連続テレビ小説「あんぱん」 （第77回・2025/7/15） 感想 ※益々《のぶの内面,考え,思考》が分かりにくくなった！

NHK総合・NHK BS・ﾌﾟﾚﾐｱﾑ4K／連続テレビ小説『あんぱん』
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第77回／第16週『面白がって生きえ』の感想。

※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。

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嵩（北村匠海）はかつての戦友・八木（妻夫木聡）と思いがけず再会する。改めて八木に取材を申し込むのぶ（今田美桜）と嵩。だが取り合ってもらえず、のぶはギリギリまで周囲の人々に話を聞いてまわる。高知に戻り、さっそく八木の記事を書くのぶ。東海林（津田健次郎）は鉄子（戸田恵子）について触れられていないと声を荒げるが…。そうして、最新号が発売されたその２日後、編集部にのぶの運命を変える一本の電話が！
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------

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原作：なし
脚本：中園ミホ（過去作/花子とｱﾝ,ﾄﾞｸﾀｰXｼﾘｰｽﾞ,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽｼﾘｰｽﾞ）
脚本協力：山岡真介（過去作/中園ﾐﾎ氏と共同脚本→万博の太陽,ｻﾞ･ﾄﾗﾍﾞﾙﾅｰｽ[2]）  第2～7,9,11,13,15週
　　　三谷昌登（過去作/あさが来た[京ことば指導],ｽｶｰﾚｯﾄ 第21週,西郷どん[脚本協力]） 第8,10,12,14,16週
演出：柳川強（過去作/ｵｰﾄﾞﾘｰ,花子とｱﾝ,やさしい猫） 第1,3,5,8,11,12週
　　　橋爪紳一朗（過去作/花子とｱﾝ,ｴｰﾙ,ｶﾑｶﾑｴｳﾞﾘﾊﾞﾃﾞｨ） 第2,4,7,10,14週
　　　野口雄大（過去作/ｴｰﾙ,恋せぬふたり,どうする家康） 第6,9,13,16週
　　　佐原裕貴（過去作/ｽｶｰﾚｯﾄ,おちょやん,あなたのﾌﾞﾂが､ここに） 第15週
　　　尾崎達哉（過去作/3000万）
音楽：井筒昭雄（過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-）
主題歌：RADWIMPS「賜物」
語り(本編・土曜日版)：林田理沙ｱﾅｳﾝｻｰ（現｢ｻﾀﾃﾞｰｳｵｯﾁ9｣ﾒｲﾝｷｬｽﾀｰ）
副音声解説：山崎健太郎（過去作/舞いあがれ!,らんまん,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼,おむすび）
制作統括：倉崎憲（過去作/おかえりﾓﾈ,ここは今から倫理です｡,やさしい猫）
Ｐ：中村周祐（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
　　　舩田遼介（過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋）
　　　川口俊介（過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ）
美術・ロゴデザイン：伊達美貴子（過去作/まんぷく,青天を衝け）
技術：久野裕大（過去作/どうする家康,3000万）
　　　望月英邦（過去作/どんと晴れ,とと姉ちゃん,軍師官兵衛）
音響効果：畑奈穂子（過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり）
　　　岸優美子（過去作/光る君へ,恋せぬふたり）
撮影：山口卓夫（過去作/青天を衝け,17才の帝国）
　　　田中哲平（過去作/恋せぬふたり,ﾌﾟﾘｽﾞﾑ,3000万）
照明：斎藤知久（過去作/いよっ!弁慶）
　　　山崎友梨子（不明）
音声：北原悠介（過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~）
　　　下迫堅治（過去作/ｴｰﾙ総集編,半径5ﾒｰﾄﾙ,恋せぬふたり）
音楽録音：高橋清孝（過去作/火の鳥2024ｱﾆﾒ）
映像技術：吉永勇（過去作/なつぞら,虎に翼）
　　　木川豊（過去作/いだてん,おかえりﾓﾈ,17才の帝国）
カラーグレーディング：松﨑梨絵（過去作/なつぞら,おかえりﾓﾈ）
　　　戸谷智恵子（過去作/光る君へ,ちむどんどん）
VFX：田中貴志（過去作/劇場版ﾄﾘﾘｵﾝｹﾞｰﾑ）
　　　石貝玲子（過去作/仮面ﾗｲﾀﾞｰｴｸﾞｾﾞｲﾄﾞ,同期のｻｸﾗ,ﾌｧｰｽﾄﾍﾟﾝｷﾞﾝ!）
助監督：伊藤嘉文（過去作/ももさんと7人のﾊﾟﾊﾟｹﾞｰﾉ）
　　　山田修（過去作/映画｢ｻﾙ｣）
制作担当：征矢吉裕（過去作/ひよっこ）
　　　東美恵子（過去作/映画｢ｼｬｶﾘｷ!｣,映画｢ﾈﾑﾘﾊﾞ｣）
特殊造形：江川悦子（過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら）
編集：松屋周平（過去作/鎌倉殿の13人,3000万）
記録：武田朝子（過去作/おかえりﾓﾈ,どうする家康）
特殊メイク：松岡象一郎（過去作/映画｢ﾍﾙﾀｰｽｹﾙﾀｰ｣｢ﾄﾘﾊﾀﾞ｣）
美術進行：高橋秀樹（過去作/篤姫）
装置：田村英一郎
装飾：神戸信次（過去作/【推しの子】-The Final Act-）
衣装：澤谷良（過去作/花子とｱﾝ,なつぞら,ｴｰﾙ）
メイク：田畑千奈味（過去作/ひよっこ,青天を衝け）
かつら：秋庭優一（過去作/桶狭間）
時代考証：天野隆子（過去作/ｹﾞｹﾞｹﾞの女房,花子とｱﾝ,ｽｶｰﾚｯﾄ）
風俗考証：刑部芳則（過去作/ｴｰﾙ,ﾌﾞｷﾞｳｷﾞ,虎に翼）
土佐ことば指導：西村雄正（過去作/らんまん）
博多ことば指導：魚谷としお（過去作/ｴｰﾙ）
所作指導：藤間貴雅（過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ）
製パン指導：竹谷光司（Bakery&Cafeつむぎ＠千葉県佐倉市）
漫画指導：山根青鬼
ギター指導：藤本功一（https://x.com/Fujimoto）
歌唱指導：門脇幸（https://x.com/kadowaki_sachi）
薙刀指導：松本真治（過去作/救急救命士・牧田さおり）
体操指導：岡本美佳（過去作/ﾗｼﾞｵ体操,ﾃﾚﾋﾞ体操,みんなの体操）
石工指導：山中英明（第29回技能ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ石工職種第一位金賞）
書道指導：金敷駸房（過去作/ｴｰﾙ,麒麟がくる,青天を衝け）
アクション指導：吉田浩之（過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女）
仏事指導：守祐順（能蔵院＠千葉県木更津市）
医事指導：冨田泰彦（過去作/らんまん,虎に翼,3000万）
裁縫指導：小林操子（過去作/ｴｰﾙ,らんまん,虎に翼）
アニメーション制作：稲葉卓也（https://www.takuyainaba.com）
タイトルバック映像：涌井嶺（https://x.com/Ray_T6L）
※敬称略

