NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第90回〔全125回〕/第18週『しあわせのアンダンスー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の結婚式披露宴の日がやってきた。披露宴が行われているフォンターナでは、暢子の思いが溢れる数々の料理が宴を彩る。千葉の養豚場では賢秀(竜星涼)が思わぬ事態に陥って披露宴への出席が危うくなっていた。そして暢子は披露宴で、とある思いをひらめいてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
人気ドラマのヒロインの結婚式のシーンで流れた劇伴は…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
人気ドラマのヒロインの結婚式のシーンで流れた劇伴は、放送をすぐに実際の披露宴の入場曲に指定されることが多いが、今作の入場曲はどうなるのだろう? と思ってしまった。
感想に入る前に自慢しちゃおう。
木村拓哉さんと山口智子さんのダブル主演で「ロンバケ現象」という流行語まで登場したフジテレビの大人気ドラマ『ロングバケーション』(1996年)で、南がいないことに気づいた瀬名が演奏時の衣装のまま街を走って彼女に追いついて… ってシーンがあって…
ウエディングドレスと主題歌の『LA・LA・LA LOVE SONG』が印象的だったのを覚えておられる方も多いと思う。
そして、劇中に登場した “音和堂クラシックコンクールのセレモニー会場” のロケ地が皇居の前にある東京會舘。
当時、近くのホテルから毎週出向して結婚披露宴の演出をしていた。
で、最終回が終わって初めての土曜日の昼間の披露宴の選曲が “オペレーターおまかせ” だったから、新郎新婦の入場曲に『LA・LA・LA LOVE SONG』を使ったのだ。
ちなみに、東京會舘で『LA・LA・LA LOVE SONG』を披露宴で使用したのは、この時が最初で、以来数年間は入場曲の定番になった…
ついでに結婚式ネタ。
現在、千葉県・幕張にあるホテル・ザ・マンハッタンで発売中の婚礼プラン「ヴィクトリアン・ローズ」(プラン公式サイト)は、私の演出(構成や選曲も)がベースになっている(汗)
実際の披露宴よりも盛り上がっていないように見えたが…
さて、本編の感想。
あまり書くことないのだが、決定的なことを書いておく。
普通の “ドラマ”、普通の “連ドラ”、普通の “朝ドラ” なら、ヒロインの結婚披露宴のシーンで、且つ、ヒロインが次の一歩を踏み出すシーンだから、否が応でも “盛り上がる” と思う。
しかし、申し訳ないが、フィクションで幾らでも盛り上がっているに表現できるはずなのに、実際の披露宴よりも盛り上がっていないように、結婚披露宴のプロのオペレーターである私は感じてしまった。
いや、恐らく多くの人が「これ、盛り上がってるの!?」と疑問を抱いたのでは? もちろん、盛り上がっていると感じた人はいると思うが…
盛り上がっているように見えない理由は、書いたらキリがないから止めておく。
でも、一つ言えるのは、脚本や演出は盛り上げようと必死なのは伝わるが、如何せん披露宴に至るまでの紆余曲折に共感できないし、そもそもこの二人が結婚に至る過程が、子役時代から “連続していない” から、取って付けた披露宴に見えてしまうからではないだろうか。
新郎新婦以外に一人くらい「琉装」を着ていても良いような
まあ、これだけだと、折角の夏季休暇の真っただ中に読みに来たくださった方に申し訳ないから、決して粗探しでも、重箱の隅を楊枝でほじくるわけでもなく、“ドラマ” の設定や展開上で腑に落ちない点を書いてみる。
まずは、登場人物たちの衣装にまつわるエトセトラ~♪
一つ目は、前回で書いた披露宴出席者の≪沖縄オールスターズ≫たちが、誰一人として沖縄の文化・風土が凝縮した伝統衣装「琉装」を着ていないこと。
百歩譲って、「披露宴に呼ばれたら “白” は “新婦の色” だからゲストは着ない」にならって、暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)が「琉装」を着るから避けたといえる。
しかし、やはり沖縄を描く “ドラマ” なら一人くらいは立派なフォーマルウェアである “かりゆし” くらいは着ていても良いような。
こういう、ちょっとした心遣いが沖縄の文化を全国に伝える絶好のチャンスなのに…
重子の台詞の前後の動作が繋がっていない
衣装にまつわるエトセトラの二つ目は、重子(鈴木保奈美)の次の台詞。
重子「やっぱり 私も 琉装にすれば良かったかしら」
映像をよく見ればわかるが、この台詞の重子の後の動作(料理が出て来る方を見ている)が繋がっていない。
恐らく、いろいろと撮影して編集したら入れるところが無くて、突っ込んだのだろう。
で、演出(編集)は前回の「しーちゃんと呼んで」のように、笑いポイントのつもりでやっているのだろう。
しかし、あまりにも唐突で前後の流れが変だから、笑うどころかスベってる…(苦笑)
これ、鈴木保奈美さんへの忖度で良いから、カットした方が良かったと思う。
だって、この編集だと「まだ、難癖付けるの?」と見えなくもないから…
出席者たちは"暢子が独立して店を持つ"のは知ってたの!?
