連続テレビ小説「あんぱん」 （第46回・2025/6/2） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第46回／第10週『生きろ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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草吉（阿部サダヲ）は朝田家から去っていった。釜次（吉田鋼太郎）から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、言葉を失うのぶ（今田美桜）。無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子（江口のりこ）は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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いくら戦争を描く週でも、今週はいつも以上に許しません！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。
　※しばらくの間、テンプレです…(謝)

感想に入る前に、見出しだけでも構いませんので、下記を読んでください（目に入りますね）。

農学博士(病害虫防除学)の義父が亡くなりました… 

土曜日の「ダイジェスト版」の感想の最後に次のように書きました。

最後に、きょうは、義父の体調が急変してドタバタとしたため投稿が大幅に遅れて申し訳ございませんでした…

結局、土曜日の夜に一度持ち直しまたが、日曜日の朝に急変し、千葉から東京へ急ぎましたが、死に際には間に合わず…　でした。

というわけで、今週は、義弟と妻の各種手続きや葬儀の準備なので忙しくなるので、感想を投稿できない日があると思います。

できるだけ、後追いで投稿するつもりですので、ご了承くださいませ。

と同時に、いくら戦争を描く週だとしても、今週はいつも以上に下記を許しません！

“死や余命” 、“病気や障がい” 、“現実に遭った災害” を
　必要以上に盛り込むな！

「病院の待合室」や「被災地の避難所や仮設住宅」などの
　テレビで見ている人に配慮し、表現は慎重にするべき！

特に、感情を刺激するような表現や描写こそ、
　演出がやりたいようにやるのではなく、
　受け手の心理を読み解いてやるべき！

ついに放送開始3か月目で、欠点が円熟の域に達したか！

冒頭からなんだが、 そもそも論 《その1》 として。
　※青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
　※茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ

回想シーンは、ドラマでも物語でもない。
ただの後出しの言い訳（説明）に過ぎない！

後出しで説明をやるなら、先週にいくらでも無駄があったのだから、順番通りに描けばよかっただけ…　である。

もう、冒頭の数秒間で、今週も今一つの内容にしかならないのがほぼ確定だ。

そう、ついに放送開始3か月目に突入し、欠点が円熟の域に達したか！　である（失笑）

10年も住み込みしているのに、なぜ今、草吉の過去話？

なぜ、今作の短所が “ついに、ここまで来たか!?” と思うのかと言うと。

草吉（阿部サダヲ）は朝田家から去り。

釜次（吉田鋼太郎）から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、言葉を失うのぶ（今田美桜）。

これを描くことの不可思議さに脚本家や演出家や制作統括が気付いていないとするなら、「もう終わってる」と思うからだ。

だって、冷静に考えてほしい。

なぜ、のぶは草吉の思い出話を聞いて、“今さら” 驚くのか1ミリも理解できないからである。

そもそも論 《その2》 として、 草吉は、‘風来坊’ではあるが、のぶがまだちゃんと‘ハチキンおのぶ’‘韋駄天おのぶ’の時代から、稼ぎ頭の主を突如失った朝田家（朝田パン）を経済的に助けるべく、住み込みで働き続けてきたく “ほぼ家族同然” だと、今作が描いてきたのでは？

まず、それほどの関係なのに、“今になって” 草吉の思い出話を聞く釜次も違和感だし。

確かに、〈触れられたくないと思っていることには触れない〉　だとしても、“なぜ今？” にならないか？

豪の戦死より、草吉の家出のほうが、のぶにとって衝撃的!?

だって、 そもそも論 《その3》 として、 釜次の弟子・原豪（細田佳央太）が戦死した際に。

最も、心底から悲しんでいたのは、蘭子（河合優実）と釜次で。

普通に悲しんでいたのが、羽多子（江口のりこ）とメイコ（原菜乃華）と祖母のくら（浅田美代子）。

嵩（北村匠海）と千尋（中沢元紀）も悲しんではいたが、柳井家だし。

そう、肝心の‘のぶ’は多少の悲しみは見せたが、豪と蘭子に説得力のない説得で背中を押しただけ）。

その直後には、妹の失恋や豪の戦死に対しては「蘭子は蘭子　うちは私やき！」って感じで、亡き父を同じこと言うだけの次郎（中島歩）とサクッと結婚したのだ。

もちろん、亀次も蘭子も、祝言の席では揃いも揃って笑っていたのだが（汗）

そうやって映像表現したのは、第8週の脚本協力だった三谷昌登氏と、チーフ監督の柳川強氏なのだ。

で、その脚本協力が今回で描いたのは、〈身内同然の豪の戦死〉　よりも、〈草吉が家を出て行ったこと〉　のほうが‘のぶ’（釜次らも含まれる）にとって衝撃を受けた、茫然自失だったと？？？

