日曜の夜ぐらいは… （第10話/最終回・2023/7/2） 感想

ABCテレビ・テレビ朝日系・『日曜の夜ぐらいは…』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram

第10話/最終回『生まれ変わったとしても...私だね』の感想。

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カフェ「サンデイズ」開店を間近に、サチ（清野菜名）は翔子（岸井ゆきの）、若葉（生見愛瑠）とコンビニの高級アイスを食べながら「今の自分に高いアイスを食べる資格があるのだろうか」とふと思う。大金を手に入れ、仲間と店を始めるという夢の実現はもう目の前。しかし、不安や納得のいかない現実もなくなりはしない。そんなサチの心の揺れに、翔子と若葉が寄り添う。みね（岡山天音）と飲みに行った賢太（川村壱馬）は意外な真実を吐露。一方、邦子（和久井映見）と富士子（宮本信子）は祈るような気持ちで一夜を過ごし、当日が訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：岡田惠和（過去作/ﾋﾞｰﾁﾎﾞｰｲｽﾞ､ひよっこ､最後から二番目の恋､少年寅次郎）
演出：新城毅彦（過去作/あすなろ白書､ｲｸﾞｱﾅの娘､南くんの恋人） 第1,2,6,最終話
　　　朝比奈陽子（過去作/昼上がりのｵﾝﾅたち､全力で愛していいかな?） 第3,4,9話
　　　高橋由妃（過去作/｢ｱﾝｻﾝｸﾞ･ｼﾝﾃﾞﾚﾗ｣最終回､｢ﾅｲﾄ･ﾄﾞｸﾀｰ｣第9話） 第5,7話
　　　中村圭良（過去作/家政夫のﾐﾀｿﾞﾉ(4)） 第8話
音楽：日向萌（過去作/孤食ﾛﾎﾞｯﾄ､ﾃﾞｲｼﾞｰ･ﾗｯｸ）
主題歌：Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」
企画･ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽ：清水一幸（過去作/のだめｶﾝﾀｰﾋﾞﾚ､最高の離婚､問題のあるﾚｽﾄﾗﾝ）
※敬称略

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恐れ入りますが…

「駄作認定!」
「最終回で失速!」
など… と‘本気’で思った人は、読まないほうが今日１日ハッピーに過ごせます。
またの機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

「やっぱり、この世界観が良いよね」と思う人は、そのワケが分かると思います。

私の最終回の最大の注目は以下の一点

放送前から、脚本家・岡田惠和氏が描く「優しく尊い世界」が令和に描くドラマとして注目された今作が最終回を迎えた。

まずは、最終回の感想だ。

どっちにせよ、『サンデイズ』が大成功するのは予想がついているわけだから、私の最終回の最大の注目は以下の一点だった。

●「カフェの開店」「カフェの成功と三人のその後」をどう構成するのか？

結果的は、算出方法は人それぞれだと思うが放送尺でいうなら…

カフェの開店：カフェの成功と三人のその後＝14分：30分＝１：２

こんな感じだろうか？

意外と「カフェの成功と三人のその後」のパートが大きい。

ただ、ここの “30分間” の構成が、私としては「流石の岡田惠和ワールドだなぁ」と。

「カフェの成功と三人のその後」の部分の描き方に注目

二つだけ注目して書いてみる。

一つ目は、「カフェの成功と三人のその後」の内の “21分間” を占めた、純粋な「カフェの成功と三人のその後」の部分の描き方だ。

ここでは、まあ最終回でやりがち、ありがちな “回想シーン” を盛り込んで、過去の登場人物を “回収” しつつ… の＜思い出ビデオ＞風な映像の作り方だ。

最近のドラマ業界では、これらを「特別編」と呼んでいるが、こんなのは、ただの「総集編」だ（苦笑）

しかし、今作はただの「総集編」になっていなかった。

では、なぜ、「総集編」に見えないのか？

それは、“突然舞い降りた奇跡” と “今のハッピー” が丁寧に描かれてきたからこそ、“これまでの不運や苦労” が、“良き記憶や思い出” がレベルアップ、バージョンアップして見えたからだ。

