ディレクターの目線blog

妄想映画｢ﾄﾗつば･ｱﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ／ｳｨﾒﾝｽﾞ･ﾌｧｲﾄ｣

新規投稿 【"2025年1月期/冬ドラマの期待度" を投稿＆更新しました】
2025年1月期/冬ドラマの期待度の視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!?の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。

感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっとこうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。

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#テレビ #テレビドラマ#ドラマ clear #ドラマ感想 #朝ドラ #連続テレビ小説 #映画 #映画レビュー #サザンオールスターズ #桑田佳祐 #VOWWOW #山本恭司 #おむすび

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連続テレビ小説「虎に翼」（第96回・2024/8/12）感想

2024/08/12 (Mon)10:06:42 ドラマ

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第96回／第20週『稼ぎ男に繰り女？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

寅子（伊藤沙莉）と航一（岡田将生）はお互いに納得する認識を見つける。昭和３０年、東京に戻ることになった寅子は杉田（高橋克実）らに盛大に見送られる。寅子と優未（毎田暖乃）が登戸の猪爪家に着くと何やら不穏な雰囲気。猪爪家では、結婚したら家を出るべきだという花江（森田望智）と結婚しても同居し続けたいと主張する直明（三山凌輝）が対立していた。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4,7,10,11,14,16,19,20週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3,8,13.18週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5,6,9,12週
　　　伊集院悠（過去作/ｵｰﾃﾞｨｵﾄﾞﾗﾏ･FMｼｱﾀｰ｢告白の対価｣静岡局制作） 第15週
　　　相澤一樹（過去作/BSﾌﾟﾚﾐｱﾑ:善人長屋第5話のみ,単発:月食の夜は） 第17週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学法学部専任教授）
裁判所考証：荒井史男（元名古屋高裁長官　定年退官）
風俗考証：天野隆子（過去作/ごちそうさん,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
旧字考証：三浦直人（明治大学大学院文学研究科史学専攻日本史学専修）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
ジェンダー・セクシュアリティ考証：前川直哉（福島大学教育推進機構高等教育企画室准教授）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

世間の夏季休暇も今作らしさと創意工夫に溢れるストーリー

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

室内でも熱中症の危険があるとのこと。
こまめに水分補給してくださいね。

??2024年8月8日(金)に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表され。
台風5号(マリア)が12日(月)午前中に東北地方に上陸し大雨災害に警戒せよとの予報も。
巨大地震予報については、過剰反応の必要はないと思いますが。
これを機会に、全ての読者様に日頃からの備えを改めて確認していただきたいし、我が家も再点検します。

諸般の事情で、感想は＜濃縮版＞でお届けします！ (謝)

さて、世間の夏季休暇期間が２週目に突入した。

先週の感想では、「時期的な事情を鑑みて、展開を低速にするだろう」と予想した。

しかし、蓋を開けてみれば、書記官・高瀬雄三郎（望月歩）　と庶務課・小野知子（堺小春）の「友情結婚」を盛り込んできた。

その上、「交際・結婚・それぞれの愛のカタチ」という因数分解をやり。

寅子（伊藤沙莉）と航一（岡田将生）の「永遠を誓わないだらしがない愛…」に帰着させるという、今作らしさと創意工夫に溢れるストーリーで。

「展開を低速に」に見えないように、いいや、むしろ「低速進行」にふさわしいネタとアイデアで切り抜け中… に見える。

前振りが丁寧だから、早い展開も納得できる

例えば、今回の 15分間の内容。

「低速進行」と「月曜日」の条件から、当然、先週分の振り返りと、今週分の新たな情報提供で終わっても不思議ではない。

だって、今日までカレンダーでは祝日なのだから。

その上、劇中は「昭和28年(1953)・春」から「昭和30年(1955)・春」に約２年間も “時間経過” しているのに、意外過ぎるくらいに＜盛り込んで見せて（show）魅せ（fascinate）る＞ だ。

