連続テレビ小説「ブギウギ」 （第76回・2024/1/19） 感想 ※「そこに愛はあるんか？」と問いたい！

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第76回／第16週『ワテはワテだす』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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喜劇「舞台よ！踊れ！」の幕が上がる。タナケン（生瀬勝久）に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子（趣里）は大阪弁で芝居に挑む。そして、羽鳥善一（草彅剛）の新曲「コペカチータ」も見事に歌い上げる。舞台は大好評で、タナケン・スズ子のコンビは話題となった。そんなある日、トミ（小雪）から伝言があると、社長秘書室長の矢崎（三浦誠己）が、スズ子と愛助（水上恒司）のもとにやってくる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：足立紳（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,拾われた男 Lost Man Found） 第1～8,11,12週
　　　櫻井剛（過去作/表参道高校合唱部!,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第9,10,13～16週
演出：福井充広（過去作/てるてる,家族純情きらり,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ） 第1,3,8,13,14週
　　　二見大輔（過去作/半分､青い｡,なつぞら,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第11,12週
　　　泉並敬眞（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,7,9週
　　　鈴木航（過去作/あさが来た,べっぴんさん,ｽｶｰﾚｯﾄ） 第4,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん） 第6,10,15,16週
音楽：服部隆之（過去作/王様のﾚｽﾄﾗﾝ,翔太の寿司,のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ,HERO）
歌劇音楽：甲斐正人（過去作/映画｢蒲田行進曲｣(松竹/1982)劇伴担当）
舞台演出：荻田浩一（過去作/元宝塚歌劇団所属の演出家）
ロゴ・OP映像：牧野惇（過去作/東京ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸのｵ-ﾌﾟﾆﾝｸﾞ映像）
主題歌：中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
語り：高瀬耕造（NHK大阪アナウンサー）
「土曜日版」ナレーション：北郷三穂子（NHK大阪アナウンサー）
制作統括：福岡利武（なつぞら,青天を衝け）
　　　　　櫻井壮一（過去作/おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
※敬称略

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ホント、もったいないことをしたと思う

ウチのブログに来てくれて、ありがとさん。
（私のブログに来てくれて、ありがとうございます。）

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、ウチが管理人のみっきーやで！
（「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです！）

１週間が終わってみれば。

サブタイトル『ワテはワテだす』ではないが。

＜スズ子はスズ子だす＞と＜小夜は小夜だす＞を同時並行で描いた１週間だった。

“自分らしく生きる” という共通項でギリギリつながってはいるが、ほぼ別々の話だった。

個人的には、スズ子（趣里）が演劇に挑戦する中で、タナケン（生瀬勝久）の胸を借りて奮闘する一種のサクセスストーリーは悪くないと思う。

もう一方の孤独な小夜（富田望生）が米兵のサム（ジャック・ケネディ）と渡米して再出発するのも悪くはないと思う。

ただ、よほど好意的に見ている人でないと、大団円で盛り上がって終了した… とは思えないのでは？

結局、二兎追う者は一兎も得ずなのだ。

来週、再来週と続くスズ子の人生における最大のピ○チを盛り上げる意味でも、ホントもったいないことをしたと思う。

読者様からのコメントで、目から鱗が落ちた！

昨日、読者のルールーさんから下記のコメントをいただいた。
https://director.blog.shinobi.jp/Entry/18502/#comment1 

スズ子との絆みたいなものがあまり浮かばず、足を引っ張った記憶の方が強くて。結局小夜ちゃんって何だったの？となりそうです(苦笑) まだタナケンさんと羽鳥先生パートは見たい気持ちになるのですが、小夜ちゃんに割くなら、お父ちゃんや大阪を気にして欲しかったなと。

