ドラマ「ビーチボーイズ」TVerで無料配信中!岡田惠和脚本"いい人しかいない世界"の極限描写は今こそ必見!

©FOD

ドラマ「ビーチボーイズ」未見の方、超超超必見です!!!

反町隆史さんと竹野内豊さんのW主演作として、1997年7月～9月にフジテレビ系の「月9」枠で放送された大人気ドラマ『ビーチボーイズ』がTVer、FODで3月22日より無料配信開始しています。

とにかく、もしも、これを読んでいる当blogの読者さんでまだ『ビーチボーイズ』を見たことのない方には、“超” を3つ付けて “超超超必見!” の連ドラであると、管理人・みっきーが断言します。

必見の理由は、本作には連ドラの必修条件が全て凝縮されているから!

その理由は、私が広末涼子さんのファンで、是非とも、まだ17歳のあどけさなとボーイッシュさと透明感がハンパないヒロスエさんを見て欲しい… と言うわけではありません。もちろん、W主演の反町隆史さんと竹野内豊さんの肌かが見放題！と言うのを推しているわけでもありません。

本作には、私が長年ず～っと連続ドラマに求めている（いた）要素が、ほぼ全て凝縮されているからです。

ドラマ「ビーチボーイズ」とは、こんなお話です…

これから初めて見る方のために、出来るだけネタバレしないように、本作の魅力を書いてみます。

まず、『ビーチボーイズ』とは、どんな物語か。本来、出会うはずのない東京で暮らす男2人が、千葉県の寂れた民宿「ダイヤモンドヘッド」の従業員として働きながら、民宿の社長や、その孫娘、近所のスナックのママたちとの関りを通して、友情、絆、人生の選択などを描く、ひと夏の青春グラフィティとも言える物語です。

スゴイ1:登場人物の初期設定が徹底的に作り込まれている!

さて、「私が長年ず～っと連続ドラマに求めている（いた）要素が、ほぼ全て凝縮されている」と言う部分に迫って行きたいと思います。

まず、本作の凄いのは「登場人物の初期設定が徹底的に作り込まれていること」です。最近の連ドラによくある「あれ？ この人、こんな人だっけ？」は皆無です。むしろ、「この人だから、こう言う言動をして当然！」の連続。でも、全く “予定調和” な展開にはなりません。

スゴイ2:次々と登場する"ワケあり脇役" が先の展開を予想させない!

その理由が、本作の2つ目の凄いところである「次々と登場する “ワケあり脇役” が、先の展開を予想させないこと」です。本作では、毎回「今回のストーリーの中心は、この人！」と言うのが決まっています。それは時にW主演であり、W主人公であることもあれば、彼らに近い関係者である脇役の時もあります。

しかし、その他に、前述の次々と登場する “ワケあり脇役” がいるのです。そのゲスト脇役が、全く先が読めない言動を仕掛けて来るのです。だから、見ている側は「えっ？ あんなことを言われたら、あの人はどうするんだろう？」と、そう、先が見たくなるのです。

その仕掛けが実に巧みで、登場人物によって物語が紡がれていくのを、堪能できるのです。

スゴイ3:徹底的に"いい人" を掘り下げ、極限まで研ぎ澄まさせて描いた名作!

そして、当blogらしく語りたいのが、本作の脚本家は岡田惠和氏であること。

最近では、朝ドラ『ひよっこ』、『最後から二番目の恋』、『泣くな、はらちゃん』、『スターマン・この星の恋』、『セミオトコ』、『姉ちゃんの恋人』、『にじいろカルテ』に代表されるような、所謂 “いい人しかいない世界” をドラマ化して成功しています（やや、成功もありますが）。

私は、この岡田惠和氏の “オリジナル脚本” が創出する “いい人しかいない世界” を描いたドラマの代表作であり、初期の作品として徹底的に “いい人” を掘り下げ、極限まで研ぎ澄まさせて描いた名作な脚本だと思います。

殺伐とした今こそ、本作から「相手を信じることの尊さ」の大切さが見える…

登場人物たちは、言い争いをします。陰口や悪口もあります。喧嘩もします。でも、（脇役を含めた）全ての登場人物が、初対面でも相手を信用して、本音をぶつけ合います。そして、自分自身や相手との関係性や問題点を、丁寧に解決していくのです。

