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連続テレビ小説「エール」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』の 第56回『父、帰る(前編)』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


音(二階堂ふみ)が小学生の時、出張先の大阪で線路に落ちた子供を助けようとして電車にはねられ突然亡くなった父・安隆(光石研)が、ひょっこり音の前に現れる。子供を寝かしつけようとしているときに、突然安隆が現れてびっくりする音。安隆の姿は二親等までしか見ることができないので、裕一(窪田正孝)には見えない。安隆の大好きな団子を買ってくる音だが、裕一は、その団子を食べようとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今後の朝ドラに定番化する可能性があるとして好意的に見る

・原案:林宏司 ・作:吉田照幸 ・演出:表記なし(敬称略)

冒頭に、こんな↓ナレーションがあった。

N「ということで 今週は特別企画!
  とっぴな設定や裕一と音の出ない回もございますが
  いつもと違う『エール』をお楽しみ下さい」

本編放送中に、本編の中に「スピンオフ」を組み込むのには反対意見もあるようだが、先日も書いた通り、私は、既に前作でもやっていたわけで、その意味で、もうこれがNHKの働き方改革や俳優陣への負担軽減の策として今後の朝ドラに定番化する可能性があると見て、好意的に見ることにした。まず、そこを書いてから本編の感想を…

気になる点はある…

閻魔様(橋本じゅん)や宝くじの設定よりも、「命日」や「お彼岸」でこの世に帰って来た方が、自然な展開になったとは思う。また、クリスチャンの安隆(光石研)が三角巾と言うのも違和感もあるし、東京の団子屋で、わざわざ「安隆スペシャル」を作ってもらったと言うのも気にはなる。

初孫で、死者としての悲しい現実を描いたのは中々良かった

とは言え、音(二階堂ふみ)が団子を買いに出掛けたあと、華と安隆の二人きりになり、安隆が嬉しそうに華をあやしている場面で…

安隆「俺が おじいちゃんの安隆だ。
   覚えてといてくれよ~
   遊びたかったな~。ごめんな」

と、安隆が初孫と生きて一緒に過ごせない、死者としての悲しい現実を描いたのは中々良かった。また、子役(と言うか、赤ちゃん役)の撮影には厳しいルールがある中で、幾つもの可愛い笑顔を撮影したのにはスタッフの努力の賜物だと思う。

安隆が助けた子供の現在を知ることが出来たのも良かった

また、音が小学生の時、出張先の大阪で線路に落ちた子供を助けようとして電車にはねられて亡くなった安隆が、助けた子供が駅員になっていたのを見て来た…と言うくだりも良かった。やはり、助けた子供がどうなっているのか気になっていたから。

この3人が演者だったから、成立したと思う

その後、裕一(窪田正孝)が帰宅するが、裕一には安隆が見えない。あそこの、窪田正孝さんを始め、3人の演技は素晴らしかった。やはり、コント仕立ての内容だからこそ、演技力が試されるし、絶対に必要だから、この3人ならではのシーンに仕上がったと思う。

「♪晩秋の頃」がBGMの音と安隆の別れのシーンは感動的

そして、今回で一番、私の心に響いたのが、音と安隆の分かれのシーン。BGMは、第25回(2020/5/1)で、豊橋のホールの演奏会の当日に、音の妹・梅(森七菜)が作詞し、裕一が作曲し、音が歌った「♪晩秋の頃」が使われた。

前日に歌の練習のし過ぎで声が出なくなった音を指揮者の裕一が励まして歌った曲であり、演奏会のあと、“思い出の海辺” で音が亡き父に向って歌うシーンが印象的だった曲だ。因みに、この日の放送が、志村けんさんの最初の登場シーンがある忘れられない放送回でもある。

♪暮れゆく 暮れゆく 夕焼けの空
 あかねや 金色 落ち葉の道
 はるけき旅は いつかみた雲
 こえたなら 会えるだろうか

きっと、あの時の海辺で歌った「♪晩秋の頃」は天国の安隆に届いていたに違いない。更に、音が指を組んで…

音「また… くじが当たりますように」

と締め括ったのも悪くない。本編で描けなかった部分を補足する役割と、初孫と遊べない安隆の心情を、時にコミカルに、時にシリアスに描いた良い放送回だったと思う。

あとがき

欲を言えば、法事の最中に安隆が帰って来るとか、裕一にも安隆が見えて華と遊んでいる姿を見て子守歌を作曲するとか、そんなアイデアがあっても良かったと思います。

ただ、前者だとそれなりの撮影の費用が発生するし、校舎なら古関裕而さん側の許可も必要になるでしょうから、今ある素材で何とか本編では描けなかったものを描こうしたのは良かったと思います。



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2020/6/15 11:25 記事更新(キャプチャー画像追加)
「野ブタ。をプロデュース」特別編

日本テレビ・『野ブタ。をプロデュース』特別編公式
PRODUCE 9『別れても友達』の感想。
なお、原作の「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)は未読で、ドラマも未見。
 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視させて頂きます。



修二(亀梨和也)は、これまで人気者だったのが嘘のようにクラスで孤立していく。戸惑いを隠せない彰(山下智久)と信子(堀北真希)は、修二の本当の姿を知っているのは自分たちしかいないと、修二を信じることを誓う。そんな中、信子は、嫌がらせをした犯人が、親友だと信じていた蒼井(柊瑠美)だったことを知って、がく然とする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)
脚本:木皿泉(過去作/すいか、富士ファミリーシリーズ、パンセ)
演出:岩本仁志(過去作/時をかける少女2016、崖っぷちホテル!) 第1,2,3,5,7
   佐久間紀佳(過去作/Missデビル、あなたの番です、トップナイフ) 第4,6,9
   北川敬一(過去作/あり得ない!、ろくでなしBLUES) 第8
音楽:池頼広(過去作/相棒シリーズ
主題歌:修二と彰「青春アミーゴ」(ジャニーズ・エンタテイメント)

まえがき

(前回の感想にも書きましたが)この感想は最後まで見終えてから書く手法でなく、録画を見ながら気になったら一時停止して書いて、チャックしてから進めるスタイルで書いておりますので、読者の皆さんも「その都度、先が分からない」つもりで読んで頂けると、感想の内容が分かりやすいと思います。なお、前回が長文過ぎたので、今回は前回の3/4程度にしました。

冒頭の亀梨和也さんと山下智久さんのコメントに超共感!

