連続テレビ小説「虎に翼」 （第23回・2024/5/1） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第23回／第5週『朝雨は女の腕まくり？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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検察の取り調べに耐えかねたと認めた直言（岡部たかし）だが、証言を覆すつもりはないと言う。穂高（小林薫）は寅子（伊藤沙莉）を共亜事件に関わる弁護士たちに紹介。寅子らが確認した調書内容の誤りを軸に、無罪を主張しようと提案する。寅子は帝都新聞の記者・竹中（高橋努）に記事にしてほしいと依頼。竹中は危険なマネをするなと寅子に忠告するが、寅子と花岡（岩田剛典）に怪しい男たちの手が伸びる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学 法学部 専任教授）
料理指導：赤堀博美（過去作/花咲舞が黙ってない,厨房のありす）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

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昨夜は、米津玄師さんの今作の主題歌に関する秘話が放送

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

今朝は、NHKドラマ10『燕は戻ってこない』、夜ドラ『VRおじさんの初恋』、TBSドラマストリーム『からかい上手の高木さん』に続く、４作目の感想だからお昼跨ぎになってしまった。

代理母出産、オッサンの初恋、初恋キュンもの、そして当時の日本を震撼させた「帝人事件」がモチーフの今回だから、幅があり過ぎて、頭の切り替えが大変だ。

更に昨夜は、『ニュースウオッチ９』で米津玄師さんの今作の主題歌に関する秘話が放送されたから、ホント忙しい。

なお、米津さんのインタビューについては、あとで簡単に触れてみる。

視聴者の興味関心を「寅子の成長物語」に食い止めるセリフ

アバンタイトル明けの寅子（伊藤沙莉）の印象的なセリフだ。

寅子「法は 強き者が弱き者を
　虐げるためのものじゃない。
　法は 正しい者を守るものだって
　私は信じたいんです」

第10回では、寅子の法律に対する認識は次のようだった。

寅子「私はね 法は弱い人を守るもの。
　盾とか 傘とか 温かい毛布とか
　そういうものだと思う」

しかし、今回では一段昇格して、「正しい者を守るもの」だと “信じている” になった。

身内が絡んだ事件であることも当然に変化の理由だとは思うが。

それ以前に、寅子がこれまでの “公私” にわたって培ってきた “法の精神” が格上げした証だ。

ついつい、共亜事件そのものの展開や顛末に関心が移ってしまいがちだが。

うまく、視聴者の興味関心を「寅子の成長物語」に食い止めるセリフになっている。

更に、なお一層 “トラつば・アベンジャーズ” のリーダーとしての風格も感じる。

やはり、『NHKスペシャル』の再現ドラマではないのだから、ヒロイン像の確立と植えつけは大いに意味があると考える。

男尊女卑の時代に、男性が女性の助っ人になるのは悪くない

中盤に登場した新聞記者・竹中次郎（高橋努）とカメラマンの活躍も、本当に “トラつば・アベンジャーズ” の助っ人らしい動きだ。

ゴシップネタを常に探している下衆な記者であり、時には寅子にアドバスをくれるいいやつだ。

花岡悟（岩田剛典）や轟太一（戸塚純貴）も “いいやつ” だが、“トラつば・アベンジャーズ” が女性ばかりだからこそ、男性キャラの助っ人がいきてくる。

べつに男女差別をしているわけではない。

今作が、男尊女卑の時代を描くドラマだからこそ、男性が女性の助っ人になるのは悪くないと思う。

もちろん、最初から “トラつば・アベンジャーズ” に男子が入っていても良いのでは？ の意見もあろうが。

それだと、これをいったら元も子もないが、三淵嘉子さんをモデルにした意味がなくなる… と、思う。

「ごめんなトラ」を効果的にするエキストラの使い方に注目

竹中が寅子を襲った男たちを追っ払った場面で注目してほしい演出がある。

それは、「ガキが 足突っ込んでいい事件じゃない」のときの背後の男子学生と二人の女子学生を含めた複数のエキストラだ。

この事件がごく内輪の事件でないことを表現する一つの手段だったと思う。

