連続テレビ小説「ブギウギ」 （第92回・2024/2/12） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ブギウギ』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube

第92回／第20週『ワテかて必死や』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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昭和２３年、羽鳥善一（草彅剛）がスズ子（趣里）に送った「東京ブギウギ」は、明るいブギのリズムが人々の心をつかみ、空前の大ヒットとなる。山下（近藤芳正）は、「ブギの女王」の次の一手が大切だと考えるが、羽鳥は忙しくなかなか新曲に取りかかることができないでいた。そんなある日、スズ子は芸能記者・鮫島（みのすけ）の取材を受けることになる。しかし、この記事がきっかけでスズ子は大変なことに巻き込まれてしまう。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：足立紳（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,拾われた男 Lost Man Found） 第1～8,11,12,17～19週
　　　櫻井剛（過去作/表参道高校合唱部!,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第9,10,13～16,20週
演出：福井充広（過去作/てるてる,家族純情きらり,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ） 第1,3,8,13,14,19,20週
　　　二見大輔（過去作/半分､青い｡,なつぞら,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第11,12,18週
　　　泉並敬眞（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,7,9,17週
　　　鈴木航（過去作/あさが来た,べっぴんさん,ｽｶｰﾚｯﾄ） 第4,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,とと姉ちゃん,おちょやん） 第6,10,15,16週
音楽：服部隆之（過去作/王様のﾚｽﾄﾗﾝ,翔太の寿司,のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ,HERO）
歌劇音楽：甲斐正人（過去作/映画｢蒲田行進曲｣(松竹/1982)劇伴担当）
舞台演出：荻田浩一（過去作/元宝塚歌劇団所属の演出家）
ロゴ・OP映像：牧野惇（過去作/東京ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸのｵ-ﾌﾟﾆﾝｸﾞ映像）
主題歌：中納良恵・さかいゆう・趣里「ハッピー☆ブギ」
語り：高瀬耕造（NHK大阪アナウンサー）
「土曜日版」ナレーション：北郷三穂子（NHK大阪アナウンサー）
制作統括：福岡利武（なつぞら,青天を衝け）
　　　　　櫻井壮一（過去作/おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
※敬称略

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スズ子の心の中には、もう愛助はいないの!?

ウチのブログに来てくれて、ありがとさん。
（私のブログに来てくれて、ありがとうございます。）

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、ウチが管理人のみっきーやで！
（「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです！）

残りが、１か月半ほどになってきたし。
『東京ブギウギ』もやっちゃったから。
消化試合気味なのを責めるつもりはない。

従って、あとは晩年を描くだけなのも理解できる。

更に、戦後復興を描くなら “パンパン” を盛り込みたいのも分かる。

しかし。

今回で最も不可思議だったこと。

スズ子（趣里）の心の中には、愛助（水上恒司） はもういないの!?

山下（近藤芳正）の中にも、愛助のあの字もないの？

そういうこと。

ここに違和感を覚えた人だけ、続きを読んでいただきたい。

羽鳥や愛子より≪愛助の写真≫に語り掛けるスズ子だと思う

例えば、序盤での出番を終えて楽屋に戻ってきたスズ子や。

４分ごろの山下が羽鳥善一（草彅剛）に新曲の催促に来た場面や。

５分過ぎの愛子にステージの感想をつぶやく場面など。

私は、まずは、≪愛助の写真≫ に語り掛けるスズ子だと思うのだが。

≪愛助さんがおらんのか 思う時があんねん≫じゃないの!?