ここまで腑に落ちない点を書いたから、本日最大の腑に落ちないことを。
それは、次の房子が三郎(片岡鶴太郎)夫妻に何気なく言った次の台詞だ。
房子「近い将来 あの子の店が出来ましたら」
え~~~~~と、三郎夫婦は暢子が “独立して店を持つ” ことを知っているのだろうか?
この場面での重子の言い方、三郎たちの受け取り方から推測すると、驚かせた、驚いた印象は無いから、知っているように見えた。
また、終盤の暢子の宣言の序盤では、メインテーブル横に立っている沖縄料理居酒屋「あまゆ」の順次(志ぃさー)も暢子が “独立して店を持つ” ことに驚いてはいない。
しかし、「うちは 沖縄料理のお店を開きます!」には全員一致で驚いている。
これって??? 参列者は全員、暢子が “独立して店を持つ” ことは知っていて、披露宴の席で初めて “沖縄料理の店を出す” ことを知ったと解釈すれば良いのか?
暢子の高校時代の料理部対決での勝利宣言と重ねたつもり…
お察しだと思うが、このシーンは、暢子の高校時代の料理部対決での勝利宣言と重ねているつもりなのだ。
今日の暢子はこう言った。
暢子「うちは 決めました!
(中略)ずっと探していたものが見つかりました」
そして、勝利宣言の時は…
暢子「うちは… レストランで働きたい!
東京に行って、料理人になりたい。コックさんになりたい。
やりたいこと、見つかりました!たった今、見つかりました」
ほら、言い回しがまるっとスリっとゴリっとエブリシングほぼ同じなのだ。
だとすると、本来は「東京に行って」がサプライズだったのだから、「独立して店を持つ」をサプライズにするべきなのに、「沖縄料理の店を出す」がサプライズになっている)のだ。
これは、明らかに策に溺れたというやつだ。
“重ねる” なら、しっかりと “重ねてこそ” 意味があるし、効果もあるのに、肝心かなめで手を抜いたとしか言いようがない…
暢子の料理がおいしくないから森がっていないように見える
それと、今回の脚本と演出で気になったのは、イタリア料理を食べている時に「おいしい」という声が殆どなくて、沖縄料理が出て来てから「おいしい」の台詞が増えたこと。
粗探しのように思うかも知れないが、結婚披露宴で料理がおいしいかどうかは重要なことだ。
私は若い頃、ウエディングアドバイザーをやっていたが、良くこう言っていた。
衣装や会場や引き出物や余興にお金をかけるなら、料理とワインと生花にお金をかけるべき。ゲストがあとで話題にするのは料理とお花だから… って。
だから、暢子の披露宴が盛り上がっているように見えなかったのは、暢子選抜の料理がおいしくなかったからではないのかと。
だって、前述の通り、参列者は暢子が独立して店を持つことは知っているわけだから、おいしくないなんて言えないわけだし…
やはり、乾杯直後から「暢子さんのお料理はおいしいね」「本格的なイタリアン、初めて食べたけどうまいなぁ」で、沖縄料理が出て来たら「暢子ちゃんの沖縄料理は洗練されてるわ」「お父ちゃんの味がするね」じゃないの?
「沖縄県人会の遠足」のほうが、盛り上がっていた?
