NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『あんぱん』
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第20回/第4週『なにをして生きるのか』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこに、のぶと草吉(阿部サダヲ)があんぱんを届けに来る。朝田家はうれしいときもしんどいときもあんぱんを食べると話すのぶに、登美子(松嶋菜々子)が…。翌朝、御免与町を去ろうとする登美子を追いかける嵩。そして、草吉に自分は何のために生まれて来たのかと尋ねた嵩は、その夜、家に帰らず…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/花子とアン,ドクターXシリーズ,ザ・トラベルナースシリーズ)
脚本協力:山岡真介(過去作/中園ミホ氏と共同脚本→万博の太陽,ザ・トラベルナース[2]) 第2~4週
演出:柳川強(過去作/オードリー,花子とアン,やさしい猫) 第1,3週
橋爪紳一朗(過去作/花子とアン,エール,カムカムエヴリバディ) 第2,4週
野口雄大(過去作/エール,恋せぬふたり,どうする家康)
佐原裕貴(過去作/スカーレット,おちょやん,あなたのブツが、ここに)
尾崎達哉(過去作/3000万)
音楽:井筒昭雄(過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-)
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版):林田理沙アナウンサー(現「サタデーウオッチ9」メインキャスター)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
制作統括:倉崎憲(過去作/おかえりモネ,ここは今から倫理です。,やさしい猫)
P:中村周祐(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
舩田遼介(過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋)
川口俊介(過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ)
美術・ロゴデザイン:伊達美貴子(過去作/まんぷく,青天を衝け)
技術:久野裕大(過去作/どうする家康,3000万)
音響効果:畑奈穂子(過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり)
撮影:山口卓夫(過去作/青天を衝け,17才の帝国)
照明:斎藤知久(過去作/いよっ!弁慶)
音声:北原悠介(過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~)
音楽録音:高橋清孝(過去作/火の鳥2024アニメ)
映像技術:吉永勇(過去作/なつぞら,虎に翼)
カラーグレーディング:松﨑梨絵(過去作/なつぞら,おかえりモネ)
VFX:田中貴志(過去作/劇場版トリリオンゲーム)
助監督:伊藤嘉文(過去作/ももさんと7人のパパゲーノ)
制作担当:征矢吉裕(過去作/ひよっこ)
特殊造形:江川悦子(過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら)
編集:松屋周平(過去作/鎌倉殿の13人,3000万)
記録:武田朝子(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
特殊メイク:松岡象一郎(過去作/映画「ヘルタースケルター」「トリハダ」)
美術進行:高橋秀樹(過去作/篤姫)
装置:田村英一郎
装飾:神戸信次(過去作/【推しの子】-The Final Act-)
衣装:澤谷良(過去作/花子とアン,なつぞら,エール)
メイク:田畑千奈味(過去作/ひよっこ,青天を衝け)
かつら:秋庭優一(過去作/桶狭間)
時代考証:天野隆子(過去作/ゲゲゲの女房,花子とアン,スカーレット)
風俗考証:刑部芳則(過去作/エール,ブギウキ,虎に翼)
土佐ことば指導:西村雄正(過去作/らんまん)
所作指導:藤間貴雅(過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ)
製パン指導:竹谷光司(Bakery&Cafeつむぎ@千葉県佐倉市)
漫画指導:山根青鬼
石工指導:山中英明(第29回技能グランプリ石工職種第一位金賞)
書道指導:金敷駸房(過去作/エール,麒麟がくる,青天を衝け)
アクション指導:吉田浩之(過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女)
仏事指導:守祐順(能蔵院@千葉県木更津市)
医事指導:冨田泰彦(過去作/らんまん,虎に翼,3000万)
裁縫指導:小林操子(過去作/エール,らんまん,虎に翼)
アニメーション制作:稲葉卓也(https://www.takuyainaba.com)
タイトルバック映像:涌井嶺(https://x.com/Ray_T6L)
※敬称略
《若干物足りない部分をあとで補強し直す》がよくできてる
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
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私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
のぶ「うちだけ ずっと勉強させてもろうて…」
先日の感想にも書いたが、今作の脚本は「素朴なのに奥深い」「簡潔なのに情報量がある」「飾らないのに印象に残る」ような脚本、演出、演技に “すでに” なっているのだ。
であるから、そもそも、前回で書いたように「のぶの受験勉強」の “映像的な強調” が、それほどなくても、前作の「N.S.T.」(Nandemo Suttobasu Tenkai=何でもすっ飛ばす展開)のような感じはない。
しかし、今作は前回で、ナレーションで多めの補強して “テストを受けているのぶ” の映像で、受験勉強を頑張っていたという「印象誘導」をうまくやったのだ。
そして、今回では、持ち前の男勝りで勝気な性格から‘ハチキンおのぶ’‘韋駄天おのぶ’とも呼ばれる朝田のぶ(今田美桜)の最上部のセリフによって、「ストーリーテリングの再構築」をやったのだ。
ちなみに、私の「ストーリーテリングの再構築」とは、既出の物語の語り方や構成、視点、時間軸、登場人物の背景などを見直し、新たな形で物語を伝え直すことで。
より深い共感や新しい気づきを生むこと、既存の枠組みにとらわれない創造的な物語体験を提供することだ。
もっと簡単に言えば 《若干物足りない部分をあとで補強し直す》 だ。
前回と今回で、ほぼ 《のぶが受験勉強に没頭し、家族がそれを支えまくった期間の印象が薄い》 ことは、ほぼ払しょくできたと思う。
こうやって、直後に巧みに視聴者の「印象誘導」をやることで、ちょっとした違和感が徐々に積み上がってしまうことを阻止できるし。
それを、全くやらなかったのが前作『おむすび』だったのだ。
「うれしい時も しんどい時も あんぱんを食べるがです」
アバンタイトルが「明るく晴れた朝田家」であった一方、メインタイトル映像後は「どんより曇ってじめっとした柳井家」である。
物語的には、〈合格したのぶ〉 と 〈不合格だった嵩〉 と明暗を分ける展開だが。
ここはあくまでも「のぶと嵩のダブル主人公の物語」であることを貫くカタチで、のぶが柳井家に現れる展開に!
