放課後カルテ （第1話・2024/10/12） 感想

日本テレビ系・土ドラ9『放課後カルテ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第1話『松下洸平！無愛想な学校医が子ども達を救う』の感想。
原作(漫画)である、日生マユ氏による『放課後カルテ』は、既刊(全16巻／全79話)は、読了。

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小児科医の牧野（松下洸平）が学校医として東多摩第八小学校に赴任し、無愛想な態度で児童や篠谷（森川葵）を驚かせる。ゆき（増田梨沙）は保健室で寝ることができなくなり、拓真（柊吾）は体調を隠して裏山で倒れる。牧野は迅速に対応し、数日後、篠谷と意見が対立している中、ゆきがグラウンドで倒れた知らせが届く。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作(漫画)：日生マユ氏『放課後カルテ』 ※全巻読了
脚本：ひかわかよ（過去作/ｾｼﾙのもくろみ,個人差あります,花咲舞が黙ってない2024）
演出：鈴木勇馬（過去作/花咲舞が黙ってない,ﾘﾊﾞｰｻﾙｵｰｹｽﾄﾗ） 第話
音楽：得田真裕（過去作/ﾘｴｿﾞﾝ-こどものこころ診療所-,ｸﾞﾚｲﾄｷﾞﾌﾄ,海のはじまり）
主題歌：wacci「どんな小さな」
医療監修：小松祐美子（おむすび小児科クリニック）
　　　伊藤健一郎（みらいこどもクリニック） 看護指導：石田喜代美（過去作/ﾗｼﾞｴｰｼｮﾝﾊｳｽ,祈りのｶﾙﾃ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ）
ＣＰ：松本京子（過去作/となりのﾅｰｽｴｲﾄﾞ,GO HOME~警視庁身元不明人相談室~）
※敬称略

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＜見ても"きっと感想は書かない予定"の作品＞だったが…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

先の投稿「秋ドラマの期待度」では ＜見ても “きっと感想は書かない予定” の作品リスト＞ に入れてあった今作だから、「あれ、感想書くの!?」と思われた読者様のいらっしゃるのでは？

実は、＜見ても書かない＞ の理由は、日テレの「土ドラ9」枠に期待ができないと判断したからだ。

期待できないと思ったのは、『花咲舞が黙ってない3』と『GO HOME～警視庁身元不明人相談室～』が、あまりにも女性のコア視聴率（13歳～49歳までの個人視聴率）の獲得を目指して制作されてきたからだ。

誤解してほしくないのは、それ自体を否定するのとは別に（私は否定派だが）、オジサン世代が見ても面白みを感じない作風だったから。

しかし、いくつかの番宣を見るうちに「前2作品と毛色が違うかも？」と思ったから、とりあえず見た次第だ。

少し『リエゾン－こどものこころ診療所－』に似ているが…

前置きが長くなったので、早速感想だ。

簡単に言うなら。

小学校の保健室が舞台の、医師が生徒たちと保護者らを救っていくヒューマンドラマだ。

ちなみに、公式サイトのうたい文句は…

この物語は、小学校を舞台に、
口も態度もでかい小児科医・牧野が、
その観察眼で“言葉にできないSOS”を見抜き、
未来へ向かう子ども達の背中を押す
保健室ヒューマンドラマです

前段でも書いたが、私はすでに原作となった漫画を全巻全話、読了している。

以前に、発達障がいをカミングアウトしている知人から、2023年冬ドラマとして放送されたテレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『リエゾン－こどものこころ診療所－』の原作を紹介された際に、一緒に教えてもらったのが今作の原作だった。

したがって、『リエゾン－こどものこころ診療所－』と今作は、少し似たところがあるのは承知している。

最初に断っておくが、一切のネタバレは書かないので、読み終えている読者様も未読の読者様のためにもご協力願いたい。

映像で見せて（show）魅せる（fascinate）ができていた

さて。

原作は「2011年～2018年」に書かれているが。

今作では、どころどころに今どきの要素を組み入れて、新鮮味の創出に成功している。

もちろん、医療ドラマ、子役がたくさん、命や病を扱う、一部の出演者など、好みが分かれる作品ではあるのは間違いない。

脚本担当のひかわかよ氏の過去の作品群を見ると、いささか心許ない。

しかし、そもそも ＜原作が良くできている＞ せいもあって、第1話の脚本はきちんと “流れ” があり、結末が見たくなる1時間に書かれていた。

演出は、『リバーサル・オーケストラ』『最高の教師1年後、私は生徒に■された』などを手掛けた鈴木勇馬氏がチーフだ。

若干、コミカル要素が妙なタイミングで挿入されて、話の腰を折っていたのが気にはなるが。

しかし、脚本も演出も原作をしっかりと理解し租借し描こうとしていることは伝わる。
※日テレは、今このことを最優先しなくてはいけない時期である

俳優陣も、拘束時間が短い子役を相手に、良い作品を作りたい気持ちも受け取れる。

そう、いつも言うことだが。

第1話だから状況説明過多になりがちなのに、うまく“ドラマ” なのだから ＜映像で見せて（show）魅せる（fascinate）べき！＞ ができていたと思う。

スポンサー軍は、幅広いファミリー層に対応するような企業

見終えて思ったのは、先日放送が始まったフジテレビ系・火曜9時枠の連続ドラマ『オクラ～迷宮入り事件捜査～』と同じことだ。

これまでの2作品は、女性のコア視聴率（13歳～49歳までの個人視聴率）の獲得を目指して制作されてきた。

で、今作の提供スポンサーを確認してみると。

花王、アイリスオーヤマ、サッポロ、エバラ、三井不動産、サントリー、キューピー… だ。

やはり今作にも、若い女性向けの化粧品や美容、若年層向けのゲームやネット漫画、ニューファミリー向けの各種保険商品や携帯電話会社がないのだ。

逆に、赤家電、健康、住宅、生活、食品など、幅広いファミリー層に対応するようなスポンサー軍になっているのだ。

よって、日テレの連ドラに必ずあるといって過言でない “サスペンス要素” や “考察系” のネタが強調れていない。

あくまでも「主人公の秘密」程度に抑え込んでいる。

そういうわけで、日テレの連ドラとしては、珍しく「まともなヒューマンドラマ」になるのを期待したい。

あとがき

情動性脱力発作（カタプレキシー）の症状を併発した睡眠障害の1つであるナルコレプシーの患者‘野咲ゆき’を演じた増田梨沙さん（10）の演技が素晴らしかったです。

松下洸平さんと同じ芸能プロダクション「キューブ」の所属なんですね。

今後の活躍に期待します。

CMまとめ 増田梨沙ちゃん Risa Masuda

それにしても、最近の小学生の演技力や個性ってすごいですね。

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