私が主張したいのは「今作は “連ドラ” でしょ？」ってことだ。

連ドラなのだから、その週明けの月曜日なのだから、前回までの “続き” を補足するべきではないのか！

確かに、愛助が亡くなり、時間経過しているから “今” に直接の関係はない。

でも、少なくとも、『東京ブギウギ』によって日本の、国民の、復興、復活を描く物語は継続中のはず。

だったら、ここは、羽鳥よりも愛助では？

だって、羽鳥よりもスズ子の歌を心底から評価していたのは愛助でしょ。

愛助「福来スズ子歌には 力がある」

その言葉に背中を押され、シングルマザーでの復活に踏み込んだのでは？

そして、その延長線上に父・梅吉（柳葉敏郎）を登場させ。

先週の脚本担当・足立紳氏が次のように書いたと思う。

梅吉「あっ ツヤちゃんおらんのか 思う時があんねん。
　立ち直れんで…。
　愛する者に はよう逝かれるいうんは」

梅吉は “今” でも、妻に先立たれて立ち直れていないんでしょ。

だったら、スズ子も… じゃないのか!? と。

スズ子も、≪愛助さんがおらんのか 思う時があんねん≫ でないと、梅吉をわざわざ盛り込んだ意味がないのでは？

15分間、ワンカットも≪愛助≫が登場しなかった

もちろん、今週の脚本担当になった櫻井剛氏は、別の言い訳をちゃんと用意していた。

スズ子「この子を育てんのに必死なだけや」

確かに、シングルマザーで子育てに追われて必死なのは分かる。）

それでも、常時とはいわないまでも、ふとした時に「愛助さん…」こそが、今作が描き続ける “義理と人情” にもつながると思うのだが。

15分間、ワンカットも≪愛助≫が登場しなかったことが、本当に気になってしまった。

脚本家も演出家も≪愛助の死≫に責任をもってほしい

先日も書いたが。

［史実］上、愛助にモデルがいて、笠置シヅ子さんより先に亡くなっているとしても、今作もなぞる必要はなかったのではないか？ という思いが、今回を見てしまうと再燃してしまう。

何度も書くのは面倒だし、幾度も読むのはくどいと思う。

でも、やっぱり、突き詰めると “ここ” に行きつくわけだ。

本当にそれは“死や病”でしか＜ドラマ＞で描けないのか!? 

別に、スズ子が悩む度に ≪愛助の写真》 に語り掛けさせろ！ と主張しているのはなく。

≪愛助の死≫ を盛り込んだのなら、制作統括も脚本家も演出家も責任を取ってほしいのだ。

別に、退場した登場人物を描き続けろ！ とも思わない。

思わないが、一度 ≪生きている人≫ として登場させたのなら。

母・ツヤ（水川あさみ）、弟・六郎（黒崎煌代）はもちろんのこと。

下宿屋のチズ（ふせえり）や吾郎（隈本晃俊）、おでん屋の伝蔵（坂田聡）だって、「ここぞ！」というタイミングでスズ子の心に強烈に宿っても良いのでは？

それが、“ドラマ” において、スズ子が生きている証であり、意味であり、意義だと思う。

あとがき

週刊誌ネタの “続き” を描くのも、生きづらい女性を描くのも、別に悪いとは思いません。

でも、それと同時に、描くべきものが、特に月曜日はあったと思う、それだけです。pan>

みっきー's ブギウギ（第35回）

以前にもご紹介した千葉県成田市の銘菓「黒平まんじゅう本舗」の季節限定まんじゅうです。

２月は、「いちごまんじゅう」です。

先日土曜日に妻の実家へのお土産で持っていきました。

つい、ブギウギ気分で食べちゃったので断面の写真がない（汗）

中の白あんには苺ピューレが練り込んであり、苺の粒感が味わえます。

皮も、ほのかに苺の香りがするので、とてもフルーティーでおいしいです。

黒平まんじゅう本舗の看板商品！成田の銘菓 黒平まんじゅう 10個入り　※製造日（発送日）を含め消費期限3日間※ 

結びに

ほんなら、また来てな。
それでは、また来てね。

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【これまでの感想】

第1週『ワテ、歌うで！』
1 2 3 4 5 土
第2週『笑う門には福来る』
6 7 8 9 10 土
第3週『桃色争議や！』
11 12 13 14 15 土
第4週『ワテ、香川に行くで』
16 17 18 19 20 土
第5週『ほんまの家族や』
21 22 23 24 25 土
第6週『バドジズってなんや？』
26 27 28 29 30 土
第7週『義理と恋とワテ』
31 32 33 34 35 土
第8週『ワテのお母ちゃん』
36 37 38 39 40 土

朝ドラ「ブギウギ」の"♪楽しい～お方もぉ～～～"もCD化! 劇中歌を集めた「福来スズ子 傑作集」発売決定  

"史実"朝ドラ「ブギウギ」笠置シヅ子の東宝移籍騒動ミステリー 

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朝ドラ「ブギウギ」の“花田家”と“はな湯”の［史実］を知ると＜ドラマ＞の奥深さが更に見えてくる！ 

第9週『カカシみたいなワテ』
41 42 43 44 45 土
第10週『大空の弟』
46 47 48 49 50 土

［史実］朝ドラ「ブギウギ」関連・『♪ アイレ可愛や』と笠置シヅ子の生涯で唯一の恋愛相手のコト 

第11週『ワテより十も下や』
51 52 53 54 55 土

朝ドラ「ブギウギ」 水上恒司の実家“村山興業”関連の新キャラを【史実】と共に解説！更に朝ドラ「わろてんか」との関連も!! 

