夜ドラ「VRおじさんの初恋」 （第14話・2024/4/23） 感想

NHK総合・夜ドラ『VRおじさんの初恋』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第14話／第4週〔全8週・32話〕の感想。

なお、原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。

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手料理は美味しいし穂波は良い人間だ。だが、直樹（野間口徹）は無理をして穂波と会っていた。ＶＲでホナミ（井桁弘恵）と会うためだった。特別列車での旅を再開したナオキ（倉沢杏菜）とホナミ（井桁弘恵）は「新世界ホール」を訪れる。そこでホナミはもう一度家に遊びに来て欲しいと誘う。直樹には現実で会いたがる気持ちが分からず、自分の正直な思いをぶつけてしまう。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作(漫画)：暴力とも子『VRおじさんの初恋』
脚本：森野マッシュ（過去作/ｹの日のｹｹｹ）
演出：吉田照幸（過去作/あまちゃん,ｴｰﾙ,富士ﾌｧﾐﾘｰ） 第1,2週
　　　桑野智宏（過去作/ｳｪﾙかめ,あまちゃん,おかえりﾓﾈ） 第3週
　　　石川慎一郎（過去作/ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,らんまん）
音楽：渡邊崇（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
主題歌：Ｃ＆Ｋ「ハートビート」
挿入歌：Ｃ＆Ｋ「旅人」
制作統括：桑野智宏（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
　　　遠藤理史（過去作/ﾅｲﾌの行方,下町ﾎﾞﾌﾞｽﾚｰ,木曽ｵﾘｵﾝ）
※敬称略

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見方によって、捉え方によって、今回が最終回でも…

原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。
だが、ネタバレは基本的に書かない。

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！ 当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

穂波（坂東彌十郎）の家族「芦原家」のくだりがなければ…

見方によって、捉え方によって、今回が最終回でも一定の納得はできたと思う。

きっと、作り手側も、今回を一つの大きな区切りの位置づけのつもりだろうし。

　

ただ、やけに分かりやすすぎるのが気になるが。

もう少し “含み” を持たせて、俳優さんに心理描写を委ねたほうが、雰囲気に合うのに。

まっこれも、最近の “説明過多、説明過剰ドラマ” に慣れた人たち向けの NHKなりのサービスなのだろう。

この脚本で、頑張っている俳優さんたちにエールを送る意味で“丁寧なドラマ” としておこう。

あとがき

原作者が「原作と同じテーマから少しだけ背伸びをした」と、実写ドラマ版を評価しておられたので、ここから今作らしいアプローチを見せてくれるのかな？

夜ドラ「VRおじさんの初恋」キービジュアル完成と放送日・原作者コメントのお知らせ - NHK 

穂波の病気も、芦原家も、「考察系ドラマ」ではないのですから、あまり小出しと引き延ばしするのは得策でないと思いますけど。

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 

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朝ドラ「虎に翼」は、「戦隊モノ」でなく「和製アベンジャーズ」だと本気で思う理由

©NHK & ﾃﾞｨﾚｸﾀｰの目線blog

『虎に翼』は、『トラつば・アベンジャーズ／ウィメンズ・ファイト』

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
少し長文ですが、読み物として楽しんでいただければ幸いです。

結論から言っちゃおう。

今期のNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』は、『トラつば・アベンジャーズ／ウィメンズ・ファイト』だと気づいてしまった（笑）

