TBSテレビ系・日曜劇場『GIFT』
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第9話『まばゆいスターダスト』、EPG欄『最終章前編ー運命の決戦開幕!エースの約束と繋ぐ希望』の感想。
日本選手権の組み合わせが決まり、ブルズはプールBで戦うことになる。肥大型心筋症の疑いを抱える涼(山田裕貴)は、その事実を母・君代(麻生祐未)に打ち明けたうえで、覚悟を決めて試合へ挑む。家族の声援を受けたブルズは見事に予選を突破し、決勝トーナメント進出を果たす。昊(玉森裕太)は応援曲の制作に熱を入れる一方、伍鉄(堤真一)は涼を起用すべきか苦悩する。さらに人香(有村架純)も涼の病気を知ることになる中、奇跡の復活を遂げたブルズに新たな試練が訪れ…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:金沢知樹(過去作/半沢直樹2022,クジャクのダンス、誰が見た?)
企画・原案:平野俊一(過去作/シマシマ2011)
演出:平野俊一(過去作/ラストマン-全盲の捜査官-,フェルマ-の料理) 第1,2,3,6,9話
加藤尚樹(過去作/ペンディングトレイン,キャスター) 第4,5,8話
伊藤弘晃(過去作/初恋アンダーDOGs~負け犬と初恋~(ネットドラマ)) 第7話
音楽:林ゆうき(過去作/緊急取調室,DOCTORS~最強の名医,あさが来た)
主題歌:Official髭男dism「スターダスト」
挿入歌:Little Glee Monster「一輪」
監修・協力:一般社団法人日本車いすラグビー連盟美
P:宮﨑真佐子(過去作/逃げるは恥だが役に立つ)
内川祐紀(過去作/クジャクのダンス、誰が見た?)
協力P:中澤美波(過去作/御上先生)
※敬称略
仲間と挑む熱い戦いと隠された秘密
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―――ここまで、ごあいさつ―――
車いすラグビーの日本一を決める大会の組み合わせが発表された。
エースの宮下涼(山田裕貴)が所属する「ブレイズブルズ」は、過去の実績がある強力なライバルチーム「シャークヘッド」とは別のグループに入る。
涼は「大好きな気持ちをエネルギーにしよう」とチームの全員に声をかけた。
応援してくれる人たちの期待を背負い、チームは予選グループをトップの成績で勝ち進む。
そして、次の準決勝で強敵「スイフトスネーク」と激突することになった。
しかし、涼には大きな秘密があった。
心臓に重い病気を抱えており、体に大きな負担がかかる状態だった。
この事実を知っていたのは指導者の伍鉄(堤真一)だけだったが、大会中に監督の雅美(吉瀬美智子)とチームを支える人香(有村架純)にも見つかってしまう。
それでも涼にとって、大好きな仲間と一緒にコートで戦う時間は、何よりも大切なものになっていた。
激戦のコートで起きた突然の悲劇
準決勝の試合は、相手チームの見事なチームワークに苦しめられ、激しい競り合いが続いた。
そんな中、仲間の圭二郎(本田響矢)が相手の激しい体当たりを受けてケガをしてしまう。
チームが最大のピンチを迎える中、周囲は涼の体の負担を心配したが、涼は自ら試合に出ることを強く希望した。
激しい攻撃を必死に耐え抜き、ケガから復活した圭二郎がコートに戻ってきた瞬間、涼の意識が途切れてしまう。
薄れゆく意識の中で、涼は父親の達也(菅原大吉)と再会する幻を見る。
自分の好きなことを信じて突き進む生き方は、父親から教わったものだった。
涼はこれまでの自分の選択が正しかったと心から実感する。涼が倒れた後も、残された仲間たちは諦めなかった。
キャサリン(円井わん)が作ったチャンスから、若きエースの拓也(越山敬達)と圭二郎が素早いパスをつなぎ、最後は病気と闘うキャプテンの立川(細田善彦)がゴールを決めた。
しかし、命をかけた挑戦の代償はあまりにも大きく、チームを引っ張ってきた涼はそのまま帰らぬ人となった。
衝撃的な展開が視聴者に与えたもの
物語の重要なキャラクターの一人が最終回の直前に命を落とすという展開は、これまでのドラマでも見られた手法である。
物語のメッセージを強く伝える効果がある一方で、展開が強引すぎると視聴者の気持ちが冷めてしまう危険もある。
今作では、車いすの部品の不具合や、職人の高水(田口浩正)が発した「無理をすると壊れてしまう」という言葉が、涼の運命を予測させるヒントとして事前に散りばめられていた。
この難しい物語を支えたのは、出演者たちの圧倒的な演技力と、本作の企画・原案、そしてチーフ監督の平野俊一氏の演出力である。
特に山田裕貴さんは、短い時間の中で涼という人物の人生を深く表現し、視聴者の心を強く揺さぶったと思う。
また、平野氏の演出、特に車いすラグビーの試合を、本物の試合中継よりもドラマチックに魅せた映像処理は、本作のリアリティーに大きく寄与したと思う。
物語の進み方への疑問
EPG欄には明確に「最終章前編」との記載されており、そんなつもりで見ていたが、最後の最後まで「これは、最終回前編じゃないの?」としか思えなかった。
で、今回で最も気になったのは、主人公の伍鉄文人に関する大切な要素に全く触れることなく、物語が進んでしまっている点だ。
このような曖昧な描き方は第1話から続いていたが、前回の放送でもはっきりしないままであった。
それなのに「最終章」と銘打った今回もそのまま進むのであれば、そもそも伍鉄に関わる様々な出来事(家族やスクープ記事のネタ)の設定は必要なかったのではないかと考えてしまうのだが。
登場人物の多さと試合のえがき方
本作は、基本的に「主人公級」の登場人物がたくさんいる構成になっている。
そして、それぞれの「主人公級」キャラを詳しく描き切れていないことが、物語全体の足を引っ張っていることは確かだろう。
今回の序盤では、伍鉄だけでなく周りのサブキャラクターも含めて、まるで「これまでの放送で深く心の動きを描いてきた」と言わんばかりの様子で試合のシーンが進んでいった。
本当にこれまでしっかりと積み重ねてきたのであれば納得できるが、見ている側としては少しついていけない気持ちになった。
そもそも、たくさんの選手が目立っているが、この作品の中心となる選手は涼や圭二郎たちである。
それなのに、キャサリン秋子(円井わん)や健治(やす ex,ずん)まで同じように詰め込んで描かれた。
さらに、選手以外の主要な登場人物の様子もたくさん盛り込まれているため、試合やその前後のシーンは、非常に多くの要素で溢れかえっている。
最終回が近づいているための構成・展開・演出だということは理解できるが、それならば、もっと前の段階からしっかりとした物語の下準備をしてほしかった。
車いすラグビーという設定の必要性
引っかかる部分はいくつもあるが、最も違和感を覚えたのは別のところにある。
それは、まるで昔ながらのスポ根(熱血スポーツ)漫画のように、そして今まできちんと積み重ねてきたかのように、試合の場面だけを急に細かく描こうとした点だ。
このドラマは、パラスポーツの「車いすラグビー」を大切な設定として使っている。
しかし、今までの物語の展開を見ると、本当にその設定が必要だったのかと疑問に思うような場面が多い。
そのため、今回のように急に試合を詳しく見せられると、どうしても唐突な印象を受けてしまう。
「このドラマは、もともとこのような作品だっただろうか?」と不思議に思うほどである。
選手を支えるサポートスタッフの仕事についても、急に活躍が描かれたため、かえって不自然さを覚えてしまうほどであった。
これほどあっさりとしか設定を活かさないのであれば、題材はテニスやバスケットボール、バドミントンやバレーボールやといった他のスポーツでも十分に成り立ったはずである。
極端に言えば、スポーツではなく将棋・囲碁やチェス、競技かるたでもよかったかもしれない。
わざわざ《車いす》を使う《激しいパラスポーツ》を選んでいるのにもかかわらず、その設定が物語の芯に深く関わっていないように見えてしまっているのだ。
物語へたくさんの要素を詰め込んでいる割には、ドラマとしての事前の丁寧な積み重ねが足りないのではないだろう。
最終的には、登場人物の病気などの苦しい設定を利用して、視聴者の涙を誘いたいだけのように感じられてしまった。
あとがき
涼が心臓病で亡くなる設定を最終回直前で使いたいがための「車いすラグビー」に見えてしまったのが、本当に残念です。
もっともっと、「車いすラグビー」を前面に押し出して、登場人物たちの車いすラグビーにかける情熱や、仲間を信じる強い絆に深く感動させられる内容するだけでよかったと思いますね。
邪推ですけれど、企画・原案が演出担当の平野俊一さんなので、自分がロボットアームに取り付けた電子制御カメラで「車いすラグビーを迫力ある映像で撮りたかった」ための作品だったのかな?なんて思ったりしますよ。
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
"2026年夏ドラマ一覧" を更新しました】
【2026年夏ドラマ】7月スタートの地上波ドラマ一覧!感想投稿予定リストも!!!