アバンタイトルで、寅子と航一が「永遠を誓わないだらしがない愛…」の共通認識の確認を済ませたことをさらりと提示。

その流れで、娘の優未（竹澤咲子）に報告し、猛スピードで “優未の成長” と “新しい家族” を提示。

ふつうなら、もう少し尺を割いて、“新しい家族” ができるまでを描いても良さそうだが。

今作では既に、“溝を埋めようともがく女” を強調済みだから、早く溝が埋まるのは自然なこと… そういう展開になっている。

「新潟編」のエピローグ、兼「ふたたび東京編」のプロローグの第20週の幕開けとして、シンプルで納得感のある構成だ。

優未役も、竹澤咲子さんから毎田暖乃さんへバトンタッチ

メインタイトル映像明け。

語り「寅子たちが新潟を離れる日が
　やって来ました」

優未役も、竹澤咲子さんから毎田暖乃さんへバトンタッチ。

今さら解説の必要はないと思うが、ちょこっとだけ。

毎田暖乃さんが注目されたのは、ドラマ『妻、小学生になる。』（TBS／2022春）や、今作のメイン監督・梛川善郎氏がサブ担当だったドラマ『あなたのブツが、ここに』（NHK総合／2022秋）への出演だろう。

芸能活動をはじめるきっかけが、NHK連続テレビ小説『なつぞら』（2019年度前期）を観たことで。

朝ドラデビュー” 作は『スカーレット』（2019年度後期）で、ヒロイン・喜美子（戸田恵梨香）の親友・照子（大島優子）の長女・雪子役。

『おちょやん』（2020年度前期）では、約500人のオーディションで中からヒロイン・千代（杉咲花）の幼少期役に抜擢。

そして、12歳の今年、『虎に翼』で朝ドラ３作目の実力派俳優なのだ。

ドラマファンの一人としては、猪爪はる役の石田ゆり子さんと何らかの共演があると、『妻、小学生になる。』の再来も満喫できるのだが（笑）

喫茶ライトハウズ前の理髪店のサインポールが勢いよく回る

毎田さんへの思いの丈はこれくらいにして。

寅子役の伊藤沙莉さんは、前髪を６：４で分けて、緩やかなウェーブをかけた前髪と後ろでまとめた髪が、昭和ロマンのマダムを思い出させるヘアスタイルに。

薄い小豆色の衣装は、寅子はパープル寄りの落ち着いたトーンで、優未はピンク寄りのかわいい印象。

見送る側も、特に男性陣は明るい色合いのネクタイで、先週までとは一味異なった雰囲気。

「白山浦ビルヂング」の向かいにある「理髪店(床屋)」のサインポールが勢いよく回る。

劇伴と相まって、ただの状況説明では終わらせない気が、ひしひしと伝わってくる。

久し振りにベタなホームドラマパートも楽しめそうな月曜日

夏季休暇中でも、月曜日も、描くべきものはきちんと描く… が、今作流だ。

考えてみれば、「新潟編」ではあるが、寅子と航一の恋愛のキューピッドのひとりが花江（森田望智）だし。

寅子と航一が人生のパートナーになれば、優未はもちろんのこと、「猪爪家」も変化するのは当然… ってことだ。

で、当然の如く、花江のヘアスタイルも昭和ロマン風に。

前髪の緩やかなカールと「パーマを当てました」的なザ・昭和のお母さん風に。

直人役は青山凌大さんに、直治役は今井悠貴さんへ。

今井悠貴さん〈25〉といえば、ドラマ『コード・ブルードクターヘリ緊急救命　1st シーズン』（フジ／2008）の最終エピソードで、若き青年医師の藍沢（山下智久）に事故から救出する際に右腕を切断させる黒田（柳葉敏郎）の黒田の一人息子・健一役を 10歳で怪演したかつての名子役だ。

