まんぷく （第51回・11/28） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『まんぷく』（公式サイト）
第9週『違うわ、萬平さん』の 『第51回』の感想。


※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

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ダネイホンの試作品は大失敗。萬平さんは改良して、再びみんなに試食してもらうも、変わらず大不評です。ある日、うまくいかない開発に苛（いら）立つ「ダネイホン組」と、ほったらかしで不満がたまる「塩作り組」の間で大げんかが発生！萬平さんはようやく自分のせいで、みんなの間に亀裂ができていることに気づきます。福ちゃんから「まずは周りの人を幸せに」と助言を受けた萬平さんは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

物語の散漫化と演出家の迷走が手に取るように分かるアバン

今回のアバンタイトルを見ても、今週（第9週）から突然に本作の演出初担当となった保坂慶太氏の演出が混迷しているのが手に取るように分かる。先日のように、今回はアバンの構成を映像順に書き出してみると良く分かると思う。

　【1】萬平がダネイホンに集中し過ぎて「塩作り組」が不満をためている。
　【2】福子は、自分と源を気に掛けない萬平に不満をためている。
　【3】神部とタカが親密になっている。それが気になる従業員たち。
　【4】育児をする福子。溜め息をつく福子。
　【5】夫婦喧嘩を焚き付ける鈴。
　【6】源を気にしてやって来る萬平は、結局ダネイホンのことだけ。
　【7】結局、萬平にガツンと言えない福子。

約2分間のアバンに7つの項目があった。一見盛りだくさんに思えるが、よ～く精査してみれば、萬平はダネイホン開発のことしか頭に無く、神部とタカはなぜかイチャイチャしており、ヒロインの福子は育児をしているだけなのだ。

この状態で既に水曜日。本作の散漫化が進行し続けていることと、演出家が何をどの程度描いて良いのか迷走しているのが分かってしまったアバン。もう、アバンはしばらく休んだ方が良いと思う。おっと、こんなことを『半分、青い。』でも毎朝書いたのを思い出した。なんか、いや～な予兆だ…

慰労会をやった福子が閃かないのは連ドラとして崩壊してる

本編が始まっても、内容はアバンの延長線上で、美味しい栄養食品が出来ないことと、神部とタカ。ほぼ前回の丸写しだ。もう、今回は「捨て回」だと諦めたところに、咲の幽霊が登場。咲が福子に発破をかけるが、福子は「源ちゃん」と言うだけで、何かを閃く訳でも新たな行動をしようとする訳でも無く、寝ちゃう。

そこで、突然夜中に従業員たちの喧嘩が始まるが、それを阻止するのはバットを振りかざした鈴。確かに、ドラマとしては間違っていないが、先日から書き続けているように福子の役割が無さ過ぎる。そして、何よりおかしいのは、敢えて書かずに来たのだが書こう。

福子は、以前に一度社員たちの不満を解消するために慰労会を開催すると言う解決策を見出した過去があるのだ。そう、夫婦漫才をやった “あれ” だ。なのに、この場に及んでも福子はこんかことを言っている。

福子「世の中の人を喜ばせたいなら
　　　まず 自分の周りの人を幸せにしないと」

問題解決を萬平に委ねてしまったのだ。先日（劇中の時間では数か月前になるのか）には親友のハルにも、今回では幽霊の咲にも、「仕事に夢中な萬平さんを助けるのはあなたしかいない」と言われているのに…だ。

夫婦二人三脚どころか、"人でなし" のヒロインでは困る…

結局、今回の15分間で強調されたのは、福子が親友のハルと幽霊の咲のアドバイスも無視して、「社長なんだから萬平さん、お願いします」と問題解決を萬平に丸投げして一安心したことだけ。

何も、福子に驚くような奇策で問題解決しろと言っているのではない。自分のことを思ってくれる人たちの助言を真摯に受け止めて、夫のために何でも良いからして欲しいだけなのだ。これでは、夫婦二人三脚どころか、前作『半分、青い。』のヒロインのように “人でなし” になってしまうかも知れない。そんなヒロインが2作続きでは困るのだ。

あとがき

慰労会と言うのを一度描いているのですから、今回のラストの福子を見ても、福子のキャラクターが連ドラとして崩壊しています。

育児が大変だからとか、萬平に社長として立派になって欲しいとか、福子のスッキリしない言動の理由を好意的解釈できなくもないですが、あれだけ夫婦漫才までやったのですから、やはりここは福子が閃いてブレイクスルーするのが連ドラと言うものだと思います。

