連続テレビ小説「あんぱん」 （第97回・2025/8/12） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第97回／第20週『見上げてごらん夜の星を』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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仕事のスケジュールで埋められた黒板を見て、声を弾ませるのぶ（今田美桜）。だが嵩（北村匠海）にそんな仕事はなく、ため息をつくばかり。一方、のぶは鉄子（戸田恵子）から思いもよらない言葉を告げられる。数日後、のぶは登美子（松嶋菜々子）の家を訪ねる。忙しい嵩に余計な心配をかけたくないと話すのぶだったが、登美子から意外な言葉が返ってきて、のぶは肩の力が抜ける。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9,11,13,15,17,19週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10,12,14,16,18,20週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8,11,12,17週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10,14,19週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9,13,16週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第15,20週
　　　尾崎達哉（過去作/3000万） 第18週
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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今回も、少しだけ映像の説明も加えてみます…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。
　※しばらくの間、テンプレです…(謝)

私の夏休みは終わりました（涙）

でも、多くの読者様は夏休み中でしょうから、できるだけ短めに書いて負担をかけないように書こうと思います。

また、外出先でじっくり『あんぱん』見られない人もいると思うので。

今回も少しだけ説明も加えてみようと思います。

"副業が本業を超えたから"と無理やりの結果だけ押し付けた

まず、前回の感想で描こうと思っていたことを忘れないうちに書かせていただきたい。

私は、いまだに納得していないが。

先週、嵩（北村匠海）が本業 （三星百貨店勤務）の収入を超えるまで、「漫画を描きたい」との夢は封印すると描いたのが今作だ。

いわゆるドラマ風であるなら、“お金より夢” を “夫婦二人三脚” で…　と描きそうなものだが（まあ、いいや）

で、先週は、嵩の副業の収入が本業を超えるくらいの “売り出し中の漫画家” だと描いたのも今作だ。

しかし、前回では「真っ白（真っ黒か…）の黒板」を強調して、「仕事の受注がない新人漫画家が質素な生活を送る」を強調するために、散髪シーンを盛り込んだのも今作だ。

話を蒸し返すようで恐縮だが。

私（私たち）は、 そもそも論 《その1》 として、 嵩の漫画やイラストの単価がいくらで、どのような受発注システムで、取引先がどこなのか、月の何日、一日の何時間労働しているのか、全く知らされていない。

なのに、今作は、「副業の稼ぎが本業を超えたから」と無理やりの結果だけ押し付けたのだ。

先週末と月曜日だけでも、全然つながっていない

その上、前回で「夫婦つつましく暮らす」と描いていたが。

副業の期間は定かでないが、のぶ（今田美桜）と嵩は一時期であろうが “3人分の稼ぎ” を得ていたと、暗に描いたのだ。

そう、「貯金はないの？」ってことだ。

ねっ、結局、いつものことだが、先週末と月曜日だけでも、全然つながっていないのだ。

断っておくが、毎日3～4時間も割いて感想を書いたところで、私の時給は‘ほぼゼロ’なのだ（泣）
　※もちろん、アフィリエイト収入は少しだけありますけど、時給換算したら数円です…
　※読者の皆様のおかげです…（嫌味ではないです）

それでも、「日本の地上波のドラマがよくなってほしい」「多くの人に様々なドラマの楽しみ方を知ってほしい」と大きなお世話をやっている。

だから、何とか、今作が描いていることを前向きの捉え、少しでも主人公を含めた登場人物に寄り添い共感し感情移入して、作品を楽しみたいと本気で思っている。

しかし、今作はこんな私の思いを “全くつながっていない物語” で、へし折り続けるのだ。

でも、雑草は踏まれれば踏まれるほど強くなる。

だから、何度も立ち上がり、こうして毎日書くのだ。

ホント、こんな脚本と演出をプロが放送している時点で、口ポカ～ンである。

6年分で、戸田恵子さんで客寄せし視聴率稼ぎをやっただけ

話を、私の愚痴から今作に戻そう。

鉄子「6年間…　ご苦労さまでした」

6年間も秘書だった…　だそうだ。

その期間を使って、今作は、のぶと鉄子（戸田恵子）で何を描いたのか？

ハッキリ言うが、『あんぱんぱん』と深い縁のある戸田恵子さんで客寄せし、視聴率稼ぎをやっただけである。

もちろん、のぶのモデルである「小松暢さんの史実」をアレンジしたわけだが。

小松暢さんの「代議士秘書時代」の詳細まとめ

ここで、簡単に「小松暢さんの史実」を書いてみる。

読みたくない人は、次の章に飛んで構わない。

【誰の秘書だった？】
　・佐竹晴記（さたけ はるき）氏：高知県出身の代議士。戦後は社会党に所属し、1947年には司法政務次官を務めた。

【いつから秘書になった？】
　・1946年末～1947年初頭頃：高知新聞を退社し、佐竹氏の秘書として上京。
　・佐竹氏が司法政務次官に就任したのが1947年なので、その直前のタイミングと一致。

【どんな秘書だった？】
　・29歳前後で、高知新聞での記者経験を活かして、政治の現場へ。
　・書類作成や速記（暢さんは速記が得意だった）。
　・政治家の取材経験を活かした情報整理や広報的な役割。
　・美人で頭脳明晰、カメラも速記もこなす暢さんは、政治家にとって理想的な秘書だった。

【期間は？】

　・正確な期間は不明だが、1946年末に上京し、1949年にはやなせたかし氏と結婚しているため、秘書としての活動は約1～2年程度と推定される。

【なぜ辞めたのか？】
　・史実として明確な「辞職理由」は記録されていない。
　・結婚と家庭生活への移行が理*と考えられる。
　・また、やなせ氏の創作活動を支える役割に専念するため、政治の世界から離れた可能性もある。

