フジテレビ系・金曜9時枠のドラマ『ビリオン×スクール』
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第5話『AI教師はパパ活女子高生を更生できるか?』の感想。
加賀美零(山田涼介)の父であり「加賀美グループ」会長の加賀美治(市村正親)が倒れ、病院に搬送される。秘書の芹沢一花(木南晴夏)とともに病院へ急ぐ加賀美。途中、芹沢は0組の生徒・松下リナ(倉沢杏菜)がマッチングアプリで知り合った中年男性と会っているのを目撃する。
治はただの貧血であり、加賀美を叱責し。その翌日、加賀美は芹沢からリナの件を聞き、調査を開始。リナにパパ活をやめるよう命じるが、リナは無視する。加賀美はティーチ(安達祐実)の助言を得て、「フォロワーを100倍にしてやるから学校に来い」とリナに告げる。
周りから認められたいリナと承認欲求の強い加賀美が騒動を巻き起こす中、芹沢は加賀美と治の関係を気にかけていた。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:我人祥太(過去作/墜落JKと廃人教師,奪われた僕たち,ゴーストヤンキー)
脚本協力:西垣匡基(過去作/) 第2話
演出:瑠東東一郎(過去作/浦安鉄筋家族,極主夫道,魔法のリノベ) 第1,2話
西岡和宏(過去作/親愛なる僕へ殺意をこめて,元彼の遺言状,婚活1000本ノック) 第3,4話
松下敏也(過去作/松下敏也,元彼の遺言状DIVE!!,映画「Gメン」助監督) 第5話
音楽:宮崎誠(過去作/今だから、新作ドラマ作ってみました 第3夜「転・コウ・生」)
主題歌:Ado「ルル」
P:江花松樹(過去作/うちの弁護士は手がかかる,クライムファミリー)
※敬称略
目下「瑠東東一郎魂」を受け継ぎ中の松下敏也氏が演出担当
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
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冒頭から演出がこれまでとちょっと違うような。
全体的に「引きの絵による説明」は多いが、キメの見せ場はちゃんと魅せる。
全体の映像の雰囲気やテンポ感やメリハリは、メイン監督の瑠東東一郎氏に似ている。
誰かと思ったら、放送開始直後には公式サイトに名前のなかった松下敏也氏だ。
もう詳しく書かないが、経験の浅いスタッフが連ドラ途中から… ということだ。
しかし、「松下敏也」と知ると、ディレクタの目線ではスルーできない。
過去には、瑠東氏とドラマ『浦安鉄筋華族』、某事務所系ドラマでは『DIVE!!』の演出担当。
最近作は、の瑠東東一郎監督・岸優太主演の映画『Gメン』(東映/2023)で助監督を務めている。
従って、目下「瑠東東一郎魂」を受け継ぎ中のディレクターというわけだ。
ディレクターの練習台としてはなかなか良い脚本
さて、本編の感想だ。
個人的には、ディレクターの練習台としてはなかなか良い脚本だったと思う。
もちろん、学園ドラマの割に「ほぼ学校に関係ない」という根本的な問題は抱えてはいるが(苦笑)
その上、主人公の出番もメッチャ少ないし。
しかし、総話数は不明だが、第5話が折り返し地点だとするなら、雰囲気を変えるという意味で悪くない。
というか、これ、今まで描いたことを自ら整理整頓して再出発するための内容だったのでは? と思うのだ。
そう思うのは、しっかりと主人公・加賀美零(山田涼介)と、秘書兼ボディガード・芹沢一花(木南晴夏)の位置づけをいかしたストーリーになっていたからだ。
これは、敢えて二人を別行動にしたことで、個々が際立ったのは間違いない。
また、加賀美があれこれと奮闘する理由を、0組の生徒・松下リナ(倉沢杏菜)と重ね。
「承認欲求を満たしたい」を共通項にうまく因数分解し。
今どきの 「Z世代は SNSで褒められても満たされない」問題に斬り込んだ(褒めすぎか?)
でも、こういう今どきの要素は、「いつも同じ」に見えないようにするためにも学園ドラマでは意外と重要なのだ。
そして、これまでも、なんとなく匂わせていた、米国マーベル映画『アイアンマン』への秘めたオマージュだ。
映画『アイアンマン』とは、天才的な頭脳を持つ実業家であり発明家が自ら開発した最新鋭最新鋭のパワードスーツで戦うセレブヒーローが世界の危機を救う、2008年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
もちろん、今作のほうが、断然スケールは小さいが(笑)
先日の、ハリウッド映画のスタッフが… は、そこに通じるネタだと思う。
これまでで、最も普通に楽しめる一話
学校があまり登場しなかったのは残念だが、いくつかいい場面もあった。
学校の屋上で、加賀美と校務員・内巻雫(神木隆之介)がやり取りした直後の、オレンジ色のマリーゴールドに水滴が垂れるイメージカットなんて、「瑠東東一郎魂」を感じるし。
芹沢の「タイムマシンは ないんですよ?」の直後の、手持ちカメラで捉える加賀美の揺れる顔のアップなんて、引きの画を続けてきたからこその際立ちだし、山田涼介さんをちゃんと魅せることにも成功している。
もちろん、加賀美のボディガードでもある芹沢を演じる木南晴夏のアクションの見せ場も盛り込んでいたし。
だったと思う。
あとがき
敢えていうなら、私は基本的に「ドラマに、やたらと “死や余命”“病気や障がい”を盛り込むな!」の立場なので、加賀美の父で「加賀美グループ」会長でもある加賀美治(市村正親)の “死や余命” は必要だったのかな? と問いたいです。
それこそ、次回から、ティーチ(安達祐実)をベースに、父でバージョンアップしたエヴァ風の「ティーチ弐号機」として登場するなら面白いと思います。
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『虎に翼』
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第90回/第18週『七人の子は生すとも女に心許すな?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
判決後、涼子(桜井ユキ)の店で偶然一緒になった寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たち。戦争で娘と孫を亡くした杉田。彼の「戦争を止めることはできなかった」という言葉をきっかけに、航一(岡田将生)は戦争中に経験した「ある秘密」を語り始める。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
