夜ドラ「VRおじさんの初恋」 （第21話・2024/5/6） 感想

NHK総合・夜ドラ『VRおじさんの初恋』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第21話／第6週〔全8週・32話〕の感想。

なお、原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、既読。

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穂波（坂東彌十郎）との仲直りを目指す直樹（野間口徹）は、中学生の葵（柊木陽太）から自宅に招待される。思い切って自宅を訪れた直樹は、葵より自分の誕生日プレゼントであるロボットを巡って葵の母・飛鳥（田中麗奈）と祖父・穂波の間に軋轢（あつれき）が生じたことを聞く。祖父と母の関係修復のために直樹の協力が不可欠だと言われる直樹。そのためにも、まずは直樹が穂波とコンタクトをとらなければならないが―。
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作(漫画)：暴力とも子『VRおじさんの初恋』
脚本：森野マッシュ（過去作/ｹの日のｹｹｹ）
　　　吉田照幸（過去作/脚本担当は朝ﾄﾞﾗ｢ｴｰﾙ｣の第4週のみ） 第5,6週
演出：吉田照幸（過去作/あまちゃん,ｴｰﾙ,富士ﾌｧﾐﾘｰ） 第1,2週
　　　桑野智宏（過去作/ｳｪﾙかめ,あまちゃん,おかえりﾓﾈ） 第3,4週
　　　石川慎一郎（過去作/ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ,らんまん） 第5週
音楽：渡邊崇（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
主題歌：Ｃ＆Ｋ「ハートビート」
挿入歌：Ｃ＆Ｋ「旅人」
制作統括：桑野智宏（過去作/軍港の子~よこすかｸﾘｰﾆﾝｸﾞ1946~）
　　　遠藤理史（過去作/ﾅｲﾌの行方,下町ﾎﾞﾌﾞｽﾚｰ,木曽ｵﾘｵﾝ）
※敬称略

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いよいよ、登場人物たちが本格的に動き出すか？

原作(漫画)である暴力とも子『VRおじさんの初恋』は、読了しました。
でも、ネタバレは基本的に書きません。

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

以前に佐々木さん（堀内敬子）が直樹（野間口徹）に言った言葉だ。

佐々木「(回想)彼女の反応なんか気にしちゃダメです。
　本心でぶつかって下さい！」

このセリフが、直樹だけでなく。

中学生の葵（柊木陽太） や、愛想がない若手社員・真美（瀬戸芭月）にまで影響を及ぼしているという世界観が面白い。

そして、穂波（坂東彌十郎）と娘の飛鳥（田中麗奈）、飛鳥の秘書・耕助（前原滉）にまで及んだら、更に面白そうだ。

とにかく、想像や期待以上に、直樹と葵の関係の描写が多くて、正直ちょっぴり戸惑っている。

もちろん、いい意味で「先が気になる連ドラ」になっているという意味で。

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【これまでの感想】
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感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
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アンメット ある脳外科医の日記 （第4話・2024/5/6） 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、TikTok

第4話『記憶障害の謎…深まる対立』の感想。

なお、原作(漫画)である、子鹿ゆずる(原作)･大槻閑人(漫画)『アンメット－ある脳外科医の日記－』は、既刊13巻全巻(2024年4月16日現在)を既読。

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三瓶（若葉竜也）はミヤビ（杉咲花）の脳検査をするが、重度の記憶障害は見当たらず、困惑する。大迫（井浦新）は三瓶の見解を否定し、「危険な医者」と指摘。三瓶は検査結果に納得できず、大迫の元を訪ねるが彼は不在。帰ろうとする途中、7歳の少年に出くわす。この少年の手術が、三瓶と大迫の対立を激化させる。一方、ミヤビは加瀬誠（前原瑞樹）の患者を担当。加瀬は動脈瘤が見つかり、手術のリスクを悩む。ミヤビは加瀬に寄り添い、綾野（岡山天音）にも相談。しかし、綾野から予想外の言葉が出る…。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：子鹿ゆずる(原作)･大槻閑人(漫画)『アンメット－ある脳外科医の日記－』
脚本：篠﨑絵里子（過去作/ｸﾛｻｷﾞ2006､2022,朝ﾄﾞﾗ｢まれ｣､竜の道）
演出：Yuki Saito（過去作/おっさんずﾗﾌﾞｼﾘｰｽﾞ,ﾘｴｿﾞﾝ-こどものこころ診療所-） 第1,2話
　　　本橋圭太（過去作/DOCTORSｼﾘｰｽﾞ.ｸﾞﾚｲﾄｷﾞﾌﾄ） 第3,4話
主題歌：あいみょん「会いに行くのに」
オープニング曲：上野大樹「縫い目」
音楽：fox capture plan（過去作/ﾔﾒｺﾞｸ､SUPER RICH､ﾌﾞﾗｯｼｭｱｯﾌﾟﾗｲﾌ）
Ｐ：米田孝（過去作/ｺﾝﾋﾞﾆ★ﾋｰﾛｰｽﾞ~あなたのSOSいただきました!!~）
　：本郷達也（過去作/星降る夜に,リビングの松永さん）
※敬称略