どうやら、久し振りにベタなホームドラマパートも楽しめそうな月曜日で期待が高まった。

あとがき

最終放送日が「9月27日」になったようなので、「全130回」になりますね。

残り「約1/4」でも息切れしないのは、最近の朝ドラではとても良くできたドラマだということです。

この完成度なら、一部の人気キャラクターでスピンオフ特番を放送してくれたら見てみたいです。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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フジテレビ系ドラマ「ビリオン×スクール」オリジナルサウンドトラック

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[40回]

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ビリオン×スクール（第6話・2024/8/9）感想

2024/08/10 (Sat)16:39:08 ドラマ

フジテレビ系・金曜9時枠のドラマ『ビリオン×スクール』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第6話『語は後半戦へ!AI教師は恋愛成就させれるか』の感想。

加賀美零（山田涼介）と芹沢一花（木南晴夏）は、帰国した絵都学園の校長・東堂真紀子（水野美紀）と初対面。真紀子は学園改革を宣言し、問題を起こした生徒と担任を退学・解雇する厳しい方針を示す。
加賀美は養護教諭の堺宮子（MEGUMI）に呼び出され、神楽高校の花井歩夢（佐藤龍我）に恋する大杉美波（小宮山莉渚）を巡るトラブルに巻き込まれる。一方、紺野直斗（松田元太）や松下リナ（倉沢杏菜）は、0組の日下部龍太（砂田将宏）が美波に恋していることを知る。
真紀子を巡る口論で加賀美と芹沢は対立し、芹沢は家を飛び出す。加賀美は芹沢なしで作戦を実行するが、二人の決別とゼロ組の恋愛成就作戦の結末はいかに？
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

原作：なし
脚本：我人祥太（過去作/墜落JKと廃人教師,奪われた僕たち,ｺﾞｰｽﾄﾔﾝｷｰ）
脚本協力：西垣匡基（過去作/） 第2話
演出：瑠東東一郎（過去作/浦安鉄筋家族,極主夫道,魔法のﾘﾉﾍﾞ） 第1,2,6話
　　　西岡和宏（過去作/親愛なる僕へ殺意をこめて,元彼の遺言状,婚活1000本ﾉｯｸ） 第3,4話
　　　松下敏也（過去作/松下敏也,元彼の遺言状DIVE!!,映画｢Gﾒﾝ｣助監督） 第5話
音楽：宮崎誠（過去作/今だから､新作ﾄﾞﾗﾏ作ってみました第3夜「転･ｺｳ･生」）
主題歌：Ado「ルル」
Ｐ：江花松樹（過去作/うちの弁護士は手がかかる,ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ）
※敬称略

加賀美と芹沢の関係をしっかり描いてきたからこその一話

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中盤までは「何を描きたいの？」で困惑したが。

だって、あまりにも学生たちのくだりが、堂々巡りで分かりにくいからだ。

しかし、加賀美零（山田涼介）と芹沢一花（木南晴夏）の関係性の変化が見えはじめたら、連ドラの折り返し後の転換点として、なかなか面白いストーリーになってきた。

やはり、５話分を使って、加賀美と芹沢の関係をしっかり描いてきたからこその一話だってことだ。

もっと大人の女性たちで「瑠東東一郎ワールド」を

個人的には、メイン監督である「瑠東東一郎ワールド」を完遂するためには、もっともっと MEGUMIさんを利用しないと駄目だと思って見てきた。

で、第6話になってようやく「瑠東東一郎×MEGUMI」が見られると期待したのに。

残念ながら「瑠東東一郎×MEGUMI」の部分は、今回の中心の騒動である「令和の高校生の恋愛事情編」に関係ない部分で盛り上がって終了。

確かに、生徒絡みで動いたのが芹沢一花（木南晴夏）だから、正解ではある。

でも、絵都学園の校長・東堂真紀子（水野美紀）と養護教諭の堺宮子（MEGUMI）を揃えたのなら、もっと大人の女性たちで「瑠東東一郎ワールド」を作り込んでほしかった。