これを「嘘くさい」と思う人もいるでしょう。これを「ご都合良過ぎる」と感じる人もいると思います。

でも、私は「相手を信じずして、自分を信じることが出来るのか？」と言う人間関係の原点とも言うべき事柄が、本作には散りばめられていると思っています。なんか、いろいろな意味で殺伐とした世の中で、「相手を信じることの尊さ」の大切さを、本作から見出せるのではないかと思い、今回お勧めさせて頂きました。

そして、気に入ったら DVD BOX も購入可能です。また、サウンドトラック盤は、2枚発売されていますが、「1」が超おすすめです。

管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます! ビーチボーイズDVD BOX 反町隆史(出演),竹野内豊(出演) フジテレビジョン 2010-7-21 ￥16,720(記事投稿時) Amazonで購入 楽天ブックスで購入

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あとがき

ちょっと熱が入り過ぎましたかね（笑）。以前にも投稿しましたが、劇中に登場するスナック「渚」の前にあるベンチが撮影後に腐って取り外す際に、『ビーチボーイズ』のファンの有志がお金を出し合って、そのベンチを作った大工さんに新品を作るプロジェクトにも参加しました。その時に作ったベンチが、下記の動画に映り込んでいるベンチです。

【勝手観光PV】夕日の美しいまち ~布良漁港＠南房総・館山市~【HD】 - YouTube

ロケ地探訪2016夏『ビーチボーイズ』@千葉県館山市布良海岸【FHD】 - YouTube

また、反町隆史さん演じる桜井広海が、「時間を意識しない生活をするんだ！」と言う気持ちで、海に捨てた腕時計と同じものを、所有しています。それが下の写真。

とにかく、まだ見ていない人は必見です。今どきの胸キュンも、謎解きもありません。でも、登場人物や舞台設定がしっかりと作られた脚本だから描ける、登場人物が動くことによって物語が動いて行く面白さ、連ドラだからこその “次々と点と点が結ばれて行く” と言う楽しさ、そして、初夏から夏の終わりまでと言う季節感、それらを是非味わって頂きたいです。

TVerとFODで、期間限定で無料配信中です。この投稿時では、第1話～第4までが配信中です。下記のリンクから直接飛べます。
●TVerのリンク
●FODのリンク

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連続テレビ小説「おちょやん」 （第78回・2021/3/24） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』（公式サイト）
第78回／第16週『お母ちゃんて呼んでみ』の感想。


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身寄りのない寬治（前田旺志郎）を預かる千代（杉咲花）と一平（成田凌）の家に突然、高城百合子（井川遥）と小暮真治（若葉竜也）が訪ねてきた。驚くことに二人はすでに結婚していて、芝居をできる場所を探しながら、全国を回っていた。列車が雪で足止めをくらい、千代のもとを頼ったのだった。久々の再会に、楽しい夜を過ごす四人だったが、百合子と小暮はある秘密を抱えていた。一方、二階で聞き耳を立てる寛治に笑顔は無い…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作：八津弘幸 ●脚本協力：吉田真侑子 ●演出：盆子原誠（敬称略）
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

アバンで酒飲んで大声で話す小暮に何か違和感…

幾ら酔っぱらっているとは言え、視聴者（私）は、前回で、高城百合子（井川遥）と小暮真治（若葉竜也）が思想や言論を取り締まる秘密警察、特別高等警察（以下、「特高」）に追われているのを知っているから、アバンタイトルで酒飲んでいい気になって大声で話す小暮に何か違和感…

それに、最近の千代（杉咲花）は怒鳴り声こそ少なくなったが、その分だけキンキン声が増えて耳障りに。なぜ、程良く… と言うのが本作は出来ないのだろう？

小暮が病院を継がずに、芝居の道へ進んだのも違和感…

今回は、別に書かなくても良いのだけれど、なんか引っ掛かることばかりだったから、備忘録代わりに書いてみる。

まず、小暮が、家業である病院を継がなかった理由。まあ、普通のドラマなら、貧乏人の治療はしないと言う父に反発して、自分は父親とは違う “報われない人を救う病院” を作ってみせると言う方向へ反骨精神を向けるのが、それこそ “活動屋” と言われたような時代を生き、映画界で飯を食っていた小暮に似合っているように思ったが。