しかも、意外にも、‘ヤムおじさん’こと風来坊のパン職人・屋村草吉(阿部サダヲ)を連れてやってきた。
のぶと草吉が同伴して来訪するより意外なのは、いきなり次のセリフを断言、宣言、明言したことだ。
のぶ「うちの家族は
うれしい時も しんどい時も
あんぱんを食べるがです」
確かに、多少はあざとい感じはなくもない。
ただ、幼なじみでちょっと気が弱くて自信のない柳井嵩(北村匠海)だけでなく。
文武両道で気の優しい嵩の弟・千尋(中沢元紀)や。
柳井診療所の院長をつとめる町医者、嵩の伯父・寛(竹野内豊)、嵩の伯母・千代子(戸田菜穂)を励まそうと、やってきたのは不自然ではないし。
のぶ「差し出がましいかもしれませんけど…」
と、ちゃんと断りを入れているから、全く気にならない。
むしろ、今作のタイトルである『あんぱん』を強調する意味でも。
そして、幾度も持ち出して恐縮だが、悪例として非常に使いやすいのでお許しいただいて。
前作なんて、唯一の名ゼリフだった「おいしいもん食べたら、悲しいこと忘れられる」ですら、消滅していったのだ。
どうか、「うれしい時も しんどい時も あんぱんを食べるがです」が名ゼリフの仲間入りするのを期待したいものだ。
あっ、一応断っておくが、「嵩! あんぱんを食べり!」でないので、お間違えの無きように(苦笑)
《のぶが受験勉強に没頭した期間の印象が薄い》を払しょく
草吉のあんぱんをまだ食べていないのに、のぶが来たからなのか、焼き立てのアンパンの香りに刺激されたのか、ついに、千尋が母・登美子(松嶋菜々子)に火を噴いた。
千尋「あんたのためやろう」
スッキリ… で、ある。
登美子にもの言えぬ嵩に対して、単純なカタチで、千尋に登美子を責めさえるのは簡単だ。
だって、登美子に怒ることができるのは、千尋か千代子しかいないのだから、「偉そうなこと言って!」とキレればいいだけだ。
しかし今作はここで、「あんたのため」を盛り込んだ。
これによって、登美子と、嵩と千尋の兄弟の関係性が、今回がお初の視聴者にだって、多少は伝わったとすら思うし。
さらに、登美子の「あなた 嵩に勉強教わりに来てたのよね」が、この「あんたのため」を引き出すきっかけであり。
“あと” から「嵩は あなたのせいで 勉強ができなかった」とすることで 《のぶが受験勉強に没頭した期間の印象が薄い》 を払しょくもしている。
ここでも、ちゃ~んと「のぶと嵩のダブル主人公の物語」をやっている… わけだ。
「自然に馴染み、明解で、唯一無二と感じさせる完成形」に
この度の「のぶは合格、嵩は不合格」の騒動だが。
思い返してみれば、解釈次第では「登美子が巻き起こした騒動」の “起承転結” になっているのだ。
登美子が8年ぶりに帰ってきて、嵩が母に自分が描いた漫画を褒められてうれしかったのが “起” で。
「のぶと嵩と千尋の夢語り」「のぶと嵩の受験勉強」「嵩と千尋の兄弟げんか」が “承” で。
「のぶは合格、嵩は不合格」が “転” で。
「登美子を見送る嵩」が、〈無理のない結末〉〈納得のいく展開〉 としての “結” となった。
要するに、「登美子に漫画を褒められた嵩」「夢のことで千尋と兄弟げんかした嵩」を丁寧に描写したからこそ、千尋のブチギレも理解も納得も共感もできるし。
登美子を見送るつもりになった嵩も立場や心情も、理解も納得も共感もできるのだ。
こういうのを、「不自然さがなく、分かりやすく、他の可能性が思い浮かばない完成された形」というのだと思う。
《徹底的な美学としての2つのアイテム》を際立たせる手法!
「一難去ってまた一難」とはよく言ったもので。
今作でも文字通り「一難去ってまた一難」である。
ここ最近の朝ドラでは、「夜のシーン」というと多くは「スタジオセット内」の撮影だ。
前作でも、短いシーンでは「屋外ロケ」や「オープンセット」で「夜のシーン」をやっていた。
しかし、今作は、夜の川辺を捜し歩くのぶと草吉を「あえて屋外ロケのロングショット」で撮影したり。
のれんを片付ける居酒屋店主、歩いて近づく千尋、自転車に乗って登場する寛を「オープンセットのワンカット」で捉えたり。
これ、普通なら、「夜中12時の柱時計のアップ」と「家で心配する千代子」で、「御免与駅」に直結しても、つながるのだ。
でも、「川辺」と「町中」を挟むことで、御免与じゅう‘どこにもいない感じ’が強調される。
と同時に、今作の 《徹底的な美学としてのアイテム》 である「御免与駅」と、2025年4月22日放送の第17回に登場した「線路沿いと線路上」が際立つのだ。
ちなみに、「御免与駅」は、栃木県日光市にある東武鉄道日光線の「旧下小代駅(しもごしろえき)」がロケ地なのは、以前に書いた通りで。
第1回でのぶが蒸気機関車と並走していた線路沿いと、今回でも嵩が寝ていた線路(線路内は立入禁止)は、栃木県真岡市八木岡付近。
実際は直線距離でも「約35キロ」は離れているから、これも立派な映像マジックだということだ。
映像マジックといえば、受験シーズンの朝の朝日が昇り、明るくなるのがさすがに…(笑)
一年中、ほぼ毎朝 日の出前後の時間帯にウォーキングしている私には分かっちゃうが。
「絶望の隣はにゃ…。希望じゃ」という “隣り合わせ” な感じは、この度の演出が最適解だと思う。
そして何より、最後、鳥の効果音と劇伴がなくなってからの「約7秒間の余韻」は勇気ある演出として大いに評価したい。
「柳井登美子」は「ばいきんまん」っぽくないだろうか?
今回も、今週も、「単純明快なのに感情を揺さぶる物語」であることがよく分かったエピソードだったと思う。
また、「キャラの造形や設定が絶妙だなぁ」と感じるのが「柳井登美子」その人だ。
登場するたびに、意地悪をしたり、敵対して騒動を起こすという意味では、「悪役キャラ」で。
世間から何を言われようが思われようが、諦めずに前進するは「不屈の精神」ともいえるし。
嵩や千尋の成長、物語の展開にまで、深く関わっている(ように、いまは見えます)のは「準主役」ともいえる。
これ、実は、『それいけ!アンパンマン』シリーズに登場する悪役キャラクターの「ばいきんまん」と似ていると思うのだ。
今回の「のぶの宿命のライバル」な感じも、「ばいきんまん」っぽくないだろうか?(笑)
まあ、こんなところも、新たな楽しみになってきた。
あとがき
ここ数回、のぶの同級生で幼なじみ・小川うさ子(志田彩良)の存在感が薄いなぁと感じていたら、今回で説明ですね。
「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」がリンクしているように描くという意味では、うさ子を登場させたのは良いと思いますし。
次週からは、もう少し絡んでほしいと思います。
だって、「ヒロインの女学校時代」も朝ドラらしい見どころだと思いますので。
来週も、引き続きよろしくお願いいたします。
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第1話/初回15分拡大『昭和11年を舞台にピュアな二人の新婚ラブコメ』の感想。
昭和11年春、関谷なつ美(芳根京子)は父・篤三(高橋努)から急な結婚話を告げられ、1週間後に帝国海軍中尉・江端瀧昌(本田響矢)との挙式を迎える。しかし当日、瀧昌は訓練で欠席し、式には彼の写真だけが並ぶ。なつ美は上官宅で居候し、妻・柴原郁子(和久井映見)と瀧昌の帰りを待つ。やがて対面するが、無口な瀧昌と会話が続かず、気まずい沈黙が流れる。やがて瀧昌は自ら炊事場の準備を始め、なつ美と手が触れ合い、二人の初々しい新婚生活が始まる―。
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原作(漫画):西香はち「波うららかに、めおと日和」
脚本:(過去作/転職の魔王様,あのクズを殴ってやりたいんだ)
演出:平野眞(過去作/ョムニシリーズ,HEROシリーズ,この素晴らしき世界)
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※敬称略
どうして、こっちを『月9』にしなかったの?