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【これまでの感想】

第1週『結婚はまだまだ先！』
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第2週『…会いません、今は』
7  8  9  10  11  12
第3週『そんなん絶対ウソ！』
13  14  15  16  17  18
第4週『私がみつけます！』
19  20  21  22  23  24
第5週『信じるんです！』
25  26  27  28  29  30
第6週『お塩を作るんですか！？』
31  32  33  34  35  36
第7週『私がなんとかします！』
37  38  39  40  41  42
第8週『新しい冒険！？』
43 44 45 46 47 48 第9週『違うわ、萬平さん』
49 50

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僕らは奇跡でできている （第8話・2018/11/27） 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『僕らは奇跡でできている』（公式）
第8話『家政婦さんは、お母さん!?』の感想。

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一輝（高橋一生）の言葉に絶句する山田（戸田恵子）。自分が長年抱えてきた秘密を知られているとは思わなかったのだ。その山田の反応に、どう接していいのか分からなくなった一輝は鮫島（小林薫）に相談。山田も義高（田中泯）に話すが、義高は知ったことを言わなかった一輝を面白がる。ぎこちない空気の中、一輝は黙っていた理由を聞いてみるが、山田は口をつぐんでしまう。育実（榮倉奈々）は2人の様子がおかしいことに気付き、心配する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：橋部敦子（過去作/フラジャイル、A LIFE～愛しき人～）
演出：河野圭太（過去作/HOPE～期待ゼロの新入社員～） 第1,2,5,8話
　　　星野和成（過去作/あいの結婚相談所、ハゲタカ） 第3,4,6話
　　　坂本栄隆（過去作/脳にスマホが埋められた！） 第7話
音楽：兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
オープニングテーマ：Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
主題歌：SUPER BEAVER「予感」

台詞が無くても、登場人物の心が見えて来る演出…

前回、気持ちが離れていた虹一（川口和空）とその母・涼子（松本若菜）を “相手のすごいところ100個言える” で、母子関係を見事に修復した一輝（高橋一生）。一輝の、人を見て何かを感じる “心のセンサー” の繊細さが、丁寧にドラマチックに描かれた。そして今回は一輝の「僕は 山田さんから生まれたんですよね」と言う衝撃の台詞から始まった。

衝撃的な場面なのに流れる劇伴は、これでもかと言う位に静かなピアノソロ。まるで、心がざわついて眠れぬ気持ちを静めるような演出。そして、そのピアノの最後の1音だけが、翌朝の相河家の全景のカットにまでこぼれて、風で葉が擦れ合う音が被さって来て朝食のシーンになる。

表面的には平静を保って食事をしているように見える一輝と山田（戸田恵子）の心の中は、正に昨夜の一輝の一言で、まるで “風で葉が擦れ合う” ような関係になった…と言うことを意図した演出 では無いだろうか。台詞が無くても登場人物の心が見えて来る。こう言うのが演出家の役割だと思う。

全ての登場人物が、互いに影響し合って変化し続ける意欲作

衝撃の一夜が明けた後の脚本も素敵だ。一輝と山田が1人で悶々と悩みを抱えるのではなく、一輝は恩師の鮫島（小林薫）に、山田は一輝の祖父・義高（ 田中泯）にそれぞれすぐに相談する。

前回で描かれた虹一の母・涼子もそうだが、現代人はなかなか人に相談出来ない。いざ相談となるとネットに書き込んで見ず知らずの人からアドバイスを貰ったりとまあ、医師を含めた赤の他人のお世話になったりすることが多い。しかし、本作の中の世界は、すぐに身近な人に相談できる今となっては “奇跡” のような世界観になっている。

そう、「本作も奇跡でできている」のだ。そして、親子三代に亘る壮大な時間の物語も、今は核家族化の進行で希薄になりつつある。本作には日本の古き良き時代の “血のつながり” の大切が、そっと忍ばせて描かれている。

誤解を恐れずに本作を例えるなら、本作は “人と人の関りの物語” だ。人と人が関わると、そこに何かが生まれ動き出す。実は、多くのドラマはそうやって出来ているのだが、本作はちょっと違う。それは、本編を見ると良く分かる。本作の全ての登場人物たちが互いに影響を与え合って受け止めて変化をし続けているのだ。

