拍手コメント返信(2023/5/15):「らんまん(第31回)感想」

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

なお、"Web拍手のコメント"へ返信をする機能がないため、このような「お返事ページ」でお返事をいたします（謝）

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[拍手投稿]  かおりんさん （2023-05-15 20:30:39）
連続テレビ小説「らんまん」 （第31回・2023/5/15） 感想

「らんまん」、とても清々しく、録画ですが楽しみに見ています。そして、みっきーさんの植物レポートも、毎日見ていると、楽しみになってきました。毎日何気なく見ている草花にもちゃんと名前と由来があるのだなーとしみじみします。

↓ここから管理人返信↓

『らんまん』は、奇を衒ったところがないから、安心して心を委ねられる… 気がしますね。

『みっきーの植物図鑑』は、毎日何気なく見ている草花に興味を持つことで、自然の大きさを感じることができて、やっていても楽しいです。

それにしても、「名前」があるのに、似た草花が多いことも驚きます！

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皆様、またのご来訪を心よりお待ちしております。

〔お願い〕

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連続テレビ小説「らんまん」 （第31回・2023/5/15） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク：Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地！首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram

第31回／第7週『ボタン』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

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寿恵子（浜辺美波）は叔母のみえ（宮澤エマ）から、鹿鳴館の開館に向けてダンスを習わないかと誘われる。反対する母まつ（牧瀬里穂）をよそに、寿恵子はまだ見ぬ世界に憧れを抱く。一方、万太郎（神木隆之介）は、東京大学に行く準備を進めていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：長田育恵（過去作/ﾏﾝｺﾞｰの樹の下で､群青領域､旅屋おかえり）
演出：渡邊良雄（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房､花燃ゆ､まんぷく） 第1～3,6,7週
　　　津田温子（過去作/龍馬伝､西郷どん､いだてん） 第4,5週
　　　深川貴志（過去作/とと姉ちゃん､半分､青い｡､ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ）
音楽：阿部海太郎（過去作/恋せぬふたり）
撮影：西鍵真治（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ､ﾏｯｻﾝ､べっぴんさん､まんぷく）
照明：前田藍里（過去作/大阪発地域ﾄﾞﾗﾏ｢ｱｵｿﾞﾗｶｯﾄ｣）
主題歌：あいみょん「愛の花」
語り：宮崎あおい
植物監修：田中伸幸（現・国立科学博物館､高知県立牧野植物園[2000-2015]）
制作統括：松川博敬（過去作/篤姫､てっぱん､ｶｰﾈｰｼｮﾝ等の演出担当､ｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞｶｯﾄ）
※敬称略

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美しくておいしそうな三色の和菓子 "練り切り" が登場

あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
（私のブログに、よくぞいらっしゃいました。）

あしが管理人の “みっきー” やか！
（私が管理人の “みっきー” です！）

第7週のサブタイトルは『ボタン』だが、今のところは “ボタン” は登場しなかった。

序盤から、美しくておいしそうな三色の和菓子 “練り切り” が登場した。

因みに「三色だんご」は一般的に、桃色、白、緑色だが、それぞれ春、冬、夏を表しているとされ、桃色だんごは春の朗らかな気持ち、白だんごは寒さに耐える厳しい気持ち、緑だんごは新芽の期待感だとされており、一串食べると季節の移ろいを楽しめる和菓子になっている。

で、今回の序盤で寿恵子（浜辺美波）の叔母・みえ（宮澤エマ）が食べていた和菓子は、桃色、黄色、緑の三色。

三色の花として思い浮かぶのは “三色すみれ” で、すみれは晩春の季語だから、ちょうど劇中の季節に合っている（かも… 笑）

寿恵子、母・まつ、叔母のみえの背筋の伸ばし方に注目

さて、本題。

いよいよ、新キャラの登場だ。

いや、正確には先週登場したから、寿恵子と家族、親族の紹介というところだ。

みえ「あの 音に聞こえた 柳橋芸者 吉也(きちや)の娘じゃないの」

演出や演技が細かいなぁと思ったのが、寿恵子と、母・まつ（牧瀬里穂）、叔母のみえの背筋の伸ばし方だ。

寿恵子、みえ、まつの順番で背筋がピ～ンと張っている。

この正座での佇まいだけを見ても、三人の育ちや考え方、生き方の違いまで見えてくる。

東京大学で、植物学は野田教授で、女性絡みで田邊教授で…

更に、特にみえとまつの会話のテンポが速く、これは当時は柳橋は江戸時代中期からある古い花街で、芸者の本場と言われており、基本的に江戸っ子気質のべらんめえ口調の芸者が人気だったことを、うまく使った脚本と演出だと思う。

