高嶺の花 （第10話/最終回・2018/9/12） 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『高嶺の花』（公式）
第10話/最終回・ラテ欄『今夜すべての哀しみと嘘と裏切りが愛に変わる…最後の一瞬まで衝撃&怒涛のラブストーリー涙の完結』の感想。

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千秋（香里奈）の携帯電話を通して直人（峯田和伸）の真っすぐな思いを知り、心打たれるもも（石原さとみ）。市松（小日向文世）とルリ子（戸田菜穂）に向き合ったなな（芳根京子）は、自分の揺るぎない意志を伝えていた。佳代子（笛木優子）の店に現れた千秋は、直人と仲間達に、ももの友人の医師だと自らの正体を明かし、行動の真意を告白する。一方、ななに言われて市松の愛情に気付いたももは、月島の家元になることを決意。市松がももと龍一（千葉雄大）の婚姻を進めようとする中、ももは直人に会い、感謝と別れを告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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脚本：野島伸司（過去作/お兄ちゃん、ガチャ）
演出：大塚恭司（過去作/女王の教室、左目探偵EYE） 第1,2,6.最終話
　　　狩山俊輔（過去作/フランケンシュタインの恋） 第3,4,7話
　　　岩﨑マリエ（過去作/デスノート、正義のセ）） 第5,8話
　　　松原浩（過去作/『So long !』第2話のみ）） 第9話
音楽：上野耕路（過去作/逃げる女、空想大河ドラマ 小田信夫）
主題歌：エルヴィス・プレスリー「ラヴ・ミー・テンダー」

「芸術家＝高級な人間」と言うのは、些か無理が…

20分頃の公園の場面で、ももと直人のこんな印象的なやり取りがあった。

もも「高級なティーカップは割れないって？」
直人「えっ… あっ はい」
もも「大切にされるから？」
直人「はい」
もも「それに ふさわしい高級な人間になりたいの」
直人「そういう人間ですよ 芸術家なんですから」
もも「だから その芸術に自信が持てない今は
　　　その言葉も むなしいって話」

もう終わったなら細かくは言及しないが、このやり取りの中で描かれた “世界観”、いいや “価値観” に共感出来る人が、本作を楽しめたのだろう、と思う。

私は、高級なティーカップは壊れ難いも、大切にされたいから高級な人間になりたいのもギリギリ許容出来る。しかし、「芸術家＝高級な人間」には…。高価な芸術作品はあるのは確かだが。野島伸司氏がこんな価値観で脚本を書いてきたのなら、かなり幻滅した。それなりに独特な才能を評価していたし期待もしているだけに。

あとがき

公園でのラストシーン、演出家は “ももの変化の表現” をメイクと衣裳に頼ったんですね。石原さとみさんの演技で魅せて欲しかったし、彼女もそうしたくなかったかなって。結局、物語もドラマも、ものの本質を描こうとしなかったのが残念でした。ただ、野島伸司脚本作品としては、分かり易い方でした。だからこそ、もっと単純な話にしたら良かったのに…

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話

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拍手コメントへ返信 （2018/9/12,13分）

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[拍手投稿]  おーさん （2018-09-12 14:11:09）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

お疲れ様です。ぎほむすの余韻で一週間を過ごしたかったと強く思います。 が、仕方もなし。 今回も激しく同意。 書くのが辛い中書いてくださってありがとうございます。 いつも読むと、(ああ、そうだよね？そうだよね)と、同じことを思ってるひとがいて良かったと思います。 いいドラマ(ぎほむす)の時は同じ想いの人を探そうとは思わないのにね。

追記 だからって、自分の好みのドラマじゃないからって他の人の意見が聞きたい、、、って毎回思うわけじゃないんですよね。 好みだから。別に自分は好みじゃないなーと思うだけで。グッドドクターは好みじゃなかったので自然に見なくなっちゃったし。

↓ここから管理人返信↓

「好み」って難しいですよね。世間で面白いと話題になっている作品だからって、自分は全く面白くない作品も少なくないですから。

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[拍手投稿]  はにわさん （2018-09-12 15:28:59）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