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もう少し、時代や状況を真面目に、まともに、描いてほしい

「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです！
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――

あんなコッペパン一つもらっただけ、静かに読み聞かせに興ずる子供らあに、「1ミリも戦後の空腹感を創出できていない」と感じるのは私だけだろうか？

生死をさまようような状況から這い上がれたのは「戦友の八木（妻夫木聡）のおかげだ」と思うのに、「八木上等兵！」と大声で駆け寄りもしない嵩（北村匠海）に失望したのは私だけだろうか？

元兵士の貴重な体験談を取材できる機会なのに、メモ帳すら取り出す気配すらないのぶ（今田美桜）に「全くやる気を感じない」のは私だけだろうか？

まあ、前回で、せっかくストラップを装着済みのライカの高級カメラなのに、子供らあに盗ませるために、わざわざストラップを外す‘のぶ’を盛りこみ。

「仕事で役立つほどの撮影技術はない」はずなのに、前回でも薄暗がりの屋内でストロボなしで、撮影し。

麻雀シーンでは、高知出身の代議士‘ガード下の女王’こと薪鉄子（戸田恵子）の事務補助員・世良則雄（木原勝利）を、「鉄子の次に打つ人の手配を見える位置に立たせ」て‘不正行為ありき’に描いたのも。

あれだけ「猫の手も借りたいほど大忙し」だと描いた編集部なのに、編集著を含めた4人全員が1週間も‘東京取材旅行’しても、「予定通り発刊できちゃう」し。

トンネルで煙は入ってくるけど、列車自体は1ミリも揺れていないとか。

もう、今さら「全部ちゃんと描け！」とは言わないし、粗捜しや重箱の隅を楊枝でほじくることもするつもりはない。

それでも、もう少しは「時代」や「状況設定」を真面目に、まともに、描いてほしいものだ。

益々《のぶの内面、考え、思考》が分かりにくくなった！

特に、書くことがないというか。

書くべきことは、相当に今作の本質に関わる深い部分なので、簡単には書けないが。

書かずに終えると、不完全燃焼になるから、できるだけ咀嚼して、簡潔に書いてみる。

物語そのものは面白いとは思わないが。

だからといって、全否定するほど悪くはない。

ただ、今回の15分間を見て、《さらに闇が深くなった》と言わざるを得ない。

その “闇” とは、益々分かりにくくなった《のぶの内面、考え、思考》である。

そもそも、今作は"鉄子と八木の違い"を明確化していない！

例えば、前回と今回に共通する登場人物 “鉄子と八木” についてだ。

そもそも論 《その1》 として、 今作は、《鉄子と八木の違い》を本当の意味で区別して描いているのか？　である。

私の受け取り方では、どちらも「子供らあのために」で大した違いはないと映っている。

もちろん、立場が違うから、やり方もやっていることも見た目は違うが、本質的には「子供らあの未来のために」ではないのか？

だったら、こう思う。

『月刊くじら』の編集長として、似たようなネタなのだから。

東海林（津田健次郎）は、 そもそも論 《その2》 として、 鉄子か八木か、一方を載せると判断することが妥当で。

のぶに「鉄子のほうを書け！」は、ほぼ意味がないというか、「鉄子を書け！」と命令するなら妥当な理由を描くべきでは？

まず、そこがモヤモヤポイントの一つめで。

ここまで"のぶの内面、考え、思考"が見えないのは異様…

さらに、よく分からないのが、前述の《のぶの内面、考え、思考》だ。

今作は、「鉄子を書け！」の‘のぶ’の反論を次の二つのセリフで代用した。

のぶ「子供らあも　闇市の人らあも　楽しそうに
　八木さんの話をしてくれました」

のぶ「今　伝えるべき記事は
　こういう
　隠れた善意の人のことらあやないかと…」

そもそも論 《その3》 として、 今回の編集部での “やり取り” に《のぶの内面、考え、思考》がほとんど含まれていないことにお気づきだろうか？

だって、この描写を正しいとするなら、のぶは「取材した相手が勧めてくれたから」を理由にしていることになる。

たまたま取材した人たちが「推した」から、私も「乗った」だけなのだ。

