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20/05/24 12:53 記事更新
「野ブタ。をプロデュース」特別編

日本テレビ・『野ブタ。をプロデュース』特別編公式
PRODUCE 7『女を泣かす男』の感想。
なお、原作の「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)は未読で、ドラマも未見。
 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視させて頂きます。



修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が信子(堀北真希)をプロデュース!信子は唯一出来た友人蒼井かすみの誘いで放送部へ入部。一緒にいたい彰も入部するが、信子への抑えられぬ思いのために、とんでもない行動をとり…。一方修二は、クラスメイトと適当に遊びながら適当な距離を置く元の生活に戻るが、空虚感がぬぐえなかった。そんな中コンクールに応募する映像を3人で撮影することに。しかし、また陰湿ないたずらが発生して…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)
脚本:木皿泉(過去作/すいか、富士ファミリーシリーズ、パンセ)
演出:岩本仁志(過去作/時をかける少女2016、崖っぷちホテル!) 第1,2,3,5,7
   佐久間紀佳(過去作/Missデビル、あなたの番です、トップナイフ) 第4,6
   北川敬一(過去作/あり得ない!、ろくでなしBLUES)
音楽:池頼広(過去作/相棒シリーズ
主題歌:修二と彰「青春アミーゴ」(ジャニーズ・エンタテイメント)

まえがき

(前回の感想にも書きましたが)この感想は最後まで見終えてから書く手法でなく、録画を見ながら気になったら一時停止して書いて、チャックしてから進めるスタイルで書いておりますので、読者の皆さんも「都度都度、先が分からない」つもりで読んで頂けると、感想の内容が分かりやすいと思います。そして、今回の感想は前回よりも長文です…

第7話は、まず冒頭の映像的な構成が良かった

前回のラストシーンは、とても印象的、且つ衝撃的な、修二(亀梨和也)に「ノブタのプロデュース作戦は 本日をもって 終了します」と宣言をした彰(山下智久)が修二に背中を向けて歩き去る映像のストップモーションがフェードアウトで終わった。そして、今回の冒頭の映像的な構成が良かった。

冒頭の映像的に良かった構成を、詳しく解説します

普通のドラマなら、安易な手法で、単純な修二の回想シーンにして、修二が教室に入って行く…と、すると思う。また、ちょっとドラマチックにするなら、「事件」の日の夕方に、修二が一人でいつもの校舎の屋上にいて、今朝の「事件」を思い出す…と、すると思う。

しかし、本作は3つ目の選択肢を選んだ。回る自転車の車輪のアップが今回の1stシーンの1カット目。2カット目でそれが自転車を立ち漕ぎする修二と分かる。「事件」の回想を挟んで、太陽の逆光の中を自転車で走る修二、団地を背景に走る主事と繋がって行く。また、「事件」の回想が挟まって、今度は橋の上を走り抜ける修二。

ここの修二の “影” が長いから、時間帯が「早朝」なのが分かる。その後に、修二が教室に入って行く場面になる。これって、お分かりだと思うが、「事件」だけでなく「事件」の前の修二の投稿シーンまでが丸ごと回想シーンの扱いになっているのだ。そこに「事件」の後の修二の気持ちがモノローグで被っていると言う高等技術。

だから(まだ、先は見ていない)私は、前回の感想で書いたように、この第7話から、彰の信子(堀北真希)への気持ちを知って、プロデュースをやめた「新生・桐谷修二」とも言うべき修二と、気持ちを表現するようになった彰と信子の、これから育まれる友情が描かれると確信した。数十秒のシーンでも構成が凝っている…

メインタイトルまでの「先が見たくなる」作り方が上手い

そして、第1話からの印象的な回想シーンが、スローモーションやコマ落としのエフェクト効果(カクカクとした感じの映像処理)を掛けて繋がって行く。

修二(M)「もう 3人で何かすることってないんだ…
    ノブタのプロデュース作戦は
    本日をもって 終了します」

ここで、メインタイトル。この修二のモノローグもいい。第7話から「第2章」的に、「新生・桐谷修二」を描くなら「本日をもって 終了しました」と区切ってしまった方がスッキリする。しかし、「本日をもって 終了します」となっているから、(どこまでかは分からないが)終了する過程が描かれるのを暗示させる。

