NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
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第13週『幸せって何なん?』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
翔也(佐野勇斗)は怪我でまともに投球できなくなり、結(橋本環奈)がいる関西を離れ実家の栃木へ帰る。聖人(北村有起哉)からそっとしといてやれと言われ、結は翔也を気にしないよういつもより仕事に集中するが、1週間経っても翔也から何の連絡も来ない。そんな折、立川(三宅弘城)が結に、栄養士の視点で献立を作ってレシピを見直すよう言う。同僚の原口(萩原利久)は、結の頑張りがようやく評価されたと喜び、二人で新たな仕事に邁進していく。
------上記のあらすじは、公式サイトより引用------
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7,13週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5週
盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8,12週
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
自分とは違う意見の記事を読むことは良いことです
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
ということで、「一つだけお願いがあります。朝ドラ『おむすび』のことは嫌いでも、私と当ブログも感想は “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます!
※しばらくテンプレです…
当ブログでは、『感想の趣旨について』として次のように掲げさせていただいております。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
なので、これから書くことは、あくまでも「いろんな人、いろんなメディアがあるなぁ」と関心たことを伝える記事として書くので、読者の皆様もそのつもりでお読みくださいませ!
当ブログでは、称賛記事を安定的に次々と掲載してくださる「リアスサウンド 映画部」の記事をご紹介します。
この記事では、これまた、セルフプロモーションがとてもお上手な今作の制作統括の宇佐川隆史さんの素晴らしいコメントが紹介されています。
2024年最後の放送となった第65話では、プロ野球への道を絶たれ弱気になっていた翔也(佐野勇斗)に、結が「うちは翔也に幸せにしてもらおうなんて思っとらん。2人で幸せになる。なにがなんでも2人で幸せになる。やけん、うちと結婚してください」と逆プロポーズ。翔也は「あぁ」と笑顔を見せ、見事なハッピーエンドを迎えた。
第12週から漂っていた不穏なムードを吹き飛ばすポジティブな展開について、制作統括の宇佐川隆史は「年末を意識して作ったことは間違いないです」と打ち明ける。
出展:“年末年始”にガチッとハマった『おむすび』の仕掛け ハッピーエンドの金曜日の狙いを聞く|Real Sound|リアルサウンド 映画部
私のような極端なへそ曲がりには、次のようなことしか言えません。
「のらりくらり進んできたら、いつの間にかケツに火が付いたんで、強引に “文句あるか!” とねじ伏せただけでしょ?」
次の「リアスサウンド 映画部」の素晴らしい称賛記事もご紹介したいです。
テーブルに並べられた食器のセットが一人分増えるラストの演出もとてもよかった。栄吉と佳代、結、そして翔也の分。食卓を囲む家族が一人増えたことを示している。第1話の冒頭から何度も登場してきた米田家の台所でプロポーズシーンが行われること、2024年の放送が締めくくられることは、改めて見事と言わざるを得ない。
出展:『おむすび』プロポーズの場所はなぜ台所だったのか? “原点”に立ち返った年内最終回|Real Sound|リアルサウンド 映画部
私なんぞの、酒は酔っぱらえればいい、食べ物はおなかいっぱいになればいいという栄養や味付けなどのグルメとは程遠い人間には、次のようなことしか言えません。
「栄養士以前に、愛する人に食べてもらう立場として、炒め物を炒める前に、サラダを盛りつけようよ。あっ、神戸栄養専門学校では炒め物も煮びたして味をしみこませるってか!」
私、以前にも書きましたが、一般財団法人インターネット協会認定のインターネット利用アドバイザーの第1回認定者のひとりでして。
その立場で申しますと。
ネット上では、自分の考えに似た意見がたくさん表示される「エコーチェンバー現象」がありまして。
特に、SNSでは、好きなことや似ている人同士がつながりやすい傾向になります。 取得する情報が “自分好み” に偏る傾向になるので、注意が必要です… と、講演では訴えます。
ですから、こうやって自分とは違う記事を読むことは良いことです キリッ!
結は、「翔也に幸せにしてもらおう」って思っていたの?
「あんた、見た目によらずロマンチストだよね」
これ↑、高校の同級生でもある妻がいつも言うことだ。
もちろん、私は‘のびしろしかないわ!’だから、誉め言葉として受け取っているし。
このロマンチストが、仕事上でも「そのアイデア、グッときますね」につながると信じている。
冒頭から、なぜ、自分語りをしちゃったのか?