人気(ひとけ)のある大通りで乱闘騒ぎを起こす設定にしたことで、襲撃犯が人目も気にせずという切羽詰まった感じも出るし、偶然居合わせた人たちの恐怖心も描ける。

このことで、のちの直言（岡部たかし）が、娘が襲われたことを非常に怖がることが強調されるし。

その延長線上に、ラストの直言のひと言が自分自身の重圧に聴こえてくる）と思う。

直言「ごめんな トラ」

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今作の「タバコ」「喫煙者」の描き方を深掘りしてみた

さて、どうでもいい深掘りをやってみる（笑）

父親が超ヘビースモーカーだったから、超々タバコ嫌いの私が注目した演出が、記者の竹中が寅子に中古した直後、タバコの空き箱を地面に叩きつけて捨てるくだりだ。

タバコを使った演出は、特に昭和のころの古今東西の映画やテレビドラマで多用されたのはご存じだと思う。

一概に決めつけることはできないが、劇中に登場するタバコは「男性の強さや乱暴さの象徴」を表現する役割になることが多い。

今回では、竹中の男性としての強さを強調するとともに、竹中がタバコを買い足す間もないくらいに取材に明け暮れた日々をも表現していると思う。

で、興味深いのは、今作に登場する男性キャラクターのほとんどが非喫煙者だってことなのだ。

前回での錦田力太郎（磯部勉）や雲野六郎（塚地武雄）が一堂に会したオッサンだらけの社交場のシーンでも、喫煙者率はほぼゼロなのだ。

これを「現実離れしすぎ！」と捉えるか、「令和のドラマなんだから」と捉えるかは人ぞれぞれだ。

私は、フィクションだからといって安易に “煙モクモク” を再現すればいいってものではないと思う。

むしろ、今回のタバコの空き箱のように適材適所で「時代」や「キャラクター」を表現するアイテムとして登場させる程度が、不適切でない令和のドラマ制作だと思う（笑）

近い将来、爪切りも「昔はあった…」の演出になるかも？

もう一つ注目した演出が、貴族院議員の水沼淳三郎（森次晃嗣）が咳き込んでイラっとしながら爪を切る場面だ。

「パチン」という爪切りの音が印象的に強調してあった。

爪切りを解説する必要なないと思うが、長くなった爪の余剰部分を短く切るための用具や行為のことの総称だ。

そう、「余分な部分を切る」こと。

よく、時代劇では、悪代官が松の盆栽をハサミでパチンと斬る場面があるが、それの昭和版と思えばピッタリだ。

私はコロナ禍からそうしているが、最近では、「爪切りを使わない」が一般的になりつつあるのでは？

爪切りを使うと、爪に大きな負担を与えるから、爪やすり（ネイルファイル）を使っている。

もしかすると、近い将来、タバコのように、爪切りも「昔はあった…」の演出になるかも。

本当、どうでもいいことだが。

今作では、桂場がどのように描かれるのか大いに楽しみ！

さ～て、ぼちぼち締めくくろう。

第20回の感想に書いた『「共亜事件」のもとになった「帝人事件」をプチ解説』を読んでくださった方は驚かなかったと思うが。

ここ最近、出番が少なかった、甘党の桂場等一郎（松山ケンイチ）が登場。

屋上で武井裁判長（平田広明）が桂場に話しかける。

武井「君の法曹としての人生を
　左右するかもしれないが 助けてくれるか？」

史実によれば、帝人事件は、戦前の司法史において政治的圧力に対抗し、司法が権威を維持した重要な事件であり。

そんな勇気ある判決を下した裁判官が「石田和外」であり。

その「石田和外」がモデルになっているのが「桂場等一郎」なのだ。

今作では、桂場がどのように描かれるのか大いに楽しみだ。

あとがき

重く強い空気感が漂う中で、いい感じに肩の力を抜いてくれたのが、次のナレーションの前後です。

Ｎ「思わぬ形で 桂場等一郎と再会を果たしました」

甘味処での「食べかけの団子」に、傍聴席で落胆＆後悔しまくりの寅子の母・はる（石田ゆり子）の顔。

緩急の落差が大きすぎますが、これくらいダイナミックなのも楽しいですね。

それにしても、キャラクター名と俳優名を合致させて書くのが大変なくらい、大量のキャラを盛り込んできました。

でも、ちゃんと一人ひとりを描き分けているのが本当に秀逸だと思います。

事件の結末は見えているので、その過程と結末に、どうやって寅子を絡め、ホームドラマも描きつつ、法廷の外にいる “トラつば・アベンジャーズ” を ＜映像で見せて（show）魅せる（fascinate）べき！＞ をやり遂げるのか、大いに楽しもうと思います。

