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【忠告】
朝ドラ『ばけばけ』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありませんが。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、妻・セツ夫妻の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
ハーンにとってイザベルとセツという二人の女性について
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―――ここまで、ごあいさつ―――
俳優・高石あかり(※高=はしごだか)さん主演でヒロイン・松野トキを、トミー・バストウさんがレフカダ・ヘブンを演じ、文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と、妻セツをモデルにしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第13週『サンポ、シマショウカ。』では、主人公・松野トキ(高石あかり※高=はしごだか)が、未来の夫になるヘブンの… アメリカ時代の元同僚記者で、彼に日本行きを勧めた聡明で行動力のある女性 、イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)が描かれました。
そこで今回は、イライザのモデルである「エリザベス・ビスランド」とハーン、ハーンにとってのイザベルとセツという二人の女性についての[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
文豪ハーンの心に刻まれた二人の女性
朝ドラ『ばけばけ』の登場人物の一人、ヘブンのモデルとなったラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、日本の文化を世界に広めた作家である。
彼は生涯の中で、正反対ともいえる二人の女性から大きな影響を受けていた。
一人は日本で共に歩んだ妻のセツであり、もう一人はアメリカ時代に出会った知的な女性、エリザベス・ビスランドである。
愛妻は"恐怖の演出家"? 『怪談』誕生を支えたセツの知性
ハーンの名作『怪談』は、妻セツの多大なる協力なしには生まれなかった。
セツはただの聞き手ではなく、ハーンが求める「恐怖」を完璧に理解し、演出するプロデューサー兼ディレクターのような役割を果たしていた。
彼女は自ら古本屋を巡って不思議な話を探し、それを自分の中で一度消化してから、ハーンの心に響くように語り聞かせた。
「怪談は大層好きでありまして、『怪談の書物は私の宝です』といっていました。私は古本屋をそれからそれへと大分探しました。淋しそうな夜、ランプの心(芯)を下げて怪談をいたしました。ヘルンは私に物を聞くにも、その時には殊に声を低くして息を殺して恐ろしそうにして、私の話を聞いているのです。その聞いている風がまた如何にも恐ろしくてならぬ様子ですから、自然と私の話にも力がこもるのです。その頃は私の家は化物屋敷のようでした。私は折々、恐ろしい夢を見てうなされ始めました。」
※出典:小泉セツ『思い出の記』
★「ヘルン」は「ハーン」のこと
このようにセツ自身が恐怖でうなされるほど物語に没入したからこそ、ハーンの作品には類まれな迫力が備わった。
情報を取捨選択し、物語を再構築して伝える彼女の作業は、非常に高度な知性が必要とされるものであった。
"西洋の魔女"への決別:ハーンが日本女性に求めた理想の姿
ハーンは、控えめで慈悲深い日本女性に強い感銘を受けていた。
彼は友人のチェンバレンへの手紙の中で、日本女性を絶賛する一方で、西洋、特にアメリカの女性に対しては非常に冷ややかな視線を送っていた。
彼は自分の価値観を明確にするため、あえて両者を極端に比較してみせた。
ちなみに、ハーンが手紙を送った相手であるチェンバレンは、本名をバジル・ホール・チェンバレンという。
彼はイギリス出身の日本研究家であり、明治時代の日本において最も重要な外国人学者の一人である。
明治6年に来日した彼は、東京帝国大学(現在の東京大学)で教授を務め、言語学や日本文学を教えた。
「しかし、日本女性は何という優しさでしょう!――善性に対する日本民族の持てるあらゆる可能性は、女性に凝集しているように思われます。このことは、西洋の原則のいくつかに対する人の信仰を揺るがすものです。もしこの優しさが抑圧と圧制の結果であるとするならば、抑圧と圧制も全面的に悪いとは言えません。これに反してアメリカ女性は、自分が偶像崇拝の対象となりながら、その性格をどんなにダイヤモンドよろしく硬直させてしまうことでしょう。」
※出典:チェンバレン宛ての書簡
ハーンにとって、計算高く自己主張の強い西洋女性は「魔女」のように映っていたのかもしれない。
彼は日本女性の中に、自分が失っていた心の安らぎを見出したのである。
ハーバード卒弁護士と結婚!?衝撃で乱舞したハーンの失恋劇
アメリカ人女性を厳しく批判していたハーンだが、実は一人だけ、忘れられない女性がいた。
ジャーナリストのエリザベス・ビスランドである。
彼女はニューヨークの社交界を魅了する美しい女性であり、ハーンがアメリカを去る際に恋心を打ち明けた相手でもあった。
明治24(1891)年、彼女がハーバード大学出身の裕福な弁護士と結婚したという報せが届くと、松江にいたハーンは常軌を逸した反応を見せた。
彼は和服姿でありながら、アメリカ先住民の喜びの踊りを激しく踊り続けた。
さらに、自分が教えている中学校の授業で、彼女の名前を英語の典型例として黒板に書き、生徒たちに何度も復唱させたという。
これは、彼女が自分のものではない別の男性の妻になったという事実に対する、彼なりの悲痛な叫びであり、動揺の裏返しであった。
燃やされた手紙と書斎の写真:十年の沈黙に隠された情熱
ハーンが彼女の結婚にどれほど苦しんだかは、その後の行動によく表れている。
彼は彼女への思いを断ち切るため、自ら文通を止めてしまった。
彼は彼女を忘れようとして、何度も手紙を書いた。
しかし、彼女が他人の妻になったという現実を感情的に受け入れられず、書いた手紙を一度も投函することなく、すべて自ら火の中に投げ入れて燃やし捨てていたのである。
明治33(1900)年、十年ぶりに届いた彼女からの手紙に対し、ハーンはようやくその秘密を告白した。
「『無関心』とあなたはおっしゃいます。しかし、あなたに私の書斎を見ていただかなければなりません」
※出典:エリザベス・ビスランド宛ての書簡
ハーンは、彼女への手紙を燃やし続けながらも、自分の書斎には彼女の美しい写真を大切に飾り続けていた。
日本でセツという最高の伴侶と出会い、平穏な家庭を築いてからも、ハーンの心の奥底には、遠い異国で弁護士の妻となった女性への、消えることのない情熱が残り続けていたのである。
あとがき
ハーンが失恋のショックで踊り出したというエピソードは、彼の繊細で激しい気性を物語っていて、とても興味深いですね。
一方で、そんな彼の複雑な心を受け止め、名作『怪談』の誕生を陰で支え続けたセツさんの深い愛情と知性には、改めて感動を覚えます。
また、ハーンが自分で書いた手紙を出すことができず、火にくべていたというエピソードは、彼の繊細すぎる心と情熱が伝わってきて胸が熱くなります。
それほどまでに深い思いを抱えながら、日本でセツさんと共に素晴らしい作品を生み出し続けた彼の人生は、まさにドラマチックの一言に尽きます。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■『小泉セツとハーンの物語: ー小泉八雲「怪談」誕生のひみつー』三成清香(著)少年写真新聞社 ![]()
