問題物件 （第1話/初回15分拡大・2025/1/15） 感想

フジテレビ系・水曜22時枠『問題物件』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第1話/初回15分拡大『奇妙な不動産ミステリー!借りたら必ず死ぬ部屋』の感想。

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若宮恵美子（内田理央）は左遷され販売特別室に配属される。初仕事は「借りたら必ず死ぬ部屋」の調査。心霊嫌いの恵美子だが、室長の大島雅弘（宮世琉弥）は心霊マニア。調査中、謎の男・犬頭光太郎（上川隆也）と出会い、共に真相を追う。入居予定者の動画配信者相田英司は調査を拒むが、犬頭は調査続行を決め、さらに深い謎に迫る。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作(小説漫画) ：大倉崇裕「問題物件」、「天使の棲む部屋 問題物件」
脚本：松田裕子（過去作/花咲舞が黙ってない,東京ﾀﾗﾚﾊﾞ娘,正義のｾ） 第1話
　　　原野吉弘（過去作/婚活1000本ﾉｯｸ,まどか26歳､研修医やってます!）
　　　北浦勝大（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,凋落ｹﾞｰﾑ）
演出：紙谷楓（過去作/海月姫,竜の道,しもべえ,わたしのお嫁くん） 第1話
　　　木下高男（過去作/警視庁いきもの係,ﾃﾞｲｼﾞｰ･ﾗｯｸ,ｺﾞｼｯﾌﾟ#彼女が知りたい本当の○○）
　　　宮木正悟（過去作/ﾋﾞﾌﾞﾘｱ古書堂の事件手帖,失恋ｼｮｺﾗﾃｨｴ,刑事ゆがみ）
音楽：森優太、湯浅佳代子、赤坂美和
主題歌：SPYAIR「Buddy」
Ｐ：江花松樹（過去作/ｸﾗｲﾑﾌｧﾐﾘｰ,ﾋﾞﾘｵﾝ×ｽｸｰﾙ）
※敬称略

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"ファンタジー"や"コメディー"でなく、"ミステリー"として

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『2025年1月期/冬ドラマの視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!』の投稿で、期待度「★（5点満点で1点）」の今作が始まった。

公式サイト上のうたい文句は、下記の通りで。

本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー。

EPG情報には “世にも不思議な不動産ミステリー” と記されている。

なぜ、こんな書き出しなのか？

どうやら、作り手の真意は “ファンタジー” でも “コメディー” でもなく、あくまでも “ミステリー” なのか…

と、確認したかったのだ。

もはや、完全に"好みが分かれる作風"に！

見る前から、番宣を含めて、おおよその仕上がり（期待度★）は予想できていた。

メインの脚本担当は、最近作はドラマ『花咲舞が黙ってないシリーズ』、『東京タラレバ娘』、『正義のセ』、『レンアイ漫画家』などを手掛けた松田裕子氏で。

チーフ監督は、ドラマ『海月姫』、『竜の道』、『しもべえ』、『わたしのお嫁くん』を担当した紙谷楓氏。

さらに、プロデューサーは、今作の原作者・大倉崇裕氏の『福家警部補の挨拶』と『警視庁いきもの係』のドラマ化もやっている貸川聡子氏。

この布陣に、内田理央さんがコメディエンヌぶりを発揮させるとなれば。

自然と、あのドラマ…
そう、内容はそこそこだったにもかかわらず、低視聴率のほうが話題になってしまったフジテレビ系の月9ドラマ『海月姫』（フジ/2018）風になるだろうことは。

事実、映像的には、ほぼ『海月姫』や『しもべえ』のノリで…

もはや、完全に “好みが分かれる作風” と言わざるを得ない。

あっ、ちなみに、私はドラマ『海月姫』を大いに評価しています…

犬頭と若宮のやり取りがクドいし、内容もほぼ無いし…(困)

さくっと、まとめよう。

個人的には “人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー” としては、そんなに悪いとは思わないし。

特に、不動産ミステリーのネタとしては、少々時代が古い感じがなくもないが、それでも「なるほどね」のレベルではある。

ただ、如何せん、主人公の犬頭光太郎（上川隆也）と、ヒロインである若宮恵美子（内田理央）のやり取りの癖が強すぎる！

まだ、二人のコミュニケーションの多くが “キャラクター表現” であるなら理解はできる。

しかし、その中身のほとんどが “雰囲気づくり” のための　〈他愛もなく、中味のない話〉　なのが残念だ。

あそこまで連発されると、今作らしさや、キャラ特性を超えて、しつこく感じてしまった。

シリアスもコミカルも得意な俳優の演出こそさじ加減が必要

この作風に似た演出をやるのが、今作に出演されている本多力さんも活躍されたドラマ『浦安鉄筋家族』（テレ東/2020）のチーフ監督、瑠東東一郎氏だ。

名前は知らなくても、『極主夫道』（読売/2020）、『古見さんは、コミュ症です。』（NHK/2021）、『魔法のリノベ』（関西/2022）、『ビリオン×スクール』（フジ/2024）と知れば、「なるほどね」となるのでは？

