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【忠告】
NHK連続テレビ小説『ブラッサム』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、主人公・葉野珠のモデルである「宇野千代」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
女学校進学の狭き門と、それを阻むお金と世間の壁
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―――ここまで、ごあいさつ―――
明治43(1910)年、宇野千代は岩国高等女学校へ進学した。
当時の日本において、女性が小学校より上の学校に通う割合は非常に低かった。
その最大の理由は、現在の価値に直すと毎月数万から数十万円にもなる高い学費や教材費であった。
そのため、普通の家庭が娘を女学校に通わせることは経済的に不可能であった。
それに加えて、女性に学問は不要であり、「賢くなると幸せになれない」という古い考え方が根強く残っていたからである。
したがって、たとえ裕福な家であっても娘を進学させない親が多かったのである。
娘の進学すら自分の自慢話にしてしまう破天荒な父親
しかしながら、千代の父親である俊次は、周囲の常識が全く通用しない人物であった。
娘を女学校に通わせたのも、父親自身の強いこだわりによるものである。
俊次は仕事もせずに遊んでばかりいたが、成績優秀な千代のことを「自分の自慢の道具」と考えていた。
つまり、「高等女学校の生徒」という価値を与えることで、「娘という商品」をさらに輝かせたかったのである。
そのため、彼は芸者たちを相手に娘の進学を誇らしげに鼻にかけることもあった。
こうして千代は、舗装されていない細い山道を、憧れの女学生の姿で元気に通学することとなったのである。
急に苦しくなった家計と、14歳の千代に届いた早すぎる縁談
だが、しばらくすると父親を甘やかしていた親類が援助を打ち切ったため、家計は急速に悪化した。
俊次は土地などの財産を切り売りしながら学費を作ったが、相変わらずのわがままで千代を苦しめ続けた。
そのような中で、千代が14歳になった時に突然の結婚話)が持ち上がった。
相手は近くに住む親戚の長男で、17歳の学生である藤村亮一であった。
本来であれば、当時の男性の結婚年齢は20代前半であり、この年齢での結婚は早すぎるものであった。
なお、この縁談は、はきはきとした賢い千代を昔から気に入っていた伯母(千代の生母であるトモの姉)が申し入れたものであった。
親の身勝手で即日お嫁入り!夫はそのまま家出しちゃう事態に
伯母の本来の計画は、まず婚約だけをしておき、学校を卒業した後に正式に結婚させるというものであった。
しかし、千代の父親は世間の常識的な判断ができるような人物ではなかった。
話を聞いた父親は、その日のうちに千代を相手の家へ引き渡してしまったのである。
何の覚悟もできていない千代は、昨日まで親戚の兄であった人物と突然夫婦として暮らすことになった。
一方の亮一も親の勝手な行動に激怒し、別に好きな女性がいたこともあって家を飛び出してしまった。
その結果、千代は夫のいない家で戸惑いながら新生活を始めることになったのである。
優しすぎる婚家への違和感と、迷いながら戻った実家での異変
夫・亮一の家族は優しく接してくれたが、千代はどうしてもその穏やかな環境に馴染むことができなかった。
なぜなら、威張る父親の元で常に緊張して暮らしてきた彼女にとって、平和な空気の方がかえって居心地悪く感じられたからである。
10日ほどが過ぎたある日、千代は学校からの帰り道で夫の家へ戻るのが嫌になり、遠回りを始めた。
暗く静かな川沿いの道を歩きながら、彼女は父親の待つ実家へ戻る恐怖と迷いに苛まれていた。
意を決してこっそり実家の台所に忍び込んだ千代は、そこで思いがけない出来事に遭遇したのである。
病に倒れた父の看病を口実に、わずか10日で終わった初婚
なんと、威張り散らしていた父親が血を吐いて病床に伏していたのである。
衰弱した父親の姿を見た千代は、看病を口実にしてそのまま実家に居座ることにした。
弱気になった父親も千代を追い返そうとはせず、娘の世話を静かに受け入れていた。
実のところ、千代にとっては「父親の病状」よりも、「慣れ親しんだ実家に残れる喜び」の方が大きかったのである。
夫も家出したままであったため、周囲もこの結婚を取り消さざるを得なくなった。
こうして父親の勝手な行動から始まった結婚はわずか10日余りで終わり、千代は14歳にして離婚を経験することとなった。
「そう言う父親のいるそう言う家を、家庭として育った子供であっても、子供の頃の私は、決して自分のことを、不幸な子供である、なぞとは思っていなかった」
※出典:宇野千代『生きて行く私』
あとがき
昭和を代表する作家・宇野千代の少女期における結婚と離婚のプロセスを、当時の社会構造および家庭環境の観点から客観的に整理してみました。
明治末期における女子高等教育の経済的・文化的ハードルの高さ、および家父長制下における親の絶対権力が、多感な少女の人生に与えた影響は大きかったように思います。
特異な父親の性格とそれに適応せざるを得なかった少年前期の心理構造が、14歳での早期離婚という極めて特異な結末を導いた経緯、いかがだったでしょうか?