だから、「実はこんなことがありました…」的に “回想シーン” を盛り込んでも、強調されるのは むしろ “突然舞い降りた奇跡” と “今のハッピー” なのだ。

当ブログでは、これまでも「回想シーンの安易な多用は卑怯、手抜きである」と書いてきた。

その意味でも、今作の “回想” の使い方が、本来の “ドラマ” における正しい “回想” の使い方だと思う。

ただ懐かしむ、ただ振り返るだけでなく、強盗シーンもそうだが、視聴者が気になることをきれいにまとめて作り込んだと思う。

実に良くできた "最終回らしい最終回" だった思う部分

もう一つの注目点は、終盤の “9分間(クレジットも含む)” で描いた主人公の妄想だ。

次の主人公・岸田サチ（清野菜名）のモノローグから始まるシークエンスだ。

サチ(M)「ここから先は 私の想像
　こんなことがあったら いいのになっていうこと」

このモノローグのあとに、主要な登場人物たちの “笑顔” が盛り込まれた。

そして、サチが自転車を前進させながらの笑顔に、次のモノローグが更に被ってくる…

サチ(M)「今 2023年 令和５年に この世界に生きている人は
　みんな 傷だらけで戦っている戦士みたいなものだと 私は思う
　全ての戦士たちに心に休息を
　せめて 日曜の夜ぐらいは
　みんなが一度 深呼吸できますように
　でないと戦えないよ」

きっと、「お説教臭いよ」と思う視聴者もいると思う。

しかし、これこそが、脚本家が伝えたいことであり、作家性というものだ。

もちろん、一般的には “これ” を主人公に言わせてしまうのは “脚本” としては安直で稚拙だとは思う。

でも、“今作らしさ” や “サチらしさ” を考えれば、サチが “これ” を言わないほうがむしろ不自然。

だって、令和５年の春から夏を “生きる” 女性たちを描いた作品だから、“生きていること” を前面に押し出して終わるべきなのだ。

異論反論あると思うが、実に良くできた “最終回らしい最終回” だった思う。

ドラマ『ビーチボーイズ』との共通点は舞台に持たせた意味

ここからは、ちょっぴり脱線する。

今作は、岡田惠和氏が手掛けたドラマ『ビーチボーイズ』（フジ/1997）に類似点があると思う。

その中でも、最大の類似点が、主人公も、脇役たちも、基本的に “メインの舞台” によって、生きる希望を持ち、前向きに生きていこうとする点だ。

ドラマ『ビーチボーイズ』では主人公が民宿「ダイヤモッドヘッド」でひと夏のバイトをするが、劇中で、「民宿は宿泊客を、元気にして帰ってもらう場所」として描かれる。

そして今作での「サンデイズ」は、「経営者も従業員も客も、元気と素直な気持ちを手に入れる場所」として描かれる。

ある意味で、「心の病院」というか、「心のオアシス」は、岡田氏の過去の作品、例えば『セミオトコ』（テレ朝/2019）の「うつせみ荘」、『姉ちゃんの恋人』（カンテレ/2020）での「T's Craft & Home 葛西店」、『にじいろカルテ』（テレ朝/2021）の「虹ノ村診療所」年、『ファイトソング』（TBS/2022）の「サンシャイン・クリーニング」にも通じる。

まあ、もっと書きたいところだが、この辺でやめておこう…

あとがき

正直、これだけ “いいこと” ばかりを描いて、「物語として面白いのか？」や「先送り事項が多くて回収できるのか？」といろいろと気にはなっていました。

しかし、私は岡田氏が描いてきた作品の中でも断トツに近い「優しく尊い世界」を描き切る作品だと（半ば）信じて見ていたので、終わってみれば、正にく「優しく尊い世界」の令和５年版でした。

好き嫌いはあると思いますが、作家性を貫いたという意味でも評価したい “連ドラ” でした。

最後に、今朝は今作を見ながらコーヒーを飲みたくなったので、27日に焙煎してもらった豆でコーヒーを淹れました。
良かったら、一杯どうぞ…（笑）

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やさしい猫〔全5回〕 （第2話・2023/7/1） 感想

