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新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」

TBS系・新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

「新春は松たか子×多部未華子×松坂桃李×星野源!鎌倉に住む三姉弟が人生の岐路に立つ!脚本家・野木亜紀子が綴る『家族』を想うお正月にぴったりの新時代のホームドラマ!」の感想。


鎌倉に住む葉子(松たか子)・都子(多部未華子)・潮(松坂桃李)の三姉弟。突然次女の都子が「韓国に行く!」と言い出し、それぞれに人生という旅路の分岐点が訪れる。都子に関わる青年ユンス(チュ・ジョンヒョク)や、葉子の担当作家の百目鬼(星野源)も絡み、物語の舞台は鎌倉から釜山へ…。三姉弟のたった1日だけの忘れられない旅がはじまる!変わりゆく時代の中で普遍的であり続ける新時代の家族を描いたホームドラマ!
---上記のあらすじは、公式サイトより引用---


原作:なし
脚本:野木亜紀子(過去作/コタキ兄弟と四苦八苦,重版出来!,逃げ恥,アンナチュラル,MIU404,海に眠るダイヤモンド)
演出:土井裕泰(過去作/日韓共同制作ドラマ・フレンズ,コウノドリ,重版出来!,カルテット,逃げ恥,ラストマン-全盲の捜査官-)
音楽:長岡亮介(ex.ペトローズ,浮雲名義ex.東京事変,星野源サポートギタリスト)
P:小牧桜(過去作/持続可能な恋ですか?,あのクズ,御上先生[2025])
SVP:那須田淳(過去作/逃げ恥,重版出来!,マイファミリー,映画「ラストマイル」)
協力P:韓哲(過去作/IQ246~華麗なる事件簿~,18/40~ふたりなら夢も恋も~)
協力P:益田千愛(過去作/妻、小学生になる。,さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~)
※SVP:スーパーバイジングプロデューサー
※敬称略



今回は、いろいろな事前情報を知った状態で見た人の感想

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―――ここまで、ごあいさつ―――

今作の感想を読んでいただく前に、知っておいていただきたいことがある。

それは、これから書くことを知っているのと知らないのとでは、今作の受け止め方などが変わっていると思うから。

で、この感想は、それを “事前に知っていた状態” で見た感想だってこと。

したがって、“事前に知らない状態” で見た人とは違うってことだ。

もちろん、どっちが正しいかではなく、あくまでも前提条件が違うと知っていただきたいのだ。


今作は土井監督の個人的な思いが詰め込まれたホームドラマ

今作を見終えて、次のように感じた人がいたのでは?

 ●今作も、前期のTBS日曜劇場枠『海に眠るダイヤモンド(脚本:野木亜紀子)』や年末のTBS映画宣伝用スペシャルドラマ『グランメゾン東京(脚本:黒岩勉)』と同類の “群像劇” か…
 ●なぜ、日本の家族の話なのに、唐突に海外? それも韓国?
 ●どうして、あれこれてんこ盛りにするの?

上記の三つの疑問、至って正常な感覚だ(笑)

私は、「ホームドラマ」であっても、“必要以上に群像劇を強調する必要はない” と考えるし。

世界に通用するドラマを作ることは間違っていないが、そのことと “設定に海外を盛り込むこと” は違うと考えるし。

あれもこれもと、やたらと客寄せのためなのか “必要性を感じにくい設定” を盛り込むのは反対だ。

しかし、ここで “事前に知っていた状態” では、こうは思わない、思えない… となるのだ。

それが、今作のドラマ企画が、今作の演出担当・土井裕泰氏のもので、土井氏自ら脚本家・野木亜紀子氏に依頼した作品であるからだ。

細かく書くのを避けるために、詳しくは下記の記事のリンク先を読んでいただきたい。

結論だけ言うなら、想像以上に 〈土井監督の個人的な思いが詰め込まれたホームドラマ〉 だってことを分かっていただきたいのだ。


土井 私事ではありますが、60歳を迎えるタイミングに1つの区切りとして企画した作品です。野木さんとは初めてオリジナル作品でご一緒します。いわゆる社会派な作品を手掛けることが多い野木さんですが、今回は『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系/2020年:脚本・野木)のように、家族や兄弟の話を描きながら、現代の人々の悩みや多様性が透けて見えるようなホームドラマが作りたかったんです。

令和の家族を見つめ直す旅――『スロウトレイン』で描く新時代のホームドラマ 脚本・野木亜紀子×監督・土井裕泰インタビュー|TBSテレビ 新窓で開きます


土井 本作の企画考案中に、たまたま日本を代表する映画監督・小津安二郎氏の没後60年の企画展の広告を見たんです。小津監督の作品で描かれていた家族像や結婚観、親子のあり方などから、何十年かの間に僕たちの価値観は変わっています。そのテーマを同じ鎌倉という舞台で描くことで、その移り変わりを自然と比較できそうだなと思ったんです。

土井 当時は韓国ドラマの『冬のソナタ』がブームになる前で、国境を超えた制作陣もお互い理解できないところが多く、大変なこともたくさんありました。『friends』では、政治や歴史でのわだかまりがあっても、若い人たちなら文化を超えてわかり合っていけるのではないかというテーマを投げかけたのですが

令和の家族を見つめ直す旅――『スロウトレイン』で描く新時代のホームドラマ 脚本・野木亜紀子×監督・土井裕泰インタビュー|TBSテレビ 新窓で開きます


フツーに湧く疑問も、企画意図を知れば納得できるかも?

まず、土井氏が野木氏に依頼した理由が、『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレ東/2020)みたいな現代の人々の悩みや多様性が透けて見えるようなホームドラマを作りたかったからであり。

群像劇になったのは、名匠・小津安二郎監督の代表作『秋刀魚の味』(松竹/1962)などにおける、「老いと孤独」を通して人生の真実と嘘と後悔を描く群像劇にインスパイアされているからであり。

ドラマの舞台が「鎌倉」であるのも、小津監督の名作『東京物語』(1953年)、『晩春』(1949年)、『麥秋』(1951年)などが鎌倉が舞台で、鎌倉ロケで撮影されていることへのオマージュのようなものであることも分かる。

「なぜ、日本の家族の話なのに、唐突に海外? それも韓国?」についても、TBSと韓国文化放送の2夜連続放送された日韓共同製作ドラマ『フレンズ』のリベンジ的な意味合いがあることも分かるのだ。

これらのことを、事前にわかってしまった状態で見るのと見ないとでは、自ずと感想は変わると思う。

どうだろう?