の内容を更新(一部の作品に「スタッフ一覧」を追加)しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
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2026年7月期の夏ドラマも注目作&話題作が集結!
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―――ここまで、ごあいさつ―――
堺雅人さん主演で社会現象にもなった超大型エンターテインメント作品『VIVANT』の続編を筆頭に。
“28年ぶり” に連ドラで反町隆史さん主演で復活する『GTO』。
比嘉愛未さんと今田美桜さんの女性主人公の医療ドラマ対決など、今期もドラマファンの心を熱く揺さぶる話題作&期待作が目白押し状態。
当ブログでは、NHKから民放まで、地上波ドラマに限定して、出演者や放送日を曜日別に分かりやすく整理し、随時更新もしていきます。
また、今期から「私が見る予定のドラマのリスト」から、「基本的に放送予定の全ドラマの概要」を掲載します。
もちろん、記事の後半では、私の「期待度が高いドラマ」「感想投稿予定」のリストも掲載します。
2026年の夏を彩る数々の連ドラ、貴方が見るのはどのドラマですか?
2026年夏ドラマ 月曜日
ブラックトリック~裁きを操る弁護人~
21時00分 フジテレビ系
放送日:
2026年07月20日 スタート
出演・キャスト:
GACKT
注目ポイント:
"でっち上げの天才"である敏腕弁護士(GACKT)が、依頼人を救うため"嘘"を武器に、手段を選ばず真実を暴いていくオリジナル痛快リーガルエンターテインメント。
公式サイト:
https://www.fujitv.co.jp/blacktrick/
GTO
22時00分 カンテレ・フジテレビ系
放送日:
2026年07月20日 スタート
出演・キャスト:
反町隆史/生見愛瑠/工藤阿須加/高橋メアリージュン
注目ポイント:
元暴走族の教師・鬼塚英吉(反町隆史)が、型破りな行動で令和の教育現場や生徒たちの問題に体当たりで向き合う新たな学園ドラマ。
公式サイト:
https://www.ktv.jp/gto2026/
夫を殺したはずなのに
23時06分 テレビ東京系
放送日:
2026年07月06日 スタート
出演・キャスト:
内田理央/渡邊圭祐
注目ポイント:
何度死んでも不倫夫(渡邊圭祐)と愛人への復讐を繰り返す妻(内田理央)が、"死のループ"の真実に迫るタイムリープサスペンス。
公式サイト:
https://www.ktv.jp/gto2026/
えっちなお尻じゃダメですか?
25時20分 TOKYO MX系
放送日:
2026年07月06日 スタート
出演・キャスト:
君沢ユウキ/坂井翔
注目ポイント:
痴漢から助けてくれた年上の男と大学生が、「守りたい」という思いを胸に本気の恋へ落ちていく年の差BLラブストーリー。
公式サイト:
https://s.mxtv.jp/drama/bl_ecchiri/
2026年夏ドラマ 火曜日
クロスロード ~救命救急の約束~
21時00分 テレビ朝日系
放送日:
2026年07月07日 スタート
出演・キャスト:
今田美桜/磯村勇斗
注目ポイント:
理想と現実の狭間で葛藤する若き救命医や救急隊員たちが、命のバトンをつなぐため成長していく本格医療青春ドラマ。
公式サイト:
https://www.tv-asahi.co.jp/crossroad/
さよならノワール
21時00分 フジテレビ系
放送日:
2026年07月07日 スタート
出演・キャスト:
小池栄子/北香那
注目ポイント:
元刑事と"空気が読めない"心理学者が、犯罪被害者や遺族に寄り添い再び前を向く力を支える警察ヒューマンドラマ。
公式サイト:
https://www.fujitv.co.jp/sayonaranoir-cx/
君の好きは無敵
22時00分 TBS系
放送日:
未定
出演・キャスト:
松本若菜/佐野勇斗/小野花梨/白本彩奈
注目ポイント:
推しも趣味もない元キャリア女性と、"かわいい"を愛する偏屈なデザイナーが出会うポジティブラブコメディ。
公式サイト:
https://www.tbs.co.jp/kiminosukihamuteki_tbs/
コントラスト
24時45分 フジテレビ系(関東ローカル)
放送日:
2026年06月30日 スタート
出演・キャスト:
井内悠陽/阿久根温世
注目ポイント:
学年一の人気者と成績優秀な秀才が、友情と恋愛の狭間で揺れ動く心を描く青春BLドラマ。
公式サイト:
https://www.fujitv.co.jp/drama_contrast/
幸せになりたいマサムネ君
25時26分 MBS・TBS系
放送日:
2026年07月07日 スタート
出演・キャスト:
中沢元紀
注目ポイント:
恋人との別れを恐れた売れない作家(中沢元紀)が、一夜の過ちから三角関係に巻き込まれていく恋愛ドラマ。
公式サイト:
https://www.mbs.jp/masamunekun/
スピナーベイト
25時30分 フジテレビ(関東ローカル)
放送日:
2026年06月30日 スタート
出演・キャスト:
加藤清史郎/駿河太郎/萩原護/南琴奈
注目ポイント:
少年たちの日常の裏に潜む小さな違和感が、やがて衝撃の真実へつながっていく青春クライムサスペンス。
公式サイト:
https://www.nbcuni.co.jp/jcon/spinnerbait/
2026年夏ドラマ 水曜日
ファーストクライ 母子救命救急班
22時00分 日本テレビ系
放送日:
2026年07月08日 スタート
出演・キャスト:
比嘉愛未/松島聡
注目ポイント:
秘密裏に結成された母子救命救急班が、行き場を失った妊婦と新たな命を守るため奮闘する医療ドラマ。
公式サイト:
https://www.ntv.co.jp/firstcry/
今夜もシリアルキラーと待ち合わせ
23時00分 カンテレ・フジテレビ系
放送日:
2026年07月01日 スタート
出演・キャスト:
横山裕/関水渚
注目ポイント:
人と群れない刑事と、触れた相手が殺した人数を見抜く女性が、連続殺人犯に立ち向かうバディサスペンス。
公式サイト:
https://www.ktv.jp/konyamoserial/
おちたらおわり
24時24分 中京テレビ・日本テレビ系
放送日:
2026年07月01日 スタート
出演・キャスト:
宇垣美里/篠田麻里子/佐津川愛美/風吹ケイ
注目ポイント:
新築タワーマンションを舞台に、ママ友同士の嫉妬や裏切り、疑惑が渦巻くサバイバルサスペンス。
公式サイト:
https://www.ctv.co.jp/ochitaraowari/
君は夏のなか
24時30分 テレビ東京系
放送日:
2026年07月01日 スタート
出演・キャスト:
奥智哉/杢代和人/田辺桃子/羽田美智子
注目ポイント:
共通の趣味を持つ男子高校生2人が、ひと夏の出会いをきっかけに心を通わせていく青春恋愛ドラマ。
公式サイト:
https://www.tv-tokyo.co.jp/kiminatsu_tx/
ヤンキー激戦区の四天王がアイドルグループに転生したら?
