連続テレビ小説「虎に翼」 （第80回・2024/7/19） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第80回／第16週『女やもめに花が咲く？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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森口（俵木藤汰）との間を自分が取り持つことで穏便に済ませようという杉田弁護士（高橋克実）からの提案を断り、寅子（伊藤沙莉）は高瀬（望月歩）を書記官としてきちんと処分すると告げる。高瀬と向き合えたことをきっかけに、寅子は娘・優未（竹澤咲子）に亡き夫・優三（仲野太賀）の話をしようと決意する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4,7,10,11,14,16週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3,8,13週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5,6,9,12週
　　　伊集院悠（過去作/ｵｰﾃﾞｨｵﾄﾞﾗﾏ･FMｼｱﾀｰ｢告白の対価｣静岡局制作） 第15週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学 法学部 専任教授）
裁判所考証：荒井史男（元名古屋高裁長官　定年退官）
風俗考証：天野隆子（過去作/ごちそうさん,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
旧字考証：三浦直人（明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
ジェンダー・セクシュアリティ考証：前川直哉（福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

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「連続ドラマ」は "連続" してこそ価値も意味もある

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

前回では。

仕事上では「中立な寅子」と「曲がったことが大嫌いな寅子」を描き。

娘・優未（竹澤咲子）との対峙では「溝を埋めようともがく母」を描いた今作。

そして、「全解決編」とでもいうべき「金曜日」のアバンタイトルは、約1分1秒と短めに、寅子（伊藤沙莉）が高瀬（望月歩）の問題をどんな思いを込めて “判断を下した” のか… のイントロだ。