まあ、このあとに、新政府が外務省経由で海外の賓客を迎える時代になり、新興勢力の “新橋芸者” に人気を取られる…

というわけで、そんな歴史を辿るはずの “柳橋芸者” の話… ダンスにも必死になる… ということだ。

また、“東京大学の田邊教授（演者などの詳しい情報は敢えて書かない）” の名も登場し、もしかすると、舞踏会をきっかけに寿恵子を万太郎（神木隆之介）と田邊教授が… なんて展開もあるかも。

東京大学で、植物学は野田教授（田辺誠一）で、女性絡みで田邊教授で… というのも面白くなりそうだ。

「東京編」の序盤から強調してきた"タンポポ"の丁寧な解説

長めの説明が終わると、残りの時間で万太郎の植物とクサ長屋の話も、丁寧に描かれた。

とにかく、今作は “一方だけ” というのを比較的やらずに、1回の放送で、主人公と脇役のくだりをちゃんと盛り込んだ上に、丁寧に描写するから、流石だと思う。

そして、『ボタン』でもなければ、“ドクダミ” も終わったからか、「東京編」の序盤から強調してきた “タンポポ” の解説があった。

名前の由来については当ブログで先日書いたが、更に丁寧な説明があった。

とにかく、牧野富太郎博士にとっても “タンポポ” の生態についてはひときわ興味があったとされるし、何より下図のように牧野博士が記した標本画がとても素晴らしく美しいのだ。

出典：小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」

今後、万太郎の人生に影響する植物として登場するかもしれないから、そのあたりも注目していきたい。

あとがき

いよいよ、万太郎の白シャツに蝶ネクタイ姿が登場しましたね。

どんな感じで、東京大学植物学教室に現れるのか楽しみです。

みっきーの植物図鑑

今朝、小雨が降る中で見つけた花です。

お住まいの方がいらっしゃったので伺ったら「ハコネウツギ」というらしいです。

ハコネウツギ（箱根空木）なのに、箱根には自生種はないそうです。

結びに

ほなな～！また来とうせ。
それでは、また来てね。

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【これまでの感想】

第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』

×

日曜の夜ぐらいは… （第3話・2023/5/14） 感想

ABCテレビ・テレビ朝日系・日曜の夜ぐらいは…』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram

第3話『絶対に、絶対にみんなで幸せになろう…』の感想。

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バスツアー中に購入した宝くじが「1等3千万円」と分かりぼうぜんとするサチ（清野菜名）は、翔子（岸井ゆきの）、若葉（生見愛瑠）と「当たったら山分けしよう」と約束したのを思い出し、2人が参加する2回目のツアーに駆け付けた。サチから「約束を果たす」と言われ、驚き興奮する2人。その後、3人は当たりくじを現金化するために銀行へ行く日を決め、連絡先を交換する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：岡田惠和（過去作/ﾋﾞｰﾁﾎﾞｰｲｽﾞ､ひよっこ､最後から二番目の恋､少年寅次郎）
演出：新城毅彦（過去作/あすなろ白書､ｲｸﾞｱﾅの娘､南くんの恋人） 第1,2話
　　　朝比奈陽子（過去作/昼上がりのｵﾝﾅたち､全力で愛していいかな?） 第3話
　　　高橋由妃（過去作/｢ｱﾝｻﾝｸﾞ･ｼﾝﾃﾞﾚﾗ｣最終回､｢ﾅｲﾄ･ﾄﾞｸﾀｰ｣第9話）
　　　中村圭良（過去作/家政夫のﾐﾀｿﾞﾉ(4)）
音楽：日向萌（過去作/孤食ﾛﾎﾞｯﾄ､ﾃﾞｲｼﾞｰ･ﾗｯｸ）
主題歌：Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」
企画･ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽ：清水一幸（過去作/のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ､最高の離婚､問題のあるﾚｽﾄﾗﾝ）
※敬称略

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徹底的に "日常の描写" に拘った第3話

サチ「あとで 後悔するかもしれないけど そうしたいの
　　　思ったことをして後悔するなら いくらでも後悔したいの
　　　何もしないでする後悔よりいいの」

というわけで、誰かがドラマチックに何かをする… と、思ったが。

徹底的に “日常の描写” に拘った第3話。

恐らく "ドラマの中" で非日常が始まるのは次回から…？

“ドラマ” そのものが、日常の中の非日常を描くことだから、劇中の日常に非日常が起こっても、それは “ドラマの外” から見たら “日常” なわけで。

だから、今作らしく徹底的に “日常描写” をやったということだ。

恐らく “ドラマの中” で非日常が始まるのは次回からだと思うから、そこからの展開に期待したい。

あとがき

若葉（生見愛瑠）の母・まどか（矢田亜希子）と、サチの父・中野博嗣（サチの父）の登場で、ついに非日常が… ですね。

今後が楽しみです。

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【これまでの感想】
第1話 第2話

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ラストマン－全盲の捜査官－ （第4話・2023/5/14） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『ラストマン－全盲の捜査官－』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram

第4話『奇跡の出会い』、ラテ欄『吾妻刺される!　仲間のため満員電車大捜索…』の感想。

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ジョギング中の皆実（福山雅治）と吾妻（今田美桜）は、路上に倒れ込んだ男性と遭遇する。男性は死亡が確認され、毒物によるものと判明。手には謎の紋章が付けられていた。心太朗（大泉洋）の調べで、同様の犠牲者達がいずれも国家規模の事件に絡む要人と分かり、公安などと連携した大規模な捜査が始まる。そんな中、皆実らは被害者の妻・君香（河井青葉）に話を聞きに行く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：黒岩勉（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京､危険なﾋﾞｰﾅｽ､TOKYO MER､ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ）
演出：土井裕泰（過去作/重版出来!､ｶﾙﾃｯﾄ､逃げ恥､日本沈没2021） 第1,2話
　　　平野俊一（過去作/ｲﾝﾊﾝﾄﾞ､TOKYO MER､ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ） 第3話
　　　石井康晴（過去作/逃げ恥､ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2､ｵｰﾙﾄﾞﾙｰｷｰ） 第4話
　　　伊東祥宏（過去作/ﾉｰｻｲﾄﾞ･ｹﾞｰﾑ特別編､ｵｰﾙﾄﾞﾙｰｷｰ）
撮影監督：山本英夫（過去作/映画｢HANA-BI｣､映画｢パッチギ!｣ｼﾘｰｽﾞ､映画｢容疑者Xの献身｣､映画｢のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ｣ｼﾘｰｽﾞ）
音楽：木村秀彬（過去作/小さな巨人､ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ､ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京､､ｵｰﾙﾄﾞﾙｰｷｰ）
　　　mouse on the keys（過去作/詐欺の子）
挿入歌：神はサイコロを振らない「修羅の巷」
全盲所作指導：ダイアログ・イン・ザ・ダーク
※敬称略

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社会派ドラマ風を含めて丁寧にじっくりと作り込んだ秀作

これを読んでくださっているあなたが、たとえ “皆実広見” でなくても、いや “古畑任三郎” や “杉下右京” でなくても…

私のような “普通の刑事ドラマ好き” なら、大学准教授で痴漢冤罪被害者の会代表・真鍋美雪 役を伊藤歩さんが演じている時点で、ほぼ真犯人は特定できたと思うが（笑）

ただ、“刑事ドラマ” としては真犯人を見つけだすことだけを描くのではなく、「実は、被害者が加害者だった…」という逆転劇がベースで。

そして、中盤では痴漢被害者が痴漢撃退スタンプで更に傷つくくだりも盛り込んで。

更に、薄らと痴漢撃退スタンプの危うさまで組み込んだ（後述する…）

『相棒シリーズ』のような人気長期シリーズもの刑事ドラマなら、時々このような “社会派” のネタを盛り込むことはある。

しかし今作は始まってまだ第4話で、更に『日曜劇場』で、ここまで突っ込んだネタをやるのはスゴイと思う。

第2話では “バディ解消” を盛り込んだのも記憶に新しいが、どうやら今作は刑事ドラマ、バディドラマの王道路線の構成を意識せず、面白さ、個性を重視した展開、全話構成になっているのかもしれない。

とかく、ベタで安全路線を歩む『日曜劇場』枠としては、真犯人を逮捕するも不条理な終幕、痴漢被害者の癒えぬ傷を、丁寧にじっくりと作り込んだ秀作だと思う。

＜世間で話題になってきたなら見始める視聴者＞向けの工夫

中盤での護道心太朗（大泉洋）と兄・京吾（上川隆也）とのやり取りで。

心太朗「刑事としてのセンスは本物ですね
　　　　初めは誰も皆見さんのことを認めていませんでしたが
　　　　今じゃ全員 あの人の発言に注目しています」

第4話にして、皆見の捜査の現場での立ち位置の変化、関係性の進展をしっかり伝えたセリフだ。

更に、護道泉（永瀬廉(King & Prince)）を含めた “護道家” の説明もされていた。

まあ、無くても成立はするが、最近の傾向として＜世間で話題になってきたなら見始める視聴者＞が相当いるから、この辺でご新規さんへの紹介というのも入れるべき時代になっているのかもしれない。