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■刑部芳則(著)「宇野千代: 昭和モダニズムの伝道者」NHK出版新書 ![]()
■夢プロジェクト(編集)「宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯」KAWADE夢文庫 ![]()
■宇野千代(著)「生きる幸福老いる幸福」海竜社 ![]()
■宇野千代(著)「薄墨の桜」集英社文庫 ![]()
■宇野千代(著)「生きて行く私」KADOKAWA ![]()
■宇野千代,藤江淳子,小林庸浩(著)「新版 宇野千代 女の一生」新潮社 ![]()
■宇野千代ゆかりの地を巡る 岩国観光まち歩きガイド|特集|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ ![]()
■千代の「娘」淳っちゃん>宇野千代の人生と文学>NPO宇野千代生家公式ホームページ ![]()
■尾形明子(著)「宇野千代」新典社 ![]()
■宇野千代(著)『98歳ポジティブ人生のコツ「いつだって今が最高!」』WAVE出版
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第7回/第2週『父からの、解放』の感想。
珠(石橋静河)たちはそれぞれの作品を持ち寄り、一冊の同人誌「黎明」を完成させる。女性の地位向上をうたった忍(木竜麻生)の論文や「イワンの馬鹿」の主人公を女性に置き換えて創作した珠の小説は、同級生の間で評判を呼ぶ。しかし、その余波が思わぬ所に及ぶ。一方、父・清治(渡部篤郎)は相変わらず働かずに遊び歩いていた。しかし、本家から使いが来て「これ以上、金は出せない」と告げる。清治は急ぎ本家へと乗り込む。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作・原案:なし
脚本:櫻井剛(過去作/表参道高校合唱部!,あなたのブツが、ここに,ブギウギ) 第1,2週
小松與志子(過去作/そろばん侍 風の市兵衛,うつ病九段)
演出:盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ,おむすび) 第1,2週
中泉慧(過去作/わろてんか,まんぷく,おちょやん)
佐藤玲衣(過去作/高速を降りたら,いつか、無重力の宙で)
田中陽児(過去作/ちむどんどん,ばけばけプロデューサー)
小林直毅(過去作/ばけばけ)
野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,舞いあがれ!,おむすび)
制作統括:村山峻平(過去作/あなたのブツが、ここに,どうする家康)
櫻井壮一(過去作/あなたのブツが、ここに,ブギウギ)
音楽:fox capture plan(過去作/ブラッシュアップライフ,アンメット ある脳外科医の日記)
主題歌:YOASOBI「咲き誇れ」(過去作/もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう)
語り(本編):三條雅幸(NHK大阪放送局アナウンサー)
土曜日版ナレーション:三條雅幸(NHK大阪放送局アナウンサー)
※敬称略
急展開とナレーションに頼る朝ドラに感じる戸惑いと疑問