《ボーダレス時代のホームドラマ》と、捉えることもできる

できるだけ “フツーな感想” を書かないようにしよう、新年一発目の新作ドラマの感想だから。

今作の宣伝文句は 《新時代のホームドラマ》 だ。

どんな意味を含んでいるのかよく分からんが(苦笑)

あえて 《新しい時代感覚のホームドラマ》 だとするなら。

私は 《ボーダレス時代のホームドラマ》 と位置付けてみる。

すると、今作に盛り込まれたさまざまな要素が、“ホーム” という単語に帰着することが分かる。

国、人種、言語、宗教、性別、年齢、職業や身分、文化や習慣、経済的階層、教育水準、家族構成などなど、いろんな意味での “境界や区別” を取り払った世界、取り払おうとする人たちの世界を描いた、家・家庭・自宅・故郷・祖国・本国といった人が生活を根差している場所やルーツを持つ場所という意味での “ホーム” を扱ったドラマであると認識できないだろうか?


"変えられない"と、"変わらざるを得ない"の混在こそが人生

ここから私がお得意の無理やりなドラマ解釈をやってみる(笑)

今作に随所に登場したのが「盆石」だ。

劇中で説明があったので、「盆石」を解説するまでもないが。
、黒塗りの盆「盆石」とは、盆の上に自然石や白砂などを置いて、山や海、川などの自然の表情を表現する日本古来の縮景(風景や名所を箱庭のように縮小化して取り込む庭園技法の一つ)芸術だ。

そして、盆石は、仏教用語の「諸行無常」を思い起こさせる遊び方であると言われている。

「諸行無常」とは、ざっくりいうと、仏教の根本的な教えで「全てのものは常に変化し、永遠に不変のものは存在しない」という意味だ。

そう、今作の主人公家族が常に感じて生きていることこそが “諸行無常” なのだ。

そして、この仏教用語の解釈を今作以前に含んでいたのが、既出のドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』だ。

「四苦八苦」とは、あらゆる苦しみのことを指す仏教用語。

ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』では、全12話のサブタイトルが「四苦八苦=12の苦しみ」になっていたのだ。

要するに、諸行無常も四苦八苦も、仏教の教えにおいて、人生の苦しみや世の中の真理を説明するキーワードとして連携した存在なのだ。

人間が生きていくうえで常に付いてまわるものこそが “四苦八苦” であると同時に。

世の中に存在する全てのものは絶えず移り変わっていると観察する人生観であり世界観が “諸行無常” で。

変えられないものと、変わらざるを得ないものの混在こそが、人生なのだ。

そう考えれば、今作と『コタキ兄弟と四苦八苦』がリンクしており、今作が製作された意図は分かってくると思う。


年次法要は〈ゴールじゃないけど、次の駅は見えている〉

もう一つ、仏教的な考え方が見えたのが、回想シーンでの葉子(松たか子)の次のセリフだ。


葉子「ゴールが分からなくても 次の駅は見えています」

今作は、冒頭、両親らの二十三回忌で始まる。

途中で、十七回忌の話題もあり、随所に「年忌法要」または「年回忌法要」の概念が登場する。

「年忌法要」は、故人の祥月命日(命日と同じ月日)に行われる法要で、故人の冥福を祈る仏教行事。

一説には、人は人の死を受容するには一定の期間が必要で、その段階的な需要段階を仏教では「初七日」「四十九日」「一周忌」などと区切りを設けることで、徐々に死の悲しみを受け入れる修行であるとされる。

そう、この “区切りを設け” て “受け入れる” との生き方が、葉子が言った 〈ゴールじゃないけど、次の駅は見えている〉 に通じやしないだろうか?

そして、「答えは出ないし、出せないけれど、いま、やるべきこと、次までにやるべきことくらいは、見えるし、やれるよね?」って感じが伝わってくる。

そう、強引にこじつければ、「極楽寺=極楽」はまだまだ先だが、手前は見えるってことなのでは?


この世に思いをのこして亡くなった妹の"寂しさ"を思うと…

最後に。
なぜ、今作の感想は、いつもと違って、がっつりと切り込まないのか?

それは、今作がはじまった瞬間から、1年前の1月末に、50代後半で急逝した妹を思い出してやまなかったからだ。

10歳以上年上の夫、娘夫婦、昨年3歳になった孫をのこして亡くなった妹の “寂しさ” をずっと思っていたからだ。

とはいえ、一応、ドラマの感想らしいことも書いて終えておく。

 ●もう少し、全体の人間関係の関係性を明瞭にしたら、良かったのでは?
 ●むしろ、もっと放送尺として短縮したら、まとまり感が創出できなのでは?
 ●一本のホームドラマではなく、オムニバス形式もありだった?
 ●やはり、韓国まで地域を広げないほうが「鎌倉物語」として集約できたのでは?
 ●『コタキ兄弟と四苦八苦』くらい思い切って攻めても良かったのでは?

まっ、ここ最近の野木脚本のドラマも映画も、作り手側の意図や意識が前面に出すぎて、視聴者や観客への訴求がないがしろになる傾向だから、こんな感じになるとは思っていたが…


あとがき

終盤の葉子のモノローグにあった「小石を積み上げるように」も、仏教的な意味合いに通じますね。

参考リンク:賽の河原(さいのかわら)の石積みとは?三途の川の手前で塔を作る理由|日本仏教学院 新窓で開きます

また、小説家・二階堂克己(リリー・フランキー)が “遺作” にこだわる設定でしたが、小津監督の『秋刀魚の味』は公開翌年に亡くなった小津の “遺作” です。

ほんと、いろいろな作り手の思いは込められていると思います。

あとは、好みでしょうかね。


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相棒 season23

テレビ朝日系・『相棒 season23』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramLINEYouTube

第9話/元日スペシャル『最後の一日』の感想。



大晦日。美和子(鈴木砂羽)と小手鞠(森口瑤子)は年末コンサートに向けて練習中。右京(水谷豊)は陣川(原田龍二)に付き添いデパートへ。一方、薫(寺脇康文)らは同期の澤田菜穂(櫻井淳子)の自宅を訪問。芹沢(山中崇史)と麗音(篠原ゆき子)は角田(山西惇)の応援で反社会的組織の関係者を待ち伏せ。右京は迷子の母親を助け、捜索に協力。
テレビ局では桧山(髙嶋政伸)に脅迫状が届き、娘が誘拐される。犯人の要求は『予定通り生放送を行え』。美彌子(仲間由紀恵)と峯秋(石坂浩二)は与党議員・伊地知(石丸謙二郎)の忘年会に出席。右京は誘拐事件の目的が桧山への報復と考え、ジョーカー関係者と接触し、テレビ局内に仲間がいることを知る。
---上記のあらすじは、当ブロブのオリジナル---

●脚本:神森万里江/演出:内片輝 (敬称略)




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この上なき"安定の意味不明"な"付加価値のオンパレード"!

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さすが『23』も続いている日本の “連ドラ” の(一応)金字塔である『相棒』の。

それまた、(一応)大人気の『元旦スペシャル』だ。

とにかく、この上なき “安定の意味不明” な “付加価値のオンパレード” だ。

そもそも、人気ニュースキャスターの桧山(髙嶋政伸)の「娘の誘拐事件」の必要はないし。

薫(寺脇康文)、伊丹(川原和久)、益子(田中隆三)の警察学校時代の同期・澤田菜穂(櫻井淳子)のくだりも全部必要なし。

もちろん、陣川(原田龍二)のくだりも事件とほぼ無関係で無くても困らない。

与党の大物議員・伊地知(石丸謙二郎)のくだりも必要なければ。

今どきを考えれば、ただただ 〈ネットで炎上させるだけ〉 で済んだのでは?


〈データをネットに拡散〉 するだけでよかったのでは?

まあ、これくらいの水増しや余剰分を盛り込まないと「2時間15分尺」の撮り高に達しない… ってことだろう。

だから、「過剰な追加」な部分も「付加価値」として全面的に否定するつもりはない。

しかし、今回のネタで最も重要な “ジャーナリストとしての信念” であるなら。

ニュースやテレビを舞台にした物語として、もっともっと “今どき” を盛り込むべきでは?

そう、ここまで個人が SNSで好き勝手に情報発信できる時代なのに、ここまで “ネットを無視した設定” で構成するのは無理がありすぎる!

そう、怒りが犯行の根っこであるなら、〈データをネットに拡散〉 するだけでよかったのでは?


〈犯行動機〉 をやたらと肥大化させたことにも無理がある

最も気になったのは、怒りの復讐が判明するまでが、遅すぎること!

ただ、そこから結末に向かう締めくくりの章は、とっ散らかった “付加価値のオンパレード” を必死に結び付けて頑張ったのは認める。

でも、ここまで頑張ったのなら、陣川だって絡めてあげるべきでは?

結局、物語の中心である “怒りの復讐” の設定の説得力が今一つ物足りない。

だって、これだけの熱意で “怒りの復讐” をやるのに、証拠がないと困るって???

これまでも『相棒』が描き続けてきたのは、犯人が自身に起こった不条理への怒り、すなわち 〈犯人の犯行動機〉 なのでは?

結局、ストーリーを膨らませるために 〈犯人の犯行動機〉 をやたらと肥大化させて、犯罪を繰り返しているようにしか見えないのが残念過ぎる…


あとがき

まかさ、演奏中の銃声って、アルフレッド・ヒッチコックの名作映画『知り過ぎていた男』へのオマージュではないですよね(失笑)

名作のオマージュをやるなら、もう少しきちんと作りこみをしてからにしてほしかったです。


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【これまでの感想】
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拍手[14回]

スペシャルドラマ「グランメゾン東京」

TBS系・スペシャルドラマ『グランメゾン東京』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)InstagramTikTok

<型破りなシェフ・尾花夏樹が完全新作SPドラマで帰ってくる! すべての星を失ってしまった「グランメゾン東京」“大人の青春”をかけ再び立ち上がることができるのか?>の感想。


早見倫子(鈴木京香)はオープンから一年でミシュラン三つ星を獲得し、アジア人女性初の三つ星シェフとなるも、新型コロナウイルスの影響で飲食業界が打撃を受け、「グランメゾン東京」も資本提携により冷凍食品やレシピサイトへ活路を見出す。しかし、料理への情熱を失い、ミシュランの星を全て失った。一方、パリへ行ったはずの尾花夏樹(木村拓哉)は消息不明となる。倫子は責任を感じつつも久住栞奈(中村アン)とともに、一日一組限定のフレンチレストラン「メイユール京都」を訪れ、料理を味わう中で尾花がそこにいると確信する…
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---


原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/グランメゾン東京,TOKYO MER,全領域異常解決室)
演出:塚原あゆ子(過去作/グランメゾン東京,アンナチュラル,MIU404,海に眠るダイヤモンド)
音楽:木村秀彬(過去作/グランメゾン東京,ブラックペアンシリーズ,ラストマン)
料理監修:岸田周三・服部栄養専門学校(過去作/グランメゾン東京)
主題歌:山下達郎「RECIPE(レシピ)」
P:伊與田英徳(過去作/グランメゾン東京,半沢直樹シリーズ)
  松本桂子
協力P:塩村香里
※敬称略




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「連ドラ版」までが魚料理で、「スペシャル」がお口直し!?

