モンスター （第2話・2024/10/21） 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『モンスター』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第2話『嘘と選択』の感想。

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『ハッピー☆ラビット』のファン寺田晃司（本多力）がライブ出禁を理由に事務所へ助けを求める。その後、推しメンのシホ（なえなの）が新曲盗作疑惑をかけられ、事務所社長の益岡伸也（津村知与支）が亮子（趣里）に相談。盗作を訴えたのはシホの元事務所社長・黒川正博（山中聡）で、シホのプロフィール偽装も暴露される。さらに逆ギレ動画が拡散され批判が集中し、SNSフォロワーが激減。亮子はファンの寺田を訪ね、対応に動く。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：なし
脚本：橋部敦子（過去作/僕ｼﾘｰｽﾞ3部作,6秒間の軌跡ｼﾘｰｽﾞ）
演出：三宅喜重（過去作/僕ｼﾘｰｽﾞ3部作,姉ちゃんの恋人） 第1,2話
　　　木内健人（過去作/24 JAPAN,NICE FLIGHT!）
　　　樹下直美（過去作/帰ってきたぞよ!ｺﾀﾛｰは1人暮らし.Believe-君にかける橋-）
主題歌：ちゃんみな「FOREVER」
オープニング曲：I Don’t Like Mondays.「Shadow」
菅野祐悟（過去作/ﾃｾｳｽの船,危険なﾋﾞｰﾅｽ,罠の戦争）
※敬称略

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どの辺が "物語が弱い" のか、全部事細かく解説します！

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第1話の感想を、次の言葉で締めくくった。

やはり、予想どおりに “物語が弱い” “主人公の魅力不足” が致命的に思います。
これは、脚本から見直す以外、演出や俳優では変えることはできないと思います。

今回も同じなので、どの辺が “物語が弱い” のか、その点から書いてみる。

ちなみに、“物語が弱い” とは、簡単に言うなら “説得力がない！” ってこと。

令和6年のアイドルの秘密が "整形手術" って(失笑)

まず、このエピソードの説得力が非常に乏しい原因について。

アイドルの秘密が “整形手術” ということに尽きる。

いや、別に多くのいまのアイドルたちが整形手術をしていると言っているのではない。

シホ（なえなの）くらいの年齢の子は、私のようなおじさんほど整形に抵抗感がないのでは？ と思うのだ。

やはりここは、思い切って “性転換” くらいはやらないと、令和6年のりーがつドラマとしては“物語が弱い” と言わざるを得ない。

もう少し、今どきの要素で物語に説得力を増してほしかった

次は、クリエータ^の端くれとして気になったこと。

今回、劇中で “AI＝人工知能” というワードが幾度も強調された。

それも、“文章(歌詞)の改変” についてばかり。

令和6年で “AI” が改変して話題になっているのは、とっくに “音声や動画(映像)”ではないの？

そう、「歌詞の改変」だけで物語を構築するのは、ちょっとセコいっていうか、スケールが小さいというか。

別にお父さんの刑事ドラマのように日本の巨悪を退治せよとは言わないが（笑）

もう少し、今どきの要素で物語に説得力を増してほしかったのだ。

だって、拡散動画だってフェイクの可能性だってあるのだから、証拠能力だって… そういうことだ。

序盤から主人公がシホの経歴に興味を持ちすぎ!!!!!

三つめが、今回の最大の “物語が弱い” にしてしまった元凶だ。

それは。

最初から、不自然なくらいに亮子（趣里）がシホ（なえなの）の経歴、身許、バックグラウンドを執拗に調査するくだりを盛り込んだことだ。

これを視聴者に察知された時点で、オチの 80％は分かってしまうのだ。

これ以上の、脚本による自爆はない！ と言わざるを得ない。

「歌詞の基になった景色」の使い方がご都合主義すぎる…

さらに加えるなら。

シホの整形がオチで、亮子のやり口から当然、整形手術の過去を明かさない最終結末があるとするなら、当然「故郷の景色」で落とすしかないわけだが。

まず、2年前に撤去された風見鶏のオブジェが後出しジャンケンで。

裁判中に、主人公が「この景色を基に詩を書いた」で良しとしているが。

それこそ、その辺の調査を含めて、パラリーガルを活用して描くことこそ、弁護士が活躍するのがリーガルドラマの醍醐味じゃないの！

それこそ、主人公がシホの顔見て整形の形跡感じ、パラリーガルと勝沼に行った際に古い写真をチラ見して、そこから一気に解決編では？

ご都合主義にもほどがある。

あとがき

第1話より、“リーガルドラマ” としてではなく、“ドラマ” としてはよくできていたと思います。

主人公の謎めいた雰囲気は払しょくされ、主人公の行動原理もきちんと描かれていました。

あくまでも、“ドラマ” としては、これくらいがちょうど良いと思います。

ただ、“リーガルドラマ” としては、最悪に近い… （自粛）

本来は、『嘘解きレトリック』を先に見て投稿したかったのですが、『嘘解きレトリック』の余韻を楽しみたいと考えて（予想して）、順序を逆にしました。
今作の感想は、これで終わりかなぁ…

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【これまでの感想】
第1話 

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