オールドルーキー （第5話・2022/7/31） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『オールドルーキー』
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第5話『突き破れ! 美女フェンシング選手』の感想。

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新町（綾野剛）は同僚の城（中川大志）の手伝いとして、フェンシング選手の三咲（當真あみ）とマネジメント契約の交渉に臨む。城がスター性を感じた三咲は、りりしい姿の競技中と違い、普段は人見知りで恥ずかしがり屋。城は三咲に美しい容姿を生かした仕事を提案するが、拒否されてしまう。一方、新町は助けを求めてきたサッカー日本代表候補の伊垣（神尾楓珠）に会う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：福田靖（過去作/ｶﾞﾘﾚｵ､DOCTORS全ｼﾘｰｽﾞ､未来への10ｶｳﾝﾄ）
演出：石井康晴（過去作/花より男子ｼﾘｰｽﾞ､逃げ恥､ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2､ﾌｧｲﾄｿﾝｸﾞ） 第1,2,3話
　　　木村ひさし（過去作/TRICKｼﾘｰｽﾞ､99.9-刑事専門弁護士-ｼﾘｰｽﾞ） 第4,5話
音楽：木村秀彬（過去作/小さな巨人､ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｱﾝ､ｸﾞﾗﾝﾒｿﾞﾝ東京､ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2､DCU）
主題歌：King Gnu「雨燦々」
サッカー監修：大久保嘉人（元日本代表プロサッカー選手）
編成：東仲恵吾（過去作/最愛､ｲﾝｼﾞﾋﾞｼﾞﾌﾞﾙ）
　　　高橋秀光（過去作/ﾉｰｻｲﾄﾞｹﾞｰﾑ､TOKYO MER）

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無名のフェンシング選手・三咲麻有を演じた當真あみさん

無名のフェンシング選手・三咲麻有を演じた當真あみさんは、今春TBS系で放送された『妻、小学生になる。』で “出雲凜音” を好演し、現在は今年4月からアサヒ飲料「カルピスウォーター」のCMイメージキャラクターを担当している。

演技を含めて好き嫌いはあると思うが、私は個人的にあの冷たい感じと透明感と、ふと見せる可愛らしさのギャップが素敵だと思っている。

で、いつもなら「朝ドラのヒロインに！」と思うところだが、最近は「NHKさん、どうか目をつけないで！」と願ってしまう…

また、當真さんは沖縄出身だから、「某朝ドラにも無縁でありますように…」になんて、今回を見て改めて願ってしまった。

"リスタート記念"で下駄をはかせて感想を書いてみる

さて、今作、の今回。前回が、まるで最終回のような感じで終わったから、まさしく “ドラマ” 的にも “主人公” 的にも再スタートとなった第5話。

正直、全体の仕上がりは納得していないが、このレベルを良しとしないと今期の連ドラで期待できる作品はわずかになってしまう。

だから、取り敢えず “リスタート記念” というこで下駄をはかせて感想を書いてみる。

主人公の新町に関わる描写が変わったのが良かった

まず、これまでよりも良かったのは、主人公の新町（綾野剛）に関わる描写の変化だ。

序盤はちゃらちゃらしていたが、そこを過ぎたら自宅でもフェンシングの映像を見たり本を読んだり、仕事の話を家族としている。

家族も前回があったから主人公の仕事を応援しているように見えた。

要するに、以前は家族パートが多すぎる上に主人公パートと乖離しいていたのに、今回はぎりぎり “主人公の公私” が一体化したということ。。
これなら、家族を描く『日曜劇場』として新町家を描く意味があると思う。

高柳社長に二役をやらせるのは、やりすぎのような…

続いて、スポーツマネジメント会社「ビクトリー」社内。

下駄を履かせた感想といえども、高柳社長（反町隆史）に「アスリートへの説明」と「社員に指示を出す」の両方をさせたのはやり過ぎ。

もちろん、社長だから「アスリートへの説明」に説得力があるのは当然だし、社長のやり方を社員に見せる意味もあるだろうが、やはり社長が現場に出ちゃうと会社組織の描写が曖昧になってしまうし、主人公になってもしまうし。

ぼちぼち、社長の恩義を感じている設定の最年長社員である葛飾五郎（高橋克実）を活用しても良いと思うが。

社長秘書・真崎かほりの使い方が良くなった

しかし、社長とは逆に社長秘書・真崎かほり（岡崎紗絵）の使い方が良くなった。

序盤での社長とのやり取りを受けて、社長の代わりに社員を上手く後方支援する雰囲気で、出番も台詞も衣装も自然な感じで悪くない。

かほりに準じて、今回は城（中川大志）を始めとした同僚たちの描写も、ここの特徴と役割が明確に描かれており、お仕事ドラマとしても良かったと思う。

主人公の妻・果奈子の出番が多すぎるのは気にはなるが…

でも、やはり気になるのは、主人公の妻・果奈子（榮倉奈々）の出番が多すぎやしないかってこと。

とは言え、前回までに比べれば、果奈子の妹・留美（生田絵梨花）を関わらせ「ビクトリー」にも繋がっているから許容範囲。

やはり、主人公の “公私の私” を描くには果奈子を利用するのは間違っていないと思うから、これ位に留めておいてくれれば良いと思う。

全体的に分かり易くなったのが一番良いところ

水増しした感想だから褒めておくが（笑）

前回で一応現役復帰に（サッカーだけに）ケリをつけた主人公が、社員登用を目指して奮闘する物語として、やや薄っぺらなのは置いておいて、分かり易くなったのが一番良いところ。

城を含めてほかの社員の描写を削って、主人公が真剣に自身の経験を通して “アスリート・ファースト” で仕事をして行こうという姿勢が描かれた。

また、特に良かったのは城とのやり取り。自分のファンである城に対して、憧れのスポーツ選手としてちゃんと発言をし、その言葉に城が反応して、即席バディが成功を収めるという流れは秀逸だと褒めても良いと思う。

せめて、あと2話だけでも早くこの状態になっていれば評価も変わっただろうに…

あとがき

今回のクレジットを見て驚いたのが、演出担当が木村ひさし氏だったことですね。

見ていて、メイン監督の石井康晴氏ではないし、木村氏だとも思わなかったので。

やはり、テレ東『シェフは名探偵』（2021年）以来、作風が “普通寄り” になって来ていますね。

残念な気もしますが、見やすくて良かったです。

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