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ドラマスペシャル「狙撃」

テレビ朝日系・ドラマスペシャル『狙撃』公式
『尾野真千子が、命知らずな女刑事を熱演!!対するは、佐藤浩市ら、豪華俳優陣が演じる10人の刑事たち!!テレビドラマの枠を超え、警察権力の闇に挑む本格サスペンスが誕生!!』の感想。
なお、原作の永瀬隼介氏『狙撃 地下捜査官』は未読。


不倫が原因で所轄に左遷された元警視庁捜査一課の刑事・上月涼子(尾野真千子)は、城田警務部長(でんでん)から異例の配置転換を命じられる。行き先は、警視庁警務部特務監察室。涼子は、「関わると不幸になる…」と噂される鎮目竜二警視正(佐藤浩市)の下で、警察官を内偵する任務に就くことになる。そこで待ち受けていたのは、15年前に次期首相候補・宮田達之(柄本明)が狙撃された事件に潜む、警察権力の深い闇だった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ハードボイルドタッチの本格刑事ドラマ

脚本は、舞台関係を中心に活動している保木本真也氏。演出は、『特命係長 只野仁』『匿名探偵シリーズ』『都市伝説の女シリーズ』等の秋山純氏。秋山純氏からは、当blogに直接コメントを頂戴したこともある。
 「匿名探偵」の演出担当・秋山純氏からコメントを頂戴しました。

15年前の未解決事件の日に母親が殺された命知らずな女刑事が、その未解決の「次期首相候補狙撃事件」の捜査担当になり、一方で24時間体制の異例の監視を付けら自暴自棄になっている公安刑事が女刑事に出会い僅かな可能性を見出して不可解な公安の組織を暴いていく…そんなハードボイルドタッチの本格刑事ドラマ。

俳優の演技を中心に、落ち着いた丁寧な演出は悪くない

主人公の上月涼子(尾野真千子)が体当たりの演技で存在感を醸し出し、脇を固めた超個性派オジサン俳優に囲まれて、なかなか全体の雰囲気は新しさを感じた警察ドラマで楽しめたし、物語自体は多少入り込んではいるものの、涼子が様々な事件に関わらざるを得ない運命的な部分も面白かった。

特に演出に関しては、気を衒わず俳優の演技をじっくり魅せることに最大の注力をしていたようで、その点は共感が持てた。ただ、後述する粗雑な脚本を演出で補うにも限界があるレベルであるのは確か。その意味では、ややゆっくり目にきっちりと描いた演出は悪くない。と言うか、この選択は正しい。

わかりやすさと丁寧さが足りなった脚本が残念

残念なのは、脚本、それも設定と構成。2時間10分枠のスペシャルドラマなら、序盤の20分間位で概要は見えないとその先に興味が持ちにくい。本作は最初のCMまでの23分間で、立て続けに台詞を中心に状況説明をしていたが、あの盛り込み方では視聴者が登場人物を理解する暇もない。

その後も、2つの事件に主人公が巻き込まれていくが、流石に公安刑事・貴島彰(阿部サダヲ)の例の異様な公安捜査を盛り込み過ぎ。その他にも細かい部分で辻褄合わせが不十分だったり繋がりがおかしかったり。やはり、ドラマの設計図である脚本はもっと丁寧に書いて欲しかった。

あとがき

スペシャルのラストでボスが死んじゃうのは、『スペシャリスト』と同じ。となると続編なり連ドラ化を目論んでるのでしょうか。上月涼子のキャラクターは個性的で面白いので、そこ以外は一新して少し明るさを取り入れたら、新しい刑事ドラマになるかもしれません。それにしても、佐藤浩市さんが早速退場したのには驚きました。

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拍手[8回]

連続テレビ小説「とと姉ちゃん」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第26週『花山、常子に礼を言う』『第156回/最終回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。


花山の死後、常子はある晩、夢を見る。常子が会社にいくと、一人の男がいる。果たしてそれは幼い頃に常子が死に別れた父、竹蔵(西島秀俊)であった。常子は竹蔵に社内を案内し、「今はこの会社が自分の家族だ」と語る。竹蔵は常子の頭を優しくなでる。常子はとと姉ちゃんとしての人生を全うしたのだ…そして昭和63年。老女になった常子は今日も東京の町を駆け抜けていく…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前回と昨日の『あさイチ』への更なる不信感,怒り,憤り…