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物語は、先週末に放送された「次週予告編」に沿って、誰もが展開を予想しやすい形で進んでいるの間違いない。
前々作の朝ドラ『ばけばけ』でも、親が結婚相手を見つけてきて… のような似た状況が扱われていたため、見慣れた流れと感じる人も多いだろう。
しかし、作中で突然に主人公である葉野珠(石橋静河)が同級生らと「同人誌」を作る活動が始まったり、珠の父・葉野清治(渡部篤郎)が妙な動きを見せたりすることには疑問が残る。
そう、前回の月曜日から、唐突に同人誌制作が動き出したり、清治が変な行動をしだすのは、好意的に見ようと頑張ったところで “不自然” でしかないのである。
それもそのはずで、先週末の金曜日で一気に「5年」という年月が経過させたから、その「5年間」が見事に《空白の5年間》として鎮座してしまっているからだ。
もちろん、随所に盛り込まれた語り(ナレーション)を聞けば事情自体は理解できるが、《説明不足》な感覚は拭えない。
そもそも、主人公・珠の背景に加えて、通う学校の変化や新しい登場人物という障害が多すぎるため、観ている側は取り残されたような戸惑いを覚えるしかないのでる。
つまり、場面の展開を強引に進めるために、全体の状況を語り(ナレーション)へ過度に依存してしまっているのだ。
したがって、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》べきテレビドラマだからこそ、面白みを感じにくいのである。
丁寧な作りだからこそ気になる今後の強引な展開への不安
全体のあらすじ(道筋)自体はまとまっており、各場面も細かく制作されているため、強い不満があるわけではない。
だが、物語の展開を強引に進めすぎている印象は払拭できない。
このままの状態で放送が続くと、今後のストーリー展開でも《同じような強引さが繰り返される》のではないかという不安が膨らむ。
つまり、もしも制作の傾向が変わらなければ、前作『風、薫る』で生じた失敗を再び繰り返してしまう恐れがある。
そう、モデル(前作では「モチーフ」)の人物像の歴史年表を忠実になぞって再現することに注力しすぎて、結果的に盛り込みすぎになり、人間ドラマ、人間物語が蔑ろになったことを、再現してしまう可能性である。
現状は、作品自体の質に納得しつつも、今後の行く末に対して配慮や心配が尽きない。
いいや、よく考えれば分かることとして、敢えて書いておく。
脚本家や演出家や制作統括も「無理な進行」「エピソードの盛り込みすぎ」を自覚しているからこそ、状況を埋めるためのNHKアナウンサーによる「語り」や、演者による「独白(モノローグ)」を頻繁に使っているとしか考えられないのだ。
なぜなら、《映像で見せて(show)魅せる(captivate)》べきテレビドラマで、映像で理解させられないときは、語りを加えるのがプロの常套句だからである。
要素の詰め込みすぎを解消する新しい放送スタイルの提案
最近の朝ドラを分析すると、限られた放送枠の中にあまりにも多くの出来事を詰め込みすぎている印象を受ける。
ストーリーの詰め込みすぎによって、作品全体の完成度が下がってしまうのは、非常に残念なことである。
最近では、TBS系日曜劇場『VIVANT』が、最近の連ドラとしては珍しく「2クール=半年間放送」となって、話題になった。
そこで、NHK朝ドラも、スタート当初(1961年度)から1974年度までは基本的に1作品を約1年間放送していたのを復活させてはどうだろうか?
