TBS系・ドラマストリーム『終のひと 』
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第4話『ラブドール葬~多様性の時代に生きて~』の感想。
40代のエリート会社員・熊沢太郎(朝井大智)と母・松子(宮下順子)が嗣江(柿澤勇人)と梵(西山潤)を訪ね、「息子の恋人の葬儀」を依頼する。生者だと抗う太郎に違和感を抱きつつ熊沢家へ向かった二人は、恋人が「蘭子」と名付けられたラブドールである現実を知る。婚約者来訪を前に葬儀を急ぐ松子の焦燥の中、準備が始まるが、太郎は「蘭子は他の男に触らせない」と激昂し…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作(漫画):原作:清水俊『終のひと』
脚本:倉光泰子(過去作/ラヴソング,王様に捧ぐ薬指) 第1,2,4話
川﨑龍太(過去作/相棒,特捜9) 第3話
金子鈴幸(過去作/ちはやふる-めぐり-)
湯田美帆(過去作/帰ってきたらいっぱいして。)
演出:小村昌士(過去作/サブスク彼女) 第1~4話
大内舞子(過去作/王様に捧ぐ薬指,フェルマーの料理)
音楽:境直哉(過去作/不明)
P:佐井大紀(過去作/あのクズを殴ってやりたいんだ)
池本翔(過去作/ifの世界で恋がはじまる)
※敬称略
「ホントに死んだかどうか決めんのは…」
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―――ここまで、ごあいさつ―――
こんな言い方はどうかと思うが、脚本担当が本作のチーフ脚本の倉光泰子氏になると、また “ありがちな話” となるようだ。
予告編を見た人なら、予告編からはみ出ない内容… とでも言おうか(苦笑)
敢えて、今回で本作らしい部分と言えば、ベテラン葬儀屋の嗣江宗助(柿澤勇人)の次のセリフだろう。
嗣江「ホントに死んだかどうか決めんのは
遺(のこ)された人なのかもしれない」
哲学的な意味合いを「死」に突き詰めれば、《「死」とは何か?》に行きつくわけで。
その意味では、人の「死」は《医師や死者が決めることではない!》と言える。
ただ、今回の内容で‘そこ’まで考える必要もないような(笑)
それとも、《葬式も結婚式も、いろんな意味で‘墓場に近い’》とでも受け入れておくべきなのか!
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第87回/第18週『マツエ、スバラシ。』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
町での噂話に落ち込む、トキ(髙石あかり)。心配する司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)が声をかけるが、司之介は顔に怪我を負っていた。トキの指摘をはぐらかす司之介とフミに違和感を覚えるトキとヘブン(トミー・バストウ)。ぎこちない空気の中、玄関の外から物音が聞こえる。様子を見に行ったヘブンとトキは、そこで衝撃のモノを目のあたりにする。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13,14週
泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9,12,15,18週
松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10,16週
小島東洋(過去作/『ばけばけ』助監督) 第11週
小林直毅(過去作/『ばけばけ』助監督) 第17週
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:牛尾憲輔(過去作/チェンソーマン,僕の心のヤバイやつ,ダンダダン)
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
副音声日本語吹替:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、川野秀昭、田中陽児|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、毛尾喜泰|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田直矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲、武井美晴|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規、眞弓敬司|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉、大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子、厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華、澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生、大島櫻子|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史、三好勇作|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和、鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦、栗野洋子|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平、小峰陸矢、上野香織、佐伯木乃実、畝岡歩未、増田愛海|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航、徳岡美紀、奥山温子|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録:木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉、松島彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章、ネイサン・ベリー、米倉リエナ|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人、川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
アバンタイトルの物悲しさのさじ加減が絶妙
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―――ここまで、ごあいさつ―――
冒頭は「夕餉(ゆうげ)の支度」を強調した場面で始まった。
前回が、朝刊を読んだ人たちの反応を描いた「夕餉の買い物」だったから‘そのあと’ということだ。
しかも、夕日が強く当たる庭と、夕日が差し込む居室を強調し、前回とのつながりをさらに強調。
さりげない「カラスの鳴き声」も夕景らしい上に、物悲しさの創出に一役買っている。
もちろん、メインタイトル映像明けのショッキングな展開のための「静けさ」として、いい感じの描写である。
“恨み・辛み・嫉み”の被害を被っている家族のエピソード
前回の感想で「日本人における様々な結婚観」の話で脱線したが、今回は脱線続きで始めてみる。
要するに、今回の展開は、「川のこっち(庶民が暮らす地域)の人たちにとって、トキ(高石あかり※高=はしごだか)のヘブン(トミー・バストウ)との結婚が「ただのお金目当て」に見えることへの “恨み・辛み・嫉み” という他者への憎しみや嫉妬を表すネガティブな感情の描写と、その被害を被っている家族のエピソードだ。
前回も書いたとおり、古今東西にお金目当ての婚姻なんて山ほどあったし、その多くは歴史を変えた戦略結婚的な位置づけと知られている。
しかし、劇中の時代のラシャメン(西洋人男性と結婚する女性)はちょっと意味合いが違う。
わざわざ解説するまでもないが。
いわゆる古今東西に存在する(した)「金銭目当ての戦略結婚や策略結婚」は、結婚という “正式な制度” を使って、家や本人が利益を得る手段である。
一方の明治日本の一般的(トキに限定しない)な「ラシャメン(西洋人男性の妾)」は、正式な結婚ではなく、生活のために西洋人男性の妾(肉体県警を含む)になることで、法的な立場は弱く、“男性が帰国すると関係が終わることも多かった” 点が異なる。
何を言いたいのか?