何故か映画界に入って、自分が監督する映画の中の “芝居で励ましたい” になってしまう。この辺のご都合主義的なキャラ設定が、なんともモヤモヤする。

あの大衆に迎合していたような高城がソ連に亡命も違和感…

また、高城百合子にしても、なんか変。撮影所で女優をやっていた時は「私は大女優よ」的な、大衆に迎合するようなアイコンとして描かれて来たのに、ここへ来て急に、やりたい芝居ができないからソ連へ亡命って？

せめて、もう少し、特高に目をつけられるような「演目」の芝居をするようになったのか描いて欲しかった。だって、これ、私が知っている高城にとっては “思想の変更” くらいに人生の大きな転機があったわけで、そこを描かずに、「ソ連に亡命する」の結果だけ描かれても、唐突過ぎる。

「芝居」と言う単語の意味が曖昧なような気がしてならない

そして、そもそも劇中で何度も使用されている「芝居」と言う単語の意味が、曖昧なような気がしてならない。今回での小暮と高城の台詞の中に登場したのは「芝居＝人に見せる演技」と言う意味だったように思う。要は「芝居≠演劇」でないってこと。でも、小暮が一平（成田凌）に話している時の小暮は、映画を作りたいみたいな雰囲気だった。

でも、高城が千代に見せた検閲を受けた削除ばかりの台本は「演劇用」のように画面からは見えた。映画の脚本なら「柱」と言うのがあって、そこに例えば「シーン１：千代と一平の家の縁側」とか書いてあるのが普通。でも、劇中の台本にはそれがなかったから「舞台、演劇用」って見える。

そうなると、高城は演劇で、小暮は映画で、でも演者の芝居（＝演技）で報われない人を… となって、あれっ？ って感じなのだ。

今回で良かったのは、千代の気持ちがわかったこと!

ただ、今回で良かったと言うか、これまで曖昧だったことが、少し明瞭になったことがある。それは、過程や経過が描かれていないのは諦めるとして、千代が、自分が何者であり、どんな思想で演劇に関わっているのかが、高城への台詞に入っていたことだ。

千代「うちは 喜劇役者だす。
　　　せやさかい お客さんに喜んでもらえたら それでよろしねん。
　　　お涙頂戴やろと こび売ろうと
　　　それでお客さんが喜んで笑（わろ）てくれはったら
　　　うちは満足してしまいますねん。
　　　ちっぽけな望みかもわからへんけど
　　　それが うちのやりたいお芝居なんだす」

まあ、本来は、これを台詞にせず、ドラマを通して視聴者に感じさせるのが、脚本家や演出家の役割なのだが。もう、描いて来なかったから、台詞に起こすしかなかったのだと思った。本当は、ここが見たかったのに… だ。とは言え、このシーンでも「役者」と「女優」が混在して使われているのは、気になってしょうがなかったが…

「戦中」と言う雰囲気が、今一つ伝わって来ない…

さて、今回の15分、ちっとも面白くないのは前回と同じだが、いろいろ気になってことがあるから、もう少し書いてみようと思う。きっと、私のように「今回も、何だかなぁ」と思いつつ、15分を見た人なら分かってくれるかも知れない。

まず、劇中の時代が、戦中ではあるが、まだ所謂 “ガッツリとした戦中” でないから描写が難しいとは言え、台詞や特高の存在で、何となく戦中と言う感じがほわ～っと漂っているだけで、前回の呑気な感じと比較すると、全く違う時代を描いているように見えてしまったことだ。

更に、ちょこちょこと寬治（前田旺志郎）のカットが入るから、余計に戦中と言う感じが薄まってしまった。これ、月曜日に劇中が昭和12年（1937）12月、父のテルヲ（トータス松本）が亡くなって5年、千代は30歳になった… とあったが、もう5年追加して、昭和17年位にして、もう少し戦中の雰囲気を街中にも漂わせた方が良かったかも知れない。

なぜ、水曜日で急に寛治のことを描かなくなったのか!?