ただ、ここで “改めて” 主人公のキャラ設定を始め、人間関係を描写し直すのは、演出担当が複数名いる連ドラの場合は統一性が担保される可能性があるので、意外と重要かもしれない。

何とかして、痴漢のいない社会を作れないものか…

さてここで、保留にしてあった痴漢撃退スタンプについて。

ここで蒸し返すつもりはないが（知らない人もいらっしゃると思うので少しだけ）…

2019年に文具大手のシヤチハタが「痴漢対策用スタンプ」の商品化し、500個の試験販売をしたが、世論などの反響によって本格販売を中止したニュースがあったのをご存知だろうか？

情報源：シヤチハタが“痴漢防止ハンコ”を発売し即完売！ 担当者「手でこすっても照らせばわかる」｜FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/14753

Amazon「シャチハタ 迷惑行為防止 スタンプ 痴漢防止」

なぜテスト販売のみになったのかというと…

もしも、痴漢被害者が犯人だと思った人にスタンプを押す行為が冤罪だった場合、疑われた人の人権が問題になるってことだ。
更に、刑法上の「推定無罪の原則」が一般市民の勘違いによって揺らぐ可能性があるということ。
また、電車内で気に食わない相手に対して嫌がらせでスタンプを押す可能性もゼロではないこと。

ただ、痴漢犯罪者の権利を守ることと、スタンプの効用についての議論が徹底的に行われる前にテスト販売したシャチハタの大手企業としての姿勢が問われて本格販売はされなかった。

断っておくが、私は痴漢は最低の犯罪だと思う。

と同時に、満員電車に乗る時は徹底的に疑われない努力もしている。

何とかして、痴漢のいない社会を作れないものかと思う。

あとがき

これ、スタンプの絵柄が「痴漢撃退スタンプ」だと気づけば、ほぼ事件解決できちゃうわけで（苦笑）

特に、皆見と心太朗でなければ解決できなかった案件でもなかったような。

但し、皆見と吾妻ゆうき（今田美桜）の “見えない絆” がつながったエピソードとしては、とても良かったです。

いろいろなパターンの放送回があるのも、楽しいです。

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帰ってきたぞよ！コタローは1人暮らし （第5話・2023/5/13） 感想

テレビ朝日系・オシドラサタデー『帰ってきたぞよ！コタローは1人暮らし』

公式リンク：Website、Twitter、Instagram、TikTok

第5話『うまれておめでとう。ともだちありがとう。』の感想。

なお、原作の漫画、津村マミ『コタローは1人暮らし』（小学館『ビッグコミックス』刊）は、既刊9巻（2022年6月30日現在）は既読。

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コタロー（川原瑛都）は“竹馬の友”である佑（松島聡）の２０歳の誕生日を祝おうと、サプライズの誕生日会を計画。しかし、当の佑は浮かない表情…。実は佑の誕生日には、ある事情が隠されており、佑はコタローの気持ちを素直に受け取れなかったのだ。狩野（横山裕）は、コタローと仲違いをしてしまった佑を銭湯に誘い、コタローが去年の誕生日に話していた“あること”を伝える。一方、コタローと父親を繋ぐ秘密も明らかに…?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：漫画、津村マミ『コタローは1人暮らし』
脚本：衛藤凛（過去作/前作､のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ､偽装不倫､NICE FLIGHT!）
演出：飛田一樹 （過去作/俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?） 第1,5話
　　　樹下直美（過去作/前作､ｵﾄﾅ高校､未解決の女ｼﾘｰｽﾞ､東京独身男子） 第2,3話
　　　相沢淳（過去作/ゆとりですがなにか､獣になれない私たち） 第4話
音楽：篠田大介（過去作/前作､きょうの猫村さん）
主題歌：関ジャニ∞「未完成」
※敬称略