■『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』工藤美代子(著)毎日新聞出版 ![]()
■『ヘルンとセツ』田淵久美子(著)NHK出版 ![]()
■『セツと八雲』小泉凡(著)朝日新聞出版 ![]()
■『小泉八雲とその妻セツ 古き良き「日本の面影」を世界に届けた夫婦の物語』青山誠(著)KADOKAWA ![]()
■『面白すぎて誰かに話したくなる 小泉八雲とセツ』伊藤賀一(著)リベラル社
■『八雲の妻:小泉セツの生涯』長谷川洋二(著)今井書店 ![]()
■『小泉八雲と妖怪』小泉凡著(著)玉川大学出版部 ![]()
■『怪談・骨董』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『日本瞥見記(上・下)』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『東の国から・心)』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『思ひ出の記』?小泉節子(著)・小泉八雲記念館(監修)ハーベスト出版 ![]()
■『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』?NHK出版(編)NHK出版 ![]()
■『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』?櫻庭由紀子(著)内外出版社 ![]()
■「詳述年表ラフカディオ・ハーン伝」板東浩司(著)英潮社
■「小泉八雲: 思い出の記・父八雲を憶う」小泉節子,小泉一雄(著)恒文社
■https://archive.org/details/kottojapanese00hearrich KOTTO
■https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.79571/page/n13/mode/2up KWAIDAN
■https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.45846/page/n11/mode/2up Out Of The East
■https://archive.org/details/glimpsesofunfami0lhear Glimpses of unfamiliar Japan vol.1
■https://archive.org/details/glimpsesofunfami02hear Glimpses of unfamiliar Japan vol.2
■「松江に於ける八雲の私生活」桑原羊次郎(著)山陰新報社
■『ラフカディオ・ハ-ンのアメリカ時代』?エドワード・ラロク ティンカー(著)木村勝造(訳)ミネルヴァ書房 ![]()
■『小泉八雲事典』?平川祐弘(監修)恒文社
■『夢の途上: ラフカディオ・ハーンの生涯〈アメリカ編〉』?工藤美代子(著)集英社 ![]()
■『評伝ラフカディオ・ハーン』E.スティーヴンスン(箸)遠田勝(訳)恒文社 ![]()
■『小泉八雲 日本を見つめる西洋の眼差し』筑摩書房編集部(箸) ![]()
■『明治時代の人生相談』山田邦紀(著)幻冬舎 ![]()
■富田旅館の証言(国立国会図書館サーチ〈NDLサーチ〉
)
■レファレンス協同データベース ![]()
■島根郷土資料刊行会編「西田千太郎日記」 ![]()
■国立国会図書館蔵書「小泉八雲全集 第1-17巻」 ![]()
■名古屋大学「人事興信録」データベース ![]()
■書陵部所蔵資料目録・画像公開システム - 宮内庁 ![]()
■『父小泉八雲』小泉一雄(箸)小山書店 ![]()
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第65回/第13週『サンポ、シマショウカ。』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
月照寺での帰り、トキ(髙石あかり)は銀二郎(寛一郎)から、やりなおしたいと告げられる。松野家みんなを養うと宣言する銀二郎にトキは・・・。一方、ヘブン(トミー・バストウ)はイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)を自宅に招く。トキに怪談を語ってもらう様子をイライザに再現して見せるヘブン。そんなヘブンにイライザは、日本を離れ2人で一緒に海外で滞在記を書かないかと誘う。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13週
泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9,12週
松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10週
小島東洋(過去作/この花咲くや,ブギウギ) 第11週
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:牛尾憲輔(過去作/チェンソーマン,僕の心のヤバイやつ,ダンダダン)
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
副音声日本語吹替:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋,鈴木航,川野秀昭|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田亜矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉,大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子,厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華,澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和,鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉,松嶋彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章,ネイサン・ベリー|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人,川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
「返事を先延ばしに描く」が「焦らす」ための効果的な構成
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今回の前半を「アバンタイトル」と呼んでよいのか悩むところだ。
ちなみに「メインタイトル映像」は「約50秒」と短く、前半が「約12分38秒」、後半が「約1分32秒」の尺割りだった。
冒頭、月照寺での帰り道の宍道湖湖畔で、トキ(高石あかり※高=はしごだか)は銀二郎(寛一郎)から告げられる。
銀二郎「やり直したい」
それに対するトキの “返事” は描かずに、続けて今度は、ヘブン(トミー・バストウ)邸に招かれたイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)がこう告げた。
イライザ「Is she really just a maid?