米津玄師さん楽曲秘話　今の時代を生きる人へのメッセージ

詳しいことは、見逃し配信で確認していただくとして。

米津玄師さんは、「ひょうひょうとしながらも、凛として進んでいく」「過酷な現実があるからこそ　にこやかにぶち切れる」を体現するような主人公のイメージで、主題歌「さよーならまたいつか！」を書いたそうです。

だから、思い詰めた、やり切ったみたいな「さようなら」ではなく、軽い感じの「さよーならー」として長音記号（ー）を用いたと。

そして、今作のメインタイトル映像で使われている次の歌詞の部分について。

100年先も憶えてるかな 知らねえけれど
さよーならまたいつか！

100年先には自分は生きていないし、誰も覚えていないだろうけど。

名もなき誰かが作った「ちょっとずつでも幸せになりたい」と願って作ったものは残り、その積み重ねが文化であり尊いことだと話しておられたのに共感しましたね。

更に、今作のメインタイトル映像ではカットされている大ラスの大サビの歌詞についても言及されていました。

生まれた日からわたしでいたんだ 知らなかっただろ

とどのつまりは、人間は最初から「私は私」で、人生は、ある意味で「自分探しの旅」のようなもので。

次第に変わっていくというよりも、“そもそもの私” を見出すために死ぬまで生きるのだと。

で、その私は忘れ去れても、私が残した何かは残るのだと。

私は、「たかが俺の人生じゃん！ でも、100年後には、されど俺様の人生だったんだよ」って感じに受け止めました。

ああ、長かったー
皆様も、最後までお疲れー様でした（謝）

ニュースウオッチ９▽米津玄師さん楽曲秘話　今の時代を生きる人へのメッセージ 

妄想映画｢ﾄﾗつば･ｱﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ／ｳｨﾒﾝｽﾞ･ﾌｧｲﾄ｣

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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう？』
1 2 3 4 5 土 
第2週『女三人寄ればかしましい？』
6 7 8 9 10 土 
第3週『女は三界に家なし？』
11 12 13 14 15 土 

朝ドラ「虎に翼」は、「戦隊モノ」でなく「和製アベンジャーズ」だと本気で思う理由 

第4週『屈み女に反り男？』
16 17 18 19 20 土 
第5週『朝雨は女の腕まくり？』
21 22 

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拍手コメント返信（2024/5/1）：からかい上手の高木さん（第5話）

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

なお、"Web拍手のコメント"へ返信をする機能がないため、このような「お返事ページ」でお返事をいたします（謝）

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[拍手投稿]  牧太朗 さん  （2024-05-01 12:49:24）
ドラマストリーム「からかい上手の高木さん」 （第5話・2024/4/30） 感想 

この２人にほっこりさせられてます。

今回はあとがきにあるみっきーさん夫婦のやり取りにもほっこりさせられました。
私も劇場版行きたくなってきてます笑

※当方にて適宜改行を入れさせていただきました。

↓ここから管理人返信↓

制作側の思うつぼに完全にはまってしまいました（笑）

うちも「同級生同士」なので、ず～っとからかわれ続けてます（汗）

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ドラマストリーム「からかい上手の高木さん」 （第5話・2024/4/30） 感想

TBS系・ドラマストリーム『からかい上手の高木さん』
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第5話『バレンタイン』の感想。

●原作となった漫画・山本崇一朗「からかい上手の高木さん」は、全20巻（2024年4月現在）を完読。
●アニメ版は、全３期を未鑑賞。

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バレンタインデー当日。西片（黒川想矢）は、バレンタインデーで隙を見せたら高木さん（月島琉衣）にからかわれてしまうと、あえて平常心を心掛けていた。だが教室では、チョコレートをめぐり男子も女子もソワソワとしている。