前回に続いて…この記事を書いている時点で、前回の感想へのWeb拍手が127回に及んだことにお礼を述べたい。でも、この数は当blogへの共感よりも、本作やNHKやスタッフへの不信感、怒り、憤りが、数字に表れたと信じている。と言うことで、最終回だけにいつも通りの “ドラマ愛” で本作を見届けたい。

「最高に残念なアバンタイトル」だった…

結果的に月曜日から金曜日まで5日間も脇役「花山伊佐次」の死を散々引っ張って、且つ強引にお涙頂戴に描いておいて(結果的に私には何の効果もなく、むしろ苛立ちだけが心に残っただけが)、前回の「日本出版文化賞受賞」のおめでたいラストに続いて、最終回の冒頭も小橋家関係者全員でハッピーに乾杯でスタート。

もう、今更何を言ってもしょうがないが、サブタイトルにもまだ『花山、常子に礼を言う』とあるのに、全く花山(唐沢寿明)の死はおろか、存在にも触れずに最終回が始まったのには驚愕の一言。もう、今朝は何が起きても驚かない。そう言う覚悟をさせてくれた、敢えて言う「最高に残念なアバンタイトル」だった。

社員への労いの言葉もなく、ヨイショとセクハラの祝賀会

そもそも、このアバンでは「日本出版文化賞受賞」が、常子(高畑充希)一人の業績のように描かれているのに腹が立つ。もちろん、内々の祝賀会だから、「常子おばさんヨイショ合戦」で構わないのだが…

一応元社員を含めて鞠子(相楽樹)、美子(杉咲花)、水田(伊藤淳史)の3人がいるのだから、常子社長として「いえ、社員の皆さんのお陰で受賞できたのよ」と謙遜して欲しかった。それから「常子おばさんヨイショ合戦」を始めて欲しかった。

しかし現実は、あろうことか、水田による社長ヨイショと女の口説き方入門。それも我が子たちの目の前で、セクハラ紛いの言い方なのに妻たちまでまんざらでもない様子でコミカルな場面に。これで、やはり小橋一家はおかしいことと、こう言う家族を朝ドラに登場させる脚本がおかしいことが、最終回で証明された。

物語より、視聴者へのサプライズ演出と編集を優先したか

最終回は主題歌抜きでメインタイトルのみで、本編が始まった。また、「あなたの暮し出版」にいつも通りの日常が戻って来た、と思いきやいきなりファンタジー風演出。やや『あさが来た』の最終回を思い出させる(彷彿はさせてない) “黄泉の国人” の登場だ。

確かに、今は亡きとと(=父)・竹蔵(西島秀俊)が目の前に現れたのだから、真黒なビー玉のように目を見開いて驚くのは、至極当然の演技指導であり演技だ。しかし、ここは脚本で、常子に後姿を一目見ただけで「とと」であることを認識するように、常子の行動を制御するように書いて欲しかった。

その方が、間違いなく「とと」と「とと姉ちゃん」の “密な関係” を表現できたはずだから。しかし、撮影現場の演出家は、「西島秀俊さん登場」の視聴者へのサプライズ演出と編集を選択した。お陰で、ここでもまた常子が非情な女、冷徹な娘の上塗りをしてしまった。あの第1週で病身の竹蔵を外出させたように…

「花山伊佐次」は、幻だったのか…

常子の「大きくなったと言いますか、歳をとりました」の台詞が、1階の実験室に虚しく響いたのは、前回の感想で触れた “登場人物たちに「年齢」が無い” ことが最大の原因。そのまま常子は、視聴者には一切必要のない会社説明。2階へ移動する会話の中に一瞬「花山さん」が登場するが、その後の記念写真は三姉妹だけ。

