「批判・批評」でなく、より映像作品を楽しむための「感想」を書き続ける“7つ”の理由

当ブログのおける「感想」を書く「スタンス」について

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

最近、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』に対する、いわゆる “はんせいかいタグ（敢えて漢字表記にしておりません）” から来訪してくださる読者様として増えている。

一人でも、たくさんの人に読んでいただけるのは、とてもうれしいことだが。

個人的には、「賛成や反対」とは違う立場で「感想」を投稿し続けているのは、2007年以来変わっていないつもりだ。

そこで、久しぶりに、私の、当ブログのおける「感想」を書く「スタンス」について書いてみる。

管理人の感想のスタンス“6つの心得”

※各目次（太字）をタップ(クリック)すれば飛べます！

【1】感想の目的
【2】批判的思考の活用
【3】「言うならやってみろ」は意味がない
【4】感想を投稿する作品の共通点
【5】地上波ドラマのコスパを上げる
【6】作り手へのリスペクト
【7】演出意図の考察
【8】総括←サクッと知りたい方はどうぞ！

批判ではなく「より良い作品の楽しみ方を追究する」

最初に断っておくのは、全ての投稿の最下部に書かせていただいている下記の意図だ。

感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。

先入観を排除し、できるだけ公平な結論を導くことを意識

「より良い作品の楽しみ方を追究する」な上で。

感想とは言いつつも、常に心と頭の隅っこに “批判的思考力” を持って臨むことにしている。

批判的思考力（クリティカル・シンキング）とは、情報や意見を鵜呑みにせず、論理的・客観的に分析し、根拠に基づいて判断する能力のことだ。

特定の対象（当ブログの場合は、テレビドラマや映画が多いです）に対して批判的思考を行う場合は…

映像で提示された事実に注目し、先入観を排除し、多種多様な視点や思考を推測し考慮して、自分なりの結論を出すように心がけている。

もちろん、先入観とともに偏見も持たないようにもするし、自分自身の考え方も批判的に分析し、できるだけ合理的で公平な結論を導くようにもしているつもりだ。

そして、当ブログ自身も “読み物” の一つとして。

笑いやユーモア、ときにはブラックジョーク（風刺的な冗談）やアイロニー（逆説的な表現）を用いて、エンターテインメント風味を醸し出すことも忘れないように気を付けているつもりだ。

視聴者は、あくまでも“受信する側”で物言いをするしかない

では、なぜ、ここまで「感想」にこだわるのか？

それは、前段で提示した下記のことが全てだ。

「もっと こうしたらよいのに…」を追究することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的

そう、第一の目的は、脚本家や演出家などプロのクリエイターたちの映像作品をつくる際の思いや技術を、特に「私ならこうするのになぁ」との創造的思考、戦略的思考、建設的思考で考えてみようということ。

もちろん、これらには「机上の空論家」「評論家気取り」と受け取られる可能性も秘めているのは重々承知だ。

しかし、映像作品には、ほぼ必ず「発信する側」と「受信する側」が存在し、NHKを含めて商業的に成立する必要があるエンターテインメントでは、片方だけでは成立しないし。

基本的に、「発信する側」と「受信する側」は行ったり来たりもしなければ、交代することもない。

だとすると、視聴者である私は、あくまでも「受信する側」で物言いをするしかないのだ。

よって、「言うならやってみろ！」に意味がないこともお分かりいただけるはずだ。

感想を投稿するのはもっと面白く、もっとたくさんの人に…

その上で、敢えて「感想」と位置付けるのは。

私が「感想」を投稿する作品は…

〈私の基準〉　において　《もっと面白くなってほしい》　や　《もっとたくさんの人に見てもらいたい》　と “願う作品だけ” と言っても過言でない。

いや、正確に言うなら…

《もっと面白くなってほしい》　や　《もっとたくさんの人に見てもらいたい》　と願わない作品について、わざわざ時間や労力を割いてまで “批判や批評をするつもりは毛頭ない” からだ。

だから、読み手にとっては「これ批判でしょ？」「偉そうに批評して！」と思うかもしれないが、批判や批評なら、当ブログの映画の感想のように、恐らく「採点」をやっているはず。

そう、劇場で見る映画は、試写会を除いて “全て自腹” で見ているから、損得を採点で表現しているのだ。

地上波ドラマは得する楽しみ方を見つければコスパが上がる

しかし、いつも書いているように、私が取り上げるテレビドラマ群は、基本的に無料で見ることができる（NHKの受信料や機器や電気代は別にして）「地上波ドラマ」に限定している。