チョコレートが欲しい男子、渡したい女子の思いが交錯する中、西片は隣の席の高木さんが気になって仕方がない。授業中、高木さんに話しかけられるたびにチョコを渡されるのではと期待してしまう西片。
一方の高木さんはいつもと変わらず、西片のことをからかうが…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作(漫画)：山本崇一朗「からかい上手の高木さん」
脚本：金沢知樹（過去作/半沢直樹2022,新･信長公記,Get Ready!）
　　　萩森淳（新･信長公記）
　　　今泉力哉（過去作/有村架純の撮休,杉咲花の撮休）
演出：今泉力哉（過去作/ｾｰﾗｰｿﾞﾝﾋﾞ,ｵｰ･ﾏｲ･ｼﾞｬﾝﾌﾟ!,時効警察はじめました）
音楽：大間々昂（過去作/ﾌｧｲﾄｿﾝｸﾞ､ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ､ｱﾄﾑの童,ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ)
主題歌：Aimer「遥か」
※敬称略

手鏡に西片を映す高木さんが…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

平成時代のバレンタインデーには、女神様のような女子が、下々の男子にまでチョコのお裾分けをしてくれる世界になっていたのか！

昭和のバレンタインデーは、モテ度合いの貧富の格差が客観視されるシビアな時代だったが（笑）

　

北条さん（早瀬憩）と浜口（永原諒人）の「手作りじゃないよな」なんて “大人っぽい” にお互いこだわっているが、中年夫婦の黄昏を感じさせる…

真野ちゃん（森永怜杏）と中井くん（川尻拓弥）のツーショットの後ろ姿は、ホントにお似合いのカップルに見えるし。

自分の口角が上がっているのをチェックする手鏡に西片（黒川想矢）を映す高木さん（月島琉衣）が、口角を上げながら歌う姿がカワ＆コワい（笑）

　

で、いよいよ下校時刻。

もう、これ以外に書くことはない。

西片、そろそろ気づけぇ！！！

あとがき

今回が折り返しですね。

でも、高木さんが引っ越すまで、劇中では１か月半。

劇場版公開まで、30日。
恐らく残りは4話なので、どう展開してつなげるのか楽しみです。

劇場版は見る予定はありませんでしたが…

我が家の “からかい上手の奥さん” が「あなたは見ないんだよね。私は一人でも見に行くけど…」だって…（苦笑）

※Netflixにて先行配信中ですが、ネタバレコメントはぜひお控えください（願）

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第1話 第2話 第3話 第4話 

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夜ドラ「VRおじさんの初恋」 （第18話・2024/4/30） 感想

NHK総合・夜ドラ『VRおじさんの初恋』
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第18話／第5週〔全8週・32話〕の感想。

なお、原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。

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直樹（野間口徹）と穂波（坂東彌十郎）と葵（柊木陽太）。ぎこちない３人だったが、スマホゲームをきっかけに直樹と葵が意気投合し和気藹々とした空気になる。しかし、葵はＶＲで誰かと話す穂波を見てしまい、トワイライトにログインし自身のアバター「アオイ」（井上音生）となり穂波の姿を探し始める。「命の森」でナオキ（倉沢杏菜）とホナミ（井桁弘恵）を見つけた葵だったが、目の前で２人がキスをするのを目撃してしまう。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作(漫画)：暴力とも子『VRおじさんの初恋』
脚本：森野マッシュ（過去作/ｹの日のｹｹｹ）
　　　吉田照幸（過去作/脚本担当は朝ﾄﾞﾗ｢ｴｰﾙ｣の第4週のみ） 第5週
演出：吉田照幸（過去作/あまちゃん,ｴｰﾙ,富士ﾌｧﾐﾘｰ） 第1,2週
　　　桑野智宏（過去作/ｳｪﾙかめ,あまちゃん,おかえりﾓﾈ） 第3,4週
　　　石川慎一郎（過去作/ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,らんまん）
音楽：渡邊崇（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
主題歌：Ｃ＆Ｋ「ハートビート」
挿入歌：Ｃ＆Ｋ「旅人」
制作統括：桑野智宏（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
　　　遠藤理史（過去作/ﾅｲﾌの行方,下町ﾎﾞﾌﾞｽﾚｰ,木曽ｵﾘｵﾝ）
※敬称略