(あの子は本当にただの女中なの?
ここでも、本作は告白の直後にヘブンの “返事” の描かかない。
そして、ふたりそれぞれの “返事” を描く前に、イライザと銀二郎の「私とあなたは一緒ね(英語)」を盛り込んだ。
この、「返事を先延ばしに描く」が実に「焦らす」には効果的な構成であると同時に、この「私とあなたは一緒ね(英語)」の直前に、実に秀逸な映像構成があるから、「焦らす」が効果てきめんに見えるのだ。
それが、「引きの画」と「寄りの画」「三脚固定カメラ」と「手持ちカメラ」の使い分けの妙だ。
《トキの物語》を強調するためのカメラアングルと画角
まず、トキとヘブンがそれぞれの思いを心に秘めながら各自の場所に戻る場面は、超ロングショット「引きの画」で視覚的に二人の距離感が遠いことを提示。
©NHK
続いて、ついに、自分のヘブンへの気持ちに気づき始めてしまったトキは、「三脚固定のカメラ」で「顔の寄りの画」。
©NHK
大きなため息をついて、自分の本心に気づいて笑顔になるトキは、「手持ちカメラ」で「さらに顔の寄りの画」で、臨場感ある映像に。
©NHK
そして、最後はヘブン邸のほうを見るトキの「やや引きの画」。
©NHK
さらに、「引きの画」と「寄りの画」のカメラアングルが真逆であることにも気づいてほしい。
「引きの画」は朝田旅館側から撮影されており、「寄りの画」は朝田旅館の対岸側から撮影されている。
要するに、「引きの画」を代表的な観客(視聴者)の視点だとすれば、トキの顔が見える「寄りの画」は次の意図によって形成されているのだ。
代表的視点を裏切るために、視点を反転させ、さらに寄ることで “別の主体の視点” を提示する。
「裏切る」が分かりにくければ、「主体性をより強調する」に置き換えることもできる。
簡単に言えば、《主人公・トキの物語》であることを際立たせるため… だ。
だって、ここで《トキの物語》と主張しないと、“返事” を描いた瞬間に… 繰り返しになるが《ありがちな4人の恋バナ》に見えてしまうからである。
もちろん、「引きと寄りを交互に置く」ことで、時間を間引くような効果も相まって、直後の「イライザが帰ったことを象徴する風景カット」と「松野家での銀二郎の謝罪」に重みや深みが出るのも言うまでもない。
「三幕構成」だから「トキの再出発の物語」に帰着できた
一般的な日本のドラマや映画の物語の構成の‘基本の基’は「起承転結」である。
しかし、今回の構成は、ハリウッド映画で多く用いられている「三幕構成」になっていると思う。
「起承転結」と「三幕構成」の大きな違いは、「起承転結」が物語の “流れ” で観客を惹き付けようとする思惑が強いのに対して、「三幕構成」は、“主人公の目標” が重視される点だ。
重要なのはストーリー全体の真ん中に"転換点"をつくること
「三幕構成」を簡単に箇条書きで表すと次のようになる…
●第一幕:発端→状況や設定の説明と、主人公の目標を提示
●第二幕の前半:葛藤1→主人公が目標に向って前進
●第二幕の後半:葛藤2→主人公がどんどん窮地に陥っていく
●第三幕:解決→主人公が目標に向って再び前進
上記を見てお分かりのように、重要なのは、ストーリー全体の真ん中に “転換点” をつくるという「ミッドポイント」の考え方だ。
「起承転結」における「承」から「転 → 結」で物語を切り替えるのでなく、物語の真ん中「ミッドポイント」で主人公の立場が一転するみたいな感じだ。
第一幕から第二幕の前半まででグイっと観客を惹き付けておいて、第三幕の直前で「プロットポイントII」と呼ばれる切れ目をつくって、そこから一気に主人公の再起を描く。これがハリウッド流だ。
しかし、上記の三幕構成は一般的な、ハリウッド映画にありがちな「ヒーローもの」の作例だから、本作に当てはめると分かりにくいと思う。
要するに、下記のような構成になっていたと思うのだ。
●第一幕:発端→イライザと銀二郎の本音の吐露
●第二幕の前半:葛藤1→トキがイライザと銀二郎を意識し出す
●第二幕の後半:葛藤2→トキがどんどん自分の本心に揺らぶられる
●第三幕:解決→トキがヘブンへの気持ちに気づき再び前進
この「三幕構成」だからこそ、ある意味でなりがちがった「4人の群像劇的恋バナ」にならずに、あくまでも「トキの再出発の物語」に帰着したのだ。
あとがき
ホント、最高の誉め言葉として… ほぼ最終回ですね(笑)
まさに「皆まで言うな」をやり切ったと思います。
決して、情報過多、セリフ過剰にせず、徹底的に本来の “ドラマ” の醍醐(だいご)味である《ありふれた日常が予期せず非日常になる》ことを “虚構の中の真実” として、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》を完遂したと思います。
さらに、映像の美しさ、主題歌の世界観との融合も相まって、かなり完成度が高い最終回(笑)だったと思いますね。
これで、残り半分に対して大きな期待が高まりました。
明日の「ダイジェスト版」はどのようにまとめるのかも楽しみです。
おまけ
この投稿のあとに、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が愛した正反対の二人の女性についての「補足記事」を投稿予定ですしました。
イライザのモデルの人物とハーンの意外な関係、セツ夫人との秘話を読んでみてください。
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脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13週
泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9,12週
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副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
副音声日本語吹替:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
タイトルロゴ:西沢和樹(instagram.com/nishizawa_k/)
プロデューサー:田島彰洋,鈴木航,川野秀昭|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田亜矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉,大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子,厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華,澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和,鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉,松嶋彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章,ネイサン・ベリー|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人,川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
初めてイライザを見るトキの表情がスゴイ!