やはり、シリアスもコミカルも自在にできてしまう俳優を揃えたときこそ “さじ加減” が必要なのではないだろうか。

もっと、塩梅次第では誰もが笑えるような面白みとなり、必要な要素になっただろうに。

結論部分だけでも満足できてしまうということは、無用の長物ってこと。

サブの演出担当である、木下高男氏、宮木正悟氏がベテランだから、演出家が交代すれば、多少の軌道修正を感じることはできるかもしれないが。

ディレクターの交代を待つ意味や価値や、何よりも私の辛抱ができるかどうかこそ最大の “ミステリー” かも？（笑）

あとがき

〈犬の化身〉　なんて、ちょっと『デカワンコ』を彷彿させて面白いですし。

不動産問題を取り上げるのも、面白いです。

それこそ、テレビドラマでしか “あり得ない” は、前作『全領域異常解決室』が話題になったように、やり方次第でウケると思います。

もう少し、しつこさを薄め、無駄を削いだら変わるかも？？？

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相棒 season23 （第11話・2025/1/15） 感想

テレビ朝日系・『相棒 season23』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、LINE、YouTube

第11話『33人の亀山薫』の感想。

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伊丹（川原和久）が特命係に現れ、右京（水谷豊）に「亀山薫が殺されました…」と伝える。現場で判明したのは、殺されたのは特命係の薫（寺脇康文）ではなく、同姓同名の貿易会社社員だった。
その日、特命係の薫は『亀山薫の会』という同姓同名の集まりに参加しており、殺された亀山は会の代表、薫は総帥を務めていた。会合には計33人の亀山薫が集まっていたが、捜査の結果、犯行後に非常階段から遺体が遺棄されたことが判明。容疑者は残る32人の“亀山薫”に絞られた。
---上記のあらすじは、当ブロブのオリジナル---

●脚本：川﨑龍太／演出：橋本一 （敬称略）

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亀山薫が殺されました…」「亀山薫の会」は悪くないが…

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「亀山薫が殺されました…」と、センセーショナルな幕開け…　か～ら～の～ぉ。