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15分間、シュールすぎる映像の連続！

原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、読了しました。
でも、ネタバレは基本的に書きません。

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葵(M)「とんでもないものを見てしまった
　一睡もできなかった」

令和の中学生・芦原葵（柊木陽太） は、眠れないだけでグレないのがスゴイ（笑）

わき道に逸れるのは、これくらいにして… と。

いよいよ、ついに、とうとう、VRゴーグルなしで、倉沢杏菜さんが野間口徹さんに、井桁弘恵さんが坂東彌十郎に見えるようになってしまった（爆）

逆は、まだないが、時間の問題かも？

やはり、恋愛モノには、迷って悩ませまくる魅力的な恋敵や、ご親切に煽りまくる恋の指南役は必要不可欠な要素だ。

で、今作が今回で盛り込んできたのが後者だ。

それも、オッサンたちの恋の指南役が孫の中学生とは！

映像がシュールすぎる！！

その直後の天真爛漫な美少女・ホナミ（井桁弘恵）に孫の葵が成り済ましたことを目撃した穂波（坂東彌十郎）が、咳き込みながらお説教するシーンも、どこかコミカルで、これまたシュール。

これだけでも満腹なのに、真剣な面持ちで穂波が言う次のセリフが衝撃的だ。

穂波「飛鳥には言うなよ いいな」

ここから… である。

あとがき

原作(漫画)も十分に面白いですが、生身の人間が演じると妙な生々しさが加わって味わいが変わりますね。

これまで「ちょっと気持ちが悪い」なんて感じた人も、ここからなら楽しめると思います（笑）

それにしても、直前のドラマ10『燕は戻ってこない』のギャップがありすぎて、切り替えられない…

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 

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NHKドラマ10「燕は戻ってこない」(全10回) （第1話・2024/4/30） 感想

NHK・ドラマ10『燕は戻ってこない』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)

第1話〔全10回〕の感想。

なお、原作(小説)となった桐野夏生『燕は戻ってこない』は未読。

---

派遣社員として暮らすリキ（石橋静河）は悩んでいる。職場の同僚、テル（伊藤万理華）から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基（稲垣吾郎）とその妻、悠子（内田有紀）が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作(小説)：桐野夏生『燕は戻ってこない』
脚本：長田育恵（過去作/群青領域,朝ﾄﾞﾗ｢らんまん｣）
演出：田中健二（過去作/朝ﾄﾞﾗ｢ｶｰﾈｰｼｮﾝ,半分､青い｡,なつぞら｣） 第1話
　　　山戸結希（過去作/映画｢溺れるﾅｲﾌ｣,映画｢21世紀の女の子｣）
　　　北野隆（過去作/半径5ﾒｰﾄﾙ,ｴﾙﾋﾟｽ-希望､あるいは災い-）
音楽：Evan Call（過去作/ﾊﾗｽﾒﾝﾄｹﾞｰﾑ,鎌倉殿の13人）
制作統括：清水拓哉（過去作/正義の天秤 Season2,生理のおじさんとその娘）
　　　磯智明（過去作/なつぞら,十三人の刺客,どうする家康）
※敬称略