劇中の描写はかなり衝撃的であるが、“ドラマ” としては、上記の結婚の違いを含め「ラシャメンに対する庶民の感情」をとても分かりやすく上手に描いていると思う。
特にうまいのは、トキと顔馴染みの露天の魚屋(松島彩)の接客の変化を盛り込んだことで、トキに対するネガティブ感情がトキと面識のない庶民にも蔓延していることを比較して描写したことだ。
それを巧みに演出した手法を次の章で解説したい。
今週の演出は、的確な構図で内容をより明確に!
写真業界では「額縁構図」なんて言う呼び方もあるようだが、映像業界というか私がいさせていただいている業界では「フレーム・イン・フレーム(Frame in Frame)構図」「内フレーム構図/内部フレーミング」「フォアグラウンド・フレーミング」などと呼ぶことが多い構図の解説をやってみる。
要するに、画面内に窓枠・扉・柱・手前の物体などを配置し、擬似的な「枠」を作り、その内側に人物や主題を収める構図のことである。
「画面にもう一つの檻(枠)を作る」構図、と覚えると誤用しにくいと思う。
「フレーム・イン・フレーム構図」の作用は次の三つが大きい。
●視線誘導の明確化
●閉塞感・孤立・監視・内省といった心理描写
●奥行きの強調
今回の本作で使われたのは、二つ目の「閉塞感・孤立・監視・内省といった心理描写」だ。
下の二つのキャプチャー画像を見ていただきたい。
©NHK
こちらは、画面右から枠を押しつぶしている感じの構図になっており、一般的に「画面右側=未来を表す」を圧縮(削る)構図によって、トキとフミ(池脇千鶴)の “未来が見えない” ような効果を期待されている構図だと思う。
©NHK
こちらは、画面上からの圧縮が「権威・強者・上位者からのプレッシャー」を象徴するのに対して、画面下からの圧縮は「基盤の揺らぎ・弱者の突き上げ・内面の衝動・自然の脅威」を象徴する際に使う構図だ。
今回では「自分より弱い存在からの圧力」「本能・欲望・衝動など“内側の下層”からの圧力」であると捉えると分かりやすいのでは?
このように、今週の演出では的確なフレーミング(構図の構成)によって、内容をより分かりやすく伝える作戦が図られているのだ。
なぜ、人のうわさの寿命は「七十五日」なの?
さて、またまた脱線してみる。
中盤で、ヘブン専属の車夫・永見剣造(大西信満)が次のことを言う。
永見「人のうわさも七十五日」
読者の皆様は「なぜ75日なの?」と思ったことはないだろうか。
由来や理由は諸説があるが、いくつか紹介してみよう。
一つ目は、昔の日本では、季節が変わると人々の関心も移り変わると考えられていましたため、75日は約2か月半で、季節の節目にあたるため。
二つ目は、「75」という数字自体に特別な根拠があるわけではなく、30日や50日より“長く感じる”し、100日よりは現実的という、「ほどよく長い期間」を表すための象徴的な数字で、「語呂の良さがあった」から。
三つ目は、ゴシップや噂話が盛んだった江戸時代の町では、人々の関心が移るのが早く、だいたい2~3か月で忘れられたと言われているから。
私には、“噂なんてしばらくすれば自然に消える” という経験則を、語呂よく象徴的に表した数字だと考えるのが一番しっくりくるし。
ことわざとは、こういう “数字の雰囲気” で意味を強めるところが面白いと思う。
あとがき
今回で最も印象的だったのは、傷ついたトキを見て激高し、自宅を飛び出すヘブンを、気丈に引き留めるトキですね。
額の傷をヘブンに隠して作り笑いをするトキが、ヘブンの抱擁によって泣き顔になる変化もドラマチックでした。
こうなると、サワ(円井わん)やなみ(さとうほなみ/ほな・いこかex.ゲスの極み乙女)はどう思っているのかも気になります。
果たして、庶民の関心が別の何かに火がついて松野家に平穏が訪れるのか、はたまた救世主が現れるのか?