NHK・土曜ドラマ『やさしい猫』
公式リンク：Website、Twitter、Instagram

第2話〔全5回〕の感想。

なお、原作：小説・中島京子「やさしい猫」は未読。

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ミユキ（優香）は、山形の実家でクマラ（オミラ・シャクティ）との婚約を報告。だが、母親のマツコ（余貴美子）は娘と孫の幸せを思い、外国人との結婚を認めない。マヤ（伊東蒼）が美術系の高校への進学を希望する中、クマラの勤める工場が倒産。ミユキとの結婚は棚上げになるも、やがて改めて夫婦になることを決める。その頃、クマラの在留資格の期限切れが迫っていた。
---上記のあらすじは[Yahoo！テレビ]より引用---

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原作：小説・中島京子「やさしい猫」
脚本：矢島弘一（過去作/ﾊﾙｶの光､東京の雪男､正義の天秤）
演出：柳川強（過去作/ひまわり､ｵｰﾄﾞﾘｰ､まんてん､花子とｱﾝ） 第1話
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん､となりのﾏｻﾗ､鎌倉殿の13人） 第2話
音楽：林正樹（過去作/映画｢すばらしき世界｣）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ､ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ､ﾏｲｽﾓｰﾙﾗﾝﾄﾞ） ※敬称略

前回よりも娘マヤの心情描写が丁寧だったとは思う

前回（第1話）は、“日本で生きづらいスリランカ人” と “シングルマザーの母と娘” の恋の物語として、そんなに悪くなかった。

但し、“ドラマ” として捉えると、ミユキ（優香）とクマラ（オミラ・シャクティ）が出会ってから結婚に至る過程、中でも「好き → プロポーズ」の流れがあっさりし過ぎて納得しづらかった。

また、ミユキの娘・マヤ（伊東蒼）が思春期の割に、クマラを受け入れる心境の変化についても説得力不足だった… とは思う。

まあ、逆に今回は、マヤの… 恋心？ やクマラへの気持ちの描写が丁寧過ぎたのが異様に感じたが（笑）

前回よりも物語の展開にメリハリがあり、大きな不満はない

さて、第2話の感想だ。

第1話に比べて、相変わらずミユキとクマラの心情描写は曖昧で困るが、前述したとおりマヤが丁寧に描かれているため、“ドラマ” としては良くなったと思う。

更に、前回よりも物語の展開にメリハリがあるため、大きな不満はない（満足感もないが・苦笑）

今作最大の難所であり、急所であり、見どころに突入！

で…
いよいよ、核心に迫ってきた。

恐らく…
いわゆる「オーバーステイ」をどう描くか、今作最大の難所であり、急所であり、見どころに突入だ。

前回の感想に書いたとおり、私がとりわけ気にしているのが、ミユキ、クマラ、マヤたちが、どこまで “法令順守” を理解して行動するのか？ だ。

理由はともあれ「オーバーステイ」は法律違反だから、NHKがどのように描くのか、そこが今作の評価の分かれ目になると思う。

あとがき

今作の感想欄で、世の中には、いろんな人がいる」「多様性を認めよう」と声高に言うつもりもありません。

もちろん、「不倫ドラマ」を見て「不倫は違法行為じゃないよね」「不倫は家族を壊すから悪いこと」だと論じることの滑稽さと同様に、今作の感想で法律的なことや、倫理的なことをこれ以上書くつもりはありません。

要するに、「あなたが、ミユキだったらどうする？」「愛する人が、オーバーステイだったら？」を問題提起するきっかけになるようなドラマとして…

過剰に “不法滞在を擁護するような内容” にならないことを祈るばかりです。

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連続テレビ小説「らんまん」 （第13週/土曜日版・2023/7/1） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク：Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地！首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram

第13週『ヤマザクラ』の「土曜日版」の感想。

 