意図的にﾋﾟｱﾉの1音だけを次のｼｰﾝにこぼす（残す）演出の妙

さて、本編の最初は前回で描かれた虹一のその後だ。虹一は母に作って貰った「魔法の眼鏡」を嬉しそうに掛け、涼子は息子のいいところがたくさん見える「透明な魔法の眼鏡」を掛けているなんて、実にファンタジーなエピソードでホッとする。そして、ここでも先述したピアノの1音だけを次のシーンにこぼす演出があった。

公園でのピアノの劇伴が、育実（榮倉奈々）がやって来た相河家の玄関のシーンにこぼれていた。こうやって、意図的にピアノの1音だけを次のシーンにこぼす（残す）ことで、全く無関係に見える前後のシーンが “繋がり” を持つように感じる。これも本作が “人と人の関りの物語” であることを演出で魅せている訳だ。

一輝と山田の話への、育実の絡ませ方が秀逸!

山田主催の料理教室に育実が来たのは良いが、材料が揃っておらず山田が外に買い出しに行く。その間に一輝が帰宅したところで、こんな一輝と育実のやり取りがあった。

一輝「あの。水本先生は家族と仲がいいですか？」
育実「仲がいいってほどでもないですけど 仲が悪いわけでもないです」
一輝「言わなくてもいいこと 言ったことありますか？」
育実「はい あります」
一輝「そういうとき どうしますか？」
育実「べつに どうもしません。家族ですよね？」
一輝「はい」
育実「ちょっと険悪になっても普通にしてれば
　　　いつの間にか いつものとおりに戻ってます」
一輝「普通にしてれば」
育実「はい」

そして、買い物を終えて帰宅した山田と一輝のよそよそしい態度に、驚き困惑する育実。私は、このシーンに驚いた。今回は、単純に発覚した一輝と山田の母子関係を掘り下げ広げて行くのかと思っていたから、まさかそのエピソードに、それこそ赤の他人である育実を絡めるとは想像していなかったから。

そして、このシーンが、のちのあのシーンに繋がって…凄い内容になることも想像できなかった。

前回の虹一と涼子に、一輝と山田を重ねた天晴な構成!

30分過ぎ、ついに山田の口から真相が語られる。

山田「一輝さんが3歳のとき 洋志さんが…
　　　一輝さんのお父さんが亡くなりました。
　　　私は もっと頑張らなくてはいけないって必死になりました。
　　　必死になればなるほど
　　　一輝さんを苦しめてるってことに気付けませんでした」

ドラマとして良く出来ているなんて客観的な感想が、このシーンに合わないことは重々承知しているが敢えて書く。前回で描かれた虹一の “個性” が母親を苦しませ、苦しむ母親に虹一が苦しめられたエピソードに、今回の一輝と山田の過去をピッタリと重ね、前回では壊れた母子関係が修復されたから、こちらの母子関係も修復されるだろうと予想は出来るのだが…

このシーンでの一方的に語る戸田恵子さんの芝居を、無言の涙だけで受け取る高橋一生さんの芝居が驚異的に素晴らしいから、山田が話し終えた後の2人の関係が予想付かない。山田の話が終わって自室に戻る一輝の表情へ劇伴が先行して、祖父の所へ来た一輝へ繋がる。そこで、祖父・義高の口から一輝の「タコ嫌い」と「11年間」の謎も解ける。

これもまた “人と人の関りの物語” と言う訳だ。脚本に於ける山田の長台詞と先の読めない展開、2人の演技力、2人をじっくりと映像に収める演出、どれもが素晴らしかった。

山のｼｰﾝで、ﾄﾞﾗﾏの中での育実の存在感が一気に高まった

そして、このシーンが、のちのあのシーンに繋がって…凄い内容になると料理教室のシーンで書いた「あのシーン」の1つが、39分過ぎの育実と育実の元恋人・雅也（和田琢磨）が小高い山に登るシーンだ。

一輝との関りで明らかに心境が変化した育実が、自分の性格や言動の自己分析結果を雅也に語り、恋人関係修復には時既に遅しかも知れないが、夜の街に呼び出して…と言う安易なシーンにせず、自然を感じる場所に設定したのが良かった。そして劇伴は、夕食の支度をする山田のシーンにまで繋がって行く。

まるで、今度は山田と一輝の関係も時間は経ってしまったが、やっと修復させる予感を漂わせて…。単に一輝と山田の関係を描くだけでなく、一輝に影響を受けた育実を物語に盛り込んだことで、ドラマの中での育実の存在感が一気に高まった。これは凄いと思う。

