアニー・ヒラカワ(森山良子)は走って走って逃走し、38歳設定のひなた(川栄李奈)も、『太陽にほえろ!』の新人刑事並みに犯人を走って追い掛けてはいる “ように” 編集で見えるが…

アニー、生きててよかった… ね。

と言うわけで、私が大好きな「フラカン」こと、フラワーカンパニーズのインディーズ時代からの名曲『深夜高速』のあのフレーズを思い出してしまった。

「♪生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった」

この歌は、「生きててよかった」ことを歌っているのではなく、「目的を持って走ること」よりも「走り続けること」に意味があり、それは「生き続けること」に繋がると言うことで、人生を振り返って「生きててよかった」と思えればいい… みたいなことを歌った名曲。ご存じない方は、この感想から脱線した機会に下記の動画を見て頂けば、嬉しい限り…

アニーが孫から走って逃げること自体が非凡で奇妙なこと…

さて、話を「感想」に戻そう。正に、「アニー、生きててよかった」だ。

これ、録画を見直して、冷静になって気付いたのだが。そもそも、アニーが「おばあちゃん!」と声を掛けた孫から “走って逃げる” こと自体が非凡であり、奇妙なことに見えたのだ。普通に孫を “無視” すれば良いし、百歩譲っても「来ないで!」と言うだけで良かったのでは?

それ以前に、80歳目前の祖母を40歳手前の孫が町中を追い掛け回すのなんて、ほぼ “高齢者虐待” のレベル。まあ、生きていたから良かったが。逆にもしも… だったら、朝ドラの黒歴史に名場面として刻まれたかも知れないが…

なぜ、ひなたとアニーが英語で話すの?

そして、主題歌明けで気になった、2つ目。それは、アニーを背負ったひなたが、アニーに英語で話したこと。

だって、二人とも日本人でしょう? アニーだって、公共放送を電波ジャック出来ちゃうくらいに日本語が堪能なんでしょ? だったら、日本語でよくね? おっと、口が悪くなってしまった。

とにかく、異様の連続だ。それくらいに、「アニー=安子」の設定に無理があるってこと。そして、その無理を強引に通そうとすればするほど、空いた穴が大きくなるのだ。まあ、次回が最終回だから、これ以上、穴が大きくなることは無いと思うが…

3人ヒロインを繋げることと、「アニー=安子」を洗脳すること

その後は… 必死である。「必死」の一言。何に必死なのかって? 「安子編」と「るい編」と「ひなた編」を強引に “繋げること” に… だ。そして、「アニー=安子」を視聴者に “洗脳すること” に… だ。そしてそして、宙ぶらりんでも気にならないことを “見事な回収” と言わせるための “あざとい後付け理由” が… だ。

上記の3つに異論反論がある読者さんは、意向を読まない方が良い。精神衛生上、良くないから。代わりに、満開の桜や、散りゆく桜吹雪でも愛でた方が心のためになるから… 賛成派の読者さんは、もう少しお付き合いを願いたい。

敢えて褒めるなら、宙ぶらりん案件を少しは"まとめ"たこと

きっと、SNS上は「るい腺崩壊!」とか「感動の嵐!」とか「巧みな回収!」と称賛し、「ドラマチックな展開」や「安子編のラストシーンの素晴らしいアンサーシーンだ!」と宣伝しまくると思う。

しかし、ここまで読んで下さっている読者さんなら、きっと似たような気持で見ていたのではないだろうか。「いくら “ドラマ” だからって、不自然過ぎる!」と。高齢者虐待に始まって、日本人の祖父と孫同士の英会話、るいとアニーの約50年間のわだかまりが一瞬で解消、『サムライ・ベースボール』で稔の夢が叶った… とか。

もう、感動がどうだこうだのレベル以前に、失笑しかないのだが。まあ、敢えて褒めるとするなら、宙ぶらりん案件を少しでも減らして “まとめた” ことくらいだろうか。

「安子・るい・錠一郎」と「定一・健一」の関りを丁寧に描くべきだった…

今回の15分間を見終えて、思ったこと。それは、ここまで岡山の偕行社で行われた「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」が今作の結末に於いて《重要案件》になるなら、「安子・るい・錠一郎」の3人と、「柳沢定一・健一」の2人の、大きな二つの人間関係を、もっと上手く関わらせて、それを丁寧に描けば良かったと言うことだ。