毎日楽しく拝読しています。観ていて感じるもやもやを、文章で説明してもらうことでやっとなんだかなるほど！という気持ちになります（笑）。 そして驚き・もやもやは数あれど、ここ最近のカンちゃんを岐阜に連れてこないすずめ、には初回からツッコミまくりです。

親が病気なんて、まずは孫の顔を見せに同行させるでしょ？！！しかも夏休みなのに。。自分は行くのに…。今回で３回目だし。次は連れてくるって１回目の時に言ってたのに…。 草太からお母ちゃんが倒れた、と呼び出されたんだし、とにかく娘も一緒に連れて行くもんじゃないの？？

病室で律と３人で話させる目的があったにしろ、宇太郎がよし、カンちゃんおじいちゃんが飲み物買ったろ、とか言って草太と３人外に出れば自然にその流れにいけたんじゃないの？…と思うんですけど。。

↓ここから管理人返信↓

鈴愛が、3回もの母親の見舞いに、孫の花野を連れて行かない理由が分かりません。もちろん、脚本的には、感想に書いた通り理由付けは簡単だと思うんです。ただ、理由はともかく結果として孫をガンを患った母親、それも会いたがっている孫を連れて行かないと書く、脚本家の意図も神経も理解出来ません。

更に言うならば、花野自身が、一度目は自分がフリーマーケットで売りたいと言ったから良いとして、あとの二回は緊急事態で他人に預けられている自分の立場を、そろそろ理解しろよって思います。年齢的に難しい？ と擁護する人もいるでしょうが、そんなの脚本家が「気が利く6歳」に書き換えれば良いだけです。それで花野の好感度が上がれば御の字ですよね。

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[拍手投稿]  まりもさん （2018-09-12 21:42:16）
半分、青い。 （第140回・9/11） 感想

みっきーさん、お疲れ様です。あと少しですよー。頑張りましょう！ そよ風の扇風機、どうでも良いですが、機能を決めずにまずデザインて、滅茶苦茶ですね。

↓ここから管理人返信↓

理系と言うか、ものづくりの過程が滅茶苦茶です。

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[拍手投稿]  まりもさん （2018-09-12 22:58:15）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

みっきーさん、こんばんは。 なんで花野を連れて行かずに、律なのか？という疑問が「策士・晴」のくだりで解けました。スズメは本能的に晴の策に乗っかったのでは？うわー嫌な人。 流体工学なんて難しい本、スズメには似合わない。一緒に会社を興すなんて…スズメになんの役割があるのか？そもそも資金があるのか？

有名になった元夫から、慰謝料がっぽり貰ってるんですかね？ 律が一緒に会社 それにしても、ちょいちょいスズメアゲ出てきますね。この先も、スズメアゲとポエムの応酬が続くのかと思うとげんなりです。

↓ここから管理人返信↓

鈴愛、アゲるしか無いですよ。強引に意図的にやらなきゃ、ダダ下がりですから、でも、脚本と演出がアゲればアゲる程、不快感が増すのですが…

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[拍手投稿]  名無しさん （2018-09-13 07:41:00）
義母と娘のブルース （第9話・2018/9/11） 感想

みっきーさんのぎぼむす感想心待ちにしておりました！ 素晴らしいドラマを見た後、みっきーさんのドラマ愛に溢れた感想を伺うと ドラマがより一層楽しくなります 満願の時もそうでした これからも頑張って下さい

↓ここから管理人返信↓

これからも、出来る範囲で頑張ります。

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拍手コメントへ返信 （2018/9/12分）その2

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[拍手投稿]  えりこさん （2018-09-12 07:33:40）
半分、青い。 （第140回・9/11） 感想

もう見てないので、こちらのブログで内容を知るのみですが、晴さん病気になるなら、世界旅行連れて行ってあげてほしかったですね。

↓ここから管理人返信↓

今のところ、鈴愛は「穀潰し娘」ですからね。

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[拍手投稿]  鉄の女さん （2018-09-12 10:53:46）
義母と娘のブルース （第9話・2018/9/11） 感想

deleと並んで今回は秀作揃いですね。 こんなに続きが気になるのはおっさんずラブ以来です。 次回が最終回。原作は未読なのですごくドキドキです。

↓ここから管理人返信↓

私も、ドラマを楽しみたいので、敢えて原作を読まない選択をしました。そのお陰で、最終回が楽しみでしょうがありません。

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[拍手投稿]  りりきゃとさん （2018-09-12 11:25:04）
カーネ脚本家/渡辺あや新作 京都発ドラマ「ワンダーウォール」再放送