だからドラマで最も大切な視聴者が「先が見たくなる」ように設計させれていると言うわけだ。なんか、ワクワクもするし、3人がどうなるのか不安も混じる。だって、ここまで、回想シーン以外には修二のモノローグしかないから、「事件」の放課後以降の彰と信子の気持ちが見えて来ないから。視聴者への期待感の持たせ方が、上手いなぁと思う。

放送部にいる"かすみ"の笑顔が気になる…

そして、メインタイトル直後は、早速、放送部に入部した彰と信子。放送部の部長? から全国高校生放送コンクールの話し合いが始められる。そうだ、そうだ、放送部には、絶対に何か大きな役目を果たすであろう蒼井かすみ(柊瑠美)がいたのだ。何か、やり出しやしないか、あの笑顔を見るとハラハラしてしまう。

カラオケボックスから修二が見上げる上弦の月まで解説

彰は話し合いに加わろうとせずに、窓際に立って校庭を見ると、楽しそうに女子たちと下校していく修二を見つける。ここでの、窓枠を上下にこするような動作をする彰がなんかいじらしい…。でも、その理由も、話し合いの内容も描かれずに、シーンは「カラオケ館」のある大通りの夕景。

その後は “心ここに非ず” な修二が、横ワイプ効果(元の映像を拭き取るように次の映像が入るような編集処理のこと)で 、“走馬灯” のように描かれる。

普通は「時間経過」を表現する際に用いる編集技法なのだが、ここではカラオケボックス内の会話とギターソロの劇伴の上に、映像処理のコマ落としが組み合わされることで、映像がカクカクとして “何かが足らない” と言う感じが “虚無感” へ繋がる演出していると思う。

だから、修二の「つまんねえなぁ…」のモノローグが際立つ。そして、満たされない修二の心情は、当然「満月」で表現するはずはない。で、ここで修二が見上げる月は、上弦の月(半月)。天体や天文に詳しい、または興味がある人には釈迦に説法になるが、月は、「新月(見えない) → 三日月 → 上弦の月(右側が光る) → 満月 → 下弦の月(左側が光る)」 を繰り返す。

と言うことは、演出的には、修二の心は、何かが起きて最終的に「満月(満たされる)」方向に展開することが予想される。でも、本作は全10話だから、この後も修二の心は「月の満ち欠け」を切り返す可能性もある。これも、ちょっとした視聴者が「先が見たくなる」仕掛けだと思う。

青春時代の葛藤をストレートに駄々をこねる修二で描いた!

前回の感想でも書いた通り、修二の桐谷家のシーンには、意外と、いや必ずその放送回のキーワードが隠されている。今回もそれを探していたら、修二自身が「駄々をこねるねぇ」と言った。

小さい頃から駄々をこねたことのない修二が、ベッドの上で赤ちゃんのように駄々をこねる仕草をする。ここも、いいね。普通の青春ドラマなら、駄々をこねるポーズをやって、フェードアウトして翌朝へ飛ぶか、さっきの「下弦の月」をインサートカットにして翌朝に行くと思う。でも、本作は、違う。

修二「ウソをつくのは 苦しいよ!
   何か知んねえけど 苦しいよ!
   あ… はぁ… 本当に苦しいよ…」

苦しい胸の内を、ガッツリと修二の台詞に書いちゃった。亀梨和也さんの演技なら、台詞がなくても十分に胸のうちの苦しさは伝わるのに。

でも、ここは敢えて台詞にすることで、これまで自分自身が作り上げて来た学校における「桐谷修二」ブランドみたいなものが、彰と信子と別れ、プロデュースも止めたことで、「新生・桐谷修二」ブランドになるのか、元に戻るのか、どっちに転がるか分からないが、脱皮をしようとしている “蛹(さなぎ)” のように見えた。

