NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『虎に翼』
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第67回/第14週『女房百日 馬二十日?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
休日返上で航一(岡田将生)と改稿作業をする寅子(伊藤沙莉)。航一はおだやかだが考えていることが全く読めない。戸惑いながらも改稿作業を楽しむ寅子。一方、家庭局では、家事部と少年部の親睦を深めようと寅子が昼食会を企画するが、まったくうまくいかない。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
演出:梛川善郎(過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのブツが、ここに) 第1,2,4,7,10,11,14週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘) 第3,8,13週
安藤大佑(過去作/とと姉ちゃん,となりのマサラ,やさしい猫) 第5,6,9,12週
音楽:森優太(過去作/海の見える理髪店,あなたのブツが、ここに,忘恋剤)
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博(明治大学 法学部 専任教授)
裁判所考証:荒井史男(元名古屋高裁長官 定年退官)
風俗考証:天野隆子(過去作/ごちそうさん,花子とアン,スカーレット)
旧字考証:三浦直人(明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
ジェンダー・セクシュアリティ考証:前川直哉(福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授)
タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト )
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略
今週のサブタイトル『女房百日 馬二十日?』について
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
室内でも熱中症の危険があるとのこと。
こまめに水分補給してくださいね。
今回の感想に入る前に、今週のサブタイトル『女房百日 馬二十日?』について。
サブタイトルに “女房” が入る三部作? の三作目が今週だ。
「女房百日 馬二十日」とは、「妻は100日、馬は20日もすれば飽きてしまう」という意味が転じて。
「どんなものも、はじめのうちは珍しがられるが、すぐに飽きられてしまう」というたとえ。
“法曹界のアイドル” となった主人公が、誰に珍しがられ、誰に飽きられてしまうのか… あたりが見所かもしれない。
新キャラである航一の本格的な紹介と説明を板に水のごとく
航一「父の言うこと 真に受けないでください
ええ 分かっています」
上の航一(岡田将生)と寅子(伊藤沙莉)のやり取りまで、メインタイトル映像を含めて「5分18秒」。
前回では、“法曹界のアイドル” となった寅子の人気ぶりの描写がメインだったから、今回が視聴者への、新キャラクターである航一の本格的な紹介と説明だ。
それを、実質的に約4分間に押し込んだ。
●改稿作業が3回目であること
●航一の父、最高裁長官・星朋彦(平田満)が一度も顔を見せていないこと
●星長官に「百合さん」という新妻がいること
●星長官が弁護士になった理由
●星長官の先妻は病気で他界したこと
●航一には戦時中に病気で亡くなった妻と、複数の子どもがいること
●星長官が航一の再婚相手を探していること
7つを、星長官が入室してから、平田満さんの立て板に水のごとくの演技で一気に描いた…
と、いいたいとろころだが。
メイン監督である梛川善郎氏らしい繊細な配慮を感じる場面
実は、二分割、正確には三分割されていた。
最初の分割(編集)点が、星が寅子に手紙を渡し終えた瞬間の切り替え。
もう一つが、寅子が星にお辞儀をする動作の途中。
要は、ドアが映る引きのカットと、壁の絵画がよく見えるカットで切り替わっている。
それは、よく見ると、平田満さんと伊藤沙莉さんの動作がつながっていないことから判別できる。
恐らく、二つのカメラアングルからこのシーンを撮影し、星長官のセリフのテンポや流れがスムーズに見えるように工夫したと思われる。
やはり、いくつかのセリフごとに撮影を止めていては “立て板に水のごとく” には見えないからだ。
この辺の、シーン全体の雰囲気、テンポ感、スムーズさを優先した撮影や編集は、メイン監督である梛川善郎氏らしい繊細な配慮だと思う。
当時の日本では、民主的な家族、民主的な子育てが…
改定作業の次は、猪爪家。
前回の一家だんらんのシーンで、顔を映さなかった(=寅子に顔を見せなかった)優未(竹澤咲子)が、今回は窓越しに我々にだけ顔を見せた。
というか、寅子は久し振りに自分の大好きな法律に仕事抜きで向き合える時間が楽しくて、優未が目に入らない。
この前段で、下記の寅子が書いた文書を航一が褒めるくだりがあった。
「人々が互いに尊重し合いながら
協力していくような民主的な家庭」
今の優未の母を慕う心が寅子には届いていない。
法曹会館の屋上に戻ってきた寅子に、落ち葉を舞わせる秋風が吹く。
寅子の服装から、初秋の雰囲気だ。
いいや、音からしたらトタン屋根がひしめくほどの台風の接近を感じる。
アメリカでは50年以上前から意識されている民主的な家族、民主的な子育てが、この当時は法曹界の人間の家でも… を、描いているのだろうか?