演出:梛川善郎(過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのブツが、ここに) 第1,2,4,7,10,11,14,16週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘) 第3,8,13.18週
安藤大佑(過去作/とと姉ちゃん,となりのマサラ,やさしい猫) 第5,6,9,12週
伊集院悠(過去作/オーディオドラマ・FMシアター「告白の対価」静岡局制作) 第15週
相澤一樹(過去作/BSプレミアム:善人長屋 第5話のみ,単発:月食の夜は) 第17週
音楽:森優太(過去作/海の見える理髪店,あなたのブツが、ここに,忘恋剤)
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博(明治大学 法学部 専任教授)
裁判所考証:荒井史男(元名古屋高裁長官 定年退官)
風俗考証:天野隆子(過去作/ごちそうさん,花子とアン,スカーレット)
旧字考証:三浦直人(明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
ジェンダー・セクシュアリティ考証:前川直哉(福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授)
タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト )
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略
空襲警報にも聞こえる… 港の船の汽笛
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室内でも熱中症の危険があるとのこと。
こまめに水分補給してくださいね。
今回のアバンタイトルの冒頭は、印象的な演出だ。
ワンカット目、暗転に白抜き文字の『連続テレビ小説』のタイトルに、何やら「フォ~ン」という感じの雑音(効果音)が重なって。
そこへ、オフ(画面に映っていない)で航一(岡田将生)の「ごめんさい」のセリフからはじまった。
港の船の汽笛や、造船所か何かでの警笛にも聞こえるし、どことなく空襲警報にも聞こえる。
先日、夕景の佐田家で「製鉄所の鉄を打つ音」が効果的に利用されていたことからも、意味のある「フォ~ン」だと思う。
私は、劇中の戦後にはない音ではあるが、航一の脳内では今でも聞こえる空襲警報の音と、船の汽笛を重ねた感じを彷彿される選択だったと解釈してみた。
アバンで「暗転」が効果的に使われたのは、過去に2回だけ
私の記憶、記録違いもあろうが。
今作のアバンタイトルで「暗転」が効果的に使われたのは、過去に2回だけ。
1回目は、5月27日放送の第41回(安藤大佑氏の演出)。
昭和20年。東京大空襲で多くの人が被害に遭う中、寅子(伊藤沙莉)と娘・優未、花江(森田望智)と子供たちは疎開先で空襲を逃れるが、空腹に耐えながら必死に暮らす家族の元に悪い知らせが届く… といったくだりだ。
夜の住宅街の奥に火の手が上がり、空襲警報の効果音に、逃げ惑う人々の声を同時に描きつつ。
薄暗がりで恐怖すら漂うカットに、白抜きの明朝体の文字で『連続テレビ小説』とテロップ。
遠くでの爆発音をきっかけに背景の映像はブラックアウト(暗転)して、白と灰色の文字で『昭和二十年・三月 1945』の文字と、ナレーション。
その直後に、焼夷弾の落ちる爆音とともに、また暗転という展開だった。
2回目は、7月1日放送の第66回(梛川善郎氏の演出)。
有名人になった寅子(伊藤沙莉)が、最高裁長官・星朋彦(平田満)の本の改稿作業の手伝いで、星の息子で横浜地裁の判事である航一(岡田将生)と出会う… くだりだ。
暗転に白抜き文字の『連続テレビ小説』のタイトルに、オフ(画面に映っていない)で寅子(伊藤沙莉)のセリフから始まって。
結果的に、寅子が取材中であることが分かるという面白い仕掛けのときだ。
兄・直道が「弱音を吐いたっていいんだよ」と告げる場面
上記の2回の共通点といえば。敢えていうなら「連ドラとしての大きな転換点」だ。
今日は金曜日ではあるが、前回で裁判には一区切りついていることを考えると。
更に、今作の残りが2か月を切ったことも考え合わせると。
これまで、ガッツリと描くことを意図的に避けてきた「戦争」をいよいよ描き始める…
そんな雰囲気、そんな気合すら感じるアバンを締めた航一のセリフが印象的だ。
航一「もし 止められていたとしたら?」
メインタイトル明けは、懐かしいセリフが飛び出した。
寅子「昔 私の兄がよく言ってました。
思ってることは 口に出した方がいい!
涼子・寅子「その方がいい!」
解説するまでもないが。
今回のインサートカットでも利用されたのが、4月19日放送の第15回(橋本万葉氏の演出)。
実際の事件を調べるため、まんじゅうを作ってみることにした寅子たちの前で、「台本は実際の事件を改編した」と涼子(桜井ユキ)が急に謝罪したいと言い出すくだりで。
寅子の兄・直道(上川周作)が「弱音を吐いたっていいんだよ」と告げる場面で、次のやり取りがあった。
直道「思っていることは 口に出していかないとね。
うん その方が いい!」
語り「『何でお前が話をまとめてんだ』の顔の寅子」
そう、だから、涼子も笑顔で「その方がいい!」と重ねたのだ。
こういう、初期のころの描写が後半以降になって活用されるのは連ドラ、特に4か月間も見続けてきた朝ドラならではの醍醐味だ。
そして、もしかすると、橋本万葉氏が第18週を担当することが分かっていたから、第3週『女は三界に家なし?』の映像になったのかもしれない(想像だが)
航一のモデル「三淵乾太郎」は、総力戦研究所の所属だった
何気に和やかな雰囲気のピアノ曲が終わると、航一から衝撃のひと言。
航一「僕 総力戦研究所にいたんです」
ネタバレになると思ったので、敢えて下記の投稿では史実を伏せたのだが。
朝ドラ「虎に翼」星航一(岡田将生)のモデルは“初代最高裁長官の長男”三淵乾太郎さん?渋沢栄一との遠いご縁も!
航一のモデルとなった「三淵乾太郎」は、若きエリートたちが集結した総力戦研究所の所属だったのだ。
そして、実は開戦前に既に「日本は必敗する」と予測していたのが事実で史実なのだ。
下記の書籍に詳細が書かれているので、興味のある方は読んでみるのを強くお勧めする。
「ここへきて戦争を描くのか!?」の驚がくな展開!