いずれにしても、巧みに「先が気になる」「続きが見たくなる」になっていると考えます。
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ついに、松野家の借金が返済完了する。感慨にふけるトキ(髙石あかり)、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)。銭太郎(前原瑞樹)も交えて借金完済パーティーが開かれる。そこに、ヘブン(トミー・バストウ)さん日録連載中の梶谷(岩崎う大)が訪れ、パーティーの理由を取材しはじめる。ヘブンのおかげで借金が返済できたと知った梶谷は早速翌朝の新聞に記事を掲載するが・・・町の様子にトキは違和感を覚える。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13,14週
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小林直毅(過去作/『ばけばけ』助監督) 第17週
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プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、川野秀昭、田中陽児|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、毛尾喜泰|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田直矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲、武井美晴|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規、眞弓敬司|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉、大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子、厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華、澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生、大島櫻子|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史、三好勇作|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和、鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦、栗野洋子|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平、小峰陸矢、上野香織、佐伯木乃実、畝岡歩未、増田愛海|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航、徳岡美紀、奥山温子|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録:木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉、松島彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章、ネイサン・ベリー、米倉リエナ|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人、川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
タエのセリフは「今週はちゃんと松野家を描きます!」宣言
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かなり久しぶりの雨清水タエ(北川景子)である。
と同時に、冒頭から悪くない。
トキ「ヘブンさんより
今月分でございます」
トキ(高石あかり※高=はしごだか)が「ヘブンさんより」と言うのは当然のことだが、こうしてセリフに仕立てられて初めて、トキがヘブン(トミー・バストウ)の家においての専業主婦であることが明確になる。
そして、私が「なるほどね」と感じたのが、次のタエの “嫌な予感” だ。
タエ「ただし… 気を付けるのですよ」
今後の展開を予感させるという意味では、やや唐突に感じるわけでもないが。
しかし私は、この唐突感も、脚本家や演出家や制作統括の狙いではないかと推測する。
先週を見た人なら分かると思うが、第17週は、仕上がりの出来は不問にした上で「ほぼサワと庄田のスピンオフ週」だった。
ようするに、「トキを含めた主人公一家の日常描写は大して無かった」わけである。
そんな週明けの月曜日の冒頭に、タエの “嫌な予感” なのだ。
そう、おそらく、このタエのセリフは「今週はちゃんと松野家を描きます!」宣言だと思う。
そんな重大な選手宣誓的な役割だからこそ、「タエ様」が最優良選択肢なのだと思う。
今週の泉並敬眞氏の演出は実に安心して見ていられる
内容の直接的な評価ではないが、どうしても先週の “未熟な演出” と比べると、今週の泉並敬眞氏の演出は実に安心して見ていられる。
いや、きっと、担当を決める制作統括・橋爪國臣氏も分かって配分しているのだろう。
先週では、今回のアバンタイトルにあったような、長めの尺の屋外ロケ、しかも、3人出演なんてなかったと記憶している。
だって、撮影の季節や天候、時間帯の影響は大きいのもあるが、基本的に屋外ロケは苦労が絶えない過酷な現場なのだ。
特に、本作のメインキャラクターとなる、トキ、ヘブン、錦織(吉沢亮)を配した場面は手抜きはできない。
ということで、今週は演出のセカンド(チーフの次)の登板となったと思う。