まあ、もっと腑に落ちない点はあるがやめておく。
これ、第14週『渚の、魚てんぷら』でやった「沖縄県人会の遠足」のほうが、盛り上がっていたように見えたのだが(苦笑)
結局、「暢ネーネーの料理発表会」程度にしか描いていないから、盛り上がって見えないのだ。
こんなのこれだけの≪沖縄オールスターズ≫がいるのだから、普通の披露宴のようにベタな展開にして、乾杯、祝辞、お色直し、余興、母への花束贈呈、最後に新郎の謝辞に割り込んで暢子が独立宣言で良かったと思う。
なのに、「沖縄料理の店を出す宣言」ありきで終盤の料理だけ描けばいいやってなるから、だらだらしてしまうのだ。
今に始まったことでないが…
あとがき(その1)
散々お世話になった「あまゆ」のライバル店を開く設定なんですね。
それに、智にあろうことか祝辞まで。
やはり、比嘉家は “人でなし一家” でした…
あとがき(その2)
あとは、下記の記事に書きたいことは書きました…
朝ドラ「ちむどんどん」ヒロイン暢子の比嘉家が"人でなし一家"になった原因が判明したかも!?
あとがき(その3)
今日の一言。。。
「“重ねる” なら、しっかりと “重ねてこそ” 意味があるし、効果もある」でした.....〆(・ω・)メモメモ
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第89回で、歌子が智の善意を利用したのが気になって…
断っておくが、今日(8月12日)放送の第90回はまだ見ていない。
昨晩、今回で紹介するネットニュースを見て、一気に熱が冷めてしまったからだ。
私の連続テレビ小説(以下「朝ドラ」)『ちむどんどん』の感想を読んで下さっている読者さまなら、私が『ちむどんどん』について、表面的な粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことはご承知だと思う。
しかし、敢えて書くが、前回(第89回)で歌子(上白石萌歌)が砂川智(前田公輝)を暢子(黒島結菜)の披露宴に強引に出席させたいのか、これまでの罪滅ぼしをさせたいのか知らないが。
歌子が幼少期から病弱であることを自ら利用して、智の “優しさ” と “善意” を利用して、結婚式と披露宴の当日の朝に沖縄から東京の飛行機に乗せて出席させた。
もう、これを見て次のように心の中で叫んでしまった。
「歌子、お前もか…」と。
今作のメイン監督で今週の演出担当の木村隆文氏が、撮影前に上白石萌歌さんの歌を聞いて絶賛し、出番を増やすように脚本の羽原大介氏に注文を出したのは、もはや公然の事実だろう。
それによって、前回も披露宴の迎客シーンの BGM が歌子の歌唱になっていた。
でも、流石に、ヒロインの比嘉家がいくら “人でなし一家” だとしても、歌子は違うと思っていたし、幼少期の歌子の素直さと可愛らしさを信じて見て来たから、流石に前回の独善的なで身勝手極まりない言動には呆れを通り越して、感想で触れることすら、やる気にならなかったのだ。
なぜ、ここまで比嘉家を "人でなし一家" に描くのか?
そして、昼過ぎから、なぜ今作の脚本家や演出家、果ては制作統括を含めたスタッフたちは、ここまで比嘉家を “人でなし一家” に描くのか、自問自答していたのだ。
そこで目に留まったのが、今回紹介する記事だ。
全文を掲載するわけにはいかないから、一部抜粋しておくので、是非とも全文をリンクから読んで欲しい。
「ちむどんどん」作者・羽原大介氏 ヒロインたちの自立 「今の時代につながる話に」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/
──暢子、和彦、愛、智、歌子の五角関係をどのように描きましたか?
「一つ一つのシーンを書く時、登場人物それぞれに感情移入し、それぞれにウソがないようにしました。女性の深い心情が込められたシーンを書く時には、脚本の打ち合わせに女性スタッフに入ってもらい、展開やセリフ、表情などに違和感がないか、細かく検証しました」
どうやら、脚本家は他のスタッフの意見も取り入れて、各登場人物に感情移入した結果だそうだ。
そして、「ウソがないように」だそう(苦笑)
人格否定をするつもりはないから、これ以上は書かないが、明らかになったのは「私とは、ドラマに於ける表現としての “違和感” の基準が全く違う」ということ。
これでは、なかなか歩み寄れないのも納得だ。
更に…
「ちむどんどん」作者・羽原大介氏 ヒロインたちの自立 「今の時代につながる話に」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能
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──今後の見どころは?