もがけばもがくほど、皮は向けていくかもしれないが、傷を負うこともある。それが、青春時代の葛藤なのだ。そこをストレートに駄々をこねる修二で描いたのは、私にとっては新鮮だった。

信子の食レポ映像が流れる時の"劇伴"に注目してみる

とにかく、今回は、ここまで(8分過ぎ)まで、ずっと修二。所々に彰と信子の出番はあるが、それらのほぼ全てが修二の虚無感を描写するためのパーツとなっている。ただ、単純な話ではない。

例えば、信子がレポーターとして蕎麦屋を取材した映像が校内に流れている場面は、修二の虚無感を描きつつも、先週まで描かれた信子を人気者にすると言うプロデュースが成功したことの修二の満足感も描いている。

で、このシーンで注目したいのは劇伴。信子が食レポをやっている場面では、徐々に明るくなる劇伴が流れていて、修二の満足感と共に信子の成長や変化も明るく描く。まり子(戸田恵梨香)が廊下を歩くインサートの時も同じ劇伴。でも、まり子が修二に声を掛けると劇伴が止まる。手持ちカメラで揺れ動くまり子を描写。

一体、何に、まり子は揺れ動くのか? 劇伴が止まったからこそ、そうおもう。これも、ちょっとした視聴者が「先が見たくなる」仕掛けだと思う。やはり、(特に)10分過ぎまで彰の出番が少ないから、このような視聴者を引き付けておく作戦は打つのは当然のことなのだが、あざとく、不自然に彰の出番を増やさずに、音でやるのが、さりげなくて良いのだ。

ここが、視聴者への焦らし作戦だ!

CM明けに、やっと彰、そして信子。しかし(悪い意味でなく)この2ショットのシーンにも、すぐに修二が割って入る。彰が信子にどんなアプローチをするのか楽しみにしていたのに、修二が入る。

ここも、視聴者への焦らし作戦だ。そして、もしかすると、修二の心の隅っこに、彰と信子を二人だけにすると、益々自分の居場所や存在感が薄まってしまうと言う恐怖感が生まれているかも知れない。

「俳優・山下智久」が、"瞳の動き"だけの演技で魅せた瞬間!

このシーンで、信子が今度新作を撮影するから、撮影方法を教えて欲しいと修二に願い出る。修二目線でビデオカメラの液晶モニターに映し出させる信子が、作品のテーマは「私の好きなもの」と言う。ここ、私、好きなシーンだ。修二と信子は、単純に第6話までの気分でやり取りしているのに、彰は前回でこう言った。

彰「ノブタが みんなのものになるのが 苦しい。
  ノブタを俺だけのものにしたい。
  ホントは 誰かに見られるのも やなんだよ」

そう、彰は、ビデオカメラのレンズを通してでも、信子が誰かに見られるのが嫌なのだ。そこを「俳優・山下智久」が見事な “瞳の動き” だけの演技で魅せる。1秒前後の短い演技だが、彰の複雑な心境を一発で演じた。

私が敢えて「俳優・〇〇〇〇」と書くには理由

ところで、私が敢えて「俳優・〇〇〇〇」と書くには理由がある。もしかすると、「演技をしている時点で俳優なのだから、わざわざ書く必要なんてあるの?」と思う読者がいるかも知れない。

でも、私は、本作で言えば、山下智久さんも亀梨和也さんも俳優業をしているのには間違いないが、歌手やエンターテイナーとしての幅広い才能があると思っている一人だからこそ、演技を称賛したい時は、これからも「俳優・〇〇〇〇」と書かせて頂くことを、ご承知おき頂けると助かる…