金曜日(第64回)で、結(橋本環奈)が恋人・翔也(佐野勇斗)に、次のようなセリフを言って結婚に進む展開があった。
結「うちは 翔也に…
幸せにしてもらおうなんて思っとらん。
2人で 幸せになる」
しかし私は、皆様に次のように提案をした。
結「うちが好きなんは野球選手ん翔也じゃなく
夢ばあきらめん翔也やけん!」
そんなの「甘っちょろいよ」と言われれば、それまでだが。
私の感覚は、(男性の)翔也に(女性の)自分(結)が幸せにしてもらおうなんて思っていない… の意味に受け取った。
しかし、さあ、今日も皆様とご一緒に「そもそもぉ~」と行きまっせ!(Why? 関西弁?)
そもそも、今作は「かかあ天下」を踏襲してきたのでは?
そもそも論《1球目》として。
前作『虎に翼』なら「男女同権」「男女平等」を第1週から描き続けたから、このセリフにたどり着くのは納得できる。
しかし、今作『おもすび』で脚本家や演出家や制作統括らが描き提示してきた世界観は「かかあ天下」「妻の尻に敷かれている夫」では?
※「かかあ天下」とは、一家の中で妻が夫よりも強い権力を振るっていること
そして、結は、佳代(宮崎美子)と栄吉(松平健)の祖父母夫婦、愛子(麻生久美子)と聖人(北村有起哉)の両親を見て、1ミリも矛盾を抱いたり、違和感を覚えたり、下記のようなセリフを言うような設定になっていただろうか?
結「うちは旦那さんと 対等な夫婦になるけん!」
もうすでに月曜日(第61回)分で “連ドラ” として崩壊しているのだ。
それを証明するセリフが、奇しくも「土曜日版」のアバンタイトルに、編集担当(誰だか知りません)が残した次のセリフだ。
翔也「もう… 野球できねえかもしんねえ」
結「うそよね…?」
その結の、「うそよね…?」が何だかしっくりこないし、冷酷に感じてしまうのは私だけだろうか。
まあ、「20代のころなら、こんな感じでしょ」も理解できなくはないが。
確かに「信じられない!」という驚きをストレートに表現したのは構わないのだ。
でも、この場面、「本編」でも「うそよね…?」の直後に、「翔也…」と呼ぶだけでメインタイトル映像になり、タイトル明けは「球場のベンチで語る二人」になって…
結は、肩の故障のことをもっと前に教えてくれなかった翔也を責める展開になったのだ。
結は「翔也がそげん悩んどーとに気づかんやった」では?
長くなったから、まとめよう。
これ、作り手がどんな意図だろうと、好意的に解釈しようと。
映像どおりに解釈すれば、結は、<肩の故障を恋人も私に隠していたなんて嘘だよね> としか受け取れないのだ。
で、ロマンチストのみっきーは、次のように考える。
結「翔也が そげん悩んどーとに気づかんやった。
ごめんね。うち 恋人失格やね」
こう↑じゃないの! って。
いいや、そもそも論《2球目》として。
極論を言えば、これを結が言った瞬間に、翔也のほうから「俺と結婚してくんねえが!」でよかったのだ。
まあ、そうなると月曜日だけで済んじゃうわけだが(笑)
結局、主人公の肝心要の一つである “恋愛観” や “結婚観” ですら、まともに描けていない。
これが、半分が終わった今作の現状なのだ。
そして、これで年明けから「結の結婚」を描こうというのだから、見る前から仕上がりの予想はできるような…
今週だけでも結は立川に認められないほうがよかったような
話は、結が、社員食堂の責任者である立川(三宅弘城)に、唐突に認められるくだりに進む。
いかに唐突で意味不明なのかは、先日に言及したので書かない。
しかし、ここが「本編」が徹底的に次を踏襲しているが分かる展開だ。
脚本家も演出家も制作統括も、ムスビンに愛はあるんか?
脚本家も演出家も制作統括も、サブキャラクターにも愛はないんか!