「フラグが立つ」という表現は好きではないし。
むしろ、寅子とその他の家族の民主的な家族、民主的な子育てを、今作らしく “ホームドラマ” に重ねて描くとしたら、これまた かなり面白くなりそうだ。
"食べ物を一緒に食べることで、心が通じ合う"だから甘味処「竹もと」
今回で、「脚本家さん、やるなぁ」と感服したのが、寅子の行きつけの甘味処「竹もと」のシーン。
何に感服したのか?
これ、普通は、先の「長官室」でやれば済むことだし、そのほうが圧倒的に自然なのだ。
ただ、今作はこれまで、次の要素を強調してきた摘み重ねがある。
一つめは、寅子が法律家になったのは仕事として法律家になりたいというよりも、法律が大好きだから仕事にしたかった。
でも、今回の改編作業は仕事ではない。
だから、仕事の匂いがする「長官室」ではないほうが良いってこと。
二つめは、ざっくりと書けば、「食べ物を一緒に食べることで、心が通じ合う」を描き続けてきたからだ。
そして、もう一つ、今回は、次の優三(仲野太賀)の名ゼリフの回想シーンはなかったが。
優三(回想)「嫌なことがあったら
また こうして2人で隠れて
ちょっと 何か おいしいものを 食べましょう」
上記の「おいしいものを 食べましょう」は、既に視聴者へ十分に浸透しているという位置付けなのだろう。
こうなると、「竹もと」しか最適な場所がないのだ。
寅子「夫が言ってたんです」
優三(回想)「法律の本を出したかった」
出涸らしにも役割がある…
そして今回は、上記の回想を盛り込んで、巧みに「おいしいものを 食べましょう」に関連付けてきた。
寅子「出涸らしにしては
味も香りも上等すぎますね」
航一「フッ…」
寅子「でも その時の自分にしかできない
役目みたいなものは
確かにあるかもしれないわ」
因みに、一般的には「出がらし」と表記することが多いが、放送上も「出涸らし」で間違いではない。
わざわざ書くことでもないが。
普通、「出涸らしのような人」は、「味気ない人」「つまらない人」といったネガティブなイメージを指す。
でも、今回の「出涸らしのような人」は、「出涸らしでしか務まらない役目や役割ができる人」のポジティブな印象で使っているのが新鮮だ。
我が家では、エスプレッソを作るのにイタリア・ビアレッティ社の『モカ』シリーズの「モカエキスプレス 6杯用」というマキネッタ(イタリア語で「マシン」の意味)を使っている。
モカエキスプレス 6杯用
本場イタリアでは、使っているうちにコーヒー豆の “渋” が容器の内側にこびりつくのだが、決して洗剤で洗い落とさないという。
特に、金属フィルターに付いたコーヒーの粉が徐々に固まって、それが次のエスプレッソに移り、「その家の味」になるからだそう。
というわけで、我が家も1年ほど使っているが洗っていない。
これも、“出涸らしにも役割がある” だと思う。
星長官の「日常生活と民法」の序文を全文掲載!
またまた、話を今作に戻そう。
今回の最大の見せ場、いいや今作の見せ場の一つになると思われるのが。
「竹もと」に来店した星長官が「日常生活と民法」の序文を朗読する場面だろう。
少し長いが、字幕表示を転記してみる。
※一部の改行以外は、字幕ママ
星「今次の戦争で日本は敗れ
国の立て直しを迫られ
民法も改定されました。
私たちの現実の生活より
進んだところのものを取り入れて
規定していますから
これが 国民になじむまで
相当の工夫や 努力と日時を 要するでしょう。
人が作ったものです。
古くなるでしょう
間違いもあるでしょう。
私は この民法が早く国民になじみ
新しく正しいものに変わっていくことを
望みます。
民法は 世間 万人
知らねばならぬ 法律であります。
決して法律家にのみ託しておいて
差し支えない法律ではありません。
私の この拙著が いささかにても
諸君の民法に対する注意と興味とを
喚起する よすがとなることを
えましたならば
まことに望外の幸せであります。
昭和25年6月 星 朋彦」
テレビドラマで、しかも朝ドラで “これ” をここまでセリフに盛り込んで訴えるのは、本当に凄すぎる。
本来は、いつもの私なら「“これ” を映像で描くのがドラマでしょ!?」となる場面だが。
「三権の長」のひとりでる初代最高裁判所長官が、庶民のいる場所で声に出して読むことの説得力の強力さだ。
きっと、多くの視聴者が「竹もと」に同席していた客の立場で聴き入ったのでは?
星長官の序文朗読シーンの、臨場感と説得力の秘密を解説!
