キャスター （第8話・2025/6/1） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『キャスター』
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第8話『山火事に隠された秘密』の感想。

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原子力施設が集中する芦根村で大規模な山火事が発生。村は山井（音尾琢真）の故郷であり、彼の父・和雄（山本學）が火災現場付近で行方不明となる。進藤（阿部寛）は尾崎（谷田歩）と再会し、羽生元官房長官（北大路欣也）の息子・真一（内村遥）に協力を要請。一方、華（永野芽郁）は進藤の土地勘と単独行動の多さに疑念を抱く。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：なし
脚本：槌谷健〈44〉（過去作/ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ1･2,下町ﾛｹｯﾄ,ｲﾝｼﾞﾋﾞｼﾞﾌﾞﾙ） 第1～5,8週
　　　及川真実（過去作/ﾐｽ･ｼｬｰﾛｯｸ/Miss Sherlock,ﾏｲ･ﾀﾞﾃﾞｨ） 第1～8週
　　　李正美（過去作/ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2,VIVANT,ｱﾝﾁﾋｰﾛｰ） 第4週
　　　谷碧仁（過去作/#who am I,映画｢大事なことほど小声でささやく｣） 第1,2,4～8週
　　　守口悠介（過去作/AKBﾎﾗｰﾅｲﾄ,ｵｰ･ﾏｲ･ｼﾞｬﾝﾌﾟ!,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2） 第3,5週
　　　北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第1,3週
脚本協力：北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第2週
プロット協力：北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ,問題物件） 第6,7週
演出：加藤亜季子〈53〉（過去作/VIVANT,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2,Eye Love You） 第1,2,6,7話
　　　金井紘〈41〉（過去作/ﾗｼﾞｴｰｼｮﾝﾊｳｽ1-2,信長協奏曲,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]） 第3,4話
　　　加藤尚樹〈45〉（過去作/ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ -8時23分､明日 君と,初めましてこんにちは､離婚してください） 第5話
　　　馬田翔永〈30〉（過去作/ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝと言いたくて...~万年ヒラ医局員の憂鬱な日常~） 第8話
音楽：木村秀彬（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝｼﾘｰｽﾞ,ﾗｽﾄﾏﾝ）
主題歌：tuki.「騙シ愛」
Ｐ：伊與田英徳〈57〉（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2,DCU）
　　　関川友理（過去作/DCU,Maybe 恋が聴こえる,夕暮れに､手をつなぐ）
　　　佐久間晃嗣（過去作/DCU,Maybe 恋が聴こえる,ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ2）
※敬称略

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いつも以上に辛辣に書かせていただく！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

唐突だが、第1話に登場した羽生元内閣官房長官（北大路欣也）の息子である衆議院議員・羽生真一（内村遥）の秘書・池内邦明（松尾諭）の言葉を引用しよう。

池内「辛辣な物言いは相変わらずだ」

ということで、いつも通りに、私も「辛辣な物言い」をやめるつもりはないし。

さらに、個人的なことで申し訳ないが。

きのうの昼間、義父が亡くなって、死に目に間に合わなかった私だから、安直に高齢者の死や病を扱う今作に、いつも以上に辛辣に書かせていただく。

“死や余命” 、“病気や障がい” 、“現実に遭った災害” を
　必要以上に盛り込むな！

「病院の待合室」や「被災地の避難所や仮設住宅」などの
　テレビで見ている人に配慮し、表現は慎重にするべき！

私の価値観において、演出的にいいところが何一つない！

最初に。

今回の演出は、今作初担当で、恐らくスピンオフ以外のドラマは初演出の馬田翔永氏が担当だ。

ホント、今作のチーフ監督・加藤亜季子氏同様に、私の価値観において、演出的にいいところが何一つないのだ。

よって、ダメポイントを書くのは面倒だし、褒めるところもないから言及しない。

でも、プロが作ったドラマ、それも脚本家の先生が3人も集まって。

しかも、TBSが誇る歴史的なドラマ枠『日曜劇場』なのだから、一つくらいは “いいところ” があると、目を皿のようにして録画を二回も見直した。

前回はかろうじて一か所あったが。

なんと、残り2話の最終章直前回なのに、いいところが一つもないとは！

ドラマ、物語として、事件がつながっていないことが大問題

当然、悪い意味で　《安定の盛り込みすぎ》　である。

きっと、脚本家や演出家は、「大規模な山火事」と「山井（音尾琢真）の父・和雄（山本學）の行方不明」と「43年前の自衛隊輸送機墜落」の三つをつなげ、《一つの壮大な騒動》　を描いている‘つもり’なのだ。