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あえて、フランス料理店のドラマだから、それに準じて例えるなら。

スピンオフドラマも含めた「グランメゾン東京シリーズ」をコース料理として。

本日(12/30)から公開される「劇場版」を、そのコース料理のメインディッシュとするなら。

5年前の「連ドラ版」までが魚料理で、この「スペシャル」がお口直しのトル ノルマン、ソルベという感じか。

前菜から魚料理までは、〈群像劇〉 を盛り込んだ 〈主人公・尾花夏樹の物語〉 だったが。

このお口直しは、〈主人公・尾花夏樹の物語〉 を盛り込んだ 〈群像劇〉 仕立て。

構成が逆転しているのが特徴だろう。


「劇場版」を見るつもりの人にとっては、悪くないお口直し

お口直しには、以下の目的や位置づけがある。

【1】味覚のリセット
  ・前の料理の風味を中和し、次の料理をより新鮮な感覚で楽しめるようにする

【2】消化の促進
  ・一部ではアルコールを含むこともあり、消化を助ける役割も果たす

【3】コース料理のアクセント
  ・食事の流れに変化をつけ、食べる楽しみを一層引き立てす

今作に置き換えるなら。

「味覚のリセット」は、「グランメゾン東京」を閉店に追い込む設定で、改めて「グランメゾン東京」の存在を強調すると共に、主人公の価値を再確認させる展開になっていること。

「消化の促進」は、群像劇を前面に押し出すことで、各出演者の “推しの視聴者” の視聴意欲を促し、新たな登場人物の加入で “推しの視聴者” 増加も見込んでいること。

「コース料理のアクセント」は、ライバル店「メイユール京都」とフードコンサルティング企業「NEXマネジメント」の投入だ。

これらを鑑みれば、「劇場版」を見る人、見るつもりの人にとっては、悪くないお口直しだったと思う。


あとがき

「劇場版」を見る予定はないので、この内容だと特に書くことはないんですよね。

ドラマファンとしては、映画とは切り離して、プラ・ユニーク(plat unique=ワンプレート料理)として楽しめるスペシャルに仕上げてほしかったです。

それ以外は、納得しております…


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拍手[12回]

連続テレビ小説「おむすび」

NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

『総集編 前編』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


2024年に放送された連続テレビ小説「おむすび」第1週~第13週までを85分にギュッと凝縮。ヒロイン結の青春から社会人として巣立つまでをまとめた総集編・前編。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------


原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7,13
   小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10
   松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5
   盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8,12
   大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11
   工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
   原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
   真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動



いつもの ‘濃いめ’ でなく ‘薄味’ で…

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。

ということで、「一つだけお願いがあります。朝ドラ『おむすび』のことは嫌いでも、私と当ブログも感想は “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます!
※しばらくテンプレです…

基本的に、朝ドラの総集編の感想は投稿しませんが。

思い起こしてみれば、前作『虎に翼』の前半は、「これ、ここ数年の朝ドラで最も傑作になるかも!」なんて、大きな期待をしました(今となっては、思慮の浅い期待だったわけですが)。

しかし、その “根拠なき期待感” から、楽しみに見て感想を投稿したのが、『虎に翼』の『総集編 前編』でした。

そして、今作『おむすび』は、「これ、ここ数年の朝ドラで最も駄作になるかも!」なわけですね。

そこで、ここ最近、今作の感想に連日書かせていただいた “根拠あるそもそも論” をもとにして、『おむすび』の『総集編 前編』の感想を、備忘録代わりにさらりと書いてみようと思います。

はい、いつもの‘濃いめ’でなく‘薄味’で(笑)


第13週の「土曜日版」と同じ"印象操作"が「総集編」でも!

先日(2024年12月28日)放送、第13週『幸せって何なん?』の「土曜日版」を見た人ならピンと来たのでは?

前半最後の第13週の「土曜日版」は、こうだった。


月曜日から金曜日に描いたことは無視して、〈「本編」とは “むすび” つかないダイジェスト版としての土曜日版〉

要するに、月曜から金曜日の5回で受けた印象とは全く違う “別のドラマ” になっていたってこと。

詳しく知りたい方は、最下部のリンクから「土曜日版」の感想を読んでいただきい。

「土曜日版」の編集担当がやったのは、「印象誘導」や「感情設計」や「ストーリーテリングの再構築」の範疇を超えて、「印象操作」をしたのだ(と、私は考えている)。

簡単に言えば…

<味変した[おむすび]《一口目》である。


第13週の「土曜日版」は、「本編」を味変させた!

要するに、「本編」を “味変” させたのだ。

味変とは、「味を変化させる」の略で。
一般的には、B級グルメなどの料理に調味料などを加えて風味を変え、自分好みの味に仕上げること。

そう、第13週の『おむすび 土曜日版』は、B級以下のドラマに編集やナレーションを加えて印象操作をし、演出家が意図する味に仕上げたようなものだったのだ。

先週を思い出してほしい… 少なくとも「土曜日版」は次のような印象を受けたのでは?

肩を故障した翔也(佐野勇斗)は、自己逃避して “ギャル” になろうとするも、恋人の結(橋本環奈)から叱られて行き場がなくなる。

一方の結は、“ギャル” になろうとするくらいに自暴自棄になった恋人のために、交際のきっかけになった手料理で、恋人の心を救いつつ、結婚を決めることになった。

もちろん、こんなことを書いている私自身が「みっきー、嘘を書くな!」なのだが(苦笑)

しかし、先週の「土曜日版」では、「本編」を上記のような印象になるように味変した[おむすび]させたのだ。


塩おむすびが、石焼き風旨辛ビビンバおむすびになってる!?