先週担当の小林直毅氏には申し訳ないし比較するまでもないが、場面転換、人物配置、カメラアングルにカメラワーク、劇伴の選曲や付け方など「安心して見ていられる」とはこのことだ。
但し、チーフ監督の村橋直樹氏のような、メリハリとコミカルさが際立つ演出にはならない… のが、本作における過去担当週の泉並氏の作風だ。
よって、どんな「新章」になるのか、いろんな意味で楽しみである。
ただの「お金目当て」に見えちゃう視聴者だっているはず…
メインタイトル映像明け、ついに、松野家の借金が返済完了する。
細かいことを言えば、食事中の展開に組み込むのではなくて、完済パーティーをやる前に、司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)がヘブンに畳に頭をこすりつけるくらいに感謝を伝えるシーンが見たかったのは言うまでもないが。
きっと、この辺の描写の有無が、今作の好みの分かれ目になると思う。
気にし始めたら、ただの「お金目当ての…」に見えちゃうわけだから。
もちろん、いつの時代も「お金目当ての…」はあって、「お金目当ての結婚=悪」と断じる価値観のほうが、むしろ近代以降に作られた比較的新しい思想だ。
歴史的に見れば、結婚は長らく「生活共同体の契約」で「生存の安定」「家同士の結びつき」「財産・地位・血統の維持」が主目的だったわけで。
「好きだから結婚する」「お金は二の次」という発想は、産業革命以降の個人主義であり、最低限の生活が社会的に保障され始めた時代に成立した価値観である。
お金を重視する結婚は、「将来設計を現実的に考えている」「リスク管理をしている」「感情だけで突っ走らない」という側面を持つ合理的な選択肢ともいえる。
本質的な問題は、「相手を単なる資源として扱う」「条件が崩れた瞬間に誠実さが消える」という点であり、経済条件を重視しつつも、互いに尊重があるなら、破綻要因ではない。
結局、現代の健全な感覚は、「愛情 × 経済合理性」の両立で、どちらか一方、特に「経済のみ → 関係破綻」に振り切れると、「露骨すぎると嫌われる」だけである。
人は感情で正義を語り、実生活では計算して選択する… そこに人間らしさがあるのだ。
おっと、本作の感想から離れてしまった…(謝)
今週にも、サワと庄田を盛り込んだのは大いに評価できる
10分過ぎ、「ヘブン先生日録」によって、いよいよ、本来の “ドラマ” の醍醐(だいご)味である、《ありふれた日常が予期せず非日常になる》ことを “虚構の中の真実” として、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》の始まりだ(と思う)。
一方、感想の冒頭で、タエの予言は「今週はちゃんと松野家を描きます!」宣言だと書いたが、12分過ぎには庄田(濱正悟)、その直前にはトキの夢想の中にサワ(円井わん)が登場した。
このことによって、先週が「ただのサワと庄田のスピンオフ週」ではなかった… と強調することに成功した。
やはり、いつも書くことだが、「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」がリンクしているように描くことは、ドラマの世界観として重要なことなのだ。
その意味で、松野家と直接かかわらない部分でも描くことは大切であり、大いに評価できるポイントなのだ。
あとがき
幸せだった日常が、突然に非日常になり、そのまま‘そっち’が日常になってしまうのか、はたまた幸せだった日常が戻っててくるのか?
どうやら、今週は想像以上に、ホームドラマ(家族を描く物語)になりそうですね。
そうなると、世間からのバッシングに心が折れるトキを始めとした松野家の面々がどう対処していくのか見どころでしょう。
もしかすると、本作史上最も見ごたえのあるホームドラマになるのかも?
最終回まであと2か月、一気に盛り上げてほしいですね。
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●妾か女中か?“八雲が求めた女中の条件” → こちら
●八雲はモラハラ夫?“繊細で偏屈な素顔” → こちら
●八雲先生が"英語"で伝えた日本の文化 → こちら
●"禁じられた結婚"とセツ・マティの共鳴 → こちら
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TBSテレビ系・日曜劇場『リブート』
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第3話『後悔』の感想。
早瀬(鈴木亮平)は、儀堂の妻・麻友(黒木メイサ)と一香(戸田恵梨香)が対峙する場に居合わせ、麻友が今なお儀堂(鈴木亮平)を強く想っている現実を知る。警視庁では真北(伊藤英明)と土方(愛希れいか)が、儀堂と冬橋(永瀬廉)の関係、そして冬橋の裏の顔に迫り、捜査は内側からも進行する。消えた10億円をめぐり海江田(酒向芳)が不穏な動きを見せる中、焦りを深める早瀬は儀堂のロッカーで一台のパソコンを発見し、夏海殺害事件に潜む真実の存在を知ることになる…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/グランメゾン東京,TOKYO MER,全領域異常解決室)
演出:坪井敏雄(過去作/妻、小学生になる。,ライオンの隠れ家) 第~3話
田中健太(過去作/トリリオンゲーム,クジャクのダンス、誰が見た?)
元井桃(過去作/さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~)
音楽:大間々昂、木村秀彬
主題歌:Mr.Children「Again」
パティシエ監修:本田珠美
P:東仲恵吾(過去作/ラストマン ー全盲の捜査官ー FAKE/TRUTH)
協力P:國府美和(過去作/すっぴんヒーロー)
小髙夏実(過去作/着飾る恋には理由があって,クジャクのダンス、誰が見た?)