今回は、本編が始まる前に、亀梨和也さんと山下智久さんがスペシャルコメント出演をされた。お二人が放送直前から終了後まで互いにメール等でやり取りをして、放送を楽しんでおられると話されていた。そう、これなのだ。私が当blogで感想を書くのを、地上波のドラマに限定している理由は。

やはり、誰もが無料で同時に見られる地上波放送だからこそ、同じ時間と映像を共有できる。決して、見逃し配信や有料映像配信が悪いとは思わない。でも、40年以上前の昭和の小学生たちは「昨日のあれ見た?」、「面白かったよね」と言うのが朝の友だちとのやり取りの最初だった。

それが、令和になっても、このブログなら「昨日のあれ見た?」、「面白かったよね」と言うのができる。ファンの方々には叱られるかも知れないが、亀梨さんと山下さんと「昨日の野ブタ。面白かったよね」と言い合う気分で、今回の感想は書いてみようと思う。

今回の感想は序盤からハイテンションで書き続けられない…

今回は、いつものハイテンションで脚本や演出を分析しながら感想が書けない。もう、一時停止して見直すよりも、とにかく蒼井かすみ(柊瑠美)の言動の全てが冒頭から意外性と恐怖感に満ち溢れており、それが、じわじわと修二(亀梨和也)から信子(堀北真希)、そして彰(山下智久)へ浸透していく様子に目が離せないからだ。

でも、序盤から見逃せないシーンの連続だ!

とは言え、序盤で修二が教室に入ると同級生たちから無視されるが、信子と蒼井は仲良くしている場面では、演出家が前回と違うのに舞台照明的な演出がきちんと継承されている点は見逃せない。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

また、彰の部屋に修二が訪れて信子に唯一の同性の友だちが嫌がらせの犯人だと言えるか? と問われた時の山下智久さんの無言の表情はとても印象的だ。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

更に、翌朝の学校の屋上で遂に4人が鉢合わせする場面では、敢えて、修二と蒼井に意図的に人工的に見えるような照明を当てて(本来なら、反射板等を使って自然な感じで日光を当てると思う)、今までの3人の “日常” の中に “非日常” がやって来る違和感を創出した。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

1つのドラマの中に2つのドラマが内包されている凄い脚本

やはり、この脚本ってスゴイと思う。ちょっと小難しい話になるが。そもそも、ドラマと言うのは、登場人物たちの “日常” にある日突然に “非日常” が起きて “日常” が崩壊するところから始まるモノなのだ。例えば、「いつものようにご飯を食べている家に強盗が入る」とか、「地球に宇宙人がやって来る」とか。

本作も、普通の学生生活を送っていた修二と彰の前に “野ブタ” と言う “非日常” が現れて、“日常” が崩壊してプロポーズが始まった。そう、もう既に本作では十分なドラマが始まり、信子も少しずつ周囲に受け入れられ、結末を迎えようとしている…この時に、ドラマの中にもう一つのドラマを創ってしまったのだ。

これは連ドラで毎回新しい事件や難題が起こると言うレベルではない。なぜなら、第8話まで描いて来たドラマの “日常” を再びぶち壊すと同義だからだ。

なんて、良く計算されたアバンタイトルなんだ

正直、ここまでの展開は、私は想像しなかった。第1~6話は、「教室」と言う枠組みの中で、修二と彰が信子を人気者にして行く過程で、「桐谷修二」と言う人気者を形成するために必死な修二が、自分に正直でピュアな彰との関係の中で、本当の自分を見出すドラマ。

第7話以降は、その不動の人気者キャラ「桐谷修二」が崩壊を始め、この先、彰と信子が逆に新たな「桐谷修二」を創り上げていく(プロデュース)するドラマだと勝手に思っていたのだ。

しかし、前回の第7話での、蒼井の盗撮写真から、そんなチンケなドラマでないことは見えたが、アバンタイトルの最後のこの修二のモノローグで、私の想像こそが陳腐であることが証明されてしまった。

修二(M)「俺は 怖くて仕方なかった
     多分 道を間違えたのは… そのせいだ」

なんて、良く計算されたアバンタイトルなんだ。

民主主義的な修二たちに、独裁者政治の足音が聞こえ始める

アバンタイトル明け、彰の部屋で4人が集まって、新しい信子のプロデュースを考えるくだりでは、“日常” らしく修二と彰が楽しそうにアイデアを出し合うが、そこに「生ぬるい」、「もっと徹底的に」、「正統派じゃない」、「誰もが認める」、「全然努力してない」と言う自己中心的な価値観と正義感を表す単語を含めた台詞を武器に、蒼井が “非日常” で斬り込んで来る。

真面目な修二は蒼井に反対意見を言うし、ピュアな彰は蒼井に直接反論しようとするが、なぜか信子が「私が… 努力するから」と蒼井の意見を受け入れ、何となく話に決着がついてしまう。

これまで、修二と彰と信子の3人が一緒に考えて民主主義的に進めて来たのに、まるで蒼井が独裁者のようになった不安感が、このシーンの最後で台詞の無かった修二と彰で象徴された。なかなか、地味だが独裁政治の足音が聞こえ始めた怖いシーンになった。