細かくて申し訳ないが。

これ、メインタイトル映像を挟まずに一気に「高瀬問題の解決編」をやる方法もあったはずだ。

しかし、それをやらなかったのか？

恐らく、それをやると、15分間の前半が「高瀬」、後半が「優未」、アウトロが「涼子様」と分断してしまうからだと思う。

やはり、「連続ドラマ」は “連続” してなんぼ、連続してこそ価値も意味もある作風なのだ。

プチ… 私なりの「ドラマ論」「脚本・演出論」

少し、私なりの「ドラマ論」「脚本・演出論」を書いてみる。

特に「連ドラ」において大切なのは、当初は個々の登場人物やエピソードが点在させ、次第にそれらがつながっていき “回収” されることではない！

まあ、最近の視聴者も制作者も、「華麗に回収することが名作ドラマ」だと完全に勘違いしている輩ばかりだが。

そもそも、「伏線」は視聴者や観客に感じさせない巧みな技術で、それこそがプロの脚本家や演出家の手腕の見せ所であり。

視聴者や観客から「見事な回収だ」なんて評価された時点で、プロとして見透かされた… と猛省しても良いくらい恥ずかしいことだと思う。

そう、簡潔に言ってしまえば、“回収” なんてプロなら “感じさせないくらいにやる” の本来の仕事だってことだ。

というわけで、今回の感想の最後に、この「プロなら “感じさせないくらいにやる”」について、もう一度書くので覚えておいてほしい。

寅子「ひどい相手と同じ次元に落ちて仕返しをしては駄目」

1分14秒間のメインタイル映像明けから、寅子の名言が連続投下だ。

最初に、今の私の心にグサッと刺さったのがこれ。

寅子「ひどい相手と同じ次元に落ちて仕返しをしては駄目」

ここだけの話だが（ネットで？）

半年くらい前から、向かいの家の独身男性から嫌がらせを受け続けている。

理由など詳細は書かないが、警察にも役所にも相談しており、今以上にエスカレートしたら引っ越すことに決めた。

そのときに、担当の警察官や弁護士が言ったのが寅子と同じことだった。

「やり返したら、あなたも同じ次元に落ちますよ。
逃げられるなら、逃げるが勝ちです」

更に、この「同じ次元に落ちては駄目」がホントに刺さる。

とかく、人間は「同じ次元の人」が集まる習性があるのだ。

これは、職場だけでなく、食べ放題や激安店、観光地、ネット上のコミュニティなどにも当てはまる。

あくまでも “悪い意味” で「この雰囲気イヤだ」と思ったら、即座に「同じ次元に落ちては駄目」を思い出すべき。

これ、私が常に心掛けていること。

ホント、寅子はいいことを言う。

今は自己免疫力によって「カサブタ」にはなっているけど…

名言の直後に、また名言だ。

寅子「あなたを確実に傷つけて
　心に出来たカサブタを 事あるごとに
　悪気なく剥がしていくような人たち」

この「心に出来たカサブタ（字幕ママ）」という表現。

いじめ被害者などが受けたダメージが、修復し始めている進行形を「カサブタ」と比喩しているのが、本当にいい。

私は敏感肌だから、一年中、傷ついて、ささくれて、かさぶたができて、少し治りかけると、またかゆくなって、かいちゃって、また傷ついてなのだが（笑）

子供のころはいじめられっ子で、小学生高学年では、いつも心が傷ついて、ささくれて、かさぶたができて、少し治りかけると、また傷ついて… だった。

不幸中の幸いで、暴力を受けることはなかったが。

というわけで、高瀬が受けた心のダメージを「心の傷」とは例えずに。

高瀬が耐え忍んできた時間を鑑みて、＜今は、あなたの自己免疫力によって「カサブタ」にはなっているけど…＞ と、高瀬を評価しているニュアンスが含まれている点が、とても繊細な表現になっているし。

寅子の優しさがうかがえて、よいと思うのだ。

きっと寅子は前から高瀬の「心のささくれ」に気づいていた

因みに、敬愛する桑田佳祐さんの歌に『愛のささくれ～Nobody loves me』と「ささくれ」が入った歌がある。

サビでは、失恋した男の悲痛な叫びや自虐的な罵声、相手への恨み節が歌われる曲だ。

その中で、主人公の男の失恋の痛みを「ささくれ」と表現している。

死ぬほど痛いわけでもないけど、気にならないわけじゃないの「愛のささくれ」というわけだ。

きっと、寅子は、ずっと高瀬の「心のささくれ」に気づいていたのだ。

そして、高瀬が自分なりに「ささくれ」が大きな傷にならないよう努力して、「カサブタ」でとどまっていることにも気づいた。

でも、カサブタは治りかけでかいちゃうと繰り返す。

そんな「負の連鎖」「負のスパイラル」を断ち切ることが高瀬にとっての根本治療であると同時に。

三条支部の「膿(うみ)」を出し切ることになると考えたから、敢えて、周りに媚(こ)びへつらう主任書記官 兼 庶務課長・深田仁助（遠山俊也）の前で宣言したと思うのだ。

私だったらできたとしても、廊下の隅に高瀬を呼び出して「これが私の本音だからね」と告げる程度しかできないが。

もちろん、この時点での優未の心も “傷つきささくれ立って” はいるが、まだ「カサブタ」にはなっていないのは言うまでもない。

桑田佳祐さんの『愛のささくれ～Nobody loves me』は公式動画も音声もなかったので、下記のリンクからお好みをご覧くださいませ

YouTube検索リンク「桑田佳祐　愛のささくれ～Nobody loves me」 

寅子が人間として高瀬に真面目に向き合っているのが伝わる

開始3分しかたっていないのに、名言が多すぎて抽出するだけで90分間もかかってしまった。
残り一つにしよう（苦笑）

寅子「私がいなくなったあともこの件に
　あなたが縛られないように
　したいようにできるように
　怒りたい時に怒ることができるように…。
　そう思って　処分しました」