25時09分 日本テレビ系
放送日:
2026年06月10日 スタート
出演・キャスト:
冨田菜々風/櫻井もも/鈴木瞳美/蟹沢萌子
注目ポイント:
喧嘩しか知らなかった4人のヤンキーがアイドルに転生し、芸能界の悪意へ殴り込みをかける下剋上物語。
公式サイト:
https://www.ntv.co.jp/yanten/articles/5470okyf9gyuyouo9f2p.html
2026年夏ドラマ 木曜日
大空港~GATE24~
21時00分 テレビ朝日系
放送日:
未定
出演・キャスト:
趣里
注目ポイント:
鋭い観察眼を持つ税関職員たちが、新設チームとして日本の平和と安全を守るため奔走する痛快ドラマ。
公式サイト:
https://www.tv-asahi.co.jp/daikuukou/
ラストノート
22時00分 フジテレビ系
放送日:
2026年07月09日 スタート
出演・キャスト:
内田有紀/寺西拓人
注目ポイント:
環境も人生も異なる歳の差の男女が静かに惹かれ合い、人生で最も激しい恋へ進んでいく純愛ドラマ。
公式サイト:
https://www.fujitv.co.jp/lastnote/index.html
夫婦と16歳~狂気の隣人~
24時30分 テレビ東京系
放送日:
2026年07月02日 スタート
出演・キャスト:
かたせ梨乃/豆原一成
注目ポイント:
"自認16歳"の61歳女性が、隣人の年下男性への純粋な愛ゆえに暴走していくロマンティックホラー。
公式サイト:
https://www.tv-tokyo.co.jp/2216_tx/
親愛なる夫へ~完璧な妻の嘘~
24時09分 読売テレビ系
放送日:
2026年07月02日 スタート
出演・キャスト:
田中麗奈/古川雄大
注目ポイント:
妻の謎の死をきっかけに、夫婦の間に積み重ねられた嘘や秘密が次々と明らかになる心理サスペンス。
公式サイト:
https://www.ytv.co.jp/dear-husband/
普通の恋愛
24時58分 CBCテレビ ほか
放送日:
2026年07月02日 スタート
出演・キャスト:
古川雄輝/長野凌大
注目ポイント:
現実的な悩みや葛藤を抱えながらも、互いを支え合い成長していく2人を描く等身大のラブストーリー。
公式サイト:
https://hicbc.com/tv/futsunorenai/
エミリとマリア
24時59分 MBS系
放送日:
2026年06月18日 スタート
出演・キャスト:
松本まりか/高橋メアリージュン/後藤剛範/桜井玲香
注目ポイント:
恋愛や結婚、キャリアへの漠然とした不安を抱える女性たちの本音を描くガールズコメディ。
公式サイト:
https://www.mbs.jp/emily_maria/
今から、親友やめようか。
25時29分 MBS系
放送日:
2026年06月25日 スタート
出演・キャスト:
岡本夏美/沢村玲
注目ポイント:
友情と恋愛の間で揺れる男女が、それぞれの本音や欲望と向き合っていく大人の純愛ドラマ。
公式サイト:
https://www.mbs.jp/imayame/
2026年夏ドラマ 金曜日
Tシャツが乾くまで
22時00分 TBS系
放送日:
未定
出演・キャスト:
蒼井優/中島歩/高橋文哉
注目ポイント:
一つの事故に巻き込まれた2組の夫婦が、それぞれの喪失や秘密と向き合っていくヒューマンドラマ。
公式サイト:
https://www.tbs.co.jp/tshirt_ga_kawakumade_tbs/
しもべの王子様
23時00分 テレビ朝日系
放送日:
2026年07月03日 スタート
出演・キャスト:
小川史記/瀬戸利樹/藤林泰也/清水海李
注目ポイント:
かつて"王子様"だった男と、彼に従い続けた"しもべ"の立場が逆転して始まるラブストーリー。
公式サイト:
https://s.mxtv.jp/drama/shimopuri/
名探偵のままでいて
23時15分 テレビ朝日系
放送日:
2026年07月17日 スタート
出演・キャスト:
吉川愛
注目ポイント:
認知症を患う祖父が、孫娘の持ち込む数々の難事件を解き明かしていく安楽椅子探偵ミステリー。
公式サイト:
https://www.tv-asahi.co.jp/meitanteinomama/
ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-
24時12分 テレビ東京系
放送日:
2026年07月03日 スタート
出演・キャスト:
村上虹郎/細田佳央太/真木よう子/円井わん
注目ポイント:
伊藤潤二の傑作13作品を実写化し、"独特の狂気"に満ちた世界を描くオムニバスホラードラマ。
公式サイト:
https://www.tv-tokyo.co.jp/junjiito_strange/
わたしの相殺日記
24時52分 テレビ東京系
放送日:
2026年06月05日 スタート
出演・キャスト:
あの/窪塚愛流/ゆめっち/遊井亮子
注目ポイント:
ほのぼのとマイペースに生きる主人公の日常を通して、少しだけ明日を前向きにする物語を描く。
公式サイト:
https://www.tv-tokyo.co.jp/sousainikki/
2026年夏ドラマ 土曜日
告白-25年目の秘密-
21時00分 日本テレビ系
放送日:
未定
出演・キャスト:
松村北斗/岡崎紗絵/玉山鉄二/塩野瑛久
注目ポイント:
25年間一人の女性を想い続けた男が、過去の惨劇と向き合いながら真実を追うラブサスペンス。
公式サイト:
https://www.ntv.co.jp/kokuhaku/
夏色の雲が恋と嵐をまきおこす
23時00分 テレビ朝日系
放送日:
2026年07月11日 スタート
出演・キャスト:
深田竜生/浮所飛貴
注目ポイント:
姉の恋人への複雑な感情に戸惑う少年たちが、ひと夏の恋と成長を経験していく青春ラブコメディ。
公式サイト:
https://www.tv-asahi.co.jp/natsuirokumo/
2026年夏ドラマ 日曜日
豊臣兄弟!