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

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植物学者・マキシモヴィッチからの手紙は、万太郎（神木隆之介）の研究成果を高く評価する内容だった。タキ（松坂慶子）は早く東京へ戻った方がよいと、二人の祝言を急がせる。しかし、タキの病状も悪化していたのだった。祝言の準備が進む中、万太郎、竹雄（志尊淳）、寿恵子（浜辺美波）の三人は横倉山へと植物採集に出かける。竹雄は寿恵子に万太郎の植物採集の手助け方法を教える。それからしばらく後、万太郎の祝言を無事に見届けたタキは、満開の桜に見守られながらあの世へと旅立つのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：長田育恵（過去作/ﾏﾝｺﾞｰの樹の下で､群青領域､旅屋おかえり）
演出：渡邊良雄（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房､花燃ゆ､まんぷく） 第1～3,6,7,12,13週
　　　津田温子（過去作/龍馬伝､西郷どん､いだてん） 第4,5,8週
　　　深川貴志（過去作/とと姉ちゃん､半分､青い｡､ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第9,10週
　　　渡辺哲也（過去作/ﾏｯｻﾝ､ひよっこ､なつぞら､青天を衝け） 第11週
音楽：阿部海太郎（過去作/恋せぬふたり）
撮影：西鍵真治（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ､ﾏｯｻﾝ､べっぴんさん､まんぷく）
照明：前田藍里（過去作/大阪発地域ﾄﾞﾗﾏ｢ｱｵｿﾞﾗｶｯﾄ｣）
主題歌：あいみょん「愛の花」
語り：宮崎あおい
植物監修：田中伸幸（現・国立科学博物館､高知県立牧野植物園[2000-2015]）
制作統括：松川博敬（過去作/篤姫､てっぱん､ｶｰﾈｰｼｮﾝ等の演出担当､ｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞｶｯﾄ）
※敬称略

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恐れ入りますが…

「朝ドラ史上の最高傑作!」「これが真の朝ドラ!」「日本中が泣いた!」と‘本気’で思った人は、読まないほうが今日１日ハッピーに過ごせます。
またの機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

「なんかモヤモヤが残るぅ…」「しっくりこないなぁ…」「悪くはないんだけど…」と感じた人は、読めば原因が見つかるかも…
「なぜ管理人は褒めないの?」と思う人は、理由が分かります。
ただ、それだけのことです…

＜序盤の５分くらいだけだが＞私が期待した編集方針に！

というわけで（どういうわけ？苦笑）、歯に衣着せぬ感想を書こうと思う。

とにかく、今週の「土曜日版」の “私にとっての最大の注目点” は、私の解釈と監督？（「土曜日版」の編集責任者）の解釈が同じか？ 違うか？

私の「土曜日版」を見終えた印象は、かなりナレーションを効果的に使って修正してきた… という印象だ。

大げさにいえば、「本編」で粗削りで中途半端だった部分を、大量の語りでうまく補強して、印象操作をしたと思う。

もちろん、この編集方針は間違っていないし、＜序盤の５分くらいだけだが＞私が期待した編集方針だ。

「土曜日版」は万太郎が物語をけん引しているように再編集

まず、今週分で修正が必要なのは、主人公を万太郎（神木隆之介）に戻す作業だ。

絶対に主人公、いや目立つキャラクターの座を祖母タキ（松坂慶子）から奪還させなくてはいけない。

そのために、加えたナレーションが次だ。

Ｎ「タキが めでる桜の木を
　なんとか病から救い出そうと
　万太郎は 手だてを探しました」

これによって、今週の “桜の木” が “タキの分身” 的な位置づけとなり、サブタイトルの『ヤマザクラ』を強調することに一役買っている。

更に、次の万太郎のセリフを盛り込むことによって、万太郎が今週でやろうとしていることが「タキへの最大の恩返し」であることも強調された。

万太郎「草の道を選ばせてもうたがじゃ
　救えんで どうするがじゃ？」

要するに、「本編」ではタキが物語をけん引していたのに対して、「土曜日版」は万太郎が物語をけん引しているように再編集されているわけだ。

なんとか綾も「タキへの最大の恩返し」をしているように…

更に、今週ではあまり必然性のなかった姉の綾（佐久間由衣）の存在も、次のナレーションによって、万太郎と同じように「タキへの最大の恩返し」をしているように感じさせるのに成功している。