まあ、様子見モードで見ている割には、感想に書くことが多い今回だが。

今回で、最も言いたいのは、寛治を「お母ちゃん」と呼ばせる作戦のくだりは、一体、どうなってしまったのか？ ってこと。本作は、特に脇役に関して、こうやっていつの間にか別のエピソードになることが多いが、流石に、2日間も描いて、水曜日では “無し”になるのは、如何なものだろうか？

だって、この「松島寬治」と言う人物、NHKは何ら発表もしていないが、『おちょやん』の考察サイトでは、あの有名な人がモデルとされている。ネタバレになるし、正解であるかわからないから、次の行に色を反転して書いておくので、知りたい人だけ読んで頂ければ…（やり方は各自で）

ここから→「松島寬治」のモデルは、俳優の父を早くに亡くして、父の芸名を継承した喜劇王「藤山寛美」←ここまで

と言うことは、千代の今後の女優人生に大きく関わってくるはずの、重要人物。その初登場の週が、水曜日から置き去りになるのは、流石にどうかと思う。

あとがき

う～ん、なぜ、千代の物語を描かないのでしょう？ もう、それだけです。千代が女優として、大阪のお母さんと呼ばれるような人になる物語を見たいです。

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第2週『道頓堀、ええとこや～』
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11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん　よいお年を！』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう！』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん！』
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第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん！』
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第12週『たった一人の弟なんや』
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第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
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連続テレビ小説「おちょやん」 （第77回・2021/3/23） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』（公式サイト）
第77回／第16週『お母ちゃんて呼んでみ』の感想。


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鶴亀株式会社の熊田に頼まれ、父親を亡くし、身寄りのない松島寬治（前田旺志郎）を一か月ほど預かることになった千代（杉咲花）と一平（成田凌）。一見すると天真らんまんな寛治の振る舞いにどことなく違和感をおぼえる千代。それでも身の上を思いお母ちゃんのように振る舞おうとする。ある日、福富楽器店で寛治は、戦争ごっこ好きの息子とかみ合わない福助から、吹いてみたいとトランペットを拝借する。しかし手を滑らせてしまい
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作：八津弘幸 ●脚本協力：吉田真侑子 ●演出：盆子原誠（敬称略）
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

アバンタイトルでの寛治が幼稚過ぎたような…

前回の感想で、寬治 役の前田旺志郎さんが、あのメンバーの中で存在感を見せたことに期待すると書いたが、残念ながら撤回せざるを得ないような描写から始まった。

え～と、寛治の中の人の実年齢は二十歳。そして、劇中での寬治の年齢には前回でも触れられていなかったと記憶している。だとすると、いくらなんでも、アバンタイトルでの寛治が幼稚過ぎやしないか？ その上、千代（杉咲花）も心配し過ぎでは？ これ、寛治を小学生以下の設定にした方が良かったのでは？

突然「お母ちゃん」と言う単語を千代が発するのには違和感

主題歌明け、千代が寛治に自分のことを、預かっている1か月間で「お母ちゃん」と呼ばせると決めるくだりがあった。好意的に脳内補完すればわからなくもないが、それでも、あまりにも唐突過ぎる。

せめて、いや、例えば「妊婦」や「母親」を題材にした演目を鶴亀家庭劇でやって、更に、これまでも、いつも千代が「子どもが欲しい」と一平（成田凌）に願っていたなら、まだわかる。

でも、先日の千代は劇団や団員たちが子どもみたいなものと割り切っていたのだから、やはりここで突然に「お母ちゃん」と言う単語を千代が発するのには違和感があった。

「子どもは大人には勝たれへん」と言った寛治も少々違和感

中盤で「子どもは大人には勝たれへん」と言った寛治も、ちょっと違和感。実年齢23歳の杉咲花さんが演じる30歳設定の千代とのツーショットで、この台詞を言うなら、せめて寛治が大人びた中学生くらいでないと、なんか説得力不足のような。