このシーンも、序盤の長官室と同様に、数回に分けて撮影されたカットが合体されている。
この場面がとてもリアルに感じる理由を私なりに考えてみた。
この場面をよく見る… いいや、よく聴くと分かる。
カメラが寄りのときは、収録マイクが平田さんの近くにあり、平田さんの息遣いが聴こえる。
で、カメラが引きのときは、マイクが平田さんから離れたところにあって、ほんの少しだけ空間ノイズが入っている。
普通は、一度 “通し” で録音した “一つの音声” を編集で貼り付けることで、スムーズな音声をつくる。
でもここは、視聴者の耳が “カメラ視点の耳” になっており、映像と音声がリンクしているのだ。
だから、立体感、一体感、臨場感が半端ないのだ。
いやあ、ここまでやる演出が朝ドラで見られる、聴くことができるとは!!
斬新で思い切りのよい脚本と、繊細で大胆な演出と、きめ細かな演技に魅了された15分間
そして、星長官の葬儀。
穂高重親(小林薫)と桂場等一郎(松山ケンイチ)が喪服で、ソファーに腰かけウイスキーをやっている。
もちろんこれも、食べ物ではないが…「食べ物を一緒に食べることで、心が通じ合う」の一環だろう。
夕景の喪服姿の寅子の部屋に、蜩(ひぐらし)の声が入ってくる。
画面が縦二分割構図で、“本の完成” と “長官の死” の「明暗」をモノクロ調で表現された。
今回の 15分間は、斬新で思い切りのよい脚本と、繊細で大胆な演出と、きめ細かな演技に魅了された。
あとがき
この、流れですよ。
先日、例の投稿で書きましたとおり、星長官のモデルである「三淵忠彦さん」の死の時間軸も位置づけも、史実とは違うんです。
当然ですが、フィクションである今作は、星長官や穂高教授たちが、より “先人の知恵” として若い人たちの影響を与えているように描いたわけです。
これこそが、久し振りに書きますけど。
時間軸を超えて、「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」が、つながっている… の映像化だと思います。
やはり、今作って、最近の朝ドラとは一線を画す仕上がりだと思います。
みっきーの植物図鑑(第236回)
久し振りの植物図鑑です。
日曜日(6/30)に「千葉県立中央博物館」で開催中の文化庁との共催による巡回展「発掘された日本列島2024」(通称「列島展」)を見てきました。
博物館のすぐ横にあるのが、野鳥観察ができる「生態園」。
深い林がありまして、ほぼ全ての植物に名札がつけられており、歩き回るだけで勉強になります。
今回のは、センハイゴケ科の「ヨコスカイチイゴケ(横須賀一位蘚)」というコケの仲間です。
葉が細長く、先が鋭くと がり、ペタ~ッとやや扁平に張り付く姿が「針葉樹のイチ イの葉」に似ているので名付けられました。
これからこけが増える時期なので、足元は気をつけないといけないですね。
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NHK総合・夜ドラ『柚木さんちの四兄弟。』
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第21話/第6週〔全8週・全32話〕の感想。
なお、原作(漫画)である藤沢志月『柚木さんちの四兄弟。』は未読。
2023年10月から12月までAT-Xほかにて放送されたテレビアニメ(DVD BOX 発売中)も未鑑賞。
柚木家の長男・隼(藤原大祐)はある日、自宅の前で行き倒れの男を助けるが、実はその男は咲(臼田あさ美)の元夫の理久(竹財輝之助)だった。宇多(泉有乃)や和歌(七瀬瑠斗)との再会を喜ぶ理久だが、霧島家には入れてもらえず、なぜかそのまま柚木家に住み着いてしまう。ヒモ体質だがどこか憎めない理久を何となく受け入れている柚木家の兄弟たちだったが、そんな中で湊(山口暖人)だけは冷たい目で理久を見ていた。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---
原作(漫画):<藤沢志月『柚木さんちの四兄弟。』
脚本:荒井修子(過去作/和田家の男たち,カナカナ,パパとムスメの7日間)
演出:瀬田なつき(過去作/声ガール!,あのコの夢を見たんです。) 第1,2,5週
伊野部陽平(過去作/いつかティファニーで朝食を,受付のジョー) 第3週
玉澤恭平(過去作/映画「水は海に向かって流れる」助監督) 第4週
菊池俊次(過去作/映画「海岸通りのネコミミ探偵」助監督) 第6週
音楽:王舟(過去作/コタキ兄弟と四苦八苦,阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし)
制作統括:三本千晶(制作統括初)
樋渡典英(過去作/育休刑事(デカ))
渡辺悟(過去作/褒めるひと褒められるひと)
P:北林督世(プロデューサー初)
※敬称略
今作&ドラマ初監督の菊池俊次氏の演出でマンネリ化打破!