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―――ここまで、ごあいさつ―――
当ブログとしては、あまり俳優の演技に言及することはしない。
それは、私の専門外であること、かなり個人的な好みによる判断になるからである。
しかし、今回のアバンタイトルでの次のトキ(高石あかり※高=はしごだか)の表情が実にうまいなと。
トキ「はあ~…。しっくり来ちょる…。えっ? うわ~」
やはり、展開上、トキが初めて、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)を見、ヘブン(トミー・バストウ)とのツーショットを見て、どんな表情をするのかは、大変興味深いシーンなのだ。
なぜなら、本作は「ヘブン初上陸」を描いた第5週『ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。』の(月)放送の第21回(10月27日)で、ヘブンを始めて見た際の反応を、トキの隣りではしゃぐサワ(円井わん)よりも “抑え目” の演技指導で描いたから、「今回はどれだけ驚くの?」となるのは当然だと思う。
だって、第5週と今週(第13週)は同じ演出担当、本作のチーフ監督・村橋直樹氏だから、絶対にさじ加減で調節すると期待したからだ。
しかも、[史実]では、トキのモデルである「小泉セツ」は幼少期に初めて見た外国人に対して、周囲の大人が怖がったり稀有に見る中で、ひとり怖がることなく近づき、その勇気を買われて、その外国人から「ルーペ(虫眼鏡)」をもらったという武勇伝的なエピソードまで残っているくらいなのだ(今作ではスルーされたエピソードです)。
朝ドラ「ばけばけ」初めての外国人に心を開いた少女――ルーペの光が導いた妻・セツと小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の運命 ![]()
ヘブンの銀二郎への複雑な心境を表現した鋭い演出!
というわけで、「ヘブンを始めて見たとき」の反応よりも「イライザ(と一緒にいるヘブンを含めて)を始めて見たとき」のほうが “驚いて” いるのは、それだけびっくりしたという演出(見せ方)なのだろう。
で、私は、その「ヘブンを始めて見たとき」の反応よりも “驚いて” いる‘トキ’を髙石あかりさんが実に絶妙な感じで演技されているのに “驚いた” というわけだ(笑)
もちろん、銀二郎(寛一郎)に対するヘブンの微妙な心理状態を繊細に演じたトミー・バストウさんの演技力も素晴らしいと思うし。
ヘブンの銀二郎への複雑な心境を表現した次のカットの画角(銀二郎が隠れて見えない)も鋭い演出だと思う。
©NHK
冒頭5分で、5人の距離感をうまく《映像で見せて魅せ》た!
面白いし、よくできているのは、次のヘブンのセリフからだ。
ヘブン「オ~ カイダン?
カイダン イッタ?」
怪談があると知った瞬間に、まるで‘本性を現す’かのように態度を変えるヘブンが面白すぎる!
が、ここで‘よくできている’と思うのは、始まって5分程度で、トキとイライザ、ヘブンと銀二郎、4人に翻弄されまくる錦織(吉沢亮)の人間関係、距離感を実にうまく《映像で見せて(show)魅せて(captivate)》いることだ。
先日から書いているように、今週で多用されている「長回し」で「引きの画」によって、物理的な人と人との距離を見せつつ、心の距離感までしっかり表現している。
ここまで丁寧に描写されていれば、今回が初見の視聴者でも何となく「5人のギクシャク関係」が見て取れるのでは? と思うくらいだ。
トキの「書き物をしちょって…」のあとの、ちょっとした沈黙の間の背後に聞こえる小鳥のさえずりもいい感じだ。
そして、久しぶりのトキの怪談語りであるが、フツーに屋外で話すのかと思いきや、書院の中で、しかもロウソクを点して!
ヘブン「ニシコオリサン ツウヤク イラナイ。
シショウ。
イツモ オナジ タダ アナタノ ハナシ
アタナノコトバ アナタノカンガエ… デ
ナケレバ ナリマセン」
トキのフィルターを通した怪談が、ヘブンの心に刺さる瞬間
今回で「はあ、へえ、そうきたか!」と思わせたのが、次のトキとヘブンとのやり取りだ。
ヘブン「ア~… オウライ?」
錦織「『往来』とは…」
ヘブン「ニシコオリ。プリーズ」
銀二郎「『往来』は…」
ヘブン「シ~ッ。シショウ キイテル」
往来… 人通り。
往来 途絶える… 人 いない」
ヘブン「アア…。オーケー。
アリガトウゴザイマス」
そう、トキのヘブンの異文化コミュニケーションが成立する “過程” を垣間見せた描写なのだ。
トキが、本や人伝で聞き取った怪談を、トキという人間のフィルターを通して語り聞かせる怪談こそが、ヘブンの心に届き、刺さる瞬間だったと思う。
おそらく、こんなやり取りの延長戦上に、トキとヘブンの間だけで通じる “独特な言語” が生まれるのだろう?
そして、なぜ、ヘブンはトキ以外の人間の “英訳” を嫌い、断ったのか?