Ｎ「一方 綾は タキが守ってきた佐川の酒のために
　自分ができることを模索していました」

また、綾と竹雄（志尊淳）との会話の中に「万太郎 お役人に 言いよったろう？」を残すことで、「本編」では終盤に全く不要だった万太郎の役人への演説に少しだが意味を持たせた。

まあ、綾と竹雄のプロポーズもどきの場面をあれだけ残す必要があるかは（大人の事情もあるだろうから）別にして。

綾が「佐川の酒のために」悪戦苦闘しているようには見えたから良しとしよう。

個人的には「本編」の感想で書いたとおり、タキが、祝言が… なのに山の中でのんびりラブラブしている場合ではないと思うが（失笑）

渡邊良雄監督が綾と佐久間さん推しだから、削りたくないってことなのだろう（困）

後半の「2/3」は、完全に「ただのダイジェスト版」

ただ、これ以降の万太郎ら３人での山の散策、竹雄からの報告、祝言、ヤマザクラは完全に「ただのダイジェスト版」だった。

編集者が削りたくない部分、残したい部分をつないだだけ。

言っちゃ悪いが、これっぽっちも “物語” にも、“ドラマ” にもなっていない。

単なる個々の意見の発表会と演説会、その後はご都合主義の妄想と夢想と回想の連続で…。

まあ、「本編」が印象とイメージ先行で撮影・編集されてしまっており、“流れ” が無視されているから、「土曜日版」で修正するにも限界があるのは理解するしかないが。

なぜ竹雄から寿恵子へのバトンタッチの描写を削除？

結局「お寿恵さん独りぼっちでシュンの巻」「竹雄先生による植物採集教室の巻」は全削除になった。

なぜ、そもそも今作は「万太郎の物語」で、次週から「万太郎と寿恵子の物語」になるのに、

それこそ、綾と竹雄の… よりも今作にとっては重要だと思うが。

いいや、“ドラマ” が “人間性そのものを描くこと” だとすれば、万太郎の助手が竹雄から寿恵子に交代する際に、万太郎自身が採取方法を寿恵子に伝授し、それを竹雄が微笑みながら見ている… のが、私は正解だと思う。

万太郎直伝だからこそ、寿恵子にプレッシャーがかかり、やる気がみなぎり、「共に同じ道を歩む」という決心みたいなものが表現できると思う。

まあ、いいや…

あとがき

終わったことは、もういいです。

来週に期待します…

Web拍手やコメントで応援してくださる読者の皆様、本当にありがとうございます。心強いです！

みっきーの植物図鑑（第61回）

今朝は強風と雨でしたが、やみ間を見つけてウォーキングしてきて見つけました。

直径１センチくらいの小さな黄色い花が可愛い、キク科 / メランポジウム属「メランポジウム」です。

高温多湿に強くて、やせた土地でも育つため、春に種をまいて夏の草花として楽しめます。

日本の梅雨時から夏の蒸し暑い夏にうってつけの花で、ホント、一度咲いたら、どんどん新芽が出て咲きますよ。

公園や路地端のじめっとした隅っこで咲いているので、探すと見つかると思います。

「メランポジウム」のは「あなたはかわいい」「元気」「小さな親切」です。

それでは、花言葉の由来を解説しますね。

「あなたはかわいい」は、完全に見た目からのイメージでしょうね。
「元気」は、高温多湿に強く栄養分の少ない土地でも咲くからでしょう。
「小さな親切」は、この花は枯れかけた花を摘まなくても、新しい花が咲いて枯れた花を隠す特性があるので、手間がかからないとの意味合いが由来だそうです。

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【これまでの感想】

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1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
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あなたがしてくれなくても （特別編・2023/6/29） 全11話と『特別編』の"総括"の備忘録