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
何となく、映像が先週までの今作よりもスッキリクッキリし。
エキストラの配置やロケ地選びに広がり感が増したと思ったら。
今週の演出は、今作初担当で、(調べた限りでは)テレビドラマ初監督の菊池俊次氏の作品。
更に、今作初登場の新キャラクター、咲(臼田あさ美)の元夫の理久(竹財輝之助)が登場。
世界観に広がりができた上に、全8週〕のうちの〔2/3〕が過ぎたところだから、演出や雰囲気が少し変わるのは、マンネリ化打破としても得策だと思う。
こういうセンチメンタルな部分をさらりと盛り込んでくる…
さて、今回は。
隼「イケメンだけど このご時世に
腹が減って行き倒れなんて
そんなファンタジーある?」
柚木家の長男・隼(藤原大祐)が言うように、ファンタジーというより、ホラー&サスペンス!
でも、最後まで見ると、スティーヴン・スピルバーグ監督らの映画『トワイライトゾーン/超次元の体験』(米国/1983)内の『第2話「真夜中の遊戯」(『KICK THE CAN』)』みたい。
ある人が施設にやってきて、その住人の意識を変えちゃうみたいな。
まあ、みんなの意識が変わっちゃうまでやるとは思わないが。
「浮気で離婚」を美化もスルーもせず、いつもはトラブルメーカーの三男・湊(山口暖人)が理久にビシッと!
湊が道端で摘んできた「ハルジオン」を仏壇に供えるのなんて泣けてくる…
※ハルジオンの花言葉は、去った人を忍んでいるように見えることから「追想の愛」だし…
こういうセンチメンタルな部分をさらりと盛り込んでくるところが、私が今作の好きな部分だ。
あとがき
理久の部分は「前後編」でしょうね。
次回で、最も理久の記憶がないと思われる和歌(七瀬瑠斗)が絡むのかなぁ。
たのしみ…
【注】原作(漫画)やテレビアニメ版のネタバレのコメント、お控えください。
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【これまでの感想】
第1週 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
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※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
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ひょんなことから有名人になった寅子(伊藤沙莉)はますます仕事に追われるように。家庭のことを花江(森田望智)に任せきりになっていることが気になるが、最高裁長官・星朋彦(平田満)の本の改稿作業の手伝いを依頼され、休日返上で引き受けてしまう。長官室を訪ねた寅子は星の息子で横浜地裁の判事である航一(岡田将生)と出会う。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
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脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
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タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト )
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略
この第14週で、後半戦のはじまり
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
週単位で発売中のシナリオ集が「全26巻」だから、この第14週で後半戦のはじまりです。
※もしかして、これも「ネタバレだから注意して!」と非難されるのかな!?
ふぅ~~~っ(苦笑)
「アイドル寅子の章」の幕開けにふさわしいオープニング!
さて、気を取り直して…
アバンタイトルから面白い演出だ。
暗転に白抜き文字の「連続テレビ小説」のタイトルに、オフ(画面に映っていない)で寅子(伊藤沙莉)のセリフから始まって。
真正面のカメラ目線で何かを訴える寅子バストショット(胸から上)からフェードイン。
ゆっくりとズームインしての顔のアップへ。
どことなく、寅子のメイクアップ、特にアイメイクがいつも以上にバッチリ決まっている。
で、多岐川(滝藤賢一)からの横やりが入って。
カメラが引くと、「寅子が取材中」であることが分かるという仕掛けだ。
そして、先週の「愛のコンサート」開催が恐らく「昭和24年(1949)春」で、アバンタイトルの衣装から1年以内の「昭和25年(1950)」のテロップ。
ここまで僅か 26秒。
暗転を除けば、たったの2カットだけで、先週のラジオ出演、愛のコンサートの成功、茨田りつ子(菊地凛子)が取材で語った寅子への褒め言葉によって、寅子が “有名人” になったことが分かる。
その上、多岐川が別の仕事をしている(横目でチェックはしているが)ことで、寅子が多岐川の信頼を更に受けていることも伝わってくる。
これだけで、「第2章:裁判官編」の、う~ん、先週を「誕生 節」とするなら今週は「アイドル寅子 節」とでも呼ぼうか。
民法の階層風に書くと、「裁判官編:誕生の章」から「裁判官編:アイドル寅子の章」のようになるのか分からないが、期待が高まるスタートだ。
意外にも時間を逆戻しにしたが、なかなかいい作戦だ
話を戻そう。
冒頭の 26秒だけでも、十分に寅子が “有名人” になったことは分かるが、この直後が “今作らしさ” だ。
記者「妻も母も 佐田さんのファンでして…
サインを! あっ いや…」
語り「えっ? サイン?」
寅子「あっ… 喜んで!」
語り「そして あなたも
何をスラスラっとサインしてるの?
