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母になる

日本テレビ系・水曜ドラマ『母になる』公式
第9話『わが子の恋に母ふたり七転八倒息子のケジメは意外なサヨナラ』の感想。


広(道枝駿佑)が学校をサボって、女子高生の桃(清原果耶)と一緒にいたことがわかりショックをうける結衣(沢尻エリカ)。聞きつけた里恵(風吹ジュン)が、家族会議を開くと言い出し、広に関わる人みんなを柏崎オートに集める。しかしそこには結衣に対する里恵の別の思惑があった。
そんな中、広は桃を花火大会に誘う。心配する結衣は、木野(中島裕翔)に相談するが、それでも落ち着かず、家族会議には呼ばなかった麻子(小池栄子)に思わず連絡してしまう。広をめぐり再び言い争う二人だったが、心配する気持ちは共有するのだった。
麻子は働き口を見つけたので東京を離れると告げ、お互いに連絡先を消去する約束をして別れる。
一方、結衣とは対照的に、陽一(藤木直人)は広の恋を微笑ましく見守っていた。しかし、約束の時間に帰ってこない広に対しこれまで見せたことのない父親の顔を見せる。そしてようやく広が重い口を開き、桃との事を語りはじめて…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---

櫨山Pの本作を作る際の動機や思いを私なりに解釈すると

第9話の感想に入る前に、先日、本作の櫨山裕子プロデューサーのインタビュー記事を読んだで、そこに書かれていた彼女の本作を作る際の動機や思いを私なりに解釈してみた…

   “お母さんになることに何の疑問も抱いていなかった結衣(沢尻エリカ)”
   “母親からの重圧を負う麻子(小池栄子)”
   “結衣の友人で、仕事と子育ての間で悩む莉沙子(板谷由夏)

"母になる"とは、子供の成長のためなら嫌な人でもいい

と言う3つの女性像を通して、最近の「子どもの向き合う相手が親しかいない」環境が生む価値観の狭い、固定化された子どもが増えている今の日本社会へのアンチテーゼ的(否定的な主張)な作品と解釈した。そして、本作のタイトルである『母になる』と言う意味付けを、彼女はこう結んだ。

子どもが成長したなって思うのって、自分とは違う価値観を持ち込まれた時ですよね?結衣が、広の成長につながるならば、(関わる人が)自分がいけ好かない人であろうといいんだ、という風に思えるようになること。それが、母としての成長なんです。
     https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170606-00000005-withnews-ent&p=1

本作に説得力がないのは、麻子の設定が曖昧だから

言いたいことは分かるが、実際に本作がそう言うことを描き出しているかは甚だ疑問だ。そう考えてしまう原因は、麻子と言う登場人物の設定の曖昧さに他ならない。

“お母さんの重圧って独身の女の人にとってすごく大きくて、精神的に病むよね。そういうものを負った人” と言う設定までは良かったが、麻子の「母になる」きっかけが、本当の誘拐犯から広を奪う形での “犯罪” であることを、登場人物たちのほぼ全員がスルーして、「3人の母」が同じレベルに立っているのが最大の違和感。

また、広を守るために知人男性を刺した殺人未遂で2年間服役した設定を作り、そのことを強調することで、麻子が広を育てた立場を曖昧にして見せている。ここが、本作の最もモヤモヤするところ。これ、もし本当の出来事なら、麻子が2年刑に服してないとしたら、広が二十歳まで育ったらと考えると末恐ろしいのだが。

元誘拐犯と女に懐いてる男の子と実母で良かったのでは?

こんな複雑で妙な設定をしなくても、きちんと刑期を済ませた元誘拐犯の女と、誘拐犯に懐いた男の子と我が子を誘拐された被害者(母)の物語で良かったのでは?営利目的でも身代金目当てでもなく母になりたかったと言う理由なら、3か月以上7年以下の懲役なんだから、本作の設定より違和感は薄れると考えるが…

「家族みたいなもの」で一括りして家族会議?