20時00分 NHK総合
放送日:
2026年01月04日 スタート
出演・キャスト:
仲野太賀/池松壮亮/吉岡里帆/浜辺美波
注目ポイント:
天下一の補佐役と称された豊臣秀長の目線から、激動の戦国時代を描く大河ドラマ。
公式サイト:
https://www.web.nhk/tv/an/toyotomi-kyodai/pl/series-tep-P52L88MYXY
VIVANT
21時00分 TBS系
放送日:
未定
出演・キャスト:
堺雅人/阿部寛/二階堂ふみ/松坂桃李
注目ポイント:
別班の乃木(堺雅人)たちが、世界を巻き込む新たな陰謀と任務に立ち向かうアクション大作の続編。
公式サイト:
https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
マイ・フィクション
22時15分 ABCテレビ・テレビ朝日系
放送日:
2026年07月05日 スタート
出演・キャスト:
玉森裕太/佐津川愛美/風吹ケイ/鈴木紗理奈
注目ポイント:
目覚めると愛する妻に忘れ去られ、自分になりすました他人がいた男が真実を追うサスペンス。
公式サイト:
https://www.asahi.co.jp/myfiction/
一次元の挿し木
22時30分 日本テレビ系
放送日:
2026年07月05日 スタート
出演・キャスト:
山田涼介/白石聖/鈴木保奈美/佐々木蔵之介
注目ポイント:
200年前の人骨と失踪した義妹のDNAが一致したことから始まる、時を超えたヒューマンミステリー。
公式サイト:
https://www.ytv.co.jp/ichijigen_drama/
2026年夏ドラマ 帯ドラマ
風、薫る
8時00分 NHK総合
放送日:
2026年03月30日 スタート
出演・キャスト:
見上愛/上坂樹里/水野美紀/早坂美海
注目ポイント:
明治の看護黎明期を舞台に、型破りな2人のナースが傷ついた人々を守るため奔走する冒険物語。
公式サイト:
https://www.nhk.jp/g/ts/XWRG4KR6Z2/
税金で買った本
22時45分 NHK総合
放送日:
未定
出演・キャスト:
奥平大兼
注目ポイント:
図書館でアルバイトを始めたヤンキー高校生が、多くの出会いを通じて成長していくヒューマンコメディ。
公式サイト:
https://www.nhk.jp/g/blog/5mjwsgm6l/
ミッドナイトタクシー
22時45分 NHK総合
放送日:
2026年06月01日 スタート
出演・キャスト:
古川琴音/中村蒼/伊藤万理華/小林桃子
注目ポイント:
深夜タクシーを走らせる女性ドライバーと乗客たちが織りなす、優しくも切ない一夜の物語。
公式サイト:
https://www.nhk.jp/g/blog/kvd09uc97w07/
2026年夏ドラマ 放送日未定
リラの花咲くけものみち2
NHK総合
放送日:
未定
出演・キャスト:
山田杏奈/當真あみ/萩原利久/佐藤寛太
注目ポイント:
北海道の大自然を舞台に、動物と人間の共生を目指して獣医師たちが奮闘するヒューマンドラマ。
公式サイト:
https://www.nhk.jp/g/blog/71ruqoa1foz/
席替えしたら、どうやら後ろの男が俺のこと好きらしい
未定
放送日:
未定
出演・キャスト:
小西詠斗/元之介
注目ポイント:
何気ない席替えをきっかけに始まる、恋に一直線な男子高校生同士の青春BLストーリー。
公式サイト:
https://novema.jp/article/beluck/sekisuki/drama
管理人・みっきーの視聴&感想投稿予定ドラマ一覧
月曜日
ブラックトリック~裁きを操る弁護人~
脚本:吉髙寿男(過去作/ザ・ハイスクールヒーローズ)
市東さやか(過去作/真夏のシンデレラ)
阿部沙耶佳(過去作/東京P.D. 警視庁広報2係)
萩森淳(過去作/クジャクのダンス、誰が見た?)
北浦勝大(過去作/サバ缶、宇宙へ行く)
鈴木洋介(過去作/絶対零度~情報犯罪緊急捜査~)
演出:三橋利行(過去作/コンフィデンスマンJP,もしもこの世が舞台なら…)
下畠優太(過去作/真夏のシンデレラ,もしもこの世が舞台なら…)
撮影監督:佐光朗介(過去作/映画「たたら侍」,映画「ミックス。」)
照明:加瀬弘行(過去作/映画「キングダム シリーズ」,映画「ミックス。」)
選定の目線:
歳のせいか、毎朝、朝ドラの感想を書くので、前夜の連ドラの感想は「1作品」にしておかないと、体力も精神力も持ちません(笑)
というわけで、「月曜日は何を見ようかな?」と考えまして、結果、「月9ドラマ」の『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』を選びました。
主演がGACKTさんなので、どんな作品になるのか見当がつきませんけれど。
また、脚本担当が「総勢6名」で「一人ずつ書く」そうなので、作品の世界観が統一できるのか心配です。
でも、惜しくも感想投稿から漏れた(視聴はします)『GTO』は大ハズレはないと思いますので、私もチャレンジしようと思います。
火曜日
クロスロード ~救命救急の約束~
脚本:髙橋泉(過去作/警視庁アウトサイダー,PJ~航空救難団~)
演出:及川拓郎(過去作/深夜食堂,刑事ゼロ,後の鑑定人)
中前勇児(過去作/義母と娘のブルース,俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?)
音楽:江﨑文武(過去作/映画「#真相をお話しします」)
選定の目線:
火曜日は、久しぶりに「医療ドラマ」の感想を投稿することにしました。
とはいえ、常に手堅い創り込みの「テレビ朝日」で、「医療ドラマ」で、しかも「青春ドラマ」まで合体しているのですから、盛り込みすぎがない限り、大失敗はないと思われます。
とはいえ、ドラマ『わにとかげぎす』(2017年、TBS)、『警視庁アウトサイダー』(2023年 、テレビ朝日)、『PJ ~航空救難団~』(2025年、テレビ朝日)など、当たりハズレが比較的大きい髙木泉氏が脚本担当なので「見てみないと分からない」ですが。
水曜日
ファーストクライ 母子救命救急班
脚本:浜田秀哉(過去作/ブルーモーメント,天久鷹央の推理カルテ)
演出:大谷太郎(過去作/逃亡医F,GO HOME~警視庁身元不明人相談室~)
上田迅(過去作/ブラックガールズトーク,略奪奪婚)
音楽:菅野祐悟(過去作/銭の戦争,罠の戦争,終幕のロンド)
選定の目線:
水曜日は、女性主人公の火曜日の医療ドラマ『クロスロード ~救命救急の約束~』と同じ設定である『ファーストクライ 母子救命救急班』を選びました。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、妻が現役の助産師で、かつてNICU(新生児集中治療室)やMFICU(母体胎児集中治療室)にも関わっていたので、多少の興味も知識もあることも選択理由です。
但し、脚本とチーフ監督が、私が第2話で離脱したドラマ『ボイス 110緊急指令室』(2019年、日本テレビ)のコンビで、放送局も「日本テレビ」という点が最大の懸念材料です。
とにかく、第1話を様子見してみます。
金曜日
名探偵のままでいて
原作:小西マサテル『名探偵のままでいて』シリーズ(宝島社)
脚本:若杉栞南(過去作/フムサシノ輪舞曲,ぜんぶ、あなたのためだから)
演出:村尾嘉昭(過去作/アンナチュラル,最愛,トリリオンゲーム)
片山修(過去作/相棒シリーズ,ドクターX 7,ザ・トラベルナースシリーズ)
音楽:青木沙也果(過去作/ユニコーンに乗って,ライオンの隠れ家)
選定の目線:
金曜日は、TBSの「金曜ドラマ」にしようか悩みましたが、脚本担当が私の大の苦手な生方美久氏なので今回はお休みしまして。
その代わりと言ってなんですが、【『このミステリーがすごい!』大賞】大賞受賞作の待望の初ドラマ化ということで、『名探偵のままでいて』の感想を投稿してみようと思います。
日曜日
VIVANT
原作:福澤克雄(過去作/他の原作作品は不明)
脚本:八津弘幸(過去作/前作,下町ロケット,陸王,ミス・ジコチョー,おちょやん)
李正美(過去作/前作,半沢直樹2020,ドラゴン桜2021)
宮本勇人(過去作/前作,DCU(脚本協力))
山本奈奈(過去作/前作,ドラゴン桜2021)
演出:福澤克雄(過去作/前作,半沢直樹1、2,小さな巨人,下町ロケット,ドラゴン桜2021)
宮崎陽平(過去作/前作,下町ロケット,半沢直樹2020,日本沈没2021,DCU)
加藤亜季子(過去作/前作,ノーサイド・ゲーム特別編)
音楽:千住明(過去作/LEADERSリーダーズ,流星ワゴン,アルジャーノンに花束を,LEADERS II)
選定の目線:
日曜日は、安定の… と言っても、多少のブレはありますが、「日曜劇場」枠を選択。
社会的現象のように大ヒットした前作『VIVANT』の続編で、本作は「2クール(6か月)放送」になります。
大ハズレはないと思いますが、世界的ヒットを目論んだ前作が意外にも世界に通用しなかったので、続編がどんな作戦で攻めてくるのかお手並み拝見です。
あとがき
『2012年7月期の夏ドラマの期待度』
から始まった「ドラマの期待度」の記事ですが、15年目にして大幅リニューアルしました。
結局、事前に「期待度」を考えたところで、ここ数年のドラマは実際に見てみないと本当に分からなくなったので、ほぼ全ての作品を同列に扱ってみようと思ったからです。
また、脚本家や演出家などの担当スタッフ名から「期待度」を考えるのも、テレビ局の大人の事情が大きく影響するため「安定した指標」にはならなくなっている点も理由の一つです。
「タイトル」「出演者」「注目ポイント」のシンプルな三点を軸に、あとは「みっきーのおすすめポイント」を参考にして、お好みの作品を探してみてください。
そのお手伝いができれば、幸いです。
【参考にさせていただいたWebサイト】
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第10週『疾風に勁草(けいそう)を』の「土曜ダイジェスト版(土曜日版)」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
小野田(宮地雅子)の容態は回復の見込みがなく、ゆき(中井友望)とトメ(原嶋凛)は家族への連絡を促される。やがて小野田の死をきっかけに、ゆきは深い悲しみから実習を休むようになり、バーンズ(エマ・ハワード)は生徒たちに看護と死について考えさせる授業を行う。一方、退院後の行き場を失った丸山(若林時英)の問題や、りん(見上愛)が耳にした意外な話も波紋を広げる。新たな実習先の内科では服毒自殺を図った男女が運び込まれ、直美(上坂樹里)は女郎の夕凪(村上穂乃佳)の境遇を案じる。さらに夕凪を巡る騒動が起こり、りんたちは彼女を救う方法を模索していく…。
------上記のあらすじは、当ブログのオリジナル------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
物語のメリハリと丁寧な描写の不足
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―――ここまで、ごあいさつ―――
今週の「本編」を振り返ると、いつも以上に「物語の深い部分が見えてこなかった」のは明らかで、ドラマ全体としても「話の展開がとても大ざっぱ」である。
そのため、「週5放送」を全て見たところで、視聴者に対して何を一番に伝えたいのかが分かりにくくなっていた。
特に問題なのは、物語に「本当に必要なのか疑問に思うような細かい場面」がいくつも盛り込まれていた点だ。
したがって、「重要でじっくり描く(見せる)べき場面」と、「軽く流してもよい場面」の区別が不明瞭で、一週間を通して「物語の芯が定まらない」印象を受けた。
もちろん、これまでの放送でも似たような傾向はあった。
しかし今週は、ここ最近の本作の中では、扱うテーマが明確だったと思う。
そのテーマとは、《過酷な現実(試練)に直面したときに見えてくる、人間の本当の強さと優しさ》ではないだろうか?