唯一無二の存在であるコタローが大人たちを成長させる物語

原作は既刊の全巻を既読だが、ネタバレはやらない。

前回の演出は、相沢淳氏によって（否定するつもりはないが）原作とはやや雰囲気が異なる群像劇風の仕上がりだった。

で、今回は… メイン演出の飛田一樹氏に戻ったことで、原作の雰囲気を残しつつ、実写版ドラマらしさが戻ってきた。

とまあ、演出家による作風の違いはあるが、今回も大人顔負けの… いや、唯一無二の存在であるコタロー（川原瑛都）が、並み居る大人たちを “成長” させる物語だ。

だが、勘違いしてはいけないのは、確かにコタローが大人たちの固定概念を覆したり、思い込みを改めさせるエピソードではあるが…

根底にあるのは、1人暮らし中のコタローとの触れ合いの中で、少しずつ変化、成長していく狩野（横山裕）の物語であるということだ。

ここが、主人公がコタローである原作と、今作の大きな違いだ。

まっ、ここを深掘りするつもりはないが、今回はうまく狩野を絡めるエピソードに脚色されているため、ちょっとだけ言及してみた。

お主たちも母上への感謝を忘れるでないぞよ（笑）

さて、今回は「誕生日」「お誕生日パーティー」「箸使い」がキーワードだったように思う。

コタロー「わらわが生まれた事は 良い事だったのだな」

1年前の幼稚園時代の回想でコタローが呟いたセリフだ。

「お祝いは 何回やってもいいんだよ」と言った田丸の言葉を受けて、誕生日会を「ただ ケーキのロウソクの火を消すためのイベント」だと思っていたコタローが学習したわけだ。

そして、1年が経過した小学一年生のコタローが佑（松島聡(Sexy Zone)）にも、そのことを教える展開だ。

基本的に、回想シーンは後出しジャンケンの説明だから評価したくないのだが、今作が “描いていない時間” がある「続編」だから、ここは銭湯での狩野の回想として映像化して、佑に感じ取らせる展開はなかなか良かったと思う。

「両親から生まれた日」と「俺が拾われた日」の “二つの誕生日” を持つ佑のわがままから始まったエピソードだが、狩野を始め、私を含めた今作の多くの視聴者が、「自分が生まれた事は 良い事だったのだな」と改めて思ったと思う。

と同時に、放送が明けた今日（5月の第2日曜日）が “母の日” であることの意味というか、必然性というか…

わらわの実母は数年間に他界したが、義母は健在だから、投稿し終えたらお祝いに行くのだ。
そして、お主たちも母上への感謝を忘れるでないぞよ（笑）

"キャラメルの秘密" のエピソードを様々に読み解いてみる

今回で興味深かったのは、佑がアルバイトとして働いているスーパー「なかや」を経営している会社のマーケティング担当の社員・浅川秀吾（浅利陽介）がもたらした “キャラメルの秘密” だ。

コタローの父（滝藤賢一）の後輩である浅川の登場で、新たなコタローと父との絆が判明した。

映像では結婚指輪をしていなかったから浅川も、狩野も妻帯者でない設定だ。

そんな2人の独身男性が、コタローのキャラメルと父への思いを知ることで “父親と息子” の関係を深く考えるというのも、人間味が溢れるエピソードだ。

更に、最近でこそ「大ヒットしないモノでも、欲しい人には価値がある」という風潮が浸透しているが、それでもテレビ業界の視聴率競争を含めて「売れないモノ、人気のないモノはつくる価値がない」的なご時世へのアンチテーゼも含んでいると思うのは、考え過ぎだろうか。

相手の状況や都合を鑑みない込みが差別を生むってこと

さて、後半の “箸使い” についてのくだりも印象的だった。

子供ながらに、母親を父親から守るために “ヘタな箸使い” をしていたコタローのエピソードだ。

コタロー「わらわは 上手や下手で 誰かが悲しくなるのが嫌ぞ」

私は、かなりお坊ちゃま育ちの長男だが、箸の使い方だけは祖母や両親から厳しく躾（しつ）けられた。

だから、リアルでも映像の中でも箸の使い方が汚い人を見ると、ついつい心の中の悪魔が「どんな教育を受けたんだよ」「親の顔が見てみたい」なんて呟いてしまう。

でも、そういう相手の状況や都合を鑑みない込みが差別を生むってことだ。

そして、狩野の「ネット検索！ フッ」のオチを含めて、これぞ、日本一優しいハートフルコメディだ。

あとがき

今回も、「なるほど…」と考えさせられつつ、ほんわかした気持ちになりました。

今朝（5/14）放送の『ボクらの時代』のゲストが、今作の主題歌を歌っている関ジャニ∞の丸山隆平さんでした。
関ジャニ∞の丸山さん、OKAMOTO'Sのハマ・オカモトさん、ゲスの極み乙女。の休日課長さんのベーシスト3人のトーク。
一見地味なベーシストのぶっちゃけトーク、面白かったです。

ボクらの時代：丸山隆平×ハマ・オカモト×休日課長
日時：フジテレビ 5月14日(日)放送分
https://tver.jp/episodes/ep3gg0bznf
　※5月21日(日)7:00 終了予定

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