確かに、‘単なる映像化’のレベルでは連結しているから、編集上で物理的、データ的にはつながっている。

しかし、“ドラマ” として、“物語” としてつながっているかと言えば、間違いなくつながっていないのだ。

もちろん、脚本や演出が視聴者に提示したいことくらいは分かっているつもりだ。

山井と直接関わりのないネタは、全て盛り込む必要がない！

だったら、 そもそも論 として、 ここまで、山井親子を描きたいなら、最初化から「父親の反対を押し切ってなったベテラン放送記者としての山井」だけを描けばいいのだ。

極論を言えば。

主人公である『ニュースゲート』のメインキャスター・進藤壮一（阿部寛）の父とのことを含めた思惑も。

進藤と『ニュースゲート』の総合演出・崎久保華（永野芽郁）の鍵開けも。

羽生代議士と秘書のやりとりも、羽生真一の事務所スタッフ・尾崎正尚（谷田歩）も。

これら全て描く必要も意味も皆無だから不要なのだ。

それは、なぜか？

山井と直接関わりのないネタだからだ。

まあ、今作は第1話から　《描くべきことを描かない！》　をやり続けているから驚きはしないが。

呆れてしまう。

今回も、"大きな要素"を盛り込んで"映え"をやったつもり？

要するに、今作は　《描くべきこと＝視聴者が見たいこと、知りたいこと》　であるのを理解していないのだ。

辛辣に書けば、《描くべきこと＝自分たちが描きたいこと》　ってだけ。

だから、今回も、山火事や国会議員や地元大企業などの “大きな要素” を盛り込んで “映え” ってのをやったつもりなのだ。

「いよいよ最終章ですよ、すごい展開になったでしょ？」とやって、会議室で拍手しているのだ、きっと。

しかし、まるで素人がInstagramでやるようなことをやったところで、自己満足以外何にもならないのに…　である。

また、セリフを盛り込んで「なぜ？」を徹底的に先送り？

辛辣ついでに書いておこう。

今作は、悪い意味で　《ずっと隠して、後出しジャンケン》　でもある。

序盤から、下記のような進藤の元妻・横尾恭子（相築あきこ）と原子力燃料再処理センターの所長・江上保夫（井上肇）のセリフを盛り込んで「なぜ？」を徹底的に先送りし。

恭子(N)「過去にとらわれているだけなんだって」

江上「ダメだ！　まず　あれを倉庫に戻すんだ」

正味35分も過ぎた時点では、オウンゴールとも言うべき。

崎久保「進藤さん　何を追ってるんですか？」

　●原子力燃料再処理センターが何を隠したのか？
　●進藤が何に疑問を抱き、何の真相を追っているのか？

そこを、隠し続けるからつまらないのだ。

　●何が隠されていないのを知らないのは進藤やスタッフだけ
　●進藤が真相を追っている内容を知っているのは進藤と視聴者だけ

上記の二点だけにしないから、「どこに興味を持てばいいのか分からない」のが今作なのだ。

まあ、もう巻き返すことはないと思うが。

あとがき

進藤「全く根拠のない投稿が増えています
　デマに踊らされたり
　安易に拡散したりしないでください」

これって、あの騒動のことを？？？（汗）

あっ、聡明な読者様にはいないと思いますけど、これを面白いと思う人も、‘推しが出ているから悪く言わない人’も否定はしませんので。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】
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当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

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連続テレビ小説「あんぱん」 （第9週／ダイジェスト版・2025/5/31） 感想 ※もはや“要約”の看板を掲げた本編再放送風で1週間をじっくり総括！

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第9週『絶望の隣は希望』の「ダイジェスト版（土曜日版）」の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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昭和15年1月、のぶ（今田美桜）の祝言が進む中、嵩（北村匠海）は思いを伝える決意をするが、寛（竹野内豊）の訃報に接し、涙する。のぶはあんぱんを手に嵩に寄り添うも、嵩は思いを告げられぬまま東京へ戻る。のぶの婚約を知った嵩は動揺するが、健太郎（高橋文哉）に励まされ外出し、衝撃の再会を果たす。一方、朝田パンに軍から乾パンの注文が入るが、草吉（阿部サダヲ）は拒否。やがて憲兵が現れ、事態は緊迫していく。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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インタビューで今田美桜さんが困って見えたのが印象的で…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