話を本編に戻す。
航一「日米戦争を想定した
総力戦の机上演習です」
私は「歴史が苦手」と公言しているとおりだ。
でも、今作の企画を知り、「三淵嘉子」とその周辺人物の関係を調べまくった。
だから、「総力戦研究所」も「日本必敗」も知っていた。
でも、意外と多くの人が「日本は負け戦だと分かっているのに開戦した」とは心得ていても、その先、その奥は知らないのでは?
また、開戦が昭和14年(1939)で劇中が昭和27年(1952)だから、劇中で「13年以上」前の出来事で。
今作で戦争が描かれたのが、2か月以上前の5月下旬からの第9週『男は度胸、女は愛嬌?』だ。
従って、個人的には、「ここへきて戦争を描くのか!?」の驚がくだ。
しかも、舞台演劇風の再現映像や、実際の戦中戦後の資料映像のインサートカットまで準備して。
もちろん、「なぜ、航一だけ掘り下げるの?」の疑問もわくとは思う。
だって。
●三条の大地主・森口(俵木藤汰)と高瀬(望月歩)のトラブル
●涼子と玉(羽瀬川なぎ)の関係
●放火事件の関係者だった朝鮮人の金顕洙(許秀哲)と弟・広洙(成田瑛基)と小野(堺小春)の関係
これらも、表現の強弱はあるが、全て “戦争絡み” なのに、特にその後を描く感じはない。
従って、航一と戦争をこれだけ掘り下げるということは、航一がただの「新潟編のサブキャラクター」ではないという意味合いだと思う。
そんな脱線話は別にして、「自ら溝を作りにいく厄介で面倒な男」の本領発揮という意味でも、<強烈な一撃的展開> だと言わざるを得ない。
太郎弁護士の長ゼリフの途中で立たせた演技指導は秀逸!
ラスト5分は、何を書いたところで、実際の映像に比べたら野暮(洗練されていない)だし、無粋(面白味がない)のを承知で書いてみる。
並みのドラマ、並みの脚本なら、次の杉田太郎(高橋克実)をヒロイン・寅子に言わせて終わりにするケースがほとんどだと思う。
太郎「おめさんを恨めば そうせば
ちったあ楽になるんでしょう。
そらろも 誰を恨んだとこで
娘も孫も帰(けえ)ってこねえ。
おめさんは よっぱら苦しんだ…。
だけえ 気に病むことはねえ。
へえ 謝らんなっていいって」
ここの演出(演技指導か、克実さんの演技プランか分からない)でグッとくるのは、「おめさんは」の直前で次郎弁護士(田口浩正)が意外な顔をして太郎弁護士が立ち上がる演技にしてあることだ。
座ったままの状態では、今までどおりに「今さら言われても…」的な自身への諦め、落胆になっているが。
立ち上がり航一を正視することで、人生の先輩として包み込んでいるような雰囲気になる。
航一にかける言葉が見つからない、次郎、涼子、玉の代表的な位置付けにも見えるし。
もちろん、その後に航一が立ち上がる演技が待っているから、「引きの構図」として太郎弁護士が立っていないとバランスが悪いのもあるが。
それでも、この場で立っているのが涼子だけのほうが不自然だから、内容的にも映像としても、セリフの途中で立たせた演技指導はうまいと思う。
一人称の言葉の入る場所の巧みさが"愛が詰まった言葉"へ!
今作の、吉田恵里香氏の脚本の、真骨頂は、並みのドラマ、並みの脚本ではやらないと思うことを描くことだ。
ラスト3分間の雪が舞い散る喫茶ライトハウスの店先のシーンは、強烈なインパクトがあった。
まず、そのやり取りを引用、転記してみる。
航一「こいつ 急に
ベラベラしゃべるなって思いました?
寅子「航一さんの立場だったら
周りが何と言おうと
私も 自分のせいじゃないとは言えない。
ごめんなさいと謝ることしかできない…。
そう思いました。
でも だからこそ
少し 分けてくれませんか?
航一さんが抱えているもの 私に。
あなたが抱えているものは
私たち誰しもに
何かしらの責任があることだから。
だから バカの一つ覚えですが
寄り添って 一緒に もがきたい。
少しでも楽になるなら…」
航一「うっ…」
上記の寅子の航一へのセリフは “ほぼ愛の告白” に聞こえるが、あまり愛の告白に聞こえない “仕掛け” があると思う。
それは、「私も」「私に」「私たち誰しもに」といった一人称の言葉の入る場所の巧みさだ。
例えば。
普通なら「私も(が) 航一さんの立場だったら」「私に 少し 分けてくれませんか?」と、寅子がセリフの中心になるように書くと思う。
でも、吉田氏の脚本は「紘一さん」という対象が中心に書かれているのだ。
この手法によって、今作が一気に恋バナ路線に進む感じは一切なく。
全てが、“愛が詰まった言葉” に聞こえるのだ。
「こうして2人で」「居場所になりたいの」「よくここまで 一人で生きてきたね」などの集大成
もちろん、「少し 分けてくれませんか?」は、次の優三(仲野太賀)の言葉がいきているし。
優三「嫌なことがあったら
また こうして2人で隠れて
ちょっと 何か おいしいものを 食べましょう」
4月19日放送の第15回(橋本万葉氏の演出)で、寅子がよね(土居志央梨)に告げたセリフにも通じる。
寅子「私 皆さんを取り巻く問題に 何もできない。
でも せめて 弱音を吐く自分を その人を
そのまま受け入れることのできる弁護士に
居場所になりたいの」
私は第15回の感想のときに、「このセリフは今作の重要キーワードだ」と書いた。
それは、この時初めて、今作のヒロインが「弱音を吐く人のために尽くす人」であると描いたからだ。
そう考えると、寅子が航一の「居場所」になりたいと思うのも自然だと思う。
6月20日放送の第59回(安藤大佑氏の演出)では、死期が近い寅子の母・はる(石田ゆり子)が戦災孤児・道男(和田庵)に「よくここまで 一人で生きてきたね」と、必死に生きてきてきた道男を肯定するくだりにも通じるし。
7月3日放送の第68回(梛川善郎氏の演出)では、「尊属殺規定は合憲」のことを家族で話し合っている際に、直治に寅子が次のように言ったのにもリンクすると思う。
寅子「おかしいと声を上げた人の声は
決して消えない。
その声が いつか誰かの力になる日が
きっと来る。
私の声だって みんなの声だって
決して消えることはないわ」
要するに、今作における過去の “愛が詰まった言葉” の集大成でもあるということだ。
ここまで、人間味を描き、人間性を掘り下げ、人間を温かく見守る朝ドラ、ドラマを久しぶりに見た満足感に浸っている…
あとがき
今回を、世間の夏休み期間の前に放送したことにも意味や価値があると思います。
時期的には、再来週でもよいとは思いますが、それだといろいろな情報に埋もれてしまうと思いますので。
いつものことですが、今回は特に予告編の内容には触れません。
でも、これまで以上に人間味を描き、人間性を掘り下げ、人間を温かく見守るようですね。
やるなら徹底的に描き込んでいただきたいです。
ああ、流石に投稿まで4時間はかかるかぁ…(汗)
今週末の「土曜日版」の仕上がりも大いに楽しみですね。
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第89回/第18週『七人の子は生すとも女に心許すな?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
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寅子(伊藤沙莉)たちは手紙の翻訳の正確性について、杉田(高橋克実)ら弁護人と検察の双方に意見を求める。小野(堺小春)は、自分の苦しさを告白する。そして、金顕洙(許秀哲)の事件はいよいよ判決の日を迎える。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
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語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
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制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
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よね役の土居志央梨さんと小橋役の名村辰さんがあさイチに
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感想を書こうと思ったのだが。
今朝の『あさイチ』のゲストが、山田よね役の土居志央梨さんと、‘ハーシー’こと小橋浩之を演じる名村辰さんで、そちらの衝撃が!