「最後の最後まで波乱、事件が待ち受けています。暢子たちは常に挑戦し、もがき続けるので、温かく見守って下さい」
これぞ、私が口を酸っぱくして言い続けている「騒動至上主義」だ。
そして、私の価値観と違う “正義” の定義で繰り広げられる「暢子の言動を正義とする展開」に納得がいかないのも当然だったのだ…
あとがき
結局、スタッフたちは、比嘉家の人たち(親戚の房子や関係者の三郎を含む≪沖縄オールスターズ≫を “人でなし” だと思っていないで作っているってことなんですよ。
もちろん、考え方は人それぞれなので否定はしません。
あくまでも「私と違う」ことがわかっただけですが、それがわかっただけでも、少しは楽になったというか、諦める気持ちになった といいますか…
いや、この記事が「炎上商法」でないと信じるなら。むしろ今作が「炎上商法」でなかったわけで、それはそれで背筋が寒くなるような…
ああ、子役時代は良かったですね。
ってことで、これから見て書くので今日の本編の感想はちょっと遅れると思います…(謝)
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NHK総合・特集ドラマ「アイドル」
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『戦時下の元祖アイドル・明日待子(古川琴音)の青春の日々を描く』の感想。
昭和初期、上京した明日待子(古川琴音)は、佐々木千里(椎名桔平)の目に留まり、ムーラン・ルージュ新宿座の座員となる。先輩の高輪芳子(愛希れいか)に憧れ、看板俳優の山口正太郎(山崎育三郎)や同僚の小柳ナナ子(田村芽実)らと稽古に励む中、ある日突然、舞台のセンターに立つことに。やがて絶大な人気を誇り、トップアイドルとなった待子。須貝富安(正門良規)への恋も芽生えた矢先、戦争が待子の人生を変えていく…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:八津弘幸(過去作下町ロケット、陸王、ミス・ジコチョー、おちょやん)
演出:鈴木航(過去作/あさが来た、べっぴんさん、わろてんか、スカーレット)
ステージ演出:池田泰洋(過去作/「うたコン」、「NHK紅白歌合戦」)
美術:近藤智(過去作/義経、とと姉ちゃん)
音楽:宮川彬良(過去作/ひよっこ、ひよっこ2、マツケンサンバⅡ)
作詞:及川眠子(過去作/新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」)
振付:梅棒(天野一輝 楢木和也)、suzuyaka
TAP振付:HideboH(過去作/2003年の映画「座頭市」農民のタップ&ストンプシーン出演・振付)
制作統括:内田ゆき(過去作/アシガール、スカーレット、これっきりサマー、六畳間のピアノマン)
※敬称略
<史実>に基づくオリジナルの青春ストーリー
昭和初期から終戦間際の戦時下の日本で、約20年間で1日も休むことなく営業を続けた東京・淀橋区(現・新宿区)にあった大衆劇場「ムーラン・ルージュ新宿座」を舞台に…
劇場のトップ・アイドルに登り詰めた “明日待子(あしたまつこ)” の<史実>に基づくオリジナルの青春ストーリー。
出演者のアイドルたちはファンと共に成長していった
劇場「ムーラン・ルージュ新宿座」は当時 “アイドルに会いに行ける劇場” とされ、出演者のアイドルたちはファンと共に成長していった。
そして日本が戦争へと突き進む中でも劇場は営業し、アイドルはステージで歌って踊って、ファンの声援にこたえ続けた。
しかし、戦争が激化してくるとダンスやレヴューといった派手な演目は検閲でダメになり、戦意高揚のための日本軍によるいわゆる “プロパガンダ” が始まり、主人公はファンを励ますつもりで戦地に慰問に行くが、自分は励ましていると思っていたが、実は…
"戦時下のエンターテインメント" の世界を描いたドラマ
今作を「戦争ドラマ」、「反戦ドラマ」だとして見ると恐らく肩透かしを食らう。
それは、その視点で今作を見ると、戦争に関する多くの描写が雑であり、中途半端だからだ。
しかし、今作は “戦時下のエンターテインメント” の世界を描いたドラマなのだ。
“戦時下のエンターテインメント” を、特に演じる側にとって何なのかを、若き主人公の女性の “アイドルの青春” を通して描いている。
従って、劇場での歌やダンスのシーンが物語の中にふんだんに盛り込まれていた。
出演者も、なかなか良かった
また、主演で主人公を演じた古川琴音さんは朝ドラ『エール』でヒロイン・音の娘役、山崎育三郎さんも同『エール』で久志 役、待子のファンとなる須貝を演じた正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)さんは同『スカーレット』でヒロインの妹の奈緒子の恋人・鮫島を演じた。
待子にトップの座を奪われる高輪芳子 役には元宝塚歌劇団月組トップ娘役の愛希れいかさんと豪華な布陣だった。
ラストで「美空和枝」という少女が登場したが…
ちなみに、今作のラストで「美空和枝」という少女が登場したが…
これは昭和の大スター・美空ひばりさんが昭和21年5月頃、少女時代に母親と「ムーラン」を訪れて、一度だけ「ムーラン」で本番終了後に歌ったという史実に基づいており…
当時は「加藤和枝」だったのを、ドラマとしてわかりやすく「美空和枝」とアレンジしたと思う。
未見なら映画「ライフ・イズ・ビューティフル」を見て欲しい!