昨日（5/30）に放送されたNHK『午後LIVE ニュースーン』の『午後4時台「あんぱん」今田美桜さん・北村匠海さんインタビュー』を見てみてください。

明らかに、今田美桜さんと北村拓海さん、特に今田さんが自分が演じている主人公「朝田のぶ」の幾つかのシーンにおける “のぶの心境” を考えつつ話しておられます。

「撮影時のことは忘れた」可能性はありますが。

やはり、第45回の感想で書いたように、「毎回も、シーン毎にも、前後がつながっていないから、多少行き当たりばったりのお芝居にならざるを得なかったように思います。

そうでなけば、「〇〇のシーンの際は？」と聞かれたら、当然事前打ち合わせもリハーサルもやるはずですから、立て板に水の如く話すと思うんですね。

きっと、今田さんも北村さんも真面目で正直な人間だから、ウソは言えないけど、ホントも言えないから、演技で切り抜けたのだと推測しました。

北村さんのお話では、演出家が「来週からの戦争はお涙頂戴にしない」と言って演出しているそうなので、ウソかまことか見届けてやりましょう！

午後4時台「あんぱん」今田美桜さん・北村匠海さんインタビュー｜NHKプラス 

省略を旨としながらも削る勇気を持たなかった構成が残念…

さて、「ダイジェスト版」の感想だ。

一言で表すなら、 “ダイジェスト” の本来の意味である　《要約・抜粋》　しただけである。

一方、「digest」という英語表現には「食物を消化すること」の意味もあるが。

「本編」の仕上がりが‘あのレベル’であるから、当然の如く　《消化不良》　である。

もちろん、編集担当がそれなりに頑張ったのは認めるところだ。

新録音のナレーションも追加されて、必死に “流れ” を生み出そうとしたのは分かる。

しかし、見た目の装飾や仕立てを変えたところで、中身や素材は変わらないのだ。

隠したり覆うことは多少できても、見違えるほど変えるのは容易なことではないし。

そもそも論 《その1》 として、 そこまでやったら、「ダイジェスト版」ではなく「リイマジネーション（Re-imagination）」では？

映像作品における‘リイマジネーション’とは、原作を下敷きにしつつも、根本的に再構築し、思想やテーマに再アプローチする作品だ。

例えば、映画『バットマン・ビギンズ』（2005）やアニメ『新世紀エヴァンゲリオン 新劇場版』（2007～）が該当するだろう。

おっと、今作に話を戻す。

今作を、思い切りベタな「ダイジェスト版」として評価した理由は。

想像以上に、「要約」の看板を掲げた、もはや全編再放送というべき内容だったことだ。

要するに、省略を旨としながらも削る勇気を持たなかった構成だったことだ。

まあ、世間ではこんなのを「ダイジェスト版」と呼ぶと思うが、残念な仕上がりだと言わざるを得ない。

｢『あんぱん』は面白いけど､のぶが嫌い｣となる根源とは？

さて、「要約」を名乗る “ほぼ全編再放送” だから‘見えたこと’がある。

そこから、今週の総括をやっていこう。

5月に入ってから、内容を必死にアゲる提灯記事が少なくなり、レギュラー俳優やゲストの話題を中心にした提灯記事が増えているのはご存じだろう。

でも、昨日、ネット上で次のような記事を見つけた。

序盤から中盤に差しかかり、いよいよ作品の本題に入ろうとする今、気がかりなのは、ネット上にネガティブな声があがっていること。しかも「のぶが嫌い」「のぶが苦手すぎる」「ずっと主人公に共感できない」「のぶが邪魔」などと主人公を強烈に否定するような声が増えているのです。

※出展：「『あんぱん』は面白いけど、のぶが嫌い」「離脱しそう」の声が増加…ドラマは好調なのに、主人公が不人気の“逆転現象”はなぜ起こった？ | テレビ | 東洋経済オンライン 

