連続テレビ小説「舞いあがれ！」 （第107回・2023/3/6） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ！』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram
第107回〔全126回〕／第23週『飛躍のチャンス』の感想。

 

※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。

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2015年夏。舞（福原遥）と御園（山口紗弥加）は「こんねくと」を設立する。東大阪の工場と技術を守るため、その技術で新製品を作り消費者に届ける仕事に取り組む。その最初の仕事となったのが、仙波（森下じんせい）が持つパンチングメタルの技術を生かしたデザインパンチングの製品化。だが、仙波は「こんねくと」を信用できないという態度をとり、まだ舞たちと仕事をすると決めたわけではないと言う。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---

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原作：なし
脚本：桑原亮子（過去作/心の傷を癒すということ） 第1～7,12～17,19～22週
　　　嶋田うれ葉（過去作/朝ﾄﾞﾗ｢ｴｰﾙ｣） 第8,9週
　　　佃良太（過去作/星とﾚﾓﾝの部屋） 第10,11,18,23週
演出：田中正（過去作/ｳｪﾙかめ､ひよっこ､なつぞら） 第1,3～5,7,13～15,21週
　　　野田雄介（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ､ﾏｯｻﾝ､六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ） 第2,8,10,17,18週
　　　小谷高義（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ､おちょやん） 第6,12,19,22週
　　　松木健祐（過去作/ひよっこ､いだてん､晴天を衝け） 第9,11週
　　　原田氷詩（過去作/ちりとてちん演出補､ｽｶｰﾚｯﾄ 24週のみ共同演出､おちょやん 17週のみ） 第16週
　　　工藤隆史（過去作/｢舞いあがれ!｣助監督､特集ﾄﾞﾗﾏ｢ﾍﾟｯﾄにﾄﾞはまりして､会社辞めました｣） 第20週
　　　小河久史（過去作/｢ｽｶｰﾚｯﾄ 本編｣助監督､｢おちょやん 総集編｣助監督） 第23週
音楽：富貴晴美（過去作/花嫁のれんｼﾘｰｽﾞ､西郷どん､それでも恋する）
主題歌：back number｢ｱｲﾗﾌﾞﾕｰ｣
語り：さだまさし
制作統括：熊野律時（過去作/おちょやん）
　　　　　管原浩（過去作/これは経費で落ちません!､いいね光源氏くんｼﾘｰｽﾞ）
※敬称略

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ご案内

今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。

連続テレビ小説「舞いあがれ！」※今後の感想について(暫定版)