そしても、最も困ったのは、それこそ、「記事をまとめているうちに」という補強すらないままに、「「今　伝えるべき記事は」と結論に進んでいる点だ。

本来であるなら「なぜ、高知市民のための月刊誌で、隠れた善意の人の記事を扱うべきか？」を、いつものように「自分語り」をすればいいのに、やるべきときにやらないのだ。

言いたくないが、今作は、ず～っと「のぶの本心やきもちを、描くべき時に描かない、描けない」のだ。

のぶの言動の多くが「なぜ、そうするの？」だらけ！

例えば、尋常小学校の先生時代も、「先生をやっている」は描かれていたが、のぶが何を考え何を教えたいのかは、曖昧模糊にしか描いていない。

それこそ、ほぼ後出しで、「‘愛国のかがみ’だったから苦悩してました」と焼け野原を目の前にして「自分語り」をさせただけ。

で、「自分語り」でスッキリしたのか、あれだけ怖がっていた子供たちへの接し方ですら封印して、今や孤児らあに取材しまくりなのだ。

要するに、のぶの言動の多くが「なぜ、そうするの？」「なんで、そうやれるの？」だらけなのだ。

のぶを“何よりも子供が好き”にするだけでよかった…

では、今作の脚本や演出は、どうにもできなかったのか？

そんなことはない。

最も簡単なのは、のぶを “何よりも、誰よりも、子供が大好き” にするだけでよかったのだ。

地元の祭りでパン食い競争があったときも、のぶは “子供が好き” だから、女だからを理由に出場を認めてもらえなかった少女・山本小夏（金井晶）のために頑張った…　でよかったし。

「先生になりたい！」なんて、まさに “子供が好き” だから…　でよかったし。

女子師範学校で‘愛国のかがみ’と呼ばれた際だって、“子供が好き” だから戦争に行く子供らあが心配だとすれば、よかっただけだし。

記者になった現在なんて、“子供が大好き” だから、子供ばかり取材する…　で何の問題もないのだ。

それこそ、語弊がある言い回しになるが。

のぶの “子供が好き” に箔をつけるなら、次郎（中島歩）との間で妊娠して、戦時中の栄養不足で…　みたいにしておけば、もっと説得力があったと思う。

だって、「子供が大好きな‘のぶ’が、子供たちのための漫画を描く嵩を支える物語」のほうが、しっくりくると思うから。

高知県内で、隠れた善意の人を探して記事にするべきでは!?

長くなったので、最後に今回のもう一つの違和感のことを書いてみる。

それは。

『月刊くじら』が高知市民のための月刊誌で、‘のぶ’たちがそこの記者であるなら。

そもそも論 《その4》 として、 “高知県内で” 〈こういう　隠れた善意の人〉を見つけ出し、記事にするのが仕事なのでは？　ってこと。

もちろん「史実があるから」なのは百も承知だが。

これでは、「東京に行きたいから、県内は取材しない」にも見てしまっているのだ。

あとがき

ほんと、冷静に見ると “騒動の箇条書き” にしかなっていませんよ。

よく言えば「一難去って一難」ですけど、フツーに見れば「一日一善」ならぬ「一日一騒動」ですよね。

きっと今週はこんな感じではないですか…

　●月曜日：鉄子と麻雀事件、カメラ窃盗と八木の二本立て
　●火曜日：嵩と八木の再会、特集記事の差し替えの二本立て
　●水曜日：のぶが鉄子に引き抜かれる
　●木曜日：釜次の○○に、草吉が朝田家を訪れる
　●金曜日：漫画で食うために嵩も東京へ

なんか、前作『おむすび』で、新婚生活の結と翔也に、東日本大震災が発生して、育児と受験勉強していた頃のごちゃごやに似ている気がするのは私だけでしょうね？

※文中の土佐弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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【2025年7月期/夏ドラマ】の視聴予定＆期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!!の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。

感想の趣旨について

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