もちろん、主演俳優を1年間拘束し続けるのは働き方改革的に無理ならば、通常放送を2か月やって、1か月はスピンオフ月間とし、それを4回繰り返すという形式だ。
この方法を取り入れれば、実質的に1年間をかけた丁寧な作品づくりが可能になる。
制作側の負担を減らしつつ高い品質を保てるなら、このような思い切った仕組みに変更する価値は十分にあると思う。
あとがき
ハッキリ書いちゃいますが、今週描いている「同人誌のくだり」って、[史実]上でも「宇野千代が女学校時代に出版に携わった」以上の内容はないんですよ(今でも、他にないか探していますが)。
だから、本作でも、唐突に「女学校時代の葉野珠が出版に携わった」を盛り込んでいるだけだと思うんです。
で、女学校時代の千代で重要なのは「最初の結婚」なので、本作もそこへシフト(移行)していくに違いありません。
つまり、あれこれと描いていますが、第2週で「既に史実の年表の箇条書き」が始まっているわけです。
私は、その点に、一抹の不安しかわかないわけです…
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第6回/第2週『父からの、解放』の感想。
大正2年、高等女学校の四年生となった葉野珠(石橋静河)。女学校では「良妻賢母」育成のための教育が徹底されており、岩田屋の手伝いをする親友の梅(松本穂香)は、そんな珠のことをうらやましがる。しかし、珠やその同級生・角田忍(木竜麻生)たちは女性が自由に生き方を決められない現状に対し、それぞれに割り切れない思いを抱いていた。ある日、忍がその皆の秘めた思いを表現するための「同人誌」を作ろうと提案して…。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
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ナレーションから読み解く物語の次回展開と演出の意図
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ドラマの冒頭でナレーションが流れ、登場人物の今の様子を言葉で説明する演出が行われた。
物語の初期段階では、視聴者に状況を理解してもらう必要があるため、こうした解説は大切な役割を果たした。
けれども、あえて言葉による説明を入れずに映像だけで見せるという方法も選べたはずだ。
ではなぜ、わざわざ長々とナレーションによる説明を行ったのか?
恐らく、今週の放送の中で《家族の関係に大きな変化が起きる》ことが予想できる。
あえて冒頭で今の状況を説明したのも、これから起こる出来事への準備だと考えれば、妥当性が生まれると思う。
急展開の裏に見える丁寧な人物描写と今後の見どころ
今回の放送は、今週1週間の出来事を動かすための大切なきっかけとなった。
当時の社会が、女性に求めていた生き方に対して、主人公が自分の意志を持ち始めようとする姿が描かれたからだ。
その流れから、自分で同人誌を作ろうと思い立つ展開は、少々展開が早すぎるように感じてしまった。
しかしながら、通っていた学校での出来事や幼なじみの梅(松本穂香)との交流は、とても時間をかけて表現されていた。
さらに、両親のやり取りも程よいバランスで挟み込まれており、物語に深みを与えている。
つまり、同人誌づくりに至る場面を除けば、全体として登場人物たちの人間関係が丁寧に組み立てられていた。
恐らく、この1週間に、前半に同人誌、後半に縁談を盛り込まざるを得ないため、多少拙速な展開を選択するしかなかったのだろう。
この取捨選択の是非は、来週の第3週を見ないと答えは出せないが。
じっくり悩む主人公の描写が教えてくれる成長の価値
第6回の放送で特によくできていた点は、高等女学校の4年生となった葉野珠(石橋静河)が自分の頭でじっくりと悩み考える場面が描かれていたことだ。
最近のテレビドラマでは、こうした登場人物の心の中の動きが省略されてしまうことも少なくない。
けれども、作品が主人公の歩みを描くものである以上、心情や情緒といった感情の変化を見せることは欠かせない要素だ。
今回は、主人公が深く考えた上でペンを握り文章を書き始めるという流れが表現されていた。
当たり前のことのように思えるが、登場人物の成長を伝える上で非常に価値のある表現だと思う。
サブタイトルから予想する物語の結末とこれからの注目点
今回のサブタイトル『父からの、解放』に込められた意味を考えると、今週末に向けた物語の流れが見えてくる。
今週の終わりには、主人公たちの環境を大きく変えるような出来事が待ち受けているのだろう。