本当、一つも不必要なシーンがないのは素晴らしい

話を本作に戻そう。先生たちが買った宝くじが、300万円当選していたのに台無しになってくだりの意味が分からなかった。次の、修二と彰と信子がセミの話を摺る意味も全く分からなかった。しかし、ゴーヨク堂店主・デルフィーヌ(忌野清志郎)の、この一言で腑に落ちた…

デルフィーヌ「セミも人間も 諦めが肝心」

これ、駄々をこねてる修二にフィードバックさせたい台詞だ。しかし、まだまだ修二にデルフィーヌの深い思いは伝わらない。

当たり宝くじを洗濯機で洗ってしまった横山先生(岡田義徳)の人型揚げバンを増産する “キャサリン” こと佐田先生(夏木マリ)はいつも魔女のようなスタイルだから呪いをかけているようなコミカルなシーンに、たい焼きを食べた思い出を重ねて、諦めはそう簡単なことではないことを暗示していると思う。本当、一つも不必要なシーンがないのは素晴らしい。

まり子に見透かされた修二を演じた「俳優・亀梨和也」の演技

3人が、各自で撮影をすることになった。何気ないシーンと思いきや、修二に撮影されているまり子から、突然こんな台詞が飛び出した。

まり子「どういう時に諦めるか?」

劇伴は超明るく能天気なのに、修二の質問、いや修二が撮影している映像のテーマとのギャップが凄い。更に、劇伴が止まって、ビデオ撮影も終わってからの、内容が実にシビア。そして、まり子って修二のこと、修二との関係をこう思っていたんだ…と再認識。

正直、これまで戸田恵梨香さんと言う存在感は放ってはいたが、「上原まり子」と言う登場人物像はあまり見えて来なかったのが、ちょっぴり不満だったし、いつ存在感を魅せるのか期待をしていたのだ。

しかし、遂にこのシーンがやって来た。 あまり表面的に本心を見せないし、動揺も見せないまり子だが、本心を見せない修二に対して、積もり積もった不安を抱いている…と言うことだ。そこを、このまり子の台詞が決定づけた。

まり子「私 このままじゃ苦しいよ。
    修二は 苦しくないの?」

戸田恵梨香さんの冷めた表情の中に苦しさと熱さを抱いている演技も素晴らしい。

そして、まり子に見透かされた修二、本心を突かれた修二、言い返すことの出来ない修二をあそこまで寄ったアップで堂々と表現した当時の若さの「俳優・亀梨和也」に、のちに、5年後のドラマ『妖怪人間ベム』で、更に5年後の『怪盗 山猫』で怪演を魅せることになる片鱗が私の目にしっかりと見えた。

1秒間にも満たない尺で「俳優・山下智久」が魅せた演技の底力

さあ、いよいよ彰パートらしい。3人それぞれが撮影してた映像素材チェックを彰の下宿先の豆腐屋でやっているシーン。

なぜか、普通の日常のスナップのようにしか見えない修二の映像に興味を持つ信子。堀北真希さんの演技も良いが、信子が修二の映像をプロヂュース(と言うか、正確には「ディレクション」か?)すると言う逆転の面白さ、修二の疎外感が少し埋まった感、そして信子を画面手前に大きく映り込ませて、その奥で信子の言ったことの真意に不安を抱く彰のちょっとした表情のスゴさ。

一瞬、1秒間にも満たない尺で「俳優・山下智久」が魅せた演技力。ホント、瞳の使い方が秀逸過ぎる。この若さでこれだけの演技力や表現力があれば、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、『アルジャーノンに花束を』、『インハンド』と全く違うキャラを見事に演じ分けられるのも、本作を見れば驚くことではなく、必然に思う。

彰は編集中もずっと信子の傍にいたはずだから、せつない…

次のシーンもいい。夜の放送部室で信子が修二の撮った映像を見て、修二の人間性を見抜く場面だ。それを聞いている彰の複雑な心境。撮影したカメラは、当時主流だった「miniDVテープ」仕様で、彰が捨てようとしていたのは「VHSテープ」だから、信子と修二は、信子が編集してタイトルも貼り付けた「VHSテープ」を捨てようか迷っていることになる。