"メイン"の脚本と演出家が担当しないから別のドラマのよう

アバンタイトルから、まるで「別のドラマ」になった雰囲気を醸し出したのは、優雅なジャズっぽい劇伴での引っ越しシーンだ。

もはや、ばらもん凧も、飛行機もなく、工場の危機だ、倒産だ、東大阪を救うんだ… は皆無で、ほぼウキウキ女性カップルのお気楽リノベの始まり始まり～ぃって感じだ。

N「舞ちゃんたちの会社が いよいよ離陸しました」

とにかく、あとは事前登録地点に無事に着陸してくれることを祈るばかりだ。

と言いつつ、既に軽いめまいがするくらいのフラフラ離陸で先が思いやられるが…

それもそのはずで。

脚本担当は、主人公がいよいよ最終月でクライマックスに入ろうというのに、第18週以来で委託された “サブ” の佃良太氏。

演出は朝ドラ『スカーレット』（NHK/2019年度前期）と朝ドラ『おちょやん』（NHK/2020年度後期）の助監督で、今作は初担当の小河久史氏。

そりゃあ、雰囲気が変わって当然だ。

いや、私は佃氏と小河氏を責めるつもりは全くない。

スタッフ担当を決める決定権者が脚本と演出に “メイン” を起用しないことを責めたいくらいだ。

まあ、“支持者” や “応援団” は「今週は桑原さんじゃないから」とあれこれ言い繕うと思うが、必死にやればやるほど本当の間違いが見てしまうだけなのだが…

どう描こうが、IWAKURAのワンサイドゲーム＆丸儲けだが…

主題歌明けから意味不明だ。

舞「IWAKURAの新しい事業を行う子会社です」

冷静になれば分かると思う。

この舞の言葉を聞いて、なぜ社長たちが先週月曜日冒頭の小堺（三谷昌登）のように舞と御園（山口紗弥加）に次のように不満をぶちまけないのか不思議でならない。

小堺「あんたら みんな 目障りやねん！」

あの～～ぉ、経営体力のある7つの工場がスクラムを組んで「オープンファクトリー」をやった時、小堺は「スクラム組めんのはなぁ 体力のある ごっついやつらだけや」と逆上したはずだ。

そして、「起業」という単語を強調はしているが、所詮は「こんねくと」は舞が言っているように “IWAKURAの新しい事業を行う子会社” だから、IWAKURAのワンサイドゲーム、ぶっちぎり、断トツトップなのだ。

別会社だろうが、資本金がどうだろうと、「独立したつもりで」、「腹をくくった」と意気揚々だろうと子会社なんだから、“IWAKURAの丸儲け” なのだ。

"結末ありき"でしか展開しないから、過程に説得力が乏しい

本編がダラダラ進むから、感想くらいは簡潔にいこう。

そもそも、なぜちっとも面白くないのか？

「盛りあげれ！」、「這いあがれ！」と思って見ているのに、その予兆すら感じないのか？

それは、脚本が、用意した結末にたどり着くことだけを見据えて、コトの発端や結末に至る過程を重要視しないで書かれているからだ。

例えば、「ブログの読者が増えました」、「オープンファクトリーが大成功しました」も “結末ありき” でしか考えていないから、過程に説得力が乏しいのだ。

だから、「舞が起業しました」も同じ “結末ありき” だから、「起業したのは分かるけど、で、何が言いたいの？」ってなる。

脚本家のオートパイロットで予定通りに着陸してしまうから

もう少し掘り下げてみよう。

なぜ、“結末ありき” だと面白くない、つまらないのか？

その答えも簡単で、要するに今回の “起業” でいうなら、舞と御園が行き詰まったり、苦戦したり、跳ね除けられる様子が描かれないから。

今作風に例えれば、進路方向が視界不良なのにダッチロールもせず、脚本家のオートパイロットで予定通りに着陸してしまうから、何の感動も起こらないのでは？

これまでも幾度も書いているが、“ドラマ” だから多少のご都合主義はあっても悪くない。

でも、ここまで自動操縦で簡単に結末までたどり着いたことだけを見せられても、やはり「何が言いたいの？」となるのは当然だと思う。

あとがき（その1）

どうやら、先週に予想した下記が当たりそうですね。

●舞と御園が、地元企業とダラダラと新商品開発して… 1週間を時間稼ぎ
思わず声に出したくなるような単語はお好きですから、今週、来週あたりで東大阪市の “カタカナの技術” を使った “カタカナの商品” を幾つか作ると思います。

あとがき（その2）

それにしても、今回の「こんねくと」のシーンを見て、朝ドラ『半分、青い。』（NHK/2018年度前期）で、鈴愛（永野芽郁）と律（佐藤健）がシェアオフィスで「株式会社スパロウリズム」を立ち上げ、「そよ風の扇風機」を開発したのを思い出しました。

さあ、残り4週間となりましたが、このまま離脱しないで完走できるかどうか…

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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧（だこ）、あがれ！』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ！お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい！』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい！』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ！』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 土
第23週『飛躍のチャンス』

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Get Ready! （第9話・2023/3/5） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『Get Ready!』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram

第9話『因縁の対決…闇医者チーム崩壊!?』の感想。

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剣持（鹿賀丈史）の娘の玲於奈（結城モエ）が重いがんに侵されていることが判明。染谷（一ノ瀬颯）は剣持に闇医者チームへ手術を依頼するよう進言するが、拒絶される。その様子をモニターで見たエース（妻夫木聡）は、玲於奈を次の患者候補に選ぶ。警視庁では、次期警視総監候補と目される高城（沢村一樹）が、ジョーカー（藤原竜也）の正体からエースの行方をつかもうと動き出していた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：飯野陽子（過去作/救命病棟24時･第1,5ｼﾘｰｽﾞ､ﾔﾝｷｰ母校に帰る） 第1～3話
　　　山田能龍（過去作/新宿ｾﾌﾞﾝ､八月は夜のﾊﾞｯﾃｨﾝｸﾞｾﾝﾀｰで｡） 第1,2,5,6,8話
　　　川邊優子（過去作/ﾊｹﾝの品格2020､金田一少年の事件簿2022） 第3,4,7,9話
　　　金沢知樹（過去作/半沢直樹2022､新・信長公記~ｸﾗｽﾒｲﾄは戦国武将~） 第6,8話
　　　渡辺啓（過去作/BAD BOYS J､警視庁ｾﾞﾛ係~生活安全課なんでも相談室~） 第5話
　　　長花枝薪（過去作/吉祥寺ﾙｰｻﾞｰｽﾞ） 第8話
演出：堤幸彦（過去作/TRICKｼﾘｰｽﾞ､ﾔﾒｺﾞｸ､視覚探偵 日暮旅人） 第1～3,5話
　　　武藤淳（過去作/ｸﾛｻｷﾞ2006､花より男子2､TOKYO MER） 第4話
　　　山本剛義（過去作/凪のお暇､ｺｳﾉﾄﾞﾘ2､最愛､石子と羽男） 第6,8話
　　　福田亮介（過去作/恋つづ､恋する母たち､俺の家の話） 第7,9話
音楽：ノグチリョウ（過去作/逃亡料理人ﾜﾀﾅﾍﾞ､ｹｲ×ﾔｸ-あぶない相棒-）
パティシエ監修：辻口博啓（過去作/ｼｮｺﾗ･ﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰ映画｢LE CHOCOLAT DE H｣）
※敬称略

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最後までブレまくっていることを証明した台詞

劇中で「ジョーカー」だと分かっていても…

藤原竜也さんが遠くの空を見ていると、いつ素敵な声で「まだ見ぬテクノロジーの世界へ。Sky株式会社」と言い出しそうなのが気になってしょうがないのだが（笑）

とにかく、最終回の直前回で書くことではないが、今作が最後までブレまくっていることを証明した台詞がこれだ。

高城「君は ヤツらが悪党だと思いますか？」
土井「えっ？ もちろんです」

もう、劇中で仮面ドクターズを “必殺仕事人” であると言っているようなものではないか。

"勧善懲悪モノ"で仕事の基準がブレるのは一番やっちゃ駄目

では、今作は当初から「勧善懲悪モノ」かといえば、そんなことはない。

確かに、当初は「生きる価値はあるのか？」を仕事をする基準に設けていたが、それもいつの間にかなくなった。

そして次は、「本気で生きたい人の命を救う」に基準を変更。

更に今回では、敵を討ちたい娘の命を利用して「嘘を白状するなら娘の命を助けてやる！」とチープな『罠の戦争』風に（苦笑）

こんな展開なら、最初から “生きる価値” がどうのこうのなんて言わないで、「病気で困っている人たちを裏で治療する必殺仕事人風の医師集団」でよかったような。

あとがき

“DOCTORS” が “ドクターズ” を逮捕するのかなぁ

個人的には、洋菓子店「カーサブランシェ」に足しげく通う女子高生・嶋崎水面（當真あみ）が登場しないので最終回の感想を投稿するまでモチベを “Get Ready” 出来るか心配です…（笑）

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話

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NHKスペシャル ドラマパート「南海トラフ巨大地震」 （前後編・2023/3/4） 感想