登場人物たちがそれぞれの「疾風(激しい風=厳しい現実)」に巻き込まれる中で、ただ打ちひしがれるのではなく、周囲と支え合いながら折れない「勁草(強い草=芯のある優しさと強さ)」へと成長していく姿を描いた週だったと思う。
「患者の死という、看護の現場における最初の大きな試練」「困っている人を放っておかない行動する強さ「理不尽な現実(病気、貧困、社会的な不条理)に立ち向かう周囲の連帯」が描かれていたのだ。
それだけに、脚本上も演出的なメリハリがついていない欠点が特に目立ってしまったと思う。
「土曜日ダイジェスト版」おける工夫
今週の「土曜日ダイジェスト版」において驚かされたのは、全体の約半分にあたる「7分弱」という長い尺(時間)を使って、東雲ゆき(中井友望)が物語から去っていくエピソードを構成したことである。
「本編」だけを見ていると、この退場劇はあまりにも突然で不自然な展開に感じられた。
しかし、「土曜日ダイジェスト版」でこれほど多くの尺を割いた編集結果を見ると、制作側がこの退場劇を今週の大きな見どころにしたかったという意図だけはしっかりと伝わってくる。
さらに、週の後半に描かれた主人公である大家直美(上坂樹里)のエピソードへと繋げるために、直美と孤児の直美を引き取った下谷松町教会の牧師・吉江善作(原田泰造 ex.ネプチューン)の会話の場面を意図的に残す工夫がなされていた。
これによって、物語全体の流れが自然に整えられたと思う。
編集による補正の限界
「本編」を見たときに多くの視聴者が抱いたであろう、急展開による不自然さや、都合の良すぎる展開への違和感が、「土曜日ダイジェスト版」ではある程度和らいだと思う。
物語を破綻させずに何とか形にしようと努力した編集の跡は評価に値する。
と言っても、そもそも「本編」の出来自体に問題がある。
そのため、この編集での修正が限界であるとも言えるが。
詰め込みすぎたテーマ
本来、一週間の放送枠の中に大きな出来事を二つも詰め込む構成自体に無理がある。
その一つの大きな出来事が、学生たちの青春や絆を描く学園ドラマのような側面を持つ作品における、大切な仲間が去るという重大な局面だった。
一般的に考えれば、その出来事を中心に据えて物語を大きく膨らませ、盛り上げるべきである。
しかし『風、薫る』では、普段から登場人物の性格や背景を深く掘り下げて描いていない。
そのため、「土曜日ダイジェスト版」の半分という長い尺を費やしても、視聴者の心が動かされるような感動が生み出せ(てい)ないのだ
主人公の描き方の課題
後半の直美に関するエピソードも同様の問題を抱えている。
直美は本作のダブル主人公の一人であるにもかかわらず、視聴者が好感を持てないような後ろ向きな描写ばかりがこれまで長く続いてきた。
キャラクターの魅力を下げるような表現が多いため、視聴者も彼女の行動に感情移入しにくくなっている。
それにもかかわらず、今回いきなり重要な展開へと話が進む。
これでは連続ドラマとしての事前の準備や丁寧な積み重ねが全く足りていない。
一つひとつの出来事や設定自体は決して悪いものではないだけに、脚本の準備不足によって物語が盛り上がらないのは非常に惜しいことである。
脚本の意図と見せ方の工夫
後半の直美の展開を見ていると、脚本家が「どうしてもこのメッセージを伝えたい、この場面を描きたい」という強いこだわりを持って執筆していることがうかがえる。
しかし、自分が主張したいテーマを優先するあまり、メインの主人公である見上愛演じる‘りん’を中心としたドラマとしての物語とうまく噛み合っていない。
そう、無理に繋ぎ合わせている印象が拭えないのだ。
ドラマは作り手の意見を一方的に発表する場ではなく、視聴者を楽しませる娯楽作品である。
したがって、見せ方の工夫が最も重要になるのに、本作はほぼやっていないのだ。
キャラクター配置の改善の余地
例えば、日本橋の商店「瑞穂屋」の経営者・清水卯三郎(坂東彌十郎)が登場する場面において、その場に母・美津(水野美紀)や‘りん’の妹・安(早坂美海)が一緒にいる設定にしていれば、視聴者が受ける印象は大きく変わっていたはずである。
家族との深い関わりや絆を示すことで、主人公の‘りん’がどのような人間であるかを自然と表現できたからである。
しかし、このドラマではそうした描写を(まるで意図的に)避けている(ようにしか見えない)。
出演者の都合など仕方のない事情があるのかもしれないが、もし卯三郎を頻繁に登場させるのが難しいのであれば、母親やシマケン(佐野晶哉)、あるいは関係の深い吉江といった別のキャラクターを身代わりとして登場させれば解決できたと思う。
ほんの少しの工夫を凝らすだけで、物語が制作者の都合に合わせて動いているような不自然さは消えたのだ。
朝ドラの主人公としてあるべき姿
現状では「個々のキャラクター設定」が便利に使われている印象が否めない。
しかし、主人公が自分から目的を持って行動し、誰かに頼るという基本的な姿を描くだけで、朝ドラの主人公としては十分に魅力的な存在になる。
また、これほどまでに場面ごとの繋がりが途切れてしまっているのは、演出担当者が毎週交代している影響も考えられる。
そのために映像の「計画的なまとめ撮り」が「うまく機能していない」という、制作体制そのものの深刻な問題が背景にあるのかもしれない。
物語の魅力を高めるための改善策
本作がより多くの視聴者を惹きつける魅力的なドラマになるためには、まず一週間に描くテーマを一つに絞り込み、登場人物たちの心の動きや人間関係をじっくりと時間をかけて描写することが求められる。
特に仲間の退場や主人公の重大な決断といった大きなイベントを描く際は、何週間も前からその兆候や伏線を丁寧に仕込んでおくことで、急な展開による違和感をなくすことができる。
また、主人公の魅力を伝えるためには、失敗や苦悩といったマイナスの側面ばかりを強調するのではなく、周囲の人々と主体的に関わり合いながら困難を乗り越えていく、能動的で前向きな行動を増やすべきである。
さらに、制作現場における演出家の交代や撮影スケジュールの混乱を整理し、作品全体のトーンや物語の方向性に一貫性を持たせる体制を整えることが、不自然な展開を解消するための根本的な解決策となる。
あとがき
2026年6月3日放送のTBSラジオ『大竹まこと ゴールデンラジオ!』の中で、タレントで俳優のきたろうさんが、「ダイジェスト版だけ見ている」「面白い」とおっしゃっていました。
きっと、この体たらくの仕上がりですから、今や「本編」は見ないで、「土曜日ダイジェスト版」だけ見ている人が多いと思います。
そう考えると、今週分の「土曜日ダイジェスト版」だけを見た人は、「それなりの面白い朝ドラだなあ」と感じると思いますね。
前述したように、今週のまとめ方に関しては、限られた映像資産の中で物語を必死に繋ぎ合わせようとする編集スタッフの熱意と工夫は大いに認めます。
また、脚本家が作品を通じて伝えたいと願う強いメッセージ性や、個性豊かな登場人物たちの存在は、このドラマが化けるための大きな原石となっているのも分かります。