彰は"人は愛を持って育てるもの" との価値観があるから…

このあとも、蒼井は独りよがりの独裁政権を、修二と彰と信子に押し付ける。しかし、これまでの民主主義的なプロデュースと友情を信じている3人は、僅かだが蒼井に反撃に出る。

信子は「元に… 戻したい」、修二は「俺は ただのガキです」、そして彰は「俺ん中では修二とノブタは1番なの。俺自身は2番なの」と切り出す。この一言で蒼井は退散すると思いきや、彰のピュアすぎる言葉に蒼井は反論を続ける。

蒼井「すっごいウソつき。
   誰だって自分が1番がいいに決まってるじゃない」
 彰「ウソじゃ ないよ。
   毎日 楽しいのが大事でしょ。
   だから俺は そっちを取ったの~。
   つうか 根本的に やり方 間違ってない?
  人は試すもんじゃ ないよ」
蒼井「試すもんじゃないなら 何するもんなの?」
 彰「育てるもんだよ。愛を持って」

そうか、前回、なぜ、あの盗撮写真を普通の箱や机の引き出しに仕舞い込むのでなく、「糠床の入った蓋つきの陶器の甕(かめ)」だったのか、今一つピンと来ていなかった。苦しく辛い思いでも時が経って熟成されれば良い思い出になるとか、単純に豆腐屋だからだと思っていた。しかし、彰は “人は愛を持って育てるもの” と言う価値観を示した。

これまでも、正義感が強くて、自分なりのルールを持っており、思ったことや感じたことをそのまま言動に移すピュアな彰ではあったが、父・庄一(升毅)との確執や会社の後継者問題を乗り越えた彰は、いつの間にか“人は愛を持って育てるもの” と言う価値観を抱く青年に成長していたと言うわけだ。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

このシーンでは、ただ立っているだけの彰を、決して強い語気ではなく、いつもの軽いテンションなのに、その実は蒼井の地雷を思いっきり踏んでやろう! みたいな気迫を覗かせた、さり気ない「俳優・山下智久」の演技に見入ってしまった。

蒼井から真実を知らされる信子のシーンは見るのが辛過ぎる

そして、放課後の教室。信子が自分の机の上に放置されている「蒼井のポーチ」に “黄色のペンキ” が付いているのを見て、自分に対してのいじめの数々の点と点が線で結ばれた。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

それでも、信じられない、信じたくない… と思う信子が、第5話で描かれた、“シッタカ” こと植木誠(若葉竜也)と信子の水族館デート中に倒れた一人の老人男性の話を持ち出す。そうだ、蒼井はその老人が自分の祖父で信子に感謝をし、それをきっかけに信子と蒼井の距離が縮まった経緯がある重要人物だ。

信子「私が… 水族館で助けた
   蒼井さんの おじいさんに
   どうしても会って 聞きたいことがあるんだけど。
   会えないのかな…」
蒼井「うん 会えないよ。
   だって あれ 私がつくった ウソだから」
信子「蒼井さんが… やったの?
   お化け屋敷 壊したのも
   テープ壊したのも 全部… そうなの?」
蒼井「うん そう」
信子「何で…?」
蒼井「嫌いだから。うっとうしいから。
   『3人で仲良しです』って そんなの ウソくさいから」
信子「親切にしてくれたり…
   友達だって言ってくれたのも… 全部 ウソなの?」
蒼井「うん ウソ。
   もっともっと親切にして 一番 効果的なところで
   叩き落してあげようと思ったんだけど 残念だな」

ここ、本当、見てるのが辛すぎる。でも、脚本家と演出家は分かってる、視聴者のそんな気持ちを。だから、最適なタイミングで、まり子(戸田恵梨香)と登場させて、そのまま夕景の校舎の屋上へ。

「ウソ(字幕ママ)」と言う単語がいろいろな意味に受け取れる

本作では珍しい「信子とまり子」のツーショット。それも最初は2人の顔が認識できるかできないかの微妙なロングショットで、蒼井にウソをつかれた信子の寂しさと、信子の心を受け止めようとするまり子の優しさを表わした。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

まり子「ずっとウソつかれたまま
    仲良くしてたほうが よかった?
    私も 本当のこと知って よかった。
    ウソつかれるの 寂しいもんね」

そして、個々のバストアップ(胸から上を映した画角)に切り替わると、まず、信子がまり子に小さく頷いて…

 信子「でも… ずっとウソついてるのも寂しいかも」
まり子「そうかもね」

ここで、ふと修二とのことを思い出すまり子。あの廊下のシーンを回想で挟むタイミングもピッタリ。いやあ、「ウソ(字幕ママ)」と言う単語が、「より良く見せたい」とか、「他人を見下したい」とか、「気に入らない人をおとしめた」とか、「事実を隠したい」など、いろいろな意味に受け取れる。

だから、字幕が「嘘」でなく「ウソ」になっており、それが脚本もそうであるなら、やはりこの脚本の奥深さは半端ないと思う。

CMのタイミングも、よ~く計算されていると思う

本放送時も、このタイミングでCMが入ったのだろうか? だとしたら、番組編成も見事だ。

ほぼ前半は、まるで独裁者であるかのように勘違いしている蒼井を散々見せられたから、ここは後編に向けて、修二と彰たちの反撃を見たいと思うが、CMを入れて時間を空けた上で、教職員たちのコント風を挟むことで、こちらの気持ちに少し余裕が出るし、ちょっと前のめりに作品に没入し過ぎるのを緩和して、客観視、特にクラスメイトたちの心情にシンクロされる効果はテキメンだ。

自然に、弁当を食べている生徒たちの気持ちになれたから。この辺もよ~く計算されていると思う。

まり子が蒼井の事を修二と彰に話す時の3人の演技が秀逸!