※敬称略
執拗に迫る妻の視線
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―――ここまで、ごあいさつ―――
物語の幕が上がると、そこには不穏な空気が漂っていた。
第3話で、視聴者の目を釘付けにしたのは、黒木メイサさん演じる「麻友」の存在である。
海江田(酒向芳)との危うい駆け引きを乗り越えた早瀬(鈴木亮平)の前に、突如として彼女は姿を現した。
別れを切り出したはずの麻友が、なぜか復縁を求めて早瀬を追い回す。
その姿は一見、夫を愛する妻のようにも見えるが、その瞳の奥には別の目的が隠されているようにも見えた。
捜査一課や職場にまで現れる彼女の執着心に、正体が露見することを恐れる一香(戸田恵梨香)は焦りを隠せない。
しかし、この麻友の行動こそが、闇に葬られた事件を掘り起こす鍵となっていたのである。
そして、麻友の行動、第3話の根底に流れるのが、NPO法人「しぇるたー」代表のマチ / 舞浜千秋(上野鈴華)が言い放った次のセリフだ。
マチ「真実なんてどうだっていい。
うちらの周りが平和なら」
隠された10億の行方
本作の物語の中核を成すのは、3年前に消えた「10億円」という莫大な金の謎である。
当時、その金を管理していた夏海(山口紗弥加)は、現金と共に姿を消し、命を落とした。
金を奪ったのは、欲にまみれた海江田なのか、それとも早瀬が現在成り代わっている儀堂(鈴木亮平)なのか。
窮地に立たされた海江田は、黒幕である合六(北村有起哉)から真犯人を突き止めるよう命じられる。
そこで海江田が目をつけたのが、儀堂の妻である麻友)であった。
警察内部でも、真北(伊藤英明)らが儀堂と悪の組織との繋がりを調べ始めており、包囲網は着実に狭まっていた。
早瀬は儀堂の過去を知らないまま、迫りくる疑惑の渦中に放り込まれることとなったのだ。
突き止められた最悪の結末
麻友の動きに呼応するように、事態は急展開を迎える。
儀堂が残したパソコンの記録から、あるトランクルームの存在が浮かび上がった。
そこに隠されていたのは、探し求めていた10億円だけではなかった。
そこには、亡くなった夏海のスマートフォンと免許証が残されていたのである。
これは、儀堂が自らの手を汚し、警察の力を利用して事件を隠蔽した動かぬ証拠だ。
早瀬は、自分がリブートして成り代わった男こそが、残忍な殺人犯であったという残酷な事実に直面する。
真相を暴いたはずの彼が手にしたのは、自分が「人殺し」の身代わりになっているという絶望的な答えであったのである。
姿を現したもう一人の自分
しかし、この物語はさらなる衝撃を隠し持っていた。
麻友が突き止めた最大の真実は、儀堂がどこかで生きているという可能性である。
彼女は早瀬の違和感に気づき、本物の儀堂の生存を確認するための役割を果たしていた。
千葉県の木更津で働く、早瀬と瓜二つの男の影。
それこそが、死んだと思われていた儀堂の成れの果てかもしれない。
一方で、本来は正義感の強かった早瀬自身も、冷酷な儀堂の人格に少しずつ侵食され始めている。
人格が入れ替わる “リブート” の果てに、彼は自分自身を失ってしまうのではないかという恐怖が、観る者の心に深い謎を残したと思う。
そもそもの “ドラマ”における “説明”に帰着
ここからは、第3話の全容を俯瞰で見てみる。
放送拡大をやった第1話と第2話によって、物語の初期設定に当たる情報は放出完了のようだ。
そのおかげで、前2話よりも情報過多(私は本作の‘情報過多’は悪いとは思っていません)が弱まり、自然な展開の中で “説明” が行われた。
まあ、そもそもの “ドラマ” における “説明” に帰着した… が正しい評価だろう。
よって、前2話は “連ドラ” としての “壮大なツカミ” として意図してつくられたものだったわけである。
そう考えると、連ドラのツカミとしては大成功だったと言える。
それにしても、「怒涛の展開」とはまさに本作のことであり。
これだけ「続きが気になる」「早く次回を見たい」と、私に思わせる連ドラが現れるとは驚きである。
あとがき
今回のエピソードは、麻友が物語の探偵役のような役割を果たし、複雑に絡み合った謎が一つずつ解けていく構成が見事でした。
隠された10億円の発見から、一気に殺人事件の真相までたどり着く展開には、思わず引き込まれてしまいます。
特に、自分が成り代わった人物が実は悪人だったという皮肉な展開は、今後の物語をさらに面白くしてくれそうでワクワクしますね。
次週は衆院選特番でお休みですが、小声で言えば「選挙結果より第4話が気になる」ですよね(笑)
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『ばけばけ』
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第17週『ナント、イウカ。』の「ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
サワ(円井わん)との関係に悩むトキ(髙石あかり)を励まそうと、ヘブン(トミー・バストウ)は司之介(岡部たかし)と動き出す。なみ(さとうほなみ)らの来訪や、庄田(濱正悟)の助言を受け、サワは教師への道を見据え試験勉強に打ち込む。一方、トキは家族に背中を押されサプライズを決行し、再会の場が訪れるが、その裏で庄田の思惑が静かに動き始め…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------
原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13,14週
泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9,12,15週