「亀山薫の会」や「総帥」のアイデア自体は、決して悪くない。

やや “必死にひねり出した感” は漂うが、努力は買える。

ただ、その創意工夫も、仕掛けが分かってしまえばどうってことのないことであり。

話が進めば進むほどに「別に『亀山薫の会』の必要、なくね？」となる展開に。

新潟県出身の亀山薫（寺脇康文）にちなんで「新潟県人会」や「新潟県立阿賀野東高等学校同窓会」でも…

野球でスポーツ推薦入学した「城東大学法学部の同窓会」でも成立したのでは？

「亀山薫」が連呼されるだけで、特筆すべきことがない…

また、これを言ったら元も子もないが。

「亀山薫の会」を構成している俳優陣を見れば、キーパーソンが…

「そろり、そろり」で有名となった狂言師・和泉元彌氏の夫人、羽野晶紀さん演じる “役所の亀山薫” であることは、一定の年齢層以上なら一目で分かったはずだ。

だからというわけではないが、内容はほぼ出オチであり、展開もほぼ想定内であるし。

刑事ドラマとしても、『相棒』というよりは、『杉下右京の事件簿』で。

劇中で「亀山薫」が連呼されるだけで、特筆すべきことがなく、あまり面白みを感じなかった。

あとがき

脚本家とプロデューサーが「亀山薫の同姓同名でネタつくろう！」と思いついた時点で、これくらいの作品しかできないと思います。

やはり、もう一捻り、いや、二つは捻っていただかないと…　ね。

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 

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連続テレビ小説「おむすび」 （第73回・2025/1/15） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第73回／第15週『これがうちの生きる道』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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テレビで東日本大震災が発生したことを知る結（橋本環奈）たち。歩（仲里依紗）は被災の映像を見て呼吸が荒くなり、そばにいたチャンミカ（松井玲奈）が肩を抱いて寄り添う。ちょうど実家にいた結は愛子（麻生久美子）、聖人（北村有起哉）と歩を心配するが、晩になって歩はなんとか家に帰ってくる。結は歩に、自分に何かできることがないか相談する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：根本ノンジ（過去作/正直不動産ｼﾘｰｽﾞ,相棒ｼﾘｰｽﾞ,ﾌﾙｰﾂ宅配便,ﾊｺﾂﾞﾒ）
演出：野田雄介（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,ﾏｯｻﾝ,六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,舞いあがれ!） 第1,3,7,13週
　　　小野見知（過去作/ﾏﾁ工場のｵﾝﾅ,ﾄｸｻﾂｶﾞｶﾞｶﾞ,転･ｺｳ･生） 第4,6,10週
　　　松木健祐（過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!） 第2,5週
　　　盆子原誠（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,ごちそうさん,おちょやん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ） 第8,12週
　　　大野陽平（過去作/｢ちむどんどん｣第9週のみ,｢舞いあがれ!｣第25週のみ） 第9,11週
　　　原田氷詩（過去作/｢おちょやん｣ 第17週のみ,｢舞いあがれ!｣第16週のみ） 第14週
　　　工藤隆史（過去作/｢舞いあがれ!｣第20週のみ） 第15週
音楽：堤博明（隣の家族は青く見える,ﾍﾞﾋﾞｰｼｯﾀｰ･ｷﾞﾝ!）
主題歌：B'z「イルミネーション」
語り(本編)：リリー・フランキー（過去作/｢なつぞら｣本編語り）
語り(土曜日版)：高瀬耕造ｱﾅｳﾝｻｰ（過去作/｢ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ｣本編語り）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
制作統括：宇佐川隆史宇（過去作/岸辺露伴は動かないｼﾘｰｽﾞ,正直不動産ｼﾘｰｽﾞ）
　　　真鍋斎（過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男）
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動

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あれだけ、傷心旅行から結婚までを異様に盛り込んだ割に？

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満（投稿時）になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。

ということで、「一つだけお願いがあります。朝ドラ『おむすび』のことは嫌いでも、管理人・みっきーのことも、当ブログも感想も “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます！
※しばらくテンプレです…

様々な立場の仕事の人や、いろいろな価値観の人がいるんだなぁと再確認したのが、下記のネット記事だ。

「出産シーンすっ飛ばすのは画期的！」「（そもそも）出産シーンってそんなに見たい？ 主人公が痛みに耐えている顔が楽しいの？」「実際の出産は阿鼻叫喚。ドラマや映画ではメルヘン改変されてるし、わざわざ描く必要はあるのか」などと感想を発信。自身の出産体験と重ね合わせて語るユーザーも少なくなく、女性視聴者を中心に好意的な“評価”が数多く見られました。
　また、妊娠中の重症悪阻（おそ、つわり）を取り上げたことについても「妊娠出産をおとぎ話にせずリアルに描こうとしていた」などと好評のようでした。

朝ドラ『おむすび』妊婦＆出産シーン "全カット" がSNSトレンド入り…　視聴者が下した評価とは？ | LASISA（らしさ・ラシサ） 

別に、「腎盂腎炎」と「重症妊娠悪阻」という二大疾病設定をやったのを、今さらどうこう言うつもりはないし。

妊婦姿や出産シーンがなかったことなんて、どうでもいいことだ。

しかし、前々回と前回の表現に対して私が言いたいことがある。

それは、そもそも論《その1》として。
　※青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
　※茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ

あれだけ、翔也（佐野勇斗）の肩の故障を発端にして。

糸島への傷心旅行か～ら～の～ぉプロポーズをやって。

1月1日から米田家と四ツ木家の家族会議か～ら～の～ぉお雑煮の作りっこをやって。

貯金だ、スーツと革靴で20キロ走法だ、賃貸物件探しだ…　とまでやり。

どさくさに紛れて姉の歩（仲里依紗）まで晴れ着を着て、結（橋本環奈）の両親への感謝の言葉までやって。

結婚を描いたのは、紛れもない…　今作であり、脚本家であり、演出家で、制作統括なのだ。

なぜ、流れの続きである“その後”を描かないのか！

なのに、なのに、もうひとつ、なのに。

新婚生活の描写は数カットで終了し、妊婦と出産無しで、出産後…　である。

昨夜、録画を見たベテラン助産師の妻が「赤ちゃん、結構大きいけど、いま何か月の設定？」と（失笑）

繰り返すが。

イケメン俳優の新婚生活も、橋本環奈さんの妊婦姿を見たいわけではないし、「朝ドラに出産シーンは絶対に必要だ！」なんて微塵も思わない。）

しかし、あれほどに「起点を傷心旅行、通過点を逆プロポーズ、ゴールを結婚」と、 “とびとび” に物語を紡ぐことしかできない今作が、珍しく “流れ” を構築して描いたのに。