いや、先入観ゼロ、好意的な脳内補完もゼロで見れば、草吉の昔話の回想シーンが終わった直後の…

のぶ「パンの匂いがせんお店って
　こんなに寂しいがやね」

この描写から、のぶが何よりも衝撃を受け、茫然自失になったのは。

草吉が家を出ていってしまったために、〈乾パンも、あんパンも作れなくなったこと、焼けなくなったこと、売るものが亡なくなったこと〉　のように見えるのだが。

だから、今回は今作の弱点の集大成だと思うのだ。

草吉の住み込み始めから、釜次は草吉を気遣うべきでは？

書きたいこと、ツッコミたいこと、山ほどあるが、今作に過大な労力を割く気力もつもりもない。
だから、今回を見て、これまでの今作がおかしいかったことに絞り込んでみる。

今回の草吉との回想シーンで、釜次は実際に戦地には行っていないとの言及があった。

年齢、当時の歴史を鑑みても、釜次が過去に本格的な軍務従事者になったことはないと推測はできる。

しかし、誰よりも、多くの若い男性が戦地に赴き、戦死し戻ってこない事実を知っているのも釜次のはずだ。

であるなら、 そもそも論 《その4》 として、 釜次が、朝田家で最も草吉の気持ちを理解し、共感した人物として、草吉が来てから描き続けるべきだったのでは？　と思うし。

本来は豪の壮行会で"釜次VS草吉"をしっかり描くべきだった

さらに、そもそも論 《その5》 として、 草吉の家出、豪の戦死のずっと前から、釜次は、のぶが‘愛国のかがみ’として浮かれているのを注意したり、苦言を呈したりするほうが自然な描写だったのでは？　と思うのだ。

それこそ、羽多子は蘭子がいるから表立って言えないとしても。

祖父母なら、暴走しかけている孫に軽く忠告してもいい思うし。

まさかここで、「孫は目に入れても痛くない」を発動して無口にしたとか？

確かに、2025年5月8日放送の第29回で「豪の壮行会」の際に、ほんのわずかだから、釜次が反戦を意を見せたことがある。

草吉「敵と殺し合いに行くのに
　どこがめでたいんだ！」

草吉が「若い男性が戦地に赴く＝ほぼ戦死」であるという本質に触れた瞬間、釜次は立ち膝をして草吉に歯向かう。

が、周囲に抑えられて、羽多子が豪にあいさつをするように促すくだりだ。

こここそが、今作の弱点の集大成の一つなのだ。

本来なら、あの場面で、《草吉 V.S. 釜次》　をしっかりと描けばよかったのだ。

そこを曖昧にしただけでなく、のだ。

結局、今作は、脚本の中園ミホ氏を含めて、「戦争描写はお涙頂戴にはしない」と声高に言いつつも。

今作自体が、「戦争描写をお涙頂戴」にしているのでは？

豪と蘭子の悲恋、黒井雪子（瀧内公美）の過去、‘愛国のかがみ’で苦悩するのぶ。

これらのどこが、「戦争描写はお涙頂戴にはしない」と言えるのか！

結局、やろうとしていること、描こうとしていることと、放送されていることが完全に乖離していると言わざるを得ないのだ。

前後のつながりがない、積み上げや積み重ねもできていない

だ、か、ら、先週も、口が酸っぱくなるくらいに書き続けたのだ。

のぶ関連の描写とすれば、「パン食い競争」「ラジオ体操」「女学校」「師範学校」は不要だし。

極論を言えば、子役が演じた幼少期の99％は要らないのだ。

のぶと嵩の幼なじみ時代の仲良しとケンカを描いて。

5月15日放送の第34回で、嵩の伯父・柳井寛（竹野内豊）の次の言葉を入れるだけで。

寛「今は平行線に思えても
　いつか　2人の道が
　交わる日が来るかもしれん」

語りで「のぶと嵩は結婚することになりました」でいいのだ。

こうすれば、好きなだけ削れる（笑）

逆に、この寛の言葉を盛り込んだことで　《なんでも盛り込める！》　にしてしまったことが、このどこと取ってもつじつまが合わない状態の根源になったのだ。

よって、《前後のつながりがない》　だけでなく。

連ドラとしての　《積み上げ、積み重ねもできていない》　のだ。

あとがき

無理だと思いますけど。

せめて、終盤にあった‘愛国のかがみ’の朝田先生が、戦争で、生徒で苦悩し、本当の意味で戦争に向き合い、考えなおす展開になるのを期待します。

どうせ、出征の連続でお涙頂戴になるでしょうけど…

今週の投稿は不定期にあると思います（謝）

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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【2025年7月期/夏ドラマ】の視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!!の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。

感想の趣旨について

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作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

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