そういうこと。

なぜ、『暴れん坊裁判官・猪爪寅子』ても、『スーパーウーマン・寅ちゃん』、寅つながりで『女はつらいよ！」でもないのか？

その理由を説明してみる。

「虎に翼」の言葉の意味を考える

まず、今作のタイトルにもなっている「虎に翼」とは、何ぞや？

古代中国の思想書「韓非子」の一節に「虎の為に翼をつくることなかれ（虎のために翼を作っちゃダメだよ）」とあり、これが「虎に翼」の起源とされている。

実は、元来の意味は、愚かな者に権力を与えるのは “虎に翼” を与えるようのものだよ… というネガティブな意味合いだった。

やや意味は違うが、ことわざで似ているのは、「猫に小判」「豚に真珠」「馬の耳に念仏」などだ。

ただ、「言葉は時代とともに変わる」のが常。

野生動物の仲間の中でも、人間をも食ってしまう最強の部類に入る虎が、翼を持って空を飛んだら恐ろしいことになるはず… と考えるようになり。

現代では、虎から悪者、怖いもののイメージが薄れて、「虎＝陸上の強い動物＝力や権力の象徴」が更に「翼＝空を飛べる能力＝強い力や権力」を持つことを意味し。

勢いづいている者が、更に更に勢いを増すことの意味に転じている。

ことわざで例えるなら、「鬼に金棒」「弁慶に薙刀」「駆け馬に鞭」になる。

この、元々のネガティブな意味と、現代のポジティブな意味の二つを頭において、次の章を読んでいただきたい。

タイトル『虎に翼』の一般的、表裏の "表" の意味

最初に、タイトル『虎に翼』の一般的、表裏の “表” の意味を考えてみる。

「虎は千里行って千里帰る」ということわざがある。

勢いが盛んで、行動力があふれていることのたとえだ。

だから、今作の表裏の表、陰陽の陽、ネガポジのポジとして解釈すると。

勢い盛んで、行動力に長けた女性 “寅子” が “法律” という武器（＝能力）を持ったら最強だ！

そんな意味が込められていると思う。

日本では「亭主関白」なんて表現もある

ここから、ややこしい話になるが、できるだけ分かりやすく書くので読んでいただきたい。

日本には古くから、父系中心の哲学「儒教」が道徳の教えの根っこにされてきた。

その証しに、日本では「亭主関白」なんて表現もある。

亭主関白とは、「亭主」は夫のことで、「関白」はかつて天皇の補佐役を務めた職の呼び名のこと。

要するに、夫が家庭内で支配者のポジションにあることを意味する四文字熟語だ。

昔は、女性が地位や権力を持つと、社会や世の中を乱すと…

また、一部で儒教を男尊女卑と捉える向きもあるが、それ少し乱暴だと思う。

儒教は、あくまでも父親の系統を重視する思想なのだ。

天(陽) に当たるのが男性、地(陰) に当たるのが女性だから、女性より男性が優位と考えているだけなのだ(これも少し乱暴だが)。

従って、男女が生きる世界も、女性は家庭(内)領域 で 、男性は公的(外)領域 （外領域）と明確に区別した。

ここからが、重要。

区別した理由は、女性が地位や権力を持つと、社会や世の中を乱すと考えられていたからなのだ。

中国史に明るい人なら、漢の劉邦の妻・呂后、唐の高宗の皇后・武后、そして清の咸豊帝の側室・西太后を「中国三大悪女」と呼ぶことからも、分かると思う。

女性たちの権利獲得までの壮大なスペクタクルロマン

う～ん、少し歴史問題に話が偏ってきたから、『虎と翼』に戻していこう。

さて、朝ドラ『虎に翼』の今の放送時点（昭和10年当時）の日本は、「女性が力を持つべからず」だったのはご承知のとおりだ。

そう考えると、先のことわざの「虎に翼」にあった、元々のネガティブな意味である「虎のために翼を作っちゃダメだよ」に当てはめると。

地位や権力を持つと、社会や世の中を乱す恐れのある “虎＝女性” たちが、“翼＝法律” という能力、武器を自分のものにするまでを描く…
女性たちの権利獲得までの壮大なスペクタクルロマンに見えてこないだろうか？