1997年公開のイタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』をご存知だろうか?
“イタリアのチャップリン” と呼ばれたロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品で、ロベルトの演出が秀逸な作品だ。
内容は、第二次世界大戦下のナチの強制収容所に収監されたユダヤ系イタリア人の家族の物語を、親子の視点でユーモアと残酷と慈愛を絶妙に絡ませて描いた秀作。
未見の人にはぜひ見て欲しいので、詳しい内容は書かないが…
「これは素朴な物語。話すのは簡単ではないけれど。童話にように悲しみがあり、童話にように驚きと幸せにあふれている。」
物語は、上記の主人公である父・グイドの愛息・ジョズエのナレーションで始まる。
戦争の悲惨な痛みを全編を悲痛な映像の連続で表現せずに、時々明るくコミカルな描写を含めることで、そのコントラストの繰り返しによって、ボディブローのように悲痛な戦争が効いてきて自然と平和の尊さが身に染みる作品だ。
この『アイドル』というドラマも、戦争の暗部だけを表現するのではく、明るく、時にエロティックで、コミカルな演目(出し物)を随所に挟むことで「戦時下のエンターテインメント」を通して、戦争の悲惨さと平和の尊さが伝わる点は、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』とお世辞にも近くはないが
決して足元にも及ばないほど、縁遠い感じはしなかった…
今作を見る前に歴史教養番組「歴史探偵」を見るのをおすすめ
また、今作は下記の2つの番組とコラボしている。
●歴史教養番組『歴史探偵』(探偵所長:佐藤二朗)
・テーマ「歴史探偵 "戦争とアイドル"」
・8月10日(水)午後10:00~ 放送済み
●#あちこちのすずさん2022 今、戦争を見つめてみる
2022年8月12日(金) 午後7:30~8:42 [総合]
【出演】片渕須直(映画監督)、千原ジュニア(芸人)、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、黒柳徹子、池田エライザ(俳優)
個人的には、今作を見る前に『歴史探偵』で基礎学習をしてから見るのをおすすめしたい。
見逃し配信は、下記のリンクからどうぞ。 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022081025720 配信期限 :8/17(水) 午後10:49 まで
あとがき
「1時間13分」で戦前から戦後まで描くのですから、所詮は無理があります。
ですから、全体のバランスとして、ちょっとステージのシーンが多過ぎたような気もしました。
でも、人間ドラマを多めにしてしまうと、ありきたりな「戦争ドラマ」になってしまいますから、悩みどころだったと思います。
ただ、ステージのシーンは楽曲やダンスを含めて、舞台演出も凝っており見応えはありました。
上手く作れば、こういうメリハリのあるドラマが朝ドラになると良いなぁと思います。
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暢子(黒島結菜)は、フォンターナで重子(鈴木保奈美)になつかしい料理を振舞い、やっと和彦(宮沢氷魚)との結婚に賛成してもらうことができた。それから半年後、フォンターナで暢子と和彦の披露宴が行われることになる。重子に加え、房子(原田美枝子)などフォンターナのスタッフ、優子(仲間由紀恵)ほかやんばるの面々、そして鶴見の三郎(片岡鶴太郎)たちがいよいよ一堂に会することに…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
『時間よ止まれ』が大ヒットしたのは1978年の3月で…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
今日は国民の祝日「山の日」だからなのか、今作と来たら「非(欠点)、山の如し」か…
予想通りに半年間もしれ~っと時間経過して、劇中は 1979年(昭和54年)3月になった。
重箱の隅を楊枝でほじくることはしたくないが、ファンだから敢えて書くが、“永ちゃん” こと矢沢永吉さんの『時間よ止まれ』が大ヒットしたのは1978年(昭和53年)の3月にCMソングで大ヒットしたわけで。
音楽好きとしては、1978年の大ヒット曲で… 賢秀(竜星涼)の素っ頓狂(すっとんきょう)な感じを出すならサザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』…
真剣さを出すなら堀内孝雄の『君のひとみは10000ボルト』、自虐的なら世良公則&ツイスト『宿無し』あたりがピッタリだと思うが別にいいや…
なぜ、このタイミングで宿題の話を???