まとめよう。

今回の『総集編 前編』も、先週と同じ意味合いの味変した[おむすび]になっていたのだ。

早送り再生すると味変した[おむすび]が “そこまでやってはいけんレベル” なのが、よく分かる。

早送りで見ると、印象に残る映像は「主人公・結と、恋人・翔也」しかないのだ。

そして、そこから受ける印象は、「結と翔也の恋愛ドラマ」となっていたのだ。

そして、下記の三要素はほぼ “超薄味” に残留する程度で。

 ●糸島東高校の書道部の部活
 ●博多ギャル連合(通称:ハギャレン)のパラパラダンス
 ●神戸栄養専門学校時代の栄養士のお勉強

それなりの “やや出汁が利いた味付け” だったのは。

 ●幼少期の結の阪神淡路大震災の体験
 ●結の姉・歩(仲里依紗)の震災のトラウマと家族の関係

「本編」では、専門学校入学あたりから徐々に “濃いめ” になった「結と翔也の恋愛ドラマ」を…

「総集編」の味変により、無駄を削除して「結と翔也の恋愛ドラマ」を明瞭に仕立て直したのだ。

もちろん、「本編」を見てきた私を含めた読者様は「えっ、塩おむすびが、石焼き風旨辛ビビンバおむすびになってるよ!?」だと思う。

でも、「総集編」だけ見た人なら、「こういう内容だったんだ!」と言っての納得はできるはず。

だから… そう、困るのだ。


味変した[結]の"恋バナ"と"家族コント"に不安しかない…

続いては、味変した[おむすび]《二口目》である。

すでに、第14週の予告編や、現在放送中のミニ番組『おむすび年末年始PR』をご覧になった人はお気づきのはずだ。

年明けからは、「結と翔也の恋愛ドラマ」が中心の「米田家と四ツ木家のドタバタ家族コント」になるのは、ほぼ確定だろう。

好き嫌いはあると思うが、「結と翔也の恋愛ドラマ」が中心の「米田家と四ツ木家のドタバタ家族コント」は、きっと既定路線だから受け入れるしかないし。

これまでの内容を鑑みれば、「結が栄養士になって…」だけで3か月も引っ張れる体力が、今作にないことも分かる。

だとしても、恋バナと家族コントに致命的な脆弱性を感じて仕方がない。

だって、味変した[おむすび]を素直に受け取れば、結の興味関心の対象が “翔也だけ” に味変されているからだ。

そう、味変した[ヒロイン結]は、さほど他人にも過去にも興味はないだけでなく。

恋愛によって得られる「心惹かれる気持ち」や「胸の高鳴り」すらも乏しい人に感じられるのだ。


この先の結がここまで極端な"翔也だけの人"になると…

最後の、味変した[おむすび]《三口目》は。

主人公が、書道部や野球部は別にして、ギャルも、震災も、栄養士も、料理も、ほぼほぼ興味関心がないように見える原因だが。

もちろん、それらの映像が相当量カットされていることも要因の一つではあるが。

一番は、「心惹かれる気持ち」や「胸の高鳴り」すらも乏しい人に仕立ててしまったことで…

家族やご近所さん、同級生や同僚たちにも、熱い思いや優しい心を抱かない(抱けない)人に見えてしまっているからだ。

さすがに、結がここまで極端な “翔也だけ” になると、よほどうまいことをやらないと、視聴者から「応援したい」と思われる主人公になるのは難しいと思う。


あとがき

上記のことは、あくまでも私が『総集編 前編』から、残りの半分を予想したにすぎません。

ただ、年明けしばらく、特に結婚するまでは「結と翔也の恋愛ドラマ」が中心の「米田家と四ツ木家のドタバタ家族コント」になるんでしょうね。

せめて、結が “翔也だけ” だとしても、これ以上「翔也のお仕事ドラマ」の印象は薄めるべきだと思います。

でも、きっと今作は “米田家の呪い=困っている人を放っておけない” を突然持ち出して、「翔也を支えるムスビン」をやるんでしょうけどね。

これ以上、「自分が興味を持てないことには無関心」「自分にとって重要でないことは気にしない」は強調しないほうが良いと思いますけど。

そのためには、いつも言うように、「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」がリンクしているように描くしかないと思います。


みっきーの“栄養”チャージ中!(第11回)

昨日(12/29)、恒例の「幸先詣」へ妻と成田山新勝寺に行ってきました。

2025年から御朱印集めを始めようと思いまして、記念すべき “お初” を新勝寺さんの本尊 不動明王にしました。

年末年始は、人が大勢来るので基本的に「書き置きしたものに、日付のみ手書き」なのですが。

早朝に行きましたら、全て手書きで印まで押していただけました。

「これから頑張って集めてください」とのお言葉をいただき、ありがたい一日を過ごしました。

皆様も、年末年始、体調に気を付けてお過ごしください。

成田山新勝寺の御朱印


文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
博多弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる 新窓で開きます


『おむすび』を召し上がった後の ≪お口直し≫ に下記の感想をおすすめ!
朝ドラ「カーネーション」全151回分の感想リンク 新窓で開きます
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」全112回分の感想リンク 新窓で開きます


すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”


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連続テレビ小説「おむすび」

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公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)Instagram

第13週『幸せって何なん?』「土曜日版」の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。


翔也(佐野勇斗)は怪我でまともに投球できなくなり、結(橋本環奈)がいる関西を離れ実家の栃木へ帰る。聖人(北村有起哉)からそっとしといてやれと言われ、結は翔也を気にしないよういつもより仕事に集中するが、1週間経っても翔也から何の連絡も来ない。そんな折、立川(三宅弘城)が結に、栄養士の視点で献立を作ってレシピを見直すよう言う。同僚の原口(萩原利久)は、結の頑張りがようやく評価されたと喜び、二人で新たな仕事に邁進していく。
------上記のあらすじは、公式サイトより引用------


原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7,13
   小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10
   松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5
   盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8,12
   大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11
   工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
   原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
   真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動



自分とは違う意見の記事を読むことは良いことです

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。

ということで、「一つだけお願いがあります。朝ドラ『おむすび』のことは嫌いでも、私と当ブログも感想は “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます!
※しばらくテンプレです…

当ブログでは、『感想の趣旨について』として次のように掲げさせていただいております。


作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

なので、これから書くことは、あくまでも「いろんな人、いろんなメディアがあるなぁ」と関心たことを伝える記事として書くので、読者の皆様もそのつもりでお読みくださいませ!

当ブログでは、称賛記事を安定的に次々と掲載してくださる「リアスサウンド 映画部」の記事をご紹介します。

この記事では、これまた、セルフプロモーションがとてもお上手な今作の制作統括の宇佐川隆史さんの素晴らしいコメントが紹介されています。


2024年最後の放送となった第65話では、プロ野球への道を絶たれ弱気になっていた翔也(佐野勇斗)に、結が「うちは翔也に幸せにしてもらおうなんて思っとらん。2人で幸せになる。なにがなんでも2人で幸せになる。やけん、うちと結婚してください」と逆プロポーズ。翔也は「あぁ」と笑顔を見せ、見事なハッピーエンドを迎えた。