では、『虎に翼』には、「強い女性がもっと強い武器を持ったら怖いものなし」ではなくて。

いろんな意味でも武器を持つと世を乱す女性たちが、男性と同じように武器を扱って世の中を切り開く物語… だとして。

アベンジャーズは、単なるスーパーヒーロー集団でない

今度は、映画『アベンジャーズシリーズ』のお話だ。

映画『アベンジャーズシリーズ』を簡単に説明すると。

勘違いしてほしくないのは、アベンジャーズは、地球内外の凶悪な敵たちから地球人を守る単なるスーパーヒーロー集団ではないということ。

特殊能力を持つ超人的な存在として恐れられたキャラクターたちが、その力を使って地球や人類を様々な脅威から守るために活動する。

その活躍により、次第に人々に認知され、 やがて人間社会の中で重要な役割を果たすシンボルとなるヒューマンドラマなのだ。

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『アベンジャーズ』の４つのシンボルが『虎に翼』に重なる

そのシンボルとは、次の４つ。

●弱い立場の人を守るために、敵と戦う守護者の役割

●すべての人たちが安心して暮らせるように支える希望の象徴

●異なる国や文化の間に入って理解と協力を促すパイプ役

●自分の資格、立場、能力に責任を持って人々を導くリーダーシップ

ほ～ら、ここまで読んでくると、この４つのシンボルが、寅子を含めた女性キャラクターたちにつながるように感じないだろうか？

決して、自分の幸福のために敵と戦うのではなく。

弱い立場の人、特に女性たちを、様々な脅威から守りたい信念の下、武器(法律)や力(資格や地位)を手に入れ、役に立ちたいと思う姿は、私にはアベンジャーズに重なって見えるのだ。

「結婚だけが幸せじゃない」「女のくせにと言うな」的な女性の権利獲得の戦いを描いたフェミニズムのドラマだとの論調もある。

でも、上で書いたことに納得していただけたのなら、「猫に小判」「豚に真珠」を「鬼に金棒」「弁慶に薙刀」に変えた女性たち、それを支えた男性たちを描くスペクタクルロマンに見えてくると思うのだ。

だから、私は、もしも今作を映画タイトル風にたとえるなら、『トラつば・アベンジャーズ／ウィメンズ・ファイト（TORATSUBA AVENGERS -WEMEN'S FIGHT-』。

邦題『寅子ら報復者／女たちの闘い』と名付けたい、そんな心境なのだ。

『とと姉ちゃん』『べっぴんさん』の進化版にするなら…

ここまで熱く語ってきたが、決して最後まで『トラつば・アベンジャーズ／ウィメンズ・ファイト』で突き進むとは、あまり考えていない。

その理由は、伊藤沙莉さんが演じる主人公「猪爪寅子」のモデルである「三淵嘉子さん」で “チーム” を描けるのか？ 描く必要があるのか？ そう思うからだ。

ただ、例に挙げるなら。

●朝ドラ『とと姉ちゃん』（NHK／2016年度前期）
●朝ドラ『べっぴんさん』（NHK／2016年度後期）

上記の２作品を簡単に説明すると。

『とと姉ちゃん』は、戦前・戦後の激動する昭和時代をたくましく生き抜いてゆく三姉妹のホームドラマと、彼女たちが女性のための雑誌を作る出版社を立ちあげ、一世を風靡するサクセスストーリー。

『べっぴんさん』は、何不自由なく育ち、結婚・出産と順風満帆な人生を送っていたが、戦争で一転した戦後の焼け跡の中から仲間と共に子ども服作りにまい進し、日本初の総合子ども用品店を開業するサクセスストーリー。