原作は、当然ながら未読。
第1話の感想も、今後の投稿もするつもりはなかったが。
せっかく見たので、プチな『波うららかに、めおと日和』の第1話の感想を書いてみる。
まず、見ながら思ったのは「どうして、こっちを『月9』にしなかったの?」で… ある。
確かに、この内容と配役では『月9』として、いまのフジテレビの状況として “弱すぎる” との事情はあったと思うが。
逆に『続・続・最後から二番目の恋』の(私を含めて)ファンは、「木曜劇場」枠のほうがしっくりきたと思うのだ。
ラブコメ“”と呼ぶ割にコメディ要素が弱すぎないか?
それと、「ハートフル・昭和新婚ラブコメ」が公式の謳(うた)い文句だが。
「ハートフル」と「ラブ」はありますが、「コメ(コメディ)」の要素が “ラブコメ” と呼ぶ割に弱すぎやしないか?
今どきの世代の視聴者には 《令和と昭和のギャップ=面白い》 から 、そこすらも “コメディ” に含む… という考えなのだろう… か?
いっそ、二番煎じと言われようが、『謎解きレトリック』みたいにコミカルをやり切ったほうが良かったと思う。
あとがき
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第1話/初回6分拡大スペシャル『俺たちは天使だ!人命救助最後の砦…熱き一年の物語』の感想。
航空自衛隊・小牧基地で救難員(PJ)を目指す7人の学生、沢井仁(神尾楓珠)、藤木さやか(石井杏奈)らが過酷な訓練に挑むこととなる。指導にあたるのは、破天荒な主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)。沢井は幼少期の遭難体験から救難団への強い思いを抱きつつも、心を閉ざしていたが、やがて宇佐美に思いをぶつける。そんな中、宇佐美の娘・乃木勇菜(吉川愛)が訓練見学に現れ…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:髙橋泉(過去作/わにとかげぎす.警視庁アウトサイダー)
演出:平川雄一朗(過去作/義母と娘のブルース,集団左遷!!,マルス-ゼロの革命-) 第1話
> 音楽:沢田完(過去作/前作,ドクターXシリーズ)
主題歌:Vaundy「僕にはどうしてわかるんだろう」
GP:服部宣之(現担当作/天久鷹央の推理カルテ,スプリング!)
P:後藤達哉(過去作/新・暴れん坊将軍2025)他
制作協力:ファインエンターテイメント(過去作/からかい上手の高木さん,ビリオン×スクール)
※敬称略
※「髙橋泉」の「高」は「はしごだか」が正式表記
「リコカツ」の紘一が所属していたのが航空自衛隊航空救難団
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航空自衛隊の中の航空総隊に隷属し、自衛隊機の墜落事故などが発生した際、 その機体・乗員の捜索、救助活動を主たる任務とする一方、救助要請(災害派遣要請)にも対応し直ちに活動を開始する『航空自衛隊航空救難団』。
主たる任務は、自衛隊機の墜落事故などが発生した際の機体・乗員の捜索、救助活動だが。
救助要請(災害派遣要請)にも対応し、遭難者の捜索救助や応急処置を実施し、生存のための援助を行う組織「航空自衛隊航空救難団」の物語だ(そうだ)。
さらに、自衛隊の他部署では遂行できないような事態に出動する 《人命救助最後の砦》 のドラマでもある(ようだ)。
この感想を読んでくださっているドラマ好きなら、次の問いにピンとくると思う。
「第1話で、雪山で遭難した避難者を自衛隊が救助するドラマは何ですか?」
そう、北川景子主演、永山瑛太共演のTBSの金曜ドラマ『リコカツ』(2021)だ。
主人公の水口咲(北川景子)を雪山から救出した緒原紘一(永山瑛太)が所属していたのが、まさに「航空自衛隊航空救難団」で、そこの‘エース隊員’という設定だったのだ。
これを知って、ようやく「あのお仕事ドラマなのね?」と納得した人もいるのでは?
※妻は「そうなんだ。このドラマじゃレンジャー部隊と変わらないもん!」と納得していた。
今作を見て「既視感が…」なんて苦情は、完全に的外れ!
「教師と生徒」「先生と教え子」というスタイルのテレビドラマは古今東西溢れかえっている。
昭和の時代は、この関係を「学園ドラマ」「学校ドラマ」「予備校・学習塾ドラマ」として作り、数々の名作ドラマも生まれた。
しかし、「学園モノ」より「恋愛モノ」「ラブコメ」、「医療ドラマ」や「考察系」に押され、最近は作られなくなり。
今度は、「ラブコメ」「医療ドラマ」「考察系」などが食傷気味、且つネタ不足になったことから、「ベタな学園モノ」に今どき要素を加えた「シン・学園モノ」が誕生してきた。
2020~2023年の『教場』シリーズを皮切りに、2023年には『下剋上球児』、2024年には『ビリオン×スクール』、2025年には『御上先生』などの類だと思う。
したがって、今作を見て「既視感が…」なんて苦情は、完全に的外れである。
なぜなら、作り手自身が「既視感頼み」で柳の下の二匹目のドジョウを狙った作品なのだから既視感があって当然なのだ。
まあ、売り出し中の若手俳優を手軽に起用できたり、教師役で中堅以上の俳優をたくさん出せるから客寄せもできるし、俳優以外を起用しても意外と違和感がないので、様々な大人の事情を盛り込めるという “うまみ” が多いのだ。
さらに昨今で言うなら、一部の出演者の私生活にトラブルが発生しても、撮影中であれば出番を減らしてごまかせるという利点もあるのだ。
だから、年に数作品、誕生するのも理解はできる。
“ドラマ”らしきものが見当たらないし、あったとて…
さて、「本編」の感想だ。
ひと言で表現するなら。
あれだけ番宣を打った割に、この程度で終わり?
である。
個人的に、毎年地元の自衛隊(空挺団)のイベントに参加するくらいだから、航空自衛隊航空救難団には興味はありありだ。
内野聖陽さんの、久しぶりに硬派な役どころにも大いに注目しているし。
神尾楓珠さんには「今度こそ!」と今作が映画「20歳のソウル』やドラマ『17才の帝国』以上の代表作になることを期待もしている。
だが、残念ながら “ドラマ” らしきものが見当たらないし、あったとて、たいして興味を引くようなものではないと思うのだ。
私がいう “ドラマ” とは、「人間を描くこと」「人間の本質を描くこと」「人間性を物語で描くこと」だ。
で。
「一体、何を描きたいの?」が脳内を回り続けて終了…
今作が第1話の前半でやったのは、お仕事ドラマとして「航空救難団の仕事と訓練」を描き、主人公らの設定を説明しただけだし。
後半は、主人公である主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)と、救難教育隊の訓練生のひとり、沢井仁(神尾楓珠)との関係のネタ振りくらいでは?