残念…

あとがき

もう少し、加賀美の見せ場を用意したらよかったと思いますし。

芹沢とティーチ（安達祐実）に “縦軸＝加賀美の謎” も、やや唐突だったと思います。

でも、第1話からずっと成長＆変化し続けた加賀美でしか描けない学園ドラマらしいエピソードとして面白かったです。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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宮崎誠

￥2,750(記事投稿時)

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【これまでの感想】
第1話第2話第3話第4話第5話

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連続テレビ小説「虎に翼」（第19週・土曜日版・2024/8/10）感想

2024/08/10 (Sat)09:36:07 ドラマ

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
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第19週『悪女の賢者ぶり？』の「土曜日版」の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
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航一（岡田将生）の過去の苦しみを知り、寄り添いたいと思う寅子（伊藤沙莉）だが、その感情をうまく整理できない。同じころ、新潟市内である事件が発生。森口（俵木藤汰）の娘・美佐江（片岡凜）がその事件に深く関わっているのではないかという疑惑が持ち上がる。寅子は美佐江に心を開いてもらおうと努めるが、対応は完全に失敗してしまう。一方、高瀬（望月歩）と小野（堺小春）が「友情結婚」を報告。自分の過去の結婚と重ねた寅子は慎重に考えた方がいいと二人に忠告する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4,7,10,11,14,16,19週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3,8,13.18週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5,6,9,12週
　　　伊集院悠（過去作/ｵｰﾃﾞｨｵﾄﾞﾗﾏ･FMｼｱﾀｰ｢告白の対価｣静岡局制作） 第15週
　　　相澤一樹（過去作/BSﾌﾟﾚﾐｱﾑ:善人長屋第5話のみ,単発:月食の夜は） 第17週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学法学部専任教授）
裁判所考証：荒井史男（元名古屋高裁長官　定年退官）
風俗考証：天野隆子（過去作/ごちそうさん,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
旧字考証：三浦直人（明治大学大学院文学研究科史学専攻日本史学専修）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
ジェンダー・セクシュアリティ考証：前川直哉（福島大学教育推進機構高等教育企画室准教授）
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取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
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※敬称略

編集によって「主人公の寅子の手‘次なる恋’の物語」に

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もっと、寅子と航一の “恋バナ” を強調する編集になるのかと思ったが。