なぜ、流れの続きである “その後” を描かないのか！

平成ギャルにこだわったのに、平成の結婚出産は削除って？

この『おむすび』は以前から、（褒められることではありませんが）下記のことを踏襲してきた。

これまでの描写と 〈全く “むすび” つかない〇〇（お好きな単語を入れてください）〉だ。

この展開に合わせるなら…

結婚するまでの描写と 〈全く “むすび” つかない新婚生活と妊娠と出産〉　だ。

こんなことなら、 そもそも論《その2》として、 結が結婚する設定は必要なかったのでは？

だって、今作は、これまた異様なくらいに “平成” にこだわってきたのだ。

だったら、妊娠中の妻への気遣いや、立ち合い出産、育休とイクメンなどを盛り込んでこそ、まともな “平成青春グラフィティ” として成立するのでは？

まあ、出産が終わった時点で、翔也の存在がほぼ皆無な時点で、どうしようもないのだが（失笑）

結の「管理栄養士になりたい！」は、早くも封印？

ついでに、もう一つ、「盛り込んだなら、責任をもって “その後” を描け！」をやってみる。

それは、これまた、あれだけ先週から今週にかけて強調しまくった “栄養士” と “管理栄養士” のくだりだ。

ここまで、跡形もなく描かないなら、どうして盛り込んだ？

もちろん、藤原紀香さんを新年早々の客寄せパンダに利用しただけ…　だろう。

しかし、妊婦も出産も描かず、それ以前に管理栄養士という資格や職業を雑に描いたことで、違和感しか生まれなかった。

そういうこと。

結局、2024年から年をまたいで描いたことの、ほぼ全てが無駄であり、異様でしかなかったのだ。

地震に気付くのが美佐江だけなのは不自然すぎやしないか！

午後の仕事に支障が出そうなので、巻き気味にいこう。

前回で、不自然に思ったのだが、今回のアバンタイトルではしれ～っと削除されていた場面。

それが、最初に地震の揺れに気付いたのが、さくら通り商店街で夫婦でパン屋を営む佐久間美佐江（キムラ緑子）の一人だけという雑な脚本と、それに気づかず演出して映像化した部分だ。

そう、 そもそも論《その3》として、 あのキャラクターたちの中で、地震に気付くのが美佐江だけなのは、不自然すぎやしないか！

それこそ、先日の屋外の炊き出し練習中だとか、乗り物で移動中、近所で建設工事でもやっているなら、気づかぬこともあろう。

しかし、大人たちが大事に大切に守ってあげなきゃいけない “赤ちゃん” が目の前にいるのに？

えっ、赤ちゃんの可愛らしさに集中して気づかない？

あの～ぉ、 そもそも論《その4》として、 あのキャラクターたちの全員が “阪神・淡路大震災の被災者” で、計り知れない “トラウマ” から抜け出した人たちである…　と、描いたのは今作では？

その “地震へのトラウマ” を、また利用して客寄せしようとして今回も盛り込んだのでは？

だったら、せめて、反射神経が良いであろう美佐江の娘、‘なっちゃん’こと菜摘（田畑志真）や。

靴屋の渡辺孝雄（緒形直人）と、散々 “地震へのトラウマ” でやり合った立ってるだけの結の父・聖人（北村有起哉）くらいは気づいても罰は当たらない）と思うが。

"プロ"として、素人が気づく違和感は払しょくすべきでは？

結局、脚本も演出も制作統括も、震災ネタで客寄せし、お涙頂戴に持ち込んで、「今作は、阪神・淡路大震災の被災者に寄り添う朝ドラを放送してます」と声高々に言いたいだけなのだ。

それならそれで、せめて “プロ” として、素人が気づくレベルの違和感は払しょくすべきでは？

まあ、それができていれば、そもそも論《その5》として、私も「浅ドラ」「とびとび」なんてアイキャッチ画像を再作する必要なんてないのだが（汗）

ちなみに、下記のリンクによれば、同時の神戸周辺の震度は「2」とある。
地震情報 2011年03月11日 14時46分頃発生 最大震度：7 震源地：三陸沖 - 日本気象協会 tenki.jp 

震度2であれば、普通に静か場所で立っていれば、半数の人は気づくと思う。
出展：震度 階級 人の体感・行動 屋内の状況｜神奈川県相模原市 

結が、真っ先に佳純を心配しない"設定"でいいの？

もはや、どうでもいいことだが。

今作は、結自身が “地震が起きた瞬間の記憶はほとんどなかった” と描いた割に。

いつも間にか、結も避難所での炊き出しのおむすび由来で、トラウマもどきがあるとすり替えた。

もう、すり替えたことは責めてもしょうがないからやらないが。

トラウマもどきがある設定となった結なら、地震を知ったその瞬間に、娘はともかく、神戸栄養士専門学校時代の同級生である‘カスミン’こと湯上佳純（平祐奈）が就職で‘東京在住’であることに気をもめるべきでは？

まあ、それ以前に、メールで宮城出張を知っている時点で、人々も健康を守ると息巻く栄養士がどうかと思うが。

いいや、そもそも論《その6》として、東日本大震災発生から1か月で、佳純は東京から神戸に？

ちなみに、千葉県北西部では地震発生時「震度5強」で、2週間程度の計画停電があり、発生後1か月でも近隣の公園なのでは放射能除染が行われており、関西方面へ旅行なんて雰囲気はなかったが。