皆さん そうお思いですよね?」
取材記者(中野マサアキ)がサインのおねだりをするくらいの “女性たちの憧れの的” になったと進むかと思いきや。
意外にも、時間を逆戻しにした。
先に書いた「描かなくても分かるでしょ?」の部分を丁寧におさらいしてきたのだ。
そう、普通なら「やたらと時間軸をいじるな!」「回想はドラマでも物語でもない!」と一喝するところだが。
先週を見ていない視聴者への配慮と、先週末の描写が尻切れトンボで終わったことへの補完、補強として、かなり良い。
何より、しっかりと “語り” の「…という感じで」の映像表現になっていることが評価できるし。
とにかく、らしさがあって楽しいのが何よりいいと思う。
冒頭の取材シーンで「寅子の主張」をやったから…
更に褒めたいのは。
冒頭の取材シーンで「寅子の主張」をやったから、「多岐川の主張」を「原稿の朗読」に挿げ替えたこと。
もちろん、多岐川には写真付きの取材依頼がこないという面白味もあるが。
原稿用紙のアップによって、寅子の取材時よりも「自分の主張の原稿書き」を優先させていたというのが、なんとも多岐川らしいではないか。
ここまで「3分5秒間」の長めのアバンだが、「先週までとは違う」「今週は今週で何かが起こりそう」な雰囲気を十分に漂わせた。
これだけしっかり視聴者の心を掴めば、ツカミはオッケーといえると思う。
そして、後半戦も安定のスタートだ。
通常とは少し違う <顔のどアップ> の使い方の場面に注目
メインタイトル映像明けも、“らしい” 演出ではじまった。
私は、日ごろから「主人公だから、ヒロインだから… の特権で、やたらと顔のどアップを使うな!」と書いている。
今作は、基本的に上記のようなことはほとんどないのだが。
今回は、<顔の どアップ> をうまく利用した場面があった。
寅子と多岐川が「ガンの飛ばし合い」「メンチ切り合い」みたいなやり取りだ。
ここ、普通なら、「互いの視点での相手」でカット割りを入れ込むと思う。
要するに、「そのカットに、相手しか映り込んでいない構図」にするということ。
でも今作は先日も書いた… 「相手を手前に “ナメ” た構図」になっていた。
因みに、「ナメ」とは、カメラ手前に被写体の一部を入れる構図のこと。
この構図によって、<顔の どアップ> なのに <顔の どアップ> に見えず、視聴者の注目点が “目(め)”に行くのだ。
要は、<顔の どアップ> は基本的にセリフを聞かせる目的で “口(くち)”に注目させるのが一般的だから、それとは違う演出意図)なのだ。
※言語だけでお分かりいただけるだろうか?
もちろん、伊藤沙莉さんと滝藤賢一さんの鋭い眼光の演技があるから成せる演出だ。
直後の猪爪家のシーンで、私がグッときちゃったカット
猪爪家のシーンでは、優未 役が小学一年生になり、竹澤咲子さんへ交代した。
また、先週まで「大庭」姓だった梅子(平岩紙)が旧姓なのか?「竹原」になり、轟法律事務所に加えて甘味処「竹もと」でも働いている設定に。
そして、いよいよ寅子が『星朋彦著 日常生活と民法』の改稿作業を休日に手伝うことに。
で、直後の猪爪家のシーンで、何気ないけど、私がグッときちゃったカットがあった。
それは、寅子が休日に出かけることを子供たちに報告するカットと。
寅子と花江(森田望智)のツーショットのあとの「4人の子供たち」のカットと、優未の背中のカット。
そう、この場面で “優未の顔”だけ映らないのだ。
ことわざに「親の背中を見て子は育つ」とあるが、こちらは「我が子の背中を見て親は何を考えるのか?」とでもいわんばかりだ。
寅子が “民法界のアイドル” として超多忙になったことで、娘の優未がどう変化するのか?
やはり、朝ドラとしては、ホームドラマとしての面白味もちゃんと添えてくる… との案じ(工夫)だと思いたい。
航一初登場として、かなりいい展開、スムーズな流れ!