意外でもあり、先週の「難解な評価の土曜日版」と同様に、完全なエピソードの箇条書きになっていた。

但し、先週の「土曜日版」と違うのは、今週分は “寅子と航一” という主軸がしっかりとあること。

「主人公の寅子の手‘次なる恋’の物語」になっていたことだ。

限られた「土曜日版」の中と考えれば、絶妙な取捨選択

その、「主人公の寅子の手‘次なる恋’の物語」だが。

徹底的に、思いのほか何かと不器用な寅子、とりわけ恋愛については不器用すぎる寅子に重点を置いた編集だ。

その上で、優三への思いを捨てきれない自分と、航一への思いを封じ込められない自分の存在に悩み苦しむ中で。

航一「僕は佐田さんと線からはみ出て
　蓋を外して溝を埋めたい…」
　永遠を誓わないだらしがない愛…」
寅子「なるほど。
　私たちが欲する最適なものかと」

航一からの思いがけないプロポーズの “自分たちの恋愛にふさわしい例え話” に、疑問符の「はて？」と真逆の「なるほど」で同調した… という感じだ。

人によっては、回りくどい、うとましいと感じるかもしれない。

しかし、時代設定、人物設定、今作で描こうとしていることを鑑みれば、至って “らしい” 雰囲気が溢れまくった “恋バナ” に、改めて仕立て直したと思う。

もちろん、「本編」と比べたら物足りないが、限られた「土曜日版」の中と考えれば、絶妙な取捨選択だったと思う。

あとがき

不器用な男女の、不器用な恋愛事情を、“らしさ” を踏まえた「土曜日版」であり、一週間だったと思います。

“らしさ” には、今作らしさ、寅子らしさ、航一らしさ、寅子と航一らしさ… が含まれます。

よって、好みが分かれる恋バナだったと思いますが。

私は、自身の感情を論理的に考えないと先に進めないトラちゃんと航一さんの気持ち、なんとなく分かるなぁって思います。

今週の後半は、諸般の事情で＜濃縮版＞の感想になり、物足りなかったかもしれません（謝）

来週は、がっつりと、「読むのが大変」な感想に… なると思いますし（笑）、そういう内容であることを期待します。

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[24回]

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連続テレビ小説「虎に翼」（第95回・2024/8/9）感想

2024/08/09 (Fri)10:33:55 ドラマ

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
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第95回／第19週『悪女の賢者ぶり？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

優未（竹澤咲子）から優三（仲野太賀）の手紙の存在を教えられた寅子（伊藤沙莉）。自分のことばかりを気遣う内容に涙が止まらない寅子は、優三の分も優未を愛することが自分のやるべきことだったと改めて感じる。雨の夜。列車が止まっていて帰りが遅くなった寅子は今の正直な気持ちを航一（岡田将生）に告げる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

"何となく"のほうが説得力を感じることが"ドラマ"の魔法

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前回は、今作が得意とする素人が好きそうな飛び道具「イマジナリー優三」を排除した、優三の妻・寅子への、娘・優未への “再プロポーズ”が秀逸な脚本と演出だった（もちろん、俳優陣の演技も）。

そして今回で、まず「へえ」と思ったのは、今回のアバンタイトルで前回の “優三からの再プロポーズ”を一切盛り込まなかったこと。

てっきり盛り込んで、「感動を再び」と展開を進めない作戦を選択すると思ったのだ。

しかし、今作は “今の時期” だからといって「なるべく進めない」ではなく「丁寧に進める」を選択した… そういうことだろう。

夜の佐田家の寝室に、川のせせらぎと鳥の声が響く中で、母と娘ふたりきりの語らいで、しっとりと紡いできた。

優未が父に興味を抱き、お守りの中を見てみた経緯が、やさしいトーンで描かれる。

優未「もっとお父さんのこと知りたくなって
　何となく開けちゃった」
寅子「何となくか」

‘親子だって言葉でいわないと伝わらない’のが現実だが。

“何となく” のほうが説得力を感じることこそが、“ドラマ” の魔法なのだ。

ラストは絵に描いたような"微笑ましい二人三脚"が秀逸！

メインタイトル映像明けは、背景音が雨音に変わり、「雨宿り」を庁舎内でやっている雰囲気。

航一「僕は佐田さんと線からはみ出て
　蓋を外して溝を埋めたい…」
　永遠を誓わないだらしがない愛…」
寅子「なるほど。
　私たちが欲する最適なものかと」

“31センチ” の身長差を十分にいかした抱擁からキスのシーンも秀逸だ。

もちろん、ふたりの演技力の賜物であるのは間違いないが。

それ以上に、この上なく「寅子と航一らしいラブシーン」に作り込まれているのが素晴らしい。

切なくて、いじらしくて、コミカルで、ほろっとして、ほっこりして…

そしてラストは、絵に描いたような “微笑ましい二人三脚” で締めくくった。

お見事しか言いようがない。

あとがき

ほぼ全ての朝ドラのヒロインは、半年間の途中で結婚します。

で、そのほぼ全てが、結婚の過程を “恋バナ” と位置付け、全体の方向性がブレていくのです。

でも、今作は、優三のときも、今週の航一のくだりも、無理やりに “恋バナ仕立て” にしませんね。

あくまでも、数ある人生の選択の一つであると。

いい意味で軽く、徹底的に自己分析をやった結果には、決して片意地を張らずに従う素直さがある。

真面目なふたりらしい “恋バナ” だと思います…

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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