だって、劇中では犬猿の仲、仕事上は事務所の先輩と後輩というギャップも凄いし、とにかくトークが面白すぎました。
もちろん、内容はお二人が三淵嘉子さんが通われた明治大学のある東京・お茶の水と神田を散歩するというもの。
詳細は書きません。
あさイチ 愛(め)でたいnippon「虎に翼」ゆかりの街/お茶の水・神田
今作の朝鮮の人たちの描写を客観的に描いている姿勢に共感
本当は、がっつりと書きたい、書き残したいのだが、ドラマの感想欄に収まるような内容でないから、機会があったら投稿しようと思っていたことがある。
そのことを、少しだけ代弁してくれていた記事を見つけたので、興味があったら読んでほしい。
『虎に翼』「朝鮮人虐殺」扱い反響 内田樹さんは「報道は腰抜けだがほかは違う」NHK職員の声紹介:中日スポーツ・東京中日スポーツ
私は、生前の祖母から、関東大震災のときに当時実家のあった東京・浅草界隈では大勢の朝鮮人が差別され殺されたのを見た、だから差別しちゃダメだよと、子供のころによく教えられた。
その後に実家は焼け出されて東京・足立区に引っ越すが、私の子どものころの 1970年代でも朝鮮の人たちへのあからさまな差別はよく見かけた。
そんな経験があるから、今作における朝鮮の人たちの描写を客観的に描いている姿勢に共感している。
脚本のかじ取り、落とし込みが実にうまい部分
その延長線上にあったのが、今回の小野(堺小春)の身の上の苦しさを、‘ヒャンちゃん’こと崔香淑/汐見香子(ハ・ヨンス)と汐見(平埜生成)夫妻にこぼす場面だ。
小野「朝鮮人と日本人の結婚に
不安はねかったんでしょうか?」
寅子「小野さん それは…」
小野「ごめんなせえ!
私 交際してた人が朝鮮人で親に反対されて
私も普通の生活が壊れんのが怖(こ~え)て」
きっと、ここはそんなに掘り下げないと思っていたが。
今作は敢えて「朝鮮人への偏見や差別」を掘り下げずに、次のセリフで軌道修正というか、今作が描くべき「寅子の物語」を強調してきた。
小野「私の周りの普通をおかしいって言ってくれる支部長」
更に、汐見のセリフで今作がず~っと描いていることも、さらりと補強した。
汐見「だから 小野さんも自分に正直に」
世の中の不平や不満に対して、国や社会のせいにするのは簡単だし意味のあることだが。
それよりも何よりも、“自分に正直に” が寅子(伊藤沙莉)をはじめ、寅子の周囲の人たちがやってきた、やり続けていること。
この辺の脚本のかじ取り、落とし込みが実にうまいのだ。
裁判官だって"人間だもの"苦しみも迷いも過ちだってある
さて、放火事件の裁判のくだり、前述のとおりで掘り下げないと思っていたが。
想像以上に “判決” 絡みの部分は掘り下げない代わりに…
まず、地元の弁護士・杉田太郎(高橋克実)と、弟の杉田次郎(田口浩正)。
次郎「あん兄弟は 隣近所と しょっちゅう
いさかいを起こしていまして…。
あん火事も いろいろと
誤解を生んでしもうたんでしょうな」
朝鮮人への差別もあろうが、むしろ問題だったのは “いさかい” と “誤解” だったと。
更に、雪景色とのどかな劇伴にのせて、寅子と入倉、航一(岡田将生)が昼食に喫茶ライトハウスへ。
そこに先客として、太郎次郎弁護士がいて…
入倉「俺は ただ納得いかなくて」
寅子「それは これまでの歴史が…」
入倉「昔のことなんて知りませんよ!