今作の感想で、「代理出産」などの議論をするつもりはない

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

恐らく、2024年の春ドラマの最遅の連ドラが今作だ。
そして、放送告知のときから、ひそかに期待をしていた作品だ。

我が家は、結婚35年ほどで子なし夫婦世帯。
妻は助産師で既に数百人の赤ちゃんを取り上げているし。
私は1,000組超の結婚披露宴の演出を手掛けている。

従って、結婚、出産などについては、いろいろ考えがある。

が、今作の感想で、「代理出産」などの議論をするつもりはない。
※コメントにかかれても、基本的に無視します。

更に、原作は未読だが、場合によって最終回放送前に読むかも？

女性という性、生きる女性の過程と着地点における母性と非母性

今作は、生殖医療の発達で選択肢が広がった令和の女性たちを “代理母” をモチーフにして描きつつ。

女性という性（さが＝人間の善悪のことで特に欠点・短所・悪癖を示す）の新たな多様性や。

女性として生まれて死んでいくまでの過程と着地点における母性と非母性を扱った作品のようだ。

※「非母性」とは、結婚や出産をしない、出産を選択しない、子どもを持たない女性の生き方を含めた概念のこと。

決して好きな世界観ではないが怖いもの見たさは十分に刺激

さて、概要はこれくらいにして、本編の感想だ。

本編の冒頭は、「日本産科婦人科学会の代理懐胎に関する見解」を掲げた直後、主人公である‘リキ’こと大石理紀（石橋静河）の意味深で痛烈なモノローグで幕を開けた。

リキ(M)「なにもピーピー騒ぐことじゃない。
　要は ただ 卵の話だ」

確かに、広義で考えれば「卵の話」だ。

恐らく、この冒頭は一種の江戸幕府の踏み絵のようなものだと思う。

この踏み絵を許容できれば今作を楽しめるというか、見続けて何かを受け止められる可能性はあるが。

踏み絵を踏めない人は、下衆でグロくて品格のない作品だと不快で面白くないと思うでしょ？ ってことだ。

因みに私は極端な高所恐怖症だからバンジージャンプはおろか、そこらの川にかかる橋ですら下を見られないし、VRの世界で津ビル間の綱渡りもできない人間だ。

しかし、好奇心は旺盛だから、巨大観覧車だって、ジェットコースターだって、タワテラだって大好きだ。
※「タワテラ」とは、東京ディズニーシー人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」のこと。

そう、今作も決して好きな世界観ではないが、私の怖いもの見たさは十分に刺激したから、こうして書いているわけだ。

代理母の裏で描かれるのは、「セレブ VS 貧困」の対峙構造

もう少し掘り下げてみる。

序盤で、リキが「雇用契約期間終了予告通知」を令和4年末に受け取った回想が入る。

リキは、貧困から抜け出そうとするが簡単ではなく。

昭和のオッサンから見たら「令和生まれの象徴、権化」といいたくなるような‘テル’こと河辺照代（伊藤万理華）の勧めで代理母になる道を選択する。

一方で、どうやら、のちにリキに代理母を依頼すると思われる夫婦、元バレエダンサー・草桶基（稲垣吾郎）とその妻、悠子（内田有紀）、基の母で悠子の義母・草桶千味子 （黒木瞳）が登場する。

リキとテル、草桶家で描かれるのは、「セレブ VS 貧困」の対峙構造だ。

特に、ラスボス風に描かれるのが、母・千味子の “草桶家の血筋” へのこだわりと、息子・基の自身の遺伝子へ執着心とでもいおうか。

中絶経験を自分の女性としての価値だと認められたことで…

逆に、リキの選択の理由は、貧困からの脱却だけではない。

テルからインプットされた「一度ぐらい『女で得した～』って笑おう！」からの「人の役に立ちたい」との嘘のドナー登録の理由であり。

アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社のエージェント・青沼薫（朴璐美）に、弱点だと感じていた中絶経験を自分の女性としての価値だと認められたことで、確証バイアスが刺激されたことも理由だ。

その裏に、代理母制度が孕んでいる経済的格差によって搾取される女性たちの問題があるのに… だ。

小難しい描写は程ほどに多く人が触れる機会を作ってほしい

長くなったから、まとめよう。

今作はきっと、リキとテル、基と悠子が劇中で変化し、成長する姿を描くのだろう。

だって、そうしないと問題提起するだけのドラマで終わるからだ。

そう予想するのは、今作の脚本家・長田育恵氏の最新作が、NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』（NHK／2023年前期）で、かなり特異な日本の植物分類学の父である牧野富太郎の史実を、朝ドラらしいホームドラマに落とし込んだ実績があるからだ、

あまり、小難しい描写ばかりにせずに、コミカルで和やかな部分も盛り込んで、多く人が触れる機会を作ってほしい…

あとがき

この類の問題提起が強いドラマは、「ただの卵の話」だと思いつつ見る感覚も必要だと思います。

と同時に、「自分だったら」「我が子、親戚、友達だったら」の仮定と想像の視点もあって良いと思います。

もちろん、見ない、触れない、考えないも自由です。

でも、世界で起こっている事実として、“無知の知”からの脱却をやっても良いかなとは思いますが。

今後の感想は、非常に疲れるので、その都度考えます（笑）

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