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主人公ミヤビを前面に押し出した三本立てをやるべきだった

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
なお、原作(漫画)は、既刊13巻全巻(2024年4月16日現在)を読了しました。

相変わらず、飲み会三昧の暇な医療従事者を助長気味に描く今作（失笑）
まっ、いいや

ざっくり例えれば、「ミヤビ（杉咲花）の患者の医療ドラマ」と「三瓶（若葉竜也）のミヤビへの医療ドラマ」の二本立てで。

正確には、更に「綾野（岡山天音）と麻衣（生田絵梨花）の婚約ドラマ」の豪華三本立てだ（笑）

一応、３つのドラマには “脳外科医” と “手術” の共通項が薄ら見えている。

更に、「ミヤビの患者の医療ドラマ」はコミカルにし、「三瓶のミヤビへの医療ドラマ」はシリアスにすることで、メリハリをつけている。

従って、作り手は、きちんと描き分けをしつつ共通点も作り出した「立派な三本立て」のつもりなのだろう。

ただ、誰が何といおうと今作は大前提が “シリアス設定の医療ドラマ” なのだ。

従って、描き分けをしたところで、所詮は、シリアスな三瓶パートのほうが印象に残るのは当然で。

その上、ミヤビの医療行為パートは “三瓶でも成立する” のだから、この緩急の付け方、描き分けでは物足りないのだ。

やはり、ここは、折角 原作から主人公を三瓶からミヤビに改変したのだから、＜今作の主人公ミヤビ＞ を前面に押し出した三本立てをやるべきだった。

主人公もメインの話も、どっちつかずに ぼやけた理由は上記の失敗に尽きると思う。

春ドラマは無理せず欲張らず奇をてらわずに安全運転…

一方で、少しだけ作り手を擁護することも可能だ。

だって、普通に考えたら、病を抱えているミヤビを中心にするよりも。

ミヤビも一般患者も治療しちゃう個性的な脳外科医の三瓶を主人公にしたほうが、「診察 → 検査 → 診断 → 入院 → 手術 → 退院」といった医療ドラマの定番の流れが容易に描けるのだから。

もちろん、小難しい部分は出てくるが、そこもまた医療ドラマファンなら一種の楽しみでもあるわけで。

結局、今作の実質的な主人公が三瓶になっていることからも、作り手たちの苦悩は見える。

だって、主人公を入れ替えたところで ＜ほぼほぼ原作どおりのエピソード群＞ であることからも、やってみたが、うまくやれていない… が、本音だと想像はできるからだ。

恐らく、皆様もご存じの日テレが起こしたドラマ『セクシー田中さん』の原作改変と悲劇の影響を受けているのだろう。

春ドラマは無理せず欲張らず奇をてらわずに安全運転…

今作の原作者も事前に好意的なコメントを発表するなどして改変を改悪ではないと強調していることからも、ほぼ間違いないというか。

それならそれで、両者がもっと膝と膝を突き合わせて、実写ドラマ版として、どうやったら視聴者に対して原作の面白さを映像で見せて（show）魅せる（fascinate）ことができるのか、徹底的に離しあったら良かった… と、思う。

あとがき

教授・大迫紘一（井浦新）を利用して、必死に三瓶を “問題の多い脳外科医” に見せようとしていますが。

それをやればやるほど、三瓶パートが面白くなってますよ。

もう第4話まで進んでいるので、巻き返しは不可能でしょうけど…

せめて杉咲花さんの出番だけでも増やしたら良いのでは？

そうすれば、印象だけでも主人公らしく見えると思います。

私は、酒向芳さんの怪演をもっと見たいですけど（笑）

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 

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連続テレビ小説「虎に翼」 （第26回・2024/5/6） 感想

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『虎に翼』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram

第26回／第6週『女の一念、岩をも通す？』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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昭和１１年１２月。一年半に及んだ直言（岡部たかし）の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。寅子（伊藤沙莉）とはる（石田ゆり子）は傍聴席から直言を見守り、法廷の外では優三（仲野太賀）やよね（土居志央梨）たちが待っていた。裁判長の武井（平田広明）が言い渡した判決は―。判決後、穂高（小林薫）は桂場（松山ケンイチ）と酒を酌み交わし、判決文に込められた思いを絶賛する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：吉田恵里香（過去作/恋せぬふたり,生理のおじさんとその娘）
演出：梛川善郎（過去作/べっぴんさん,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第1,2,4週
　　　橋本万葉（過去作/とと姉ちゃん,生理のおじさんとその娘） 第3週
　　　安藤大佑（過去作/とと姉ちゃん,となりのﾏｻﾗ,やさしい猫） 第5,6週
音楽：森優太（過去作/海の見える理髪店,あなたのﾌﾞﾂが､ここに,忘恋剤）
主題歌：米津玄師「さよーならまたいつか！」
法律考証：村上一博（明治大学 法学部 専任教授）
料理指導：赤堀博美（過去作/花咲舞が黙ってない,厨房のありす）
タイトルバック制作：シシヤマザキ（公式サイト ）
取材：清永聡（NHK解説委員:司法･事件･公文書管理･災害）
語り(本編)：尾野真千子（過去作/ｶｰﾈｰｼｮﾝ,長谷川町子物語,足尾から来た女）
語り(土曜日版)：山下誠一郎（過去作/Eﾃﾚ｢小雪と発酵おばあちゃん｣）
副音声解説：山崎健太郎（過去作舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ）
制作統括：尾崎裕和（過去作/恋せぬふたり,鎌倉殿の13人）
※敬称略