確かに、ここの登場人物の設定も明確だし、航空救難団や救難教育隊の状況も分かりやすく描いて… は、いる。
『教場』より軽めで、『未来への10カウント』よりベタで、『素晴らしき哉、先生!』よりも本格的で、『マルス-ゼロの革命』より… まあいいか(笑)
組織の描写は『桜の塔』風で、シリアスとコミカルのバランスは『ハヤブサ消防団』で。
要するに、テレビ朝日の「木曜ドラマ」枠らしい仕上がりではあると思う。
でも、第1話を見ている途中から「一体、何を描きたいの?」が脳内を回り続けて終わってしまったのだ。
公式サイトに掲げているような 《命がけの救難活動を描く感動の物語》 としての重厚さや本気度が今一つ伝わってこなかった。
それこそ、“人の命と心を救う” なら、『ザ・トラベルナース』のほうが明らかにしっかり描いていたと思うのだ。
せめて、もっと、「命を無駄にするな」を強調しないと、警察官や消防士やレスキューでも可能なドラマになっちゃうと思うが。
あとがき
「考察系」に見せたいのか知りませんが、妙な「先延ばし」はしないほうがいいと思いますよ。
そんなのを盛り込んだところで、第1話を見た感じで「その程度のことだよね」になると思うので。
今後の感想は、気分次第で… に、します。
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ハプニングを乗り越え、無事試験を終えたのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。表情が明るい嵩とは対照的に、肩を落とすのぶ。その様子に、羽多子(江口のりこ)たちは明るく励ます。柳井家では、合格の前祝いにと登美子(松嶋菜々子)と千代子(戸田菜穂)が赤飯が用意し、嵩は困惑する。寛(竹野内豊)から「今日ぐらいしたいことだけすればいい」と言われた嵩は、夢中で漫画を描く。そして、ついに合格発表の日がやってくる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/花子とアン,ドクターXシリーズ,ザ・トラベルナースシリーズ)
脚本協力:山岡真介(過去作/中園ミホ氏と共同脚本→万博の太陽,ザ・トラベルナース[2]) 第2~4週
演出:柳川強(過去作/オードリー,花子とアン,やさしい猫) 第1,3週
橋爪紳一朗(過去作/花子とアン,エール,カムカムエヴリバディ) 第2,4週
野口雄大(過去作/エール,恋せぬふたり,どうする家康)
佐原裕貴(過去作/スカーレット,おちょやん,あなたのブツが、ここに)
尾崎達哉(過去作/3000万)
音楽:井筒昭雄(過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-)
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版):林田理沙アナウンサー(現「サタデーウオッチ9」メインキャスター)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
制作統括:倉崎憲(過去作/おかえりモネ,ここは今から倫理です。,やさしい猫)
P:中村周祐(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
舩田遼介(過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋)
川口俊介(過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ)
美術・ロゴデザイン:伊達美貴子(過去作/まんぷく,青天を衝け)
技術:久野裕大(過去作/どうする家康,3000万)
音響効果:畑奈穂子(過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり)
撮影:山口卓夫(過去作/青天を衝け,17才の帝国)
照明:斎藤知久(過去作/いよっ!弁慶)
音声:北原悠介(過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~)
音楽録音:高橋清孝(過去作/火の鳥2024アニメ)
映像技術:吉永勇(過去作/なつぞら,虎に翼)
カラーグレーディング:松﨑梨絵(過去作/なつぞら,おかえりモネ)
VFX:田中貴志(過去作/劇場版トリリオンゲーム)
助監督:伊藤嘉文(過去作/ももさんと7人のパパゲーノ)
制作担当:征矢吉裕(過去作/ひよっこ)
特殊造形:江川悦子(過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら)
編集:松屋周平(過去作/鎌倉殿の13人,3000万)
記録:武田朝子(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
特殊メイク:松岡象一郎(過去作/映画「ヘルタースケルター」「トリハダ」)
美術進行:高橋秀樹(過去作/篤姫)
装置:田村英一郎
装飾:神戸信次(過去作/【推しの子】-The Final Act-)
衣装:澤谷良(過去作/花子とアン,なつぞら,エール)
メイク:田畑千奈味(過去作/ひよっこ,青天を衝け)
かつら:秋庭優一(過去作/桶狭間)
時代考証:天野隆子(過去作/ゲゲゲの女房,花子とアン,スカーレット)
風俗考証:刑部芳則(過去作/エール,ブギウキ,虎に翼)
土佐ことば指導:西村雄正(過去作/らんまん)
所作指導:藤間貴雅(過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ)
製パン指導:竹谷光司(Bakery&Cafeつむぎ@千葉県佐倉市)
漫画指導:山根青鬼
石工指導:山中英明(第29回技能グランプリ石工職種第一位金賞)
書道指導:金敷駸房(過去作/エール,麒麟がくる,青天を衝け)
アクション指導:吉田浩之(過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女)
仏事指導:守祐順(能蔵院@千葉県木更津市)
医事指導:冨田泰彦(過去作/らんまん,虎に翼,3000万)
裁縫指導:小林操子(過去作/エール,らんまん,虎に翼)
アニメーション制作:稲葉卓也(https://www.takuyainaba.com)
タイトルバック映像:涌井嶺(https://x.com/Ray_T6L)
※敬称略
"下駄で走る音"だけで「下駄で走るのぶ」を見せて魅せる!
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
前回の冒頭は「前回の振り返り」は無しで。
今回の冒頭は「前回の振り返り」は在りで。
前回の終盤では特に気に留めなかったが、冒頭にあると「いいね」と思ったのは字幕で 〈駆けてくる足音〉 と表記されていた “のぶが下駄で全力疾走する足の音” だ。
主人公である‘ハチキンおのぶ’‘韋駄天おのぶ’とも呼ばれる持ち前の男勝りで勝気な性格の朝田のぶ(今田美桜)の「た~か~し~!」の叫び声を録音する収音マイクを鑑みると、下駄の音のほうが明らかに大きいので、恐らく現場でオンリー(音だけ録音すること)したか、効果音で後付けしたのだろう。
しかし、これ、副音声で「下駄で走るのぶ」などの解説が不要なくらい “音だけ” で、「下駄で走るのぶ」を見せて(show)魅せ(fascinate)いるのだ。
しかし、本来はら「駆け足の下駄のアップ」を入れてもいいくらいの場面なのだ。
でもこここで、のぶの下駄で走るアップをインサートカットで入れてしまうと 《嵩のピンチを助けるのぶ》 を強調することになる。
もちろん、《嵩のピンチを助けるのぶ》 は今作が第1週から描き続けていることで、本質的は間違っていない。
だが、この場面で強調すべきは 《受験票を忘れた嵩が受験できる状態になるか?》 であると同時に、《草吉の願いが込められた‘合格印のあんぱん’が嵩に届くのか?》 なのだ。
だから、演出家は、あえて下駄のアップを挿入しないことで、《嵩のピンチを助けるのぶ》 を強調しない選択をした… と考えられる。
このことからも、今作が今のところも「のぶと嵩のダブル主人公の物語」であることが分かるというわけだ。
"受験勉強の映像がほぼ無かった"のではなく、"無いから"…
その後も、今回は素早い展開だ。
まず、のぶが受験した高知縣立高智女子師範學校(映像ママ)のテスト風景のカット集だ。
ここで一つ言いたいのは、「受験勉強の映像がほぼ無かったこと」についてだ。
前作『おむすび』でも、高校、栄養士専門学校、管理栄養士国家試験など、困ったことに悉く受験勉強の映像がほぼ無かった(汗)
いや、受験勉強だけでなく、受験シーンだってほぼ無しで、しれーっと合格後から始めたのだ。
しかし今作は、受験勉強をしていた印象がほぼ無いのは同じでも、テスト風景に事細かいナレーションを加えてきた。
そのことで、教師になるための多種多様な試験があって、それぞれが難関で、それなりの勉強をしないと、受験しても意味がないことを示しつつ…
その効果によって、(ここが大事)“テストを受けているのぶ” に説得力を持たせたのだ。
もちろん、これこそが前回で書いた、「素朴なのに奥深い」「簡潔なのに情報量がある」「飾らないのに印象に残る」ような脚本、演出、演技に “すでに” なっている証しである。
また当然のこととして、全体のプロット(構成)段階で、「前回までに受験勉強をほぼ描かない」という脚本と演出が分かっているから、今回でフォローできるのだ。
演出部がチームで"後に続く週で違和感を消す演出"が可能!