恐らく、作り手側は、一定の不人気は当初から織り込み済みだとは思う。

だって、今作は。

第1回で「のぶと嵩は最終的に夫婦になる」と提示しているのに。

のぶ（今田美桜）と嵩（北村匠海）はケンカばかりで、挙句の果てに嵩でなく次郎（中島歩）と結婚してしまうし。

豪（細田佳央太）と蘭子（河合優実）のことがあるのに、唐突に結婚しちゃうのだから、一定数の視聴者が「ドラマは好き」だけど「のぶは好きになれない」のも理解できる。

しかし、この記事は「視聴者の声」を取り上げる内容だからしょうがないが。

多くの視聴者が「『あんぱん』は面白いけど、のぶが嫌い」と思う、他の大きな理由があると思うのだ。

次の章で、そのことについて書いてみる。

のぶが《嵩にあれこれ要求する係》に見えちゃうのが大問題

その大きな理由とは。

今作は、主人公の‘のぶ’を、《嵩にあれこれ要求する係》、《嵩に細かく指摘する係》　にしか見えないように描き続けるからでは？

そう、生前の寛（竹野内豊）を　《やなせたかしさんの名言を言わせる係》　に仕立てたように…　である。

　●のぶが現状をどう捉えているのか？
　●のぶが先のことをどう考えているのか？
　●のぶが嵩のことを何だと思っているのか？

上記の要素を描かないで進めるから、2か月もたっているのに、ちっとも “のぶの人となり” が見えてこないのだ。

だって、リアル社会ですら、毎日顔を合わせる人の人間性が見えてこないと、感情移入するどころか、違和感が増大するのは当然のことなのだ。

ここの問題は、前述の “これらを描かないで進めるから” である。

例えば、真っ赤なハンドバッグのくだりで、のぶが心では「?!」と思っても、嵩に一瞬ニコッとして「ありがとう」と言うとか。

仲違いはしていても、縁談や見合いのこと、結婚の進捗状況など、何となくメイコ（原菜乃華）や千尋（中沢元紀）経由で嵩に伝わってほしいと見えるとか。

豪の葬儀に際には、生徒らに‘愛国のかがみ’であったとしても、ふと泣いている姿を見られてしまうとか。

そういう、視聴者を “のぶは気遣いのできる女性” や “のぶは優しい先生” みたいに感じるような巧みな印象誘導をやるべきだったのだ。

でも、そのようなテクニックを使うことなく、とにかく “描かないで進める” に徹しすぎたのだ。

だから、のぶが、《嵩にあれこれ要求する係》　や　《嵩に細かく指摘する係》　にしか見えなくなったと思う。

のぶは、沖縄料理の朝ドラや管理栄養士の朝ドラの主人公のように、連日「まさかや～」「食べり！」と連呼して不快感を増幅したようなことはしていない。

しかし、上記の二人のヒロインよりも人間性が見えていないのが‘のぶ’なのだ。

だから、祝言も祝福しようにも気が乗らないし、一人だけ幸せになって…　みたいに不快な思いすら抱くのでは？

結局、現時点ののぶと嵩の人間性がきちんと見えていない！

進めよう。

今週の「本編」の感想でも書いたことだが。

この「ダイジェスト版」を見て、再確認したことがある。

それは、《のぶと嵩が同じ場所にいないと面白くない》　だ。

言い換えれば、「高知にいる‘のぶ’の物語」と「東京にいる嵩の物語」の行ったり来たりはつまらないってこと。

このことは、寛の死後の「空き地のシーソーの場面」を見れば明らかでは？

繰り返すが、今作は、第1回で「のぶと嵩は最終的に夫婦になる」と提示したのだ。

だから、脚本家や制作統括は、わざわざ［史実］とは違う “のぶと嵩を幼なじみの設定” にしたのでは？

なのに、子役から今田美桜さんと北村匠海さんに交代して間もなく、別行動が多くなり、ついには高知と東京で、住まいも物語も完全分離させたのだ。

やはり、ここは、強引にでもやり繰りをして「嵩を頻繁に帰省させる」とか「のぶをお国や軍の命令、学校の用事でもいいから時々上京させる」を盛り込むべきだったと思う。

だって、のぶと嵩は、のぶが結婚したとしても、“幼なじみ” や “大切な友人” として描くことは問題ないと思うのだ。

だから、のぶが仕事で東京に行ったついでに、社会人の先輩として嵩と健太郎（高橋文哉）の陣中見舞いに行ってもいいし。

嵩が、千尋から寛が不調なことを聞きつけて、都度都度東京土産持参で帰省したってよかったのでは？

結局、のぶは「一体何を考えているの？」だし、嵩も「人間的にどうなのよ？」的な描写に陥っているのが現状だと思う。

のぶを第1回で先生にしておけば、1か月分は他に利用できた

そろそろ、まとめよう。

現状の嵩は、ギリギリで当初の　〈ちょっと気が弱くて自信のない柳井嵩〉　の設定をキープしているから「優しい嵩」が保持できている。

しかし、のぶは、だいぶ前（御免与尋常小学校勤務が始まってすぐ）に　〈持ち前の男勝りで勝気な性格から‘ハチキンおのぶ’‘韋駄天おのぶ’とも呼ばれる朝田のぶ〉　の設定を捨ててしまっている。