恐らくランチタイムに教室を抜け出した校舎の屋上。まり子が昨日の卑劣な蒼井の発言を修二と彰に教えるくだりがあって、まり子がその場を去ろうすると、修二がまり子を呼び止める。なんか、ここの2人の芝居もスゴイなぁと。まだ若いのに「俳優・亀梨和也」と「女優・戸田恵梨香」と書かざるを得ないような見事なやり取り。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

ちょっとスキップを踏むようにして去るまり子も、右手を手持ち無沙汰する修二もいい感じ。もちろん、終盤で修二の背後に小さく映る「俳優・山下智久」が彰の首を1回だけちょこっと頷かせて、まり子に「サンキュ!」と言ってる感じも本当に素晴らしい。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

字幕オフで見ると修二のモノローグに聞こえる巧みな演出!

また、いい演出を見つけてしまった。信子は休校中。昼の校内テレビ中継の人気コーナー「それゆけ! 小谷の突撃飯!!」が、蒼井にジャックされて、「面白くなくなった」との評判が立つ。

「だから~ 小谷を出せっつ~の!」と信子の出演を待ちわびる声を聞いた修二が、このクラスメイトの声をビデオで録画して信子に届けようと彰に提案。彰は準備のため教室を出ると、修二がクラスメイトに向かって、自分の提案を話し出す。

ざわつきから沈黙の教室。まず、ピアノのソロ曲が先行して、修二が「お願いします」と頭を下げる。シーンは教室から、家でじっとしている信子のシーンに切り替わって、修二の台詞の「今」だけが先行して流れる。画面は、カメラが修二の背後に回り込んで教室全体を映しており、この時の修二は頭を下げたまま。そこへ、次の台詞が続く…

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
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修二「今 こうして俺が言ってる言葉が
   みんなに届いてないと思うと 怖いです」

ここ、字幕オンで見て入れば「台詞」だと分かるが、字幕オフで見ていると修二のモノローグに聞こえると言う演出が施されていると思う。

だって、モノローグかな? と思って見ていると、撮影の準備を整えて戻って来た彰の驚いた表情のアップが入って、お辞儀をしている横からの修二が映って、上↑の台詞がモノローグでなく、クラスメイトに実際に喋ったことが分かると言う演出になっているから。

ピアノ曲もずっと流れているのも、モノローグに思わせる仕掛けの一つに違いない。そのピアノ曲も、通称「タニ」こと谷口健太(大東俊介(現・大東駿介))の「届いてるよ」でカットアウト。修二はモノローグが多いと言う本作の脚本の特性を敢えて裏切って~の演出。お見事!

"4人が同時に同じ夢を見ていた"と言う想定外の帰着点!!

わぁ、こりゃスゴイわ。

他に誰もいない教室で、蒼井が「3本足のラッキーピッグ」を持っているアップから、寝顔が信子にカットチェンジして、信子だけが目を覚ますと、ピンク色の紙に黄色の文字で「小谷さん 学校の屋上へ来て。アオイ」の置手紙。急いで信子が屋上に行くと、蒼井が「私を許すか?」、「許さないなら飛び降りる」との究極の選択を迫る。


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迫られる信子も「許さないが、飛び降りないで」と切り返す。堂々巡りの中に修二と彰も加わって、ここから怒涛の展開が幕を開ける。蒼井を心配した修二と彰と信子が教室に探しに行くと、「3本足のラッキーピッグ」を持ったまま眠っていた蒼井が信子の呼び声に目を覚ます。目から涙が零れている。

信子は「屋上から 飛び降りる夢 見たの?」と問いかけると、頷く蒼井。ここも、字幕オンとオフでは解釈が変わると思う。字幕オフだと信子は「(私たち3人は同じ、蒼井さんが)屋上から 飛び降りる夢 見たの」と報告したような台詞の言い回しになっている。しかし、字幕オンだと「屋上から 飛び降りる夢 見たの?(字幕ママ)」とクエスチョンマークがついており、信子から蒼井への疑問文になっているのだ。

だから、ここは、4人が同時に同じ夢を見ていたと言う想定外の帰着点と言う解釈が正しい(と言うか、最後まで見れば、修二のモノローグで解説されるが)。

フィクションなのに説得力抜群なのは脚本と演出と俳優の三位一体

そして不思議なのは、4人が同時に同じ夢を見ただけでなく、その屋上には夢の中と同じ位置に椅子があって、蒼井が飛び降りて植え込みに叩き付けられたはずの場所の草は “人型” に無くなっており、土が見えていた…と言う摩訶不思議な現実。独裁者であるかのように勘違いしている蒼井は、この世から消えたと言うことだ。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

この辺の “非日常” の世界に、更に摩訶不思議な現象と言う “更なる非日常” を盛り込んで、フィクションでしか描けない世界を創出しているのに、微塵も説得力を失わず、むしろ心地良い余韻まで醸し出したのは、秀逸な脚本と演出と俳優の三位一体としか言いようがない。

デルフィーヌとキャサリンと黒猫のシーンも良かった…

そして、日本では幸運を運んでくれる縁起の良い動物とされる「黒猫」が登場するゴーヨク堂店主・デルフィーヌ (忌野清志郎)と “キャサリン” こと教頭兼美術教師・佐田杳子(夏木マリ)のやり取りの不思議な感じも良かった。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

「人を助けられるのは 人だけなのかも知れない」

また、修二たち3人に、「解放してあげる」と言って「3本足のラッキーピッグ」を床に叩きつけて去って行った蒼井の、最後の意地なのか、虚勢なのか分からないが、とにかく素直に敗北を認めぬまま去って行った蒼井の気味悪さと、終盤での蒼井とキャサリンのこのやり取りとのギャップも本作らしくて良かった。