だって、二十歳の時の千代は、既に自分で働いて生活していたわけだから。なんか、急にストーリーが芝居じみて来たように見えるのは私だけだろうか？

一向に、千代が女優になろうとするドラマが動かない…

そして、終盤で、予告編でわかっていたことだが、千代と一平の家に突然、高城百合子（井川遥）と小暮真治（若葉竜也）が訪ねてきた。1週間に2つのネタ。まあ、先週の方にネタが1つでも迷走するのだから、2つになっても大した変化はないかもしれないが。

とにかく、なぜ、脇役ばかりを描くのだろう。もう、火曜日ではあるが、それに尽きる。一向に、千代が女優になろうとするドラマが動かない。う～ん、いくら「様子見モード」でも、これは困ったことだ…

あとがき

千代が「お母さん気分を味わいたい」と言う根拠みたいなものが描かれれば、少しは違和感を払拭できると思うのです。手っ取り早いのは、みつえ（東野絢香）を羨ましがる… と言うものですが、それも無し。母親との回想シーンをもっと印象付けると言う作戦もありました。でも、それも無し。

その上に、高城と小暮。警察と芝居の準備金も、何らかのフラグなのでしょうが、なんか興味が湧いて来ませんね。

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第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
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第4週『どこにも行きとうない』
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第13週『一人やあれへん』
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第14週『兄弟喧嘩（げんか）』
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監察医 朝顔[2] （第19話/最終回30分拡大スペシャル・2021/3/22） 感想

フジテレビ系・月9『監察医 朝顔[2]』（公式）
第19話/最終回30分拡大スペシャル『最後の事件に立ち向かう… 朝顔の結婚式で父のスピーチ』の感想。
なお、原作の漫画、香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」は未読。

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森本（森本慎太郎）が不審な男に刺された。意識を失う直前に忍（ともさかりえ）に伝えた言葉から、過去の一家殺人事件の犯人と同一犯の可能性が浮かび上がる。‘最後の相棒’の受難に居ても立ってもいられない平（時任三郎）は山倉（戸次重幸）らに頼み込み、桑原（風間俊介）らの捜査を手伝うことに。森本の容体が予断を許さない中、朝顔（上野樹里）も光子（志田未来）らと共に、一家殺人事件の解剖記録などを徹底的に調べる。やがて、朝顔がある結論にたどり着く中、小学校周辺で発生した通り魔事件の知らせが入る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」
脚本：根本ノンジ（過去作/監察医 朝顔1､相棒シリーズ､フルーツ宅配便）
演出：平野眞（過去作/監察医 朝顔1､ﾓﾝﾃ･ｸﾘｽﾄ伯､ｶﾞﾘﾚｵ､ｼｬｰﾛｯｸUS） 第1,2,5,7,9,11,14,17,最終話
　　　阿部雅和（過去作/監察医 朝顔1､婚活刑事の第8話のみ） 第3,4,8,10,13,15,18話
　　　三橋利行（過去作/ｺﾝﾌｨﾃﾞﾝｽﾏﾝJP､ﾄﾚｰｽ） 第6,新春SP,12,16話
音楽：得田真裕（過去作/監察医 朝顔1､家売るｵﾝﾅｼﾘｰｽﾞ､ｱﾝﾅﾁｭﾗﾙ､ｲﾝﾊﾝﾄﾞ）
主題歌：折坂悠太「朝顔」（Less+ Project）

前半と後半で、殆ど別のドラマのようになったのが…

別に、あの事件の真犯人が見つからないまま終わったとか、今どきは幼稚園の卒園式で「マイ・ウェイ」を歌うのかとか、そう言うのは、もはや気にならない。

ただ、折角、先週から『監察医 朝顔』のタイトル通りに、主人公が監察医の仕事をやるドラマにしたのだから、最終回もそこを続けて描けば良いのに、何とも中途半端なところで終わって、いつもの “公私の私” の話へ。それも、かなり放送尺を割いて描いた。まあ、本作の一番の拘りの部分だから、子役で客寄せして、過去を描いて未来も描いて…