せめて、花山を含めた創業直後の写真でも良かったと思うのは、私が脳内補完をやり過ぎて花山への思いが強いからだろうか。きっとそうだ。だって、常子と武蔵のやり取りも、花山の存在を消してある歴史年表の読み上げてたし、ちっとも感情のやり取りを感じない台詞ばかりだから、「花山伊佐次」は幻だったんだ。

常子と竹蔵の再会を、あっさり風味の「夢オチ」にするか

しかし、常子と常子が尊敬する父との再会を、思いのほかあっさりした「夢オチ」で終わらせた演出にも正直不満。個人的には、「とと」が黄泉の国から帰ってくるのは、もっと常子が高齢で重篤な病気の中での夢や、死期が間もない頃の幻視で登場するべきだったのでは?驚けない「サプライズ」程お寒いものはないから…

最終回の最後が、最悪のシーンになるとは想定外だ

そして一気に昭和63年夏にワープ。第1回の冒頭のシーンの巻き戻し風に時間経過を描くと言う手法は、本作にしてはなかなか凝った脚本と演出。これ自体は間違っていないし、むしろ半年間の締めくくりには相応しい映像構成だ。第1回の映像が手元にあれば是非見て欲しい。いい感じにシンクロ(時代設定は、第1話の方がメイクや衣装がだいぶ若い)している。

しかし、褒めるのはここまで。第1回も最終回も常子の衣装は、白色のブラウスと紺色のパンツルックと揃えているが、髪型が違う。第1回はロングヘアで、最終回はポニーテールを丸くまとめたシニヨンスタイル。そう、如何にも年を取った風のヘアスタイルだ。まさか、最終回の最後が最悪のシーンになるとは想定外だ。

14年後?の70歳近い常子と思われるが、恐ろしいのは美子(杉咲花)を筆頭に施された、過激な老けメイクでの極端な老化の表現だ。これも前回の感想で触れたが、本作で一番やってはいけないことを最後の最後でやってしまった。

"今の高畑充希さんの全力疾走"と言う驚愕のラストカット

全く、劇中の時間軸相応の「経過した時間」を、俳優の演技で魅せる演出を微塵も感じない空虚で笑いも出来ない最後の出版社のシーンがそれだ。

それもなぜか最後の「どうしたもんじゃろのう」の常子を、手持ちカメラで押さえたのも必然性が感じられない。むしろ、常子の椅子からの立ちあがり方、前のめりで話しかける姿、階段を駆け下りるのも、ラストで公演を颯爽と走る姿にも、全く「老い」を感じさせない演出と演技が揺れるカメラで強調されちゃうから。

これが「いつまでも若い」と思わせるのが演出力であり演技力なのだが、鞠子も常子も冒頭の内々の祝賀会と全く変わりがない。そしてまさかのラストカットが、で高畑充希さんの全力疾走シーン。驚愕のラストカット(カメラもグラついてるし)として、朝ドラの歴史に刻まれるに違いない。

総括:ひと言で言うなら「雑と無責任」

さて、総括を書くまで1時間も掛かってしまった。急ごう。ひと言で言うなら「雑と無責任」だろうか。想像の域を出ないが、多分登場人物の初期設定を十分にせずに脚本と撮影を見切り発車した。その影響は第2週の運動会を過ぎた辺りから見え始め、母を含めた小橋一家のキャラが定まらないまま、最終回に至ったのでは?

そして、キャラが確定しないまま、「テンポよく」の制作統括の号令の下、次から次へと「騒ぎ」を起こしては、ヒロインの鶴の一声で解決してまた次へと言う「騒動至上主義」に陥った。そのため、ヒロインの問題解決に必要な登場人物とそうでない者に分ける必要が出てきた。

それが、すべての登場人物を常子の「味方と敵」に分けること。味方は徹底的に常子に利用され、敵は用が済めば即刻退場となったり、強制的に再登場させられた。こうしてキャラクターの使い捨ても目に余るようになった。ここまでは「雑」に関する話。

さて、長くなるから(もうなってる!)ここで視点を変えてみる。物語は、常子の問題解決で、どんどん進んで行ったのだが、問題はその常子自身が「ストーリー」を持っていないことだ。常子自身も物語の流れの一部になってしまったってこと。そして、編集者の物語なのに編集作業が描かれない不可思議。それは、どうしてか?