(中略)頭じゃ駄目だって分かってても!」
ここのくだりが今作らしく秀逸なのは、必要以上に “朝鮮人を擁護しない” 姿勢だ。
歴史と敵視を振りかざす相手に対して、自然に防御態勢に入ってしまう入船の心情を肯定し、補強補完した。
その上で、前々回のラストでの航一のセリフに帰着させた。
航一「全ての事件に
公平でいるなんて無理ですよ」
航一「もちろん
感情が法を超えてはいけません。
でも裁判官だって人間で
揺れ動くのは当然だ。
先人たちは それも分かっているから
合議制を作ったのでは?」
書道家であり詩人の「相田みつを」の『にんげんだもの』に次の一節がある。
くるしいことだってあるさ 人間だもの
まようときだってあるさ 凡夫だもの
あやまちだってあるよ おれだもの
裁判官だって “人間だもの”、苦しみも迷いも過ちだってあるのだと。
この度の裁判を通して、寅子たち裁判官の心得に、物語をしっかりとフィードバックさせた。
寅子が "出涸らし" への道を歩み始めているような…
ここで終わってもおかしくないが、今作の演出はピアノの単音の寂し気なメロディの劇伴に変えて、更に… を描く。
寅子「分かり合えないと思っても
一度じゃ伝わらなくても
諦めずに向き合う…。
それくらいなのかなって。
でも一歩ずつでも 前には進まないと」
もちろん、このセリフが優未(竹澤咲子)との関係にリンクしているし。
数々の裁判、様々な人たちとのかかわりを通じて、着実に恩師である穂高重親(小林薫)や、航一の父・星朋彦(平田満)歩み苦しみもがいた “出涸らし” への道を歩いている… とも受け取れる。
そして、単音のピアノに低音のチェロの音が重なると同時に、太郎弁護士が大きなため息をついたあと、一般的な日本人の声を語り出す。
太郎「そらろも 戦争が終わって
まだ10年もたってねえ。
平等やら何やらに気を遣えんのは
学があるか 余裕がある人間だけら。
憲法が変わったんだすけ変われ
なんて言われても
全部ねえなったみてえで
おっかねなってしもう。
そんげ人間もいるでしょうて」
弱者とされる人や困っている人を助ける仕事はたくさんあるが、自分が主体的に紛争の解決に携われるのが弁護士。
そんな弁護士らしい、太郎弁護士の意見だ。
一方の主張だけを取り上げず、意見や考えの多様性を重んじる脚本や演出が光った放送回だった。
だから、前回の感想で(かなり強引だったが)ドラマ『踊る大捜査線』に登場する名老刑事・和久平八郎(いかりや長介)の名言を引用したのだ。
「この仕事は憎み合いじゃない、助け合いなんだ」
そこへ、華麗に帰着したと思う。
あとがき
今回が「金曜日」でも、おかしくないくらいのまとめだったと思います。
でも、航一の「ごめんなさい」の続きが次回なんでしょうね。
それと、ヒャンちゃんは喫茶ライトハウスに行き、涼子様と再会したのか?
小野さんの結婚もあると思いますし。
残り2か月となりましたが、(少し前にはありましたけど)今は減速する気配すらないのがスゴイです!
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フジテレビ系・水曜22時枠『新宿野戦病院』
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第5話『ヨウコが見た命の不平等!ホームレスと政治家が緊急搬送』の感想。
高峰はずき(平岩紙)は、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が院長・高峰啓介(柄本明)とリツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)の娘だと知り動揺する。同時に、マユ(伊東蒼)は義父シンゴ(趙珉和)を刑事告訴し接見禁止令が出される。
ヨウコははずきの様子がおかしいことに気づき、啓介はヨウコに病院を継がせたいと提案するが、はずきは反対。リツコはヨウコが優秀な医者だと説明し、はずきは病院を飛び出す。
マユは母カヨ(臼田あさ美)と生活について話し合うが感情がぶつかる。高峰享(仲野太賀)と南舞(橋本愛)がその場にいて、帰り道に南に手を握られた享はテンションが上がる。聖まごころ病院には夏に涼みに来るホームレスのシゲさん(新井康弘)がいて、ヨウコは興味を持つ。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:宮藤官九郎(過去作/あまちゃん,俺の家の話,不適切にもほどがある!)
演出:河毛俊作(過去作/ナニワ金融道,きらきらひかる,救命病棟24時2009) 第1,2,5話
澤田鎌作(過去作/不毛地帯,元彼の遺言状,女神の教室) 第3話
清矢明子(過去作/ラジエーションハウスII 第8話のみ,僕たちの校内放送) 第4話
音楽:本多俊之(過去作/ニューヨーク恋物語,風のハルカ,家族ゲーム2013)
主題歌:サザンオールスターズ 「恋のブギウギナイト」
P:野田悠介(過去作/競争の番人,アンサング・シンデレラ,女神[テミス]の教室)
※敬称略
‘シゲさん’こと野島耕助を演じておられた新井康弘さん
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
若い人はご存じないかもしれないが。
‘シゲさん’こと野島耕助を演じておられたのが、新井康弘さん。
70年代に大人気だったアイドルグループ「ずうとるび」のメンバーで、お笑い番組『笑点』の座布団運びに山田隆夫さんが脱退したあとのリーダーだった人だ。
俳優業も長く。「ずうとるび」時代の1977年に、大ヒットドラマ『岸辺のアルバム』(TBS/1977)で俳優デビュー。
新井康弘さん〈67〉は、桑田佳祐さん〈68〉と同じ昭和31年(1956)生まれで、もうすぐ70歳!