その始まりとして、月曜日の放送はとても良いスタートを切ったといえる。
作中では、社会から求められる生き方と自由すぎる振る舞い、そして家族や結婚についての話題が強く打ち出されていた。
こうしたテーマをしっかりと視聴者に伝えたことは、今後の物語を期待させる上でとても効果的だ。
あとがき(その1)
ほとんど悪い点はないですが、敢えて書くなら「珠が新しい挑戦を決意する動機についての説明が少し不足していた」となりますね。
第1週で、幼少期の珠(村上蘭)が「文学少女」であることが、あまり強調されていなかった点も影響しています。
とは言え、「放蕩無頼の父」と「良妻賢母の母」と「四人兄弟」そして、「文学」と「結婚」を1話の中で簡潔に強調したのは巧みだと思います。
やはり、視聴者が納得しやすい構成を整えることが、作品の魅力を引き出す鍵になると考えます。
あとがき(その2)
きのう、今後の展開と言いますか、葉野珠のモデルである宇野千代さんの人間性や人間味を知ることができる補足記事を投稿しました。
きっと、今週の『父からの、解放』を楽しむ一助になると思います。
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TBSテレビ系・日曜劇場『VIVANT(第2シーズン)』【全24話】
公式リンク:Website|X(旧Twitter)|Instagram|TikTok
第19話〈第2シーズン第9話〉10分拡大『運命の奪還作戦開始 襲いかかる悪の刃!! 友の為に命を燃やせ』の感想。
弟ノコル(二宮和也)の協力を得て、別班奪還作戦のメンバーが勢揃いし、ゴルバドへ向かう一同。しかし、そこにはかつてない過酷な奪還作戦が待ち受けていた。さらに、奪還を阻むシンシーの刃が襲いかかり、全員の帰還をも揺るがす事態となる…。
上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作・脚本:福澤克雄(過去作/本作以外の原作作品は不明)
脚本:八津弘幸(過去作/前作,下町ロケット,陸王,おちょやん) 第1~10話
李正美(過去作/前作,半沢直樹2020,ドラゴン桜2021) 第1,4,7,10,15~19話
宮本勇人(過去作/前作,DCU(脚本協力)) 第2,5,8~19話
山本奈奈(過去作/前作,ドラゴン桜2021) 第3,6,10,16~19話
土井笑生(過去作/パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~2,3) 第11~19話
演出:福澤克雄(過去作/前作,半沢直樹1、2,小さな巨人,下町ロケット,ドラゴン桜2021) 第1~5,7~15,18,19話
宮崎陽平(過去作/前作,下町ロケット,半沢直樹2020,日本沈没2021,DCU) 第1~12,14~19話
加藤亜季子(過去作/前作,ノーサイド・ゲーム特別編) 第1~12,14~19話
音楽総監督:千住明(過去作/前作,アルジャーノンに花束を,LEADERSシリーズ)
音楽:斎木達彦(過去作/119エマージェンシーコール)
兼松衆(過去作/前作音楽協力,102回目のプロポーズ)
※敬称略
2週の休止明けでも一気に思い出せる!期待が広がる振り返り構成
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ドラマの冒頭で前回までの内容をおさらいする手法、いわゆる「振り返り映像」は視聴者の記憶を整理する助けになる。
放送が「2週間」休止していたため、過去の場面を振り返る構成はとても親切な構成だ。
やはり、物「振り返り映像」はは過去の確認だけでなく、これからの展開に対する期待感を高める効果があるからだ。
テレビ放送の裏にある大人の事情?注意喚起に潜む疑問
本編が始まる前に注意を促す画面が表示されたことには驚かされた。
と同時に、「なんで、今さら注意喚起するの?」となってしまった。
インターネットを使った動画配信は表現が自由だと思われがちだが、公共の電波を使用した、特に地上波テレビ放送ではまだまだ厳しい規則が存在する。
よって、これまでの放送で外部からの意見や放送上の都合に合わせて対応を迫られた結果と考えられる。
いいや、うがった見方をすれば、『VIVANT』の福澤克雄監督によるパワハラ疑惑についての「TBS」の対応が世間一般から「甘すぎる」と批判の声が上がっていることを受けての、何らかの意思表示、いいや「あっちは甘いから、こっちは辛口で」だろうか。
