連続テレビ小説「虎に翼」 （第127回・2024/9/24） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
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第127回／最終週(第26週)『虎に翼』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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寅子（伊藤沙莉）は自分が審判を担当した少年たちが暮らしている施設にたびたび差し入れを届けていた。調査官の音羽（円井わん）と寅子はそれぞれ考え方の違いはあるものの、お互いのやり方について率直に話せる間柄になる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4,7,10,11,14,16,19,20,23,24,最終(26)週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3,8,13.18,22,25週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5,6,9,12週
　　　伊集院悠（過去作/ｵｰﾃﾞｨｵﾄﾞﾗﾏ･FMｼｱﾀｰ｢告白の対価｣静岡局制作） 第15週
　　　相澤一樹（過去作/BSﾌﾟﾚﾐｱﾑ:善人長屋 第5話のみ,単発:月食の夜は） 第17週
　　　酒井悠（過去作/兵庫発地域ﾄﾞﾗﾏ｢あったまるﾕｰﾄﾋﾟｱ｣,FMｼｱﾀｰ｢ふたつのせかい｣） 第21週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学 法学部 専任教授）
裁判所考証：荒井史男（元名古屋高裁長官　定年退官）
風俗考証：天野隆子（過去作/ごちそうさん,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
旧字考証：三浦直人（明治大学大学院 文学研究科 史学専攻 日本史学専修）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
医事考証：冨田泰彦（過去作/育休刑事,らんまん.どうする家康）
ジェンダー・セクシュアリティ考証：前川直哉（福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

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奥能登豪雨被害の皆様にお見舞い申しあげます

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

今年元旦の大地震の被災者のために建設された仮設住宅まで川の氾濫で浸水し、二次被害に遭っておられる住民の方々をはじめ。
死者7人、行方不明2人、安否不明4人も公表された、先週末からの能登半島を襲った大雨被害に遭われた皆様へお見舞い申しあげます。