今作は、すでに「ノベライズ本 NHK連続テレビ小説 あんぱん 上」が発売中だ(私は未読です)。
よって、恐らく、全話分(最低でも前半分)の構成(脚本は不明ですが)は完全に完成しているはずだ。
だから、演出部さえチームワークを発揮して分担すれば、今回のような “後に続く週で違和感を消す演出” が可能だということ。
この辺も、最低でも5名はいる演出家たちでうまく連携してくれれば、さらに面白くなること間違いなしだ。
"感情のないモノ"を強調し"感情がありまくり"を際立たせる
メインタイトル映像に面白いカットがあったので、サクッと紹介してみたい。
朝田家の台所で、女性3人が料理をする場面の冒頭で。
次女でのぶの妹・朝田蘭子(河合優実)(幼少期 : 吉川さくら)が机の下から「ぬか漬けが入った木桶」を引き出して机の上にのせるカットがある。
そのカメラワークが “木桶に追従” するのだ。
そう、まるで「ぬか漬けが入った木桶」がこの場面の主人公のように… である(笑)
と同時に、劇伴もコミカルな楽曲に代わり、母娘3人のほっこりムードの会話劇が始まる… という寸法だ。
で、これに直結する「朝田石材店」三代目でのぶの祖父・朝田釜次(吉田鋼太郎)と釜次の弟子・原豪(細田佳央太)の仕事風景も、音と合わせて、まるで「杭で叩かれる石材」のほうが主人公のような構図で。
要は、“感情や意識のないモノ” である「木桶」も「石材」を強調することで、“感情や意識がありまくり” ののぶや家族たちを際立たせているのだ。
のぶの傍らの「真正面を向いたスイセン」が象徴するもの
ちなみに、受験会場から戻ってきた嵩を迎えたのぶの傍らの柱の一輪挿しに飾ってあったのが、白い花弁に黄色が印象的な「二ホンスイセン」だ。

©NHK
「スイセン」の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」である。
理由は、「スイセン」の学名が「Narcissus(ナルキッソス)」で、自己愛が強い人を指す言葉. 「ナルシスト」の語源になっているからだ。
ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」は、池の水に映る自分の美しい容姿に恋して水に抱きつき、池に落ちて死んだとされており、フロイト心理学の「ナルシシズム」もこれが由来になっている。
また、劇中に登場したスイセン(たぶん造花ですね)は真正面を向いていたが。
自然界で咲くスイセンはずっと水辺を覗き込んでいるように見えることから「ナルシスト」に相応しいとの説もある。
こうやって考えると、「うぬぼれ」「自己愛」と(今のところ)真逆な存在に見えるのぶとの対比が面白いし。
そのまた逆に、この場面に映っていない「朝田家」の異色キャラである祖父の釜次や‘ヤムおじさん’こと風来坊のパン職人・屋村草吉(阿部サダヲ)は「うぬぼれ」「自己愛」の代表選手なのも面白いと思う。
嵩の部屋で聞こえる「猫の泣き声」に傾聴し注目!
のぶと、女子師範学校の教師・黒井雪子(瀧内公美)と入学試験の面接官(宮島岳史)のやり取り。
その直後の、のぶと嵩のやり取りも、この上なくシリアスで。
その直後の「柳井家」は一気にコミカル調に!
そして、前回も劇中に使われた “効果音” に傾聴し注目したので今回も。
今回の「豪華すぎる合格前祝いの晩餐会」に続いた「夜の嵩の部屋」で背後にあったのが「猫の泣き声」だ。
映像作品や文学作品には、多くの「猫」「猫の泣き声」が引用されて意味付けがされてきた。
今作のこのシーンでの「猫の泣き声」の意味付けはこんなところだろう。
●女性性・妖艶さ
・猫は「気まぐれ」「自由奔放」「艶やかさ」などの特性を通じて、女性的な存在や魅力の象徴とされることが多い。
・例:日本のアニメやCMにおける「猫耳キャラクター」
●孤独・静寂・憂愁(うれえ悲しむこと)
・静かな夜に通る猫の小さな鳴き声が、孤独感や寂しさや不気味さを象徴することもある。
・例:スタジオジブリ『耳をすませば』の野良猫のムーン(ムタ)は少女の内面世界と孤独の入口
そして、猫の泣き声がおさまってから部屋に入ってくる嵩の伯父で柳井診療所の院長をつとめる町医者・柳井寛(竹野内豊)が嵩にもたらす “もの” も、「猫」に象徴される事柄にリンクする。
それが…
●自由・独立性
・猫は犬と対比される形で、「人に従わない自由な存在」として描かれ、人間社会へのアンチテーゼにもなる。
例:アニメ『魔女の宅急便』のジジは、主人公・キキの「魔女=独立した女性」の象徴的な相棒
漫画『のらくろ』の主人公「黒吉」と、化け猫的存在の対比
もちろん、上記のほとんどが私の “こじつけ” ではあるが(苦笑)
それでも、嵩が押し入れから引き出した漫画『のらくろ』の主人公が、黒犬の野良犬「黒吉」であることから。
今度は、「猫」とは対照的に、より「犬」が象徴するものは、猫とは対照的に。
より「忠誠心・無償の愛」「友情・家族的絆」「庇護すべき弱者・純粋な存在」「感情の明快さ」として象徴される「犬」が使われているのは、こじつけでも偶然でもないことは、お分かりいただけると思う。
そして、楽しい劇伴と、嵩の脳内では間違いなく聞こえている「歓声や効果音」を重ねて、嵩の心の支えをしっかりと強調した着地点もお見事だ。
言うまでもなく、嵩の心の支えは “絵を描く” と “家族の思い出”、そして “家族の思い出を描くこと” である。
さらに、“子犬” のような「寛」に代わり入って来るのが、人間の姿をした “化け猫” のような存在であることも、楽しいし、怖いし、痛快である(笑)
あとがき
今回は、全面的に「ホームドラマ」らしい雰囲気で、ドラマとして楽しかったです。
また、展開にも映像にも演技にもメリハリがあって、ドラマチックな15分なのもよかったです。
やっぱり、「朝ドラ」は、丁寧に “普通の日常” を描く中に、突然の “非日常” による変化があるくらいでちょうどいいと思いますね。
さらに、今作として 《大事なことは、御免与駅で起こる》 も踏襲され、連ドラしてもよくできていると思います。
次回は、うれしいときもつらいときも朝田家をひとつにしてしまう「草吉のあんぱんが、柳井家でどんな活躍をするのか楽しみです。
みっきーの“栄養”チャージ中!(第32回)
『あんぱん』になっても、継続中の「みっきーの“栄養”チャージ中!」。
今回ご紹介するのは、崎陽軒の期間限定弁当「おべんとう初夏」と「初夏のかながわ味わい弁当」です。
『あんぱん』にちなみまして、「おべんとう初夏」のデザートは「よもぎの小粒大福」で、「初夏のかながわ味わい弁当」のデザートは「抹茶わらび餅」になっております。
2025年4月16日~2025年6月15日の期間限定ですので、お早めに。
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第18回/第4週『なにをして生きるのか』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生きるのか、見つかるまで必死でもがけと言い聞かせる。なりたいものがまだわからない嵩は、高知第一高等学校の受験を決意。のぶ(今田美桜)と嵩はそれぞれ勉強に励む。そして迎えた受験の日。のぶが家族に見送らていると、突然登美子(松嶋菜々子)が現れる。状況を把握したのぶは意を決して走り出す!