わーい。みっきーさん、情報ありがとうございます！7月の放送の際にもこちらで知り視聴しましたが、その時みっきーさんは「私は見ません。（きっぱり）」とおっしゃっていたので淋しく思っていたのです。 私も勿論、カーネロスですのでNHKの粋な計らい、嬉しいサプライズ。今回も見ます。

24日の埼玉発地域ドラマ「越谷サイコー」は未視聴だったのでチェックを入れていたのですが、こちらは例の件で放送中止。あ?あ残念　（-3-)

↓ここから管理人返信↓

一応、BSプレミアムのみの放送のドラマは見ないので（謝） 今回はちゃんと見ます。また、残念ながら再放送が中止になった埼玉発地域ドラマ『越谷サイコー』は、知人に録画を借りて観ましたが、大変面白かったので残念です。

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[拍手投稿]  おーさん （2018-09-12 12:13:58）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

お疲れ様です。ぎほむすの余韻で一週間を過ごしたかったと強く思います。 が、仕方もなし。 今回も激しく同意。 書くのが辛い中書いてくださってありがとうございます。

いつも読むと、(ああ、そうだよね？そうだよね)と、同じことを思ってるひとがいて良かったと思います。 いいドラマ(ぎほむす)の時は同じ想いの人を探そうとは思わないのにね。

↓ここから管理人返信↓

来週の水曜日は、『半分、青い。』→『健康で文化的な最低限度の生活』→『義母と娘のブルース』の順番で、録画を見直して、感想を書こうかなって思います。それだと、『ぎぼむす』の最終回の感想が、今回以上に大絶賛ばかりになる可能性もありますが、『半分、青い。』への愚痴は減るかも知れません（苦笑）

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[拍手投稿]  にゃんころさん （2018-09-12 12:33:57）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

はじめまして。 いつも楽しく読ませていただいてます。 半分、青いも後20回を切りましたね。 もう最近はどうでもよくなり、完全な時計がわりのながら見。途中までしか見られないときがあっても、録画したものを後から見ることもしなくなりました。

これでも最初は、昔大好きで見ていたドラマの脚本家さんってことでスゴく楽しみにしていたのに、見ていくうちに登場人物がどんどん嫌いになっていくというひどいドラマになってしまいました。

ところで、どうでもいいと思いながら今日も疑問点が。全身麻酔をするような大手術したのに手術室を出てすぐの廊下で目を覚ますっておかしくないでしょうか？ 私も家族の手術に立ち会ったり自分自身も手術したことありますが、意識朦朧で家族を認識するなんて病室に戻って暫くしてからでしたが‥。

それからもう１つ。このままいったら一大発明をするのはすずめではなくて律ではないでしょうか？すずめはアイデアとデザインくらいで、一番重要な中の機械関係は律が考えていくんでしょうし。なにをもって発明というのでしょう？

↓ここから管理人返信↓

初めまして。私も、まさか『ロンバケ』の大脚本家がこの低次元作品を平気で世に放っている現実が、まだ受け入れにくい状態です。さて、どうでも良い疑問ですが、医療従事者の妻が「あれは絶対にない！」と言って出勤していきましたよ（笑）

それと、「そよ風の扇風機」ですが、恐らく「自然界の風を再現する扇風機」のことです。二種類の風がぶつかり合うための「二重構造の羽根が回る」と言う部分がが発明に当たると思います。恐らく、花野と百均の「大納言」がヒントになって、鈴愛がアイデアを出し、律が具現化するんでしょう。従って、「共同して発明」ってことじゃないですか。分かりませんが。

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[拍手投稿]  匿子さん （2018-09-12 12:49:01）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