様々なNHKのテレビ局としての大人の事情や、一部の俳優の自分本位の事情が、脚本に、演出に、次々と波及していき、全体的にプロの仕事として、連続性の乏しい主人公不在の「無責任」な朝ドラが完成したのではと推測する。ここで、犯人探しをするつもりはないが、名の通り「制作統括」の判断が最大の原因だろう。

あとがき

ついに終わりました。まだまだ書きたいことはあるので、気持ちと頭の整理が出来て、更に書く意欲がわいたら書こうと思います。それにしても、最終週は多くの読者の皆さんならたくさんのコメントや拍手を頂き、ありがとうござました。お陰で、何とか最終回の感想まで辿り着きました。

それに、家族や友人と泊りがけの旅行に行っても携帯電話で録画をチェックし、暇を見つけては記事を投稿してました。「旅行先まで来てブログ書くの?」と思いつつも私のブログ更新を温かく見守ってくれた家族や友人にも感謝です。

そして最後に、半年間こんな身勝手なブログにお付き合い下さりありがとうございました。次の『べっぴんさん』もいつまで続くかわかりませんが、よろしかったら、またのご来訪をお待ちしております。おっと、2時間経ってる(汗)


【追記 2016/10/03 06:36】「とと姉ちゃん」関連の"161"の投稿で書けなかったこと ~全156回の総括~』を投稿しました。

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拍手[242回]

こえ恋

テレビ東京系・ドラマ24『こえ恋』公式
第12話/最終回『こころの行方』の感想。
原作:どーるるによる漫画『こえ恋』シリーズは未読。


 本当の自分を隠した、卑怯者の自分のままじゃ、ゆいこには向き合えないーー!ゆいこ(永野芽郁)への想いが高まる松原くんは、ついに、紙袋をとることを決意する。ところが、いざ紙袋をとろうとすると、手が震えてしまって、うまくいかない。もしも素顔の自分を見たら、ゆいこの心は離れていってしまうのではないだろうか…?
 不安な気持ちでいっぱいの松原くんが中庭のベンチに腰かけていると、生徒会長の兵頭(竜星涼)が姿を現す。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

こう言うストレートな台詞が、本作に似合う

ゆいこ「私の好きに、紙袋は関係ない。
    だから、いつでもいい。いつでもいいよ」

松原くん(声・櫻井孝宏)が勇気を振り絞って、自身の紙袋を取ろうとするが緊張と取ることが出来ない。そんな松原くんの不安でぶるぶると震える手をやさしく包み込んで、ゆいこが言うのがこの台詞。なんか、こう言うストレートな台詞が本作に似合う。「いつかは外してくれる?」と指切りするのも胸キュンだ。

兵頭の真面目さと真剣さが、十分に活かされた台詞

そんなやりとりで、目の前の世界が一変して明るくなる松原くん。松原くんとの距離も一気に近づいたゆいこ。しかし、楽しい日々が続けば続くほど、松原くんは紙袋を外した時の周囲の反応が怖くなる。そこへ、救世主である生徒会長の兵頭(竜星涼)がやってきて、

兵頭「君の周りをよく見てみるんだ。
   君のことを皆理解してくれてると思うけどな」
松原「ありがとうございました」

この兵頭の一言が松原くんの心に一撃を食らわすのだが、一年前の兵頭にはこんな発言は出来なかった。兵頭もゆいこや松原くんを通して、周囲の人たちとの関係を変え成長したから、この言葉が出たのだ。兵頭の真面目さと真剣さが十分に活かされた台詞だ。第7話から脚本担当の大林利江子氏が、兵頭のことを一番わかってる。

ラストは永野芽郁さんの満面の笑みで、ハッピーエンド

そして、ついに松原くんがゆいこの目の前で紙袋を取る。紙袋の内側からのカメラで、松原くん目線で、ゆいこの見守る優しい笑顔から目をパッチリ開けた驚きの表情、そして戸惑いと恥じらいへ。そして「僕は、吉岡さんのことが好きです」の一言でポーッと頬を赤く染めるゆいこへ。このシンプルさが実に良い。