朝ドラ「ブギウギ」 笠置シヅ子と最愛の人“吉本穎右”との出会いから○○までを【史実】と共に解説！更に新説「シヅ子のマネージャー２人説」も!! 

第12週『あなたのスズ子』
56 57 58 59 60 土

［史実］朝ドラ「ブギウギ」笠置シヅ子の孤独な出産とこびない人生観が“ブギの女王”へのし上げた！ 

第13週『今がいっちゃん幸せや』
61 62 63 64

連続テレビ小説「ブギウギ」 （総集編 前編・2023/12/29） 感想 ※六郎にちなんで亀のお話も… 

第14週『戦争とうた』
65 66  土
第15週『ワテらはもう自由や』
67 68 69 70 71 土
第16週『ワテはワテだす』
72 73 74 75 76 土
第17週『ほんまに離れとうない』
77 78 79 80 81 土
第18週『あんたと一緒に生きるで』
82 82 83 84 85 86 土
第19週『東京ブギウギ』
87 88 89 90 91 土
第20週『ワテかて必死や』

×

さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～ （第5話・2024/2/11） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第5話『思春期な娘の家出と初恋』の感想。

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俊平（西島秀俊）は、志帆（石田ゆり子）にプロポーズした人物が団長の古谷（玉山鉄二）だと気付き、2人は気まずい雰囲気に。そんな折、俊平と瑠李（新木優子）の関係を勘違いした響（芦田愛菜）は、たまたま2人でいるところを目撃。そのこともきっかけとなり、家出をしてしまう。行き先は意外なところだった。一方、海（大西利空）にもあるハプニングが起きて家出をする事態に…。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作：なし
脚本：大島里美（過去作/花燃ゆ,凪のお暇,妻､小学生になる｡）
演出：坪井敏雄（過去作/凪のお暇,ｶﾙﾃｯﾄ,わたﾅｷﾞ,妻､小学生になる｡） 第1～3,5話
　　　富田和成（過去作/ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ 第5話のみ）
　　　石井康晴（過去作/逃げ恥,ﾗｽﾄﾏﾝ-全盲の捜査官-,ﾌｪﾙﾏｰの料理）
　　　元井桃（過去作/※地上波ﾄﾞﾗﾏ演出歴なし）
　　　トミー・チャン（過去作/隕石家族,ﾊﾞｲﾌﾟﾚｰﾔｰｽﾞ~名脇役の森の100日間~） 第4話
音楽：菅野祐悟（過去作/ﾃｾｳｽの船,危険なﾋﾞｰﾅｽ,罠の戦争,ゆりあ先生の赤い糸）
撮影監督：神田創（過去作/怪奇恋愛作戦,ｶﾞｰﾙｶﾞﾝﾚﾃﾞｨ,罠の戦争,鎌倉殿の13人）
音楽監修：広上淳一（東京音楽大学教授）
全面協力：東京音楽大学
料理監修：vita（過去作/下剋上球児,いちばんすきな花,ゆりあ先生の赤い糸,ﾏｲ･ｾｶﾝﾄﾞ･ｱｵﾊﾙ,ﾌｪﾙﾏｰの料理,ﾄｸﾒｲ!警視庁特別会計係,うちの弁護士は手がかかる）
主題歌：アイナ・ジ・エンド「宝者」
※敬称略