晴さんが娘を再婚させよう思う気持ちはわからないではないのですが、律もバツイチなんですよね。離婚の原因が夫(律)側にまったくないはずがなく、妻子を大阪に置いて半年も実家にいるような男が結婚相手として安心な相手に見えるのでしょうか…。

幼い頃から見知っているからこそ律のダメな部分もわかるでしょうに。(私には、律はダメ人間にしか見えません。妻の再婚時に自分のプライドばかりを気にして、息子の心配を一ミリもしなからです。)

晴さんが、生活不安定な鈴愛たちを律に押し付けたい！と考えているならば、したたかな母親だなと思います。私も晴さんは仮病だと思いました。でも、一体なんのためにかは理解できませんでした。 二人で会社を立ち上げた話も、実態はほぼ全て律の会社ですね。

算数ができない鈴愛が流体力学なんてアクロバティックな挑戦は無謀なので、パソコンでデータ処理する方法でも覚えれば良いのに。律は適材適所という言葉を知らないようです。看板だけの会社のようですが、商品が売れるまで二人とも給与はないのでは。

↓ここから管理人返信↓

もう、描いているパーツがバラバラなんですよ。繋がっていないから、支離滅裂にしか見えない。もう残り2週間しかないのですから、鈴愛は病弱で気弱な母の面倒を見に、律は一人暮らしの父のために、岐阜へ帰って来て、バツイチ同士気が合うから結婚しよう…で、良かったと思います。

で、鈴愛と律で「3号店」でも出して、また五平餅を売って、めでたしめでたし…

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[拍手投稿]  さとしさん （2018-09-12 12:49:15）
義母と娘のブルース （第9話・2018/9/11） 感想

みっきーさん、こんにちは。 森下脚本の朝ドラ「ごちそうさん」が私の中では朝ドラ三本指に入るのですが、放送終了後に144話/150話でヒロインが行うイベントを成立させるために1話からストーリーを重ねていったという種明かしを知って驚嘆しました。

今回も緻密に話を積み重ねた結果が麦田のプロポーズに繋がる展開、見事と言うしかありません。素晴らしい脚本に演出と俳優が呼応したお手本のようなドラマですね

↓ここから管理人返信↓

そう、「回収」なんて野暮なことでは無いのです。プロの脚本家としての、誠実で丁寧な仕事の結果が、神がかったような展開を生み出したのです。本当に素晴らしい展開でした。

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[拍手投稿]  あっつんさん （2018-09-12 13:20:13）
半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

みっきーさん、先日はレスをありがとうございます。嬉しかったです。もうだいぶん長く見たり見なかったりですが、ちゃんと見ようと思って頑張ってみました。…本当に気負って見ないと15分見続けていられないです。 セリフが…というか、登場人物の会話がちぐはぐ？？ですよね？？ナレーションなんかなくてもいいのに。

こういう心情部分こそ視聴者にいろいろ感じさせればいいのに押しつけがましいなあと思いました。扇風機ができあがるまでこの調子なら普通は何年もかかる気がします。律と鈴愛だけじゃちょっと難しいかな…知識的に…なんかそんなふうに感じました。まあフィクションっちゃフィクションなんでしょうけれど…。

↓ここから管理人返信↓

もう、脚本家の中では、この放送回を書いている頃の心境は「何とか、最終回らしく着地させないと」と必死だったと思います。だから、ネタ不足の中で湧いて来たエピソードを次々と書いては加えた。その結果、どんどん辻褄が合わなくなるし、自分が何を書いているのか分からなくなって、語りに言わせちゃったのだと想像します。

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[拍手投稿]  名無しさん （2018-09-12 13:21:40）
義母と娘のブルース （第9話・2018/9/11） 感想

大野智さんのドラマからこちらのblogをを楽しみに読ませていただいています。この頃は感想を読ませていただいてからドラマを見ています。ありがとうございますm(__)m

↓ここから管理人返信↓

感想が盛り過ぎで、本編を見たらガッカリなんてことになっていなければ良いのですが。

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半分、青い。 （第141回・9/12） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』（公式）
第24週『風を知りたい！』の 『第141回』の感想。