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/花子とアン,ドクターXシリーズ,ザ・トラベルナースシリーズ)
脚本協力:山岡真介(過去作/中園ミホ氏と共同脚本→万博の太陽,ザ・トラベルナース[2]) 第2~4週
演出:柳川強(過去作/オードリー,花子とアン,やさしい猫) 第1,3週
橋爪紳一朗(過去作/花子とアン,エール,カムカムエヴリバディ) 第2,4週
野口雄大(過去作/エール,恋せぬふたり,どうする家康)
佐原裕貴(過去作/スカーレット,おちょやん,あなたのブツが、ここに)
尾崎達哉(過去作/3000万)
音楽:井筒昭雄(過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-)
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版):林田理沙アナウンサー(現「サタデーウオッチ9」メインキャスター)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
制作統括:倉崎憲(過去作/おかえりモネ,ここは今から倫理です。,やさしい猫)
P:中村周祐(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
舩田遼介(過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋)
川口俊介(過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ)
美術・ロゴデザイン:伊達美貴子(過去作/まんぷく,青天を衝け)
技術:久野裕大(過去作/どうする家康,3000万)
音響効果:畑奈穂子(過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり)
撮影:山口卓夫(過去作/青天を衝け,17才の帝国)
照明:斎藤知久(過去作/いよっ!弁慶)
音声:北原悠介(過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~)
音楽録音:高橋清孝(過去作/火の鳥2024アニメ)
映像技術:吉永勇(過去作/なつぞら,虎に翼)
カラーグレーディング:松﨑梨絵(過去作/なつぞら,おかえりモネ)
VFX:田中貴志(過去作/劇場版トリリオンゲーム)
助監督:伊藤嘉文(過去作/ももさんと7人のパパゲーノ)
制作担当:征矢吉裕(過去作/ひよっこ)
特殊造形:江川悦子(過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら)
編集:松屋周平(過去作/鎌倉殿の13人,3000万)
記録:武田朝子(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
特殊メイク:松岡象一郎(過去作/映画「ヘルタースケルター」「トリハダ」)
美術進行:高橋秀樹(過去作/篤姫)
装置:田村英一郎
装飾:神戸信次(過去作/【推しの子】-The Final Act-)
衣装:澤谷良(過去作/花子とアン,なつぞら,エール)
メイク:田畑千奈味(過去作/ひよっこ,青天を衝け)
かつら:秋庭優一(過去作/桶狭間)
時代考証:天野隆子(過去作/ゲゲゲの女房,花子とアン,スカーレット)
風俗考証:刑部芳則(過去作/エール,ブギウキ,虎に翼)
土佐ことば指導:西村雄正(過去作/らんまん)
所作指導:藤間貴雅(過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ)
製パン指導:竹谷光司(Bakery&Cafeつむぎ@千葉県佐倉市)
漫画指導:山根青鬼
石工指導:山中英明(第29回技能グランプリ石工職種第一位金賞)
書道指導:金敷駸房(過去作/エール,麒麟がくる,青天を衝け)
アクション指導:吉田浩之(過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女)
仏事指導:守祐順(能蔵院@千葉県木更津市)
医事指導:冨田泰彦(過去作/らんまん,虎に翼,3000万)
裁縫指導:小林操子(過去作/エール,らんまん,虎に翼)
アニメーション制作:稲葉卓也(https://www.takuyainaba.com)
タイトルバック映像:涌井嶺(https://x.com/Ray_T6L)
※敬称略
意外や意外、アバンなしで冒頭にメインタイトル映像の構成
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
当然、前回の終盤で「あれだけの兄弟げんか」を描いたのだから、今回のアバンタイトルでは当然のように「前回の振り返り」をくっつけると思ったが。
意外や意外、なんと、アバンなしで冒頭にメインタイトル映像を持ってくる構成だ。
以前から書いている通り、私は「このタイトル映像と主題歌では余韻が味わえない」と感じているから、冒頭に流れるのは単純に助かる(笑)
さらに、「前回の振り返り」のなしで、いきなり「けんか後の夕刻」だ。
©NHK
画面中心の「前景」に、主人公である‘ハチキンおのぶ’‘韋駄天おのぶ’とも呼ばれる男勝りで勝気な性格の朝田のぶ(今田美桜)が落ち着いた感じで “” 洗濯物を片付ける。
その後方の「中景」両脇でのぶを目線で挟み込む配置で、次女でのぶの妹・朝田蘭子(河合優実)と朝田家の三女でのぶの妹・朝田メイコ(原菜乃華)。
「後景」で夕げの支度をするのぶの母・朝田羽多子(江口のりこ)と祖母・朝田くら(浅田美代子)。
近くでは羽多子の包丁のトントントン…、遠くではヒグラシのカナカナカナ…
「前回の振り返り」もなく、ナレーションによる説明がなくても、「5W1H」が分かる映像化だ。
「5W1H」とは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこの要素で整理することで、正確に伝わりやすくするという枠組みのこと。
その上で、橋爪氏には珍しくカメラはフィックス(固定)で、カットの切り替えもせずに「約1分9秒間」の長回しショットで「静」を表し。
「前景・中景・後景」を明確にした奥行き感のある構図で「事態の深刻さ」を伝える演出だ。
いつもなら、太い柱で「ナメ構図」をやりそうだが、我慢をしたことで、演出が脚本とシンクロしたのだ。
こういうことができるうちは、橋爪氏の演出にもまだまだ期待できそうだ。
なぜ回想が"ただの後出しの言い訳(説明)"に見えないのか?