いやぁ、目から鱗が落ちるとは、正にこのことで。

私の返信は上記のリンクから読んでいただくとして。

今回は金曜日で区切りとしても良いから、なぜ目からうろこが落ちたのかを書いてみる

今週モヤモヤした私のような人なら、少しは留飲が下がるかも…

今週を見て強く感じたのが「そこに愛はあるんか？」

小夜が登場したころから薄らと感じて。

愛助が登場し恋バナが始まってからほぼ確信して。

小夜とサムの結婚に対するスズ子を見て確定したこと。

それが、「そこに愛はあるんか？」である（笑）

©アイフル

皆様もご存じの消費者金融の CMで大地真央さんがおっしゃる決めゼリフだ。

決して、悪ふざけで書いているのでなく大真面目だから呆れずに読んでほしい。

スズ子と秋山の恋バナの""初々しい恋心が薄味"だったから

要するに、登場人物の恋バナのくだりにおいて…

私は、お互いへの “愛” や “愛情” を今一つ感じられていない… ってこと。

例えば、スズ子と梅丸楽劇団（略称・UGD）のクセが強い演出家・松永大星（新納慎也）と恋バナ。

あの時、多くの読者様が「スズ子が松永を好きになっているように見えない」とコメントをいただいた。

確かに、松永のキャラ設定が強調しすぎたために、「どこを好きになったの？」状態に見えた人はいたと思う。

私は「スズ子は恋愛に奥手で臆病者」と好意的に解釈してスルーした。

もう一つ、秋山美月（伊原六花）と日本のトップダンサーの一人・中山史郎（小栗基裕 ex：s**t kingz）との恋バナを思い出してほしい。

あそこでは “男女格差” 的な社会性を帯びた恋バナになっており。

そちらを重視した描写ゆえに、秋山の恋心が前面に押し出した描写にはなっていたとは言い難い。

本来は、どちらも “女性がメインの集団” の中の恋バナとして “初々しさ” をもっと強調すべきだったのだ。

もちろん、好意的に見ている人にとっては、初々しいスズちゃんと美月ちゃんに見えたと思うが。

結局、この二つの恋バナは、中途半端な “師弟関係の崩壊” にも見えてしまった… と思うのだ。

愛が、愛情が、本気で好き！ って気持ちがあるんですか？

では、次の３つの関係はどうだろう？

　●スズ子と愛助
　●スズ子と小夜
　●小夜とサム

この３つのカップル、バディの間に、そう「愛はあるんか？」ってことなのだ。

正確に書くなら「愛が、愛情が、本気で好き！ って気持ちがあるんですか？」ってこと。

スズ子と愛助については、愛助側の “愛” は “ファン・推し” の変形として描かれたが。

スズ子の愛助への気持ちが曖昧のまま進んでいるように思う。

スズ子と小夜についても、小夜の “愛” は “憧れ” として弟子入りの行動で描かれた。

ただ、その後の小夜の言動はお世辞にも “愛や憧れ” よりも、ただの “毒舌”に…（苦笑）

小夜とサムに至っては、未だによく分からぬまま渡米…（汗）

広い人間関係における【アイノカタチ＝義理と人情】が薄い

まとめよう。

上記のコメント返信にも書いたが。

今作の脚本家さん、二人ともラブストーリーを書くのが不得手なのかな… と（苦笑）

正しくは、恋愛感情をほかの感情と描き分けるのがうまくいっていないのでは？ と。

間違ってほしくないのは。

夫婦愛、きょうだい愛、親子愛、師弟愛のような、（言い方が難しいが）限定的な人間関係のおける【アイノカタチ(MISIAの曲より)】はうまく描かれているのだ。

でも、広い人間関係における【アイノカタチ＝義理と人情】は、時々 “穴” が開いてしまうと思う。

それの一番分かりやすい例が、戦中、戦後にわたるスズ子の親しい人たちへの心配が描かれないこと。

つい先日、秋山については描かれたが。

ああいうのを、ナレーションだけでも良いから盛り込むべきだったと思う。

それをやらずに、宝くじをはじめ自分たちのことだけやっているように描くから…

そう、そう「愛はあるんか？」と言いたくなるのだ。

ホームドラマとして"義理と人情"と"愛"を丁寧に描くべき

今週のエピソードだって、ちょっと工夫したら良かったと思う。

前半で、丁寧に小夜とサムの恋バナ、渡米に至るまでの過程を描いて。

小夜の決意を知ったスズ子が、「アメリカに旅立つ小夜ちゃんのために！」と、慣れない演技と、新曲披露を頑張って。

ラストで舞台の芝居、そして今作らしく “歌” で、見せて(show)魅せたら(fascinate)良かったと思う。