なぜなら、前者の「3人」の人生にとって、後者の「2人」の存在は、たいへん大きな役割を持っていたからだ。いや、大きな役割を持っていたからこそ、脚本家は「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」を最後に持って来たとも言えるのだ。

各ヒロインの人生の岐路や転換期に必ず存在し、影響を与えた数少ない登場人物が「定一と健一」

ここで忘れてはならないのは、「三世代に亘る100年のファミリーストーリー」である今作の中で、三世代のヒロイン、それも各ヒロインの人生の岐路や転換期に必ず存在し、影響を与えた数少ない登場人物が、「柳沢定一・健一」の2人だと言うこと(まあ、ひなたは関りが薄いのは、住んでいる場所や関係性から仕方がない)。

だから、「柳沢定一・健一」を単純な喫茶店店主でなく、もっと重要なキャラクターとして、3人のヒロインとの関りを丁寧に描くだけで、少なくともこの度の一連の「再会劇」の違和感は減らせたのだ。

定一を「るい編」までは"生きている設定"にしておけば…

おっと、「再会劇」の違和感を払拭するには、もう一つ、やるべきことがあった。それは、前述のように「柳沢定一・健一」と3人のヒロインとの関りを丁寧に描いて上で… と言う条件付きになるが。それは、定一(世良公則)が少なくとも「るい編」上では “生きている” 設定にしておけば良かったのだ。

定一は生前、錠一郎を大切に可愛がっていたのだから…

だって、お忘れの方も多いだろうが、定一は生前「Night and Day」の木暮(近藤芳正)の先代支配人に、自分が死んだら錠一郎の後見人になって欲しいと頼んでいたくらいに、錠一郎を大切に可愛がっていたのだ。

もちろん、生きている設定にしたら、相当な高齢者の設定になるが、それなら先日の伴虚無蔵(松重豊)が2022年に生きているのもアリなのだから、どうにでもなると思う。

「フェスティバル」を《定一の追悼コンサート》にすれば良かった!

そして、この度の「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」を、《定一の追悼コンサート》にすれば良かったのだ。《定一の追悼コンサート》なら、素人の妻・い(深津絵里)が、(プロの?)夫・錠一郎(オダギリジョー)らのプロのバンドで歌うのも違和感はない。だって、《定一の追悼》なのだから。

そして、《定一の追悼》なら、撮影スケジュールさえ許せば(CGで合成するも良し…)、稔(松村北斗)や算太(濱田岳)も亡霊で出演可能だったのだ(苦笑)

《定一の追悼コンサート》と"クリスマスの奇跡"で感動できたと思う!

いや、《定一の追悼コンサート》にした上で、“クリスマス” を強調すれば、むしろ過去の登場人物が再登場するのに “クリスマスの奇跡” を理由にして、十分にイケたと思う。

そうすれば、「三世代に亘る100年のファミリーストーリー」として、これまで描いて来たことが上手く “仕掛け” になって、皆さんが大好物の “回収” になり、それなりの感動を与えることが出来たと思う。

それこそ、この土壇場になって、ベテランの本業歌手を走らせたり、女優さんに英語の歌を歌わせたりして、その場凌ぎで皮相的な “出来事” で、無理矢理に感動させなくても済んだと思う。そしして、【恩人への感謝】こそが、連ドラとしての “繋がり” であり、今作の朝ドラらしい “裏テーマ” になったと思う…

あとがき

今回を見て、やはり「三世代に亘る…」に無理があったようですね。これ、「安子とるいの二世代のファミリーストーリー」なら、何とか収まったと思いますよ。

だって、少なくとも、モモケンも虚無蔵も五十嵐もいない世界で、「御菓子司たちばなのファミリーストーリー」に限定して、橘家、雉真家、大月家の3家族だけに絞り込んでおけば、今回だって、それなりに納得できたと思います。

特に、稔の “大志” と安子(アニー)の生き様と、「♪On the Sunny Side of the Street(邦題:ひなたの道を)」は、重なったと思うので…


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【自己紹介】
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