あとがき

いい機会だから、書きます。

描くこと、盛り込むこと、話題づくり、客寄せのために、今作の脚本家と制作統括は、また “震災” と “トラウマ” を盛り込んだわけですが、ハッキリ言ってうんざりですし、不愉快です。

【NHK朝ドラ公式】連続テレビ小説「おむすび」。ドラマ主演は橋本環奈。平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進みます！

これ↑ のどこに、“震災” と “トラウマ” が必要ですか？

先ほど、TBS系・火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます！』の感想にも書きました。

　●ドラマとは、人間を描くこと。
　●ドラマとは、人間そのものを描くこと。
　●ドラマとは、人間の本質を描くこと。

簡単に言えば、物語（設定や流れ）も登場人物像も、「人間とは何であるのか！」を視聴者や観客に提示する材料でしかないのです。

なのに、今作は、主人公である　〈人間・米田結〉　を描きません。

盛り込んだ要素の　〈その後〉　も描きません。

描くことは、〈主人公以外のキャラクターの体験談〉　ばかり。

たまに、〈結の物語〉　を描いても、ほぼいつも尻切れトンボか、すり替え。

まあ、あと1か月半もしたら「無事に撮影終了しました」でしょうけど。

※文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
博多弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる 

『おむすび』を召し上がった後の　≪お口直し≫　に下記の感想をおすすめ！
朝ドラ「カーネーション」全151回分の感想リンク 
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」全112回分の感想リンク 

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※上記のスタッフ表の続き

主人公のモデルの1人：松丸奨
　　　※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
　　　（過去作/｢Chef~三ッ星の給食~｣給食監修指導）
　　　※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
　　　ﾈﾀ元：松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日) 
タイトルロゴ制作：大島慶一郎（Keiichiro Oshima ）
タイトル映像：田向潤（過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV）
イラスト：サンレモ（ILLUSTRATOR サンレモ ）
振付：TAKAHIRO（欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風）
栄養学考証：中村丁次（神奈川県立保健福祉大学教員）
福岡ことは指導：坪内陽子（元MRT宮崎放送ｱﾅｳﾝｻｰ）
栃木ことは指：猪瀬光博（栃木県出身の俳優）
神戸ことは指導：辻葉子（兵庫県出身の俳優）
ギャルことば指導：Rumi（美容･ｷﾞｬﾙ評論家,今作ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ指導）
医事指導：矢木崇善（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,舞いあがれ!,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,）
料理指導：広里貴子（過去作/ごちそうさん,まんぷく,ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,舞いあがれ!,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
書道指導：津吾井香奈（｢書道ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽ甲子園｣指導など）
農業指導：德安出雲
理容指導：宮城丈二（兵庫県理容組合理事長）
警察指導：板東正敏子（過去作/まんぷく,ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
美術：西村薫（過去作/ﾄｸｻﾂｶﾞｶﾞｶﾞ,ﾊﾑﾗｱｷﾗ,舞いあがれ!）
技術・増田徹
音響効果：林恵太郎
助監督：藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
　　　小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
　　　竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー：南野彩子（NHK BSﾄﾞﾗﾏ｢ﾊﾟｰｾﾝﾄ｣ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ）
リサーチ：有川奈々絵（NPO法人 かごしまﾌｨﾙﾑｵﾌｨｽ）
撮影：竹内北斗（過去作/ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
　　　源拓哉（過去作/ｶﾑｶﾑｴﾌﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ）
照明：岡元昌弘（過去作/軍師官兵衛）
　　　橋村祐哉（過去作/べっぴんさんSP｢恋する百貨店｣）
音声： 渡辺暁雄
映像技術：山下健
カラーグレーティング：中井高人
VFX ：佐久間正泰
美術進行：鴫原広起
装置：内田健
裝飾：野崎次郎
衣装：早藤博
メイク：西口富美子
制作：原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー：菅原弘（過去作/天国にいちばん近い島,二代目はｸﾘｽﾁｬﾝ,ぼくらの七日間戦争）
※敬称略

---

【これまでの感想】

第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5 土

拍手コメント返信（2024/10/2）：「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある 

拍手コメント返信（2024/10/3）：「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新) 

朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!? 