どちらも、序盤は幼少期を含めて孤軍奮闘する姿が描かれるが、中盤からきょうだいや家族、友達や仲間たちと一緒に夢をかなえる姿を描くドラマへ変わっていった。

「朝ドラらしからぬ朝ドラ」として突き進む意味も価値も！

「三淵嘉子さん」で家族やきょうだいを描くのは難しいが、今現在の延長線上なら友達や仲間たちと一緒に夢をかなえる姿を描くドラマに持っていくのは簡単だと思う。

ただ、それをやり過ぎると一部の「朝ドラでフェミニズム？」の意見が噴出するから、得策かどうかは分からない。

でも、敢えて序盤から “友達や仲間たちと一緒に夢をかなえる” をやったなら、それはそれで「朝ドラらしからぬ朝ドラ」になるのは間違いない。

これまでも主張してきたが、地上波ドラマ、朝ドラも漫然と放送して、そこそこ視聴者を喜ばせればいい時代は終わりにするべきだ。

もっと、真剣に、まともな脚本家を含めたスタッフや企画、視聴者を育てないと、優良作品や優秀なスタッフやキャストは、どんどん配信や衛星放送に奪われると思う。

高額を支払わずに見られる地上波こそ、きっちりと底上げしないと、日本のドラマはどんどん衰退するばかりになるはずだから。

だって、ドラマの良しあしが分からない人が増えたら、配信や衛星放送、劇場映画だって先細りになると思うから…

あとがき

「朝ドラらしからぬ朝ドラ」なので、この先どうなるのか分かりません。

でも、当初の１か月で、寅子を含めた「個性的は５人組」を創出したのですから、有効活用していただきたいです。

途中で退場してしまうのは、もったいないと思いますしね。

この投稿では、「もしもポスター」に力を注ぎ過ぎて、アップが遅くなってごめんなさい。

引き続き、朝ドラ『虎に翼』を応援します。

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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう？』
1 2 3 4 5 土 
第2週『女三人寄ればかしましい？』
6 7 8 9 10 土 
第3週『女は三界に家なし？』
11 12 13 14 15 土 
第4週『屈み女に反り男？』
16 17 

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連続テレビ小説「虎に翼」 （第17回・2024/4/23） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第17回／第4週『屈み女に反り男？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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特別講師として梅子（平岩紙）の夫・徹男（飯田基祐）がやってくる。梅子の様子がおかしいことに気付く寅子（伊藤沙莉）。授業の内容は未婚の女性が犬にかまれて顔に大けがを負ったことを両親が訴えた事件について。梅子をおとしめるような言動の徹男と、それを聞いて喜んでいる様子の男子学生たちに憤りを隠せない寅子やよね（土居志央梨）。しかし当の梅子はすっかり諦めている様子で―。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,鎌倉殿の13人,やさしい猫）
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学 法学部 専任教授）
料理指導：赤堀博美（過去作/花咲舞が黙ってない,厨房のありす）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

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これくらい、序盤で煽ってくれると楽しみが増える

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

昭和では、「狸親父」「古狸」「狸じじい」なんて、年老いてずるがしこい男をののしる単語があったが、今なら一発でアウトだろう（笑）

そんな、絵に描いた古狸を丸出しで、まるで小学生並みの仮病で、梅子（平岩紙）の夫・徹男（飯田基祐）を、寅子（伊藤沙莉）たちの授業に特別講師としてに召喚した穂高重親（小林薫）が、いとおかし（とても趣があり、かわいらしい）に見えるくだりで始まった。

