Re:リベンジ-欲望の果てに- （第1話/初回15分拡大 ・2024/4/11） 感想

フジテレビ系・木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』
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第1話/初回15分拡大『大病院で繰り広げられるリベンジサスペンス開幕』の感想。

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日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」。その理事長・天堂智信（光石研）の息子である天堂海斗（赤楚衛二）は病院や父を嫌悪し、新栄出版で働いていた。海斗が恋人・朝比奈陽月（芳根京子）にプロポーズしようとしていた夜、智信が倒れたと連絡が入る。

ためらいながらも病院へと向かう海斗。智信の病室に入ると、そこには叔母であり院長の天堂市子（余貴美子）、その息子・天堂佑馬（青木柚）、外科部長の鮎川賢二（梶原善）が立っていた。苦々しい顔になる海斗。深夜、海斗は智信の秘書・高村実（利重剛）から、新病棟のプロジェクトの話を聞かされる。智信は海斗を病院理事に就任させ、そのプロジェクトを任せたいと考えていたのだ。海斗は強く拒絶する。

そして、陽月は心臓病を患っている妹・朝比奈美咲（白山乃愛）の面倒を見ながら「天堂記念病院」で看護師として働いていた。陽月の病棟へ、新任の医師・大友郁弥（錦戸亮）がやって来る。

以前の病院では多くの実績を残した心臓血管外科の名医だという。 一方、陽月から「私との将来を真剣に考えるなら、海斗のお父さんにも会わせてほしい」と言われた海斗は、意を決して病院へと赴く。しかし、病室では智信の容態が急変し、郁弥が緊急の処置をしていた。智信の容態がようやく落ち着き、海斗にあいさつする郁弥。その時、智信は目を覚ますが…。 ついに、海斗の運命が、大きく動き出す―。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作：なし
脚本：伊東忍（過去作/完全不明） 第1話
　　　中村允俊（過去作/教祖のﾑｽﾒ,ﾎｽﾄ相続しちゃいました） 第1話
　　　奥村徹也（過去作/JKからやり直すｼﾙﾊﾞｰﾌﾟﾗﾝ）
演出：金井紘（過去作/ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ,夕暮れに､手をつなぐ,ゆりあ先生の赤い糸） 第1話
　　　柳沢凌介（過去作/ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~,真夏のｼﾝﾃﾞﾚﾗ）
音楽：堤裕介（過去作/ｱﾊﾞﾗﾝﾁ）
主題歌：Stray Kids「WHY?」
企画：藤野良太（過去作/恋仲,教祖のﾑｽﾒ）
Ｐ：足立遼太朗（過去作/僕たちの校内放送）
制作：storyboard（過去作/ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ,夕暮れに､手をつなぐ,ゆりあ先生の赤い糸）
※敬称略

番宣で知ってから、ず～っと疑問に思っていた"３つの疑問"

『2024年春ドラマの期待度』の記事で、次のように書いたのが今作。

特に興味はありませんが。錦戸亮さん目当てで初回は見ようと思います。

番組情報を知ってから、ず～～～～っと疑問に思っていたことが “３つ” ある。

それは。

●脚本家が三人体制なのに、核、中心になり得るようなベテランが一人もいないこと。

※伊東忍氏が、ベテラン脚本家の別名の可能性はありますが。

●逆に、二人体制の演出家は、新人がおらず “それなり” の経験者を配置していること。

●錦戸亮さんも芳根京子さんも、プライムタイム（19～23時）の連ドラで主演経験者なのにサブに回っていること。

ということで、これから売り出したい人を押し出すための企画であると、下衆な推測をしたわけだが。

"リベンジサスペンス" らしいが…

で、実際に見てみると、よく分からなかったので、公式サイトを参照したら。

「野心」と「復讐心」が入り乱れた「欲望」だらけのリベンジサスペンス！

だそうだ。

まっ、私は “考察系” は苦手だから、面白いかどうかでしか判断しないが。

流石に、物語が動き出すまでが長過ぎるのでは!?

蓋を開けてみると、第1話から脚本家が二人体制だ。

どんな作品も、連ドラの第1話といえば、多少の“説明過多” になるのは致し方ないと思っている。

とはいえ、流石に今作は物語が動き出すまでが長過ぎるのでは!?

その上、既に春ドラマとして先陣を切っている『366日』や『Destiny 』によりも、はるかに、意味ありげ、思わせぶり、期待をさせるような描写が多過ぎる。

もちろん、考察系ドラマだから、何やらいろんな登場人物の企みがあるように描くのは間違っていない。

間違ってはいないが、主人公が、父親が築き上げてきた大切なモノ、愛する人を守るために、父が作った巨大病院の権力争いと闘うことを決意する話だと分かるまでが、ホントに長い！

出演者を魅力的に描くドラマを悪いとは思わない。

でも、それなら、顔のアップと入浴シーンをテンコ盛りにしたプロモーションビデオを放送した方が数字を稼げるのでは？（苦笑）

「先が気になる」以前に、現状、現時点に興味が湧きにくい

一方で、出演者目当てでない視聴者を引き付けないなら、「今作が描きたいのは、これ！」を早い時点で明確に提示するべきでは？

個性的な俳優を揃えているにもかかわらず、それぞれの登場人物が何を企んでいるのか、ず～っと不明瞭。

これでは、「先が気になる」以前に、現状、現時点に興味が湧きにくくてしょうがないのだが。

まっ、冒頭で宣言したとおり、先月の『不適切にもほどがある！』（TBS/2024冬）で好演した錦戸亮さんや、「今作こそ！」と期待している芳根京子さんを見たいから、最後まで見てみただけ。

このお二人が出演していなかったら、途中で離脱していたと思う。

ラストの展開を準備したなら、そこをイントロにしたら…

極論をいうなら、ぎりぎりで「先が見たくなる」になっている “ラスト” を準備しているなら。

主人公が父の葬儀で何者かに襲われるくだり。

その少し前の父の遺言的なくだりからの数分間分を第1話のイントロにするべきだったのでは？

父が亡くなって、父の思いを都合後したところで襲われて、さあ、誰が命を狙ったのか？ こそが “考察” ではないの？

流石に、正味５分程度を実質57分に薄めるのは、10倍希釈の洗剤の原液じゃないんだから（失笑）

父の死がどっちつかずだから主人公の行動原理が分からない

更に、よく分からないのは。

父の死、今回を見た限り “普通の病死” に見えたが。

それこそ、『グレイトギフト』（テレ朝/2024冬）のように、誰かが命を狙ったってこと？

後者なら、そこを強調するべきだし。

前者なら、主人公の行動原理はなんだろう？

野心？ 復讐心？ 何に？ 誰に？

怒りや欲望ばかり強調された主人公だが、いったい何をやりたいんだろう？？？

あとがき

ほぼすべてが “意味ありげ” なのに、ほぼすべてが “つながっていない” し、意味が不明瞭なのはいかがなものでしょうかね。

もしかして、そこを “考察する” ドラマなのかなぁ（笑）

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