なぜなら、今週末に結婚させる設定のヒロイン・結と、結婚相手となる翔也を、「天国と地獄」「天と地」「陽と陰」「光と影」に提示する必要があるのかと思うのだ。
週末には結婚を決める二人なのだし、今作は結に「2人で 幸せになる」と言わせると分かっている立場だ。
だったら、いいや、そもそも論《3球目》として。
むしろ、今週中だけでも、結も立川らに認められず悩むくらいはやってもよかったのでは?
まあ本来なら、「肩の故障でプロ断念」には「重大なミスをやって栄養士資格はく奪のピンチ」くらいでないと釣り合わないが。
別に、結が、演者の橋本環奈さんが悪いのではない。
こうやって、結だけがトントン拍子に成功する展開ばかりを積み重ねるほど、結に共感も感情移入もできないし。
果ては、「翔也、本気で結と “むすばれる” 気なの!?」と、部外者の一人して心配になるのだ(笑)
三花の新店出店と、渡辺の映えシューズ人気を絡めれば…
「本編」の感想で書き忘れたことを書いておく。
ネットの「#おむすび反省会」界隈でも、評判がよろしくない‘ナベさん’改め‘ナベベ’こと渡辺孝雄(緒形直人)の豹変について。
豹変したことは、ハッキリ言って、どこをどういじっても違和感のてんこ盛りを修正することは不可能だ。
しかし、“連ドラ” として、この「第13週」として、何とか意味があるように描こうとはできるのだ。
例えば。
‘チャンミカ’こと三花(松井玲奈)が新しい店を出店できた理由に一工夫したらよかったのだ。
歩(仲里依紗)が製造依頼してナベさんが作った「映えシューズ」を「ガーリーズ 一号店」で売ったら大ヒットして大儲けしました… としたら、よかったと思うのだ。
ナベべのファッションコーディネートもチャンミカがやったことにしたらよかったと思うし。
もちろん、「アロハシャツのどこがギャル?」はごもっともだが。
緒方直人さんを“平成ギャル男”に変身させていれば…
そもそも論《4球目》として。
これだけ「ギャル」が「まずは見た目から」と描いてきたのが今作なのだから。
緒方直人さんに今作お得意の‘金髪メッシュのウルフカット風カツラ’を装着させて、衣装はアメカジ・サーフ系で、黒塗り肌にごっついアクセを身につけさせて “平成ギャル男” に変身させるべきだったのだ。
だって、松平健さんも、北村有起哉さんも、すでに辱めを受けたのだから、やっても何らおかしくない(笑)
当然、「本編」でも、語りでその旨を語りで追加するだけも構わない。
それがあれば、ナベさんが急変したことも、翔也が三花の店を偶然訪問したのも、墓参りのあざとさも、少しは消せたのでは?
もちろん、この程度もやらない(やれない)から、ほぼ全ての要素、エピソードが “連ドラ” なのにつながって見えないのだ。
ひと休み…
ああ、疲れた(読者も皆様も疲れたと思います)
実は、これを書く直前、近くの農協直販所に年末年始の野菜とお餅の買い出しに行ってきた。
午後は、妻が義母の介護に実家に帰っているので、我が家の大掃除だ。
だから、今作の感想に時間も労力も割く余裕も、あまりない。
いや、番外編のそもそもとして、読むほうも大変だろうが、書くほうも意外と大変なのだ。
というわけで、「本編」では突っ込まなかった部分は、これでおしまいにする。
今回の15分間を見て、新たな伝説ができた!
さて、ここからは「土曜日版」として…
さらに、過去3か月分の最終週のダイジェスト版(「総集編」のダイジェスト版はありませんので)としての感想を書いてみる。
今作は、これまで。
月曜日から木曜日に描いたことは無視して、〈“むすび” つかない金曜日〉 と。
第1回から第49回まで描いたことは無視して、〈“むすび” つかない2007年 再びの神戸編〉 をやってきたことは、すでに言及済みだ。
そして、前回で。
これまでの描写と 〈全く “むすび” つかない〇〇(お好きな単語を入れてください)〉 にまで到達したことも示した。
で、今回の15分間を見て、新たな伝説ができた。
それが。
月曜日から金曜日に描いたことは無視して、〈“むすび” つかないダイジェスト版としての土曜日版〉 である(失笑)
今回は完全に“印象操作”のレベルにまで到達しちゃった!