「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第9話・2020/6/13) 感想
©NTV

夕景の校庭の隅を窓から眺めている蒼井の横に、佐田教頭がやって来て…

佐田「何 見てるの?」
蒼井「先生は 取り返しのつかない場所に
   行ったことありますか?」
佐田「うん あるわね」
蒼井「1人で戻って来たんですか?」
佐田「ううん… 友達だね」
蒼井「そうですか」
佐田「友達が連れ戻してくれた」

ここ、直前に、彰と平山一平(高橋克実)のシーンがワンクッション入るから強調しないようになっているが、デルフィーヌに掛かって来た電話の主と偶然だか居合わせた黒猫と、誰かに聞きたかった蒼井と偶然居合わせたキャサリンが重なっているように見えた。そして、見つめ合う微笑む2人に、こんな修二のナレーションが被さって来る…

修二(N)「人を助けられるのは 人だけなのかも知れない」

この修二の言葉の直後の蒼井のアップが、蒼井は信子たちに助けられたのをキャサリンに教わったように見えた。

山下智久サンと亀梨和也サンの俳優としての謙虚な佇まいに感動

そして、今度は期待通りに「もう1回 桐谷修二を つくり上げてこっかなと思って」と切り出す修二。じゃれ合う「俳優・山下智久」と「俳優・亀梨和也」が彰と修二にしか見えないに、その直後にいつもとは違って、今現在の亀梨さんと山下さんが登場した上で、意外にもお二人がカメラワークや役の立ち位置について言及されていたのに驚いた。

と言うか、そう言う演出意図を理解しているお二人だからこそ、ちょっとした仕草で修二と彰が現実に存在する人間に見せてくれたのだ。改めて、俳優として “素晴らしく、謙虚な佇まい” だと感心させて頂いた、ラストのスペシャルコメントだった。

あとがき

予想外の展開の第9話でした。超リアルな いじめの世界と、非現実的な夢の世界を、見事に融合して、「人を助けられるのは 人だけなのかも知れない」と言う学園ドラマにしては重厚過ぎるテーマを、ちょっとファンタジー要素を含ませて、本作らしく締め括ったのはお見事でした。

そして、遂に次回が最終回。青春ドラマらしい、明るく清々しいエンディングを期待します。

最後に、前回の感想に、92回ものWeb拍手を頂き(この感想の投稿時点で)、ありがとうございました。

2020年6月15日 11:25 追記

文字だけの表記だと、どのカットを示しているのか分かり難かったので、全てではありませんが、主要なカットのみキャプチャー画像を追加掲載しました。

山下智久さんのファンの皆さんへ

ご訪問、ありがとうございます。本放送当時、読者の皆さんからたくさんの応援を頂いた山下智久さん主演の『アルジャーノンに花束を』と『インハンド』の全話の感想もあります。最終回の感想文に全話の感想のリンクがあります。
アルジャーノンに花束を:Web拍手への御礼と最終回の新たな感想
インハンド(第11話/最終回・2019/6/21) 感想



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2020/6/13 14:00 記事更新
連続テレビ小説「エール」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第11週『家族のうた』の 『土曜日版』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


恩師の藤堂先生(森山直太朗)に依頼され、福島の小学校の校歌を作曲することになった裕一(窪田正孝)。完成披露会をきっかけに音(二階堂ふみ)を連れて福島に帰ってくる。故郷を飛び出したきりだった裕一のために、父・三郎(唐沢寿明)、と母・まさ(菊池桃子)は懐かしい仲間を呼んで歓待する。しかし弟の浩二(佐久本宝)だけは裕一に冷たく、いらだっているのだった。そんな中、音は三郎のある異変に気づき・・・。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

このような的確なナビゲーションを聞いてしまうと…

・原案:林宏司 ・作:嶋田うれ葉 ・演出:松園武大(敬称略)

週の出だしの部分の、本放送時のチグハグな感じを、「土曜日版」のナビゲーター・バナナマン日村さんは、こうナビゲーションした。

NV<裕一は 作曲そっちのけで親バカ放題>
NV<あの藤堂先生の頼みを断るわけがない>

そう、こう言う部分は、本放送時のナレーションで補強したら良かった点だ。これがあるだけで、「裕一が作曲もせず娘の面倒ばかり…」と言う印象も、唐突に登場した藤堂先生(森山直太朗)の違和感も和らげることが出来る。

まあ、正直に言えば、裕一の作曲が『船頭可愛いや』の大ヒットで世間に知られ、悠々自適な生活が出来るようになったのだから、校歌を依頼するのは藤堂先生でなく、名も知らぬ福島県内の教育委員会くらいにランクアップした登場人物にした方が、ドラマに現実味が加わったと思うが。

でも、このような的確なナビゲーションを聞いてしまうと、本編のナレーションはまだまだ使いこなせていないなぁと、ちょっと残念な気持ちになる。

三郎が懐かしい仲間を呼んで宴会をやった本当の理由って…

それと、裕一が帰省して、三郎が懐かしい仲間を呼んで宴会をやったシーン。あれは、今思えば、三郎が、自分が亡くなった後にも、こんなに古山家の応援団がいると言うのを、三郎自身も確かめたかったし、遺す家族に見せたかったのかな…と。そう思うと、飲んではいけない酒を楽しそうに飲む三郎の切なくも嬉しい気持ちが見えて来た。

音の前で三郎が痛みを堪えて苦笑と共に気丈に去ったのが…

台所で、父・三郎(唐沢寿明)が熱燗をつけているところに音がやって来て、三郎を手伝うシーンで、三郎が激痛に苦しむ場面があった。

火曜日のラストシーンでもあったわけだが、あの時は、「三郎さんの病状は相当悪いんだな」と言う程度で受け止めていたが、金曜日の「噛み痕」を知った今では、あの時、音の前では苦笑を見せて気丈にその場を去って行った三郎のやるせない気持ちに泣けて来た…