お手本（史実）がない部分は、適当にお茶を濁して終わり

ようするに、以前にも書いたが、暢さんの秘書時代の記録がほぼないために。

この「6年間」は、ほぼ “脚本家や演出家や制作統括の創作（つくりごと）” なのだ。

であるから、《お手本（史実）がない部分は適当にお茶を濁して終わり》ってことだろう。

しかし、ここまで露骨に《ベテラン俳優》の《強烈な個性爆発キャラ》で、平気で主人公を埋没させるやり方に、閉口するしかないし。

のぶと鉄子のやり取りが《単なる引き伸ばし》でしかないことも間違いない。

こんなことなら、前回でも書いたが、戦地での悲惨経験が忘れられない嵩が帰還した際に、‘愛国のかがみ’の後悔に悩む‘のぶ’と意気投合すればよかっただけなのは、言うまでもない。

働き方改革で《出演者と登場人物を異様に増やす》から…

で、「のぶと鉄子」が終わったと思ったら、今度は「鉄子と八木（妻夫木聡）」だ。

書くのも読むのも面倒であるが、今回では二度目の《ベテラン俳優》の《強烈な個性爆発キャラ》で、平気で主人公を埋没させる…　である（失笑）

もちろん、《平気で主人公不在》をやる事情は “働き方改革” だ。
　※NHKの「働き方改革」が顕著になったのは、2017年12月から。

主人公役の俳優に負担が集中しないようにしたり。

大河ドラマ（2019年放送分）や連続テレビ小説（2020年度放送分）は、スタジオ収録時間の短縮（原則21時終了）を目指したのがはじまりである。
　※朝ドラ朝ドラ『エール』（NHK／2020年度前期）以降

であるから、どうしても、《出演者と登場人物を異様に増やす》ことになり。

物語が主人公に集中することできず、話に連続性が乏しく、「話が脱線する」「話が脇道にそれる」「話が支離滅裂になる」「話がまとまらない」となるのだ。

だから、余計に、物語の中心にいるべき主人公の存在感が薄まるのだ。

今回の「鉄子と八木」のやり取りの中身だって、ほぼ全体に影響を与えない、どうでもいい話である。

《出番を作ってるだけ》であり、ほぼ実質的な《鉄子の退場宣言》ってだけ。

ホント、どうかしていると思う。

もっともっと、“姑と嫁の交流”を盛り込んでいれば…

「鉄子と八木」が終わって、やっと「のぶと嵩」を描くかと思いきや。

のぶ「お義母さん　あれから来んね」

早速、今回では三度目の《ベテラン俳優》の《強烈な個性爆発キャラ》で、平気で主人公を埋没させる…　の予告である（失笑）

いや、のぶが秘書を断られて、次の職に就くまでの暇な時間（貯金はあるんでしょうね・笑）を利用しているという意味では、ここで登美子（松嶋菜々子）の家を訪ねるは‘大きく’は間違っていない。

ただ、《なぜ、今さら？》のメガトン級の疑問は沸き上がる。

だって、 そもそも論 《その2》 として、 登美子は、結婚祝いを渡すために、（違和感はあったものの）わざわざ新居にやって来たと、今作が描いたのだ。

だったら、それ以降、幾度かでいいから‘のぶ’や嵩と登美子の “交流” を盛り込めばよかったのだ。

それで、嵩の一言で嵩との関係がぎくしゃくしたから、今回は「のぶが…」となって、違和感を払しょくできたのだ。

それこそ、さらに、 そもそも論 《その3》 として、 登美子が引っ越し祝いだかで日本酒を持参した際に、それこそ‘朝ドラあるある’風に “姑と嫁の交流” を盛り込んでおけば、今回の訪問はもっと “姑と嫁の交流” に見えたし、感じることができたと思う。

こう書くと、「のぶと登美子のやり取りはありましたよ」という読者様もいるだろう。

しかし、重要なのは《唐突に思わせない流れや展開》なのだ。

登美子が、嵩の帰還を知った時点で再会させないのが失敗

今作は “連ドラ” なのだから、《唐突に思わせる流れや展開》をやったら致命的なのだ。

まあ、これを言ったら、嵩が出征する際にあれだけ騒いだ登美子が、帰還したことを知ってすぐに会おうとしていない時点で（手紙のやり取りは意味がありません）、失敗しているが。

だって、血を分けたもう一人の息子・千尋（中沢元紀）の戦死だってあったのだから、登美子の溺愛が嵩に集中していると描くべきでは？

結局、流れは大きく間違っていないが、“連ドラ” としては違和感だらけだったことだ。

あとがき（その1）

「養ってもらうつもりはない」と「二人で夢を追いかける」が、つながっていると思えないのですけれど。

「専業主婦は夫婦で夢をかなえられない」ってことですか？

「私は私の仕事で稼いで生きていきたい＝おなごも大志を抱け」で、「二人で夢を追いかける＝夫婦の生き様」でよいと思いますけれど。

あとがき（その2）

それにしても、残り2か月を切ってから、侵食するかのように “積み重ねがない” ことが広がっていますね。

今回も無理やりに「回想」を使って、後出しの説明をしていますが。

「回想シーンは、ドラマでも物語でもない。ただの後出しの言い訳（説明）に過ぎない」です。

そして、ベテラン俳優演じるクセが強いキャラを登場させて作った “深刻な雰囲気” と、しんみりした劇伴で、《何となく重要なシーンであるかのように見せる》のは姑息すぎると思います。

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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