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潔さも「朝ドラらしからぬ朝ドラ」の理由

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

共亜事件が終わってから半年後の昭和12年6月。

やはり、今作を「朝ドラらしからぬ朝ドラ」と評価したくなるのは、今回のようなアバンタイトルの使い方をサクッとやっちゃう点だ。

約１分間のアバンで「高等試験から不合格まで」を描いた。

予告編を見た人なら、というか、これだけ「先が気になる朝ドラ」なら多くの視聴者が予告編は見ているはずだから、週末がどこまで進むのか見当はつくと思う。

きっと、その辺も加味しているか、だらだらと引っ張る必要のない部分はアバンで… だろう。

このような潔さも「朝ドラらしからぬ朝ドラ」の理由だと思う。

フェミニズム色が強調されないような工夫が盛り込まれ…

本編の感想だ。

「月曜日」「祝日」「大型連休の最終日」と、朝ドラの視聴者にとっては過酷な日程だ（笑）

従って、大きな進展はなく、ほぼ次回以降のための下地作り用の “時代の説明” と “状況の解説” で終わった感じだ。

そのこと自体は悪いとは思わない。

むしろ、説明や解説だらけの 15分間に「うまく盛り込んだなぁ」と感じたことがある。

それは、これまでも書いてきたことだが、今作が少々フェミニズム色が強調されてしまう点が惜しいと思うのだ。

間違ったことではないが、朝ドラとしてはいろんな人に見てもらいたいだろうから、できるだけ強調しないほうが得策だと私は思うのだ。

"男女ともに頭を下げる" を組み入れた

そこに注目だ。

今回は、前段で、高等試験は女性だけでなく、男性学生にも難関であることを描き。

中盤では、新入生募集停止のニュースを盛り込んで、女性学生の危機をさらりと描き。

終盤で、寅子たち女性だけでなく、花岡（岩田剛典）や轟（戸塚純貴）ら男性たちも頭を下げる描写を盛り込んだ。

この “男女ともに頭を下げる” を組み入れたことで、フェミニズムドラマっぽさを薄めることに成功した。

これ、“ドラマ” としての偏りが減っただけでなく、“朝ドラ” として “謝意と辛坊” を強調したのは良かったと思う。

やはり、脚本も演出も全体のバランス感覚を巧みに図って作り込んでいると思う。

「朝鮮半島からの留学生で１週間…」が、どうなるのか？

恐らく、賛否が分かれるのが、 朝鮮半島からの留学生・崔香淑（ハ・ヨンス）の扱い方だ。

以前から書いているが。

“トラつば・アベンジャーズ” の一員だから、いつか「崔で１週間」をやるとは思っていた。

既に、山田よね（土居志央梨）、桜川涼子（桜井ユキ）、大庭梅子（平岩紙）に時間を割いているから、やるのは当然といえる。

ただ、 １か月が過ぎて、中盤に向けて勢いをつけたい２か月目の冒頭で、サブキャラで１週間はもったいないような… と思ってしまう。

＜日中戦争＞ からの展開であることも描かれているから、これといった不自然さはない。

もっとあとで、「崔で１週間」をやると「今さら？」になるとも思う。

でもやはり、いい感じで進んでいるだけに、「朝鮮半島からの留学生で１週間…」とは思ってしまった。

まっ、多様性を描く必要がある NHKの事情もあるだろうし。

それに、＜時代＞ を考えれば、そんなに長く描くこともないとは思うが（？）

あとがき

今週の見どころは、寅子と崔さんの描き方、バランス、さじ加減でしょうかね。

崔さんを必要以上に強調せず、「崔さんのために」的な寅子を描いたらうまくいきそう。

ただ、今週の演出も先週に引き続き安藤大佑さん。

ネパールコミュニティに入れずに困惑する日本人と在日外国人の交流を描いた、NHK福岡ドラマ『となりのマサラ』（NHK／2020）や…
違法滞在中のスリランカ人男性と日本人女性の結婚問題を描いた、NHK 土曜ドラマ 『やさしい猫』（NHK／2023）…

などのドラマの演出も手掛けた、“弱い人を応援する” 作風が得意な方なので期待します。

妄想映画｢ﾄﾗつば･ｱﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ／ｳｨﾒﾝｽﾞ･ﾌｧｲﾄ｣

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【これまでの感想】

第1週『女賢しくて牛売り損なう？』
1 2 3 4 5 土 
第2週『女三人寄ればかしましい？』
6 7 8 9 10 土 
第3週『女は三界に家なし？』
11 12 13 14 15 土 

朝ドラ「虎に翼」は、「戦隊モノ」でなく「和製アベンジャーズ」だと本気で思う理由 

第4週『屈み女に反り男？』
16 17 18 19 20 土 
第5週『朝雨は女の腕まくり？』
21 22 23 24 25 土 
第6週『女の一念、岩をも通す?』

×

アンチヒーロー （第4話・2024/5/5） 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『アンチヒーロー』
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Episode 4『-冤罪-』の感想。

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明墨（長谷川博己）は公判で無罪を勝ち取った。赤峰（北村匠海）は明墨の才能に感動したのも束の間、偶然事件の真相を知り愕然とする。明墨は傷害事件を弁護することになり、被害者は工藤弘和（宮尾俊太郎）、被告は父親が政治家・田誠司（山崎銀之丞）の富田正一郎のため、世間で話題の裁判になった。第一回公判で、担当検事の緑川（木村佳乃）は口論後に被告の暴行を主張し、明墨は口論は認めたものの暴行を否認。明墨と紫ノ宮（堀田真由）、赤峰は現場付近を調査、聞き込みを行う。調べが進むと、被害者の工藤の悪い噂が判明するが、納得がいかない赤峰は自ら証拠を見つけ出そうとする…
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---

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原作：なし
脚本：山本奈奈（過去作/ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2021,VIVANT） 第1,2,3,4話
　　　李正美（過去作/半沢直樹2020､ﾄﾞﾗｺﾞﾝ桜2021,VIVANT） 第1,2,3,4話
　　　宮本勇人（過去作/VIVANT）  第1,2,3,4話
　　　福田哲平（過去作/ｲﾝﾊﾝﾄﾞ.ﾊﾟﾝﾄﾞﾗの果実） 第1,2,3,4話
演出：田中健太（過去作/DCU､ﾍﾟﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾄﾚｲﾝ,ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ） 第1,2,3話
　　　宮崎陽平（過去作/半沢直樹2020,日本沈没2021,DCU,VIVANT） 第4話
　　　嶋田広野（過去作/わにとかげぎす）
音楽：梶浦由記（過去作/花子とｱﾝ､作詞･作曲｢炎｣(LiSA),ｷｯﾁﾝ革命）
　　　寺田志保（過去作/ﾊﾟｰﾌｧｸﾄ･ﾌﾞﾙｰ,ｷｯﾁﾝ革命）
Ｐ：飯田和孝（過去作/義母と娘のﾌﾞﾙｰｽｼﾘｰｽﾞ,ﾏｲﾌｧﾐﾘｰ,VIVANT）
　　　寺田志保（過去作/？）
法律監修：國松崇（ﾄﾞﾗﾏ｢ｾｸｼｰ田中さん｣日本ﾃﾚﾋﾞ社内特別調査ﾁｰﾑの外部有識者）
警察監修：大澤良州（過去作/小さな巨人）
主題歌：milet「hanataba」
※敬称略