とにかく、僅か1分3秒間のアバンタイトルだが、平岩紙さんの “スンッ” がスンッすぎて怖いくらい（笑）

でも、表裏のふたつの顔を持つ男がはまり役の飯田基祐さんの演技と存在感も相まって、これでもかってくらいに「タイトル明けに騒動の予感」だ。

これくらい、序盤で煽ってくれると楽しみが増える。

日本でも問題視されることが増えた「ルッキズム」の問題

メインタイトル映像明けは、じわじわと騒動の匂いが広がる展開だ。

そして、ここ数年、日本でも問題視されることが増えた「ルッキズム」の問題を組み込んできた。

今さら説明する必要はないと思うが、共通認識として確認しておくと。

「ルッキズム」とは見た目や容姿を意味する「Looks」と、主義を意味する「ism」という二つの言葉を組み合わせたもの。

日本語では「外見至上主義」と言われることもある。

簡単にいえば、“外見”が人間の価値を測る重要な要素とする考え方のこと。
また、“外見や容姿” を理由にした差別的な言動も「ルッキズム」に含まれる。

今作のこの場合は、「女性の幸せは容姿の美しさで決まる」とするから、「男女差別×ルッキズム」だから一気にツーアウト、いや、今なら即刻退場だ。

しかし、今作の展開で興味深いのは、敢えて講義シーンで寅子たちと徹男の “法律バトル” を盛り込まなかった点だ。

むしろ、寅子たちが梅子に共感、いいや同情して… のと徹男の “梅子応援団と徹男の男女バトル” が始まる予感に舵を切ったことだ。

その上、堅苦しく、見苦しく見えないように、語りを軽妙に入れ込んで… と。

Ｎ「スンッからのムッ ムッ！」

この辺の、硬軟の混ぜ方のタイミングや分量の塩梅が絶妙だと思う。

「男の人でもスンッするんだ」の軽妙な語りが心を和ませる

ところ変わって、甘味屋店内。

梅子と徹男の長男・徹太（見津 賢）が初登場。

まず驚いたのが、梅子と徹男の間に、息子が21歳、13歳、8歳の男子ばかり！

こちらが、21、13、8歳に「はぁ!?」と思っていたら、劇中の男子学生たちは「スンッ」の無言の大合唱だ。

Ｎ「男の人でも スンッするんだ」

尾野真千子さんの軽妙な語りが心を和ませる。

でも、テレビの中は、「帝国大学 VS 明律大学」が充満しまくり。

今回は “その先” はお預けになったが、まだ火曜日だから水曜日からの展開に大いに期待だ。

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残りの「1/3」は、週の後半に向けたネタ振り

残りの「1/3」は、週の後半に向けたネタ振りだ。

まず、第一印象はいい人オーラ出しまくりだったのに、寅子が偶然見かけた態度は女性に冷たすぎるイケメンの花岡（岩田剛典）を提示して。

しかし、それをここで膨らませないで、時間経過をさせて、寅子の白いソックスを引き立てる照明演出により、日曜日らしさ、ハイキングっぽさを巧みに強調し。

その流れで、寅子の両親である… 直言（岡部たかし）の浮気、はる（石田ゆり子）との夫婦仲の不穏な感じまで漂わせてきた。

序盤の講義で、よねと意見が合った轟学生の使い方がうまい

そして、話を花岡に戻して、言い寄ってくる女性を蔑む男子学生たちに、嫌悪感を示す崔香淑（ハ・ヨンス）や寅子。

で、三男・光三郎（石塚陸翔）を連れての参加の梅子が大人の対応。

そこへ、先の講義で、よね（土居志央梨）と意見が合った轟太一（戸塚純貴）がやって来て。

Ｎ「轟 意外といいやつ」

男子学生と女子学生のバトルにせず、轟を緩衝材に組み込んできたのは、ラストのオチとしても、明日へのつながりとしても、とても良かった。

かなり、状況説明とキャラ説明、次回以降へのネタ振りが多かったが、整理整頓されており、ますます次回からが楽しみだ。

あとがき

徹男のルッキズム発言に共感した花岡と、反対の立場の轟にスポットライトが当たるのは良いと思います。

特に、花岡のバックボーンはちゃんと描かないと、ただの朝ドラの客寄せになってしまうので、早めにやったほうが良いと思います。

それに、轟ですが、男性キャラで寅子寄りがいたほうが、全体のバランスも良くなるので、いいキャラだと思いますし。

とにかく、今回も「先が見たくなる朝ドラ」「次回が気になる連ドラ」に仕上がっており、何よりです。

あと、前回の感想で、『虎に翼』は “これ” を目指しているのかも？ にたどり着いたと書きましたが、予想外の対策になったので、今日中にアップしたいと思います。お楽しみに。

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みっきーの植物図鑑（第223回）

昨日は一日中、しとしとと雨降りでした。

今朝はスッキリと晴れていましたが、昼になったらドン曇り…

写真は、今朝の晴れているうちに撮影した野っ原の菜の花です。

これは、食べません（笑）

明晩が「満月」ですが、前後含めて１週間は満月だと思って良いと思うので、見られるときに見てくださいね。

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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう？』
1 2 3 4 5 土 
第2週『女三人寄ればかしましい？』
6 7 8 9 10 土 
第3週『女は三界に家なし？』
11 12 13 14 15 土 
第4週『屈み女に反り男？』
16 

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夜ドラ「VRおじさんの初恋」 （第13話・2024/4/22） 感想

NHK総合・夜ドラ『VRおじさんの初恋』
公式リンク>：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第13話／第4週〔全8週・32話〕の感想。

なお、原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。

---

手術を終え自宅に戻った穂波だったが、告げられた病状を直樹（野間口徹）に伝えられないでいた。ホナミ（井桁弘恵）から「また家に遊びに来て欲しい」と誘われたナオキ（倉沢杏菜）は目の前にあるカレーとパフェに例えて「現実とＶＲは別物」だと断るが、ホナミの熱意に押し切られ再び穂波の家を訪れることに。一方、穂波が退院した知らせが飛鳥（田中麗奈）の元にも届くが、飛鳥は全く気にする素振りを見せないでいた。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