"運命" は決まっていた衝撃で､"奇跡" は想像を超えた事実

そして、いつもはアバンタイトルで挿入される一輝の講義のシーンが、今回は終盤の一輝と山田の会話劇の中に盛り込まれる。一輝は、イヌがネコ目であると言う学術上の分類の話から、人間の役割上の分類が何の意味もないと言う話になり、目の前にいる山田が家政婦か母親であるかも全く重要でないと言う結論に導いた。

更に、自分がこの世に存在する “奇跡的な確率論” を熱弁する。このシーンが私は大好きだ。個人的な話で恐縮だが、私は2か月に1度のペースで菩提寺の墓参りをするのだが、いつも墓掃除をしながら心で唱えるのは、この一輝が熱弁した “奇跡的な確率論” であり、「ありがとうございます」と言う気持ちなのだ。

私は、このシーンで涙ぐんでしまった。人と人との繋がりを「運命」と言う人もいるが、「奇跡」とした方が輝くような気がする。「運命」は決まっていたことの衝撃だが、「奇跡」は想像を超えた事実。だから、このドラマのタイトルが『僕らは奇跡でできている」となる。見事な構成だ。

あとがき

先週の放送の翌日から、我が家では1日おきに妻の手作りの「ピリ辛きゅうり」と「ピリ辛こんにゃく」が夕食の食卓に並ぶようになりました。公式サイトに山田さんのレシピが掲載されているのを見つけて、毎日せっせと仕込んでは試行錯誤しているようです。

と言う訳で、このドラマは我が家にとって、ただ見るだけの存在を超えて生活に影響を与えています。こんなことも “奇跡” かも知れませんね。次回にも大いに期待します。

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拍手コメントへ返信 （2018/11/27,28の分）

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

いつもドラマや映画の感想にご賛同のWeb拍手やコメントを頂戴し、ありがとうございます。もちろん厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになります。
なお、"拍手コメント"にお返事をする機能が無いため、基本的に翌日以降にこの場でお返事を差し上げます（謝）

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[拍手投稿]  通りすがりの者ですさん （2018-11-27 13:00:52）
まんぷく （第50回・11/27） 感想

現代(平成)の価値観が無理矢理組み込まれてるみたいな気がする｡ 今って仕事より家族や自分の時間を大切にって風潮じゃないですか?(悪い事ではないけれど) 塩や栄養食品を作ってるのは萬平さんや塩menですし、彼等をメインに話を進めると、どうしても福子の影が薄くなる、けどヒロインでもあるから絡めないといけないし、苦肉の策なんですかね?

↓ここから管理人返信↓

むしろ、現代感覚に太古とした男尊女卑を詰め込もうとして失敗しているような気がします。例えば、戦後だの栄養失調だの言い訳や説明はしていても、劇中の人たちの感覚はほぼ現代。だから、萬平はただ大声を張り上げることしか出来ず、福子は夫を信じるだけ…では？

あの時代に、起業をし、発明で食って生きて行くなんて思考回路の男なら、余程の先進的な考え方の人だと思うので、もっと現代的な感覚を持っていても良さそうな気もしますし、そんな男と結婚した女なら同じような感覚ではないでしょうかね。いずれにしても、おかしな人間たちではありますが…

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[拍手投稿]  ゆきこさん （2018-11-27 23:50:18）
まんぷく （第50回・11/27） 感想

49と50を続けて観ました 先週から思ってた事なんですが 立花夫妻ってお金も人事も感覚が家族経営の判子屋のままやってますよね お金も人材も赤の他人から預かってる感じがしない だから、出来る人気づく人がやればいいみたいな 現実的な事を言うのはいつも鈴ですがかといって女将業を全て担っているわけではない、多分福子がやってる事になってるんでしょうけど、印象に残ってません

私にとって女将業の不在の象徴が産休労災時にもかかわらず塩軍団の世話えを何も手配しなかったり、少女タカ放置だったのですが、今週もみてると狙った演出なのでしょうか？？その先何を見せたいのかは私にはよくわからないのですが… この状態で真一が参加したら、福子ってどう存在感発揮するんだろうか… これが脚本演出のムラなのか？狙ってるのか？気になって視聴続けてます^^;