※ ネタバレサイトや脚本家等のSNSで知り得た内容を書いたコメントは無視します。
※ 本作は、2018/8/17 にクランクアップ（撮影終了）しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。

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草太（上村海成）からの連絡で、晴（松雪泰子）の容体の急変を知った鈴愛（永野芽郁）は翌朝、律（佐藤健）とふたりで岐阜に駆けつける。着いた頃には既に容体は安定していたものの、さすがに今回の件で気弱になったと打ち明ける晴。さらに晴は、鈴愛の将来のことが心配でならないと続ける。晴の視線に何かを感じ取った律は、鈴愛とともにそよ風の扇風機を開発中で、そのためにふたりで会社を立ち上げたと口にしてしまい…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

気弱な患者と知識不足の家族の良くある大袈裟な大騒ぎか?

『ぎぼむす』の感想投稿直後に本作の感想を書くのは、相当に辛い。そして、前回のラスト、今回のアバンタイルの演出では、晴の病状の急変は相当重症のような雰囲気だったが、草太の台詞では救急車を呼んだとも言っていないし、晴の病室の環境を見ても、命に係わる急変で無かったのは明らか。

良くある気弱な患者と医療知識のない患者家族の大袈裟な大騒ぎと言うやつにしか見えない。だって、鈴愛は隣町に住み自転車で駆け付けられる距離にいないのだ。東京だ。

命に関わるような急変なら東京の鈴愛に電話などしている暇はない。とにかく病院にいくのが大先決。なのに、草太は晴の家から鈴愛に電話した。そう、大袈裟に騒いだだけなのだ。

幾ら "些細な嘘" でも、夜間救急を利用するのは常識外れ

更に、宇太郎にこんなことまで言わせた。

宇太郎「晴さん ああ見えて 策士や」

もしこの度の急変による入院が、気弱な晴が鈴愛に会いたいがためについた “些細な嘘” としよう。ホームドラマには、よくあるやつだ。だから、救急車に乗らなかったのが唯一の救い。しかし夜間救急を “些細な嘘” のために利用するのは常識外れ。こう言うのを朝ドラでやるから、救急車をタクシー代わりに使う輩が減らないのだ。

昼間に「母ちゃんが姉ちゃんに会いたがってる」で済む話

さて、気になることは他にもある。私には急変による入院には全く見えないが、宇太郎は別にして、この時点で草太は急変による入院と思っているのだ。だとしたら、なぜ草太の妻・里子は病院に来ていないのか？ 晴と仲の良い草太と聡子の息子・大地は連れて来なかったのか？

えっ！ 院内感染の恐れがあるから子どもは容易に病院に連れて来るなって？ 店が忙しいから？ おいおい。だったら、最初から草太が昼間に普通に「母ちゃんが姉ちゃんに会いたいと言ってるから帰って来て」と言うだけで済む話だ。そして、岐阜に鈴愛と花野が来た時に、草太の横に聡子と大地が座っていれば良い。

そこで急変したけりゃ急変すれば良いだけのこと。そのまま緊急手術で「5年生存率50％」とか医師に告げられ、発明に力を注ぐ。それだけで良かったのだ…

こんな大迷惑な楡野一家を、あと15回も見せられるのか!

おっと、良くなかった。なぜ、今回に限って鈴愛は律だけを連れて来たのか？ 一度目も二度目も鈴愛一人だったのに、どうして花野を連れて来ないのだろう。院内感染…もう、その話は止めよう。とにかく、晴が策士なのは宇太郎が認めた。従って、本当に「偽装急変」を利用して、鈴愛と律を結婚させようとしている可能性がある。

これをどう好意的に解釈したら、「命を懸けた母が娘を思う気持ち」と受け取れる？ もはや、全ての要素がバラバラに点在しており、修復不可能にしか見えない。思い付きで一つのエピソードを書いたら、前に書いたことはそっちのけ。だから、前に進むしかない。バックして元の道に戻ることも出来ない。

だから、どんなに不自然で必要性が無くても、「そよ風の扇風機」を完成させて、大量生産の軌道に乗せて、鈴愛の成功を晴に見せると言う展開には持って行けない。そう、「策士」を最大限に有効活用するのだ。こんな迷惑極まりない楡野一家を、あと15回も見せられるのか。