私が解説しなくても、たくさんの読者様の心に、寅子の “よそ者(もん)”としての心構えと。

上司であると同時に、実の親心に負けない指導と愛情を感じたと思う。

それこそ、戦災孤児・道男（和田庵）や、両親の離婚調停で翻弄された栄二（中本ユリス）へのとき。

さらに拡大解釈するなら、“トラつば・アベンジャーズ” の同期たちに対する “家族のような愛情” にもつながったと思う。

そう、私がこれらの名言を挙げたのは、名言の数々によって、寅子が上司や同僚や法曹界の人間という枠を超えて高瀬に真面目にとり込んでいることが伝わるだけでなく。

寅子の「人間観」「人生観」そして「仕事観」まで内包した名言集であるのも間違いないことだ。

妄想映画｢ﾄﾗつば･ｱﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ／ｳｨﾒﾝｽﾞ･ﾌｧｲﾄ｣

寅子の配役が「伊藤沙莉さん」だと知って、期待したこと

私の感想も、小難しいことの連続だったから、読者様もさぞお疲れになっただろう（汗）

私が、寅子の配役が「伊藤沙莉さん」だと知って、一つ期待したことがある。

それは、今朝の『あさイチ　プレミアムトーク』のゲストで、今作の語り担当の尾野真千子さんとの共通点でもある…

からだ全体を大きく使った演技で、ヒロインの心情を演じてくれることだ。

その一つが、高瀬たちが退室した後の「支部長室」で、脱力してフニャフニャになった寅子だ。

「はあ～ よかった」が、寅子自身にとってタダモノでないくらいに感じ取れた。

最近の朝ドラヒロイン役で「のけぞりまくったヒロイン」が似合う俳優は、伊藤沙莉さんしかいないと思う。

それにしても、正味3分半で高瀬への処分を描き切ったのは天晴れだ。

就寝時間の寅子に高瀬がキャラメルを渡すくだり…

さて、優未パートも細かくいくぞぉ。

なかなかうまいなぁと感じたのが、深夜に佐田家を訪れた高瀬のくだり。

確かに、厳密にいえば、高瀬も寅子もわずかな時間だが “仕事中” だ。

その状況で、高瀬が寅子にキャラメルを渡したのが、うまいなぁと。

だって、その日の夕方だとしても、先日のように帰路の途中で渡すと、お礼ではあったも「寅子は受け取るの？」みたいになると思う。

だって、「持ちつ持たれつ」の否定派なんだから。

でも、職場でなくても“仕事中” であれば、昼間のお礼もあるけど建前は「仕事だけど、就寝時間中にお邪魔したので」が成立すると思うからだ。

だって、寅子が花岡（岩田剛典）に「お子さんたちに」とチョコレートを渡したのが職場でなかったのだ。

その辺の均衡も考えられていると思う。

優未が寅子と話したくてしょうがないから中途覚醒しちゃう

高瀬が帰った後も、脚本も演出も手抜き無しだ（当然だが）

今回、佐田家が舞台になっても映っていない優未を徹底的に見せない演出だ。

もちろん、襖の間から覗き見しているのは、ある意味で朝ドラあるある的ではあるが。

ここは、視聴者に優未が、高瀬とのやり取りを含めて寅子をどんな顔で見ているのか想像させたい… が、真意だろう。

そして、優未ついに登場のファーストカットは布団に入って覗いているのではく、布団から出て様子をうかがっていた優未だ。

これだけで、セリフに到達する前に、優未が寅子と話したくてしょうがないことが分かるし。

そんな気持ちが、優未を中途覚醒（＝一度入眠したあと、翌朝起床するまでの間に何度も目が覚めてしまう症状のこと）させ続けてしまったことも分かる。

寅子の「人間観・人生観・仕事観」で、寅子の矜持の意味も

ここまで、寅子と話したくてしょうがない優未を映像で強調した上で、優未のセリフだ。

優未「だって おいしいもの
　一人で食べても つまんない」

寅子が優三と河原でカボチャ饅頭を食べた回想が音声無しで9秒間だけインサートされた。

いっておくが、こういうのは、この程度は “回収” とはいわない。

これまで丁寧に紡いできた印象的な場面を使うべきときに、最適に活用しただけだ。
「だけ」と書いたが、やれる作品は数多くない！

まあ、最近のドラマなら、音声付きで30秒くらい組み入れて、お涙頂戴する場面だろうが。

寅子「そういう不器用で優しいところも
　優未は似ちゃったのかもね」

ここで終わってもいいのに、やはり人間関係の修復は、家族や親子であっても、簡単ではないと。

語り「一度出来た溝は そう簡単に埋まらない。
　でも　それでも…」

この「溝を作らない」「溝を深く大きくしない」ことが。

寅子の「人間観」「人生観」「仕事観」であり、寅子が目指す家庭裁判所のあり方でもあり、法律家としての矜持であるということだ。