↓ここから管理人返信↓

感想にも書きましたが、『べっぴんさん』のヒロインも最初は自転車操業でしたが、最初から “自分のやりたいことが明確にあった” から、周りの人の協力を真摯に受け入れて成功しました。『わろてんか』のヒロインは “大好きな夫とその笑いへの情熱を支えたい” との強い意志が周囲の協力を引き寄せた。そんな物語だったと思います。

しかし、『まんぷく』のヒロインもその夫も、自分の事しか考えない。他人に相談する時はお金のことばかり。萬平は “夢を叶える” と言う意志がありますが、福子には特に意思は無く、“夫を妄信的に信じる” だけ。だから、周囲の人たちも「お金を貸す」と言う協力の人しか現れない。これは寂しいことだと思うのですが…

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[拍手投稿]  名無しさん （2018-11-28 00:05:26）
映画「ボヘミアン・ラプソディ（日本語字幕版）」 感想と採点 ※ネタバレなし

遅ればせながら本日娘と二人で観て来ました。後半２０分位は二人とも泣きながら。まるでドキュメンタリーを観ているような完成度の高いクイーン役四人の演奏ぶりとフレディの声に魂を揺さぶられました。みっきーさんの記事を読んでから見に行って本当に良かったです。ありがとうございました。

↓ここから管理人返信↓

楽しんで頂けて良かったし、私も感想を書いた甲斐があって良かったです。娘さんにも、よろしくお伝えください。

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[拍手投稿]  ごろんたさん （2018-11-28 00:26:29）
まんぷく （第50回・11/27） 感想

みっきーさん、3連休、お疲れ様です。 私が何とかします！と先々週では頼もしかった福ちゃんが、みっきーさんのおっしゃるように、今は普通の奥様に見え、寂しいです。 毎日元気がもらえる、起きるのがワクワクするような朝ドラが見たいですね。

↓ここから管理人返信↓

成功することは分かっているのですから、成功への過程を面白く魅せないと意味が無いような気がするのですが…

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[拍手投稿]  takさん （2018-11-28 03:13:40）
まんぷく （第50回・11/27） 感想

ココにきて失速・迷走しているな・・・といった感じがしています。 前にも書きましたが、とにかく福子が主役として弱いなと。 萬平が研究開発的な仕事に夢中になると、まわりが見えなくなるキャラということであるならば、福子に「今は軌道に乗っていますけど、この先は大丈夫なんでしょうか？もともと塩づくりは重労働なのに、ダネイホン開発にメンバーを取られみんなの不満が高まっています。

萬平さんは社長なのだから、きちんとみんなを納得させてまとめていってもらわなくては困ります！塩づくりは天気の影響を受ける仕事だし、みんなが年をとって体が動かなくなってきたらどうするつもりなんですか？

そうなった時にみんなが困らなくてすむためにも、今のうちから新事業を進めておく必要があるんだ！とでも話してあげてください。」などとでも言わせれば（史実は知りませんが）主役としての存在感が出てくるのではないかと思います。 あ～あ寝ます。おやすみなさい。

↓ここから管理人返信↓

結局、良くも悪くも本作は、物語の進行も、立花夫妻の言動も、基本的には全部萬平の閃きから始まる試行錯誤でしか展開していきません。要は、萬平が何かをやると騒動が起こるみたいない…。それなのに、その肝心な萬平のキャラクターが良く見えて来ません。怒鳴ったり研究熱心だったりは分かりますが、それ以外が…

『マッサン』のように、もっと萬平と言う人間を丁寧に描写して、萬平に共感出来るようにしていく必要があると思います。その意味で、takさんの提案はごもっともだと思います。

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皆さま、またのご来訪を心よりお待ちしております。

   

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新しい栄養食品「ダネイホン」作りに没頭する萬平さん。でもほったらかしの塩作り社員たちの不満はたまるばかり。従業員の間でタカちゃんを巡る争いも明らかになって、たちばな塩業はバラバラになりそう…。そして福ちゃんも、源ちゃんが熱を出しても心ここにあらずの萬平さんに不満が募ります。そんな中、「ダネイホン」の試作品が完成し…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ｱﾊﾞﾝで､福子が "普通の浪速のｵﾊﾞﾊﾝ" を強調してどうする?