松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10,16週
小島東洋(過去作/『ばけばけ』助監督) 第11週
小林直毅(過去作/『ばけばけ』助監督) 第17週
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:牛尾憲輔(過去作/チェンソーマン,僕の心のヤバイやつ,ダンダダン)
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
副音声日本語吹替:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、川野秀昭、田中陽児|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、毛尾喜泰|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田直矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲、武井美晴|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規、眞弓敬司|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉、大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子、厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華、澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生、大島櫻子|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史、三好勇作|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和、鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦、栗野洋子|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平、小峰陸矢、上野香織、佐伯木乃実、畝岡歩未|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航、徳岡美紀、奥山温子|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉、松島彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章、ネイサン・ベリー、米倉リエナ|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人、川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
「本編」と「ダイジェスト版」で奇しくも共通してた三点
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今週の「本編」と「ダイジェスト版」で奇しくも共通してた点は、次の三点である。
《物語の軸が安定していない》
《非常に分かりにくい内容》
《脚本の不完全さと演出の失敗》
そこで、今回もいつもどおりに論理的な視点から、その問題点を整理してみる。
また、細かく書くと長くなり、読みにくいし、理解しづらいと思うので、できるだけ簡潔に書いてみるので、最後まで読んでいただきたい。
1.物語の目的が途中ですり替わっている
今週のエピソードは、前半と後半で物語の目的がすり替わっている。
●前半:サワが「教師になりたい」という夢に向かって努力し、親友のトキがそれを応援する「友情と成長」の物語である。
●後半:サワが庄田という人物と恋愛をする「恋バナ」が中心になり、当初の目的であったはずの「教師への道」というテーマが薄れてしまった。
本来、元下級武士の娘で、トキの幼なじみでもあり、正規ではない小学校の教師の野津サワ(円井わん)の人生の目的は「教師になること」だったはずだ。
しかし、後半では「松江出身で元英語教師の庄田多吉(濱正悟)との恋愛」が目的であるかのように描かれている。
よって、視聴者には “サワが本当は何を目指しているのか” が伝わらなくなっているのだ。
2.トキの行動と記事の一致性が欠けている
トキ(高石あかり※高=はしごだか)がヘブン(トミー・バストウ)に密着する松江新報の自称‘敏腕記者’の梶谷吾郎(岩崎う大) に書いてもらった新聞での連載記事「ヘブン先生日録」の内容と、物語の結末にも矛盾が生じている。
●トキはサワの「夢」を応援するために記事を書いたのであって、「恋愛」を応援したわけではない。
●そもそも、トキが記事を書いてもらった時点では、まだサワの恋愛は始まっていない。
それにもかかわらず、「ダイジェスト版」の再編集(演出)では、最終的に「トキがサワの恋を応援した」という形にまとめられている。
これは前後のつながりが通らない、不自然な構成である。
3.制作側の準備不足と責任
この混乱の原因は、脚本の不完全さと演出のミスにある。
●脚本の問題:サワが「お金」と「夢」と「恋」の間でどう揺れ動いているのか、その心の葛藤が十分に描かれていない。
●演出の問題:経験の浅い演出家・小林直毅に、この難しい内容を任せた制作統括・橋爪國臣の判断に疑問が残る。
結局、これまでの放送回で、サワという人物像を丁寧に描いてこなかった「準備不足」が、今回のブレにつながっているのだ。
自分の決意に追い詰められる「サワ」の心理分析
気分転換してみよう!
