ブルーモーメント （第5話・2024/5/22） 感想

フジテレビ系・水曜22時枠『ブルーモーメント』
公式サイト：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第5話『雹から霧へ!災害の連鎖…SDMにスパイ潜入!』の感想。

なお、原作(漫画)である小沢かな(作者)/荒木健太郎(監修)『BLUE MOMENT』は、既刊の全3巻を読了しました。

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総務大臣・立花藍（真矢ミキ）の夫で警察官の沢渡満（橋本じゅん）が、園部灯（本田翼）の最後の姿を見たと晴原柑九朗（山下智久）に伝え、「自分と妻は灯の行動で人生を狂わされた」と言う。立花の推薦でSDM警察班統括責任者に配属された沢渡は、自分がSDMを潰す「スパイ」だと公言する。
晴原が巨大な雹の兆候を捉え、SDMが出動。現場で防災課の畑中大輔に初動ミスを指摘し、避難誘導を指示する沢渡にメンバーは驚くが、妊婦の矢崎里沙（木﨑ゆりあ）が雹で重傷を負う。さらに濃霧で畑中が事故に遭い、沢渡は晴原に一人を優先して救うべきだと伝える。果たして、晴原の決断は…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作(漫画)：小沢かな(作者)/荒木健太郎(監修)『BLUE MOMENT』
脚本：浜田秀哉（過去作/絶対零度ｼﾘｰｽﾞ,ﾅｵﾐとｶﾅｺ,Chef~三ツ星の給食~,ﾎﾞｲｽ110緊急指令室）
演出：田中亮（過去作/ｱﾝｻﾝｸﾞｼﾝﾃﾞﾚﾗ,ｲﾁｹｲのｶﾗｽ,やんごとなき一族） 第1,2,4話
　　　森脇智延（過去作/SUITS/ｽｰﾂ1､2,ｲﾁｹｲのｶﾗｽ,競争の番人） 第3話
　　　下畠優太（過去作/SUPER RICH,やんごとなき一族） 第5話
音楽：佐藤直紀（過去作/教場I/II/0,海猿,ｺｰﾄﾞ･ﾌﾞﾙｰｼﾘｰｽﾞ,救命病棟24時[5]）
主題歌：ボン・ジョヴィ 新曲「レジェンダリー」
挿入歌：山下智久「Perfect Storm （feat. TAEHYUN of TOMORROW X TOGETHER）」
消防協力：東京消防庁
気象監修：荒木健太郎（原作と同じ）
Ｐ：高田雄貴（過去作/大奥 最終章,ｲﾁｹｲのｶﾗｽ）
　　栗原彩乃（過去作/SUPER RICH,ﾅﾝﾊﾞMG5）
※敬称略