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このセリフによって、明墨法律事務所が一つになった…

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次の赤峰（北村匠海）のモノローグが。
今作の “本筋” であり、主人公の “縦軸” であろう。

赤峰(M)「色んな事件を通じて
　自分の信念を貫いている」

このセリフによって、明墨法律事務所が一つになった… と言っても過言でない。

全10話前後ならぼちぼち折り返し地点だから、これくらいの提示は今後の期待につながる作戦としてうまいと思う。

次の "３つの要素" の埋め込み方が絶妙

今回で「うまいな」と思う点が “２つ”あった。

１つめは、 「一話完結パート」「サブキャラクターの設定」「先につながる縦軸パート」の埋め込み方が絶妙なこと。

まっ、やや「一話完結パート」への興味が薄まるくらいに、他の２つが良く描けているのだが（笑）

一般的な、特に最近の “連ドラ” は “縦軸”を、考察系のネタ、視聴者を引き留める道具、程度にしか軽視していない作品がほぼ全部だ。

ただ、視聴者も賢くないから騙されて、再生回数を増やすことに加担するわけだが。

でも、数字は読み方次第でウソになるが、世間の話題はそう簡単にウソを作れない。

ウソは、すぐに化けの皮が剥がれるからだ。

話を今作にもどすと。

今作は、今回で、 赤峰の明墨（長谷川博己）への興味と疑問を土台にし。

赤峰と紫ノ宮（堀田真由）の若手をバディにさせることで、紫ノ宮と父である刑事部長・倉田功（藤木直人）と一体化として描いて、明墨に結び付けた。

要するに、「サブキャラクターの設定」と「先につながる縦軸パート」を巧みに合体させたのだ。

このことで、最近の “連ドラ” のような稚拙で狡猾(こうかつ)な縦軸の盛り込みに感じさせないことに成功した。

ホント、これはうまいと思う。

これまでと少しアプローチが違う宮崎陽平氏の演出がいい

もう一つは、演出が微妙に変わってきたこと。

この第4話は、今作は初担当の若手（といっても9年目だが）の宮崎陽平氏の演出だ。

これまでの3話分を担当したベテランの田中健太氏とは少しアプローチが違う。

例えば、面会室の描写、明墨のサングラスと裸眼の使い分け、劇伴の付け方などなど。

全体的に、明墨の謎めいた感じ、メリハリを強めにすることで、まさしく “アンチなヒーロー” らしさを、より強調し。

逆に、伊達原検事正（野村萬斎） や倉田刑事部長、緑川検事（木村佳乃[）と瀬古裁判官（神野三鈴）は存在感だけ提示するにとどめた。

このキャラクター毎の濃淡が、登場人物の魅力で “ドラマ” を作っているわけだ。

もちろん、「学生服による青春回想（今回は卒業袴もあったが）」を、これ見よがしにしなかったのも評価したい。

あとがき

千葉県警がどうしようもない設定なのが困ったものですが（笑）

本当に良くできていると思います。

こういう、ちゃんと作られている作品がまともに評価されるようになってほしいです。

次回から、更に物語が進みそうなので楽しみです。

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【これまでの感想】
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花咲舞が黙ってない (2024) （第4話・2024/5/4） 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『花咲舞が黙ってない (2024)』
公式リンク：Website、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok

第4話『因縁のアイツ?』の感想。

なお、原作(小説)となった池井戸潤『花咲舞が黙ってない』、池井戸潤『不祥事』は、未読。

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花咲舞（今田美桜）と相馬健（山本耕史）は、臨店先で舞の元カレ平井勇磨(前野朋哉)と偶然鉢合わせる。その夜、花さきを訪れた平井は、会社を、東京第一銀行から出向してきた役員・助川信次（山西惇）に乗っ取られそうになっていると舞たちに相談を持ちかけた。相馬は元上司でもある助川の疑惑に珍しくやる気を見せ、休日返上で調査に！看板犬イチローに迎えられ、調査を始めると、思わぬ実態が明らかに!？助川の真の狙いは!？
---上記のあらすじは、公式サイト等より引用---