そして、これまた唐突に　〈‘愛国のかがみ’で軍国主義者らに人気者の朝田のぶ〉　に変身し、いまや、どっちつかずの迷走キャラ中なのだ。

ここも、大きな問題だと思う。

だって、現状の‘のぶ’を今後も踏襲するのであれば。

そもそも論 《その2》 として、 「祭りのパン食い競争」で、参加を拒まれた少女・山本小夏（金井晶）の敵を打ち取った展開なんて1ミリも必要ないのだ。

それこそ、第1回で、今田美桜さん扮する女学生の‘のぶ’が、進路相談の席で次のように主張するだけでよかったのだ。

のぶ「うち
　こんまい頃から子どもがうんと好きやき
　小学校の先生になりたいがです！」

のぶ「お父ちゃんの代わりに
　うちが大黒柱になって　朝田家を支えたいき
　ちゃんとお給料がもらえる
　先生の肩書がほしいがです！」

のぶ「うちは
　‘人を殺す強さ’ではのう
　‘人戦後を生きる強さ’を育てたいがです！」

のぶ「うちは
　兵隊さんを作るのでも
　送り出すのでものう
　戦争のなかでも心を失わん子どもを
　育てたいがです！」

上記の四つのいずれかを理由（セリフ）にすれば、のぶが教師を目指す展開に「軍国主義」なんて関係ないのだ。

女子師範学校のくだりも、ほぼ全削除可能だ。

もうこれで、3～4週分は他に利用できたのでは？

この妙案をやれば、2か月分もガッツリと削れた！

逆に、「軍国主義」「愛国の鑑」を組み込みたいのであれば。

いやいや、極論を言っちゃうと。

第1回の冒頭で、次のナレーションを入れて、生徒たちと校庭を楽しそうに走る‘のぶ’をやれば、ザクっと2か月分削れたのでは？

語り「この元気な女性の名前は　朝田のぶ。
　のぶは　高知の地元の小学校の先生で
　“走ることも　泣くことも　どちらも大事だと教える”
　体育系の担任教師です」

上↑の映像化をやって、さらに嵩の分も次のようにやればいいのだ。

語り「こちらの
　ちょっと気が弱くて自信のない男性は　柳井嵩。
　絵を描くことが大好きで
　のちに
　逆転しない正義のヒーロー『アンパンマン』の
　作者となる漫画家です」

ここまでを、第1回のアバンタイトルでやれば、第2回の冒頭で「戦争が激化し　太平洋戦争が開戦しました」とやって、来週の第10週に直結だってできたのだ。

要するに、のぶと嵩を同時並行で描かないなら、ここまで端折れるってこと。

逆に、のぶと嵩を並行して描いているつもりなら、よほどうまくやらないと、二人の関係性なんて盛り込めないってこと。

現状の『あんぱん』は後者になってしまったわけである。

あとがき

「2か月は削れる」は言い過ぎとしても。

「1か月分（4週分）を削ったら」と考えてみてください。

　●幼なじみとして互いに切磋琢磨する‘のぶ’と嵩
　●育ての親である寛からの教えと死
　●のぶの結婚
　●朝田パンの乾パン騒動

各エピソードに1週間も割くことができるのです。

これを、うまくやり繰りして、幾つかが同時並行に進んでいることにすればいいんです。

さらにさらに、もっと巧みに構成すれば。

　●ヤムおんちゃんと朝田パン
　●豪と蘭子の悲恋

上記二つで2週使っても、まだ2週余ります！

描く必要がないようなことを盛り込まずに、描きたいこと、描くべきことにだけ時間を割くべきです。

まあ、多くの朝ドラが4か月目から急降下するので、来月が立て直しの最後のチャンスだと思いますよ。

最後に、きょうは、義父の体調が急変してドタバタとしたため投稿が大幅に遅れて申し訳ございませんでした…
なにせ、きょうの実家と病院周辺は「足立の花火（結果的に2年連続で中止になりました）」で大渋滞なもので（汗）

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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【これまでの感想】

第1週『人間なんてさみしいね』
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 ダイジェスト版

朝ドラ「あんぱん」主人公・朝田のぶ役の永瀬ゆずなさん〈9〉の自己紹介に感服した話！ 

第2週『フシアワセさん今日は』
第6回 第7回 第8回 第9回〔前編〕 第9回〔後編〕 第10回 ダイジェスト版

第3週『なんのために生まれて』
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 蘭子(河合優実)「食パンの角に頭ぶつけて…」こういう解釈はダメ？ 

第4週『なにをして生きるのか』
第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 ダイジェスト版

第5週『人生は喜ばせごっこ』
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 ダイジェスト版

第6週『くるしむのか愛するのか』
第26回 第27回 第28回 第29回 第30回 ダイジェスト版

第7週『海と涙と私と』
第31回 第32回 第33回 第34回 第35回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」 第35回(5/16)の師範学校の‘のぶ’とうさ子、黒井先生のやり取りに共感しにくい理由を「そもそも論」で解説します！ 

第8週『めぐりあい　わかれゆく』
第36回 第37回 第38回 第39回 第40回 ダイジェスト版

NHK朝ドラ「あんぱん」主人公のモデル“小松暢さん”の父と実家,就職,二度の結婚について解説します！ 

NHK朝ドラ「あんぱん」嵩の伯父・寛のモデル“柳瀬寛さん”の出自,人柄,最期について解説します！ 

NHK朝ドラ「あんぱん」嵩のモデル“やなせたかしさん”の愛と正義を描き続けた人生について解説します！ 

NHK朝ドラ「あんぱん」のぶの結婚相手・次郎のモデル“小松総一郎さん”の小松暢さんとの出会いから別れまで解説します！ 

第9週『絶望の隣は希望』
第41回 第42回 第43回 第44回 第45回 

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イグナイト -法の無法者- （第7話・2025/5/30） 感想

TBS系・金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram｜TikTok

第7話『伊野尾の記憶』の感想。

---

音部市長（髙嶋政伸）の証言により、宇崎（間宮祥太朗）と轟（仲村トオル）は真の黒幕の存在を知る。轟は桐石（及川光博）らを招集し、伊野尾（上白石萌歌）と高井戸（三山凌輝）を捜査から外すと告げる。バス事故の真相に高井戸は協力を申し出るが、伊野尾は沈んだ表情を見せる。やがて轟は、高井戸のSNS経由で女子選手の盗撮写真を発見。「鳥自爺」なるアカウントが闇サイトで犯罪動画を販売していると判明し、宇崎は正体究明へ動く。一方、伊野尾は彩音に接触し、自らの過去を語る。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

---

原作：なし
　　　（過去作/ｲﾁｹｲのｶﾗｽ）
脚本：畑中翔太（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞｼﾘｰｽﾞ,量産型ﾘｺｼﾘｰｽﾞ） 第1,3,5,6話
　　　山田能龍（過去作/Get Ready!,CODE-願いの代償-,ｳｲﾝｸﾞﾏﾝ） 第2,4,7話
　　　山口健人（過去作/静かなるﾄﾞﾝｼﾘｰｽﾞ,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家）
　　　佐和山ユカ（https://x.com/yuka_swym） 第7話
演出：原廣利（過去作/絶ﾒｼﾛｰﾄﾞ,ｳﾂﾎﾞﾗ,真夜中にﾊﾛｰ!） 第1,2,6,7話
　　　山口健人（過去作/ｱﾊﾞﾗﾝﾁ,真相は耳の中,ｳｿ婚）  第3,4,5話
　　　吉田亮（過去作/ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京,ﾕﾆｺｰﾝに乗って,ﾗｲｵﾝの隠れ家）
音楽：森優太（過去作/あなたのﾌﾞﾂが､ここに,虎に翼,問題物件）
主題歌：B'z「恐るるなかれ灰は灰に」
法律監修：福島健史
Ｐ：山田久人（過去作/真相は耳の中,量産型ﾘｺ-ﾌﾟﾗﾓ女子人生組み立て記-）
製作：TBS、BABEL LABEL（過去作/農家のﾐｶﾀ,真相は耳の中）
※敬称略

一体、今作のメインはどっちなの？

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―――ここまで、ごあいさつ―――

安定の…　低飛行である。

一体、今作のメインはどっちなのか？

■宇崎（間宮祥太朗）と轟（仲村トオル）が関わる5年前に事故が起きたバス事件の黒幕を追求することなのか？

■それとも、ピース法律事務所のメンバーの個人的な案件なのか？

普通は、前者を “縦軸” として、一話完結の部分を “メイン” して、扱い方に強弱をつけるものだが、今作はほぼやらない。

だから、本当に「一体、今作のメインはどっちなのか？」なのだ。

なぜ、私が‘そこ’にこだわるのか？

それは、縦軸を冒頭でこれ見よがしに描く割に、ラストの数分間まで放置するから、イラっとするからだ。

これ、普通にアバンタイトルで、高校陸上の大会での盗撮写真高校生で陸上選手の三浦彩音（伊礼姫奈）の大会での盗撮写真が拡散されていると提示して。

そこから、伊野尾（上白石萌歌）と高井戸（三山凌輝）を絡めて動かし。

案件の過程で見つけた闇サイトの運営者‘鳥自爺’ことシステムエンジニアの吉野（濱正悟）から、音部市長（髙嶋政伸）の証言へ戻る構成のほうがしっくりきたのでは？

まあ、これも今作が決して辞めない　《構成を捻ることが面白いと勘違いする》　だからあきらめてはいるが。

強引に話題転換するにもほどがある…

ただ、脚本家の意図も分からなくもないというか、プロとして頑張ったのも分かるのだ。

序盤の音部市長のくだりで、「GIテクノロジーズの自動運転システム」を盛り込んでから、伊野尾の案件に移行していることで、「勘弁してね」との意味なのだろう。

しかし、いくら何でも、さすがに次の宇崎をセリフを盛り込んで、移行するのはやりすぎというか、やり投げというか、稚拙すぎやしないか？

宇崎「でも　今はこっち優先」

強引に話題転換するにもほどがある…　と思うが。

せめて、プロなら、視聴者に多少するいとか、無理やりとか、場当たり的な展開だと思われても。

特に、冒頭部分で縦軸からメインにつながる努力はやるべきでは？

まあきっと、浅見（りょう）の「みんなで大ボス倒すためにも」からちゃんと転換したと言い訳するのだろうが。

こうやって、唐突極まりなく伊野尾を動かすから、肝心の主人公である宇崎が伊野尾のコバンザメ状態、いや、宇崎が伊能の “ほぼストーカー状態” にしか見えなくなるのでは？

普通の流れのほうが"映像で見せて魅せる"をやれたのでは？

ただ、「女子高生の盗撮事件」をネタにした単独エピソードとしては決して悪くない。

まず、ピース法律事務所員の一人ずつを掘り下げる挿話として。

当ブログの基本的な立場は、《ぼちぼち 20才以上の俳優が学生服を着て学生時代を演じる回想シーンを多用するのはやめませんか？》　だが。

安直なラブコメがやるのは全面的に拒否するが、今回に限っては “一定の” 必然性を感じたし。

裁判シーンでの彩音の主張も論理展開として今一つピンとこなかったが、伝えたいことは理解できたし。

だからこそ、フツーの流れのほうが自然なカタチで、《映像で見せて（show）魅せる（fascinate）》 をやれたと思う。

あとがき

縦軸からメインにつなげる “簡単な方法がある” のにお気づきですか？

轟が、次のようなことを言えばいいんです。

轟「まずは　俺が一人で動くから
　お前たちは　通常業務で稼いでくれ」

こうして轟の動きに期待をさせるように振っておくのです。

そうすれば、容易に、終盤で　〈轟は‘鳥自爺’と裏取引をしていたのか！〉　と納得させることができたのですよ。

やる気になれば、石倉官房長官（杉本哲太）の身辺を調べていたら、石倉の支援者の娘さんがストーカー被害に遭っているから、「そこから黒幕に近づけないか？」でもよいわけですしね。

連ドラなのですから、一話完結も大切ですけど、全話の構成も重要だと思いますよ。

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拍手コメント返信（2025/5/30）：波うららかに、めおと日和(第6話) ※中年男性でも十分楽しいﾗﾌﾞｺﾒ！

ご来訪の上、拍手とコメントをありがとうございます！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！

いつも ドラマや映画の感想へ、ご賛同のWeb拍手やコメントをいただきまして、ありがとうございます。

時には厳しいコメントも頂きますが、ブログ更新の励みになっております。

なお、"Web拍手のコメント"へ返信をする機能がないため、このような「お返事ページ」でお返事をいたします（謝）

---

[拍手投稿]  桃李すがり さん  （2025-05-30 14:09:14）
波うららかに、めおと日和 （第6話・2025/5/29） プチ感想 

感想の投稿ありがとうございます。楽しく拝読いたしました。 キモいなんてことは全然ないので、忘れた頃とは言わず来週の感想も楽しみにしております。

↓ここから管理人返信↓

気が向いたら書きますね。

---

[拍手投稿]  名無し さん  （2000-00-00 00:00:00）
波うららかに、めおと日和 （第6話・2025/5/29） プチ感想 

50代男の私もドラマ見ながらニヤニヤしてしまうのですが、かみさんや娘にその顔を見られないよう必死に耐えています。キモイですよね涙。

↓ここから管理人返信↓

おっさんのほうが、意外とロマンチックで、乙女なところがあると思います（笑）

私は、妻が仕事に行っているときに見ています！

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皆様、またのご来訪を心よりお待ちしております。

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連続テレビ小説「あんぱん」 （第45回・2025/5/30） 感想 ※簡潔明快に今作の問題点の芯を食います！

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
公式リンク：Website｜X(旧Twitter)｜Instagram

第45回／第9週『絶望の隣は希望』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

---

乾パン作りを断ったことで、朝田パンは陸軍に逆らったという噂が広がってしまう。釜次（吉田鋼太郎）は草吉（阿部サダヲ）に乾パンを焼いてほしいと頭を下げる。翌日、朝田家になぜか乾パンの材料が運ばれてくる。やって来た憲兵に、すぐに乾パンを作るよう命じられ、戸惑う釜次たち。そこに草吉が現れ…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

---

原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

---

今週は「省エネモード」で感想を書くつもりだったのに…

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今週は「省エネモード」で感想を書くつもりだったのに。

あまりにもツッコミどころが多くて、スルーしようにも「せっかく見たから」の貧乏根性が勝り、ついつい連続で長文を書いてしまった。

よって、今朝は〈昨夜のサザンのライブの千秋楽の余韻〉を味わいつつ、今作の感想はサクッと行こう！

この内容で、『絶望の隣は希望』が適切のつもりなのか!?