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サインのくだりと、階段のカットは、それなりに評価できる

勝手な想像だが。
屋外ロケの季節感から察すると、最低限ロケは撮了しているかも？
従って、何を書いたところで作品に影響を与えないから、ボソボソと書いて終わる（笑）

では、まずはボソボソと褒めてみる。

娘にサインをもらうとか、サインを受け取るとか。

そういう、超好意的に書けば “ポートレート風” な描写は、ホームドラマ）に見える。

また、以前に書いたが。

登場人物が自宅内の階段を上る動作を。
今回の演出ではスタジオセットで見切れるギリギリまで使ったことで。
キャラクターたちの心情や心境をセリフでなく “動作” で伝えたのも良いと思う。

まあ、そのことを目論んで作り込んだ階段セットだと思うが。

最後に褒めたいのは、主題歌であるアイナ・ジ・エンドの『宝者』が本当に良いアクセントになっているし。

作品を二段階くらいは向上させていると思う。

今回のエピソードの主人公って、誰？？？

次に、ウダウダと突っ込んでみる。

まず、ツッコみたいのが。

今回のエピソードの主人公って、誰？？？ ってことに尽きる。

父の娘への思い、娘が父の思いを受け取る… だけで、ホームドラマとして成立したのでは？

流石に、＜サイン＞と＜トマト鍋＞以外は無駄話だったとは言わないにしても… だ。

離婚の設定、要る？？？

もう一つ気になったのは。

離婚の設定、要る？？？

だって、元々ほぼ別居状態だったんでしょ？

なぜ、響）は、今もまだ家に住み続けているの？

もう一つの気になっている点は。

なぜ、響（芦田愛菜）は、今もまだ家に住み続けているのか？？？

数年前の誤解だどうとか、さも “何か” がありそうに描いてはいるが。

現状としては＜父が嫌い＞になっているのだから、俊平（西島秀俊）が帰国して家にやって来るのを知った時点で、家を出てもいいような？

今回みたいな描写を脚本上で準備していたのなら、なおさら “父親とは同居したくない” と描くべきだったのでは？

せめて、“引っ越しできない理由” を提示しないと、流石に “父と娘のケンカ” を描きたいためでしょ？ のご都合主義にしか受け取れないのだが。

要するに、第1話というか、今作の初期設定を第2話以降で上手に消化できていないと思う。

その上、肝心の “遅めの反抗期” の理由も相変わらず引っ張るし。

落語だ、ジャズだ、俳優の歌だ… と、枝葉ばかり伸ばし放題だから、全体がぼやけるだけ。

今回、「晴見フィルハーモニー」って活用した？

言っちゃ悪いが、今回、廃団の危機にある市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」って活用した？

もはや、仲が悪い父と娘が仲直りしていく、既視感ありありのホームドラマになってない？

あとがき

第5話にもなって、高校生の息子・海（大西利空）のコトを持ち出されても…（困）

ほかにも。
素人配信の炎上のくだりの現実味の無さには呆れましたけど…（失笑）

これなら、同局の『不適切にもほどがある！』のほうが、断然ちゃんとホームドラマだと思います。

それにしても、１話でここまで “マエストロ” 不在状態にオーケーを出す TBS上層部、大丈夫かな？

最初から、地元の市民オケに肩入れしすぎる父を、次第に応援する遅めの反抗期の姉弟だけで良かったのでは？

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拍手コメント返信（2024/2/11）：お別れホスピタル（第2話）※「死を描いている」のではなく「死を扱う」ことで…

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

なお、"Web拍手のコメント"へ返信をする機能がないため、このような「お返事ページ」でお返事をいたします（謝）

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[拍手投稿]  タロ さん  （2024-02-11 13:59:33）
土曜ドラマ「お別れホスピタル」〔全4話〕 （第2話・2024/2/10） 感想 

みっきーさん、こんにちは ぼくは、烏滸がましいのですが、少しだけみっきーさんと近い考えで ドラマって、フィクションだから、ドキュメントじゃないからこその良さがあると思うんです だからといって、リアリティがなくてもいいわけじゃなくて

お話によって、そのジャンルや脚本や演出によって、ファンタジーでもリアリティが必要なのは当たり前で、その匙加減がそれぞれの人によって好みが分かれるところ、好き嫌いが分かれるところなんじゃないかなと思います