---

原作(漫画)：暴力とも子『VRおじさんの初恋』
脚本：森野マッシュ（過去作/ｹの日のｹｹｹ）
演出：吉田照幸（過去作/あまちゃん,ｴｰﾙ,富士ﾌｧﾐﾘｰ） 第1,2週
　　　桑野智宏（過去作/ｳｪﾙかめ,あまちゃん,おかえりﾓﾈ） 第3週
　　　石川慎一郎（過去作/ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,らんまん）
音楽：渡邊崇（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
主題歌：Ｃ＆Ｋ「ハートビート」
挿入歌：Ｃ＆Ｋ「旅人」
制作統括：桑野智宏（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
　　　遠藤理史（過去作/ﾅｲﾌの行方,下町ﾎﾞﾌﾞｽﾚｰ,木曽ｵﾘｵﾝ）
※敬称略

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パフェとカレーで、ごちゃ混ぜにした世界観が伝わってくる

原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。
だが、ネタバレは基本的に書かない。

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！ 当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

原則として、原作と実写ドラマ版は比較しない立場だが。

実写版ドラマとして、野間口徹さんと坂東彌十郎さんが VRゴーグルを装着して演技しておられるのが面白いを超えて、実にいい感じ。

恐らく、倉沢杏菜さんと井桁弘恵さんが、うまくアバターを演じて、現実と VRを切り分けてくれているから、楽しめるのだと思うが。

　

それにしても、（当然のことだが）映像として、パフェとカレーのミスマッチが異様に絶妙。

更に、ふたつをごちゃ混ぜにした世界観が、パフェとカレーでちゃんと伝わってくる。

リンゴが登場したから、てっきりカレーかと思いきや、ラタトゥイユ風に、カスレ風に、キッシュ風で南仏料理？？？

気が合うのか合わぬのか、これこそが恋心なのか、今一つつかめないが、そういう不思議な感情が恋心だったかも…

あとがき

味のないサラダが、いろんな意味で味気ないサラダに なったワケですね…

直樹（野間口徹）と穂波（坂東彌十郎）のシビアでリアルな現実を描くのかと思いましたが。

週明けは、真面目なナオキ（倉沢杏菜）天真爛漫な美少女・ホナミ（井桁弘恵）のやり取りにじ～～んとしましたよ。

今週も、地道に応援します。。。

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管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます! VRおじさんの初恋 (ZERO-SUMコミックス) 暴力とも子(著) 一迅社 2021-2-25 ￥1,100(記事投稿時)  Amazonで購入  Kindleで購入  楽天市場で購入  楽天koboで購入

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 

---

【"2025年1月期/冬ドラマの期待度" を投稿＆更新しました】
2025年1月期/冬ドラマの期待度の視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!?の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。

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アンメット ある脳外科医の日記 （第2話・2024/4/22） 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、TikTok

第2話『左の感覚失った少年…日記にはない秘密』の感想。

なお、原作(漫画)である、子鹿ゆずる(原作)･大槻閑人(漫画)『アンメット－ある脳外科医の日記－』は、既刊13巻全巻(2024年4月16日現在)を既読。

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ミヤビ（杉咲花）は助手として手術に参加し、ヤビの主治医である大迫（井浦新）と看護師長の津幡（吉瀬美智子）の反対を受ける。その後、高校生の鎌田亮介（島村龍乃介）が右脳損傷で左半側無視の後遺症を抱えて入院し、ミヤビは彼のリハビリを支援する。亮介はサッカー復帰を目指し、ミヤビも不安と戸惑いを感じながらも、三瓶（若葉竜也）のサポートを受け取る。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：子鹿ゆずる(原作)･大槻閑人(漫画)『アンメット－ある脳外科医の日記－』
脚本：篠﨑絵里子（過去作/ｸﾛｻｷﾞ2006､2022,朝ﾄﾞﾗ｢まれ｣､竜の道）
演出：Yuki Saito（過去作/おっさんずﾗﾌﾞｼﾘｰｽﾞ,ﾘｴｿﾞﾝ-こどものこころ診療所-） 第1,2話
　　　本橋圭太（過去作/DOCTORSｼﾘｰｽﾞ.ｸﾞﾚｲﾄｷﾞﾌﾄ）
主題歌：あいみょん「会いに行くのに」
オープニング曲：上野大樹「縫い目」
音楽：fox capture plan（過去作/ﾔﾒｺﾞｸ､SUPER RICH､ﾌﾞﾗｯｼｭｱｯﾌﾟﾗｲﾌ）
Ｐ：米田孝（過去作/ｺﾝﾋﾞﾆ★ﾋｰﾛｰｽﾞ~あなたのSOSいただきました!!~）
　：本郷達也（過去作/星降る夜に,リビングの松永さん）
※敬称略