今作の「脚本がよくできている」ことは、たびたび書いてきたことだが、今回もそれを感じる場面があった。
当ブログでは、口が酸っぱくなるほど言い続けているのが、次のことだ。
回想シーンは、ドラマでも物語でもない。
ただの後出しの言い訳(説明)に過ぎない!
しかし、今作の「回想シーンの使い方」は、あまり「ただの後出しの言い訳(説明)」には見えない。
今回では、千尋(中沢元紀)が伯父・柳井寛(竹野内豊)に後継ぎにならないと宣言した真意のくだりが “回想” として、嵩(北村匠海)が偶然見聞きしてしまった場面を含めて、インサートで使われていた。
なぜ、これが「ただの後出しの言い訳(説明)」に見えないのか?
それは、今作の脚本が、普通の脚本なら「省略する」「割愛する」ような些細な描写も、丁寧に確実に書き込んでいるからであり。
今作の演出が、その意図をくみ取って、徹底的にと言いたくなるくらいに、“ドラマ” だから 《映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!》 をやり切っているからだ。
回想が入ることで"ひとつ残らず説明された"の納得感が出る
もちろん、見る人にとっては「少々くどい」「ちょっと小難しい」と感じるかもしれない。
しかし、よく考えれば分かることだが。
今作がこの3週と3日間で描いたことなんて、実はそんなに数多くはないのだ。
今風に言うなら、赤父がいない肉食系風の女子と毒母がいる草食系風の男子の日常に、風来坊のパン職人が現れて非日常が始まった “だけ” なのだ。
「夢が」「やりたいことが」なんて始まったのは、この数回のことでしかないのだ。
そう、「素朴なのに奥深い」「簡潔なのに情報量がある」「飾らないのに印象に残る」ような脚本、演出、演技に “すでに” なっているのだ。
だから、回想シーンが後出しに感じない。
だって、今作は「描く必要のあることは “逐次” 描かれている印象」が強いからだ。
ちなみに、「逐次」とは、順を追って次々と物事が成されること。
それが、丁寧だから “かいつまんでいる感じ” がほぼない。
であるから、あとから回想シーンで説明されると、「後出し」の印象よりも “逐一” の印象になるのだ。
ちなみに、「逐一」とは、順を追って一つ残らず取り上げること。
要するに、回想が入ることで、「ひとつ残らず説明された」という納得感が出るのだ。
そう、前作の「N.S.T.」(Nandemo Suttobasu Tenkai=何でもすっ飛ばす展開)とは真逆ってことなのだ(笑)
今回も「登場人物の衣装の色」をさらに深掘り!
前回の感想で、嵩の母・柳井登美子(松嶋菜々子)と、嵩の伯母・柳井千代子(戸田菜穂)の兄弟げんかの際の衣装の色について言及した。
映像的に、一般的には。
「青い着物」は空や海を連想させ、知性や落ち着きを感じさせる意味を含み。
「赤い着物」は「縁起の良い色」であると同時に、魔除けや厄除けの意味があり、悪を払い、善きものを呼び込む力があるとされており。
前回では、登美子の「青い着物」は、冷静さを超えた冷酷さにもつながって見え。
千代子の「赤」は、太陽、炎、血液の連想させる生命を象徴する色で神聖で「守りや祈り」に通じる点でつながった… と。
そこで、今回も「登場人物の衣装の色」をさらに深掘りしてみたい。
「色彩心理学」「色象徴」「カラースキームの演出」を簡単に解説
基本的に、演出担当は美術や衣装担当を相談し、そのキャラクターが着用する衣装の色を含めて決定する。
その際によく利用するのが、一般的に 「色彩心理学(色彩心理)」 や 「カラースキームの演出(color symbolism)」だ。
●色彩心理学(Color Psychology)
・色が人の感情や印象に与える効果を研究・応用する学問。
例:赤=情熱、青=冷静、黒=権力や死、など。
●色象徴(Color Symbolism)
・文化や歴史的背景によって色が持つ象徴的意味を利用する手法。
例:西洋では白=純粋、東洋では白=死や喪など。
●カラースクリプティング(Color Scripting)
・映画全体やシーンごとに色の計画を立て、感情やストーリーの流れを色で演出する技法。
例:ピクサー映画などで使われる。
ピクサー映画で色を効果的に利用しているのが、映画『インサイド・ヘッド(Inside Out)』(2015)だろう。
『インサイド・ヘッド』では、下記にカラースクリプティングが見て取れる。
この場合のカラースクリプティングの目的は「色の美しさ」ではなく、「感情の流れ」「物語の山と谷」「キャラクターの内面」を表現するために活用されている。
●感情ごとに色分け
→ヨロコビ:黄色、カナシミ:青、イカリ:赤、ビビリ:紫、ムカムカ:緑
●ライリー(頭の中に5つの感情がある11才の女の子)の心の中の変化を色で表現
・幼少期は鮮やかで明るい色で、成長・混乱とともに色がくすみ混ざり、複雑な感情を表す。
また、悪役と善人の対比を衣装の色で明確に分けて演出している映画はたくさんある。
●『スター・ウォーズ』シリーズ
・善(ジェダイ):白・ベージュ・茶色など自然に近い色
・悪(シス、ダース・ベイダー):黒・赤など強く冷酷な印象の色
●『ハリー・ポッター』シリーズ
・善(ダンブルドア側):明るい色、ウールや天然素材風の衣装
・悪(ヴォルデモート側、死喰い人):黒・グレーなどの冷たい色
そして、前置きが長くなったが、この朝ドラ『あんぱん』を深いつながりがある、逆転しない正義を具現化した『アンパンマン』の世界でも、「色彩心理学」「色象徴」「カラースクリプティング」は当然活用されている(と考えます)。
アンパンマンの主要キャラクターの視覚的対比まとめ
さすがに、ここで『アンパンマン』全般について解説するつもりはないから、この第13回にちなんだところだけ引っ張って「アンパンマンの主要キャラクターの視覚的対比まとめ」をやってみたい。
●アンパンマン
・主な色彩:赤・黄・茶
・色の印象:明るい・温かい・安心
・役割・性格:正義・ヒーロー
●ばいきんまん
・主な色彩:黒・紫・青
・色の印象:不気味・冷たい・悪意
・役割・性格:いたずら・敵役
●ドキンちゃん ・主な色彩:赤・オレンジ・白
・色の印象:情熱的・派手・自己愛
・役割・性格:準悪役・愛されキャラ
これら「色彩設計の工夫ポイント」をさらにまとめると。
●善と悪を「色温度(暖色 vs 寒色)」で区別
●主人公(アンパンマン)の色は「食べ物」としての親しみ(茶)+ヒーロー色(赤と黄)を両立
●ばいきんまんとドキンちゃんは、悪役でありながらコメディ性を強調するビジュアル(子どもが怖がりすぎない)
ここまで解説した状態で下のキャプチャー画像を見たら「なるほどね」となるのでは?