あとがき

今日の15分間を見て、「偽装急変」や「策士・晴」に見えないような工夫を、演出家がしないことが分かりましたね。ポエムなナレーションで飾り立てれば、少しは「迷惑極まりない楡野一家」の悪印象が薄まったのに、これでまた1つ希望の火が消えましたね。

最後に。前回の感想に 129回もの Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。前回の読者の皆さんのコメントも、ほぼ全員が怒り心頭と落胆ばかりでした。でも、ここまで来たのですから、あと15回もありますが頑張って見ましょうか。三連休が二回もあるので、感想を書けるかどうか分かりませんが。

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【これまでの感想】

●神予告! 明日7月11日(水)の「半分、青い。」第87回は「DMK(どうしても見てね回)」
●北川悦吏子氏 今度は“仕事放棄”を「ドリブ指示」と特異な持論展開
●「半分、青い。」に最後の望みか？ くりぃむ有田と小西真奈美ら投入
●『半分、青い。』また"神"ご乱心!? 放送後にネットの賛否へ自ら解説
●『半分、青い。』"神"ご乱心中! "短絡的箇条書き"を"人生の一コマ"と言い訳
●"神"錯乱?『半分、青い。』"連ドラ"なのに"一週間つながっている"と予告
●『ぎぼむす』で真の神回!『半分、青い。』の"神"は神週なのに沈黙…
●悲報『半分、青い。』撮影終了で改善見込み薄し 勝田Pネタバレも(困)
●『半分、青い。』まだ神回宣言するか(呆) ついに提灯記事もスルー?

第1週『生まれたい！』
1 2 3 4 5 6
第2週『聞きたい！』
7 8 9 10 11 12
第3週『恋したい！』
13 14 15 16 17 18
第4週『夢見たい！』
19 20 21 22 23 24
第5週『東京、行きたい！』
25 26 27 28 29 30
第6週『叫びたい！』
31 32 33 34 35 36
第7週『謝りたい！』
37 38 39 40 41 42
第8週『助けたい！』
43 44 45 46 47 48
第9週『会いたい！』
49 50 51 52 53 54
第10週『息がしたい！』
55 56 57 58 59 60
第11週『デビューしたい！』
61 62 63 64 65 66
第12週『結婚したい！』
67 68 69 70 71 72
第13週『仕事が欲しい！』
73 74 75 76 77 78
第14週『羽ばたきたい！』
79 80 81 82 83 84
第15週『すがりたい！』
85 86 87 88 89 90
第16週『抱きしめたい！』
91 92 93 94 95 96
第17週『支えたい！』
97 98 99 100 101 102
第18週『帰りたい！』
103 104 105 106 107 108
第19週『泣きたい！』
109 110 111 112 113 114
第20週『始めたい！』
115 116 117 118 119 120
第21週『生きたい！』
121 122 123 124 125 126
第22週『何とかしたい！』
127 128 129 130 131 132
第23週『信じたい！』
133 134 135 136 137 138
第24週『風を知りたい！』
139 140

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義母と娘のブルース （第9話・2018/9/11） 感想

TBS系・火曜ドラマ『義母と娘のブルース』（公式）
第9話『大決断な愛の告白!!私の愛の最終選択か!?二人で歩んだ9年間』の感想。
なお、原作：桜沢鈴「義母と娘のブルース」（ぶんか社）は未読。

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亜希子（綾瀬はるか）は「ベーカリー麦田」の新装オープンを、区役所広場で行われる子ども向け人気番組のイベントと同日に合わせる。作戦は見事的中し、店は上々のスタートを切る。そんな中、みゆき（上白石萌歌）は麦田（佐藤健）が亜希子にひかれていることに気付き、戸惑いながらもそれを受け止める。だが、大樹（井之脇海）はそんなみゆきの様子が少し心配だ。一方の麦田は、亜希子に思いを気付いてもらえず、頭を抱える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：桜沢鈴「義母と娘のブルース」（ぶんか社）
脚本：森下佳子（過去作/ごちそうさん、天皇の料理番）
演出：平川雄一朗（過去作/とんび、天皇の料理番） 第1,2,3,5,6,8,9話
　　　中前勇児（過去作/天皇の料理番、銀と金） 第4,7,9話
音楽：高見優（過去作/仰げば尊し、BG～身辺警護人～）
主題歌：MISIA 「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」 (アリオラジャパン)