フジテレビ系・木曜劇場『あなたがしてくれなくても』の全11話と『特別編』の総括の備忘録。

もう、"不倫ドラマ" は二度と見ないと思う…

基本的に “不倫ドラマ” は見ないと公言している。

が、今作については、世間の話題になりそうだから実は第1話から全話見ていた。

そして、まさかの本当の “某女優の不倫騒動” が！（困、涙＆怒）

ある意味、『教場0』の"特別編"よりマシな仕上がり(苦笑)

さて、これまでのストーリーについて、最終回について、あれこれと言及するつもりはない。

終わったことだし、どうせ、原作が未完なのは知っていたら、グズグズなラストになると予想していたし。

ただ、それでも最終回を見終えた時は「えっ？ これが結末なの?!?!?!」とは思った。

そんなスッキリしない気持ちで見たのが、この度の『特別編』だ。

フジテレビ製の、特別編… だから、期待はしなかったが。

これ、褒めるつもりは微塵もないが、ギリギリで “最終回のおまけ” にはなっていたと思う。

例えば、先日の‘月９’の『特別編』を最終回（第11話）に対して「総集編＋0.1話分」「第11.1話」としてみよう（笑）

こちらは、内容的に「総集編＋0.3話分」「第11.3話」くらいだろうか？（苦笑）

賛否両論、異論反論あると思うが、最終回がスッキリしなかったのは間違いないが、“まとめ” としては好みはあろうと “まとまっていた” から、わざわざ「0.3話分」を加える必要はなかったと思うが（失笑）

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春ドラマ17作品中、男性が主人公の"恋バナ"がない！

私が投稿してきた春の連ドラはほぼすべて最終回を迎えたから、この機会に少し全体を見てみたい。

下の一覧は、夜９～10時台にキー局で放送された春の連ドラだ。

そして、太字になっているのが「女性主人公」の作品で、全17作中８作品。

別に、女性の主人公反対！と、声高に言うつもりはない。

そこで、よ～く見てほしい。

月9『風間公親－教場0－』
月10『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』
月10『かしましめし』
火9『unknown』
火10『育休刑事』
火曜10『王様に捧ぐ薬指』
水9『特捜9 season6』
水10『それってパクリじゃないですか？』
水10『わたしのお嫁くん』
木9『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』
木10『あなたがしてくれなくても』
金10『ペンディングトレイン―８時23分、明日 君と』
土10『正義の天秤 season2』
土10『Dr.チョコレート』
日9『ラストマン－全盲の捜査官』
日10『日曜の夜ぐらいは…』
日10『だが、情熱はある』

男性が主人公のドラマ９作品中、７作品が刑事・警察・法曹・医療ドラマで。

女性が主人公のドラマ８作品中、４作品が恋愛関連ドラマなのだ。

しかし、女性主人公の残りの４作品は、探偵モノ、グルメモノ、知財モノ、友情モノと個性的だ。

しかし、男性が主人公の恋バナが１つもないのだ。

吉野家をメインにし､陽一(永山瑛太)を主人公にしていたら

そこで、今回の『あなたがしてくれなくても』を見て思ったのだ。

フジテレビが水曜と木曜に似たような恋バナを放送するのではなく、例えば今作なら吉野家をメインに据えて、主人公をみち（奈緒）ではなく、吉野陽一（永山瑛太）にするだけで、目新しい切り口のドラマになったのでは？ と思うのだ。

一方の『わたしのお嫁くん』なら、山本知博（高杉真宙）を主人公にしてみるのだ。

どちらも原作縛りがあるから難しいと思うが、ドラマのマンネリ化を防ぐことも、テレビ離れを食い止める有効な手立てだと思う。

あとがき

私は、日本のドラマをもっと面白くしたいし、世界に通用するようなコンテンツになってほしいと思っているんですね。

ですから、某国のドラマのように一部には人気があっても、いつも似たような設定、ストーリーのドラマは満腹なのです。

アメリカやイギリス、インドのドラマやテレビ映画や映画って、単純に、全体的に品質が高いじゃないですか。

やはりそれって、見る側が賢いから作り手が誤魔化せないってのもあると思うので、ドラマの質の向上は「作り手と視聴者」の両方が高まっていかないとダメだなぁと思うわけです。

