花咲舞が黙ってない (2024) （第10話/最終回・2024/6/15） 感想

日本テレビ系・土曜夜9時連続ドラマ枠 『花咲舞が黙ってない (2024)』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第10話/最終回『小さき者の戦い』の感想。

なお、原作(小説)となった池井戸潤『花咲舞が黙ってない』、池井戸潤『不祥事』は、未読。

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花咲舞、相馬健、昇仙峡玲子の３人がタッグを組み、紀本平八と元頭取、更に財務大臣の石垣が関与する銀行の闇を暴こうと動き出す。調査の結果、紀本と関わりの深い取引先が、株の取引で不正に大金を儲けていた疑惑が浮上。しかし証拠は不十分。調査委員会のある２日後までに、舞たちは東京第一銀行最大の不正を暴く、決定的な証拠を掴み、紀本を糾弾することができるのか！？ 鍵を握る半沢直樹も登場！世紀の大逆転劇が花開く！
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作(小説)：池井戸潤『花咲舞が黙ってない』、池井戸潤『不祥事』
脚本：松田裕子（過去作/花咲舞が黙ってない,東京ﾀﾗﾚﾊﾞ娘,正義のｾ） 第1,2,4,6,8,最終話
　　　ひかわかよ（過去作/ｾｼﾙのもくろみ,個人差あります） 第3,5,9話
　　　室岡ヨシミコ（過去作/100万円の女たち,電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-） 第7話
演出：南雲聖一（過去作/花咲舞が黙ってない,東京ﾀﾗﾚﾊﾞ娘,ﾊｺﾂﾞﾒ） 第1,2,3,6,8,最終話
　　　山田信義（過去作/家売るｵﾝﾅｼﾘｰｽﾞ,悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~） 第4,5話
　　　森雅弘（過去作/火の粉,真昼の悪魔） 第7,9話
音楽：菅野祐悟、得田真裕
挿入歌：あかせあかり「いつか叶えたくて」
ＣＰ：田中宏史（過去作/悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~）
Ｐ：小田玲奈（過去作/悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~）
　　　鈴木香織（過去作/ﾌﾞﾗｯｼｭｱｯﾌﾟﾗｲﾌ）
　　　能勢荘志（過去作/ﾊﾟﾝﾄﾞﾗの果実~科学犯罪捜査ﾌｧｲﾙ~）
※敬称略

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第6話からの後半戦のグダグダ加減が本当に残念すぎる！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

まず、今さら描いたところで、全く意味のないことから書いてみる。

今作の感想で何度も書いてきたこと。

原作も俳優も違うのだから、前作、前々作とは比較する意味がないし、比較しようとも思わない… と。

でも、心の中でず～～～～っと。

いや、正しくは、居酒屋経営者の健さん（上川隆也）が、２回も他店で飲食をした第6話の前、第5話までは大いに期待していた。

一話完結の勧善懲悪モノをベースに、前シリーズよりもヒューマンドラマと社会派ドラマの性質を強調した『シン・花咲舞が黙ってない』こそが『花咲舞が黙ってない (2024) 』になるんだ！ と。

そして、期待どおりに、第5話までは内容もキャストにも新鮮味溢れる “連ドラ” になっていた。

それだけに、この第6話からの後半戦のグダグダ加減が本当に残念でならない。

後半の失敗の理由は、やたらと"縦軸"を盛り込んだこと

失敗の理由は明らかで、やたらと “縦軸” を盛り込んだからだ。

これ、当初から第1話から第5話までの路線を突き進むことを決定して。

放送前の番宣から「前作、前々作とは全く違う花咲舞です！」とアピールしたほうが、比較する輩も後退したのでは？

もちろん、過去作のファンが見てくれることを目論んだ企画だから、今の日テレではそんな勇気はないと思うが。

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なぜ、前後編なのに、最終回をいつもの構成にしたの？？？

さて、今回の、おっと、前回から、お～～っと第6話から小出しにしてきたエピソードについてだ。

そもそも、私は、「実は○○でした…」という “連ドラ” における “種明かしの構成” に全く興味がない。

従って、今回の１時間も長くて長くて睡魔との戦いで終わったわけだが。

まず、「なぜ？」と思ったのは…

実質的に、前回との「前後編」の構成になっているから、テンポがよろしくないのに。

その上で、いつもどおりに、「ラストで花咲舞の決めゼリフ」の構成にしたことだ。

こういう前後編を【冗長】という

今作の通常営業のスタイルは「前半で事件、後半で解決編と決めゼリフ」だった。

でも、今回は、前回分の事件のことを今回で触れないで、「続き」を前半に盛り込んだ。

従って、微妙に「前半で事件、後半で解決編と決めゼリフ」が崩れている。

このことで、花咲舞（今田美桜）と相馬健（山本耕史）と昇仙峡玲子（菊地凛子）らの、紀本平八経営企画部長（要潤）への感情の推移だけでなく、怒りや憤慨自体が薄まってしまったのだ。

更に「前後編」を通して見れれば分かるとおり、「前回の前半＋今回の後半」で十分な最終回になっているのだ。

こういうのを、日本語で【冗長＝述べ方が長たらしく、無駄のあること】というのだ。

前回で、普通に単発の「一話完結」をやって、最終回で「前回の前半＋今回の後半」をやれば良かっただけだと思う。

もちろん、脚本や演出の意図は何となく分かる。

視聴者を “縦軸” で２話連続で惹きつけたいのもあろう。

舞たちが紆余曲折する状況の中で試行錯誤している印象を植えつけたかったのもあろう。

でも、今作で “分かりやすさ” と “痛快感” 以外に強調する必要がある要素なんてないのでは？

あとがき

「前後編」にしなければ、それなりに面白い最終回になったと思いますよ。

花咲舞、相馬健、昇仙峡玲子の３人がタッグを組んで、紀本部長と元頭取、石垣財務大臣が暗躍する東京第一銀行の闇を暴く金融ミステリーとしても。

昇仙峡の亡き恋人・川野（平原テツ）の敵討ち、弔い合戦としても。

ほんと、もったいないなぁ…

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