これまで、13回の「土曜日版」が放送されたわけだが。
今回は完全に “印象操作” のレベルにまで到達したといってよいだろう。
実は、これまで「印象操作」という単語は、あえて使わずにきた。
それは、「印象操作」が、当事者あるいは第三者の他者からの印象を、自身の意図どおりに操るように試みる行為で、よくない印象が強い言葉だから、感想にはふさわしくないと避けてきたのだ。
その代わりに使用していたのが、「印象誘導」や「感情設計」や「ストーリーテリングの再構築」という言い回しだったのだ。
ではなぜ、ここまで私が書いたのか、丁寧に解説してみる。
「ダイジェスト版でやれるなら本編でやってよ」と切に願う
「本編」の5回分を見た人なら分かったと思う。
編集と語りによって、「本編」とは全く異なる “ドラマ” に仕立てている… と。
物語(流れや展開)だけでなく、演出面(雰囲気や心証)まで “異なるテレビドラマ” に作り替えた! と。
今週は、チーフ監督・野田雄介氏の担当だから、他に口出しできないからなのか、やりたい放題だったと言いたいくらいのやりすぎ、改変のし過ぎ… である。
もちろん、野田氏が必死に <自分がやった仕事の尻拭い> をやりたい気持ちは分かる(編集に野田氏の意見が反映されるのかは分かりません)。
それに、私を含めて聡明な読者様なら、「本当は、こういう感じにしたかったんだよね」と本編を見ているときから、気づいていたはずだ。
そう、そもそも論《5球目》として、簡潔に言ってしまえば(言葉は悪いですが)。
「ダイジェスト版でやれるなら、本編でやれよ!」ってこと。
同時に、そもそも論《6球目》として(言葉はキツイですが)。
「撮影前に脚本がダメって判断できるのなら、事前準備段階と撮影現場で修正しろよ! プロだろ?」ってこと。
もちろんこの言葉は、現場の演出家だけでなく、むしろ放送する全ての責任者である制作統括にぶつけたい言葉だとも言っておきたい。
ここまで、「本編」と別物の「土曜日版」にしていいのか?
少し冷静に書いてみよう。
先週までの「土曜日版」の編集と語りは、ある程度は(良し悪しは別にして)脚本と脚本家に敬意を払う感じもあって、脚本における不具合を修正するレベルで止まっていたのだ。
だから、「結局、ダイジェスト版もこの程度にしか作れない」だったわけ。
でも、「本編」をまとめたものをダイジェスト版とするなら、誤解を恐れずに書けば。
分かりにくさ、意味不明さなども含めて残してこそ、ダイジェスト版なのでは? と思うのだ。
もちろん、大前提として「分かりやすく描け!」と矛盾しているのは承知だ。
しかし、「一週間のまとめ」であるなら、良い部分も悪い部分も全部ひっくるめて… が、正しいのでは?
だって、「土曜日版」で各週のディレクターが <自分がやった仕事の尻拭い> をやれるとなったら、今以上に「本編」で手抜きをするのは目に見えているのだから!
さすがに、ここまで視聴者に対して印象操作をやるのは、公共放送局として恥じるべきだし、考えるべきだと思うが。
「合コン」と「パラパラダンス」が全削除する前に…
さらに、冷静に書いてみる。
「土曜日版」の編集スタッフが <本編スタッフがやらかした仕事の尻拭い> をやったのは間違いない。
その最たる尻拭いが、今作の「土曜日版」史上 <徹底的に無駄を削ること> だ。
恐らく、これまでの「土曜日版」では、視聴者が知る由もない “大人の事情” によって削除できないシーンやカットが、明らかに少しは残っていた。
しかし今回は、お気づきのとおり、「合コン」と「パラパラダンス」が全削除の対象になっていた。
そもそも論《7球目》として。
削除対象になった「合コン」と「パラパラダンス」だって、積極的に見たいとは思わないが、話の流れ、今週の構成において、脚本家は一定の意味を持たせたことは理解できるのだ。
今作が踏襲してきたのは「ギャルは見た目から入る」では?