ですから、今作も、NHKの連続テレビ小説にしても、「この程度」で満足しちゃダメだと思います。

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連続テレビ小説「らんまん」 （第65回・2023/6/30） 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク：Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地！首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram

第65回／第13週『ヤマザクラ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

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万太郎（神木隆之介）は祝言の席で、今後、槙野家の一切を綾（佐久間由衣）と竹雄（志尊淳）に譲ると伝える。納得のいかない分家の豊治（菅原大吉）たちに、タキ（松坂慶子）はこれまでの態度をわび、これからは互いに手を取り合い、商いに励んでほしいと話す。後日、万太郎は、タキを連れてヤマザクラを見に仙石屋へと向かう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

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原作：なし
脚本：長田育恵（過去作/ﾏﾝｺﾞｰの樹の下で､群青領域､旅屋おかえり）
演出：渡邊良雄（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房､花燃ゆ､まんぷく） 第1～3,6,7,12,13週
　　　津田温子（過去作/龍馬伝､西郷どん､いだてん） 第4,5,8週
　　　深川貴志（過去作/とと姉ちゃん､半分､青い｡､ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第9,10週
　　　渡辺哲也（過去作/ﾏｯｻﾝ､ひよっこ､なつぞら､青天を衝け） 第11週
音楽：阿部海太郎（過去作/恋せぬふたり）
撮影：西鍵真治（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ､ﾏｯｻﾝ､べっぴんさん､まんぷく）
照明：前田藍里（過去作/大阪発地域ﾄﾞﾗﾏ｢ｱｵｿﾞﾗｶｯﾄ｣）
主題歌：あいみょん「愛の花」
語り：宮崎あおい
植物監修：田中伸幸（現・国立科学博物館､高知県立牧野植物園[2000-2015]）
制作統括：松川博敬（過去作/篤姫､てっぱん､ｶｰﾈｰｼｮﾝ等の演出担当､ｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞｶｯﾄ）
※敬称略

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終わったことをいちいち悔やんでもしょうがないから…

あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
（私のブログに、よくぞいらっしゃいました。）

あしが管理人の “みっきー” やか！
（私が管理人の “みっきー” です！）

前回の続いて、ほわ～んとした描写の連続ではありますが（困）

ほわわ～～んとしようが、メインタイトルとクレジットの入れ方からしても、内容上の “折り返し” なのは間違いないと思います。

ということで、終わったことをいちいち悔やんでもしょうがないから、次週へ期待しようと思います。

以上…

｢なんか､もやもやした｣｢しっくりこない…｣と感じた人は…

とまあ、そういうわけにはいかないか（笑）

前回に続いて、敢えて書きますが “この程度” の朝ドラを見て、「感動した！」「大満足！」「泣けた！」と‘だけ’思った人は読まないほうが気分よく今日１日を過ごせます。

でも、「なんか、もやもやした」「しっくりこない…」と感じた人は読んでみてください。

少しはスッキリとした週末と、心機一転して来週を迎えることができます！

長田育恵氏が視聴者サービスで意図的に多めに盛り込んだ!?

まず、なぜ今週が詰め込み過ぎ、盛り込み過ぎだったのか？ について考えてみた。

きっと、今週を折り返しにしなければならなくなったから、やむを得ず詰め込み過ぎてしまった… のではないように見えた。

要するに、折り返しだからこそ、意図的に視聴者サービスで盛り込んだ… ようだ。

ご存知だと思うが、脚本担当の長田育恵氏は演劇畑の人だ。想像の域だが…

演劇界では、長期公演の際の真ん中に当たる日を「中日（なかび）」と呼んで、「初日」と「千秋楽（最終日）」と並んで大切な日としている。

座長が関係者に飲食を振る舞うなどの風習が残っているくらいだ。

だから、連ドラとしては長丁場の朝ドラの折り返しにも、何らかの思いがあったのではないだろうか？

まあ、そう考えておくことにする（苦笑）

＜万太郎が綾と竹雄に家督を譲る＞だけで良かった…

さて、本編の感想だ。

あれこれと盛り込んだ理由は勝手に解決させてしまったが、やはり「峰屋」については、＜万太郎（神木隆之介）が綾（佐久間由衣）と竹雄（志尊淳）に家督を譲る＞という “騒動” だけで良かったと思う。