でも、現状の「本編」では、「ただの詰め込みすぎ」と「エピソードがバラバラ」でしかないです。
なぜ、「土曜日ダイジェスト版」できるのに、「本編」でやらないのか不思議でしかありません。
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TBS系・金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
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第8話『浮かび上がる殺人犯』、予告編『最終章――ついに31年前の両親殺害事件の犯人が判明…!?』の感想。
辛島金属工場と五十嵐組の関係を追っていた津田(飯尾和樹)のノート復元に成功した真(岡田将生)と稔(染谷将太)。だが、新たな真相へ近づこうとした矢先、小池(岸谷五朗)が突然現れ、ノートを持ち去ってしまう。真は、小池が銃の密造に関与していたのではないかと疑い、激しく追及。複雑に絡み合っていた事件の裏側とともに、両親殺害事件の犯人像が徐々に浮かび上がっていく…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:渡辺啓(過去作/警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~,Get Ready!)
演出:山本剛義(過去作/最愛,Get Ready!) 第1,2,3,4,8話
坂上卓哉(過去作/地獄の果てまで連れていく) 第5,7話
川口結(過去作/まどか26歳,研修医やってます!) 第6話
撮影監督:宗賢次郎(過去作/映画「#拡散」のみ撮影監督,他作品は照明技師)
撮影:加藤春日(過去作/ドラマスチール〈写真〉撮影担当)
音楽:富貴晴美(過去作/朝ドラ「舞いあがれ!」、花嫁のれんシリーズ、西郷どん)
P:新井順子(過去作アンナチュラル,MIU404,最愛)
主題歌:森山直太朗「愛々」
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暴かれた過去と手帳の秘密
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金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』の第8話は、物語の大きな転換点となったと思う。
これまで親を殺した犯人を懸命に探してきた田鎖兄弟にとって、非常に重い展開が描かれた。
また、罪から逃げ続けてきた犯人や視聴者にとっても、胸が締め付けられる内容でもあった。
主人公の田鎖真(岡田将生)と稔(染谷将太)の兄弟は、「辛島金属工場」と暴力団「五十嵐組」のつながりを記録した貴重な手帳を手に入れる。
真実を知ることでどれだけ傷つこうとも前に進むと、兄弟は決意していた。
しかし、そんな二人を待っていたのは、想像以上に厳しい現実であった。
兄弟の父親・朔太郎(和田正人)が働いていた工場では、暴力団からの依頼で密かに銃が作られていたのだ。
さらに、警察の中にもその暴力団と手を結び、不正な取引を手助けしていた人物がいた。
驚くべきことに、その不正に関わっていた警察官こそが、事件を担当していた真の上司である小池俊太(岸谷五朗)と同僚の刑事・笹岡隆弘(柳憂怜)だった。
町中華に隠された秘密の約束
暴力団「五十嵐組」は、特定の地域で行われていた立ち退き問題にも介入していた。
その対象エリアには、兄弟が幼い頃からよく知る飲食店、町中華「もっちゃん」も含まれていた。
立ち退きを拒んだ近隣の店主が命を奪われるという、凄惨な事件も起きていた。
それにもかかわらず、その飲食店が立ち退かずに営業を続けられたのには理由があった。
実は、そこには周囲に知られてはならない秘密の約束が存在していた。
立ち退きをやめさせる代わりに、密造のトラブルを店主の息子が片付けることになったのだ。
このことは、町中華「もっちゃん」の店主で‘もっちゃん‘こと茂木幸輝(山中崇)が田鎖兄弟の両親を殺害した犯人であることを示していた。
しかし、兄弟は両親を失ってからずっと身近で支えてくれた大切な人が犯人だとは信じがたかった。
特に、たいへん可愛がってもらった弟の稔にとって、その事実はあまりにも残酷で、すぐには受け入れられないものであったのだ。
銭湯で明らかになった本当の証拠
犯行当時、茂木には工場で起きた火災に巻き込まれたというアリバイがあった。
しかし、関係者が口裏を合わせれば、そのような嘘はいくらでも作ることができた。
茂木が犯人ではないと言い切るための証拠は、体に残った「火傷の跡」だけだった。
もしそれが金属による火傷であれば、当時の火災現場にいた証明になるはずだった。
しかし、その火傷が疑いをそらすために自分で付けたものだとしたら意味は変わる。
兄弟は真相を確かめるため、意を決して茂木を銭湯に誘う。
実際に見た彼の背中には、金属火傷の特徴である「白い斑点」がなかった。
これによって、茂木が真犯人であることが確実となったのだ。
真はかつて犯人への強い怒りを口にしていたが、相手は自分たちを笑顔にしてくれた人だった… という目にも余る悲劇である。
30年の沈黙と心のすれ違い
この物語が非常に切ないのは、茂木を単純な悪者として描いていない点にある。
兄弟は彼の優しい人柄を知っているからこそ、犯人も30年間苦しんできたと察した。
幼い頃から茂木と多くの時間を過ごしてきた稔だったが、核心は話し合えなかった。
どれほど親しい間合いであっても、自分の抱える大きな秘密を明かすことはできない。
誰にも言えない孤独を抱え続けること自体が、彼にとっての重い罰になっていた。
銭湯の湯船で、これまでの悲しい出来事や複雑な感情が全て流れればよいと思わされた。
しかし、銭湯の洗い場のシャワーからポツリポツリと落ちる水滴の如く、簡単に洗い流されるものではなかった。
また、茂木が犯した罪も、兄弟が噛み締めてきた寂しさも、全てが痛々しい。
一方で、茂木が罪に手を染めた背景には、人が追い詰められていく社会の仕組みがある。
このドラマでは、働く場所がない人々の姿がたびたび描かれてきたのだ。
社会の不条理と追い詰められた決断
劇中では、生活に困窮して怪しい動きをする人物が登場する場面もある。
こうした人々の姿は、〈選択を誤った場合の茂木の未来〉だったかもしれない。
仕事を選べる立場になく、生きるための選択肢が少ないと思い詰める人は世の中にいる。
切羽詰まったとき、人は間違った方法を選んでしまうことがある。
本来であれば、そうした状況から人を救うために行政の相談窓口が機能すべきである。
しかし、この作品の窓口には人々を悪い道へと引きずり込む人物が配置されていた。
このような理不尽な状況が、物語の悲劇性をいっそう際立たせる。
茂木に本当の意味で相談できる相手がいなかったことが、全ての始まりだったのだ。
そして彼は最後まで誰にも頼ることなく、自ら命を絶つ道を選んでしまったのであった。