---

「障がい」の表記について

当ブログでは、人や人の状態を表す場合、原則「障がい者」「障がい」と表記としています。
※法令、条例、規則などからの引用や固有名詞は対象としていません

かなり脚本家は苦戦中、いや悶絶中、いいや絶讚奮闘中

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

冒頭の構成からしても…
かなり脚本家は苦戦中、いや悶絶中、いいや絶讚奮闘中と称えたい！

そう考える理由がある。

普通の連ドラの第2話の冒頭なら、ほぼ間違いなく“前回のおさらい”から始めるはずだ。

第1話未視聴者へのサービス含めて、初回のダイジェストで事件を大々的に扱って。

一息入れて、今回のファーストシーンへ直結だ。

記憶障害の主人公・ミヤビ（杉咲花）が三瓶（若葉竜也）の助手として、手術に参加したことは大きな波紋を呼び。

ミヤビの主治医である大迫（井浦新）と看護師長の津幡（吉瀬美智子）が、院長の藤堂（安井順平）の「危険極まりない行為だ」に右へ倣えで、ミヤビと三瓶に猛抗議… のくだりだ。

しかし、脚本家はそうは書かなかった。

ミヤビが今作の主人公であることを強調するため

なぜ、そうしたのか？

それは、ミヤビが今作の主人公であることを強調するためだと思う。

ご存じの方も多いと思うが、原作(漫画)の主人公は三瓶医師だ。

三瓶がミヤビの治療をするために帰国するのだ。（これ以上は書かない）

でも、今作の企画では主人公をミヤビに改変した。

改変の是非を問うのは、ここではやらない。
原則、原作と実写ドラマ版は比較しない立場だから。

冒頭の約２分間は絶讚奮闘中の証しの一つ

で、話を「なぜミヤビを強調できるのか？」に戻す。

大迫教授、藤堂院長、津幡看護師長に責められたミヤビが、次の大迫の言葉を胸に、もう一歩踏み出すことを強調できるからだ。

大迫「後遺症のある君にしか
　できないことがあるはずだよ」

かなり慎重派なミヤビらしく、今は焦らずに後遺症のある自分にしかできないことを探そうと思い直す姿にスポットライトを当てるという計算があったと思う。

これを、時間軸どおりの流れ「手術で補助 → 反省会」で描くと、「ああ、そういう内容だったよね」で終わってしまう可能性が高い。

でも、「反省会(注意)→ 手術(回想) → 反省会(指導)」にしたことで、「あの医療行為は正しかったのか？」と視聴者に疑問を投げかける形になるのだ。

医療ドラマの見どころの一つとして、「自分が、家族が、知り合いが患者だったら、この医者は…」的な没入感や感情移入といった共感性があると思う。

今作は、毎回一話完結のゲスト患者が登場するが。

恐らく作り手は、主人公のミヤビとゲスト患者の両方に没入し感情移入してほしいと思って作っていると思う。

そうなると、「まだ第2話」だから、まずはミヤビに共感させる必要がある。

だって、ミヤビに共感しなければ、ミヤビの治療にも共感できないわけだから。

長くなったが、これらの意味から、冒頭の約２分間は絶讚奮闘中の証しの一つだと思う。

苦戦中、悶絶中に見えた部分

では、奮闘中の一方で、苦戦中、悶絶中に見えた部分も解説してみる。

結論からいうと。

「不慮の事故で脳を損傷した脳外科医・ミヤビの日々を描いた日記的な医療ドラマ」と。

「過去を忘れたミヤビと元婚約者・三瓶の謎解きドラマ」と。

「不慮の事故で脳を損傷した脳外科医・ミヤビが主治医の医療ドラマ」の３つがうまく重なって見えないのだ。

好意的に見れば、“ミヤビだからできる治療” になっている。

しかし、冷静に考えれば、優秀な脳外科医なら患者の高校生の鎌田亮介（島村龍乃介）が逃げ込んだ場所くらいわかるはずだ。

それこそ、歴代の医療ドラマの名医なら一瞬でたどり着くレベルだと思う。