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まだ期待をしている立場で書いてみる

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

原作(漫画)である小沢かな(作者)/荒木健太郎(監修)『BLUE MOMENT』は、既刊の全3巻を読了しました。

前回の感想のあとがきで「私には、山下智久主演ドラマにハズレ無し伝説がある」と書いたが。

私の気象予測… でなく、番組予測では、ついに伝説の崩壊の暗雲が立ち込めてきた… と言わざるを得ない。

というわけで、こんかいも「俳優・山下智久」にも、山下智久主演ドラマにも、まだ期待をしている立場で書いてみる。

回想シーンはドラマでない。ただの後出しの説明に過ぎない

まず、初回からよく分からないのが、毎回盛り込んでくる「12年前の園部灯（本田翼）のくだり」だ。

盛り込みたい理由は分からなくもない。

きっと、“12年前” があるから “現在” があるといいたいのだろう。

しかし、そのためには、しっかりと “現在” を描いて、視聴者に「どんな過去があったから現在の主人公になったの？」を思わせないと意味がないのだ。

でも、私は、今作は “まだ” そこができていないとおもう。

“まだ” と書いた理由は、“もう” 折り返し地点の第5話だから最終回でネタ晴らしするまで盛り込むべきでないと思う。

興味がない映像を、毎回見せられる度に「また？ まだ？」と、どんどん興味を失わせるだけ… だからだ。

当ブログでの口癖「回想シーンは、ドラマでも物語でもない。ただの後出しの言い訳（説明）に過ぎない」のだ。

まあ、秀作以外のテレビドラマ、連ドラはほぼ全部やっている愚作なのだが（失笑）

更に困ったのは、個々のメンバーの過去まで盛り込んできたことだが。

「よくあるパニック映画のように描け！」とは言わないが…

次に良く分からないのが、次の序盤にあった総務大臣・立花藍（真矢ミキ）の夫で警察官の沢渡満（橋本じゅん）のセリフだ。

沢渡「まるで逆なんだよな。
　今まで私は
　災害が起きてから動いていた。
　でも ここでは 未然に防ぐために動く」

こういうの、初回か第2話で盛り込めば、ＳＤＭの特殊性や存在価値が見えてくるのに。

なぜ、今さら？？？

まず、言いたいのは。
今作に対して、「よくあるパニック映画のように描け！」とは言わない。

でも、よくあるパニック映画の主人公は、災害が起こる前に危険を主張して反発されても頑張るのだ。

自分や仲間が情報を監視して異常に気付いて、誰よりも先に動くが、相手にされない… が、大原則。

それをやれ！ とは思わない。

しかし、今回だって “システムが自動でお知らせ” してきた異常に気象班統括責任者・愛称‘ハルカン’こと晴原柑九朗（山下智久）が反応してから動くって映像になっている。

せめて、晴原がモニターを見ていて首を傾げて「おい、来るぞ！」「えっ？ 何が！」じゃないの!?

更に、映像だけでいえば、確かに緊急通達を出したのはＳＤＭと描いているが。

市役所に到着してからは、市役所内の災害対策本部が既に市民対応をしている… と描いている。

これ、せめて、市の防災危機管理課・畑中大輔（増本尚）がテンパっちゃて、晴原「君が冷静にならないでどうする！」じゃあないの!?

で、頑張り過ぎちゃって事故に遭って…

なんか、いろいろ映像での見せ方が違うような。

第5話にもなって、沢渡が絶大な存在感を提示しちゃうと…

まだまだ、分からないことがある。

沢渡「ＳＤＭの売りって
　階級 年齢に関係なく
　能力本位で人材を集める。
　でも能力が高くても
　経験値が低いってのはねえ」

第5話まで進んでいる連ドラで「そもそも論」をやることこそ無駄の権化だが。

そもそも、ＳＤＭは見切り発車、準備不足で運用が始まっているように見えている。

だって、回を重ねるごとに、メンバーが増えていくように描いているし、試験運用的にも描いているから、そう受け取るのは間違っていないと思う。

で、今回の脚本と演出が俳優たちで表現したのは、沢渡がＳＤＭに欠けている “経験値” に実力不足を感じて、自ら “指揮権” を発動しちゃったこと。

あの～～～ぉ、これを表現しちゃうと、晴原だけでなく、特にレスキュー隊員でありSDM消防班統括責任者・園部優吾（水上恒司）、そして既存のメンバーの存在意義が一気に薄まったのだが、それでいいの？ ってことなのだ。

だって、それこそ、当初から閣府特命担当大臣（防災担当）兼SDM対策本部長・園部肇一（舘ひろし）が沢渡に目をつけて、晴原とのツートップにしたら良かったわけだから（苦笑）

映像表現として間違っているとは思わないが…

最後に、今回での致命的なセリフはこれ。

晴原「現場に行かないと
　分からないことがある」

え～～～と、市役所に立ち寄った晴原だが、ひょうが降る前は、いつものように豪華キャンピングカーのぬくぬくルームで待機してように見えたのだが。

別に、映像表現として間違っているとは思わない。

ただ、私が言いたいのは「今回を第1話にしたら良かったと思う」それだけのこと。

それこそ、経験値豊富なベテラン沢渡と現役バリバリの園部の組み合わせで、頭脳を駆使する晴原とタッグを組むのは盛り上がりそうだし。

ドラマファンとしてなら、「橋本じゅん×水上恒司」で、TBSドラマ『MIU404』での警視庁刑事部機動捜査隊を彷彿されてくれたほうが嬉しいし。

原作既読だから敢えて書くが。

原作をここまで改変したのだから、原作者の許諾を得て、実写ドラマ版らしいリアリティを追求するべきだったと思う。

きっとそのリアリティこそが、「ＳＤＭみたいな組織が本当の日本に合ったらいいのに…」のファンタジーにもつながると思うし…

あとがき

下畠優太さんの演出が、これまでの今作と違い過ぎて…

刑事ドラマや医療ドラマの経験が乏しいのでやむ得をないですど。

藍沢耕作が、現場で緊急帝王切開やったら済んだのでは（笑）

仁村紗和さんの運転シーンで夜ドラ『あなたのブツが、ここに』の‘アリサ’こと亜子さんを主出したのは私だけ？

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

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