12分過ぎに、最高裁長官・星朋彦(平田満)の息子で横浜地裁の判事である航一(岡田将生)が登場。
ここでは詳しく書かないが、言わずと知れた「あの星紘一と、あの佐田寅子の初対面」だ。
史実は別にして、後半戦のキーパーソンとされている航一の初登場シーンとしては、かなりいい展開、スムーズこの上ない流れだ。
寅子が「あの寅子」と呼ばれる存在になり。
父・朋彦が不在だから、息子と一緒に改編作業をすることになり。
航一が、見た目は温厚で柔和だが、イケメン笑顔の奥に本音が隠れているようなキャラクターになっている。
これまでの今作の登場人物、特に寅子の周囲の多くが、「本音を隠さない、隠せない人(本音を言えない人は大勢いたが)」「自己顕示欲が強い人」だっただけに、本当に新鮮だ。
そして、私の予想を大きく裏切ったのは、もちろんいい方向で… だが。
語り「この人… 何だか…。
とっても… すんごく… やりづらい」
まさか、岡田将生さんで「厄介な人」「手ごわい人」「面倒な人」の設定にするとは思わなかった。
とは。書いたが。
ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジ/2021)での弁護士・中村慎森 役や。
ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレ朝/2022)でのフリーの看護師・那須田歩 役も。
ドラマ『不適切にもほどがある! 』(TBS/2024)でのイケメン美容師・ナオキ 役も。
一癖も二癖もあるけどいい人だから、今回も… の可能性はあるが。
豹変する岡田将生さんの演技にも魅了されたい… オッサンだけど(苦笑)
あとがき
後半戦の初回で新キャラ登場でもあるので、もう少し航一に対して「寅子の説明」を語りや回想シーンで盛り込むと思ったのですが。
“アイドル” になったので、「日本で一番有名な裁判官」「あの佐田寅子」で済ませることができたわけです。
これ、もちろん脚本の秀逸さなのですが。
このことによって、航一が作業を通して寅子を知っていくのではなく。
寅子のほうが、作業を通して航一を知っていくという「寅子の物語」を強調できる仕掛けになっているのがスゴイです。
引き続き、当ブログは当ブログなりに『虎に翼』を応援してまいります…
関連番組情報
基本的に「総集編」の感想は投稿しませんが、今作は楽しみです。
番組名:連続テレビ小説「虎に翼」総集編の前編
日時:7月6日 土曜 16:35 -18:00(85分)
内容:第1週から第13週までのストーリーを振り返ります。
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第13週『女房は掃きだめから拾え?』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
人手不足のため「特例判事補」になった寅子(伊藤沙莉)は、仕事が増えて大忙し。多岐川(滝藤賢一)は家庭裁判所の存在を広く全国に知ってもらうため、「愛のコンサート」の開催を一方的に決定。その担当を寅子に指名したため、寅子はますます忙しくなる。そんな中、遺産相続の案件で家裁を訪れたのは、なんとあの梅子(平岩紙)だった。担当弁護士として轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)がつくことになり、相続問題に明るい兆しが見え始めるが―。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
演出:梛川善郎(過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのブツが、ここに) 第1,2,4,7,10,11週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘) 第3,8,13週
安藤大佑(過去作/とと姉ちゃん,となりのマサラ,やさしい猫) 第5,6,9,12週
音楽:森優太(過去作/海の見える理髪店,あなたのブツが、ここに,忘恋剤)
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博(明治大学 法学部 専任教授)
裁判所考証:荒井史男(元名古屋高裁長官 定年退官)
風俗考証:天野隆子(過去作/ごちそうさん,花子とアン,スカーレット)
旧字考証:三浦直人(明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
ジェンダー・セクシュアリティ考証:前川直哉(福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授)
タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト )
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略
ネタバレは本当に困るし、大嫌いではあるが…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
ネタバレは本当に困るし、大嫌いではあるが。
ある意味で、「本編」を見た視聴者の全員がネタバレを知って見るのが「土曜日版」だ。
今週は、ネタバレを知っているからこそ楽しめた部分から書いてみる。
それは当然、梅子(平岩紙)と大庭徹男(飯田基祐)の三男・光三郎(本田響矢)の反乱だ。
我々は「光三郎の反乱」を知っているから、序盤から涼しげな好青年でいる光太郎が、よね(土居志央梨)が奇しくも怒り心頭でのひと言「どいつもこいつもクソだな」に見えてしょうがない(笑)
これ、もしもネタバレを知らない人が隣にいたら、「見ててよ、こいつクズだからね」といってしまうと思う。
もちろん、「梅子の大反乱」はお楽しみに伏せておくが。
というわけで、今週は「本編」を見たからこその面白さがあったと思う。
しっかりと「寅子の物語」を軸に再構成&再編集
もう一つは、「本編」を見たから少し残念というか。
●脚本と演出は難しいこと。
●描くべき、伝えたい内容には、それ相応の尺が必要なこと。
●朝ドラを見るなら断然に「本編」がおすすめなこと。
この3つを改めて思ったのも今週の「土曜日版」だ。
見ればお分かりのとおり、全体的にメリハリに乏しく、薄味に感じたのでは?