約40秒間の第8話までの作り込まれたﾀﾞｲｼﾞｪｽﾄ版を見て…

アバンタイトルの冒頭、僅か約40秒間の第8話までの作り込まれたダイジェスト版を見て思った。「このスタッフは、現状の高視聴率と高評価に甘んじず、更なる新たな視聴者を増やそうとしている」と。きっと、噂を聞いて今回が初見の視聴者も、あの 40秒間で、あっと言う間に新装オープンへの期待が高まったに違いない。もちろん、既視聴者も。

もはや完全に "パブロフの犬" である

それにしても、完全に “パブロフの犬” である。あの「ホラ貝の音」と「剣の舞」が流れるとワクワクしてしょうがない。

そして、全てのパンが完売してイケイケムードの中で、ついに亜希子と麦田のハイタッチが完成した地点から、一気に前回の『義母と娘のブルース』の名に相応しい、ブルージーなくだりへ転換。みゆきがコスプレしたまま転換するから、見た目と内容とのギャップが楽しいし、ギャップがあるだけ期待も高まる。

改めて、「みゆき役」を演じた2人の女優さんに感服だ

今更言うことでもないが、上白石萌歌さんのちょっとうつむき加減のほっぺたの感じに、みゆきの幼少期を演じた横溝菜帆さんの面影がある。

そんなベストなキャスティングが、9年前の回想シーンと現在を映像が切り返されて使われても、全く違和感がなく、亜希子とみゆきが1つの時間軸上に生きていることが視覚的に分かる。

配役は、相手のスケジュールもあるから相当大変だと思うが、偶然なのか計画的なのかは知らないが、最高に上手く幼少期から女学生に切り替わったと、今回の「いよいよ、あれから10年」と言う映像を見て、改めて思った。

作りもの特有の匂いがしないから、共感し共有出来る

しかし、褒めポイントしかないと言うのも困る。ドラマ好きとしては嬉しい限りだが、感想に書くことが多過ぎて多過ぎて。当然、全てを拾い上げることは書く方も読む方も疲れるから厳選しなくてはいけないのだが、それでも褒めポイントが多過ぎる。

特に今回が最終回直前と言うことで、第1話から脈々と描き続けられた「義母と娘の対立」から「義母と娘の協力体制」へと続き、いよいよ「互いの将来を心配する義母と娘」へと物語が進展しているから、演出や演技もこれまで以上にメリハリを付けながら、その時々のメリハリの高低差が微妙に且つ絶妙に調整されている。

そのお陰で、ドラマだから先の展開は大よそ予想が出来るのに、殆ど “予定調和” と言う感覚にはならない。むしろ、思った通り、いや思った以上に面白いと思わせてくれる。ここが本作の優れポイントだ。

単純にメリハリを付けたり、ただ場面を切り返して喜怒哀楽のシーンを交互に描くのでなく、登場人物らの感情の変化に合わせて、その都度その都度、最適なメリハリを付ける。だから、作りもの特有の匂いがしない。だから、視聴者が自然に作品の世界に入り込め、登場人物らに容易に共感し、出来事を共有出来る。

これを誰もが出来れば、世の中に「秀作連ドラ」が溢れることになるのだが…

「回収」でなく､ﾄﾞﾗﾏが丹念に構成され映像化されてるのだ

それにしても、スゴイ。ずっと見続けている視聴者なら、30分頃のみゆきが突然発した「契約結婚」の一言で、思い出したはずだ。

第4話で描かれた、亜希子の健気で純粋な姿を見て、亜希子への愛情と生きることへの執着心を芽生えさせた良一と、その妻としてもみゆきの母親としても目覚めた亜希子と、亜希子の作った不思議なキャラ弁で亜希子に心を許し始めたみゆきを思い出したに違いない。