その理由が、下記の「補足記事」の中にあるかもしれない…
朝ドラ「ばけばけ」妻が英語を話すことを拒んだ真意とは? 小泉八雲と妻セツが紡いだロマンチックで温かな絆 ![]()
ドラマとして、完全に“あの未来”に進むす布石を打った!
今回の脚本の構成で秀逸なのは、月照寺に伝わる「人食い大亀の伝説」のトキの語り聞かせを「二分割」させたことだ。
前半では、前述のとおりにトキのヘブンの異文化コミュニケーションが成立する “過程” を垣間見せ。
後半では、トキとヘブンのふたりきりの世界に入り込む余地がなくなった銀二郎、イライザ、そして錦織で、主人公と未来の夫(視聴者は知っています)を際立たせた。
そして、何よりも秀逸なのは「二分割」するにあたって、その間にトキの家族、母・フミ(池脇千鶴) 、父・司之介(岡部たかし) 、祖父・勘右衛門(小日向文世)を盛り込んだこと)だ。
単に「怪談を視聴者にも聞かせる」をやるのでなく、「トキとヘブンの世界」と同時に「松野家の世界」を盛り込むことで、月照寺の3人と松野家の3人の戸惑う姿がリンクしたのだ。
よって、さらに、主人公と未来の夫(視聴者は知っています)を、より強調できた。
そして、終盤で、銀二郎にヘブンのことを楽しそうに、嬉しそうに話すトキと、ヘブンに嫉妬する銀二郎に心を揺さぶられるような感じのトキ…
こういう表現もどうかと思うが、ドラマとして、完全に私たちが知らされている “未来” に進むすしかないように布石を打った(将来を見据えて、あらかじめ準備を整えること)と思う。
わずか15分間で、「一気に進めた」であり、《「大亀の伝説」でここまで作り込んだか!》と驚きしかない。
月照寺「人食い大亀伝説」をおさらい
一応、月照寺「人食い大亀伝説」をおさらいしておこう。
島根県松江にある月照寺には、松江藩主・松平宗衍をしのんで作られた大きな石の亀がある。
伝説では、この亀は夜になると動き出し、町で人を襲うようになったといわれている。
困った住職が夜中に亀へ説法をすると、亀は涙を流し、「自分では暴れるのを止められない。どうか封じてほしい」と頼み込んだ。
そこで住職たちは、宗衍の功績を刻んだ石碑を亀の背に乗せ、動けないようにして鎮めたと伝えられている。
そして、今では、この大亀は長寿や平和を願う象徴として大切にされている。
人と死者、自然、力との関わり方を静かに問いかける物語
伝説として十分に面白いが、いくつかの象徴的な意味を帯びている。
月照寺の大亀伝説は、ただの怖い話ではなく、人がどのように“力”や“存在”と向き合うべきかを静かに語りかけている物語だ。
大亀はもともと藩主に大切にされた生き物であったが、主を失い、祀られ方を誤ることで暴れ出したとされる。
この姿は、《どんなに善良なものでも、扱い方を間違えれば災いに変わる》という教えを示しているのである。
また、住職の説法によって大亀が涙を流し、鎮まっていく場面は、《迷った存在を導く “祈り” や “言葉” の力》を象徴している。
《荒ぶるものを力で押さえつけるのではなく、心を通わせて鎮める》という考え方がそこにはあるのだ。
さらに、大亀の背に宗衍の功績を刻んだ石碑を置くという行為は、《先人を正しく敬い、忘れずに祀ることが平穏につながる》という価値観を伝えている。
《死者への敬意や、共同体としての責任が、怪異を鎮める力になる》というわけである。
このように、大亀伝説は「恐ろしい怪物の話」ではなく、人と自然、そして死者との関係をどう保つべきかを語る、静かな教訓譚であり。
《荒ぶる力を祀り、徳を忘れず、祈りによって鎮める》という、出雲らしい “神仏習合的な怪談” なのだ。
あとがき
今回はトキの怪談語りはありましたが、残念なことに途中まででした。
もちろん、「髙石あかりさんで会談を聞きたい」「怪談を全部知りたい」のですが、やはり‘毎回全部’は欲しがり過ぎでしょうかね(笑)
年内最後の放送になる次回が、どんな状況で終わるのか気になって仕方ないです…
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第63回/第13週『サンポ、シマショウカ。』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
銀二郎(寛一郎)と4年ぶりに再会した、トキ(髙石あかり)。家族が見守る中、トキと銀二郎は少しずつ時間を取り戻そうと会話を続ける。その頃、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と再会したヘブン(トミー・バストウ)は花田旅館を案内する。そこに、錦織(吉沢亮)も合流し、3人はお茶会をすることに。イライザと錦織がヘブンについて話の花を咲かしている頃、トキと銀二郎は思い出の場所にランデブーに向かう。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレイヤーズ,きょうの猫村さん,一橋桐子の犯罪日記)
演出:村橋直樹(過去作/まれ,透明なゆりかご,サギデカ) 第1,2,5,7,13週
泉並敬眞(過去作/スカーレット,カムカムエブリバディ,ブギウギ) 第3,6,9,12週
松岡一史(過去作/まんぷく,心の傷を癒すということ,カムカムエブリバディ) 第4,8,10週
小島東洋(過去作/この花咲くや,ブギウギ) 第11週
制作統括:橋爪國臣(過去作/青天を衝け,あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:牛尾憲輔(過去作/チェンソーマン,僕の心のヤバイやつ,ダンダダン)
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
土曜日版ナレーション:北郷美穂子(NHK大阪アナウンサー)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
副音声日本語吹替:西地修哉(ヘブン担当)、木村はるか(リヨ担当)
タイトル写真:川島小鳥(過去作/未来ちゃん,SHISHAMOアートワーク)