第2週『ギャルって何なん？』
6 7 8 9 10 土

第3週『夢って何なん？』
11 12 13 14 15 土

第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19 20 土

朝ドラ「おむすび」：提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ！でも,その前にやることがあると思う 

第5週『あの日のこと』
21 22 23 24 25 土

NHK連続テレビ小説「おむすび」：朝ドラが“リアルな大災害”を扱うたびに思うこと 

第6週『うち、ギャル、やめるけん』
26 27 28 29 30 土

第7週『おむすび、恋をする』
31 32 33 34 35 土

第8週『さよなら糸島　ただいま神戸』
36 37 38 39 40 土

第9週『支えるって何なん？』
41 42 43 44 45 土

朝ドラ「おむすび」第9週「支えるって何なん？」で見えた、新たな致命傷を胸熱で解説！ 

第10週『人それぞれでよか』
46 47 48 49 50 土

第11週『就職って何なん？』
51 52 53 54 55 土

第12週『働くって何なん？』
56 57 58 59 60 土

第13週『幸せって何なん？』
61 62 63 64 65 土

連続テレビ小説「おむすび」 （総集編　前編・2024/12/29） 感想 ※本編の印象を味変させすぎ！ 

第14週『結婚って何なん？』
66 67 68 69 70 土

第15週『これがうちの生きる道』
71 72 

×

NHKドラマ10「東京サラダボウル」 （第2話〈全9回〉・2025/1/14） 感想

NHK・ドラマ10『東京サラダボウル』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)

第2話〈全9回〉『始末書とネームタグ』の感想。

なお、原作(漫画)となった黒丸『東京サラダボウルー国際捜査事件簿ー』は未読。

---

自転車のバッテリー窃盗でスリランカ人の取り調べを行う鴻田麻里（奈緒）。かたや東新宿署・国際捜査係の飯山係長、杓野巡査部長らと有木野了（松田龍平）は、桁違いの大きな多国籍外国人窃盗の摘発を通じ、中核にいる日本人の元暴力団員・安藤の居場所を探し始める。バッテリー窃盗を持ちかけた人間を探す鴻田は、素性を知らぬまま偶然にも安藤本人に辿り着いてしまう。ピンチに陥った鴻田のもとへ、有木野が駆け出していく。
------上記のあらすじは、公式サイトより引用------

---

原作(漫画)：黒丸『東京サラダボウルー国際捜査事件簿ー』
脚本：金沢知樹（過去作/半沢直樹2022,Get Ready!,からかい上手の高木さん）
演出：津田温子（過去作/龍馬伝,西郷どん,いだてん,らんまん） 第1,2話
　　　川井隼人（過去作/映画｢ﾄﾞﾗｲﾌﾞ･ﾏｲ･ｶｰ｣,映画｢熱のあとに｣助監督）
　　　水元泰嗣（過去作/映画｢大きな古時計｣,映画｢告白｣助監督）
音楽：王舟（過去作/ｺﾀｷ兄弟と四苦八苦,阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし）
メインテーマ曲：Balming Tiger「Wash Away」
メインビジュアル／デザイン：大島依提亜
メインビジュアル／スチール撮影：垂水佳菜
制作統括：家冨未央（過去作/拾われた男,お別れﾎｽﾋﾟﾀﾙ）
　　　磯智明（過去作/燕は戻ってこない,おいち不思議がたり）
Ｐ：家冨未央（過去作/映画｢熱のあとに｣,映画｢傲慢と善良｣）
※敬称略

まずは、次回の第3話も様子見してみよう！

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今期、「2025年1月期／冬ドラマ」は、今のところ、新作9作品中で期待できそうなのが、フジテレビ系・月9枠『119エマージェンシーコール』と、今作だけという、冬だけにお寒い状況だ（もちろん、私の肌感覚です）。

前回の感想にも書いた通り、今回で継続視聴をするか判断することになる。

結論から言うと。

　●首の皮一枚でつながった
　●危機一髪
　●九死に一生を得る

黒須「いるんだよな～　四字熟語とか
　ことわざを多用しがちな刑事」

劇中で、英語通訳人・黒須雄介（関口メンディー）がベトナム語の通訳人・今井もみじ（武田玲奈）に、東新宿署国際捜査係の人情にアツく四字熟語が好きの統括係長・飯山修（皆川猿時）の取り調べの苦労を語るセリフだ。

もちろん、私は刑事ではないが、四字熟語もことわざも多用しがちなブロガーだ（笑）

〈単純な国際捜査事件あるあるドラマ〉ではなさそう…

話を戻そう。

なぜ、もう少し見続けようと思ったのか？

それは、今作が、表明通りの　〈奈緒と松田龍平のダブル主演ドラマ〉　に見えたから…　であり。

〈単純な国際捜査事件あるあるドラマ〉　ではなさそうに見えたから…　だ。

やはり、ダブル主演で、バディものであるなら、両者の違いを際立たせつつ、協力し合う姿も描きつつ。

同時間帯に放送されたTBS系・火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます！』のような “あるあるエピソードの映像化” で終わってほしくないのだ。