今回のアバンタイトルのラストカットで福子が深く溜め息をついていたが、正直こちらが深い溜め息をつきたくなる。だって、今回のアバンで印象付けられたのは、仕事に没頭する夫の萬平へ不満を持っていることと、育児をしているだけになってしまったから。

夫の愚痴と育児…では、正直普通の登場人物だ。ヒロインや主人公らしい役割でも魅力でも何でもない。普通の当時の女性像だ。いや、ハッキリ言っちゃうと “大阪弁のちょっと変なありきたりな浪速のオバハン” になってやしないか？

もちろん劇中の時代背景を考慮すれば、当時の夫婦なんてこんな感じだったに違いない。萬平が仕事一筋で家や家族を蔑ろにするのも。でも、今回が第50回で、ついに全体の 1/3 を迎えた時点だと考えると、朝ドラのヒロインとしてキャラが弱過ぎると思うのだが…

神部とﾀｶのやり取りを､朝ﾄﾞﾗらしく清々しく描けないか?

主題歌明け、またタカを巡る塩軍団のくだりだ。私にはどこが面白いのか全く分からないが、6分過ぎに描かれたような神部とタカのやり取り位は、せめて朝ドラらしく清々しく描けないものだろうか？ 恋愛要素を入れて視聴者を喜ばせようと言う目論見だろうが、そんなことより発明の話を進めて欲しいのだ。

福子が家や会社を放り出し病院へ行ったように映っちゃった

そして、今度は源が熱っぽいから病院へのくだりで、“普通の浪速のオバハン” が登場。孫を心配する鈴の方が共感出来ちゃうから、まるで福子が家や会社を放り出して病院に行ってしまったように映ってしまった。こう言うちょっとした場面での福子の表情への演技指導も、実は雑になっているのがとても気になる…

赤津でなく福子に「塩作り組」の不満に気付いて欲しかった

子育てが大変なのは分かる。しかし、なぜ福子でなく赤津に立ち聞きさせたのだろう？

源の熱発なんて入れずに、福子が何となく従業員たちの様子がおかしいことに気付いて、ヒロインお得意の立ち聞きや盗み見を駆使して、研究で大忙しの「ダネイホン組」と、ほったらかしで不満が鬱積中の「塩作り組」との “従業員格差” 的な騒動の火種に、研究に没頭して気付かない萬平の代わりに福子が気付くべきだった。

子育てしているだけの福子を見るだけでは、つまらない。なんて思ったら、赤津からの情報提供で福子が「塩作り組」の堪る鬱憤を萬平に告げる展開になっちゃった。これ、見ようによっては社長に直接言い難い赤津が、居ても立っても居られなくて福子に願い出たとも見えてしまう。

働き詰めの夫を解放させる為に「塩作り組」の話をしたの?

これでは、福子のマネージメント能力の表現にはならないのだが。更に問題なのは、従業員の不満を知った福子がそのことで動かずに、新しい栄養食品「ダネイホン」が思い通りに出来ない萬平を励ましちゃう。妄信的に萬平を信じるだけ。

マネージメント能力も見せず、問題解決能力も見せず、やっと11分過ぎに仕事に没頭し過ぎる萬平を気遣う流れで、「塩作り組」の問題を話す展開になってしまった。別にこの流れが間違っていると言う訳では無い。しかし、これでは働き詰めの夫をちょっと研究から解放させようと「塩作り組」の話題を出したように見えてしまった。これで良いのだろうか？

萬平と福子が、他人のお金を軽んじて見えるのが嫌なのだ!

終盤での「私たちは夫婦なんやから」と泣いて訴えた福子を見て、こんなことを考えてしまった。そもそも、萬平が研究に没頭し周囲が目に入らず不機嫌だと怒鳴るのも、ただ妄信的に夫の発明家の才能を信じるだけの福子が、夫に相談もせずに三田村会長からの3万円と世良からの1,500円も融資を勝手に受け取ってしまったからでは無いのかと…

だから、萬平は潤沢な資金を背景に思う存分研究をしちゃうし、世良からも執拗に付き纏わられちゃう。こんな見切り発車な研究をダラダラと描くより、夫婦二人三脚で事業計画書を作成して三田村会長に見て貰う…みたいな描写を挟んだ方が良かったと思う。

もちろん、三田村は「好きにやりなさい」と言うだろう。ただ、どうも萬平と福子の夫婦が “お金は何処からか湧いて出て来る” と思っている節があるように見えるのが嫌なのだ。