2回の「滞在費」の場面が、そのまま「土曜日版」に残った

「土曜日版」で、どこまで編集で残るのか気になっていたのが、今週で2回登場した「裕一が用意した滞在費」のくだりだ。結局、2回とも使われていた。実は、本作って、「お金」のことについて、これまであまり具体的に表現して来なかった。

何となく、契約金が出たとか、このまま売れないと全額返済とか。それ以前にも、「喜多一」の時も、裕一の養子縁組の際にも金銭のやり取りは合ったはずなのに、具体的に描いて来なかった(川俣銀行の仕事風景は別にして)。

なのに、今週はお札までは映らなかったが、お金が入った封筒が登場したのは、すごくリアリティーがあって良かったと思う。やはり、ドラマの中の人とは言え、霞を食って生きている訳ではないのだから…

三郎が敢えて「裕一」の名を入れなかった理由を考えてみた

実は、金曜部分は、夜にも妻と一緒に録画を2,3回見直した。その時にも気に留まらなかったのに、この「土曜日版」で気に留まったのが、次の三郎の台詞。

三郎「ちゃんと承諾取ったから」

ここ、普通なら「ちゃんと 裕一の承諾は取ったから」と言ってもおかしくないのに、敢えて、「裕一」と言う名前を言わないのは、もしかして、まだまだ浩二が裕一に対して蟠りを持っているから、脚本家は、「父と次男」と言う関係でなく、「父と跡取り」と言う関係を強調したかったのかな? と。

そして、三郎が「裕一」の名前を敢えて出さなかったからこそ、浩二の「あの兄ちゃんが…」と言う一抹の恥ずかしさや自信や、これからの重みを交えた佐久本宝さんの演技も頷ける。そして、そう考えれば、三郎が裕一たちを人払いしたのも納得出来るし、ドラマとして「古山家」と「喜多一」のエピソードに一区切りをつけるには上手い台詞だったと思う。

あとがき

今週のサブタイトルが『家族の歌』ではなく、『家族のうた』だったことが明瞭になった「土曜日版」でした。濃厚な1週間でしたし、ドラマとしても、かなり軌道修正が成功したと思います。

さて、来週は「週5放送」の全部が、所謂「スピンオフ・ドラマ」ですね。知っていたことですが、予告編を見ると想像以上に本編と無関係でした。まあ、賛否両論に分かれるでしょうね。

でも、私はこう考えました。金曜日の感想に書いたように、 「リンゴは苗木を植えてから実がなり始めるまでに約4~5年は掛かる。その頃の秋の収穫時期に、浩二と裕一の蟠りも無くなっていると信じたい…」と。

だから、まだ作詞家として芽が出ていない鉄男(中村蒼)や、プロ歌手を目指す久志(山﨑育三郎)、もちろん、多くの楽曲を手掛ける裕一らを描くのには、4~5年の「時間経過」が絶対に必要になります。

それを、週明けのナレーションで、「三郎が亡くなって3年が経ちました」とか、「裕一がコロンブスレコードと契約して5年が経ちました」とやるなら、ここで1週分だけスピンオフもありかなぁと。

いや、「週5放送」だから、ドンドン進めて欲しいとは思います。ただ、前作がそうでしたが、様々な大人の事情で、本放送終了後でなく、本放送内にスピンオフを入れるのか「新時代の朝ドラ」であるなら、それはそれで受け入れてもいいな…と。

最後に、来週の『エール』の関連番組情報を

6月15日(月)「鶴瓶の家族に乾杯」に山崎育三郎さんが出演!
https://www.nhk.or.jp/yell/information/program/0615.html

6月17日(水)『サンドのお風呂いただきます「福島 エールスペシャル」』に菊池桃子さんと佐久本宝さんが出演!
https://www.nhk.or.jp/yell/information/program/0617.html

2020年6月13日 14:00 追記

劇中に登場した「赤い椿の花」についての考察を、『拍手コメントへ返信 (2020/6/13の分)その2』の中の、トトロさんへの返信に書きました。よろしかったら、合わせてお読み下さい。



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2020/6/13 13:17 追記
アシガール[再放送]

NHK総合・ドラマ10『アシガール[再放送]』公式
第9話(全12話)『せつないラストチャンス!』の感想。
なお、原作の森本梢子『アシガール』(漫画)は未見。また、2018年12月23日放送のドラマ『アシガール 特別編「唯&若君 時空を超えた恋のキセキ!」』は鑑賞済み(感想)。
 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視させて頂きます。


唯(黒島結菜)は戦国には戻れないと知り激しく落ち込む。が、忠清(健太郎)を守りぬきたいという唯の思いに、尊(下田翔大)はタイムマシンの燃料を蓄え、覚(古舘寛治)や美香子(中島ひろ子)も、必ず戻ると約束させて送り出す。戦国では、忠清は羽木家を率いる覚悟を固め、阿湖(川栄李奈)と結婚しようとしていた。唯との再会の喜びに、思わず抱きしめる忠清だが…。ひょんなことから阿湖と一緒に外出した唯に魔の手が。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:森本梢子『アシガール』(漫画)
脚本:宮村優子(過去作/花燃ゆ、相棒S14-14、相棒S15-9)
演出:中島由貴(過去作/ウェルかめ、逃げる女、スカーレット) 第1,2,3,4
   伊勢田雅也(過去作/バカボンのパパよりバカなパパ) 第5,6,7,8
   鹿島悠(過去作/透明なゆりかご) 9
音楽:冬野ユミ(過去作/スカーレット)