今週の感想では、演出があまりに酷いので内容にあまり触れなかった。
そこで、感想の後半では、庄田のプロポーズを断ることにしたサワの心情について思うことを書いてみる。
サワという人物が抱える苦しみは、周囲からの圧力ではなく、自分自身の「過去の宣言」によって引き起こされている。
その構造を以下の三点に整理してみる。
1.目的と手段の逆転
サワは子供の頃、経済的な自立を目指して「教師になる」という目標を立てた。
しかし、大人になった今の彼女にとって、その目標は「やりたいこと」ではなく、「やらなければならない義務」に変わっている。
過去に自分が決めたルールを守ることに必死になるあまり、現在の自分の本心がどこにあるのかを見失っている状態であると言えるのではないだろうか。
2.「理想の自分」へのこだわりによる機会損失
サワの前には、結婚して安定した生活を送るという選択肢も存在した。
たとえ結婚しても仕事を続ける道はあったはずだが、サワはそれを拒絶する。
それは「自分の力だけで生きていく」という理想を完璧に達成することに固執しているからだ。
別の幸せの形を認めてしまうと、これまでの自分の努力や決意を否定することになると恐れているのである。
3.身近な成功者への複雑な劣等感
親友のトキが結婚によって幸福を手に入れたことは、サワにとって強い刺激となっている。
トキのように「世間一般(以上)の幸せ」を素直に受け入れられない自分に対し、サワは苛立ちを感じているのだ。
サワが涙を流すのは、トキが悪いからではない。
自分の決めた目標のせいで、自由な生き方を選べなくなっている自分自身の不器用さに、限界を感じているからであると思う。
結論:この物語が描こうとしている(と想像できる)もの
サワは、決して目標に向かって効率よく進んでいるわけではない。
むしろ、自分で決めたルールに縛られ、遠回りをしながらもがいている。
このように、理屈では説明できない「心の矛盾」や「意地」を抱えて生きる姿こそが、人間としてのリアリティであり、本作の脚本が持つ深み)であるといえると思う。
あとがき
今週の内容は、サワのキャラクター描写が曖昧なまま進んだため、話の軸がバラバラだったと思います。
ドラマ単体(=今週だけの単発ドラマ)としては成立していても、連続ドラマとしての整合性が取れていません。
唯一の評価点は、「ダイジェスト版」で追加されたナレーションですね。
本編で不足していた説明(例えば、「そんな中 再び 庄田が訪ねてきました」など)が補われており、最初から「本編」でこのような丁寧な解説を行うべきであったと思います。
次週から「松野家の話」に戻すので、今週はスピンオフ週的な位置づけとして作ったものの失敗しちゃった… だと思いますから、次週に望みをつなぎましょう!
●三之丞(板垣李光人)モデル“静かなる光” → こちら
●錦織(吉沢亮)モデル“八雲+セツとの友情” → こちら
●妾か女中か?“八雲が求めた女中の条件” → こちら
●八雲はモラハラ夫?“繊細で偏屈な素顔” → こちら
●八雲先生が"英語"で伝えた日本の文化 → こちら
●"禁じられた結婚"とセツ・マティの共鳴 → こちら
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警視庁アウトサイダー
警視庁いきもの係
警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~
警視庁ゼロ係[2]
警視庁ゼロ係[3]
警視庁・捜査一課長
刑事ゆがみ
警部補・杉山真太郎
ゲゲゲの女房
下剋上球児
下剋上受験
結婚相手は抽選で
結婚式の前日に
Get Ready!
健康で文化的な最低限度の生活
限界団地
恋がヘタでも生きてます
恋せぬふたり
恋仲
恋はつづくよどこまでも
恋です!ヤンキー君と白杖ガール
恋はDeepに
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~
コウノドリ[1]
コウノドリ[2]
こえ恋
ごくせん2002特別編[再]
極主夫道
心がポキッとね
心の傷を癒すということ
5→9 ~私に恋したお坊さん~
ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
ゴーストライター
珈琲いかがでしょう
後妻業
コタキ兄弟と四苦八苦
コタツがない家
コタローは1人暮らし
ごちそうさん
孤独のグルメ[4]
孤独のグルメ[5]
孤独のグルメ[6]
孤独のグルメ[7]
孤独のグルメ[8]
孤独のグルメ[9]
孤独のグルメ[10]
コード・ブルー[3]
この素晴らしき世界
この世界の片隅に
古見さんは、コミュ症です。
ごめん、愛してる
ごめんね青春!
これは経費で落ちません!
婚姻届に判を捺しただけですが
コントが始まる
- 過去の連ドラの感想記事一覧(さ~し)
最愛
最高のオバハン 中島ハルコ
最後から二番目の恋
最後の鑑定人
サイレーン
サイン―法医学者 柚木貴志の事件―
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
サギデカ
先に生まれただけの僕
SAKURA~事件を聞く女~
桜の塔
さすらい温泉 遠藤憲一
サムライせんせい
さぼリーマン甘太朗
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~
ザ・ロイヤルファミリ
残念な夫。
3人のパパ
35歳の少女
37.5℃の涙
3年A組 今から皆さんは、人質です
G線上のあなたと私
シェフは名探偵
Chef~三ツ星の給食~
視覚探偵 日暮旅人
シグナル 長期未解決事件捜査班
時効警察はじめました
地獄先生ぬ~べ~
しずかちゃんとパパ《再編集版》
下町ロケット
下町ロケット[2018]
七人の秘書
シッコウ!!~犬と私と執行官~
知ってるワイフ
GTO[2]
死にたい夜にかぎって
死幣ーDEATH CASHー
地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子
下北沢ダイハード
しもべえ
シャーロック アントールドストーリーズ
死役所
獣医さん、事件ですよ
就活家族~きっと、うまくいく~
就活生日記
19番目のカルテ(最終回)
集団左遷!!