「合コン」は、何かとお節介なおばちゃん・美佐江(キムラ緑子)の娘‘なっちゃん’こと菜摘(田畑志真)の、結への気遣いを具現化したことで、ちゃんと近所に愛される主人公にリンクしているのだ。
ただ、問題は、結にとって相当パーソナルな話題を、結に無関係な‘男性たち’に伝え、その‘男性たち’に無関係な翔也を否定させ、結の問題点まで指摘させたことだ。
明らかに、(恐らく)再登場しないであろうエキストラには役割が大きすぎるし、それ以前に違和感しかないのだ。
だから、全カットは当然のことになる。
「パラパラダンス」だって、「ギャル」の大先輩で教祖的な存在の‘アユ’が直々に「ギャルとは何ぞや」のお告げを語り、翔也も、もれなく “ギャル教信者” になることだって。
今作がこれまで描いてきたことと、ちゃんとリンクしているのだ。
ただ、そもそも論《8球目》として。
前述のように今作が踏襲してきたのは「ギャルは、見た目から入る」なのだ。
であるから、本質を考えれば「パラパラ」ではなく、アユとチャンミカによる “翔也の見た目のギャル男化” をやるべきだったのだ。
それをやらない(やれない)から、ただただ意味不明なパラパラをダラダラと魅せられた印象しか残らない。
したがって、「土曜日版」では全カットになるのは当然なのだ。
「栄吉のカラオケ」と「佳代の豚とタマネギのニンニク炒め」
「合コン」と「パラパラダンス」でやっちまった失敗を、二度あることは三度あるにギリギリで寸止めしたのが「栄吉のカラオケ」と「佳代の豚とタマネギのニンニク炒め」だ。
どちらも、長年連れ添った老夫婦として、幼少期からの結を親代わりに育ててきた孫育をやった祖父母だからこその、応援歌であり、励ましの言動なのは、今さら書くまでもないことだ。
これに類することは、削除されなかった「立川の回心」だって、突き詰めれば、立川なりの励ましの言動なのだ。
ただ、「本編」では、立川の改心への経過の描写不足による唐突感によって、意味不明にしか見えなくなったのだ。
「土曜日版」では削除されていた、結の幼なじみであり、元高校球児の陽太(菅生新樹)と結の元クラスメイトの恵美(中村守里)との交際報告も、脚本上は意味があったのだ。
「会社を辞めて、新たな夢に向かう」「2人で一緒に夢を」なんて、これからの結と翔也につながる可能性を秘めたエピソードになっているのだ。
ただ、陽太に関しては、社会人になって以降、ことごとく唐突に、幼なじみ特権でしか登場しないから、削除されたのだろう。
やはり、「本編」での表現が間違っていた… そういうことになるのだ。
あとがき
お昼を過ぎたので、まとめます(汗)
この「土曜日版」を見て、改めて思うのは。
「ダイジェスト版でやれるなら、本編でやれよ!」ってこと。
「撮影前に脚本がダメって判断できるのなら、事前準備段階と撮影現場で修正しろよ! プロだろ?」ってことです。
15分間に短縮できる能力があるなら、(描くべきポイントは理解しているのですから)薄めるのは簡単のはずですし。
語りを追記して補強と補完ができる余力があるなら、先日も書きましたが、高瀬耕造アナウンサーに「本編」もやってもらってもよいと思います。
いいや、それくらいやって、並の朝ドラになるかどうかの瀬戸際に追い詰められていると思いますよ。
とりあえず「がんばれ!」としか言いようがありません。
みっきーの“栄養”チャージ中!(第10回)
ここ数年、年末年始の準備は「妻が実家」「私が自宅」の役割になっておりまして。
私たちには子どもがいないので、分担しています。
と言っても、実家のおせちは通販で買って、煮物とお雑煮は妻と義母と義妹が。
我が家の煮物は私、お雑煮は妻、おせちは蒲鉾と伊達巻と栗きんとんを買うだけですけど(笑)
今朝は、地元の農協の直販所の開店前に並んで、全部地元の野菜で揃えました。
赤お安いだけでなく、新鮮でおいしいし、農家さんの顔が見えるのは、何よりも安心できますね。
それでは、少し早いですが、『おむすび』の感想の今年は最後なので、ひとまず… 来年もよろしくお願いします。
※文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
博多弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる
『おむすび』を召し上がった後の ≪お口直し≫ に下記の感想をおすすめ!