今作には随所に《アンパンマンの世界観》へのオマージュ
©NHK
高知の勢内隆造(宮坂ひろし)のところから出戻ってきてからの登美子は「ばいきんまん(悪)」を象徴させる「黒・紫・濃紺などの寒色+暗色」の衣装で。
千代子は「ドキンちゃん(準・悪)」を象徴させる「赤・オレンジ系(アンパンマンと同系統)+白」の衣装が多いのだ。
当然のことだが、テレビドラマや女性の大人の俳優が着る衣装として、華やかさや風合いも必要だから、アニメキャラの色遣いをそのまま転用はしていない。
でも、和装ならではの帯や帯留め、髪飾りなどによって、「鮮やかな青紫系」と「落ち着きめの赤紫系」でほぼ統一してあるのは、前回から踏襲されている。
もちろん、場外乱闘の議論として「ドキンちゃんは悪役でないのでは?」もあろうが。
悪さをする側にいる黴菌(ばいきん)の女の子という意味で当ブログでは「準悪役・愛されキャラ」としたので、ご理解いただきたい。
とにかく、先日書いた朝田家三姉妹の衣装の色のように…
●のぶの衣装:ドキンちゃんをイメージしたオレンジ
●次女・蘭子の衣装はロールパンナちゃんをイメージした紺と白
●三女・メイの衣装はメロンパンナちゃんをイメージした緑
今作には随所に 《アンパンマンの世界観》 へのオマージュが含まれているということだ。
自分が望めば立ち位置次第で〈善〉にも〈悪〉にもなり得る
少し補足しておくと、私が今回の感想で「千代子がドキンちゃん」と位置付けたのは、今現在の千代子の状況からであり。
今後に衣装が変わる可能性もあるのは、登美子と同じである。
でも、「のぶがドキンちゃん」であると同様に「千代子がドキンちゃん」とすれば。
どちらも「ばいきんまん(=現時点での登美子)を困らせる」の意味でも。
「自分が望めば、自身の立ち位置次第で目の前の事象は〈善〉にも〈悪〉にもなり得ると、立場を自由自在にすることができる」という意味でも。
「予想できないことをやる」という意味でも。
物語を大きく動かすエネルギーを持つことは間違いないような。
草吉「あんなに仲悪かったのに」
羽多子「おんなじ目標が出来たら
女は結束するがですよ」
私的には、何となく『ルパン三世』に登場する「峰 不二子」に通じるのだが。
ザ・家族の緊張と応援が交錯する、昭和の受験の朝!
9分過ぎ、今回の前半は「ヒグラシの鳴く頃」だったのが「昭和11年(1936)」のヒヨドリとムクドリ?が泣く小雪が舞い散る頃へ時間経過。
橋爪監督お得意の「風で落ちる枯れた枝と木の葉をナメ」の構図と、ゆっくりと降ってくる CGの雪で季節感の創出だ。
※「ナメ」とは、カメラ手前に被写体の一部を入れる構図。
さらに、湯気が立ち上るススで汚れたヤカンと、焦げた鉤(かぎ)棒に、カラスの声で、何となくさみしげな印象も。
しかし、背後の劇伴は、明るさが見えるようなフレーズのフルートとストリングスが印象的で。
で、仏壇のお鈴(りん)の音をきっかけに、ニワトリのコケコッコーまでのぶを送り出す 《ザ・家族の緊張と応援が交錯する、昭和の受験の朝》 だ。
このまま「出立」かと思いきや。
のぶの祖父で「朝田石材店」三代目・釜次(吉田鋼太郎)が…
釜次「気合いじゃ!
気合いじゃ 気合いじゃ 気合いじゃ!
分からん問題でも
気合いでなんとかしちゃれ!」
と、と声を張り上げてパワーを注入!
まさか、今作で、時代を超越して、女子レスリングでアテネと北京五輪の銅メダリストでタレントの浜口京子さんのオマージュって(笑)
人物描写が本当に丁寧だから「嵩のボケ~!」も納得!
受験票を忘れた嵩のために走り出す‘韋駄天おのぶ’を応援するのは、犬が吠えまくる声だ。
犬が吠えるときは、警戒、要求、興奮、不安などだそうだから、のぶに重ねていると同時に。
のぶが高速で走るのを見た、どこかの飼い犬が驚いて吠えていたなんて解釈もできる。
リズミカルな和太鼓と威勢のいい掛け声の劇伴も相まって、なかなかドラマチックに仕上がった。
さらに、前作では、ヒロインの「食べり!」に何度イラっとさせられただろうか? と思い出すが。
今作は、人物描写が本当に丁寧だから「嵩のボケ~!」も納得だ。
全編が"効果音"により、立体的な演出とメリハリのある展開
要するに、前段で「そっちは 嵩の分?」の笑顔の印象付けに成功しているから “電車を降りてから嵩の居場所まで心配しながら走るのぶ” の映像がなくても、「そこまでいう?」と、ならないし。
架空の両校ではあるが、「高知縣立高知第一高等學校(映像ママ)」と「高知縣立高智女子師範學校(映像ママ)」がどのくらい距離が離れているかなんかも、気にならないのは。
「これって瞬間移動では?」なんて愚かな粗探しをするまでもないくらいに、他が端折られていないからなのだ。
そして、最後の最後も「古くて重たい門扉がきしむ音」で締めくくられた。
今回は全編にわたって、“効果音” を巧みに使った立体的な演出により、メリハリのある15分間になったと思う。
これくらいやってくれれば満足度は高い。
あとがき
今作って、意外とナレーションが少ないですね。
前作では、「映像で提示しないなら、語りで補強しろ!」と幾度もぼやきましたけど(笑)
でも、今作は「語りで済ませてもいい部分」も映像化しているんですね。
それを可能にしているのも、「シンプルなのに重厚」な脚本だと思います。
この調子で進んでいただきたいです。
おまけ
最後に、劇中に登場した「ゲーリー・クーパー」について。
ゲイリー・クーパーは、1920年代後半から50年代に大人気を博した米国の男性俳優で。
『あんぱん』劇中の昭和10年(1935)当時は、マレーネ・ディートリヒと共演した『モロッコ』で世界的な大スターとなりました。
無口でタフ、しかし内面に繊細さを秘めた男の「フランス外人部隊の兵士」役で、マレーネ・ディートリッヒ演じる歌手「エイミー」と恋に落ちる展開で、映画も大ヒットしました。
ゲイリー・クーパーが人気を得た理由は…「無口で控えめな男らしさ」
「自然体で誠実、誇張のないヒーロー像」
「高身長・整った顔立ち・寡黙な色気」
です。
『アラバマ物語』『ローマの休日』のグレゴリー・ペック。
『大脱走』『ブリット』のスティーブ・マックイーン。
『明日に向かって撃て』『普通の人々』のロバート・レッドフォード。
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『ボディガード』のケヴィン・コスナー。
このあたりが似ていると思います。
※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2025年3月5日に3,700万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)