もちろん、「民放は広告を見ているから無料ではない」との(屁)理屈もあろうが、「じゃあ、YouTubeも全て無料じゃないの？」と聞き返すだけだ。

話を戻そう。

要するに、お金を払っているわけでもない「地上波ドラマ」なのだから、「面白くない」「つまらない」「ムカつく」なら最初から見なければいいのだ。

でも、見なくても損しない「地上波ドラマ」だからこそ、見て得する楽しみ方を会得したら、さらにコスパが増すのでは？

こんな私の貧乏根性も、「批判」でなく「感想」にこだわる根っこである（苦笑）

“ドラマ愛”で誠実に向き合い、尊重しつつ率直に伝える

もう一つ、「感想」にこだわる理由がある。

それは、「ストレートに作り手に思いを伝えたい」がある。

少し話が逸れたように感じるかもしれないが、必ず帰着するので読んでいただきたい。

私が敬愛する日本のギタリストに「山本恭司さん」がいる。

いつも、ご本人にも「恭司さん」とお呼びしているので、ここからは「恭司さん」と記載する。

恭司さんは、1975年にBOWWOWのギタリストとしてデビュー。
日本のハードロック・ヘヴィメタル界の支えたレジェンド的ギタリストの一人。

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そんな恭司さんが、1998年にソロアルバム『Mind Arc』を発売した際に、私は勝手に3曲分のミュージックビデオと作成しDVDに焼いて、ライブの握手会の際に「見てもらえませんか」と手渡した。

それから数か月後、恭司さんのライブの出待ちをやって、会場から出てきた恭司さんに「今日のライブも最高でした」とお話をすると。

「DVD見たよ。WARP ZONEの曲のサビの映像はもっと派手なのがいいよ」みたいに、3曲分の “ダメ出し”、いいや、いま思えば “愛のあるダメ出し” を話してくれたのだ。

その直後の顔なじみのファンの飲み会で、みんなが口々に言ったのは。

「ファンが作った作品にダメ出しするの、恭司さんらしいよね」

「‘見たよ、良かった’で済ませないのがグッとるなぁ」

「相手が誰であっても、ものをつくる人へリスペクトするがカッコいい」

このことのあとから、私も感想を伝えるときは、真摯に、真面目に、真剣に、手抜きなしで、愛を込めて、リスペクトを忘れない…　を心掛けるようになったのだ。

だから、時には「プロなんだから」「お金をもらってやっているのだから」と、プロとしての矜持を示してほしいと言わせていただくし。

「大人の事情は理解するが」「自分でそう描いたのだから責任を持って」と、素人に勘繰らせないプロの意地も見せてほしいとも言わせていただく。

そして、それに見合うだけの時間や労力は割いているつもりだ。

演出の技法を推測し、より深く映像を楽しめるような視点に

最後に。
私が「感想」に必ず入れようと心掛けていることを書いて終わりにしたい。

それは、「演出家は、こんな意図や思いがあって、あの場面を撮影し編集した」と考える推測（「ただの思い込み」の場合も多々あります）だ。

これは、演出を生業にしている端くれとして、映像大好き人間の隅っこに住む人間として。

「このカットや編集には、こんな手法を使って視聴者に何かを伝えようとしているのだと思う」を書くことで、「そういうテクニックがあるのか！」「だから、ああやって撮影しているんだ！」と。

読者様が ディレクター気分“” になって映像を楽しめるようになると、もっと映像を楽しめると思うからだ。

もちろん、過去には、ある演出家さんから「そういう受け取り方もありますね」と、本来は意図していない推測をやっちまったこともある。

しかし、「そういう受け取り方もあるね」と言ってくださった演出家さんは、それをもとに、さらに多様な受け取り方に対して様々なアプローチを試みてくれる…　と信じているし。

実際、その演出家さんの作品は、芯が通った演出をやりつつ、新たな試みもしっかりと具現化されていたのだ。

もちろん、ディレクターとは名ばかりながら、「あの演出では伝わらない」も言うし、「あの演出効果があってこそ」とも書くし。

そんなわけで、これからも “もっと映像作品が楽しめる” ような「感想」にこだわって書いていこうと思う。

総括

「ほぼ言い訳でしょ？」も全面的に受け入れた上で、下記にまとめます。

●批判ではなく、作品をより深く楽しむための考察
　　感想は作品の粗探しや批判ではなく、「もっとこうしたら良いのでは？」という視点を通じて、映像作品を広く楽しむことを目的としている。

●公平で論理的な視点を重視
　　先入観を排除し、批判的思考を用いて論理的に作品を分析。
できるだけ公平な結論を導きつつ、ユーモアを交えた読み物としても楽しめるよう心がける。

●視聴者としての立場から考察
　　創造的・戦略的思考で作品を考察し、作り手の意図や技術を推測。
視聴者は「受信する側」として意見を述べるしかなく、批判ではなく建設的な視点を大切にする。

●作品への敬意を持ち、率直に伝える
　　ファンとして誠実に向き合い、リスペクトを忘れずに意見を伝える。プロにはプロの矜持を示してほしいと願い、真剣に考察する姿勢を貫く。

●演出技法を推測し、より深く楽しめる視点を提供
　　映像の演出意図を考察し、視聴者がディレクター気分で作品を楽しめるような視点を提供。
多様な解釈を尊重し、作品への理解を深めることを目指す。

あとがき

正直言って、上記の全てを実現、実行できているわけではないです。

でも、少しでも近づくよう、近づきたいとは思って、日々取り組んでおります。

「口ばっかりじゃん！」にならぬように心がけますので。

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、引き続きよろしくお願いいたします。

★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”

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感想の趣旨について

当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
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