（中略）死を描くことで、生きることを考える 王道ですが、細やかな描き方が、ぼくは好きだなと思います

※当方にて適宜改行、中略させていただきました。

↓ここから管理人返信↓

私の表現が拙かったようですね。

私は、今作はあくまでも大前提が “フィクションであるドラマ” で。
更に原作者の “体験をもとにした原作” がある作品だからこそ…

現実であるように感じさせる “創作の工夫” によって…
“虚構の中の真実” を＜映像で見せて（show）魅せる（fascinate）べき！＞だと思います。

今作は、それが「うまくできている」と表現したかったのです。

もう一つ付け加えたいのは。

私は今作は「死を描くことで、生きることを考える」ではなく。
劇中で “死” を扱うことで「生きること」を描いていると考えます。

「何が違うの？」と言われたらそれまでですけど。

敢えていうなら「“生きることそのもの” を描くために、死を扱っている」と思うんです。

まっ、こういう作品こそ、人それぞれの感想があって当然ですし。

そうあるべきだと思います。

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土曜ドラマ「お別れホスピタル」〔全4話〕 （第2話・2024/2/10） 感想

NHK・土曜ドラマ『お別れホスピタル』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)

第2話〔全4話〕『愛は残酷』の感想。

※原作（漫画）の沖田×華『お別れホスピタル』は、放送開始時点で既刊11巻（連載継続中）、うち9巻まで読了。

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末期の肝臓がん患者・勝（小林勝也）と同じ病室に、妻の今日子（高橋惠子）が介護疲れで入院。長年連れ添った夫婦で、今日子は勝の「おい」の一言で全てを察する。辺見（岸井ゆきの）や医師の広野（松山ケンイチ）は感心するが、今日子の表情は暗くなっていく。一方、夫の延命治療を選択した水谷（泉ピン子）は、眠り続ける夫に寄り添っていた。水谷と出会った今日子は、ある決心をする。
---上記のあらすじは[Yahoo！テレビ]より引用---

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原作(漫画)：沖田×華『お別れホスピタル』
脚本：安達奈緒子（過去作/透明なゆりかご,ｺｰﾄﾞ･ﾌﾞﾙｰ3,きのう何食べた?,朝ﾄﾞﾗ｢おかえりﾓﾈ｣）
演出：柴田岳志（過去作/みをつくし料理帖,透明なゆりかご,空白を満たしなさい） 第1,2話
　　　笠浦友愛（過去作/炎上弁護人,ﾐｽ･ｼﾞｺﾁｮｰ,一橋桐子の犯罪日記）
音楽：清水靖晃（過去作/みをつくし料理帖,透明なゆりかご,ﾏﾝｺﾞｰの樹の下で）
挿入歌：Chara「小さなお家」
Ｐ：小松昌代（過去作/朝ﾄﾞﾗ｢おひさま｣,花燃ゆ,少年寅次郎ｼﾘｰｽﾞ）
　　松川博敬（過去作/流行感冒,金色の海,ｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞｶｯﾄ）
※敬称略

はじめに

しばらく、下記の事情をご理解ください（謝）
  ●未明に、いとしの妹が旅立ちました… 
  ●妹が亡くなって１週間… 生きていることが何よりも尊く奇跡なんだ 
  ●本当にそれは“死や病”でしか＜ドラマ＞で描けないのか!? 

ハッキリ言っておくが、これは "ドラマ" である

先月の叔父、妹に続いて。
火曜日にお隣のおばあちゃんが自宅で亡くなって。
更に心の整理がつかない管理人・みっきーです（笑）

今回も笑えないか。

　