そして、兵頭ら三年生が卒業する日。紙袋を外して恥ずかしがり皆の前に出たがらない松原くんに手を差し伸べて誘い出すゆいこのシーン。ここも松原くん目線を中心に構成。結局、最後の最後まで松原くんの顔は映さず、ラストは永野芽郁さんの満面の笑みでハッピーエンド。最終回は胸キュン満載だった。

あとがき

第1話の感想でも書きましたが、主演の永野芽郁さんの不思議な魅力と存在感だけで、ここまでドラマをけん引できるのはスゴイと思います。そして、魅力的な若い俳優さんたちが、等身大の役を清々しく演じていたのも好感が持てました。

そして何より、オジサンでも十分に楽しめる胸キュン恋バナをつくったスタッフやキャストに感謝です。地味な作品でしたが、この夏一番輝いていた青春ラブストーリーだったのは私が保証します。

最後の最後に一言。フジモトヨシタカさんが手がけた劇番も内容にピッタリ合っていて良かったです。オープニングとエンディングテーマも売り出してますから、サントラ盤も売り出して欲しいです。

本作の最終回をもちまして、2016年10月期/夏の連ドラの感想の記事は終了です。三か月間、ありがとうござました。来期もよろしくお願いします。

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拍手[14回]

湊かなえ×TBS ドラマ特別企画「往復書簡~十五年後の補習」

TBS系・湊かなえ×TBS ドラマ特別企画『往復書簡~十五年後の補習』公式
『松下奈緒主演・湊かなえの名作「夜行観覧車」に並ぶ衝撃作完全映像化。「お前も犯人だ!!」魂の叫びが響く逆転の真相劇。犯人は愛する人と昔愛し、死んだはずの男だった?』の感想。
なお、原作小説の湊かなえ氏『十五年後の補習』(『往復書簡』所収)は未読。


 OLの万里子(松下奈緒)は 恋人の純一(市原隼人)が突然 辺境の国へ旅立ってしまったことに戸惑っていた。国際ボランティアに志願し 発展途上国の子ども達に勉強を教える任に就いた純一は あと2年は帰ってこない。そんな大事なことを 純一は自分にも家族にも相談せずに決めてしまった…その理由は何なのか。
 電話も通じず 万里子は純一に宛てた手紙に不安な思いをつづることしかできない。あくる日の朝 材木倉庫で女性の焼死体が発見される。現場を訪れた刑事の亀山(鹿賀丈史)の脳裏によぎったのは 15年前に同じ倉庫で起き、万里子と純一が関わった放火殺人だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

いろいろ残念だった…

脚本は、『カラマーゾフの兄弟』『黒服物語』等の旺季志ずか氏。演出は、『遺留捜査シリーズ』『スペシャリスト・シリーズ』等の七髙 剛氏。

全体はサスペンスドラマとして悪くないとは思う。ただ、原作は未読だが、どうも全体のもたつき感が気になった。それに、序盤でほぼ全容がわかってしまったのも。

しかし、それ以上に気になったのが、相変わらず、湊かなえ作品が未成年時代に犯した罪を大人になってからどうこうすると言うストーリーに、かなり食傷気味になったこと。そして全体的に、どう考えても結末のために描けない“何か”を、ただただ引き延ばしでいるだけに感じてしまったのも残念。。

まあ、終盤の1/4がほぼ説明と言うのもどうかと思うが、主人公の設定が最後まで不明瞭なまま終わったのが、本作最大の謎かもしれない。

あとがき

「湊かなえ」の名前だけでドラマ企画を提案し制作するのは、ぼちぼち終わりなしませんか?各局さん…。それと、最後の最後に。配役をもう少し登場人物に合わせた方が良かったと思います。全体的にミスマッチな感じが漂ってましたので。

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連続テレビ小説「とと姉ちゃん」

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』公式
第26週『花山、常子に礼を言う』『第155回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