本作初担当の演出家で、まるで別のドラマを見ているような

半年間で、戦国時代にいろいろな変化があったのは分かる。唯(黒島結菜)の忠清(健太郎)への思いも、台詞ではたくさん盛り込まれているから、唯を応援したいとも思う。

ただ、演出が、第9話になって、本作初担当の鹿島悠氏に交代したことで、これまでとは別のドラマを見ているような違和感が。全体のテンションは低いし、説明部分も淡々としているし。何より、困ったのは、台詞は多めなのに、映像的な「唯の忠清の恋愛感情」の描写が極端に少な過ぎる。

唯の忠清への愛の映像表現不足は残念でしかない…

気軽に楽しむべき、ジュナイブル・ラブコメだと割り切っているが、流石に半年間の変化に対しての描写に関して欠落している点が多過ぎるし、やはり、唯の忠清への愛の映像表現不足は残念でしかない…

あとがき

次回の演出も鹿島悠氏が担当となると、ちょっと継続視聴から離脱も有り得ますね。流石に、ここまで違ってしまうと、次回の第10話からは最終章になるのでしょうから、是非とも演出家は、本作のメイン・ディレクターである中島由貴氏に戻って、第8話までの、緩くて可愛らしくて時代劇パートは本格的な世界観を取り戻すのを期待します。

※追記・ネタバレ厳禁です!
r●oさん、ネタバレのコメントjは厳禁ですよ。どのエピソードを誰が演出しているのかを当てるのも、私のテレビドラマの楽しみの一つなのです。きっと、親切心で教えて下さったとも思いますが、他の新規視聴者さんのために、コメントは非公開とさせて頂きます。一緒に、『アシガール』を楽しみましょう!



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2020/6/13 14:00 記事更新
連続テレビ小説「エール」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第11週『家族のうた』の 『第55回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
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浩二(佐久本宝)は、養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)を再び訪ねる。畠山は浩二の資料がよく調べられていたと話し、素直な返事をしてくれる。一方、三郎(唐沢寿明)は、浩二(佐久本宝)に大事な話があると、二 人で話をする。そして、裕一(窪田正孝)は、三郎のためにハーモニカを聞かせようとするのだが…。その後、裕一と音(二階堂ふみ)は、久しぶりに権藤茂兵衛(風間杜夫)を訪ねるのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

これまでの『エール』らしさを封印したアバンにグッと来た

・原案:林宏司 ・作:嶋田うれ葉 ・演出:松園武大(敬称略)

前回のラストシーンが、かなり深刻だったから、今回のアバンタイトルはどのような作戦で作り込むのかと思いきや。前回のラストシーンでの、三郎(唐沢寿明)の裕一(窪田正孝)への「おめえに 承諾してもらいてえことがあんだ」を2カットに分けた部分だけを使った。

更に前回では劇伴無しだったのに、今回は冒頭からリバーブ深めで低音を活かした静かなピアノソロの劇伴を付けて、そのまま『エール 第11週「家族のうた」(第55回)』のタイトル画だけインサートして、場面は、前回に登場した養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)の家を再び訪れた浩二(佐久本宝)のシーンへ。

ここまで僅か40秒だが、これまでの『エール』らしさを封印した演出にグッと来てしまった。

浩二と畠山には「割を食うやつ」と言う共通点があったのか

浩二が、畠山に本音を吐露した。きっと、ここまで浩二の本音をストレートに表現したのは、本作で初めてだと思う。親や兄弟には言えないが、赤の他人だから素直に言えたのだろう。

畠山「どんな家族にも 割を食うやつはいる。
   俺だって 虫なんか大嫌いなのに お蚕様と30年だぞ」

この畠山の台詞で、畠山と浩二の何らかの共通点があることが分かる。

浩二「役場入って うちみたいに潰れた商売人や
   農家が大勢いることを知りました」

この浩二の台詞の直後に、浩二の言葉に反応する畠山の妻(柿丸美智恵)の1カットが入る。ここが、いい。何の才能もない浩二が、何でも良いから “見返すことが出来るもの” を探し続けた20余年の人生。

その中で、「喜多一」を失い、「古山家」と言う殻を飛び出して役場に勤めることで知った “世の中” が、自分が見返したかった “世の中” と違うことが再認識した浩二の気持ちを、畠山の妻が汲み取ったような感じ。

映像的には、畠山夫妻がどんな人物なのか前回と今回の2シーンしか描かれていないが、どうやら「割を食うやつ」と言う共通点があるようだ。

約4~5年のリンゴ収穫期には裕一と浩二の蟠りも解けて…

そして、畠山が「いっちょ やってみっか」と言う時に、畠山の妻はほんの少しだけ驚いた表情を見せる。きっと、一晩、夫婦で浩二が持って来た資料を読んで、考えたのだろう。そして、ほぼリンゴ栽培をやってみようと言う方向性には辿り着いてはいたが、まさか今日言うとは思わなかった。そんな表情だ。

でも、それが、浩二と畠山夫夫妻の “縁” を感じさせてくれる。いいシーンだと思う。そして、「営業」と言う仕事こそ、こう言う地道な、人と人のやり取りの積み重ねだと思う…のは、もう時代遅れだろうか。

そして、リンゴは苗木を植えてから実がなり始めるまでに約4~5年は掛かる。その頃の秋の収穫時期に、浩二と裕一の蟠りも無くなっていると信じたい…

「赤い噛み痕」、「赤い椿」、「白い湯気」で描いた秀逸な世界観

三郎の容体が急変した。折角、音(二階堂ふみ)が、裕一が三郎に聴かせるために買って来たハーモニカも、床に転がった。仕事先から飛んで帰って来た浩二。医師によれば、睡眠薬を飲ませたが、このまま息を引き取る可能性もあると…。

そんな中で、浩二が父親に病状を隠していたことを後悔する。裕一は、父が自分の命が長くないことは知っていたと告げて、「痛みが出るたんびにね…」と言いながら。寝ている父親の左腕の袖をめくって、父親の噛み痕を見せる。既に両親を亡くした私にとっては、涙が溢れて来るような展開だ。