こういう “ドラマ” に限って。

「現実的にあり得ない」「本当はもっとすごいです」なんて評価をする人がいるが。

ハッキリ言っておくが、これは “ドラマ” である。

ドキュメンタリー番組でも、ニュース番組のワンコーナーでもない。

だから、演出上で呼吸器などの医療機器の作動音も消してるわけでしょ？

以上

何よりも、今を生きているってことが奇跡なんだよ

いろいろと思うこともあるし、言いたいこと、書きたいこともあるが。

1,000人以上の妊婦さんの分娩介助をし、それ以上の人数の死産を含めた患者さんの死に立ち会った看護師の妻が言う。

人として一番幸せだと思うのは…
自分の口から、自分の歯でかんで、
自分の好きなものを食べて、味わえることと。

自分の足で、自分の行きたい場所に、
誰の世話にもならずに出かけられることだよ。

でも、何よりも、今を生きているってことが奇跡なんだよ。

今回も様々なことが描かれたが、大きな着目点はそこだと思う。

自分も相手も生きているから、愛せるし、感じるし、憎めるし、許せるわけで。

片方が亡くなったら、それすらかなわない。

前回は、“死にゆく命” と “生きづらい命” の両方に焦点を当てることを提示した今作だが。

今回では、愛も憎しみも、笑いも涙も “生きているからこそ” であることを再提示したと思う。

ドラマでは扱いにくく、且つ、描きにくい “老いと死” ではあるが。

そこを、「徐々に老いていく」「次第に弱っていく」「いよいよ死に向かう」という視点で描写するのでなく。

それらも、見方を変えれば「必死に生きている」ととらえたのが今回だったような。

なかなか、チャレンジングな１話だったと思う。

登場人物も"死"も多過ぎるくらいだから、"ドラマ"に見える

当ブログも、今作にあやかって少し違った着眼点で見てみよう。

今作が “ドラマ” であることは、前段でお話したとおりだ。

そこで、ふと考えるのは…

〔全４話〕の “連ドラ” としては、登場人物も “死” も多過ぎやしないか？ という点だ。

これは、第1話を見たときから感じていたことで。

でも、第2話を見て次の結論に＜一応＞達した。

多過ぎるから “ドラマ” に見えるし。

多過ぎるくらいで、シリアスすぎるのを抑制するのに成功している… と。

全体が、いい塩梅に薄まっている

例えば、（こんな設定はないと思うが）すべての病棟が前室個室の設定で。

第2話は、夫の介護疲れで入院してきた久田今日子（高橋惠子）と、肝臓ガンの末期の夫・勝（小林勝也）のエピソードだけだったら、重すぎやしないか？ って。

●自己チューだけど実は寂しがり屋の大土屋次郎（きたろう）

●愛情表現が苦手でつい本音を言っちゃう池尻奈津美（木野花）

●認知症による感情失禁で別人のようになってしまう幸村ヨシ（根岸季衣）

●「夫には１日でも長く生きてほしい」と願う水谷久美（泉ピン子）

そして、彼ら彼女らを支える「みさき総合病院」療養病棟 医療チームの面々の公私も織り交ぜ。

同じ時間を一緒に生きているってことが奇跡なんだ… と描いているとすれば…
全体が、いい塩梅に薄まっていると思うのだ。

あとがき

個人的には、無駄にお涙頂戴に仕上げていない点や。

“高齢者や末期患者の死” をあざとく利用していない点も大きく評価します。

原作もあるし、〔全４話〕だから仕方のないことですが。

“次” があるなら看護師の辺見（岸井ゆきの）と医師の広野（松山ケンイチ）にフォーカスを当てたスピンオフなんかも見たいです。

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拍手コメント返信（2024/2/10）その2：ブギウギ（第19週/土曜日版）※朝ドラは「歴史年表」の映像化でなくてよいと思う

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

なお、"Web拍手のコメント"へ返信をする機能がないため、このような「お返事ページ」でお返事をいたします（謝）

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[拍手投稿]  たかやん さん  （2024-02-10 13:31:59）
連続テレビ小説「ブギウギ」 （第19週/土曜日版・2024/2/10） 感想 

確かに、過去の名作と言われる朝ドラでもラスト1ヶ月ぐらいが盛り上がりもせずに引き延ばし感があったのが多い印象です。
無理矢理なフケメイクも違和感ありますし。。
最終回にクライマックスを迎えるというのが連ドラの醍醐味なとこもありますよねー

※当方にて適宜改行を入れさせていただきました。

↓ここから管理人返信↓

朝ドラ『エール』（NHK/2020年度前期）の最終週と最終回は斬新だったと思います。

恐らく、「モデルとなった人の関係者への配慮」もあるとは思うのですが。

笠置シヅ子さんでいえば、「歴史年表」の映像化ではないのですから、「美空ひばりさんとの関係性」や「死去」まで描く必要があるのかどうか。

それこそ「東京ブギウギ」発売と同年リリースの「大阪ブギウギ」は大阪の戦後復興を願った「復興大博覧会」記念の曲なので、そこを最終回にしても良かったと思います。

もっと、フィクションであることを有意義に活用した朝ドラにしても良いのではないでしょうか。

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