造石税、役人とのいざこざ、酒造組合、それこそ今回の本家と分家の確執云々も要らなかったと思う。

私が（あり得ないことだが）制作統括なら、 ヤマザクラも削除させたと思う。

まあ、2週連続で同じサブタイトルにするわけにはいかないだろうが、ストーリー的には先週を引き継いで “マルバマンネングサ” の方が、連ドラとしては納得しやすかっただろうし、何よりも単純明快だったと思う。

もちろん、映像的は華やかさはヤマザクラとマルバマンネングサで大きな違いはあるが。

私が “ドラマ” の感想で度々書く「作品名をセリフに盛り込むのはダサい論」からすれば、ヤマザクラでもマルバマンネングサでも “らんまん” はやれちゃうわけだから（苦笑）

いや、植樹だけのヤマザクラよりも、新種認定のマルバマンネングサの方が、いろんな意味で “らんまん” に合致していると思う。

まあ、終わったことを悔いてもしょうがないが。

万太郎の祝言が「タキ劇場」の"引き立て役"に…

しょうがない… ついでに、私も今作の折り返しを祝して、もう少し読者サービスをやろうと思う。

リアタイ視聴含めて３回見てみたが、それでも、心の隅っこがモヤモヤする。

その理由が、こうして綴っているうちに、やっと分かった気がする。

今回で描かれたことを、どれだけの人が朝ドラの主人公の晴れ晴れしい祝言（婚礼）、主人公の運命の分岐点として、受け取っただろうか？ と、思うのだ。

確かに、「タキの退場劇」を盛り上げたい、「‘らんまん’をぶち上げたい」のは理解する。

でも、今回の描写を贔屓目を差し引けば、脚本的には朝ドラでありがちな演説シーンで魅せる「タキ劇場」をやっただけのような。

更に演出が「タキ劇場」を盛り上げすぎてしまったために、万太郎の祝言が「タキ劇場」のための “引き立て役” に甘んじてしまったと思う。

おかげで、本来は万太郎が姉に家督を譲るという大演説も、前座になってしまったとも思う。

流石に、強調する部分、魅せる部分が違うような。

まあ、終わったことを悔いてもしょうがないが…

あとがき

気になることと言えば、「シン・峰屋」と「シン・ヤマザクラ」が今後登場するのか？ くらいですが。

終わったことは、もういいです。

まず、明日の「土曜日版」がどこまで見ごたえのある編集をやるのかに期待します。

更に、第10週までの長田育恵さんの実力を見ているので、必ずや来週から立て直してくれると信じます…

みっきーの植物図鑑（第60回）

昨日、第53回（植物図鑑Vol.46）でも紹介した千葉県船橋市にある「千葉県立 船橋県民の森」に行ってきました。

森の中に千葉県が県内30か所を選定した「健康と癒しの森30選」に選ばれた約1.1キロの「セラピーコース」があります。

そこで木陰の中で見つけたのが常緑樹の「アオキ（青木）」です。

日の当たらない森林の中でよく見かける「アオキ」は、写真のような「斑入り」など様々なタイプがあります。

特徴は、冬でも青々とした緑の葉を絶やさないことで、昔の人はそれを見て「アオキ」と名付けられたとされています。

「緑」なのに、なぜ「アオ」というかと言いますと、古代の日本では緑色を青と呼んでおり、信号機の「青信号」が緑色なのはその名残です。

因みに、日の当たる場所では赤い小さな花が咲きます。

結びに

ほなな～！また来とうせ。
それでは、また来てね。

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