ラジオ番組出演や、甘味処「竹もと」、花江(森田望智)と直明(三山凌輝)や子供たちのほのぼのシーンも少なめだったから、言及しているわけではない。
むしろ、上記の3つを削り、逆に「大庭家の泥沼劇場」も “梅子の母心” まで薄めにして。
寅子の今の仕事のこと… と。
寅子の仕事への取り組む姿勢や決意を、茨田りつ子(菊地凛子)を利用して強調したのだ。
そう、しっかりと「寅子の物語」を軸に再構成&再編集したわけだ。
だから、「土曜日版」としては何ら間違ってはいない。
今回の「土曜日版」がダメだという意味ではなく、むしろ…
でも、「本編」を見た立場では、少し残念… いいや、もったいないなと思う点)もあった。
でも、少し考えてみてほしい。
同じ脚本、同じ演出、同じ俳優、同じ映像素材でも、構成や編集次第で、どうにでもなってしまう… そういうことなのだ。
正しくは、同じ素材でも作り手のセンスやさじ加減や、大人の事情の有無によって、印象が違う作品を作れてしまうということだ。
だから、他のドラマで良くいうように、“ドラマ” なら <映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!> を忘れるべからずであれと。
誤解してほしくないのは、今回の「土曜日版」がダメだという意味ではないのだ。
むしろ、同じ素材を使い…
「本編」は、朝ドラらしく、今作らしい「エンターテインメント作品」に仕上げ。
「土曜日版」は、今週の寅子が何をやったのか分かる「ダイジェスト版」に仕上げているのも、凄いなと思う。
もちろん、ドラマ大好き人間からしたら「一粒で二度も三度もおいしい」わけだ。
山下誠一郎さんの解説は、「遺言書」を「遺言状」と説明
実は、「土曜日版」で気になったことがある。
それは、妾・元山すみれ(武田梨奈)が持参した封書には「遺言書」と書いてあるのに。
でも、山下誠一郎さんの解説では「遺言状」と説明したことだ。
下記のサイトによると、『「遺言状」と「遺言書」は、同じ意味の言葉です。』とある。
遺言状と遺言書の違いって?3種類の遺言書の書き方や保管方法について解説|西日本シティ銀行
これ、もしかすると、一般視聴者のイメージとして、「遺言書」は法制度に基づいた但しいもの、「遺言状」は法的に曖昧なもの、という感覚に準じて。
先の展開の前に「少し怪しげ」「馬鹿な遺言」な感じを出して、予備知識を入れれてドラマチックに仕立てるという配慮なのかも?
あとがき
今週は、驚いて、怒って、泣いて、笑って… でしたね。
ホント、感情が揺さぶられる朝ドラは久し振りです。
気がつけば「ほぼ半分」を過ぎましたが、先週から巻き返したので、後半戦も楽しみです。
別の記事に、来週登場する星航一(岡田将生)のモデルについてまとめました。
下記にリンクがあるので、よかったら暇つぶしに読んでみてください。
朝ドラ「虎に翼」星航一(岡田将生)のモデルは“初代最高裁長官の長男”三淵乾太郎さん?渋沢栄一との遠いご縁も!
拍手コメント返信(2024/6/28):虎に翼(第65回) ※梅子の花江へのアドバイス「自分が幸せじゃなきゃ」におもうこと
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TBS系・金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』
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第1話の感想。
なお、原作(小説)である早見和真『笑うマトリョーシカ』は、未読。
2022年4月、新たに発足した内閣の厚生労働大臣として初入閣した清家一郎(櫻井翔)は、リベラルな言動で国民の支持を集め、未来の総理候補と目されていた。
同じ頃、東都新聞文芸部の記者・道上香苗(水川あさみ)は、清家の自叙伝の取材で愛媛県松山の母校を訪れていた。そこで語られたのは、清家のブレーンである鈴木俊哉(玉山鉄二)の存在であった。鈴木は高校時代から清家を指導し、現在も秘書として支えているという。
疑問を抱いた道上は取材を開始するが、その矢先、父・兼髙(渡辺いっけい)が突然の交通事故で亡くなる…
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作(小説):早見和真『笑うマトリョーシカ』
脚本:いずみ吉紘(過去作/極悪がんぼ,集団左遷!!,インビジブル)) 第1話
神田優(過去作/ラジエーションハウス1,2、競争の番人,女神[テミス]の教室)
演出:岩田和行(過去作/絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~,家族のうた) 第1話
城宝秀則(過去作/メイン監督作「世にも奇妙な物語シリーズ」)
小林義則(過去作/ヤッさん~地発!いしい事件簿~,絶対零度3)
音楽:大間々昂(過去作/マイファミリー,ペンディングトレイン,からかい上手の高木さん)
SD:石井和之(過去作/正直不動産シリーズ,ハナブサ消防団,Believe-君にかける橋-)
主題歌:由薫「Sunshade」
政治監修:須山義正、武田一顕
法律監修:岡本直也(過去作/シッコウ!!~犬と私と執行官)
児童福祉監修:永野咲
警察監修:石坂隆昌(過去作/映画」見えない目撃者」)
医療監修:中澤暁雄<(過去作/インビジブル,アトムの童,リバーサルオーケストラ)
P:橋本芙美(過去作/4分間のマリーゴールド,危険なビーナス,夕暮れに、手をつなぐ)
※SD:サウンドデザイン ※敬称略
超久しぶりに「初回拡大放送」をやらなかったのは英断
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
忘れないうちに褒めておこう。
この「TBSテレビ/金曜ドラマ枠」で、超久しぶりに「初回拡大放送」をやらなかったことだ。
例外があるのは認めるが、やはり拡大版にすると助長気味になるのが通例だ。
だったら、最初から通常放送枠内にきっちりと収める姿勢はよいと思う。
今後も、他ドラマ、他局も見習ってほしい。
「先が見たくなる」「次回が気になる」のレベルではない!