NHK・NNHKスペシャル ドラマパート『南海トラフ巨大地震」
公式リンク：Website、Twitter

「ついに発生した巨大地震で、壊滅的な被害を受けた西日本。だが連鎖して起きる次の巨大地震への警戒のため、被災地の救援もままならない現実がたちはだかる――。」の感想。

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【ドラマ前編】
東大阪で工場を経営する貴彦（松尾愉）は、目前に迫る会社の売却を、誰にも伝えられずに悩んでいた。高知で暮らす父・誠一郎（中原丈雄）にようやく電話で伝えたものの、気象庁に勤める妹のあかり（仁村紗和）や古参の従業員からは、身売りを黙って勝手に決めたことをなじられる。妻・晴美（高野志穂）は食事会、息子・巧海（中須翔真）は塾とばらばらに過ごすことになったその夜、西日本を襲ったのはＭ８．９の大地震だった――。

【ドラマ後編】
従業員を救出した貴彦だが、津波が来る大阪・梅田にいたはずの妻・晴美（高野志穂）と息子・巧海（中須翔真）の安否はわからないまま。高知の両親（中原丈雄・宮田圭子）と連絡が取れないことを案じつつ、再度の地震発生に注意を呼び掛ける「臨時情報・巨大地震警戒」の発表に臨んだあかり（仁村紗和）は、これにより東日本でも避難と警戒の必要が生じ、西日本への救援が滞るジレンマに直面する。果たして、家族と日本の運命は。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
作・演出：橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ､ｴｰﾙ､ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ）
ディレクター：佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ､おちょやん､あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
制作統括：陸田元一（過去作/そろばん侍､ｱｼｶﾞｰﾙSP､天使にﾘｸｴｽﾄを）
脚本監修：福和伸夫（名古屋大学名誉教授）
※敬称略

©NHK

まえがき

秀作ドラマだったら、放送翌日に感想を投稿して、一人でも多くの人に見逃し配信で見てほしいと思って、事前に感想のフォーマットを作っておいたのですが…

せっかく作ったのでお蔵入りはもったいないから、使ってはみます…

今作で視聴者に何を伝えたかったのか？

基本的に、忘れてはいけない歴史的な事実や、今後の生活のためになるような、いわゆる「歴史記録」や「啓蒙活動」的な “ドラマ” については賛成派だ。

今作も、関東に住む私としては、やや他人事に思ってしまっている「南海トラフ巨大地震」のことを知ろう、そして巨大地震の時に阪神・淡路大震災を経験した関西の人たちはどのような防災意識を取り組んでいるのか勉強しようと思って見てみた。

しかし、ハッキリ言わせていただく。

脚本家、演出家、制作統括、そしてNHKは、受信料を使って今作で視聴者に何を伝えたかったのか？ よく分からなかった。

私が前後編を見て興味を持って調べたことといえば、劇中に登場した高知県の防災タワーはどこにあるのか？ くらいだ。

因みに、高知県高岡郡中土佐町にある「第2号避難タワー（八千代タワー）」のようだ。

とにかく全体的に、地震の想定もドラマの設定もぬるすぎる

まあ、とにかく全体的に、地震そのものの設定も、被害の想定も、劇中の登場人物の設定も言動も “ぬるい” の一言に尽きる。

面倒だから、一つひとつツッコまないが。

少なくとも、朝ドラに紐づけたいのか知らないが町工場の後継問題と工場売却のくだりや、主人公の妻の不倫もどきのくだり、緊張感の薄い気象庁関係者など必要だったのか？

それでなくても、少なくとも私は、「東日本大震災」、「新型コロナウィルス感染症」の政府や関係各所のグズグズ＆後手後手の対応を、テレビやネットのニュースなどを通してうんざりするほど見てきたのだ。