房子「それより 宿題は どうなってる?」
暢子「あっ… 自分のやりたいお店のイメージですよね…」
う~~~~ん、なぜこのタイミングで???
脚本家は暢子(黒島結菜)が沖縄料理の店を出すことを前提に “そこまでの道筋” を書いているから、<結婚の次は独立>が当然のことだと疑うはずもなく書いているのだ。
しかし、前回の感想でも書いた通り、普通に考えれば、暢子が<結婚の次は独立>と決めているなら、そのことを家族になる予定の重子(鈴木保奈美)と和彦(宮沢氷魚)、更に大変世話になった三郎(片岡鶴太郎)夫婦や沖縄料理居酒屋「あまゆ」の順次(志ぃさー)たち、そして自分の家族には話してあるのかが、本当に気になる。
なぜ、告知したのか気になるか? というと…
結婚もそうだが、独立には【比嘉家の鬼門】である “お金” が必要だからだ。
結婚については、新郎家である青柳家が全額負担のケースは考えられる。
また、「自分のやりたいお店」についても房子(原田美枝子)から受け継ぐのもありだが…
今の時点では房子から暢子にバトンタッチするなんて微塵も描かれていないのだから、ショップイメージの構築以前に、金策や取引先開拓が先のような。
これ、台詞が良くないのだ。
いいや、前述の通りで脚本家は暢子がどんな店を出すか知っているから、こんな適当な台詞を平気で書けるのだ。
普通なら、「自分のやりたいお店の構想(コンセプト)ですよね」のはず。
だって、一般的に “イメージ” と言ったら “店舗デザイン” のことだから。 まあ、これも今となっては粗探しになってしまうか…
重隅突きになるが、結婚披露宴の雑さは黙っていられない!
平常心で見ようと努力はしたのだが、申し訳ないがホテルで30年以上、2,000組以上の結婚披露宴の演出の仕事をして現場を見て来た私は、どうしても気になってしまったことがある。
重隅突きになってしまうが、今回だけは許して欲しい。
まず違和感を覚えたのは、迎客時(新郎新婦が入場する前のこと)に、「超」がつくほどの濃~~~い血縁のある身内の良子(川口春奈)と博夫(山田裕貴)と娘がしれ~っと座っていること。
フォンターナでの披露宴の前に “別の場所” で結婚式があって、その時に暢子と “挨拶済み” と好意的に解釈しておくが。
そして、脚本と演出が “ウエディングドレス姿の暢子” をラストシーンまで引っ張りたかったのも理解するが。
でも、敢えて言わせていただく。
既に暢子と “挨拶済み” としてもだ…
不自然極まりないが、暢子が母・優子(仲間由紀恵)に結婚式前でなく披露宴直前に “感謝の挨拶” をするから気を遣ったとしてもだ…
家族なら、披露宴直前の新婦の控室に “フォンターナにいる” のだから良子は優子と暢子と一緒にいるべき!