10の秘密
重版出来!
重要参考人探偵
准教授・高槻彰良の推察 Season1
正直不動産
正直不動産2
JKは雪女
女囚セブン
少年寅次郎
少年寅次郎スペシャル2020
昭和元禄落語心中
知らなくていいコト
シリーズ江戸川乱歩短編集IV
シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
新・刑事吉永誠一
新宿セブン
新宿野戦病院
新・信長公記~クラスメートは戦国武将~
深夜食堂[3]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(す~そ)
SUITS/スーツ
SUITS 2/スーツ2
水球ヤンキース
スカーレット
好きな人がいること
素敵な選TAXI
素敵な選TAXI[再]
スーパーサラリーマン左江内氏
すきすきワンワン!
スキャンダル専門弁護士 QUEEN
スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
ストロベリーナイト・サーガ
スナック キズツキ
スパイラル~町工場の奇跡~
スペシャリスト
すべてがFになる
砂の塔~知りすぎた隣人
スニッファー嗅覚捜査官
スミカスミレ 45歳若返った女
住住(すむすむ)
正義のセ
正義の天秤
青春探偵ハルヤ
聖女
せいせいするほど、愛してる
世界一難しい恋
セカンド・ラブ
セシルのもくろみ
セミオトコ
全領域異常解決室
サバイバル・ウェディング
銭の戦争
絶対正義
絶対零度~未然犯罪潜入捜査~
絶対零度[4]~未然犯罪潜入捜査~[2]
セトウツミ
ゼロの真実~監察医・松本真央~
先生を消す方程式。
最後から二番目の恋
続・続・最後から二番目の恋
そして、誰もいなくなった
そのご縁、お届けします―メルカリであったほんとの話―
宙わたる教室・宙(そら)わたる教室
それぞれの断崖
それってパクリじゃないですか?
- 過去の連ドラの感想記事一覧(た~な)
DIVER-特殊潜入班-
大貧乏
DIVE!!
大恋愛~僕を忘れる君と
高嶺の花
戦う!書店ガール
玉川区役所 OF THE DEAD
民王
ダメな私に恋してください
タリオ 復讐代行の2人
探偵が早すぎる
探偵の探偵
探偵・由利麟太郎
小さな巨人
ちむどんどん
中学聖日記
超速パラヒーロー ガンディーン
ちょっとだけエスパー
作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女(2)
燕は戻ってこない
妻、小学生になる。
デート ~恋とはどんなものかしら~
dele/ディーリー
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~
DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~
デザイナー 渋井直人の休日
デジタル・タトゥー
デスノート
テセウスの船
出入禁止(デキン)の女
テディ・ゴー!
デッドストック
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
天国と地獄 ~サイコな2人~
天使と悪魔
天使にリクエストを~人生最後の願い~
転職の魔王様
天皇の料理番
TWO WEEKS
東京スカーレット~警視庁NS係~
東京センチメンタル
東京タラレバ娘
東京独身男子
同窓生~人は、三度,恋をする~
東京サラダボウル
東京放置食堂
逃亡医F
透明なゆりかご
ドS刑事
時をかける少女
毒島ゆり子のせきらら日記
トクサツガガガ
ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~
ドクターX ~外科医・大門未知子~[3]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[4]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[5]
ドクターX ~外科医・大門未知子~[6]
ドクターX~外科医・大門未知子~[7]
ドクターカー
DOCTORS 3 最強の名医
Dr.倫太郎
特捜9
トクメイ!警視庁特別会計係
匿名探偵[2]
とげ~小市民 倉永晴之の逆襲~
ど根性ガエル
突然ですが、明日結婚します
トップナイフ ―天才脳外科医の条件―
とと姉ちゃん
トドメの接吻
隣の家族は青く見える
となりの関くんとるみちゃんの事象
ドラゴン桜(2021年版)
虎に翼
ザ・トラベルナース
ザ・トラベルナース[2]
ドリームチーム
トリリオンゲーム
トレース~科捜研の男~
ドロ刑 -警視庁捜査三課-
[な]
24 JAPAN
ナイト・ドクター/Night Doctor
ナイトヒーローNAOTO
ナオミとカナコ
凪のお暇
なつぞら
70才、初めて産みます セブンティウイザン。[地上波特別版]
ナポレオンの村
波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
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もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
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モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
皆様のおかげで、2026年1月16日に3,900万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)