いつまでもお元気で活躍していただきたい。
社会的弱者を公衆の面前から排除する… 排除ベンチ
さて、今回は、宮藤官九郎脚本だけに… ある意味で意外、ある意味で当然に盛り込んできたのが「公園のベンチ」と、その前にあったチラリと映った「ブランコ」だ。
今回登場した「バッテラベンチ」のほかにも、「仕切りのあるベンチ」が話題になっている。
排除?「仕切りのあるベンチ」を考える | NHK | WEB特集 | 福岡県
浮浪者、ホームレスが公園をねぐらにして住み着かないように工夫したベンチの総称が俗に「排除ベンチ」と呼ばれている。
もちろん、<社会的弱者を公衆の面前から排除する> の意味だ。
一方で、バッテラベンチは、長く座るとお尻が痛くなるため長時間占有されないとか。
仕切りベンチについては、肘掛けは高齢者が立ち座りやすいとして「思いやりベンチ」との見方もある。
というわけで、今作中でも「?」の問題提起はしていたが、無駄だとか排除せよと描いていない点が、今の日本のテレビドラマを象徴しているように思う。
公園の存在は、黒澤明監督の名作『生きる』へのオマージュ
で、もう一つ、というか、本来書きたかったのは。
私が選ぶ宇宙人に出会ったら絶対に勧める世界三大名作映画の一つであり。
宮藤官九郎氏がリスペクトしている(のはご存じだと思う)の黒澤明監督の名作『生きる』(東宝/1952)へのオマージュだ。
あらすじを簡単に書くと。
目的もなく日々を過ごしていた勤続30年の市役所の課長が、胃がんで余命を知り、 自らの“生きる” の意味を求めて、長年市民から要求されていた公園の整備に孤軍奮闘するというお話だ。
劇中の印象的なシーンが、雪の降る夜に、完成した公園のブランコに揺られながら息を引き取る。
そして、新しい公園の近所の住民たちが、葬儀に訪れて焼香し遺影に泣く…
細かなシチュエーションこそ『生きる』とは違うが。
公衆のために設けられた庭園や遊園地である「公園」が唯一の心のよりどころである点や。
その心のオアシスさえも公衆のために奪われた男の次のオアシスが「聖まごころ病院」であることなど。
『生きる』のエッセンスをうまく今作に落とし込んでいると思う。
まあ、ただの私の思い込みだが(苦笑)
とてもシンプルになっただけでなく、分かりやすくなった
本編の感想だ。
第3話からNPO法人「Not Alone」のパートが薄まり、かかわるのは、ほぼ南舞(橋本愛)だけになったことや。
トー横キッズやホストクラブなどの、いわゆる新宿歌舞伎町界隈の四方山話がだいぶ減った。
この設定の変化によって、物語が動く舞台が “ほぼ病院だけ” になった。
おかげで、ドラマとしてとてもシンプルになっただけでなく、分かりやすくなった。
これは、今回のような “少々小難しい社会情勢” を盛り込むことを考えると、非常に良いこと。
バカげたことと深刻な話題や日本社会への痛烈さを盛り込む
また、今回では “タランティーノとスコセッシ” も減ったし。
歌舞伎町界隈の病院の外のネタ的な出来事もだいぶ減った。
もちろん、小ネタの量はこれまでと変わらないが、歌舞伎町らしさを表現する小ネタが減り、今作らしいネタが増えたというのが正しいだろうか。
その上で、前述したとおり、思った以上に “入り組んだ日本の社会状況” というシリアスな素材を組み入れてきた。
もちろん、こうして思い切りバカげたことをやりつつ、一方で深刻な話題や日本社会への痛烈さを盛り込むことこそが宮藤官九郎脚本のドラマの最大の見どころであり、我々が期待する醍醐味でもある。
その意味でも、前回で暖機運転が終わったと書いたが、総話数は不明ながらも折り返し地点だと思われるこの第5話で、粗にアクセルを吹かしてきた… 感じだ。
あとがき
社会派ドラマの一面も見え隠れする、正義感あふれる医療ドラマになってきましたね。
今期は医療ドラマが多めですが、その多くが “キャラ” で見せていますが。
今作は、ちゃんと <物語と人間> で見せて(show)魅せて(fascinate)いるのを評価したいです。
※次回の感想の投稿は、<諸般の事情> でだいぶ遅れると思いますが、必ず投稿するつもりです。
気長に、お待ちいただけると嬉しいです!
おまけ
今作の主題歌、サザンオールスターズ『恋のブギウギナイト』の MVが昨夜(7/31)23時に解禁されました。
なんと、小池栄子さんと仲野太賀さんもゲスト出演されて、ノリノリでダンスを踊られています。
昭和のテレビを使った演出は、今作のエンディングクレジット映像にもリンクしますね。
『新宿野戦病院』レジェンド・河毛俊作監督がドラマのトレンドに抗ってもこだわる「エンディング映像」 | マイナビニュース
以前から注目していた、モデルの Mayuriさんがメインで出演、キャスティングのセンスも抜群です。
Mayuri (@mayurinn0319) ? Instagram photos and videos
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第88回/第18週『七人の子は生すとも女に心許すな?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察にも相手にされず、嫌がらせにも慣れつつあるという涼子と玉(羽瀬川なぎ)の代わりに怒る寅子。改めて放火事件の証拠品を調べた寅子は弟・広洙(成田瑛基)に宛てて兄・顕洙(許秀哲)が送った手紙の内容に疑問を持ち、小野(堺小春)に協力を仰ぐ。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:吉田恵里香(過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘)
演出:梛川善郎(過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのブツが、ここに) 第1,2,4,7,10,11,14,16週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘) 第3,8,13.18週
安藤大佑(過去作/とと姉ちゃん,となりのマサラ,やさしい猫) 第5,6,9,12週
伊集院悠(過去作/オーディオドラマ・FMシアター「告白の対価」静岡局制作) 第15週
相澤一樹(過去作/BSプレミアム:善人長屋 第5話のみ,単発:月食の夜は) 第17週
音楽:森優太(過去作/海の見える理髪店,あなたのブツが、ここに,忘恋剤)
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博(明治大学 法学部 専任教授)
裁判所考証:荒井史男(元名古屋高裁長官 定年退官)
風俗考証:天野隆子(過去作/ごちそうさん,花子とアン,スカーレット)
旧字考証:三浦直人(明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
医事考証:冨田泰彦(過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康)
ジェンダー・セクシュアリティ考証:前川直哉(福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授)
タイトルバック制作:シシヤマザキ(公式サイト )
取材:清永聡(NHK解説委員:司法・事件・公文書管理・災害)
語り(本編):尾野真千子(過去作/カーネーション,長谷川町子物語,足尾から来た女)
語り(土曜日版):山下誠一郎(過去作/Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」)
副音声解説:山崎健太郎(過去作舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ)
制作統括:尾崎裕和(過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人)
※敬称略
"ものすごい朝ドラを見せつけられている"という感覚
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
室内でも熱中症の危険があるとのこと。
こまめに水分補給してくださいね。
冒頭から、「ものすごい朝ドラを見せつけられている」そんな感じのアバンタイトルで始まった。
前回のラストでの航一(岡田将生)の次のセリフも衝撃的だったが。
航一「全ての事件に
公平でいるなんて無理ですよ」
航一「もちろん
感情が法を超えてはいけません。
でも裁判官だって人間で
揺れ動くのは当然だ。
先人たちは それも分かっているから
合議制を作ったのでは?」
上記の航一からの「合議制が採用される理由」の説得力の持たせ方がえげつないくらいにスゴイ!