そして、フィクションである “ドラマ” がそれを下回るなら、そもそも作って放送する意味があるのか？

これなら、ドラマ無しで、いつも通りに専門家と体験者などを招いて討論会でもした方がマシだったのでは？

といっても、最近の『NHKスペシャル』の “娯楽化” を見ていると、それもどこまで納得できるか甚だ疑問だが。

別に、必要以上に恐怖をあおるような作品を作る必要はないとは思う。

でも、「あれは無いでしょ？」ばかりのエピソードではなく、もっと “切実さ” や “緊迫感” が視聴者の身に染みてくるような挿話を盛り込んで訴求力を高めないと、俳優さんたちも不憫だし、何より前後編を見た視聴者が気の毒すぎると思う…

あとがき

粗探しをしたつもりはないんですけど、ワイン好きなので気になって気になって…

不倫っぽい再会劇の舞台になったレストランのシーンで、あんな感じにレストランで1つのテーブルでワイングラスが違うって？？？

©NHK

別のカットでは同じなので、よほど撮影スケジュールがタイトだったのだと想像できますけど。

©NHK

「慌てず落ち着きましょう」と啓蒙する目的の作品なのですから、撮影現場も慌てず落ち着きましょう！
まさか、お替りし過ぎてグラスが足りなくなった設定？？？（苦笑）

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6秒間の軌跡～花火師・望月星太郎の憂鬱 （第8話・2023/3/4） 感想

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡～花火師・望月星太郎の憂鬱』
Website、Twitter、TikTok

第8話の感想。

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航（橋爪功）から、離婚した元妻・理代子（原田美枝子）の愛人だったと告げられた星太郎（高橋一生）は、湧き上がる怒りと話を聞きたい気持ちとがせめぎ合い、頭が痛い。それでも、ずっと聞けないでいた両親の離婚理由から聞くことにするが、浮気した理代子についての航の説明に納得できず、もやもやする。一方のひかり（本田翼）は、航が理代子と再会した喫茶店を訪れ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：橋部敦子（過去作/救命病棟24時1,2､僕ｼﾘｰｽﾞ3部作､僕らは奇跡でできている）
演出：藤田明二（過去作/復讐法廷､ｴｲｼﾞｽﾊﾗｽﾒﾝﾄ､やすらぎの郷） 第1～3,6話
　　　竹園元（過去作/ｾﾐｵﾄｺ､ﾓｺﾐ､ｻﾞ･ﾊｲｽｸｰﾙ ﾋｰﾛｰｽﾞ､となりのﾁｶﾗ） 第4,5話
　　　松尾崇（過去作/ﾄﾞﾗﾏSP｢ｴｱｶﾞｰﾙ｣の助監督） 第7,8話
音楽：森英治(過去作/ﾓｺﾐ~彼女ちょっとﾍﾝだけど~）
音楽プロデュース：S.E.N.S. Company（過去作/ﾄｯﾄちゃん!､ﾓｺﾐ~彼女ちょっとﾍﾝだけど~）
主題歌：ケツメイシ「夜空を翔ける」
エグゼクティブプロデューサー：内山聖子（過去作/ﾄﾞｸﾀｰX 6,7､妖怪ｼｪｱﾊｳｽ1,2､七人の秘書､ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ）
※敬称略

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あぁ、今回も藤田監督じゃなくて、松尾さんか…

「もしかして、離脱しちゃった？」と思われた人、アタリ… である（笑）

昨夜は仕事で遅くなってテレビをつけたらリアタイで始まっており、中盤の高橋一生さんと橋爪功さんのサシの芝居のカット割りを見て、次のように落胆してテレビを消したからだ。

あぁ、今回も藤田監督じゃなくて、松尾さんか…

前回の感想で書いたから詳しく書かないが、やはり今作のようなやや複雑な設定で、繊細な芝居を記録する必要があるドラマの演出は、メイン監督の藤田明二氏でないと務まらないと、私は思い込んでいる（困）