そう思わせる展開や構成、映像での見せ方（way of showing）と魅せ方（how to fascinate）のこだわりを感じたからなのだ。

今作の脚本や演出の視点は「事件」ではなく…

まだ見てない人もいるだろうから、内容の詳細には触れないが。

今作は、前回が　〈鴻田麻里の紹介編〉　とするなら。

今回は　〈有木野了の紹介編〉　だ。

ただ、今回の雰囲気から察すると、有木野には今作における “重要な縦軸” が内包されており。

一方の鴻田には、 連ドラによくある “トラウマ設定” があり。

その二つの要素が、うまいことシンクロしてくれば面白くなりそうな気配を感じたのだ。

また、内容そのものも、毎回単発的な　〈単純な国際捜査事件あるあるドラマ〉　ではなく。

むしろ、下記の今作のキャッチコピーを具現化する作品に感じたのだ。

“一つの言葉”への理解が、“誰かの人生”への理解に繋がれるかもしれない…。

そして、鴻田は外国人居住者らの暮らしや人生に真正面から向き合い。

有木野は “逐次通訳” の目線で外国人居住者らの葛藤に迫っていく。

「刑事もの」だから、「事件」を扱っているのは間違いない。

しかし、今作の脚本や演出の視点は「事件」ではなく、令和の日本における「事象」「事案」「事例」に見えた。

こうなってくると、今作の原作（漫画は未読です）者である黒丸氏が劇画を担当した夏原武氏原案の『クロサギ』に通じる、社会派作品のテイストに期待したいと思うのだ。

あとがき

ほぼ、次々登場する国際色豊かな “食” が本編に無関係なのが気になりますけど（笑）

イベントディレクターという仕事柄、国際会議や外国人ゲストを招待したパーティーも手掛けさせていただきます。

その際に、何気に重要なのが「逐次通訳者を誰に依頼するか？」なんですね。

逐次通訳者の技術次第で、スピーカー（話し手）の気分や満足度、オーディエンス（聞き手）の理解度が全く変わるので。

次回も、様子見します…

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます! 東京サラダボウル　ー国際捜査事件簿ー 黒丸(著) 講談社 2021-11-22 ￥792(記事投稿時)  Amazonで購入  楽天市場で購入

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【これまでの感想】
第1話 

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感想の趣旨について

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まどか26歳、研修医やってます！ （第1話・2025/1/14） 感想

TBS系・火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます！』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第1話『研修医はお客様?!イマドキ研修医の第一歩』の感想。

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研修医1年目の若月まどか（芳根京子）は、清桜総合病院で勤務を開始。初日にコードブルー現場を目撃し感動するが、研修生活では“9時5時”“ノーハラスメント”の待遇に違和感を覚える。同期の尾崎千冬（髙橋ひかる）、五十嵐翔（大西流星）らと“スーパーローテーション”で各科を回り、外科では指導医・菅野尊（鈴木伸之）のもと厳しい現実と向き合う。ある日、入院患者・湯川茜（田中真弓）の腰痛を菅野に相談するも軽視され、その後思わぬ事態に発展する。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作(小説)：水谷緑「まどか26歳、研修医やってます！」「あたふた研修医やってます。」「離島で研修医やってきました。」
脚本：前川洋一（過去作/ﾗｽﾄﾁｬﾝｽ再生請負人,麒麟がくる） 第1話
　　　船橋勧（過去作/警視庁ｾﾞﾛ係~生活安全課なんでも相談室ｼﾘｰｽﾞ）
　　　松井香奈（過去作/みをつくし料理帖）
　　　村野玲子（過去作/ﾃﾚﾋﾞﾄﾞﾗﾏ不明）
　　　原野吉弘（過去作/婚活1000本ﾉｯｸ,問題物件）
演出：井村太一（過去作/ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ 第5話のみ,不適切にもほどがある! 第8話のみ,西園寺さんは家事をしない 第6話のみ）  第1話
　　　山本剛義（過去作/凪のお暇,ｺｳﾉﾄﾞﾘ2,最愛,石子と羽男,Get Ready!）
　　　大内舞子（過去作/TOKYO MER,ｱﾄﾑの童,王様に捧ぐ薬指,ﾌｪﾙﾏーの料理
音楽：伊賀拓郎（過去作/六畳間のﾋﾟｱﾉﾏﾝ,Maybe 恋が聴こえる）
主題歌：星野源「Eureka」
※敬称略

せっかく作った書式がもったいないので、投稿してみる(笑)

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今期は、すでに…

『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』『フォレスト』『ホットスポット』『家政夫のミタゾノ 第7シーズン』は、第1話から感想は投稿しない前提で見ていて。

『プライベートバンカー』『日本一の最低男 ※ 私の家族はニセモノだった』は、投稿する前提で感想用の投稿フォーマットまで用意したにもかかわらず、全く投稿する気力に達せず撃沈。

先週から始まった『東京サラダボウル』はあと一息ので、昨夜の第2話次第で（現状、未鑑賞）。

『119エマージェンシーコール』は、次回次第で様子見状態。

そんな、私にとっての大不作続きの「2025年1月期／冬ドラマ」ゆえに、この『まどか26歳、研修医やってます！』も投稿フォーマットまで用意した。

前置きが長くなったが、せっかく作った書式がもったいないので、投稿してみる（笑）

TBS｢火曜ドラマ｣枠はアラ還のおじさんは相手にしていない!