これでは、誰もが「航一に惚れてまうやろー!」だ(笑)
今作の脚本は、主人公・寅子にドラマ上で何役もやらせない
さて、前回と今回で、寅子(伊藤沙莉)と入倉(岡部ひろき)、航一と寅子、それぞれの法律家としての考えと個人的な感情をきっちりと組み入れて。
ある意味で、寅子と入倉の意見の相違をまとめる役割が航一の、今風にいえば「カンファレンス(意見交換や情報共有を目的とした集まりや協議)」だ。
普通のドラマの、普通の会話劇は、全員がそれぞれに意見を出して主張し合うくらいだが。
今作の脚本は、航一に司会進行、まとめ役、指導者の三役を与えている。
このことで、主人公の寅子がストーリーテラー(物語の水先案内人)をやる必要もないし、朝ドラのヒロインらしく姉御肌で統率する必要もなく。
自然に “ひとりの人間” として劇中に存在できる利点が生まれる。
なぜ利点かというと、ヒロインに何役も割り当てた場合は、騒動をとんとん拍子に進めてヒロインが能力不足に見えないようにする。
すると、結果的に物語がご都合主義になりやすくなるのだ。
だから今作はそれをやらない方法を選択したのだ。
"助け合い" が重要であるというのは、朝ドラらしくて良い
更にこの展開がよくできると思うのは。
寅子、航一、入船らを丁寧に “ひとりの人間性” と強調したからこその「公平でいるのが無理と分かっているからこその合議制」という超を付けたいくらいの自然な流れだ。
法に携わる人間、人間を裁く裁判官とて、所詮は “ひとりの人間” でしかない… と明確に描いた。
ドラマ『踊る大捜査線』に登場する名老刑事・和久平八郎(いかりや長介)の名言に次がある。
「この仕事は憎み合いじゃない、助け合いなんだ」
以前には、三条支部の面々と、よそ者(もん)扱いされた寅子のすれ違いが描かれた。
いがみ合いより “助け合い” が重要であるというのは、朝ドラらしくて良いと思う。
アバンは丁寧に紡ぎ&積み上げてきたことの集大成の進化系
僅か約1分59秒のアバンだが、これまで今作が丁寧に紡ぎ、積み上げてきたことの集大成というか、更なる進化系といいたい。
それは、今作はこれまでも、主人公・寅子を “ひとりの人間” として “ひとりの人間性” を強調し続けきた。
例えば、寅子の口癖である「はて?」がそれだ。
寅子には、“寅子の正しさ” があるから、他の正しさを目の当たりにすると、つい「はて?」と口から出てしまう。
でも、今作は、事あるごとに「はて?」を盛り込むことで、“寅子の正しさ” と “他の人の正しさ” を並べて描いてきた。
その描写によって、人それぞれに “ひとりの人間性” が存在するのだと描き続けてきた。
大学、ハイキング、甘味処「竹もと」、実家、カフェー「燈台」と舞台は変われど、描き続けてきたのは人それぞれに “ひとりの人間性” が存在するのこと。
と同時に、山田よね(土居志央梨)に代表される女性の生き方や生き様への“差別と偏見”。
‘ヒャンちゃん’こと崔香淑/汐見香子(ハ・ヨンス)に代表される“差別と偏見” も描き続けていたのが今作。
そう捉えると、今回の放火事件の裁判が、“ひとりの人間性” と“差別と偏見” を含んだ集大成にして進化系と呼べるかもしれない。
そこらに増殖するチープな「考察系ドラマ」との大きな違い
メインタイトル映像明け、少しコミカルな寅子と優未(竹澤咲子)のやり取りがあって。
放火事件の証拠品を調べた寅子が、弟・広洙(成田瑛基)に宛てて兄・顕洙(許秀哲)が送った手紙の内容に疑問を持ち、小野(堺小春)に協力を仰ぐくだりだ。
「私が中を完全に燃やしてしまったせいで
心配をかけただろう」
手紙の文面を強調すべく、例の舞台演劇風の演出で見せてきたが。
注目、いや傾聴したのは、音の処理だ。
まず、上記の手紙の部分は、寅子の頭の中で響いているときは音響効果はなしだが、舞台演劇風のときは若干残響音を感じつつ、風が吹くような効果音がつけてあった。
一方の寅子の執務室では、外部からの鳥の鳴き声だけで、こちらも劇伴はなし。
どう考えても、上記の文面が事件の、裁判の重要なポイントなのだから、劇伴を張り付けて盛り上げても何ら不思議ではない。
この辺が、そこらに増殖するチープな「考察系ドラマ」との違いだ。
ここの <映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!> なのは、謎解きではないと明確に主張する演出なのだ。
第3回に続いて「泉屋のクッキー」が再登場!
茜色の夕景に、製鉄所で鉄を打つ音が響く。
新潟の三条市は、古くから「静鉄の町」と呼ばれている。
さて、私が伝えたいのは、「また、泉屋のクッキー」が登場したことだ。
©NHK
実は、同じクッキーが2024年4月3日放送の第3回に登場していた。
連続テレビ小説「虎に翼」 (第3回・2024/4/3) 感想 に、キャプチャー画像があります!
当時、花江(森田望智)の実家である米谷家で働いて女中・稲(田中真弓)が猪爪家に示談した手土産が、四角い缶に入ったクッキーの詰め合わせだった。
その際は、劇中でどの店の商品であるか見えていなかったが、今回は丸い缶の蓋にお「万葉洋菓子店」と記載があった。
でも、洋菓子、焼き菓子、フィナンシェ大好物の私が「泉屋」と太鼓判を押したい(笑)
因みに、日本で初めてクッキーを販売したのが「泉屋」である。
調べてみると、現在は新潟伊勢丹に「泉屋」がテナントで入っているが、東京以外に店舗ができたのは昭和32年(1957)だから、東京から来た客人の土産物と考えるのが妥当で。
それだから、寅子も優未も東京の味として堪能した… のだと推測もできる。
そして…
優未「だって 困ってる子を助けるのは
普通のことでしょ」
もちろん、このシーンも、あの優三(仲野太賀)の名ゼリフが背景にあるのは語るまでもない。
優三「嫌なことがあったら
また こうして2人で隠れて
ちょっと 何か おいしいものを 食べましょう」
‘ヒャンちゃん’を使って兄弟への"差別と偏見"を描いた
さて、驚いたのは‘ヒャンちゃん’と汐見(平埜生成)が新潟にやって来る展開だ。
私が全ての連ドラに期待している…
「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」をつなげて描いてほしい
このことを、まさか “トラつば・アベンジャーズ” だけでなく。
私の妄想映画『トラつば・アベンジャーズ/ウィメンズ・ファイト』のスピンオフのように “助け合い” を軸に作り込んでくるとは!