だから、やはり最終章に向けての、大事なイントロ的な第8話での特に星太郎（高橋一生）と航（橋爪功）の二人芝居は丁寧に映像化してほしかった。

高橋一生さんの繊細な演技をもっと的確に魅せてほしかった

もちろん、気にならない人は気にならないのだ。
でも、気になる人は気になってしょうがないのだ。

それが、中盤以降の星太郎と航が向き合って会話するシーンだ。

二人のバストショット（胸から上）を交互に見せて二人の演技で魅せつつ、星太郎の「どっか行っちまえ」をきっかけに引きのカットで航がいなくなった感じを強調したい演出意図は… 分かってる、分かっているつもりではある。

でも、ここで優先すべきは、いや高橋一生さんと橋爪功さんが出演しているドラマだからこそ、二人の演技を的確に視聴者に届け、見（魅）せることではないのかと。

例えば…

星太郎「みんなが 俺の事を
　　　　母親に捨てられた子供って目で見てきて…」

この台詞まで高橋さんは橋爪さんをじっと見て芝居をされているが、「子供って」の瞬間だけ目線が下手（画面左）に動くのが見て取れるはずだ。

©テレビ朝日

これは私の完全な想像だが、これは監督による演技指導ではなく、高橋さんの演技によるものだと思うこととして…

心理学の世界では視線の動きを観察する方法を使って、その人の思考や心理を分析することを「視線解析」や「アイ・アクセシング・キュー」などと呼んでいる。

そして、相手が自分に対して視線が左横に動いた時は脳内の「聴覚的記憶」と結び付いて、過去に聞いた音を思い出そうとしている時の動きなのだ。

そこで、もう一度星太郎の台詞を思い出してほしい。

星太郎は子どものころに友だちから偏見を持って見られていた設定だ。

当然、子どものことだから、ひそひそ話で噂していたのかもしれない。

そう、高橋さんは星太郎が子ども時代に聞いた “みんなの声” を一瞬思い出した… という演技をしたのだと思う。

他のカットでは、類似の視線移動はほぼ無いから、やはり意図的な演技であると思う。

こういう繊細な演技を適切に視聴者に伝えるなら、やはり星太郎と航を似たような画角（アングルやサイズ）のカットで切り替えして妙なテンポを作るよりも、「ここぞ！」で魅せた方がいいと私は思う。

例えば、芝居は顔だけでするわけでない。

だから、もっと二人の手、指先、足、背中などの演技を盛り込んで、じっくり魅せるべきだったのではないかと、悔やまれるのだ。

次回の原田美枝子さん演じる理代子に期待！

演出や演技の話は、これくらいにして。

物語としては、航の別れた元妻で、9歳の星太郎を置いて家でした、星太郎の母・理代子（原田美枝子）が登場した。

“ドラマ” としては、顔見せという感じで深く物語に食い込むことはなくて、少々残念。

しかし、凛とした佇まいと清らかな美しさと秘めた悲哀を演じる原田さんの魅力は半端ないだろうから、今後の展開に期待しようと思う。

当初の期待を裏切らない結末を期待したい…

それにしても当初は、成仏できずにうろうろしているスケベな老人の幽霊と、亡き父の幽霊が見えちゃうアラフォーの独身花火師と、サバサバ系の謎のアラサー女性との “心温まるファンタジーな煙火店の物語” だと思ったが…

自分が都合よく作り出した幻想の亡き父と会話する男と、本当に？ 幽霊が見える性と、浮気癖のある妄想の父の奇妙な物語になるとは！

残りは最低2話はありそうだから、当初の期待を裏切らない結末を期待したい…

あとがき

短い予告編から推測すると、第9話は藤田監督の担当かなぁ。

これ、橋部敦子さんの作風からすると、次回には＜本当の航の幽霊＞で一波乱する可能性はありますね。

そっちの展開で原点回帰を期待しようと思います。

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連続テレビ小説「舞いあがれ！」 （第22週/土曜日版・2023/3/4） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ！』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram
第22週『冒険のはじまり』の「土曜日版」の感想。

 

※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。

---

町工場を近隣の人たちに知ってもらうためのイベントであるオープンファクトリーを成功させた舞（福原遥）。
東大阪の町工場の社長たちと祝宴を開き、次はもっとパワーアップしたオープンファクトリーをしようと盛り上がる中、店の片隅にいた小堺（三谷昌登）が酒に酔った勢いで不満をぶちまける。
小堺の会社は金網の製造業だが需要が減ったうえに大手に仕事を取られ、経営状況が悪化していた。舞は、自分にできることはないかと考え、小堺に金網で新たな商品づくりをしようと持ちかける。一方、貴司（赤楚衛二）は編集者の北條（川島潤哉）から、日本中を旅しながら子供たちに短歌を教え、そして自分も旅先で短歌も詠むという企画を提案される。旅に出ている間はデラシネを閉めればよいという北條に、貴司は考える時間が欲しいと答える。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

---

原作：なし
脚本：桑原亮子（過去作/心の傷を癒すということ） 第1～7,12～17,19～22週
　　　嶋田うれ葉（過去作/朝ﾄﾞﾗ｢ｴｰﾙ｣） 第8,9週
　　　佃良太（過去作/星とﾚﾓﾝの部屋） 第10,11,18週
演出：田中正（過去作/ｳｪﾙかめ､ひよっこ､なつぞら） 第1,3～5,7,13～15,21週
　　　野田雄介（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ､ﾏｯｻﾝ､六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ） 第2,8,10,17,18週
　　　小谷高義（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ､おちょやん） 第6,12,19,22週
　　　松木健祐（過去作/ひよっこ､いだてん､晴天を衝け） 第9,11週
　　　原田氷詩（過去作/ちりとてちん演出補､ｽｶｰﾚｯﾄ 24週のみ共同演出､おちょやん 17週のみ） 第16週
　　　工藤隆史（過去作/｢舞いあがれ!｣助監督､特集ﾄﾞﾗﾏ｢ﾍﾟｯﾄにﾄﾞはまりして､会社辞めました｣） 第20週
音楽：富貴晴美（過去作/花嫁のれんｼﾘｰｽﾞ､西郷どん､それでも恋する）
主題歌：back number｢ｱｲﾗﾌﾞﾕｰ｣
語り：さだまさし
制作統括：熊野律時（過去作/おちょやん）
　　　　　管原浩（過去作/これは経費で落ちません!､いいね光源氏くんｼﾘｰｽﾞ）
※敬称略

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ご案内

今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。

連続テレビ小説「舞いあがれ！」※今後の感想について(暫定版)

「這いあがれ!」「盛りあげれ!」の望みは捨てておりません

あがだ、お元気と？ おいが管理人の “みっきー” です！
（皆さん、お元気ですか？ 私が管理人の “みっきー” です！）

今日はぬっかですもんねー。春ん来たごっちゃよ
（今日は暖かいですね。春が来たみたい）

これっぽっちも今作を擁護するつもりはありませんが。

ほんの僅かではありますが「這いあがれ！」、「盛りあげれ！」との望みは捨てておりません。

そこで、前回を「土曜日版」の最後の感想にしようと思いましたが、僅かな望みを＜あくまでも「土曜版」の感想＞ってことで気持ちを文章にしようと思います。

もはや、"舞が東大阪市長になる朝ドラ"にさえ見える(苦笑)

先週は、「エピソードの選択」をやらずに、主人公の出演シーンを全部繋げたような形式的な編集によって、ストーリーはほぼ箇条書きで、映像としては「福原遥のプロモーションビデオ」のようだった。

それで、とても落胆し、激怒したのを強く覚えている。

しかし、今週の「土曜日版」は、一応は「ダイジェスト版」になっていたと思う。

もちろん、「週5放送」の本編を見た人は、私を含めて違和感満載の人が多いと思う。

●冒頭から、打ち上げ会が「二代目社長の集まり」であることを薄め…
●金網工場の小堺（三谷昌登）「工場継いだ」とは描いたが「50年も続けてきた」も薄め…

あとは…

●舞の言動が、お節介でなく自主的に見える
●小堺は舞の熱意に勇気をもらって、ハンモックに挑戦したように見える
●御園が舞の頑張っている姿を見て、自分もやってみようと思ったように見える
●舞が頑張ると、自然にいろんな人が協力してくれるようにも見える
●新校舎のインテリアも舞は “音頭を取っているだけ” に見える
●まずは “お金の心配はしないで” みんなでアイデアを出しましょうって感じにも見える
●貴司が働く気、やる気になったのが “挑戦” に見える
●悠人が投資家になったのは “結果的に舞のため” に見える
●舞と御園が “二人協力して” 企画書を作ったように見える

もはや、東大阪市長選に「出馬」する “ヒロインが東大阪市長になる朝ドラ” にさえ見える（苦笑）

「土曜日版」だけなら、みんなのためには人一倍頑張るヒロインに見える

このように、「週5放送」の本編を見た人は、納得できない再構成、すり替え、責任逃れに見えるが。

「土曜日版」だけなら、主人公が下記のヒロイン像に見える。

●みんなのためには人一倍頑張るヒロイン
●周りにいる人を感じながら幸せになることを一緒に見つけて、難局をどう乗り越えていくか一緒に考えていくヒロイン

ただ、当初は「先頭を切っていくタイプではない」設定だったが、そこだけは封印して…

父の思いを忘れず、母である社長を助け、結婚して “変わった” と、好意的に解釈すれば、それなりに「新しい仕事を作り出そうと歩み始める過程」に見える。

更に、御園は舞に寄生しているわけでなく、舞に影響を受けて変わってきたようにも見えるのだ。

この「土曜日版」を納得できるはずがないが…

2020年2月、朝ドラ『エール』の放送開始前に、日本放送協会の専務理事放送総局長（放送統括）の木田幸紀氏が「土曜日版」について次のように語っている。

NHK　朝ドラ新年度から土曜は「月曜から金曜の1週間を振り返ります」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能
     https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/02/13/kiji/20200213s00041000208000c.html

NHKは13日、木田幸紀放送総局長の定例会見で、連続テレビ小説の放送を次回作「エール」から週5日にすることに関連し、代わる土曜番組については「月曜から金曜の1週間を振り返ります」と説明した。

基本的にはダイジェスト版で、「平日、ドラマを見られない方には分かりやすくお伝えし、すでにご覧になっている方には平日と違った見方ができるような新しい魅力を加えた朝ドラの別バージョンといったおもむき」と狙いを話した。

繰り返すが、MHKの放送統括が「新しい魅力を加えた朝ドラの別バージョン」と声高に発言したところで、この「土曜日版」を納得できるはずがない。

しかし、、私がよく書く「こうしたらよかったのに…講座」的に、作り手視点で見れば「実はこうしたかった… 土曜日版」だと言える。

だとしても、この「土曜日版」を “新しい魅力を加えた” と評価するなんて、これっぽちもするつもりはないが。

あとがき

NHK武田真一アナ、2月末退職後も番組出演　『舞いあがれ！』ナレーションは4・1最終回まで | ORICON NEWS
     https://www.oricon.co.jp/news/2268897/full/

NHKは21日、2月末で退職する大阪放送局の武田真一アナウンサー（55）について、今後の同局出演予定を明らかにした。
（中略）
連続テレビ小説『舞いあがれ！』1週間振り返りナレーションは4月1日放送回（最終回）まで担当する。

恐らく2月10日に撮影終了しているから、既に全話分の編集も終わり、ナレ録りも終わってしまったと思います。

ってことは、益々「這いあがれ！」、「盛りあげれ！」との望みは… (｡>_<｡)う～

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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧（だこ）、あがれ！』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ！お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい！』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい！』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ！』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106

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