さて、本編の感想。上記のプロデューサーの言葉や、本作の放送直前に放送されてたドキュメンタリー番組TBSの水トク『畠山静香に息子を殺された父が真相をテレビ初告白』を見たあとだと、本作が “キレイゴト” しか描いていないことかよーく分かる。家族会議も「家族みたいなもの」で一括りして、話をうやむやに進めたし…

広のガールフレンドの話なんてどうでも良いのだが…

女子高生の桃役が朝ドラ『あさが来た』のふゆ(ナツ)役の清原果耶さんなのが凄く懐かしいのだが、それは置いておく。その前に広のガールフレンドの話なんてどうでも良いのだが。今度は、仕事と子育ての間で悩む莉沙子の話。も、どうでも良いのだが、櫨山Pの考えを素直に描くドラマのは当然のようだ。益々、焦点ボケになるのに…

予想通りに “キレイゴト”を描いただけだったのか?

なに???あれだけ不協和音を描き、不自然を並べて来たのに、いきなりすべてがいい感じって?????やはり、描きたいことを描き切れずに諦めたって感じで、上手く風呂敷を畳んだのか?最後の最後までとは言わないが、結局予想通りに “キレイゴト”を描いただけだったのか?

あとがき

『ボク、運命の人です。』を早々に離脱した私なら、本作もとっくに離脱しているはずでが、本作は、人の命、子どもの人生、母親とは何か?と言う大きなテーマを扱っているだけに、余程のことが無い限り作者の言いたいことを掴み取りたいのです。だから、見続けているのですが、やはりモヤモヤが拭い去れない。

それと、本編に直接関係のないことですが、CMの前にちょっと先を見せるのってどうなんでしょう?今の視聴率を見たら、先がどうなるかどうかでテレビのスイッチを切る人はいないでしょうから。なんか、2か月以上9話も見て来て裏切られた感じです。残念無念…。まっ、次回が最終回なら最後まで見てみますかね。

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  • Pのインタビュー
ひまわり 2017/06/09(Fri)12:53:56 編集
2週連続コメ失礼いたします。

櫨山Pの記事、Yahoo!ニュースで拝見しましたが、親以外の人たちとの関わりで成長、というのをもっと前面に出せたドラマ作って欲しかったなーと残念に思いました。

なぜ誘拐事件、なぜ見つかった年齢が中学生、他の似たようなドラマと差別化したかったから? それとも継続視聴への引きが欲しかったから? ドラマが始まってからずーっとモヤモヤが続いてましたが、毎回それが払拭されることなく、ここ数回はさらに大きくなってきた感があります。

ここでみっきーさんが書かれていることに、何度も頷きながらブログを読ませていただいてます。
今回、唐突に彼女が出てきたのは、こういうかたちで二人の母の共通の敵を作り、二人を和解させる、というのが最初から決まっていたからなのでしょうか。だから広が中学生というドラマ的に半端な年齢なのでしょうか。そもそも誘拐された年齢が、親を憶えてないというには説得力がなさ過ぎたので、どうしてこの年齢でこの設定? という疑問ばかりだったもので・・・。

血の繋がらない関係者を含めた家族会議シーン、個人的にこういう昭和的なお茶の間シーンは大好きです。むしろこれに繋がるドラマを作っていけば、Pの考えるテーマをストレートに出せたのではないかと思えてなりません。せっかく自動車修理会社という昭和なセットがあるんだから、もっともっと昔の良さをばぁばが強引に出してくるぐらいの設定でも良かったし、琴音ちゃんとの関係も80年代っぽいし、板谷さんは近所のお節介なおばさん役で見たかったような気もします。娘さんとの関係ももっと楽しめるものになりそうだったのに・・・

少しヌケた感じの沢尻さんが新鮮だったので、小池さんを万能な育ての母にして、その対比を日常で見せて欲しかったなぁ。誘拐とか殺人とか絡めなくても十分演じられる俳優さんを揃えてるのに残念です。

ちょっと長くなりすぎましたが、あの会議のシーン、「デート」ファンだった自分には、谷口家に入り浸って「あなた誰?」と巧の母にツッコまれてる鷲尾クンに見えてしかたなかったです。
  • Re:Pのインタビュー
みっきー 2017/06/09 14:31
☆ひまわりさん
コメントありがとうございます。

結局、作り手の思いが、上手に映像化されていないから、
共感できない人が多いのでしょうね。
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