てっきり、小野(堺小春)が翻訳に協力して、寅子との距離が縮まる程度に考えていたのが恥ずかしいくらいだ。
更に、多岐川(滝藤賢一)の名前まで出す念の入り様だ。
いいや、この場面で褒めるべきは、‘ヒャンちゃん’を使って顕洙と広洙の兄弟への“差別と偏見” を描いた点だ。
朝ドラとしては、かなり斬新でシビアな展開だが、これくらい違うことをやらないと、朝ドラのマンネリ化に歯止めはかからない!
あとがき
今回は、主人公の “正しさ” だけでなく、ある種の “迷い” が描かれました。
これで、そろそろ寅子の “過ち” も描かれると人間味があふれるんですけどね。
この辺は、喫茶ライトハウスと、森口(俵木藤汰)の娘・美佐江(片岡凜)の来週分(か、分かりませんが)に期待したいです。
過去に描いたことを、余すところなく利用しているからこその連ドラの醍醐味がありますね。
本当に、連ドラしてよくできていると思います。
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- 管理人 自己紹介
ホテル音響照明映像会社を経て、2001年独立。
ホテルでイベント、パーティー、
映像コンテンツ等の演出を手掛ける。
活動拠点は東京と千葉の有名ホテル等。
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〔月曜日〕
●フジ 21:00 119エマージェンシーコール(第1話)
〔火曜日〕
●NHK 22:00 東京サラダボウル(第2話)
●TBS 22:00 まどか26歳、研修医やってます!(第1話)
〔水曜日〕
●テレ朝 21:00 相棒season23(第11話)
●フジ 22:00 問題物件(第1話)
〔木曜日〕
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〔金曜日〕
●TBS 22:00 クジャクのダンス、誰が見た?(1/24~)
〔土曜日〕
●NHK 22:00 リラの花咲くけものみち(2/1~)
〔日曜日〕
●TBS 21:00 御上先生(1/19~)
〔月~木 (夜ドラ)〕
●NHK 22:45 バニラな毎日(1/20~)
〔月~土 (連続テレビ小説)〕
●NHK 08:00 おむすび(第15週・土曜日版)
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Iターン
愛してたって、秘密はある。
相棒 season13
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アイムホーム
IQ246~華麗なる事件簿~
アオイホノオ
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青のSP-学校内警察・嶋田隆平-
悪党たちは千里を走る
あさが来た
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
アシガール[再](2020)
明日の君がもっと好き
明日の約束
明日、私は誰かのカノジョ
アトムの童
あなたには帰る家がある
あなたのことはそれほど
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あなたのブツが、ここに
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アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~
anone
アバランチ
A LIFE~愛しき人~
アライブ がん専門医のカルテ
アルジャーノンに花束を
OUR HOUSE
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
アンチヒーロー
アンナチュラル
アンメット ある脳外科医の日記
家売るオンナ
家売るオンナの逆襲
生きるとか死ぬとか父親とか
生田家の朝
居酒屋ふじ
遺産争族
遺産相続弁護士 柿崎真一
石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
医師たちの恋愛事情
イチケイのカラス[
いつかこの雨がやむ日まで
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう
五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!
いつまでも白い羽根
一橋桐子の犯罪日記
イノセンス~冤罪弁護士~
今からあなたを脅迫…
遺留捜査[4]
院内警察
インビジブル
インハンド
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嘘解きレトリック
嘘の戦争
美しき罠~残花繚乱~
ウチの夫は仕事ができない
ウチの娘は、彼氏が出来ない!!
奪い愛、冬
海に眠るダイヤモンド
浦安鉄筋家族
ウロボロス
VIVANT(ヴィヴァン)
営業部長 吉良奈津子
エイジハラスメント
ST 赤と白の捜査ファイル
Nのために
エルピス-希望、あるいは災い-
エール
エンジェル・ハート
エンディングカット
オー・マイ・ジャンプ
王様に捧ぐ薬指
大豆田とわ子と三人の元夫
おかえりモネ
おかしの家
掟上今日子の備忘録
奥様は、取り扱い注意
「おこだわり」、私にもくれよ!!
おじさんはカワイイものがお好き。
おちょやん
おっさんずラブ-in the sky-
お義父さんと呼ばせて
侠飯~おとこめし~
オトナ高校
オトナ女子
お兄ちゃん、ガチャ
姉ちゃんの恋人
オー!マイ・ボス!恋は別冊で
お迎えデス。
表参道高校合唱部!
おやじの背中
親バカ青春白書
オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ
オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ[2]
俺の家の話
俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?
俺のスカート、どこ行った?
俺の話は長い
お別れホスピタル
ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子
女たちの特捜最前線
女はそれを許さない
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カーネーション
怪奇恋愛作戦
怪盗 山猫
カインとアベル
帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし
架空OL日記
顔だけ先生
家政夫のミタゾノ
家政夫のミタゾノ[2]
家政夫のミタゾノ[3]
家政夫のミタゾノ[4]
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家族の旅路 家族を殺された男と殺した男
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彼女はキレイだった
神の舌を持つ男
カムカムエヴリバディ
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カルテット
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監察医 朝顔[2]
カンナさーん!
危険なビーナス
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季節のない街
偽装の夫婦
偽装不倫
貴族探偵
きのう何食べた?
きのう何食べた? season2
義母と娘のブルース
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風間公親-教場0-
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京都人情捜査ファイル
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嫌われる勇気
キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木
緊急取調室[2]
緊急取調室[3]
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グッド・ドクター
グッドパートナー
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CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
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ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
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結婚式の前日に
Get Ready!
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限界団地
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恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
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後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
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最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
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DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
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大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京放置食堂
逃亡医F
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ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
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ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
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ノーサイド・ゲーム
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脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
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八月は夜のバッティングセンターで。
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花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
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半沢直樹[2020]
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BG~身辺警護人~(第2章)
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もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
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モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
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やさしい猫
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