と言うことは、彰は編集中もずっと信子の傍にいたはずで、だから、「捨てたい」と「捨てられない」のはざまで葛藤する。好きな信子が大事に編集した「VHSテープ」だけど、撮影したのは修二だから。修二も修二なりに苦悩しているのだ。

混乱の中で「最悪」と決める彰の心情がしっかりと伝わる演技

このシーンのいい所は、今回の序盤で、修二が「ウソをつくのは 苦しいよ!」と “本音” を言ったくだりと、彰が信子にグ~で殴られて鼻血を出している所へ帰宅途中の修二が駆けつけて、信子が氷を買に行って、そして修二と彰だけになる場面での、次の彰の台詞が呼応しあっている、リンクしている、フィードバックしているから。その彰の台詞がこれ。

彰「俺って 最悪。マジ最悪」

序盤の修二は一人、部屋で「苦しい!」と本音を吐露したが、今度は彰が修二に対して「俺って 最悪」と本音を零した。正義感が強くて自分の正義のルールを持っている彰が、混乱している自分を「最悪」と自己評価しているのが興味深い。

またしても、「俳優・山下智久」の右側の横顔の演技に魅せられる場面だが、混乱しているのに「最悪」と決めている彰の心情がしっかりと伝わる演技でもあった…

正義感が強くて自分の正義のルールを持っている彰だからこそ

彰と信子が、夜の川の横を自転車を引きながら下校するシーンも良かった。敢えて、ここの台詞は引用しないが、正義感が強くて自分の正義のルールを持っている彰だからこそ、好きな人との未来まで考えて、その未来の自分まで責めちゃう彰の真面目さと弱さと素直さが沁みて来る。きっと、信子の心にもじわじわと沁み込んで行っていると思う…

3人が交差点で各々の方向に分かれて行く場面も良かった!

翌日か。修二が撮影し、信子が編集した『私の好きなもの』と題された作品が、放送部室内で試写されるシーンがあった。

収録されていたのは、いろんな人が「諦めた」について語る場面ばかりだった。「諦めたこと」や、「諦めないこと」、「諦めきれないこと」が綴られた映像。秋の夕日を逆光にし、足元には落ち葉、3人が交差点の信号で立ち止まって、修二だけが自転車で走り去る。その修二をじっと見る信子。

その信子を、またしてもチラ見だけして、去って行く彰。再び、修二の方向を見て、2人と違う方向へ帰って行く信子。きっと、3人の中で 「諦めたこと」、「諦めないこと」、「諦めきれないこと」がぐちゃぐちゃになっているに違いない。だから、「じゃあ」しか言葉が出ない。青春とはそう言う複雑でピュアなものだと思うし、私自身もそうだったと思い出した…

「ノブタを諦める」と言った彰の前後の展開の秀逸さ

何者かが(女子高生)夜中に学校に侵入して、修二撮影・信子編集のビデオを滅茶苦茶にしてしまった。放送部員たちが朝見つける。動揺する信子。放課後、校舎の屋上で一人ポツンと足を投げ出して座っている信子に、修二と彰が走り寄る。遠くの空が夕焼けでほんのり赤くて、上から放射状に光が射している。

信子「ごめんね」
修二「何で お前が誤るんだよ。
   俺のことは いいからさ」

涙目の信子と、切られたビデオテープで巻かれた信子が持っているVHSビデオが痛々しく映る。

修二「つうか… 何で そんなに自分の感情
   むき出しにできんだよな」
 彰「できちゃうのよ~ん。切羽詰った人間は。
   俺も しちゃったし」

ここ、さっきの彰は自分のことを「マジ最悪」と自己評価したのを修二に伝えて、ここでは新たに「切羽詰まった人間」と自己評価して伝えた。もう、これは一定の自己評価が終わったことを意味しているに違いない。しかし、この屋上直後のシーンは、浮かれて階段を下りていく彰だった。しかし、階段の踊り場で立ち止まった彰と修二のやり取りが…