 第12週から漂っていた不穏なムードを吹き飛ばすポジティブな展開について、制作統括の宇佐川隆史は「年末を意識して作ったことは間違いないです」と打ち明ける。

出展:“年末年始”にガチッとハマった『おむすび』の仕掛け ハッピーエンドの金曜日の狙いを聞く|Real Sound|リアルサウンド 映画部 新窓で開きます

私のような極端なへそ曲がりには、次のようなことしか言えません。

「のらりくらり進んできたら、いつの間にかケツに火が付いたんで、強引に “文句あるか!” とねじ伏せただけでしょ?」

次の「リアスサウンド 映画部」の素晴らしい称賛記事もご紹介したいです。


テーブルに並べられた食器のセットが一人分増えるラストの演出もとてもよかった。栄吉と佳代、結、そして翔也の分。食卓を囲む家族が一人増えたことを示している。第1話の冒頭から何度も登場してきた米田家の台所でプロポーズシーンが行われること、2024年の放送が締めくくられることは、改めて見事と言わざるを得ない。

出展:『おむすび』プロポーズの場所はなぜ台所だったのか? “原点”に立ち返った年内最終回|Real Sound|リアルサウンド 映画部 新窓で開きます

私なんぞの、酒は酔っぱらえればいい、食べ物はおなかいっぱいになればいいという栄養や味付けなどのグルメとは程遠い人間には、次のようなことしか言えません。

「栄養士以前に、愛する人に食べてもらう立場として、炒め物を炒める前に、サラダを盛りつけようよ。あっ、神戸栄養専門学校では炒め物も煮びたして味をしみこませるってか!」

私、以前にも書きましたが、一般財団法人インターネット協会認定のインターネット利用アドバイザーの第1回認定者のひとりでして。

その立場で申しますと。

ネット上では、自分の考えに似た意見がたくさん表示される「エコーチェンバー現象」がありまして。

特に、SNSでは、好きなことや似ている人同士がつながりやすい傾向になります。 取得する情報が “自分好み” に偏る傾向になるので、注意が必要です… と、講演では訴えます。

ですから、こうやって自分とは違う記事を読むことは良いことです キリッ!


結は、「翔也に幸せにしてもらおう」って思っていたの?

「あんた、見た目によらずロマンチストだよね」

これ↑、高校の同級生でもある妻がいつも言うことだ。

もちろん、私は‘のびしろしかないわ!’だから、誉め言葉として受け取っているし。

このロマンチストが、仕事上でも「そのアイデア、グッときますね」につながると信じている。

冒頭から、なぜ、自分語りをしちゃったのか?

金曜日(第64回)で、結(橋本環奈)が恋人・翔也(佐野勇斗)に、次のようなセリフを言って結婚に進む展開があった。


結「うちは 翔也に…
 幸せにしてもらおうなんて思っとらん。
 2人で 幸せになる」

しかし私は、皆様に次のように提案をした。

結「うちが好きなんは野球選手ん翔也じゃなく
 夢ばあきらめん翔也やけん!」

そんなの「甘っちょろいよ」と言われれば、それまでだが。

私の感覚は、(男性の)翔也に(女性の)自分(結)が幸せにしてもらおうなんて思っていない… の意味に受け取った。

しかし、さあ、今日も皆様とご一緒に「そもそもぉ~」と行きまっせ!(Why? 関西弁?)


そもそも、今作は「かかあ天下」を踏襲してきたのでは?

そもそも論1球目》として。

前作『虎に翼』なら「男女同権」「男女平等」を第1週から描き続けたから、このセリフにたどり着くのは納得できる。

しかし、今作『おもすび』で脚本家や演出家や制作統括らが描き提示してきた世界観は「かかあ天下」「妻の尻に敷かれている夫」では?
 ※「かかあ天下」とは、一家の中で妻が夫よりも強い権力を振るっていること

そして、結は、佳代(宮崎美子)と栄吉(松平健)の祖父母夫婦、愛子(麻生久美子)と聖人(北村有起哉)の両親を見て、1ミリも矛盾を抱いたり、違和感を覚えたり、下記のようなセリフを言うような設定になっていただろうか?

結「うちは旦那さんと 対等な夫婦になるけん!」

もうすでに月曜日(第61回)分で “連ドラ” として崩壊しているのだ。

それを証明するセリフが、奇しくも「土曜日版」のアバンタイトルに、編集担当(誰だか知りません)が残した次のセリフだ。


翔也「もう… 野球できねえかもしんねえ」
結「うそよね…?」

その結の、「うそよね…?」が何だかしっくりこないし、冷酷に感じてしまうのは私だけだろうか。

まあ、「20代のころなら、こんな感じでしょ」も理解できなくはないが。

確かに「信じられない!」という驚きをストレートに表現したのは構わないのだ。

でも、この場面、「本編」でも「うそよね…?」の直後に、「翔也…」と呼ぶだけでメインタイトル映像になり、タイトル明けは「球場のベンチで語る二人」になって…

結は、肩の故障のことをもっと前に教えてくれなかった翔也を責める展開になったのだ。


結は「翔也がそげん悩んどーとに気づかんやった」では?

長くなったから、まとめよう。

これ、作り手がどんな意図だろうと、好意的に解釈しようと。

映像どおりに解釈すれば、結は、<肩の故障を恋人も私に隠していたなんて嘘だよね> としか受け取れないのだ。

で、ロマンチストのみっきーは、次のように考える。

結「翔也が そげん悩んどーとに気づかんやった。
 ごめんね。うち 恋人失格やね」

こう↑じゃないの! って。

いいや、そもそも論2球目》として。

極論を言えば、これを結が言った瞬間に、翔也のほうから「俺と結婚してくんねえが!」でよかったのだ。

まあ、そうなると月曜日だけで済んじゃうわけだが(笑)

結局、主人公の肝心要の一つである “恋愛観” や “結婚観” ですら、まともに描けていない。

これが、半分が終わった今作の現状なのだ。

そして、これで年明けから「結の結婚」を描こうというのだから、見る前から仕上がりの予想はできるような…


今週だけでも結は立川に認められないほうがよかったような

話は、結が、社員食堂の責任者である立川(三宅弘城)に、唐突に認められるくだりに進む。

いかに唐突で意味不明なのかは、先日に言及したので書かない。

しかし、ここが「本編」が徹底的に次を踏襲しているが分かる展開だ。

脚本家も演出家も制作統括も、ムスビンに愛はあるんか?
脚本家も演出家も制作統括も、サブキャラクターにも愛はないんか!