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プロデューサー:田島彰洋,鈴木航,川野秀昭|美術:山内浩幹、淀裕矢、向理沙、有本弘|美術進行:澤幸樹、嶋原広起|技術:増田徹、備中正幸、酒井俊史|音響効果:松本有加、巽浩悦、吉田亜矢|撮影:岩崎亮、関照男|照明:根来伴承、大西弘憲|音声:吉竹淳樹、稲垣雄二、大成友二、安河内裕斗|映像技術:前田惇徳、原幸介、山下健、若嶋なな|カラーグレーディング:原幸介、前田惇徳、山下健、日野維乃、若嶋、若嶋なな|VFX:西垣友貴、神戸大樹、山田茂人、北島規、北島規|CG:大西智子、空閑卓海、古市百人、佐藤望、田邊亮哉,大関聡|美術進行:澤幸樹、嶋原広起、大塚良子,厚朴美沙子、毛尾喜泰|装置:佐藤千織、坂口大吾、山中宏華,澤井洸、平松康、吉田隆広、布川紗生|装飾:津村政幸、横田浩之、長洲史、横田浩之、高浪隆史|特殊効果:奥村陵、宮崎真有|衣装:横山智和、中村みのり、鍛元美佐子、横山智和,鍛本美佐子|メイク:堀洋子、正田早百合、秋山直美、櫻井安里紗|持道具:楠正由貴、森上陽子|かつら:松本誠也、丹波峯子、山崎浩彦|特殊メイク:江川悦子、権田日和|特殊メイク協力:荒井律子、大谷美咲、山埼佳子|助監督:小林直毅、小島東洋、田中陽児、早川俊介、岡本拓大、後藤怜亜、大野陽平|制作担当:木村晴治、長岡しのぶ、本田良太、森岡あゆみ、片山哲治、斎藤明日香、竹本航|取材:川野秀昭、鈴木航|編集:藤澤加奈子|記録木本裕美|時代・風俗考証:刑部芳則|松江風俗考証:藤岡大拙|出雲ことば指導:多々納斉,松嶋彩|所作指導:藤間豊宏|料理指導:広里貴子|英語指導:塩屋孔章,ネイサン・ベリー|英字指導:前田祐加|眼科指導:大路正人,川村肇|怪談ばなし指導:玉田玉秀斎|茶道指導:有澤一男|三味線指導(タエ):菊央雄司|三味線指導(遊郭):長江浩子|アクション指導:中村健人|日本画指導:諫山恵実|絵画指導:苅谷昌江|華道指導:神前光園|造園:堤正和、宮崎昭徳
※敬称略
「三つの景観」と「光線」「斜めの構図」で創出する世界観
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トキ(高石あかり※高=はしごだか)と銀二郎(寛一郎)、てっきり久しぶりの再会は、はじめからランデブー(外出)するのかと思っていたので、「自宅で談笑から」に驚いてしまった(笑)
しかし、しっかりと松野家の家族を盛り込むことで、本作が “ホームドラマ” であることを強調しているのだろう。
さらに、アバンタイトルでは「化粧するトキ」のアップを際立たせるための、前回の感想でも触れた「引きの画」が「長回し」で採用されており、冒頭から心地よいメリハリの創出にも成功している。
ちなみに、私が冒頭から「うまいな」と思う照明効果が、黄色い矢印で示した「光の筋」だ。
©NHK
おそらく「明かり取り窓」の設定だと思うが、‘あれ’があることで「トキと銀二郎の近景」と「奥の路地の遠景」に「家族の中景」が加わり “奥行き感” を創り出すのに成功している。
もちろん、画面中央にあるから、画面全体の中心が分かりやすくなり、全体のバランスが整う。
「なし」と比べれば、奥行きもバランスも雲泥の差であることはお分かりいただけると思う。
©NHK
さらにちなみに、画像中に引いた緑色の線のように「三つの要素」を「同じ角度」にし、画面左側に集中させ、主人公の “トキ” を際立たせる構図であるのは言うまでもない。
©NHK
花田旅館でも「近景・中景・遠景」が効果的に利用された
アバンのトキは、印象的な「化粧をするトキ」のアップで始まったので、サブキャラクターであるイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)は、やはり「引きの画」の「長回し」だ。
©NHK
また、前述の「松野家」では「近景・中景・遠景」で距離感を表現したが。
イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と再会したヘブン(トミー・バストウ)が花田旅館を案内する場面では、は、総勢4名のため「近景と遠景」に絞り込んだ「引きの画」が採用されている。
それでも、先の「松野家」と同様に、それぞれに景観に異なった意味付けをしている。
「花田旅館」でいうなら「ヘブンとイライザの世界観」と「ツル(池谷のぶえ) とウメ(野内まる)の世界観」は‘まだ融合していない’という意味合いだ。
もちろん、このカット直後に、ヘブンとイライザがツルとウメに寄って来て、さらに錦織(吉沢亮)の階下からの声によってヘブンが中景から近景をまたいで退場することで、融合したと描いているわけだ。
「松野家」同様に、大人数の登場人物を一つの画面に入れ込んで「引きの画」の「長回し」をやるのは撮影が難しいが、前回の感想に書いたとおり、やはり「視聴者の‘そこにいる’感」は強いと思う。
また、「花田旅館の茶屋」の場面では、「近景・中景・遠景」を巧みに組み合わさせていた。
©NHK
最初のカットでは、近景(手前)に外国人を珍しがる男性客を配置、遠景(奥)にヘブンら三名だが、途中で女中のウメを中景(手前と奥の間)を横切らせ、さらに景観の違い、奥行き感を生み出した。
この直後では、円形窓の外にまで通行人を歩かせて奥行きを加えた。
普通に描いたのでは平べったくなって面白くなりにくい「大人数での会話劇」だが、このように景観の違いを盛り込むことで、会話にリズムを生んだり、マンネリ化を打破できるのだ。
「トキはアップから」と特化させたのはよきアイデア
11分過ぎのトキと銀二郎の月照寺でのランデブーは「トキの足元」の「アップ」で始まった。
やはり、今回は久しぶりの登場人物を含めてキャラクターが多いので、「トキはアップから」と特化させたのだろう。
こういうお約束を決めるのは、主人公特権であると同時に、視聴者へ分かりやすくて良いと思う。
©NHK
実に巧みに、「木曜日=転」のために下地をこしらえた
さて、前回の感想にも書いたが、本作は「全125回(予定)であるから、前回と今回でちょうど半分(第62.5回)ということになる。