いや、「契約結婚」の単語1つで、本作の第1話から4話までが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。「奇跡は わりと起きます」をキーワードに、様々な “奇跡” を積み重ねて、良一と亜希子の夫婦と、娘のみゆきとの家族の “軌跡（奇跡でない）” を描こうとし続けた本作。

そんな脳内の走馬灯と、みゆきが麦田に亜希子の真実と、今の自分が亜希子をどう思っているのかを丁寧に伝える姿が重なって、これこそが連ドラで言うところの「見事な回収」となった。いいや、実は本作は「回収」と言う脚本用語で例えたくない位に、ドラマがしっかりと構成され映像化されているのだ。

視聴者を作品の世界観に自然に引き込んでこその名作

その上、ドラマの根幹に関わる部分を回収するだけでなく、亜希子の元部下で亜希子に密かに想いを寄せていた・田口（浅利陽介）を再々登場させて、麦田の過去まで見事に。これを見事と言わずに何と言おうか。

話が反れた。「見事に回収したね」とか「これ回収になってないでしょ」なんて語られるドラマは、本当の意味でドラマとして未熟なのだ。脚本や演出の高度な技術や、俳優の名演技に目が向くよりも、とにかく視聴者を作品の世界観に自然に引き込んでこその名作。本作が、名作として語り継がれるのも、最終回が終わるのを待つだけ…だと思う。

まっ、脚本や演出の高度な技術を解説している私に、「名作ドラマとは何ぞや」を語る資格は無いかも知れないが…

物語は、奇跡の回収を描いて、奇跡の連鎖へ昇格した

終盤での居酒屋での麦田と亜希子のやり取りも、本当に良く出来ている。序盤で完全に勘違いをしている亜希子を徹底的に描いて、一瞬だけ麦田を心配するみゆきのカットに逃げて、再びシーンが居酒屋に戻ると、バリバリの戦闘態勢だった亜希子が、麦田の懐に入って麦田を知ろうとしている。この「知ろうとしている」のが良いのだ。

ここが「知ろうとする」だとテンポが悪くなる。だから、本作お得意の効果音と一緒に、どんどん知らぬうちに麦田の懐の中へ入って行く亜希子を描く。そして「奇石の花屋」から「霊きゅう車の運転手」までを繋げに繋げての、今回最大の「奇跡」の回収、いや「奇跡」の連鎖へ、物語は的確に進んで行く。お見事。

本作の面白さは偶然や奇跡や閃きでなく計算上成立している

そして、お見事は居酒屋のシーンのあとにもあるとは！ ここで麦田の亜希子へのプロポーズだ。スゴイな、本当に。どこぞの朝ドラの「自称神回」がちゃんちゃら可笑しくて。だって、プロポーズをしているのが同じ佐藤健さんなのに、ここまで違うのかって。

本作の、劇中での偶然や奇跡を積み重ね、積み重ねて描き続けて到達した、この劇的で衝撃的で手に汗握る展開が、脚本家と演出家の緻密な計算と、それを受け止めた俳優陣の芝居で出来ていることが素晴らしい。そう、本作の面白さは決して偶然や奇跡でなく思い付きでもなく、計算の上に成り立っているのだ。そこが素晴らしいと思う。

あとがき

演出が濃過ぎると思ったら、2人体制で気合が入っていたんのですね。納得の第9話でした。第1話の頃からヒューマンドラマやホームドラマとしての完成度の高さは、それなりに招致をしていましたが、良一の死後からはラブコメとしての面白さも加わって、ジャンルを超えた誰もが楽しめる秀逸は人間ドラマになりました。

ラストの、麦田がみゆきにサムズアップ（親指を立てるジェスチャー）して見せたシーンで、背中がゾクゾクしました。次回が最終回。どうか悲しいブルースだけは聞かせて欲しくないです…

最後に。前回の感想に、125回もの Web拍手や感想を頂き、ありがとうございます。因みに、皆さんにはどうでも良いことですが、度々感想に書いている妻の右手首骨折ですが、先週末のギプスが取れました。まだ手に力が入らないので、もう暫く主夫生活も続けます。

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