花山のあとがきを口述筆記したのち、別れた常子のもとに連絡が入る。連絡は妻三枝子からのものだった。花山がついに自宅で息絶えた、というものだった。常子と美子は花山の死に顔にあう。その死に顔は安らかなものだった。自宅に戻った常子たちは、三枝子から預かった最後の原稿を読む。そこにさしこまれた一通のメモ書き…それは花山から三姉妹への最後の手紙であった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本作への不信感,怒り,憤りが、多数のWeb拍手に込まれた

まず、この記事を書いている時点で、前回の感想へのWeb拍手が105回にもなったことに、お礼を述べたい。でも、この数はきっと私の感想への共感よりも、本作やNHKやスタッフへの不信感、怒り、憤りが、これだけの数になったと信じている。と言うことで、今回もいつも通りの “ドラマ愛” で本作に斬り込んでいく。

花山の死が、「テレ死」で無残にも処理された

なぜか、前回の最後の口述手記の日から2日経過。どうして、本作はこうして時間経過が好きなのだろう。花山(唐沢寿明)の死まで2日間を要する必要性がどこにあると言うのだ。実質的には “蛇の生殺し” を更に2日間伸ばしただけの悪印象しか残らないのに。時間経過については、根本的なことを後述する…

そして驚愕だったのが、花山の死が「テレ死」で無残にも処理されたことだ。「ナレ死」に対しての私の造語だが、電話で、それも花山の妻・三枝子(奥貫薫 )が映像での登場もなく、夫の務め先に電話をかけてくると言う何とも残酷なシチュエーションで。

確かにドラマチックなのは認める。しかしだ。こんな作品でも毎朝半年間も見続ければ、登場人物に多少の愛着は湧く。特に、せっせと脳内補完をして育ててきた「花山伊佐次」とその家族の生き様を思えば、もう少し優しい最期で旅立たせる案はなかったろうか。こんな冷酷な脚本に、わたしは涙も添えるつもりはない。

訃報を聞いて花山家を訪れたシーンは、不自然さだらけ

三枝子からの突然の訃報を聞いても無表情無反応の常子(高畑充希)も、普通なら「放心状態」と言うことで納得できるが、肝心の表情が全部水田(伊藤淳史)目線でカメラには背を向けて見えない。その直後のカットは引きの俯瞰で、既に出かける準備。演技で「放心状態」に見せられないことの苦肉の策なら、何とも残念だ。

そして、続く花山家を訪れたシーンでは不自然のてんこ盛り。まず、花山の嫁に入った長女・森井茜(水谷果穂)が、花山の部屋の前で常子らを待ち構えてるのが不自然。その茜に、常子が一言も声をかけないのも不自然。

妻・三枝子への第一声が「ご愁傷さまでございました」は社長としての言葉としても、ならば社長として女性として奥さんへの慰めの言葉…と思うが、その前に美恵子の説明台詞が入るのは不自然と言うか、こう言うところで常子の優しさを描かないから共感できるヒロインにならなかったのだ。

そして、こう言うシーンを撮影することは重々承知の上で、美子(杉咲花)の衣装に赤いお花畑みたいなワンピースで選ぶ演出家のセンスが、幼少期は可愛かった美子を、自己中心的な変わり者キャラに変えてしまったのだ。脚本もどうかと思うが、最終週は本当に演出の雑さが目に付きすぎる。

脇役の退場劇を5日間も描くのは、明らかに分不相応

常子が帰宅した。花山の最後の原稿が、ちょうど5篇あったのか、複写原稿がちょうど5部あったのか不明だが、このあと今回で最大の違和感と不自然と稚拙な脚本と演出が露呈するシーンになる。

それが「美子さん」と題された亡き花山からの一通の手紙を映像化した一連のシーン。口述手記をする前の力強くペンを振るう花山や戦後の闇市での生き生きとした花山と常子の回想映像に、花山のナレーションと現在の三姉妹が手紙を読むカットで構成されたこのシーン。これ自体はそれなりに良く出来てるのは認めるが…

普通ならこの手紙は、花山が元気な頃に既に認(したた)めていたと見える。だとしたら、なぜ3日前の口述手記をした日に常子に渡さなかったのか?逆にこの2日間で元気を取り戻し手紙を書いたとしたら、前回は「読者への遺言」、今回は「常子への礼」と切り分け、2回の放送で「視聴者への遺言」を放送したことになる。