さらに、一週間の真ん中である “水曜日” だ。
よって、これまでの本作のテンプレートからすると、起承転結的にいえば「月曜日=起」「火曜日=承」「水曜日=休」「木曜日=転」「金曜日=結」であるから、そもそも‘お休み’の日なのだ。
したがって、物語が大きく動かないことに不満もないし、驚きもない。
しかし、実に巧みに、「木曜日=転」のために下地をこしらえたと思う。
多くの視聴者が「どうなるの?」「年内に何か動くの?」と感じたと思う。
これこそが、ふじきみつ彦氏の脚本の作劇術であり、「何も起こらない物語」たる由縁だ。
実は、「何も起こらない」でなく「何も起こっていないように見える」だけ… ということだ。
あとがき
流れ上、理解はしていますが、やっぱり「トキとヘブン」「トキの怪談の語り聞かせ」がないと物足りないのは贅沢な言い分でしょうね(笑)
私は、ヘブンと銀二郎、トキとイライザ、の初対面を屋外で、しかも「人食い大亀の伝説」が残る月照寺にするアイデアが素晴らしいと思います。
単純な勧善懲悪ではない、 退治して終わりではなく、「供養」が物語の核心にある伝説の場所で初対面で会うのが、何かを暗示しているように感じます。
おそらく、次回あたりにトキが「人食い大亀の伝説」を語ると思うので期待します。
おまけ
昨夜に、前回で銀二郎が「月200円稼いでいる」と描かれたのを受けまして、銀二郎のモデル「前田為二」がどんな商売で大儲けをし、セツさんとどうだったのかの「補足記事」を投稿しました。
よろしかったら読んでみてください。
では、皆様…
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【忠告】
朝ドラ『ばけばけ』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありませんが。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、妻・セツ夫妻の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
銀二郎のモデルが、セツと別れる前後についての[史実]
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俳優・高石あかり(※高=はしごだか)さん主演でヒロイン・松野トキを、トミー・バストウさんがレフカダ・ヘブンを演じ、文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と、妻セツをモデルにしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)。
第13週『サンポ、シマショウカ。』の第62回(2025年12月23日放送)では、主人公・松野トキ(高石あかり※高=はしごだか)が4年前に東京で別れた元夫である銀二郎(寛一郎)が、いま「月200円を稼ぐ」と描かれ銀二郎(寛一郎)が、いま「月200円を稼ぐ」と描かれました。
そこで今回は、銀二郎のモデルである「前田為二」が、セツと別れる前後についての[史実]を記してみます。
きっと、「本編」では採用されない(と思います)エピソードを知ることになるので、より今作を深読みできると思います。
前田為二の出奔と離婚の真実
明治時代を舞台にした物語において、登場人物の経済状況はその後の人生を大きく左右するものである。
ドラマに登場する銀二郎のモデルとなった人物は、「前田為二」という。
セツと為二は、明治19(1886)年3月に結婚した。
がしかし、為二は約1年半後の明治20(1887)年の8月、当時妻であったセツの養家である稲垣家を去り、‘大阪’へと向かった。
セツは為二を追いかけて大阪まで足を運んだが、復縁は叶わず、二人の関係は終わりを迎えることとなった。
歴史的な記録を確認すると、二人の戸籍上の別れはすぐには行われなかった。
正式に離婚が成立したのは明治23(1890)年1月(結婚から約4年後)のことである。
為二は稲垣家の養子であったため、離婚によってセツも一度稲垣家の籍を離れることになった。
その後、彼女は生家である小泉家へと戻ったのである。
この時期の出来事が、後の小泉八雲との出会いへとつながる重要な転換点となったのだ。
謎に包まれていた成功の正体
長らくの間、大阪へ去った後の為二がどのような人生を歩んだのかは分かっていなかった。
しかし近年の調査によって、彼のその後の足跡が明らかになった。
セツの遠い親戚にあたる人物(高木苓太郎氏)が残した手紙の中に、為二と偶然再会した際の内容が記されていたのである。
その資料によると、為二は大阪で商売のいろはを学んだ後、自身の故郷に近い場所で新たな一歩を踏み出していた。
彼は岡山において実業家として成功を収めていたのである。
岡山で運送会社を経営し、新しい家族も作って幸せに暮らしていた
※出典:山陰ケーブルビジョン株式会社 公式YouTubeチャンネル『THE 偉人 HISTORY 「小泉家の足跡」』
彼が経営していたのは運送業であり、当時の物流を支える重要なビジネスであった。
朝ドラ『ばけばけ』で描かれる銀二郎が多額の利益を上げている設定は、この史実に基づいたものと考えられる。
為二は一度は家族を捨てて旅立ったものの、新天地で見事に自立し、経営者としての才能を開花させていたのだ。
小泉八雲の給与に見る当時の金銭感覚
『ばけばけ』で語られる「月収200円」という数字は、現代の感覚では想像しにくいほどの大金である。
この金額の妥当性を測るための比較対象として、セツの後の夫となるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の待遇が挙げられる。
ハーンは明治24(1891)年11月、熊本の第五高等中学校へ英語教師として赴任した。
その際の月給は、ちょうど200円であったと記録されている。
これは当時の松江でハーンが受け取っていた給与の2倍に相当する破格の待遇であった。