ノートを見て覚醒するのが "40分前後" なのは遅すぎる

だから、ここは、

「ミヤビの日々を描いた日記的な医療ドラマ」と「ミヤビと三瓶の謎解きドラマ」を、もっと減らす、薄めるべきだったと思う。

で、ミヤビに医師として戻ってほしいと願う三瓶からの流れで「ミヤビが主治医の医療ドラマ」をもっともっと強調して良かったと思う。

「結構、ミヤビが高校生のリハビリに付き添って、頑張っている場面があったけど」と思う人がいるかもしれない。

しかし、リハビリは理学療法士や作業療法士、トレーナーなどの仕事なのだ。

院長と教授から「脳外科医として動くな！」と言われているから、こうなってしまうのは分かる。

それとしても、１時間枠のドラマとしては、病院を抜け出した高校生から、ノートを見て覚醒するのが “40分前後” なのは遅すぎるというか、そこまでが長過ぎると思うのだ。

それこそ、医療ドラマあるあるなのは承知しているが、もう少し「飲み会」を減らして、ミヤビがいつもより早起きしてノートを見直すシーンを増やすとか、逆に詳細に書き込む様子を印象付けるとか。

要するに、タイトルにも入っている「ある脳外科医の日記」を、もっともっと意味あるモノ、ミヤビの本音。ミヤビの脳外科医としての才能みたいなものの象徴して描くべきだと思う。

私の「お買い物メモ」とは違うわけだから。

"リハビリの辛さ"を描くのは悪くない

期待している作品だから、敢えて私も本音で書いてみた。

しかし、今回も私の心に響いたシーンもたくさんあった。

例えば、直球だがリハビリの辛さの描写だ。

私も、未だに週２回４年以上整形外科病院の理学療法士の指導の下、自宅で一年365日休むことなく１時間のホームリハビリをやっている。

休むと… う～ん、簡単にいうと連続歩行ができなくなる… のだ。

でも、毎日やっているから、日常生活に支障はない。

今作も、リハビリの辛さと、乗り超えれば先があることが描かれたのは良いことだ。

"泥臭い医師と患者の信頼構築"は最近のドラマとして秀逸

もう一つ挙げるなら、終盤での文字どおりの「泥臭い主治医と患者の信頼関係の図」だ。

わざとらしい泥水と水溜まりなのはご愛嬌としてスルー。

最近の医療ドラマは、すぐに患者が脱走するのもスルーする。

しかし、お互いに泥まみれになって座り根で「日記」をはさんで二人が互いに信頼をし合う関係になったのは良いと思う。

私の妻も看護師で助産師だが、産婦人科の現場勤務でなくなった今も、30年以上前に赤ちゃんを取り上げた妊婦さんと交流があるし。

妻が取り上げた赤ちゃんが「私も大きくなったらナースになる」と宣言して、今、救急救命で看護師として働いているなんてホントの話もあるのだ。

院内でのゴタゴタを描くドラマが増えているが、やはり医療ドラマの醍醐味は、医師と患者のやり取りだと私は思う。

そこを、もっともっとブラシュアップしたら、更に化けると思うので期待したい。

あとがき

第2話になって、サブキャラクターの出番が増えて、群像劇の匂いが強まったのも気になります。

“大人の事情” は理解しますが、それをやっちまうと、一瞬で「ミヤビが主治医の医療ドラマ」は薄まるはず。

だって、サブキャラたちも“謎解き”に参入するのは目に見えていますから。

どうか脚本も演出も余計なことはせずに、「主人公はミヤビ」だけやってほしい。

本当、「脳障害のミヤビ」を強調する、ちょっとしたさじ加減の問題だと思いますよ。

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【これまでの感想】
第1話 

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