なぜなら、今週末に結婚させる設定のヒロイン・結と、結婚相手となる翔也を、「天国と地獄」「天と地」「陽と陰」「光と影」に提示する必要があるのかと思うのだ。

週末には結婚を決める二人なのだし、今作は結に「2人で 幸せになる」と言わせると分かっている立場だ。

だったら、いいや、そもそも論3球目》として。

むしろ、今週中だけでも、結も立川らに認められず悩むくらいはやってもよかったのでは?

まあ本来なら、「肩の故障でプロ断念」には「重大なミスをやって栄養士資格はく奪のピンチ」くらいでないと釣り合わないが。

別に、結が、演者の橋本環奈さんが悪いのではない。

こうやって、結だけがトントン拍子に成功する展開ばかりを積み重ねるほど、結に共感も感情移入もできないし。

果ては、「翔也、本気で結と “むすばれる” 気なの!?」と、部外者の一人して心配になるのだ(笑)


三花の新店出店と、渡辺の映えシューズ人気を絡めれば…

「本編」の感想で書き忘れたことを書いておく。

ネットの「#おむすび反省会」界隈でも、評判がよろしくない‘ナベさん’改め‘ナベベ’こと渡辺孝雄(緒形直人)の豹変について。

豹変したことは、ハッキリ言って、どこをどういじっても違和感のてんこ盛りを修正することは不可能だ。

しかし、“連ドラ” として、この「第13週」として、何とか意味があるように描こうとはできるのだ。

例えば。

‘チャンミカ’こと三花(松井玲奈)が新しい店を出店できた理由に一工夫したらよかったのだ。

歩(仲里依紗)が製造依頼してナベさんが作った「映えシューズ」を「ガーリーズ 一号店」で売ったら大ヒットして大儲けしました… としたら、よかったと思うのだ。

ナベべのファッションコーディネートもチャンミカがやったことにしたらよかったと思うし。

もちろん、「アロハシャツのどこがギャル?」はごもっともだが。


緒方直人さんを“平成ギャル男”に変身させていれば…

そもそも論4球目》として。

これだけ「ギャル」が「まずは見た目から」と描いてきたのが今作なのだから。

緒方直人さんに今作お得意の‘金髪メッシュのウルフカット風カツラ’を装着させて、衣装はアメカジ・サーフ系で、黒塗り肌にごっついアクセを身につけさせて “平成ギャル男” に変身させるべきだったのだ。

だって、松平健さんも、北村有起哉さんも、すでに辱めを受けたのだから、やっても何らおかしくない(笑)

当然、「本編」でも、語りでその旨を語りで追加するだけも構わない。

それがあれば、ナベさんが急変したことも、翔也が三花の店を偶然訪問したのも、墓参りのあざとさも、少しは消せたのでは?

もちろん、この程度もやらない(やれない)から、ほぼ全ての要素、エピソードが “連ドラ” なのにつながって見えないのだ。


ひと休み…

ああ、疲れた(読者も皆様も疲れたと思います)

実は、これを書く直前、近くの農協直販所に年末年始の野菜とお餅の買い出しに行ってきた。

午後は、妻が義母の介護に実家に帰っているので、我が家の大掃除だ。

だから、今作の感想に時間も労力も割く余裕も、あまりない。

いや、番外編のそもそもとして、読むほうも大変だろうが、書くほうも意外と大変なのだ。

というわけで、「本編」では突っ込まなかった部分は、これでおしまいにする。


今回の15分間を見て、新たな伝説ができた!

さて、ここからは「土曜日版」として…
さらに、過去3か月分の最終週のダイジェスト版(「総集編」のダイジェスト版はありませんので)としての感想を書いてみる。

今作は、これまで。

月曜日から木曜日に描いたことは無視して、〈“むすび” つかない金曜日〉 と。

第1回から第49回まで描いたことは無視して、〈“むすび” つかない2007年 再びの神戸編〉 をやってきたことは、すでに言及済みだ。

そして、前回で。

これまでの描写と 〈全く “むすび” つかない〇〇(お好きな単語を入れてください)〉 にまで到達したことも示した。

で、今回の15分間を見て、新たな伝説ができた。

それが。

月曜日から金曜日に描いたことは無視して、〈“むすび” つかないダイジェスト版としての土曜日版〉 である(失笑)


今回は完全に“印象操作”のレベルにまで到達しちゃった!

これまで、13回の「土曜日版」が放送されたわけだが。
今回は完全に “印象操作” のレベルにまで到達したといってよいだろう。

実は、これまで「印象操作」という単語は、あえて使わずにきた。

それは、「印象操作」が、当事者あるいは第三者の他者からの印象を、自身の意図どおりに操るように試みる行為で、よくない印象が強い言葉だから、感想にはふさわしくないと避けてきたのだ。

その代わりに使用していたのが、「印象誘導」や「感情設計」や「ストーリーテリングの再構築」という言い回しだったのだ。

ではなぜ、ここまで私が書いたのか、丁寧に解説してみる。


「ダイジェスト版でやれるなら本編でやってよ」と切に願う

「本編」の5回分を見た人なら分かったと思う。

編集と語りによって、「本編」とは全く異なる “ドラマ” に仕立てている… と。

物語(流れや展開)だけでなく、演出面(雰囲気や心証)まで “異なるテレビドラマ” に作り替えた! と。

今週は、チーフ監督・野田雄介氏の担当だから、他に口出しできないからなのか、やりたい放題だったと言いたいくらいのやりすぎ、改変のし過ぎ… である。

もちろん、野田氏が必死に <自分がやった仕事の尻拭い> をやりたい気持ちは分かる(編集に野田氏の意見が反映されるのかは分かりません)。

それに、私を含めて聡明な読者様なら、「本当は、こういう感じにしたかったんだよね」と本編を見ているときから、気づいていたはずだ。

そう、そもそも論5球目》として、簡潔に言ってしまえば(言葉は悪いですが)。

「ダイジェスト版でやれるなら、本編でやれよ!」ってこと。

同時に、そもそも論6球目》として(言葉はキツイですが)。

「撮影前に脚本がダメって判断できるのなら、事前準備段階と撮影現場で修正しろよ! プロだろ?」ってこと。

もちろんこの言葉は、現場の演出家だけでなく、むしろ放送する全ての責任者である制作統括にぶつけたい言葉だとも言っておきたい。


ここまで、「本編」と別物の「土曜日版」にしていいのか?