為二が岡山での事業によってこの水準の収入を得ていたとするならば、彼は当時の社会においてトップクラスの経済力を持つ成功者であったといえる。
当時の「1円」は現代の「2万5,000円」と同じくらいの価値
さらに「月収200円」を経済学と数学からも紐解いてみる。
明治23(1890)年の200円が現代の500万円に相当するという結論は、当時のエリート層の給料と現代の初任給を比較することで導き出される。
明治時代の中期、大学を卒業して小学校の教員や警察官になった人々の初任給は、月に約8円から9円であった。
明治23(1890)年ごろの小学校教員の初任給は、月におよそ8円から9円であった
※出典:日本銀行金融研究所 貨幣博物館「お金の歴史に関するFAQ」
これに対し、令和7(2025)年現在の大学卒業者の初任給はおよそ22万円から23万円である。
この二つの数字を比べると、現代の給料は当時の約2万5,000倍に増えていることが分かる。
つまり、当時の「1円」は、現代の「2万5,000円」と同じくらいの価値を持っていたと考えるのが妥当である。
あとがき
ドラマの背景にある歴史を知ると、物語の深みがより一層増して感じられますね。
一度は離ればなれになった人々が、それぞれの場所で懸命に生き、自らの道を切り拓いていったという事実にとても勇気をもらいました。
当時の厳しい時代背景の中でも、商売で成功を収めた前田為二の努力や、力強く生きたセツの姿には、現代の私たちも見習うべきポジティブなパワーが溢れていると思います。
今回の調査で、歴史のパズルが一つずつ繋がっていくような楽しさを感じていただければ嬉しいです。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■『小泉セツとハーンの物語: ー小泉八雲「怪談」誕生のひみつー』三成清香(著)少年写真新聞社 ![]()
■『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』工藤美代子(著)毎日新聞出版 ![]()
■『ヘルンとセツ』田淵久美子(著)NHK出版 ![]()
■『セツと八雲』小泉凡(著)朝日新聞出版 ![]()
■『小泉八雲とその妻セツ 古き良き「日本の面影」を世界に届けた夫婦の物語』青山誠(著)KADOKAWA ![]()
■『面白すぎて誰かに話したくなる 小泉八雲とセツ』伊藤賀一(著)リベラル社
■『八雲の妻:小泉セツの生涯』長谷川洋二(著)今井書店 ![]()
■『小泉八雲と妖怪』小泉凡著(著)玉川大学出版部 ![]()
■『怪談・骨董』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『日本瞥見記(上・下)』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『東の国から・心)』小泉八雲(著)・平井呈一(訳)恒文社 ![]()
■『思ひ出の記』?小泉節子(著)・小泉八雲記念館(監修)ハーベスト出版 ![]()
■『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』?NHK出版(編)NHK出版 ![]()
■『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』?櫻庭由紀子(著)内外出版社 ![]()
■「詳述年表ラフカディオ・ハーン伝」板東浩司(著)英潮社
■「小泉八雲: 思い出の記・父八雲を憶う」小泉節子,小泉一雄(著)恒文社
■https://archive.org/details/kottojapanese00hearrich KOTTO
■https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.79571/page/n13/mode/2up KWAIDAN
■https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.45846/page/n11/mode/2up Out Of The East
■https://archive.org/details/glimpsesofunfami0lhear Glimpses of unfamiliar Japan vol.1
■https://archive.org/details/glimpsesofunfami02hear Glimpses of unfamiliar Japan vol.2
■「松江に於ける八雲の私生活」桑原羊次郎(著)山陰新報社
■『ラフカディオ・ハ-ンのアメリカ時代』?エドワード・ラロク ティンカー(著)木村勝造(訳)ミネルヴァ書房 ![]()
■『小泉八雲事典』?平川祐弘(監修)恒文社
■『夢の途上: ラフカディオ・ハーンの生涯〈アメリカ編〉』?工藤美代子(著)集英社 ![]()
■『評伝ラフカディオ・ハーン』E.スティーヴンスン(箸)遠田勝(訳)恒文社 ![]()
■『小泉八雲 日本を見つめる西洋の眼差し』筑摩書房編集部(箸) ![]()
■『明治時代の人生相談』山田邦紀(著)幻冬舎 ![]()
■富田旅館の証言(国立国会図書館サーチ〈NDLサーチ〉
)
■レファレンス協同データベース ![]()
■島根郷土資料刊行会編「西田千太郎日記」 ![]()
■国立国会図書館蔵書「小泉八雲全集 第1-17巻」 ![]()
■名古屋大学「人事興信録」データベース ![]()
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ブラックペアン シーズン2
フラジャイル
フランケンシュタインの恋
ブラックリベンジ
フリンジマン
フルーツ宅配便
ブルーモーメント
べしゃり暮らし
ヘッドハンター
べっぴんさん
ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
皆様のおかげで、2025年9月7日に3,800万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)