どこをどう解釈したら、"長い間 考えてきた"と見えるの？

私のブログだから、書かせていただくが。

前回の録画を今朝見て、感想を投稿。

その後、２時間後に今回を視聴したから… だと思って受け止めていただきたい。

とにかく、脚本家は、このネタを「書きたい」「盛り込みたい」「映像化したい」らしい。

しかし、その逆に、私は「残り４回でまだ続けるの？」「そろそろ、うんざり」なのだが。

でも、脚本家が “そう” 思うなら。

本人も演出担当（特に、責任者であるチーフの梛川善郎氏）も、次の寅子（伊藤沙莉）が説得力を持っているように描くべきだったのだ。

寅子「それが
　長い間 考えてきた私なりの考え」

都合よく、自分が気に入るように、読んだ脚本を、見た映像を、好意的な脳内補完し、“マイ朝ドラ” として上書きして楽しんでいる妄想好きな人は、ご自由にどうぞ。

ただ、もしも、あなたがそうでないと自認、自覚、自負する立場なら。

「どこをどう解釈したら、“長い間 考えてきた” と見えるの？」となっているはずだ。

そう、これこそが正真正銘の「はて？」で、ある。

もちろん、これは、前回の感想でも言及した、次の寅子のセリフと全く一緒だ。

寅子「蓋をしてきたものと向き合うのは 苦しいわね」

「描いてこなかったこと」を「蓋をしてきた」で “ごまかし” ているだけで。

今回も、「描いてこなかったこと」を「長い間 考えてきた」で “ごまかし” たのだ。

ついに、適切な言葉選びができていないような…

恐らく、もう飽和状態になってしまい、適切な言葉選びができなくなっていたのだと思う。

それが、メインタイトル映像明けの寅子が美雪（片岡凜）に言うセリフだ。

ここ、私だけの特殊な違和感かもしれないから、良かったらよく考えていただければ… と、思う。

寅子「奪われた命は元に戻せない。
　死んだ相手とは
　言葉を交わすことも 触れ合うことも
　何かを共有することも永久にできない」

確かに、だいぶまえの前段としての寅子と美佐江（片岡凜）のやり取りがあった上で。

今回の、美雪とのやり取りもあって… の中の会話だから。

寅子が「奪われた命」というのは、自然ではある。

でも。

この直後に、寅子は「死んだ相手とは… 永久にできない」と念を押しているのだ。

だとすると、ここは「奪われた命」ではなく、「失われた命」「亡くなった命」のほうがしっくりくると思うのだ。

《全ての人間の命の尊さ》を訴える場面としては…

なぜなら、ここの寅子のセリフの真意は、あくまでも「いろんなことが永久にできない」となったのは「生きている自分」であると、言っているのだから。

ここは、何者かによって “奪われた” と表現するよりも。

全ての “失われた” “亡くなった” とするほうが、《全ての人間の命の尊さ》を訴える場面としては、 合致していると思う。

それが、もっと明確に表れるのが、少し後の寅子の激高。

寅子「なぜなら私たちは
　美佐江さんを永遠に失ってしまったから」

寅子も、脚本家も、交通事故死した美佐江のことを「奪われた」でなく、「失われた」と自分で書いているのだ。

だったら、整合性を考えれば、「失われた命は元に戻せない」が最良の選択だったと思うのだ。

ハッキリ言うが、今年１月に妹が急逝した私にとって、「奪われた命」と「失われた命」では雲泥の差以上、ほぼ違う意味になるのだ。

前者には少し何かに恨みがあるような感じがあるが、後者には喪失感や絶望感や虚無感が圧倒的に強い。

だから、ここは… そういうことだ。

最初から"トラつば・アベンジャー"こそが最適解だったかも

寅子にモデルがいるのは理解するが。

ここまで、これを、描くつもりなら。

最初から、穂高（小林薫）を 《新憲法の師》 として。

よね（土居志央梨）と轟（戸塚純貴）らと戦後に「少年法改正」を試行錯誤し続け。

一方で、多岐川（滝藤賢一）を 《愛の裁判所の師》 として。

「社会のなかで弱い立場の人々を支援する」という意味で、例えば梅子（平岩紙）と香淑（ハ・ヨンス）、涼子（桜井ユキ）と玉（羽瀬川なぎ）などと本物の愛の裁判所を目指すだけで良かったのでは？

要するに、私がず～～～っと提唱してきた、妄想映画 『トラつば・アベンジャーズ／ウィメンズ・ファイト』こそが最適解だったと思う。

弱い立場の人、特に女性たちを、様々な脅威から守りたい信念の下、武器(法律)や力(資格や地位)を手に入れ（＝「虎に翼」）、少しでも弱い立場の人たちの役に立ちたいと願い、まい進するだけで良かったと思う。

おっと、終わったことだ。

あとがき

時間経過のやりすぎも原因ですけど、トラちゃんがここ数週間、ずっと “上から” なのが、ホント残念です。

だから、“上から” にする気があったのなら、「寅子が上に行って世の中を変えるサクセスストーリー」にしたら良かったのですよ。

まあ、もう、全部 “タラレバ” ですけど。

全部が全部悪いとは思いませんし、前半の４か月なんて本気で「名作の予感」でした。

やはり、過ぎたるは猶及ばざるが如し…

みっきーの翼（第14回）

8月6日以来の「みっきーの翼」コーナーです（汗）

昨日は、朝４時起きして、愛車で往復９時間かけて、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』へ妻と行ってきました。

今年は、「何事も先延ばしや諦めはやらない！」と妹の死をもってして決めたので。

もちろん、「サザンオールスターズ最後の夏フェス出演」を見届けに、アラ還(あらかん)にして “初フェス参加” してきましたよ。

サザンの大ファンだった妹の遺品のサザングッズを身に着けて聞いた「海」では、ウルっとしちゃいましたけど。

サザンの演奏、歌、存在が、私たち夫婦の「元気に生きなきゃ！」のエネルギー源。

サザン以外の若いアーティストさんたちのパフォーマンスも最高でした。

別の記事で、簡単なライブレポやろうかな？

妄想映画｢ﾄﾗつば･ｱﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ／ｳｨﾒﾝｽﾞ･ﾌｧｲﾄ｣

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう？』
1 2 3 4 5 土 
第2週『女三人寄ればかしましい？』
6 7 8 9 10 土 
第3週『女は三界に家なし？』
11 12 13 14 15 土 