日曜劇場『VIVANT』福澤克雄監督、助監督を骨折させ“パワハラ認定”も「対応めちゃ甘」TBS社長の対応に相次ぐ疑念 | 週刊女性PRIME ![]()
いずれにしても、ドラマの内容とは無関係の場外乱闘ではあるが、事実であれば個人的には演出家の資質を問う避けて通るべきではない事案だと思う。
開始10分で引き込まれる!ノコルとテントが魅せる誇り
物語が始まってわずか「10分」で、明らかに異様な事態が発生した。
画面のあちこちに秘密が隠されている気配があり、観る者を飽きさせない。
登場人物であるノコル(二宮和也)の活躍からは、お金やプライドといった重要な要素が伝わってくる。
これまで本作が描き続けてきた「テント」が持つ独自の誇りが作品に深い魅力を与えていると思う。
救出作戦は最高なのに「後出しの種明かし」がちょっと残念
日本を舞台にした場面では、精鋭部隊の凄さや救出作戦の裏側が存分に描かれた。
しかし、後から「実はこうだった」と明かす手法が多用された点には疑問が残る。
登場人物の新庄(竜星涼)に関する展開がそうであったように、あらかじめ怪しさを漂わせる工夫が今回は不足していたからである。
面白さは維持されているものの、演出の展開には少し引っかかりを覚えた点は、大きなマイナスだ。
残り5話でキレイに終わる?結末は映画よりSP番組希望!
残された放送回数(全25話予定なので、残り5話)で全ての謎を解決できるかどうかが大きな勝負所となるだろう。
恐らく「5話しかない」から無理に展開をひねると話数が足りなくなり、物語全体のまとまりが失われる危険がある。
もし時間を延長して結末を描くのであれば、映画化・劇場版ではなく「スペシャル番組」としてテレビで放送してほしい。
視聴者が納得できる美しい完結を望みたい。
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【これまでの感想】
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【忠告】
NHK連続テレビ小説『ブラッサム』の先の展開のネタバレは基本的に書いてありません。
ですが、主人公・葉野珠のモデルである「宇野千代」の[史実]について触れます。
あとから「読むんじゃなかった…」がないよう、読む際は自己責任でお願いします。
※以下、敬称は部分的に使い分けをします。
常識外れな父と、その背中に自分を重ねた娘のちょっと不思議な物語
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人の‘みっきー’です!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
昭和を代表する作家である宇野千代の父親である宇野俊次(うの・としじ)は、世間の常識から大きく外れた人物であった。
「バルザックかドストエフスキーの小説の中にしか出てこないような、一種の奇人、乃至は狂人だったと思う」
※出典:宇野千代『生きて行く私』
実際に定職に就かず賭け事に没頭し、全国をあてもなく旅するような生活を送っていた。
家の中では常に厳しい態度を崩さず、言葉数も非常に少なかったと伝えられている。
そのため、幼い頃の彼女は、学校から帰った後に自由に外で遊ぶことすら認められなかった。
しかしながら、限られた空間の中でも工夫して読書などを楽しみ、自分なりの喜びを見出していたのである。
さらに父親には、料理屋で客を驚かせるような極端な悪ふざけを行うという一面もあった。
それにもかかわらず、家族は父親を単なる厄介者として嫌うのではなく、どこか誇らしく語り継いでいた。
言葉を交わす機会は滅多に存在しなかったが、彼女は父親の中に自分と同じ傾向を感じ取っていた)のである。
破天荒な父の血を受け継ぎ、その生き方を最後まで肯定した娘
父親は、過去に違法な賭け事で警察に捕まった経験を持っていた。
「父はその若かった頃から、自分のしたいと思ったことは何でもしたと思う。父にとって、これはしてはならない、と言うことは、何もなかったように見えたと言う。ここまで書いて来て、おや、この父のことは凡て、この私のことではなかったかと、思わず私はぎょっとした。私も賭事が好きで、そして、若い頃から自分のしたいと思うことは何でもした。無頼な父の性質をそのままに受け継いで生きて来たのであった。」
※出典:宇野千代『生きて行く私』
この出来事に対して彼女は、〈父親が自分の欲望に対して極めて忠実に生きていた証拠である〉と解釈した。
そして、〈自分自身も勝負事が好きであり、思い通りの行動を選択してきた〉ことに気づいたのである。