裕一「こうやって 噛んで我慢してたんだって」

しかし、演出は冷静かつ丁寧だ。赤い噛み痕のアップのあとに、画面手前の上手(画面右)に、前回でも触れた「赤い椿の花」を入れ込んだが、この椿は葉っぱも含めて全く風で揺れていない。鮮やかな赤い花をつけているのに動かない。その奥の下手(画面左」には、まるで生き生きと生きているようなヤカンの白い湯気。

そして画面中央の奥に咳き込みながら痛みを堪えている三郎の回想シーンを挿入した。画面の手前で最も大きい椿が動かずに、画面奥の三郎が一番大きく動く。この気構えこそが、 赤い椿の花の花言葉である、「控えめな素晴らしさ」、「気取らない優美さ」、「謙虚な美徳」にやっと繋がったような気がする。

父・三郎も"割を食うやつ"だったのに浩二も気付いたと思う

きっと、浩二は分かったのではないだろうか。父親が、三男なのに長兄と次兄が相次いで亡くなったから「喜多一」を次ぐことになった “割を食うやつ” で、自分と同じだったことに。

浩二「バカだ… バカだ 父さん。
   だったら… 文句の一つぐらい言えよ」
裕一「浩二…」
浩二「俺 だます気だったのかって怒れよ」
まさ「浩二!」
浩二「何 かっこつけてんだよ…」

そして、自分が「家」に縛られて “割を食うやつ” になったからこそ、自分の息子たちには自分の信じた道を歩んで欲しいとと願っていたことも。切ないシーンだ。

裕一と三郎の会話の回想シーンの編集が素晴らしい

裕一が、父親に何の恩返しも出来ていないと延々と悔やんでいると、3日も寝たままの三郎が突然に目を覚ます。三郎が、浩二と二人きりになる。

三郎「俺が死んだら… 喪主は おめえだ。
   喜多一を継いだやつが この家の主だ 家長だ。
   この家も土地も 全部 おめえが引き継げ。
   ちゃんと承諾取ったから」

ここも編集が実に見事。本来なら「ちゃんと承諾取ったから」の直後に、その説明と根拠を提示する意味で、裕一と三郎の回想シーンを入れるのが一般的な編集だ。だが、この演出家は「全部 おめえが引き継げ」の直後に挿入した。そのことで、回想が承諾の証拠の映像でなくなり、長男と父親の大切な遺産相続の映像になった。

そして、裕一が「父さんの好きにして」と言ったことで、息子たちから愛され、信頼されて来た父親像が描かれた。

ドラマだから創ることが出来た理想の父と息子のやり取り

ここの編集だけでも見事なのに、この三郎と浩二の会話を縁側でハーモニカを片手に聞いている裕一から、再び、回想シーンに戻したのには驚いた。自分の死期が近いことを悟っているのに、いや、悟っていたからこそ、きちんと息子たちに感謝の気持ちを伝えた三郎。そこへ、裕一が吹く弱々しいハーモニカの音色が被さって来る。

ドラマだから創ることが出来た理想の父と息子のやり取りだが、そう言うのを映像で見せてくれるのがドラマ。「ナレ死」では決して描写できない “親子愛” だ。久し振りに、「人の死」を軽率に扱わない朝ドラを見られて満足だ。

茂兵衛の軽妙なオチが、何とも清々しい気持ちにさせた

終盤で、三郎の葬儀の後、裕一と音が久し振りに権藤茂兵衛(風間杜夫)を訪ねるシーンがあった。

茂兵衛「好きなことだけで飯食えるやつなんざ 一握りだ。
    せいぜい気張って かみさんと子どもに
    苦労かけるんでねえぞ」

と、茂兵衛が裕一と音に、夫婦茶碗を添えて “エール” を送った。夫婦茶碗なら大きさの違いがあるのに、茂兵衛が作った夫婦茶碗は “曲線” に拘った逸品だった…と言う軽妙なオチが、何とも清々しい気持ちにさせた。

あとがき

今回は、15分間全てが、登場人物たちの「人生讃歌」であり、登場人物同士や視聴者への「応援歌」だから、敢えて本作の「主題歌」は使わないと言う選択肢の演出もお見事。「週5回放送」になって、ここまで15分間を使い切ったのにも拍手を送りたいです。

松園武大氏の演出には不安がありましたが、この金曜日の演出を見て、だいぶ安心度が増しました。

また、脚本の嶋田うれ葉氏も、先日言ったように「シリーズ構成」と言う仕事を浴して来た嶋田氏だからこそ、本来なら、もっと番組開始当初に描写をしておくべきだった「裕一と浩二の確執」や「三郎と浩二の関係」が少ない中で、安易に「ナレ死」を選びませんでした。

そして「ないモノは無い」と踏ん切りをつけて、今の浩二の立場、今の裕一の心情、死期が迫っているのを知っている三郎の息子たちへの感謝の気持ちを徹底的に丁寧に描写することで、三郎の人生に一区切りをつけてくれました。秀逸な15分間、金曜日と言って良いと思います。

2020年6月13日 14:00 追記

劇中に登場した「赤い椿の花」についての考察を、『拍手コメントへ返信 (2020/6/13の分)その2』の中の、トトロさんへの返信に書きました。よろしかったら、合わせてお読み下さい。



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フリーランスのホテル宴会(婚礼含む)&映像ディレクター"みっきー"が、テレビ、映画、CM、ディズニー、音楽などエンターテインメント全般の感想を綴ります。愛するが故に、記事により毒を吐きますがご勘弁を。


  • 管理人 自己紹介
【ハンドルネーム】
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【性別】
男性
【職業】
宴会/映像ディレクター(フリーランス)
【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
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