すれ違う優しさと残された疑問
茂木の最期の選択は、関係する人々をこれ以上苦しめないための行動だったのだろう。
自分の将来を心配する母親・カル(三谷侑未)や、犯人を憎んできた兄弟を想っての決断とも言える。
しかし、それが本当に誰もが幸せになれる唯一の方法だったとは到底思えない。
日常の中で「知らないほうが穏やかに過ごせる」という場面は確かに存在する。
しかし、誰かの犠牲や隠蔽によって成り立つ平穏が、本当に正しい姿なのだろうか。
その重い問いかけは、私たちが暮らす現実の社会に対する不安にもつながっていると思う。
卓越した演出と最終回への期待
これまでの本作の傾向から考えると、次回は最終回に向けた重要なエピソードになるだろう。
主人公が二人いる構成であることを踏まえれば、ここからさらに物語は深まるだろう。
しかし、本作は単純に〈事件の犯人を見つけて終わりにするような描き方〉はしない作品だ。
事件の後に続く登場人物たちの心の動きを、いつも丁寧に描き出している。
そう、〈事件の謎解き〉そのものよりも、〈人間らしさをしっかりと表現する工夫〉が優れているのだ。
特に中盤以降の登場人物同士のやり取りや、物語の魅せ方は大変素晴らしい。
そして、既に気づいておられる読者様もいると思うが、実は、物語の初期の段階からいくつかの伏線が散りばめられていた。
そのため、結末の方向性自体はある程度予想がつく部分もあった。
しかし、この作品の本質は〈犯人を当てること〉ではなく、〈見せ方の妙〉にある。
要するに、「謎解きドラマ」「考察系ドラマ」の仮面を被った、「骨太のヒューマンドラマ」なのだ。
最後に残された注目点は、過去の事件における時効という壁をどう扱うかである。
あとがき
『田鎖ブラザーズ』第8話は、長年隠されていた衝撃的な真実が明らかになり、登場人物たちの深い葛藤が胸を打つ素晴らしい内容でした。
単なる犯人探しにとどまらず、人間の弱さや社会の課題にまで踏み込んだ物語の構成は非常に見応えがあります。
兄弟がこれからどのような未来を選択していくのか、次回以降の展開がさらに楽しみになる、とても魅力的な作品だと思います。
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『風、薫る』
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第50回/第10週『疾風に勁草(けいそう)を』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
直美(上坂樹里)が夕凪(村上穂乃佳)を看護していると、女郎屋の権田(梅垣義明)が現れ、夕凪を力づくで連れ戻そうとする。その時ヨシ(明星真由美)が病室に現れて…。りん(見上愛)は夕凪を救う手立てを考えるが…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
脚本:吉澤智子(過去作/ドリームチーム,幸運なひと,くるり~誰が私と恋をした?~)
演出:佐々木善春(過去作/ごちそうさん,マッサン,あさが来た) 第1,4,8週
新田真三(過去作/あさが来た,べっぴんさん,トクサツガガガ) 第2,6,10週
橋本万葉(過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘,おむすび) 第5,9週
松本仁志(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。) 第3,7週
制作統括:松園武大(過去作/とと姉ちゃん,半分、青い。,ちむどんどん)
宮本えり子(過去作/なつぞら,エール)
音楽:野見祐二(過去作/光る君へ,どうせ死ぬなら、パリで死のう。)
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り(本編):研ナオコ
土曜日版ナレーション:石橋亜沙(NHK東京アナウンス室)
※敬称略
不満は尽きないけれど見逃せない!朝ドラの引き延ばし演出を考える
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人の‘みっきー’です!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
こう見えても、毎回、毎朝、「きょうは褒めまくりたい!」「今回こそ映像のいいとこ探しをやるぞ!!」と意気込んで見ているが、ついに今回でキリ番である「第50回」となり、褒めまくることも、映像のいいとこ探しもやらずに2か月と少しが過ぎた。
そして、毎朝、毎日、貴重な時間を割いて読みに来てくださっている読者様には、今回も申し訳ないが「ほぼダメ出しと、僅かな希望の明かり」を書いてみる。
番組の最初にある前置きの場面、いわゆるアバンタイトルに、今回分の公式あらすじさえも登場しないシマケン(佐野晶哉)を登場させたことは、物語の進め方として疑問が残る。
このような構成をしてしまうと、視聴者が一番知りたいはずの、主人公たちが「いま」どのような状況にあるのかという「現在地」が見えなくなってしまうからである。
そもそも、多くの視聴者としては、直美(上坂樹里)の動向、特に、直美の過去や出自に対して、そこまで強い関心を抱いているわけではないと思う。
それにもかかわらず、制作側は直美の過去のストーリーを描こうとしている。
だって、今は、物語の本当の意味での中心であるはずのダブル主人公の一人であるりん(見上愛)の話題が、妹の見合い結婚を含めてあれやこれやと進行している中なのだ。
なのに、突然このような過去のエピソードを差し挟むことは、全体の流れを途切れさせてしまう原因だ。
なぜこのような構成にしたのかを鑑みれば、アバンタイトルで1回分の放送時間を調整するために映像を編集でつなぎ合わせたか、あるいは本来は1週間のうちの別の曜日に流す予定だった映像を、次回以降の展開を期待させるために無理に先取りして配置した可能性が考えられる。
逆に、ここまで先延ばし、先送り、引き伸ばしをしている物語の組み立て方を振り返ると、直美に関するエピソードが、すぐに解決させず次回(つまり、次週)以降へ引き延ばしていく意図があることは予想がつくと思う。
引き延ばしは大人の事情?アバンで魅せるドラマの作り方を考える
ここ数日間の放送を振り返ると、様々な要素が詰め込まれているが、これらが、全て次週以降へ話を長引かせるための工夫であるように見える。
史実のネタが少ないとか、原案本のアレンジに行き詰ったなどの大人の事情で、引き延ばしを行うこと自体が避けられないのであれば、なおさら視聴者がワクワクするような魅力的な見せ方を選択すべきだったのでは?
例えば、集客力のある俳優と登場人物「シマケン」の登場をあえて後半に回し(実際に後半で登場しました)て。
女郎屋「錦栄楼」主人である権田巳之助(梅垣義明)と、10年ほど前に女郎屋の女将であった現看病婦の三浦ツヤ(東野絢香)とのやり取りを、アバンタイトルに持ってきたらよかったのでは?