朝ドラ「虎に翼」は、「戦隊モノ」でなく「和製アベンジャーズ」だと本気で思う理由 

第4週『屈み女に反り男？』
16 17 18 19 20 土 
第5週『朝雨は女の腕まくり？』
21 22 23 24 25 土 
第6週『女の一念、岩をも通す?』
26 27 28 29 30 土 
第7週『女の心は猫の目？』
31 32 33 34 35 土 
第8週『女冥利に尽きる？』
36 37 38 39 40 土 
第9週『男は度胸、女は愛嬌？』
41 42 43 44 45 土 

納得！「虎に翼」の演出語る「マーベル映画を意識」やはり“トラつば・アベンジャーズ”は正解だった…？ 

第10週『女の知恵は鼻の先？』
46 47 48 49 50 土 


朝ドラ「虎に翼」花岡（岩田剛典）のモデルは山口良忠さん？正義感を貫いた判事の生き様！ 

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朝ドラ「虎に翼」への質問に回答「轟の、花岡への感情に “恋愛要素” はあったと思いますか？」 

第11週『女子と小人は養い難し？』
51 52 53 54 55 土 
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56 57 58 59 60 土 

午後LIVEニュースーン 午後4時台・「虎に翼」取材担当者がドラマの裏側を語る“第12週の寅子と家裁がやったこと”

第13週『女房は掃きだめから拾え？』
61 62 63 64 65 土 

朝ドラ「虎に翼」星航一（岡田将生）のモデルは“初代最高裁長官の長男”三淵乾太郎さん？渋沢栄一との遠いご縁も！”

第14週『女房百日　馬二十日？』
66 67 68 69 70 土 

拍手コメント返信（2024/7/4）：虎に翼(第69回) ※私は寅子が“ブチ切れ”た理由をこう解釈しました(長文です)

第15週『女房は山の神百石の位？』
71 72 73 74 75 土 

拍手コメント返信（2024/7/10）その2：虎に翼(第73回) ※「直明と花江の寅子への忠告は１年後では遅かったのか？」を考えてみた

朝ドラ「虎に翼」 新潟で優未が「スンッ」と「お利口さんのふり」をやめるのに必要なものは？

第16週『女やもめに花が咲く？』
76 77 78 79 80 土 

第17週『女の情に蛇が住む？』
81 82 83 84 85 土 

第18週『七人の子は生すとも女に心許すな？』
86 87 88 89 90 土 

第19週『悪女の賢者ぶり？』
91 92 93 94 95 土 

朝ドラ「虎に翼」 星紘一(岡田将生)のヘアスタイルの「時代考証がおかしい」の意見にプチ反論

第20週『稼ぎ男に繰り女？』
96 97 98 99 100 土 

第21週『貞女は二夫に見えず？』
101 102 103 104 105 土 

第22週『女房に惚れてお家繁盛？』
106 107 108 109 110 土 

拍手コメント返信（2024/9/3）：虎に翼（第112回） ※本来「原爆裁判」で丁寧に描くべきだったことは…

朝ドラ「虎に翼」で描かれている「原爆裁判」を歴史苦手な管理人の目線でプチ説明します 

第23週『始めは処女の如く、後は脱兎の如し？』
111 112 113 114 115 土 

第24週『女三人あれば身代が潰れる？』
116 117 118 119 120 土 

拍手コメント返信（2024/9/11）：虎に翼（第118回） ※8月に前倒しできなかった理由を妄想してみた 

拍手コメント返信（2024/9/18）：虎に翼(第123回) ※猪爪家と星家をどう描けば良かったのか？の“そもそも論”書きます！ 

第25週『女の知恵は後へまわる？』
121 122 123 124 125 土 

最終週(第26週)『虎に翼』
126 

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感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

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