冒頭からセリフ、モノローグの嵐だ。
その上、どうも分かりにくくて、結局同時録画しながら牧戸もして最初から見てしまった。
分かりにくい原因は、セリフの多くが口語体では使わないような文語体の上に、遠回しの表現が多用されているからだ。
もちろん、私の言語理解力が乏しいのも要因だとは思う。
でも、法律用語が多い朝ドラ『虎に翼』ですら分かりやすく作られているのだから… と、思ってしまう。
きっと、制作陣は、「婉曲的な言い方、直接的でない表現=期待させよう、一杯食わせよう、引っかけよう」としているのだ。
だから、第1話という事情もあって、「何かが起こりそう」な雰囲気は確かに漂ってはいる。
でもこれは、連ドラの第1話として、<内容で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!> に大きく反している。
もちろん、「これで十分」という人はいると思う。
でも、私は、いわゆる「考察系ドラマ」としては、フラグの立て方も、ネタの振り方もかなり不明瞭に感じた。
従って、第1話だから多少のおまけはあるとしても、「先が見たくなる」「次回が気になる」のレベルではないとの判断だ。
相当無理をして、主人公を道上香苗にしようとしている?
次回の内容や仕上がり次第で、今回の感想でフェードあるとするかもしれないから、もう少し書いてみる。
大前提として、原作の小説は読んでいないし、今作の番宣もほぼ見ておらず、事前情報はほぼゼロで見た印象だが。
どうも、脚本も演出も、相当な無理をして、主人公を道上香苗(水川あさみ)にしようとしているように見えた。
だって、私が脚本担当なら、間違いなく清家一郎(櫻井翔)を主人公にしたほうが、分かりやすくて面白く書けそうだからだ。
なぜ、そう思うのか?
答えは簡単。
全てを自身の支配下の置きたい頭脳明晰で変人の清家一郎が。
自分で、もう一人の人格である “表向きはカリスマ政治家だけど、秘書がいないとダメな清家一郎” をつくり出して。
その “ダメな清家一郎” を、道上香苗(水川あさみ)や鈴木俊哉(玉山鉄二)らにコントロールしていると思わせ。
ある時点で手放すことで自身の力を固辞することができる。
と、したほうが話が分かりやすいし、展開が速いと思うからだ。
セリフを精査して、主人公の目的を明確にしたほうがいい
でも、今作は、主人公を、本当は清家に動かされているのだが、現時点では自分のほうが優位である、聴き出す側だと信じて疑わない道上香苗にしているから、香苗の行動の目的も持論も意見も、不明瞭になっていると思う。
第1話を見た限りでは、香苗が興味関心を抱いているのは、次のどれなのかイマイチ見えてこなかった。
●インタビューで清家一郎に興味をもったのか?
●清家の秘書の怪しい態度に記者の勘が働いたのか?
●28年前の交通事故を調べたいのか?
●父の死の真相を知りたいのか?
これらが、曖昧過ぎて…
まあ、この感じだと “全部” なのだろうが。
やはり、今期の連ドラの失敗作のほとんどが「自分を語りすぎ」「過去を思い出しすぎ」「盛り込みすぎ」が敗因だ。
まずは、セリフを精査し研ぎ澄ませて、主人公の目的を明確にしたほうが良いと思う。
あとがき
やはり、「こういう感じ」なんですね。
工夫次第で、もう少しは面白くできそうですけど。
【注】原作(小説)のネタバレのコメント、お控えください。
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恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
- 過去の連ドラの感想記事一覧(さ~そ)
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た~な)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
[な]
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
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