つまり、世間のルールに縛られない父親の気質をそのまま自分自身が継承していると悟ったのだった。
生涯で何度も結婚と離婚を繰り返し、自由奔放に生きた彼女の行動力の源泉は、まさに父親にあったと言える。
父親が臨終の直前に包丁を持ち出して暴れた際、彼女はそれを「人生をやり直したい」という魂の叫びとして受け止めた。
「『俺はいま死ぬ。この放蕩無頼の一生を、いま、この瞬間に、出来ることなら始めからやり直したい。人の世に定められた真っとうな生活を、もし出来ることなら、始めから踏み直したい』と絶叫しているのではなかったかと言うことが、はっきりと分かるような気がするのであった。」
※出典:宇野千代『生きて行く私』
客観的な異常行動の中に解釈を与え、父親の生き方を最後まで肯定しようとしたのである。
厳しい境遇も幸せに変えて、タフに生き抜くポジティブな心
客観的に見れば、彼女が育った家庭環境は決して恵まれたものとは言えなかった。
「子供の頃の私は、決して自分のことを、不幸な子供である、などとは思っていなかった。そう言う家庭の中であっても、やはり子供らしい希望だとか、子供らしい喜びだとかがあって、そう言う家庭の子供なりに、やはり幸福を知っていたように思う。人の眼から見て、子供の頃の私が、どんなに悲惨なものであったとしても、それは私自身には関係がなかった。却って、人の眼から見て不幸な境遇であっただけに、不幸に対しては鈍感であり、幸福に対しては感じ易い、――そう言う感じ方で、幸福を知っていたように思う。」
※出典:宇野千代『生きて行く私』
周囲がどれほど厳しい環境だと評価しようとも、小さな楽しみに敏感に反応する感性を持っていたからである。
不幸な状況に置かれていたからこそ、かえって些細な幸せを強く実感できる性格が形作られたのだった。
「私は、勿論不幸は好きではない。しかし、正確に言うと、自分を不幸だと思うことの方が、もっと好きではない。」
※出典:宇野千代『98歳ポジティブ人生のコツ「いつだって今が最高!」』
自分を哀れむことを嫌う強い精神力は、平成8(1996)年に98歳で亡くなるまで生き抜く原動力となった。
令和8(2026)年現在の視点から見ても、どんな状況であっても楽しみを見つけ出す姿勢は非常に大きな示唆を与える。
朝ドラ『ブラッサム』に登場する厳しい父親の姿も、単なる恐怖の対象にとどまらない複雑な影響を娘に与えている。
一見すると不健全に見える親子関係の中に存在する特異な感情の交流は、文学的にも深い意味を持っていると思う。
あとがき
宇野千代とその父親である俊次との関係性について論理的な分析を行いました。
客観的な観察に基づけば、父親の不法行為や家庭内での威圧的な態度は健全な養育環境とは言えません。
また、父親の最期における異常行動に対する宇野千代の解釈も、自身の心理的救済を目的とした文学的主観に基づく側面が強いと言えます。
しかしながら、人間行動の観点から見れば、このような過酷な環境を「自己の強み」や「幸福感の原源」へと再定義する認知の仕組みこそが、彼女の類まれな生命力を支えた要因であると評価できます。
不遇な条件を運命として受け入れるのではなく、自発的な肯定へと変換する精神構造は、心理学および文学研究の双方において、宇野千代という作家を知る大きな要素になると考えます。
ドラマで描かれるフィクションの奥に、こうした史実を知ることで、物語がより深く、温かく感じられると思います。
読者の皆様の “ドラマを楽しむ” ためのお役に立てれば幸いです。
参考・出展
■刑部芳則(著)「宇野千代: 昭和モダニズムの伝道者」NHK出版新書 ![]()
■夢プロジェクト(編集)「宇野千代 情熱と波乱の98年の生涯」KAWADE夢文庫 ![]()
■宇野千代(著)「生きる幸福老いる幸福」海竜社 ![]()
■宇野千代(著)「薄墨の桜」集英社文庫 ![]()
■宇野千代(著)「生きて行く私」KADOKAWA ![]()
■宇野千代,藤江淳子,小林庸浩(著)「新版 宇野千代 女の一生」新潮社 ![]()
■宇野千代ゆかりの地を巡る 岩国観光まち歩きガイド|特集|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ ![]()
■千代の「娘」淳っちゃん>宇野千代の人生と文学>NPO宇野千代生家公式ホームページ ![]()
■尾形明子(著)「宇野千代」新典社 ![]()
■宇野千代(著)『98歳ポジティブ人生のコツ「いつだって今が最高!」』WAVE出版