何度も書くが、花山は本作にとって重要人物の1人であることは紛れもない事実。ただ、主人公はあくまで「小橋常子」であり、「花山伊佐次」は脇役。その退場劇を「テレ死」で済ませた割に2度も「遺言」を描くのは、明らかに分不相応だしおかしい。ここへ来て改めて、この作家は、人の死をどう捉えているのだろうと考えざるを得ない。

登場人物たちに「年齢」が無い…

そして、また2か月の時間経過。この作家は「2」と言う数字がラッキーナンバーだと思っているのだろうか。さて、今回の感想の最後に本作の「時間経過について」きちんと書いておく。きっと、最終回は「総括」の長文になるだろうから。(もしかして、書く気力を失せる内容かも知れないが)

皆さんもご存知の通り、本作は「時間経過」が多い。時間経過によって各エピソードを短くし作品のテンポを良くする、と言う目的のためと想像できる。そのことは脚本として基本的に間違っているとは言い難い。ただ大問題なのは、その「経過した時間」がこちらにきちんと伝わってこないことなのだ。

屋外ロケ、スタジオセット、美術、衣装、メイク等は、予算やスケジュールの関係で許容できる要素ではあるが、私が許容できず本作の命取りにもなったと思うミスが、演出家による演技指導だ。

前回の感想で、私は基本的に俳優の演技には言及しないと書いた。実はその理由にこう言うのもある。それは、俳優の演技の上手い下手は個人的な好みや印象に左右されるし、新人は下手が当然で、俳優によっては得手不得手もあるだろう。そして何より俳優の演技は “個性” だから、一方的に言及するのはどうかと思うのだ。

しかし、本作を見続けて、こう思ったことは無いだろうか。本作の登場人物たちに「年齢」が存在しない…と。例えば今回の終盤での常子がテレビ出演したシーンで、常子が何歳かわかったろうか。聞き手の沢静子を演じた阿川佐和子さんは演技が仕事で無いのは承知だが、今の、ありのままの阿川佐和子さんで登場。

「経過した時間」を、俳優の演技で魅せる演出が乏しい

そして、常子までほぼ昨夜の『VS嵐』、本作放送直後の『あさイチ』に出演した今の、ありのまま高畑充希さんのまんま。これは流石に頂けない。過激な老けメイクで極端な老化を表現しろと言うのではない。劇中の時間軸相応の「経過した時間」を、俳優の演技で魅せる演出をすべきだったと言う意味だ。

本作は三姉妹の子役時代が終わってから、ずっとこの「経過した時間」を俳優の演技で魅せる演出を疎かにしてきた。そのツケが今に回っている。先の6/25に放送された『総集編(前編)』では、辛うじて語りでごまかせていた。さて、『総集編(後編)』でごまかせるのか。最終回を前に最後の楽しみでもある。

あとがき

『あさイチ』で、高畑充希さんが自身の大量の台詞と演技をどう整理整頓していたかの話をされていました。やはり、メモ書き程度では演技の連続性を担保するのは難しかったでしょうね。花山と常子の初対面のシーン(花山の原稿を取に行くシーン)はリハーサル無しだったそう。

こうなると、普段ならスルー出来ることも気に障りますね。また『あさイチ』の話ですが、「撮影が大変な時は高畑さんを癒してくれたのが小橋家のメンバー」のくだりで、君子と三姉妹が防空頭巾を被って「Choo Choo TRAIN」のダンスをしている映像が「こはザイル」のテロップ入りで流れました。

ここへ来て、防空頭巾で遊ぶななんて杓子定規なことは言いたくありませんが、放送は控えるべきでしたね。内輪ネタも時には楽しいですが、見る人にとってはとても不愉快に映ると思います。それが、テレビです。では、明日の最終回もよろしくお願いします。午前中の投稿を目指して(汗)

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Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
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ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
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ブラックペアン シーズン2
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フランケンシュタインの恋
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プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
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べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
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HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
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僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
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[や]
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ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
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ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
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ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
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