暢子の挨拶が始まったら、そっと退席するのが結婚した良子だからこその気遣いだし。
結局、普通の結婚式や披露宴でやることもやれないことが、今作で第1回から脈々と繋がっている “情、温かみ、慈愛の描き方の超下手さ” なのだ。
一般的なレストラン・ウエディングのことを少しだけ…
結婚式や披露宴に出席した経験がない人や忘れてしまった人のために、一般的なレストラン・ウエディングのことを書いておく。
私は1990年に結婚して、同時期に結婚披露宴の仕事を始めた。
その時、結婚式は雪深い冬に軽井沢の教会で挙げて身内の食事会をやり、秋に東京の料亭で盛大に結婚披露宴を開いた。
当時は海外挙式で挙式と披露宴を分ける人はいたが、国内挙式で別々にやる人は少なかった。
だから、劇中の1979年は結構珍しいケースだったと思う。
おっと、話を戻そう。
人前式(披露宴の参列者が新郎新婦の結婚の見届け人になる挙式)の場合は、レストラン(披露宴会場)で「結婚式 → 披露宴」の順に執り行うのが一般的だ。
プロの司会者さんの台詞なら「これまでは荘厳な式でしたが、乾杯が整いましたのでこれ以降は華やかな宴(うたげ)とさせていただきます」となる。
劇中では、二ツ橋(高嶋政伸)と房子のやり取りで、房子は挙式には出席しないで披露宴の準備があるとあったから、大前提は挙式会場と披露宴会場は別と考えるのが普通だ。
で、一般的なのは挙式会場が小さくて大人数が入れない場合、挙式で着たウエディングドレスのまま披露宴会場に移動して、挙式不参加組にも純白のウエディングドレス姿を披露するというカタチだ。
だから、百歩譲って挙式会場の控室が狭くて、母への挨拶ができなかったからフォンターナで… と解釈したのだ。
でも、そう解釈すると、しれ~っと良子が座っているのがおかしいってことになって(苦笑)
ああ無駄、やめよう…
思わせぶりだった房子と三郎夫妻の再会も、どっちらけ…
また前回まで、やたらと思わせぶりに描いていた房子と三郎夫妻の再会劇だが、予想以上(以下か…)に白けた。
これも以前に書いた通り、この程度の再会劇しか書けないとわかっているなら、三郎に房子への後ろめたさや詫びる気持ちがある設定なのだから、房子とフォンターナを夫婦で見守って助けてきたことにしたら良かっただけなのだ。
なぜ迎客時に"青柳家と比嘉家の家柄の違い"に触れないの!?
お昼の 12時には投稿を済ませたいと思ったが、これだけ「非、山の如し」だと簡単に終わることがでない(謝)
だって、この時点で下書きと校正で3時間近く掛かっているから…
もっと、おかしいのは披露宴に出かける前の描写はあったのに、フォンターナに到着した途端に存在感がゼロになった重子(鈴木保奈美)だ。
確かに、歌子(上白石萌歌)と智(前田公輝)、賢秀の牧場、房子と三郎夫妻など、脚本家と演出家の大好物 “騒動” のてんこ盛りだから、歌子の歌をフィーチャーする位しか思いつかなかったに違いない。
しかし、本来「迎客のシーン」で描くべきは、散々描いて来た “青柳家と比嘉家の家柄の違い” のほうを、重子と青柳家のお手伝いさん・波子(円城寺あや)を使って面白おかしく描くことでは?
重子は数少ない沖縄に無縁な人で、"視聴者側に近いキャラ"
なぜ、重子を利用して、面白おかしく描くべきなのか?
それは、重子が、和彦、田良島(山中崇)を含めた同僚、鶴見の沖縄県人会などの披露宴出席者がほぼ≪沖縄オールスターズ≫の中で、数少ない沖縄に無縁な人で、ある意味 “視聴者側に近いキャラ” だからだ。
要するに、重子が≪沖縄オールスターズ≫の騒動を面白おかしく感じていることを描かなければ、視聴者も面白おかしく思えないってこと。
だから、騒動を楽しんでいる重子を描けば、視聴者も「沖縄の人たちだから…」と許容できたと思う。
まあ、失敗したわけだが…(失笑)
あとがき(その1)
あ~~~あ、長くなって、遅くなってしまって申し訳ないです。
あとがき(その2)
これ、いっそのこと “リゾート・ウエディング” の先駆けとして、先日の県人会の遠足で行った海辺で…
海外リゾートさながらの開放感がただよう “シーサイド・ウェディング” にして、また≪沖縄オールスターズ≫で大宴会でもした方が、沖縄気分が醸し出せたかも???