今回の内容について…　特に書くことはない。

どう見ても、今週はほぼ出番のなかった嵩（北村匠海）を来週はメインにするために。

来週から戦争を激化させて、嵩を戦地に行く設定にするために、‘ヤムおんちゃん’こと屋村草吉（阿部サダヲ）を一時的に退場させて、意気消沈の朝田家で印象を薄めるだけの内容だったからである。

そこを踏まえて、今回の感想は次の一点に絞り込んでキッチリと言及する。

それは。

この内容で、今週のサブタイトルが『絶望の隣は希望』を適切のつもりなのか!?

である。

次から次へと吐き出されるエピソードとカットの嵐が大問題

そもそも論 《その1》 として。
　※青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
　※茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ

多数の読者様からコメントをいただいている通り、今作は　《連ドラであるのに連続しているように見えない》　のだ。

週5回を、幾つかに分割して、1週間に2～3個のエピソードを構築し、1個ずつを直結して放送しているようなものなのだ。

例えば、人気アニメ『サザエさん』は1回分の放送が「分割した3話構成」だから、1話ずつにはサブタイトルは付くが、3話合体のサブタイトルはない。

要するに、今作が毎週付けているサブタイトルは、『サザエさん』の1回分に対して、強引にサブタイトルを設けているのと同じなのだ。

だから、内容とサブタイトルが乖離するのは当然だ。

もちろん、登場人物や状況はつながっているから、ギリギリでつながっているように感じる。

でも、本当の意味で “連続している” とは言い難いと思う。

そう、先日も書いたが、《次から次へと吐き出されるエピソードとカットの嵐》　によって、余韻を感じさせない “ドラマ” になっている状態こそが、大問題だと思う。

「映像を見て感動した」が、物語で感動したとは限らない！

さらに、 そもそも論 《その2》 として、 困るのは、各エピソード内の描き方が異様なことだ。

何が異様なのか？

先日も少し書いたが、映像的に “グッとくる、ジーンとくるだけ” で、それ以上の感情がわかないことだ。

読者の皆様に問いたい。

■登場人物が病に伏したり、亡くなる場面で必ず感動しますか？

■登場人物が愛を誓い合ったり、結婚する場面で必ず感動しますか？

おそらく、多くの読者様が「感動します」と答えるはずだ。

そう、登場人物の病や死、恋愛や結婚、出産や子どもの成長では、ドラマでなくても、物語などなくたって、普通に生きていれば大体感動するものなのだ。

だから、上記のような “状況設定” で「全米が泣いた！」的な評価でネット界隈が盛り上がっても、それはその作品の評価であるとは限らないわけだ。

物語がなくても感動する現実こそが、物語を生む源である！

だって、これらの “感動” は、「生きること自体が物語を内包している」という人間存在の核心を示している事実だからだ。

少々、小難しいことを書くが、読んでいただきたい。

生と死、愛と別れ、誕生と成長などの人間の根源的な経験は、物語の有無にかかわらず心を揺さぶるものであり。

それは、誰もがそれらを自ら経験するか、近くで目撃して生きているためだ。

また、人間の根源的な経験は、文化や時代、言語を超えて共通する感情の基盤を形成する。

ゆえに、《説明や演出がなくとも自然に涙し、喜び、心が動かされる》　のだ。

また、元来、感動とは、理屈ではなく「生きていること」の実感から滲み出る感情である。

つまり、ドラマティックな演出がなくても、現実そのものが “十分にドラマである” という根拠になるのだ。

そして何よりも、《物語とは、人間のこうした普遍的な経験を抽出・構成して言語化したもの》　にすぎない。

したがって、物語がなくても感動する現実こそが、物語を生む源なのだ。

であるから、手抜きや稚拙なドラマ作成の現場では、安易に “人間の根源的な経験” を盛り込んで、ごまかすのだ。

もちろん、まんまと、作り手の手法に陥るのもどうかと思うが。

あとがき

「乾パン」を盛り込むなら、それよりも前に「乾パンは売っていませんか？」みたいなくだりがあってもよかったのでは？

結局、このように、全てがつながっていないんですよ。

誰もが簡単に「エモいなぁ」と感動しそうな映像を提示して、何かを描いたつもりになっているだけ。

だから、「あんこの入っていないあんパンみたい＝乾パン」に私が切り替えたのです。

来週は、嵩が “おいしいあんこ” になってくれるのを期待します。

おっと、もう「呆れて」いますが、「諦めて」はいませんので、明日の「ダイジェスト版」と来週も引き続きよろしくお願いいたします。

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
土佐弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる 

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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