そもそも、TBS系「火曜ドラマ」枠は、相性がよろしくない。

全話コンプリートしたのは、橋本環奈さん主演の『王様に捧ぐ薬指』（TBS/2023春）が最後。

それ以降、6作連続（1年半）は全作を第1話で、私が撃沈されている（苦笑）

その理由は簡単で。

NHK総合が、2022年度から “真面目路線が多めの” 「ドラマ10」を火曜日に復帰させたため。

同時間帯のTBS系「火曜ドラマ」枠は、個人視聴率獲得重視となり。

視聴者のメインターゲットを、10代～40代の現役学生や現役社会人、仕事も恋も悩み多き “女性層” に絞り込んだ企画（番組）に振り切ったのだ。

そう、アラ還（アラウンド還暦=60歳前後の世代のこと）のおじさんは、そもそも相手にされていないのだ（涙）

だから、第1話でリタイアして、当然のことなのだ。

｢ありきたりな研修医あるある｣の映像化は"ドラマ"ではない

さて、愚痴はこれくらいにして…　と。

私は、どんなテレビドラマや映画でも、次のことを主張している。

　●ドラマとは、人間を描くこと。
　●ドラマとは、人間そのものを描くこと。
　●ドラマとは、人間の本質を描くこと。

詳細な解説は、今作ではやらないが。

簡単に申せば、物語（設定や流れ）も登場人物像も、「人間とは何であるのか！」を視聴者や観客に提示する材料でしかないってこと。

その意味で、今作は、1ミリも “ドラマ” と認めることはできないのだ。

なぜなら、今作が視聴者に映像化して提示しているのは、あくまでも「ありきたりな研修医あるある」だからだ。

4コマ漫画的に「ありきたりな研修医あるある」を連続放送しているだけで、そこから「人間とは何であるのか！」なんて、微塵も感じ取れない。

それこそ、『東京サラダボウル』や『119エマージェンシーコール』だって、低いレベルではあるが「人間とは何であるのか！」に踏み込んではいるのだ。

だから、ドラマの感想を書くのが目的の私には、今作の感想を投稿する “ドラマ” がないのだ。

特に緩急もなく、目新しい事件も起こらず…終了

それでも、せっかく読みに来てくださった読者様のために、できるだけいつものテイストで書いてみる。

まず、全編が「ありきたりな研修医あるある」であるのは、もう言及しない。

でも、これまたTBS系「火曜ドラマ」枠の得意芸が、足を引っ張っていると言わざるを得ない。

それが、ありえないくらいに “主人公の公私” を盛り込む構成だ。

別に、全否定するつもりはなくて、あくまでも、私は苦手ってことと理解していただきたい。

“主人公の公私” をてんこ盛りにすることで、主人公に感情移入させる作戦だ。

でもそれは、主人公には共感できたとしても、物語や内容に共感するのとは全く別物だ。

しかし今作は、徹底的にと言いたいくらいに “主人公の公私” を盛り込むから、結果的に　〈ただの日時上描写〉　で終わってしまうのだ。

特に緩急もなく、目新しい事件も起こらず…　だ。

「誰にも予想できない運命的な出会い」が、今作にはない！

ここで、言いたいのは。

●ドラマとは、主人公の “日常” が突然に “非日常” となって始まる冒険活劇。

これも、あえて解説はやらないが。

あなたが大好きなドラマ、恋愛ドラマ、刑事ドラマ、医療ドラマ、何でもいいから思い出してほしい。

恐らく、普通に日常を過ごしていた主人公に非日常が訪れて、それをきっかけに主人公に紆余曲折が訪れ、進むべき道を模索しつつ前進する物語になっていると思うのだ。

しかし、今作にはその大事な “非日常” が発生すらしていないってことなのだ。

ちなみに、ここでの “非日常” とは、劇中のトラブルや騒動のようなものでない。

その後の人生を変えてしまうような大きな出来事のこと。

それこそ、「誰にも予想できない運命的な出会い」みたいなものが、今作にはないのだ。

あとがき

「ありきたりな研修医あるある」だし、「ときは令和」だし、のんびりムードなんでしょうね。

一緒に見ていた昭和時代から看護師を続けている妻は、「令和の設定でも、暢気すぎるよ」だそう（苦笑）

まあ、この脚本家陣と演出家に期待するほうが… 口ﾁｬｯｸ

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