「31センチ高低差」を利用した演出に注目

ラストの3分弱は、「はて？」から始まった。

寅子「例のお店に
　連れてってくださるんですよね？
　そう思って
　お弁当も持ってきませんでした。
　おなかも もうペコペコで。フフッ」

先日、TBSで放送中の『ブラックペアン２』で二宮和也さんと竹内涼真さんの身長の「17センチ差」を演出に利用した部分が話題になったばかりだが。
二宮和也　貫禄の「17センチ高低差」　医療ドラマ主人公は「高身長のセオリー」を逆手 | デイリー新潮 

伊藤沙莉さんと岡田将生さんは「31センチ高低差」で、完全にトラつばの勝利だ（笑）

いや、佐田家のシーンでは、優未と同じ目線で語り尽くした印象があるから、まるで子供のような表情で航一を見上げる寅子がキュートに見えるのだ。

これ、テーブルセットや公園のベンチでは絶対に描けない親密感というか、距離感になっている。

寅子と涼子様の再開は、実にドラマチック…

ちょっぴりコント風のやり取りがあって、「白山浦ビルヂング」の1階の「Tea Room　Lighthouse（＝灯台）」へ。

白山浦は、新潟県新潟市中央区にある実際の町名で「はくさんうら」と読む。

「白山浦ビルヂング」の向かいが「法律事務所」と「理髪店(床屋)」。

朝ドラ『ブギウギ』でヒロイン鈴子の東京の下宿の向かいが「床屋」だったが、サインポールは違うものだった（確認済み）。

そして、店の外に、大型客船風の船の汽笛…

真っ白な衣装をまとった‘涼子様’こと涼子（桜井ユキ）がガラス戸越しに見える。

この辺の “焦らし” は多少露骨だが、連ドラの一つの山場としては、これくらいはやってもらわないと困るレベルだ（笑）

ラストは期待と予想どおりに、再集結していなかった “トラつば・アベンジャーズ” の一員が、ついに… である。

もう、これだけで感無量だ。

あとがき

本当に、フィクションの世界なのに見事なまでに “虚構の中の真実” を描いたと思います。

普通は、これくらいに「きれいにまとめる」をやろうとすると、「まとめすぎる」ものですよ。

でも、まとめすぎると、実際の人生にはある雑味みたいなものまで消えてしまうんですね。

料理でも、敢えてスパイスや隠し味を入れて、複雑な味にすることがあります。

今回も、「納得していない太郎弁護士」「やっと一歩前進した優未」など、ウソをホントに感じさせるパーツが残してありました。

この辺をちゃんとやれるのも、スゴイと思います。

ああ、今回は4時間近くかかってしまった…

さあて、「土曜日版」ではどこを残して削るのか？ 楽しみですね。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】

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第4週『屈み女に反り男？』
16 17 18 19 20 土 
第5週『朝雨は女の腕まくり？』
21 22 23 24 25 土 
第6週『女の一念、岩をも通す?』
26 27 28 29 30 土 
第7週『女の心は猫の目？』
31 32 33 34 35 土 
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第9週『男は度胸、女は愛嬌？』
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納得！「虎に翼」の演出語る「マーベル映画を意識」やはり“トラつば・アベンジャーズ”は正解だった…？ 

第10週『女の知恵は鼻の先？』
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朝ドラ「虎に翼」星航一（岡田将生）のモデルは“初代最高裁長官の長男”三淵乾太郎さん？渋沢栄一との遠いご縁も！”

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拍手コメント返信（2024/7/4）：虎に翼(第69回) ※私は寅子が“ブチ切れ”た理由をこう解釈しました(長文です)

第15週『女房は山の神百石の位？』
71 72 73 74 75 土 

拍手コメント返信（2024/7/10）その2：虎に翼(第73回) ※「直明と花江の寅子への忠告は１年後では遅かったのか？」を考えてみた

朝ドラ「虎に翼」 新潟で優未が「スンッ」と「お利口さんのふり」をやめるのに必要なものは？

第16週『女やもめに花が咲く？』
76 77 78 79 

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