朝ドラ「カーネーション」全151回分の感想リンク
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」全112回分の感想リンク
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
【FC2ブログ】http://dmesen.blog71.fc2.com/blog-entry-15509.html
※上記のスタッフ表の続き
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
源拓哉(過去作/カムカムエブリバディ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
橋村祐哉(過去作/べっぴんさんSP「恋する百貨店」)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5 土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19 20 土
朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
第5週『あの日のこと』
21 22 23 24 25 土
NHK連続テレビ小説「おむすび」:朝ドラが“リアルな大災害”を扱うたびに思うこと
第6週『うち、ギャル、やめるけん』
26 27 28 29 30 土
第7週『おむすび、恋をする』
31 32 33 34 35 土
第8週『さよなら糸島 ただいま神戸』
36 37 38 39 40 土
第9週『支えるって何なん?』
41 42 43 44 45 土
朝ドラ「おむすび」第9週「支えるって何なん?」で見えた、新たな致命傷を胸熱で解説!
第10週『人それぞれでよか』
46 47 48 49 50 土
第11週『就職って何なん?』
51 52 53 54 55 土
第12週『働くって何なん?』
56 57 58 59 60 土
第13週『幸せって何なん?』
61 62 63 64 65
【"2025年1月期/冬ドラマの期待度" を投稿&更新しました】
2025年1月期/冬ドラマの期待度の視聴予定&期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!?の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
【すべてのコメントの「投稿時の文字数」について】
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- 良いお年をお迎えください。
なぜ、震災とギャルに関連があるのかふと考える。地震加速度単位Gal(ガル:非SI系単位)と、ギャル(Gal)が同じのシャレなのか。
とにかく年明けの予告も喜劇を感じましたから、どんな作品になるのでしょうか。
それでは良いお年をお迎えください。
- Re:良いお年をお迎えください。
コメントありがとうございます。
>リアルサウンドの記事は提灯記事でしょうか。
↑私は疑いませんけど。
今年は妹が亡くなったので、まだ「良いお年」の気分にはなっていないんですよね。
来年もよろしくお願いいたします。
- 前半を終えて…
放送前、ギャルと食(栄養士)と言う、工夫力があれど、異色な組み合わせというテーマで、放送前からかなり警戒心がありました。脚本家は、正直不動産シリーズの根本ノンジ氏ではあれ、過去に成功したからと言って、必ず朝ドラでは成功するとは限らないと言う、ジンクスに陥る不安がありましたが、残念ながら的中。
登場人物、物語、BGM、演出、全てが杜撰。近年の朝ドラとしては、前半だけでワーストを更新したと思います。
序盤の糸島編は完全に土台がハズレてますし、神戸編なんて『舞いあがれ!』の航空学校の劣化ですし、社会人編も肩透かしですし、まったく盛り上がれない。ギャルや栄養士のテーマが全く活かされず、未だに主人公・結が好きになれないのが欠点。
なんだか、2020年代前半朝ドラの悪い所ばかりの集大成と言った感じ。擁護してませんが、あの『ちみどんどん』ですら、もうちょっと前半はマシだったとおもいます。まさか、あの作品よりも酷い出来が、こんなに早く出るなんて。
毎日放送してるんだったら、もっとしっかりして欲しい。
- Re:前半を終えて…
コメントありがとうございます。
「お仕事ドラマ」「地方再生ドラマ」「震災復興関連」でもなく。
前半の終盤は、「ただの恋バナ」に落ち着きました。
これこそが、ここ数年で評判がよろしくない朝ドラが進んだ道。
後半も期待薄な気がします…
- 来年が穏やかな年でありますように
おむすび、は本当に脳内変換しつつ見ないと厳しいです。困ってる人を見たら助ける設定の主人公は、いつも助けられてばかり。悪い子じゃないけど、応援したいポイントに欠けすぎています。半分終わったことに寧ろほっとしています。後半に意外な巻き返しがあるといいですけど…
美味しそうな野菜を作っている方々の顔を想像してしまいます。お正月を感じさせていただきました。私も少しは準備しようと思います。感染症が流行っていますので、どうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。
- Re:来年が穏やかな年でありますように
コメントありがとうございます。
「総集編 前編」を見ても、年明けの結も応援したくなるヒロインとは程遠い感じになりそう。
ちょっとしたさじ加減で買えることはできると思うんですけどね。
ほんと、世間ではコロナもインフルも増えています。
28日は混雑するので、比較的人手の少ない29日早朝に幸先詣も済ませました。
ととろさんも、お体に気を付けて、年末年始をお過ごしください!
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ホテル音響照明映像会社を経て、2001年独立。
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活動拠点は東京と千葉の有名ホテル等。
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