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原作(小説)：池井戸潤『花咲舞が黙ってない』、池井戸潤『不祥事』
脚本：松田裕子（過去作/花咲舞が黙ってない,東京ﾀﾗﾚﾊﾞ娘,正義のｾ） 第1,2,4話
　　　ひかわかよ（過去作/ｾｼﾙのもくろみ,個人差あります） 第3話
演出：南雲聖一（過去作/花咲舞が黙ってない,東京ﾀﾗﾚﾊﾞ娘,ﾊｺﾂﾞﾒ） 第1,2,3話
　　　佐久間紀佳（過去作/花咲舞が黙ってない,あなたの番です,真犯人ﾌﾗｸﾞ）
　　　鈴木勇馬（過去作/花咲舞が黙ってない,ﾘﾊﾞｰｻﾙｵｰｹｽﾄﾗ）
　　　山田信義（過去作/家売るｵﾝﾅｼﾘｰｽﾞ,悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~） 第4話
音楽：菅野祐悟、得田真裕
挿入歌：あかせあかり「いつか叶えたくて」
ＣＰ：田中宏史（過去作/悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~）
Ｐ：小田玲奈（過去作/悪女(わる)~働くのがｶｯｺ悪いなんて誰が言った?~）
　　　鈴木香織（過去作/ﾌﾞﾗｯｼｭｱｯﾌﾟﾗｲﾌ）
　　　能勢荘志（過去作/ﾊﾟﾝﾄﾞﾗの果実~科学犯罪捜査ﾌｧｲﾙ~）
※敬称略

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映像的な見せ方も魅せ方も"花咲舞が黙ってない"じゃない！

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。

殆どの人は気にならないと思うが。

私が今回で最も気になったのが、映像的な見せ方（show）も魅せ方（fascinate）も、『花咲舞が黙ってない』じゃない！

別に気にならなかった？

お言葉を返すようですが、いくら脚本がそうなっていても。

映像としては、もっともっともっと、いつもの『花咲舞が黙ってない』のように主人公を際立たせなきゃ！

物語のせいもあるのは理解するが、これでは誰が主人公なのか分からないのだが。

クレジットが正しければ、放送開始時にはスタッフリストになかった山田信義氏が今回の演出担当だ。

山田信義氏の最近の作品は、『君と世界が終わる日に （Season4,5）』『ノンレムの窓 2023・新春』。

『悪女（わる） ～働くのがカッコ悪いなんて誰が言った？～』で２話分だけ担当した経歴があるから、チーフプロデューサーの田中宏史氏、プロデューサーの小田玲奈氏の大人の事情があったのかも？

若手？ を育てるのを否定はしないが、せめて演出部で世界観や雰囲気の統一くらいは図ってほしいものだ。

相馬がメインの話だがシリーズの一話としての完成度は高い

第4話『因縁のアイツ!?』は、恐らく過去シリーズで放送されなかった、いわゆる新作だ。（間違っていたらごめんなさい）

いつもとは異なり、サブキャラクターのひとりである本部の支店統括部臨店班・相馬健（山本耕史）がメインのお話だ。

とはいえ、花咲舞（今田美桜）とはバディの関係だから、他のドラマ同様に‘よくある話’ではある。

そのため、脚本上でも完全に舞が後退して、相馬が前に出たストーリーになっている。

それでも、しっかりと “臨店業務”のエピソードとして成立しているし、舞の元カレを盛り込んでいるから、シリーズの一話としての完成度は申し分ない。

益々、今シリーズらしさが際立った

で、未だに前シリーズと比較している人がいるが。

第3シリーズの特徴として、“勧善懲悪モノ”らしさを薄めた分だけ、銀行の内幕を描いた “お仕事ドラマ” に印象を変えている。

そのことを、相馬をメインにしたことで、更に強調することに成功した。

要するに、上司と部下の関係性を濃いめに描いたことで、仕事上の善悪よりも、“働くものとして…” が際立った、そういうことだ。

益々、今シリーズらしさが際立った意味では、連ドラの折り返し直前で良い意味での小休止にもなったと思う。

このまま、正統派で最終回まで突き進んでほしい。

あとがき

『相棒シリーズ』の‘角田課長’でお馴染みの山西惇さんが、これっぽちも‘角田課長’に見えない演技力が圧巻でした。

もう一人の注目俳優は、現放送中『Believe-君にかける橋-』で国立刑務所の刑務官（看守長）を演じ中の上川隆也さん。
今作では全く別人のいい人を（笑）

でも、ここまで舞と相馬の話に入り込んできちゃうと、いくら身内でも銀行としていいの？ と思ってしまいましたけど。

まっ、細かいことはいいや、面白かったので。

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