1クールで主人公の"公私" が一体化していたら楽しめたかも

これまでも、何度も感想に書いて来たが。ここまで、ホームドラマの部分を強調するなら、タイトルはそのままで、1クール（3か月）で良かったと思う。その上で、主人公が関わる事件と、家庭の問題をもっとリンクさせて、 “公私” が一体化していたら、1クールならもう少し楽しめたかも知れない。

あとがき

『2』が始まった当初は、『1』よりも監察医のドラマになったので、期待をしたのですが、回を重ねる毎に、“公私の私” の部分が膨らんでしまった印象です。

確かに、一種の壮大なヒューマンドラマのようにも思いますが、それならもっと遺体の解剖を通じて知り得た “生きた証”が遺族たちの心を救うハートフルな部分も強調したら良かったと思います。

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連続テレビ小説「おちょやん」 （第76回・2021/3/22） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』（公式サイト）
第76回／第16週『お母ちゃんて呼んでみ』の感想。


※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

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父のテルヲ（トータス松本）が亡くなって５年、千代（杉咲花）は３０歳になった。昭和１２年、夏に始まった日中戦争で日本軍は勝ち続け、日本中が沸いていた。鶴亀家庭劇でも戦争を題材とした愛国ものの芝居「頑張れ！集配婆さん」が人気となっていた。千代は一平と相変わらずの二人暮らしだが、鶴亀家庭劇の団員たちを世話し、舞台に出れば大盛況の毎日は、それなりに充実していた。千秋楽、楽屋に戻ると男が部屋を物色していて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作：八津弘幸 ●脚本協力：吉田真侑子 ●演出：盆子原誠（敬称略）
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

今週は未だ子どもに恵まれない千代が中心にホームドラマ?

昭和12年（1937）12月、父のテルヲ（トータス松本）が亡くなって5年、千代（杉咲花）は30歳になった。

サブタイトルが『お母ちゃんて呼んでみ』で、予告編でも見ていたから、予想通りに今週は、未だ子どもに恵まれない千代を中心にホームドラマを描くようだ。まあ、先週を引きずるよりも、5年の時間経過をして、目先を変えるのは悪くないと思う。

寬治 役の前田旺志郎さん、予想以上に脇役なのに際立った!

それにしても、寬治 役の前田旺志郎さん、数々のドラマや映画にも出演し、かつてはお兄さんとお笑いコンビ「まえだまえだ」を結成し、「M-1グランプリ2007」の準決勝に史上最年少で進出した “ボケ担当” と言う経歴の持ち主の若干二十歳。

とは言え、いきなり、あの濃いキャラクターと俳優陣の中に放り込まれた割に、数分間の出演で「一見すると天真爛漫だが、何処か影があるキャラ」であることを、しっかりと演じた。夕食のシーンなんて、千代と一平（成田凌）が力を抜いた演技をしているから、予想以上に脇役なのに際立った。

これ、今回はまだ、“慣れていない設定” だから良かったが、回が進むと千代と一平をより際立つかも？ それでなくても、今回は折角舞台のシーンがあったのに千代の出番が描かれないし。まあ、脇役がメインを食ってしまうのは、朝ドラでは良くあること。

ただ、残り2ヵ月を切った今今、先週は脇役の父・テルヲ（トータス松本）に持って行かれ、今週は寛治となると、あまりにも千代が目立たな過ぎるのが気になる…

演出の盆子原誠氏が普通にホームドラマを描いてくれれば…

ただ、演出が先週から交代して、盆子原誠氏になった。千代と弟・ヨシヲ（倉悠貴）の再会劇の週の演出担当だから気は抜けないが。

月曜日を見た限りでは、不必要に千代のアップは多用されないし、劇伴で強引に雰囲気づくりもしないし、普通にホームドラマを描いてくれれば、屈折した寛治の心を千代が解いて一件落着みたいなホームドラマになりそうな気がした。

あとがき

いつぞやの山村千鳥（若村麻由美）が “最初の師匠” として爪痕を残したように、今週の寛治がドラマの中に埋没気味だった千代を表舞台に引き出してくれる役割を果たしてくれるのを期待します。まあ、またドタバタになるとは思いますが、「俄かの母と息子」でホームドラマになってくれたら良いと思います。

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第2週『道頓堀、ええとこや～』
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