あとがき(その3)
とにかく、今作って目の前の “騒動” だけを描くばかりで、騒動の前の “静けさ” や “気配と予感”、騒動の後の “安堵感” との時間の流れを使ってメリハリを魅せることが出来ないから、こうなっちゃう。
まあ、明日もヤング大会の再来で「うち、沖縄料理の店をやります!」と宣言しちゃうんでしょうけど
あとがき(その4)
今日の一言。。。
「“騒動” は “前後” を正しく描いてこそ意味と価値がある」でした.....〆(・ω・)メモメモ
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
この度、今作への熱意のあるコメントへの返信は難しいことが多いため、通常のコメント欄では納得できるお返事ができないので閉鎖させていただきます。
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日本テレビ系・水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』
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第4話『1万円。拾うのとあげるの、どっちが幸せ?』、ラテ欄『1万円拾うのとあげるの、どっちが幸せ? 失業ママが選んだ究極の答』の感想。
真希(美村里江)が図らずも仕事に関する問題を抱えることに。トラコ(橋本愛)は、夫の朔太郎(細田善彦)に相談してはと提案するが、真希は自身で解決できると言い切る。そんな真希にトラコは、1万円を拾うのとあげるのとどちらが幸せだと思うか、じっくり考えるよう促す。その後も真希の予想に反し状況は好転せず、ひょんなことから朔太郎に秘密がばれてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:遊川和彦(過去作/〇〇妻、家政婦のミタ、女王の教室、同期のサクラ、35歳の少女)
演出:伊藤彰記(過去作/過保護のカホコ、ハケン占い師アタル、35歳の少女) 第1,2話
岩本仁志(過去作/ナースのお仕事シリーズ、野ブタ。をプロデュース) 第3,4話
音楽:平井真美子(過去作/ハケン占い師アタル、35歳の少女、となりのチカラ)
主題歌:森山直太朗「茜」
チーフプロデューサー:田中宏史(現担当バラエティー/ハ行列のできる法律相談所、月曜から夜ふかし、人生が変わる1分間の深イイ話、しゃべくり007、有吉反省会)
チーフプロデューサー:石尾純(過去演出作/怪物くん、家政婦のミタ、偽装の夫婦、ヒガンバナ)
ようやく"作者の意図"が見えて来たかも?
前回の感想のあとがきに捨て台詞のように「もう少し見れば作家の意図はより見えてきそうなので、ボケーっと見てみます」と書いて、文字通り “ボケーっと見てみた” のが第4話。
結局、私の出した結論は…
トラコ(橋本愛)の過去はどうであれ、子どもを有名私立校に絶対に合格させる家庭教師として三つの家庭に入り込んだトラコが…
子どもへの教育をそっちのけで<感情的で短絡的な母親>に対して “金の価値” や “家族の価値” を教えて、自分と家族の関係を見つめ直させる “親子関係再構築促進ドラマ” かな? と。
そう思った理由は…
●トラコが子どもたちに特筆するようなことを一切教えていないこと。
●トラコの影響を受けるのは、厳しく指導を受ける母親ばかりであること。
●状況や条件は違えど、三人の母親に “感情的で短絡的” の共通点があること。
この3つから、今作は子どもの進学事情を描いた、そう同日テレのドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(2021年)のような “お受験ドラマ” では無いなって。
まあ、今作が私が考えるような “親子関係再構築促進ドラマ” だとすると、以下の疑問もわいてくる。
●あまりにも子どものお受験の描写が少な過ぎる。
●家庭に入り込んで家族を変えるのは『家政婦のミタ』を酷似しちゃう。
●いっそ『家政婦のトラコ』の方がしっくり来ちゃいそう(苦笑)
45分頃のあるシーンの"ある演出"が作家の意図の決め手に!
でも、私が “親子関係再構築促進ドラマ” だと決定づけちゃった本当の理由は、45分頃のあるシーンの演出を見たからだ。
それは、中村真希(美村里江)が隠し録りした娘・知恵(加藤柚凪)と夫・朔太郎(細田善彦)の会話を ICレコーダーで聞きながら数時間が経過したというシーンで…
数分間にわたって娘と夫は音声のみで、一度も映像で登場しなかった演出だ。 普通なら、恐らく回想シーンをインサートするはずだ。その方が圧倒的にわかりやすいから。
でも、真希の心情の変化を中心に描写したいと思ったら、真希だけにして帰宅後に合体させた方が効果的なわけで、演出家は真希役の美村里江さんの演技力に賭けたのだと思う。
演出意図は見事に成功して、帰宅後の “家族関係再構築” から「1万円をどうするか? 問題」への流れも、しっかりと繋がったのではないだろうか?
これまで意味不明だったことが、いろいろ解決し始めた…
まだ、先のことは良くわからないが、今回でわかったのは…
「子どものお受験」を取り払うと、明らかに “大人たちのドラマ” になって、これまで不可解だった “三つの家庭を同時並行に描く意味” が出てきたこと。
この状態なら、価値観の違う母親たちが関わり合って、自分の家族のことを真剣に考え出す物語になりつつあるのも納得できる。
あとがき
これまでで一番 “本作らしく” て良かったです。
ただ、もうそろそろトラコの素性的なものを覗かせて欲しいなと。
“謎” を引っ張ったところで、「なるほどね」程度にしかならないので、むしろ小出しに見せた方が家族の物語に集中できそう…
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35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た~な)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
[な]
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
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レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか