連続テレビ小説「あんぱん」 （第49回・2025/6/5） 感想 ※今回も,パンを食い散らかしだだけ…(そもそも論は7連投！)

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第49回／第10週『生きろ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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のぶ（今田美桜）は、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎（中島歩）の言葉が引っかかり心の中は震えていた。次郎にも同じようなことを言ったのではと図星を指す蘭子（河合優実）に、のぶは本心を言う勇気がなかったと意気消沈する。そして嵩（北村匠海）にも、とうとう赤紙が届く。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに）
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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のぶ以上に"死"に真正面から向き合っている真っ最中だから

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

もう少し内容が良い方向に向かうまで、少しエネルギーは抑え目で書かせていただきます。
　※しばらくの間、テンプレです…(謝)

きょうも、時間的、精神的に “こんな朝ドラ” に労力を割ける余裕はない。

だって、私は、今作の主人公「朝田のぶ」以上に “身内の死” に真正面から向き合っている真っ最中だからだ。

そこで、読者の皆様には、ところどころ辛辣すぎる、キツすぎる物言いに聞こえるかもしれないが、今回も本気で本音を書いてみる。

一体のぶは、いつ"心の中が震え"て"変わってしまった"の!?

開始2分で、前回超えの “矛盾だらけ” が発動だ。

のぶ「子供らあの前では
　早(はよ)う戦争に勝って　終わらせましょうって
　勇ましいこと言いゆうけんど
　心の中は震ゆうが」
蘭子「うん」
のぶ「蘭子の言うとおりや。
　うち　変わってしもうた」

一体、いつ、のぶ（今田美桜）は、〈心の中が震え〉　て　〈変わってしまった〉　と解釈しろと押し付けるのか！

先日、夫の次郎（中島歩）が「僕は…　この戦争に…　勝てるとは思わん」と言われて衝撃を受けたから？

いや、今作の脚本による次郎の回想を入れるタイミングと、今回の演出による回想シーンの編集方法から、作り手の意図は‘そう解釈しろ！’となっている。

え～～～と、それよりずっと前に、家族同然の豪（細田佳央太）が無念の戦死を遂げたのを見届けたのに、今さら？

え～～～～～と、つい最近、10年近く一つ屋根の下で暮らして散々世話になった‘ヤムおんちゃん’こと屋村草吉（阿部サダヲ）が　《軍国主義に染まっていく‘のぶ’と、愛国主義へ惹かれていく朝田家》　に嫌気がさして出て行ったのに、今さら？？

プロの脚本家や演出家に物言うのも気が引けるが。

どんな場面でも、常に「5W1H」を意識して、視聴者に提示してもらないと困るのだ。

こちらは、一方的に受け取って解釈するしかないのだから。
　※「5W1H」とは、「When（いつ）」「Where（どこで）」「Who（だれが）」「What（なにを）」「Why（なぜ）」「How（どのように）」の英単語の頭文字をとった言葉で、この5つの要素で情報を整理することで、正確に伝わりやすくするというフレームワークのこと。

この程度の情報不足が甚だしいやり取りでは、肝心な “主人公の心の変化” の「5W1H」が分からないのだ。

ホント、この程度のこともできないのか！

のぶが"他者視点欠如で思いやり不足"にしか見えないワケ？

そもそも論 《その1》 として、 今回で、自分の生徒の兄が出征するよりも前から、今作は 次の要素” を描いてきたのだ。

「いまが戦争の時代」で。

「国防婦人会が‘国防は台所から’を合言葉に兵士を戦地にせっせと送り込んでいる」ことも。

それこそ、豪を筆頭に、御免与町でもたくさんの兵隊さんが戦死していることも、描いてなくたって受け取れるのだ。

だったら、教育者として、いや‘愛国のかがみ’として、無理やりでなく脳内補完すれば。

《のぶは、積極的に近隣の兵隊さんの葬儀に赴いている》　と解釈するのがフツーでは？

婦人会が「若松先生が来てくださるとは！　ありがたいことじゃのぉ」と口々に話すのを盛り込むのだ妥当なのでは？

このような場面を数秒、1カットですら組み込まないから、のぶが　《血族以外に興味がない人》　に見えるし。

いつになっても、のぶは　《他人の立場に立てない人》、《思いやりに乏しい人》　にしか見えないのだ。

教育者として生徒らに偉そうに言ってても…　ってこと。

のぶが血縁なき寛の死と嵩の悲痛を経験したと描いたのに!?

もう、あれこれ書かずに、いまの私だからこそ書けることを書いておく。

第41回（5月26日放送）で、嵩（北村匠海）の伯父・寛（竹野内豊）が突然亡くなるという衝撃の展開が描かれた。

そして、嵩だけでなく、生前から寛と親しい間柄だっだから、のぶの弔問を描いたのが今作だ。

そして、のぶは、〈父親を亡くして落ち込んでいた嵩を励ました〉　と描いたのも今作だ。

この二つの描写から、自然に視聴者が理解できるのは。 そもそも論 《その2》 として、《のぶは、血族以外の寛の‘死’と、血族以外の嵩の‘悲痛’を経験した》　ってことだ。

今になって、「うち　変わってしもうた」って？？？

そして、ここからが本題だから、回りくどいが、順を追って書くので読んでいただきたい。

第6回（4月7日放送）で、結太郎（加瀬亮）の死を乗り越えようと、草吉のあんぱんを食べて、生きる力をもらった朝田家する朝田家の面々が描かれたのだ。

羽多子（江口のりこ）は内職の仕事を始め、釜次（吉田鋼太郎）たちは石屋の仕事に精を出したと描いたのは今作なのだ。

そう、 そもそも論 《その3》 として、 《のぶは、血族中の血族である実父の‘死’と、自分自身のの‘悲痛’を経験した》　と描いたのだ。

もう、「大きなお世話」「皆まで言うな」の声が聞こえてきそうだが、続けたい。

要するに、今作は、今回までに、メインともいえるレギュラーキャラクターを二人も（あえて書きます！）殺して、“死” を盛り込んでいるのだ。

なのに、なのに、もひとつ、なのに。

今になって、「うち　変わってしもうた」って？？？

結太郎・寛・豪の死に際し、のぶの心情描写が必要だった！

もう、意味が分からないのだが。

　●大好きだった・結太郎が死んでも変わらなくて
　●家族同然の豪ちゃんが戦死しても変わらなくて
　●赤の他人の教え子のお兄ちゃんが戦地に向かうと知って、ようやく変わるの？

確かに、超超超好意的に解釈すれば、教師になった‘のぶ’が教え子の悲しみを知って、やっと過去のいろんな点が線となってつながった…　ともいえる。

しかし、それならそれで、 そもそも論 《その4》 として、 もっともっともっと、のぶが‘愛国のかがみ’として苦悩と葛藤をしながら生徒に向き合う姿を描いておくべきだったのでは？

視聴者が、のぶの職業を忘れない程度、思い出させる程度に、適当に描くから、“生徒に接して変わった” が絵空事にか感じないのだ。

本来であるなら、今回の展開を当初から分かっていたなら。

そもそも論 《その5》 として、 結太郎の死、寛の死、豪の戦死、これらの死の際に、きちんと “のぶの心情描写” をやっておくべきだったのだ。

「やっていたでしょ？」の意見には、「あの程度では物足りないのだ！」と突き返しておこう。

のぶが“変わらない、変われない人”なら描く意味がない！

端的に言えば、結太郎の死、寛の死、豪の戦死なんて、盛り込む必要はなかったということ。

だって、三人もの身近な人の死を経験しているのに “変わらない、変われない人” なら、描く意味がないのだ。

もちろん、そもそも論 《その6》 として、本来の　《ドラマ＝人間の本質を描く》　の意味でも。

《連ドラ＝人や物事の移り変わりを描く》　の意味でも。

「何が起きようが全体の約1/3（第49回）までは‘のぶ’は変わらない」と決めていたのなら、組み込む必要なんて1ミリもないのだ。

当初から、第49回まで “活用しない設定” なら、単なる “放送尺の無駄遣い” でしかなく。

「完全なお涙頂戴」と揶揄されても反論はできないのでは？

だ、か、ら、何度も口が酸っぱくなるくらいに主張するのだ。

“死や余命” 、“病気や障がい” 、“現実に遭った災害” を
　必要以上に盛り込むな！

「病院の待合室」や「被災地の避難所や仮設住宅」などの
　テレビで見ている人に配慮し、表現は慎重にするべき！

特に、感情を刺激するような表現や描写こそ、
　演出がやりたいようにやるのではなく、
　受け手の心理を読み解いてやるべき！

安直に次々と死を盛り込んむも、遺族の心理描写は手抜き！

早合点ししてほしくない、勘違いしてほしくない…　のは。

別に、「全ての死を盛り込むな」とか、「お涙頂戴をやるな」と言っているのではないってこと。

今作の制作統括は、プロなのに、こんな言い訳を恥ずかしくもなく平気で言ってはいるが。

あんぱん：制作統括が語る寛の死の重要性　人気キャラ“突然退場”のワケ　最初から「史実通りに描きたいと」 - MANTANWEB（まんたんウェブ） 

そもそも論 《その7》 として、 史実どおりだろうが、なんだろうが、軽率に “死” を盛り込むから。

安直に、次々と “死” を織り込んで。

遺(のこ)された登場人物たちの心理描写を手抜きするから。

主人公が、いまだに　《他人の立場に立てない人》、《思いやりに乏しい人》　にしか見えないのだ。

幼少期も戦争もすっ飛ばし、戦後から始めればよかっただけ

最後に、「じゃあ、どうすればよかったの？」の仮想の問いに答えておく。

「戦争の時代」を描く場合、“戦死” は無視できない要素である。

でも、“戦死” によって、「きちんとテーマを提示しろ」とか、「出来もしないことをやれ」なんて言うつもりもない。

「父が死にました」「友だちのお父さんも亡くなりました」「同居していたお弟子さんは戦死で亡くなりました」と、奇を衒わずに粛々と描くだけでいいのだ。

それも出来ないというなら、幼少期も戦争もすっ飛ばして。

第1回を “戦後” にして、「のぶは、将来結婚する嵩と同じ新聞社で働いています」にするだけでいいのだ。

でも、どうしても「嵩の戦争の物語」をやりたいなら。

第1回を「この兵隊さんは、のちにアンパンマンを生み出す人で、兵隊さんを戦地に送り出しているのが、のちに妻になる女性です」でよかったと思う。

「やりたい！」と念じたところで、出来ないものは出来ないのだ、努力や研鑽もなしに！

あとがき

「唐突に」という単語は、登美子（松嶋菜々子）のためにあるんですね（失笑）

どうして、もっと今作が “連ドラ” であることに留意して書かないんでしょ？

思い立ったらこっちのパンを食べて、少し腹が満たされたらあっちのパンを食べて。

結果、食い散らかしているだけに見えます。

せめて、二人の脚本協力が連携するべきだと思いますよ。

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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第41回 第42回 第43回 第44回 第45回 ダイジェスト版

第10週『生きろ』
第46回 第47回 第48回 

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