あとがき

戦後の物の無い時代に、自分たちの出来ることで自分も周りの人も幸せになると言う点に於いては、『べっぴんさん』でのキアリスのベビー服販売の方が、真面目で真剣だったし、ヒロイン・すみれは従業員を大切にしていました。また、あの『わろてんか』のヒロイン・てんだってキースやキリコら従業員に慕われていました。

まさか、1か月前には、本作と『べっぴんさん』や『わろてんか』を比較するとは思いませんでした。どうして、以前の萬平の危機であった「憲兵隊に投獄された」時は、福子自ら動いて解決したのに、今回やらない（やれない）のは、単純に引き延ばされていると言うマイナスの印象しかありません。早く盛り返して欲しいです。

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ハラスメントゲーム （第7話・2018/11/26） 感想

テレ東系・テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマBiz『ハラスメントゲーム』（公式）
第7話『秋津大ピンチ! セクハラ疑惑でクビ!?』の感想。
なお、原作 井上由美子「ハラスメントゲーム」(河出書房新社）は未読。

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秋津（唐沢寿明）は秘書・美那子（市川由衣）のわなにはまり、セクハラで訴えられる。全ては秋津を恨む水谷（佐野史郎）の策略だった。秋津は弁護士・咲子（松下由樹）から事情聴取を受けた際に無実を訴えるが、「証拠がない」と一蹴される。潔白を信じる真琴（広瀬アリス）は真相を突き止めるため、矢澤（古川雄輝）と内密に動き出す。しかし、決定的な証拠をつかむことができないまま時は過ぎ、役員の間で自主退職を促す声が高まる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：井上由美子「ハラスメントゲーム」(河出書房新社）
　　　江上剛「人生に七味あり」（徳間文庫）
脚本：井上由美子（過去作/まっしろ、遺産争族、BG～身辺警護人～）
演出：西浦正記（過去作/名前をなくした女神、きんぴか） 第1,2,4話
　　　関野宗紀（過去作/医師たちの恋愛事情、オトナ女子） 第3,5,7話
　　　楢木野礼（過去作/SUMMER NUDE、独身貴族） 第6話
主題歌：コブクロ「風をみつめて」

秋津の周囲を描けば描く程、秋津のキャラが立って面白い!

本当に良く出来たドラマだ。普通なら主人公が活躍する主軸以外の、社内外の陰謀や策略、主人公の私生活を盛り込むとドラマが崩壊し始めるものだ。前者を増やせば、連ドラの面白味は増すが1話完結の醍醐味が薄まる。後者を増やせば単純に枝葉と無駄話が足を引っ張り主題が隠れてしまう。

でも、本作は違う。本作は、主人公が会社の陰謀に巻き込まれても、妻子の個人的な話題に巻き込まれても、秋津と言う人間性も、ハラスメント問題に真っ向から立ち向かう熱血会社員を描くドラマであることも、一切ブレない。いや、むしろ秋津の周囲を描けば描く程、秋津のキャラが立って来て面白くなる。こんな連ドラは久し振りだ。

予想を裏切る大ﾄﾞﾝﾃﾞﾝ返しで､ｽｯｷﾘするﾚﾍﾞﾙの満足ではない!

欠点を見つけるのが本当に難しい。特に、今回の54分間に亘る構成はお見事だった。序盤からテンポ良くセクハラ疑惑で追い詰められる秋津を描きながら、秋津夫婦の結婚記念日を描き、クライマックス直前までに自主退職と甘酒での乾杯を描いて、秋津が主役の会社員ドラマとホームドラマに、一旦ケジメをつけて…

あとは、いつもの “秋津の大岡裁判” と “ドンデン返し” を見守るだけに思わせておいて、私の陳腐な予想を裏切る、社長や役員たちへの進言からの流れで…

秋津「これは 会社ぐるみのパワハラではないですか！
　　　マルオースーパーの経営陣は全員…。クズ中のクズです！」

と言う、大ドンデン返し。ここまで気持ち良く裏切られると、スッキリするなんてレベルの満足ではない。本当に良く出来た連ドラだ。そして、毎回面白過ぎる！

あとがき

見応え十分で、後味も良いですし、物語上の矛盾もなく、俳優陣もベストな配役で、文句のつけようがありません。さて、通常では本放送枠は全8話ですが、次回が最終回と言う記載がどこにもありません。予告編にも「ついに物語はクライマックスへ」とありました。最終回がいつになるのかも気になりますが、まずは次回へ大いに期待します。

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