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
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ペテロの葬列
Heaven?~ご苦楽レストラン~
保育探偵25時
ボイス 110緊急指令室
ボーダーライン
HOPE~期待ゼロの新入社員~
ボク、運命の人です。
僕たちがやりました
ホクサイと飯さえあれば
僕とシッポと神楽坂
僕の初恋をキミに捧ぐ
僕のヤバイ妻
僕はどこから
僕らは奇跡でできている
僕達はまだその星の校則を知らない
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
星降る夜に
ホテルコンシェルジュ
ホリデイラブ
- 過去の連ドラの感想記事一覧(ま行)
舞いあがれ!
マイファミリー
マウンテンドクター
マザー・ゲーム
マジで航海してます。
まだ結婚できない男
マッサージ探偵ジョー
マッサン
まっしろ
真夏の少年~19452020
真夏のシンデレラ
真昼の悪魔
ママとパパが生きる理由。
ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~
○○妻
まれ
まんぷく
未解決の女 警視庁文書捜査官[1]
未解決の女 警視庁文書捜査官[2]
未解決の女 警視庁文書捜査官[3]
みかづき
ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~
Missデビル人事の悪魔・椿眞子
ミステリと言う勿れ
南くんの恋人
御上先生
MIU404
未満警察 ミッドナイトランナー
未来への10カウント
民衆の敵
無痛~診える眼~
名探偵のままでいて
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断
モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
MOZU Season2 ~幻の翼~
元彼の遺言状
モトカレマニア
もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~
問題のあるレストラン
問題物件
モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-
- 過去の連ドラの感想記事一覧(や~わ)
やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる
やさしい猫
ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~
屋根裏の恋人
山田孝之の東京都北区赤羽
ヤメゴク
ユーミンストーリーズ2024
ゆとりですがなにか
ユニコーンに乗って
ユニバーサル広告社
妖怪シェアハウス
ようこそ、わが家へ
4号警備
40万キロかなたの恋
4分間のマリーゴールド
[ら]
ライオンの隠れ家
ラヴソング
ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~
THE LAST COP/ラストコップ
ラストチャンス 再生請負人
ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~
ラストマン-全盲の捜査官-
らんまん
リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~
リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
リエゾン-こどものこころ診療所-
陸王
リコカツ
リスクの神様
リバース
リバーサルオーケストラ
リピート ~運命を変える10か月~
リブート
#リモラブ ~普通の恋は邪道~
竜の道 二つの顔の復讐者
路(ルウ)~台湾エクスプレス~
ルパンの娘[1]
ルパンの娘[2]
流星ワゴン
臨床心理学者 火村英生の推理
レッドアイズ 監視捜査班
恋愛時代
レンアイ漫画家
レンタル救世主
レンタルなんもしない人
レンタルの恋
六畳間のピアノマン
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱
[わ]
ワイルド・ヒーローズ
若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2026年6月24日に4000万アクセス達成をいたしました。(御礼の投稿