たった、これだけの構成の変更でも、一命を取り留めた女郎の夕凪(村上穂乃佳)にこの先に何が起こるのかという視聴者の興味を十分に弾くことができたと思う。
そもそも、アバンタイトルをやる意味は、大きく括れば次のようになる。
アバンタイトルは「視聴者の感情を先に動かしてから、作品の看板(タイトル)を掲げるための演出技法」であり、物語への没入感や期待感を高めるために用いられる。
となれば、緊迫感や謎を持たせて視聴者を惹きつける脚本の構成や演出的な映像作成こそが、物語の幕開けとして自然であり、効果的なのだ。
ただ集客力のある俳優と登場人物を客寄せのために配置するだけでは、物語全体のバランスを崩し、ドラマそのものに対する視聴者の関心を薄れさせてしまうため、あまり効果的な手段とは言えないのである。
日常や仕事の描写が不足?唐突なイベントとドラマの違和感を考える
今回の流れ全体を俯瞰で見てみると、展開のつながりに不自然な点が目立つ。
物語の途中で看病婦のヨシが突然‘りん’と直美を擁護する行動を取ったり、終盤になって日本橋の商店「瑞穂屋」の経営者・清水卯三郎(坂東彌十郎)が久しぶりに姿を現したりと、唐突なイベントが多かった。
また、物語の終盤でシマケンを登場させる予定があったのであれば、なおさら番組の冒頭に同じキャラクターを無理に出す必要はなかったとも言える。
さらに根底にある大問題として、このドラマは「看護婦」と「看病婦」という、舞台設定において極めて重要であるはずの職業の人々の姿を、深く掘り下げて描こうとしていない。
なにせ、見習い期間が始まって「劇中では4か月」「ドラマ上でも1か月」が過ぎているのに、いまだに「看護婦」と「看病婦」の明確な違いが提示されていないのだ。
とにかく、耳障りの良いポエムのような長ゼリフとドラマチックな出来事を起こそうとしている意図は伝わってくるものの、その土台となる人間の生活や仕事の描写が疎かになっているのは、本末転倒である。
登場人物の人柄や、どのような背景を持ってそこにいるのかという説明がないまま、事件やイベントばかりが進行していくため、視聴者が感情移入して盛り上がるタイミングを逃し続けているのが本作なのだ。
また、看護婦や看病婦の具体的な日常を描かずに、病院という舞台だけを動かそうとする手法には違和感がある。
思えば、主人公たちが学校でどのように学び、成長したかという過程もしっかり描かれないまま、いつの間にか看護婦としての生活が始まっているのも、言うまでもないことである。
突然の退場にモヤモヤ!中途半端なエピソードと物語の雑さを考える
この1週間は、全体として物語のつながりが捉えにくい期間だった。
特に、子爵の娘・東雲ゆき(中井友望)が物語から去っていく「退場劇」の扱いが非常に雑で、まだ数回しか経過していないにもかかわらず、既に‘ゆき’が看護婦を辞めて寮も出たことの影響さえ作中から消え去っている。
また、ゆきの退場自体も前触れなく突然起こったため、物語のテンポが良いというよりは、制作側が本当に描きたかった展開なのかどうか疑わしく思えてしまっているのでは?
やはり、もし準レギュラー的な位置づけの登場人物、今週であれば‘ゆき’を物語から退場させるのであれば、画面上で中途半端に描くよりも、担当していた患者の小野田(宮地雅子)が病死した直後の休み明けに突然行方が分からなくなったという設定にしたほうが、スッキリしたはずである。
例えば、バーンズ先生(エマ・ハワード)が「実家に連絡を入れてみたら、ゆき本人が仕事を辞めると言っていた」と学生たちにセリフの中で説明するだけで、視聴者には十分に状況が伝わり、物語の流れもスムーズになったと思う。
リアルな芝居が見たい!不自然な効果音とドラマの演出を考える
私が、今回にも本作で「苦手な演出」があったので、書いておく。
それが、布が擦れる効果音を意味不明に加えることである。
例えば、8分過ぎ、夕凪の病室から女郎屋の亭主が出て行った直後、ヨシに‘りん’と直美が「ありがとうございました」とお辞儀をする際に、その効果音が付けてあった。
確かに、洋服が擦れる音で動作を強調するというのは、古くはドラマ『スチュワーデス物語』(TBS/1983-84)でも多用された音響演出の一つだ。
しかし、あちこちの作品で多用しまくったことで、今では一部の再現ドラマやコント番組でしか使われなくなったのだ。
まあ、新人が一人前になる過程を描くドラマの意味で、本作と『スチュワーデス物語』が似ているともいえるが。
でも、よく見ていれば分かるが、ホント、「こんなところにも!?」という場面に効果音が付いている。
私は、俳優の芝居を信じて、「まるで音が聞こえるように見える」とやるのが、ドラマのまともなプロの演技指導だと思っている。
したがって、あまり言いたい言い回しでないが、シリアスなドラマにおいては「嫌いな演出」である。
視聴者がもっと感動できる!これからの展開と丁寧な描写を考える
このドラマがより多くの視聴者を楽しませる作品になるためには、いくつかの改善の余地がある。
まず、番組の冒頭であるアバンタイトルでは、単に話題のキャラクターを登場させるのではなく、その日に起こる決定的な事件の予兆や、登場人物たちの細かな心理描写を配置したほうが得策だと思う。
これにより、視聴者は自然と物語の世界に引き込まれるようになる。
次に、事件やイベントを次々と起こす前に、登場人物たちが日常をどのように過ごし、どのような思いを抱えているのかという個人のキャラクター描写を丁寧に積み重ねることが大切だ。
学校や寮生活や病院での仕事内容といった具体的な描写をしっかりと描くことで、その後に起こるドラマがより引き立ち、視聴者の感動を生むことにつながる。
さらに、キャラクターの退場といった重大な転換点を描く際は、唐突な印象を与えないよう、前後の文脈や他のキャラクターのセリフによる説明を補強し、物語全体のテンポと調和させることが求められる。
あとがき(その1)
確かに、毎回新しい展開や驚きが用意されていますが、ここまで連発しると「次は一体何が起こるのだろう」というワクワクはほぼないです。
登場人物たちのこれからの運命や、まだ明かされていない過去のエピソードなど、物語の種がたくさん蒔かれていますが、肝心な「いま現在」が描かれていないから、興味を抱こうにも難しい状況にもなっています。
やはり、それぞれのキャラクターが持つ個性や、これからの成長の可能性に注目できるように、《現在地の解像度をもっと上げるべき》です。
あとがき(その2)
それにしても、脚本家は、答え(結末)を焦らせば視聴者があれこれと考察するのを期待しているかもしれませんが、視聴者の多くは、先延ばしにイライラさせられた挙句に、答え(結末)がたいしたことがないので、がっかり続きだと思いますね。
この度の、夕凪の一件も、来週一週間は入院して引っ張って、再来週でオトモダチになって退場… じゃないですよね。
それと気になっているのが、直美は「母が女郎の夕凪」が気になるなら、本人も女郎をやっていたという看病婦のヨシにもっと食い下がってもよかったと思うんですね。
まあ、ヨシに質問する前に、夕凪を登場させたのは、客寄せ目的だったのは間違いないと思いますけど。
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波うららかに、めおと日和
二月の勝者 -絶対合格の教室-
逃げるは恥だが役に立つ
逃げるは恥だが役に立つムズキュン特別編[再]
にじいろカルテ
日曜の夜ぐらいは…
ニッポンノワール-刑事Yの反乱-
日本沈没ー希望のひとー
ネメシス
ノーサイド・ゲーム
ノースライト
脳にスマホが埋められた!
「野ブタ。をプロデュース」特別編
信長協奏曲
信長のシェフ[2]
- 過去の連ドラの感想記事一覧(は行)
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
バイプレーヤーズ~名脇役の森の100日間~
バカボンのパパよりバカなパパ
白衣の戦士!
ハゲタカ(テレ朝)
ばけばけ
ハケン占い師アタル
ハケンの品格[2020]
ハコヅメ~たたかう!交番女子~
はじめまして、愛しています。
初めて恋をした日に読む話
八月は夜のバッティングセンターで。
初恋、ざらり
花子とアン
花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない[2024]
花のち晴れ~花男 Next Season~
母になる
ハヤブサ消防団
ばらかもん
ハラスメントゲーム
ハルカの光
ハル ~総合商社の女~
ハロー張りネズミ
半沢直樹[2020]
半分、青い。
パーフェクトワールド
BG~身辺警護人~
BG~身辺警護人~(第2章)
「PJ ~航空救難団~』
ヒガンバナ~警視庁捜査七課~
ひきこもり先生
悲熊
美食探偵 明智五郎
人は見た目が100パーセント
火の粉
100万回 言えばよかった
病室で念仏を唱えないでください
病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~
ひよっこ
ひよっこ2
ビリオン×スクール
Believe -君にかける橋-
昼のセント酒
HERO[2014]
ファーストクラス[2]
ファーストペンギン!
ファイトソング
FINAL CUT
ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
フェルマーの料理
VRおじさんの初恋
不機嫌な果実
ブギウギ
不適切にもほどがある!
不便な便利屋
ブラックペアン
ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
未解決の女 警視庁文書捜査官[3]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2026年1月16日に3,900万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)