“自分自身のため” ではなく、“お客さんや周囲の人のため” がほしかった。

だって、第10回で母・ツヤ（水川あさみ）が鈴子にこう言っていたのを覚えていると思う。

ツヤ「これからは ウチだけやのうて
　お客さんにも ぎょうさん福を届けたり」

やはり今作は、NHK大阪制作の朝ドラらしく “義理と人情” を描きつつ、ホームドラマとして “愛” を丁寧に描くべきだと思う。

あとがき（その１）

９分ごろ、スズ子が小夜にお別れをしている際、背後の屋台で耳をほじっているオッチャンが映り込んでますが。

©NHK

あのエキストラは要らなかったように思います。

エキストラに芝居をつける余裕があるなら、趣里さんが四つ葉のクローバーを出すのに手間取るために、待ちの芝居で手持ち無沙汰な富田望生さんとジャック・ケネディさんに何か芝居をつけたほうが良かった思いますよ。

それにしても、もう「歌うことで元気になる人たちのドラマ」「歌を聴くことで元気になれる朝ドラ」は無いのかな？

あとがき（その２）

ここから［史実］を書くので文字色を反転します。

↓↓↓この下から文字色反転↓↓↓

次週以降は、スズ子の人生、最大の分岐点を描くと思います。
マネージャーが同行した琵琶湖旅行の際に妊娠した笠置シヅ子さん。
穎右さんと結婚して舞台を引退しようと決意するも。
産院に入院した夜、穎右さんが奔馬性急性肺炎で急逝。
その後、女の子‘ヱイ子’が無事誕生。
穎右さんはシヅ子さんに‘吉本静男’という男の子名義の預金通帳を残していた。
ここから、シヅ子さんのシングルマザーの孤軍奮闘が始まります…

↑↑↑この上まで文字色反転↑↑↑

ある意味、後半戦の最大級の分岐点なので、来週からの巻き上げに大いに期待します。

みっきーの植物図鑑（第190回）

前回の感想で書いたとおり、先日、親戚の伯父が亡くなりまして、90歳半ばで大往生でした。

今朝早く、ウォーキングをしていたら川辺で、ひっそり咲く白梅を見つけました。

穢(けが)れのない白い花を咲かせる白梅の花言葉は、「気品」「澄んだ心」「厳かな心」です。

身内の死ですから悲しみもありますが。

大往生されたということで、清らかで厳粛な気持ちで葬儀に参列するつもりです。

結びに

ほんなら、また来てな。
それでは、また来てね。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】

第1週『ワテ、歌うで！』
1 2 3 4 5 土
第2週『笑う門には福来る』
6 7 8 9 10 土
第3週『桃色争議や！』
11 12 13 14 15 土
第4週『ワテ、香川に行くで』
16 17 18 19 20 土
第5週『ほんまの家族や』
21 22 23 24 25 土
第6週『バドジズってなんや？』
26 27 28 29 30 土
第7週『義理と恋とワテ』
31 32 33 34 35 土
第8週『ワテのお母ちゃん』
36 37 38 39 40 土

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41 42 43 44 45 土
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46 47 48 49 50 土

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第12週『あなたのスズ子』
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第13週『今がいっちゃん幸せや』
61 62 63 64

連続テレビ小説「ブギウギ」 （総集編 前編・2023/12/29） 感想 ※六郎にちなんで亀のお話も… 

第14週『戦争とうた』
65 66  土
第15週『ワテらはもう自由や』
67 68 69 70 71 土
第16週『ワテはワテだす』
72 73 74 75 

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感想の趣旨について

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作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

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