少し冷静に書いてみよう。

先週までの「土曜日版」の編集と語りは、ある程度は(良し悪しは別にして)脚本と脚本家に敬意を払う感じもあって、脚本における不具合を修正するレベルで止まっていたのだ。

だから、「結局、ダイジェスト版もこの程度にしか作れない」だったわけ。

でも、「本編」をまとめたものをダイジェスト版とするなら、誤解を恐れずに書けば。

分かりにくさ、意味不明さなども含めて残してこそ、ダイジェスト版なのでは? と思うのだ。

もちろん、大前提として「分かりやすく描け!」と矛盾しているのは承知だ。

しかし、「一週間のまとめ」であるなら、良い部分も悪い部分も全部ひっくるめて… が、正しいのでは?

だって、「土曜日版」で各週のディレクターが <自分がやった仕事の尻拭い> をやれるとなったら、今以上に「本編」で手抜きをするのは目に見えているのだから!

さすがに、ここまで視聴者に対して印象操作をやるのは、公共放送局として恥じるべきだし、考えるべきだと思うが。


「合コン」と「パラパラダンス」が全削除する前に…

さらに、冷静に書いてみる。

「土曜日版」の編集スタッフが <本編スタッフがやらかした仕事の尻拭い> をやったのは間違いない。

その最たる尻拭いが、今作の「土曜日版」史上 <徹底的に無駄を削ること> だ。

恐らく、これまでの「土曜日版」では、視聴者が知る由もない “大人の事情” によって削除できないシーンやカットが、明らかに少しは残っていた。

しかし今回は、お気づきのとおり、「合コン」と「パラパラダンス」が全削除の対象になっていた。

そもそも論7球目》として。

削除対象になった「合コン」と「パラパラダンス」だって、積極的に見たいとは思わないが、話の流れ、今週の構成において、脚本家は一定の意味を持たせたことは理解できるのだ。


今作が踏襲してきたのは「ギャルは見た目から入る」では?

「合コン」は、何かとお節介なおばちゃん・美佐江(キムラ緑子)の娘‘なっちゃん’こと菜摘(田畑志真)の、結への気遣いを具現化したことで、ちゃんと近所に愛される主人公にリンクしているのだ。

ただ、問題は、結にとって相当パーソナルな話題を、結に無関係な‘男性たち’に伝え、その‘男性たち’に無関係な翔也を否定させ、結の問題点まで指摘させたことだ。

明らかに、(恐らく)再登場しないであろうエキストラには役割が大きすぎるし、それ以前に違和感しかないのだ。

だから、全カットは当然のことになる。

「パラパラダンス」だって、「ギャル」の大先輩で教祖的な存在の‘アユ’が直々に「ギャルとは何ぞや」のお告げを語り、翔也も、もれなく “ギャル教信者” になることだって。

今作がこれまで描いてきたことと、ちゃんとリンクしているのだ。

ただ、そもそも論8球目》として。

前述のように今作が踏襲してきたのは「ギャルは、見た目から入る」なのだ。

であるから、本質を考えれば「パラパラ」ではなく、アユとチャンミカによる “翔也の見た目のギャル男化” をやるべきだったのだ。

それをやらない(やれない)から、ただただ意味不明なパラパラをダラダラと魅せられた印象しか残らない。

したがって、「土曜日版」では全カットになるのは当然なのだ。


「栄吉のカラオケ」と「佳代の豚とタマネギのニンニク炒め」

「合コン」と「パラパラダンス」でやっちまった失敗を、二度あることは三度あるにギリギリで寸止めしたのが「栄吉のカラオケ」と「佳代の豚とタマネギのニンニク炒め」だ。

どちらも、長年連れ添った老夫婦として、幼少期からの結を親代わりに育ててきた孫育をやった祖父母だからこその、応援歌であり、励ましの言動なのは、今さら書くまでもないことだ。

これに類することは、削除されなかった「立川の回心」だって、突き詰めれば、立川なりの励ましの言動なのだ。

ただ、「本編」では、立川の改心への経過の描写不足による唐突感によって、意味不明にしか見えなくなったのだ。

土曜日版」では削除されていた、結の幼なじみであり、元高校球児の陽太(菅生新樹)と結の元クラスメイトの恵美(中村守里)との交際報告も、脚本上は意味があったのだ。

「会社を辞めて、新たな夢に向かう」「2人で一緒に夢を」なんて、これからの結と翔也につながる可能性を秘めたエピソードになっているのだ。

ただ、陽太に関しては、社会人になって以降、ことごとく唐突に、幼なじみ特権でしか登場しないから、削除されたのだろう。

やはり、「本編」での表現が間違っていた… そういうことになるのだ。


あとがき

お昼を過ぎたので、まとめます(汗)

この「土曜日版」を見て、改めて思うのは。

「ダイジェスト版でやれるなら、本編でやれよ!」ってこと。

「撮影前に脚本がダメって判断できるのなら、事前準備段階と撮影現場で修正しろよ! プロだろ?」ってことです。

15分間に短縮できる能力があるなら、(描くべきポイントは理解しているのですから)薄めるのは簡単のはずですし。

語りを追記して補強と補完ができる余力があるなら、先日も書きましたが、高瀬耕造アナウンサーに「本編」もやってもらってもよいと思います。

いいや、それくらいやって、並の朝ドラになるかどうかの瀬戸際に追い詰められていると思いますよ。

とりあえず「がんばれ!」としか言いようがありません。


みっきーの“栄養”チャージ中!(第10回)

ここ数年、年末年始の準備は「妻が実家」「私が自宅」の役割になっておりまして。
私たちには子どもがいないので、分担しています。

と言っても、実家のおせちは通販で買って、煮物とお雑煮は妻と義母と義妹が。
我が家の煮物は私、お雑煮は妻、おせちは蒲鉾と伊達巻と栗きんとんを買うだけですけど(笑)

今朝は、地元の農協の直販所の開店前に並んで、全部地元の野菜で揃えました。

赤お安いだけでなく、新鮮でおいしいし、農家さんの顔が見えるのは、何よりも安心できますね。

それでは、少し早いですが、『おむすび』の感想の今年は最後なので、ひとまず… 来年もよろしくお願いします。

地元の野菜


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ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
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[や]
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やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
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ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
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リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
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ルパンの娘[1]
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