 彰「俺 ノブタのこと諦める」
修二「マジ?」
 彰「俺 ノブタのこと 好きになる資格ないのだ」
修二「好きになる資格?」
何? 人を好きになるのに 資格とか 別に いらなくね?」
 彰「いるのよ~ん。
   女のコ 泣かしちゃ 絶対ダメなの。
   今の俺じゃ ダメなんだ…
   俺 3人でいる時のノブタが一番好き。大好き」
ほお、すごい展開だ。正に、正義感が強くて自分の正義のルールを持っている彰だからこその彰の決意。3人が、それぞれ相手を思い、自分を考えて、傷つき、翻弄され、信じ合っていく姿の「新章」と言うべき第7章からの、クライマックス直前の見事なフリだ。さて、彰は休校日にどうやって、スッパリと諦めるのか、楽しみでしょうがない。

友情が育まれて行く過程を映像と音で描いた校内放送の場面

翌朝。休校日だから当然に誰もいない学校へ、修二と彰が、黒色と白色のジャケットを着て登校する。彰は放送室に入って機器に電源を入れてマイクチェック。校庭でOKマークを出す修二。い、一体何を喋るのかと思ったら、修二がマイクで校内放送を使って、大きな深呼吸をした後に、こう言い出した…

彰「ノブタ~!! 好きだ~~!!
  ノブタの読んでいる本が好きだ。
  ノブタの歩いてる道が好きだ。
  ノブタがいる屋上が好きだ。
  ノブタのいるところは全部好きだ。
  (小声で)大好きだ…
  ではでは そんなノブタのために歌います」

と、加山雄三さんの大ヒット曲「お嫁においで」を小さな声で歌い始めた。校内を聞き回る修二。なんか、いいね。好きな人との未来まで考えて、その未来の自分まで責めちゃう彰だからこそ、「お嫁においで」を歌って、けじめをつける…と言う展開が。単純に「男と男の友情」を描いているのではなく、友情が育まれて行く過程を、映像と音で描いている。

心の殻を自ら破って開放した、修二と彰と信子、そしてまり子

これだけでも、かなり秀作なのに、本作はやはりこれで終わらないか。彰の歌を教室の後ろで聴いている修二の横を、まり子が通り掛かる。バスケ部の早朝練習で登校したと言うまり子は、教室には入らずに扉を閉めて去ろうとする。

彰に歌はさり気なくフェードアウト。修二はズームアップ、まり子はコマ落とし、これを2回繰り返すことで、あのまり子が言った「私 このままじゃ苦しいよ。修二は 苦しくないの?」が蘇る。私の中にも、修二の中にも…。修二が「まり子!」と大声で呼び止める。

 修二「まり子 俺たち付き合ってるの? って 聞いたじゃん」
    俺さ 今まで 人を好きになったことがなくて。
    だから まり子のこと 好きだって思ったことがないんだ。
    何か 恋愛みたいに
    自分をコントローできなくなるのが苦手っていうか。
    そういうのが嫌いで。
    だけど 周りの奴らには
    恋人がいるんだ っていうふうに 思われたくて
    それで まり子と一緒に 弁当食べたりしてた」
まり子「それは これからも そうなの?
    この先… 私を好きになってくれる可能性は?
 修二「ない ごめん」

歩き去る修二。廊下にポツンと残されるまり子は泣きながら体育館へ。ここの劇伴無しで、あの距離感での長台詞で魅せた、亀梨和也さんと戸田恵梨香さんの演技も素晴らしい。そして、やっと自分の中にある本当の自分に向き合って、それをまり子に伝えることが出来た修二。

修二とまり子にとって大きな苦しみでもあり、大きな前進でもあり、これが青春と一言で片づけるのは安易かも知れないが、自分の心の殻を自ら破って開放した、修二と彰と信子、そしてまり子。いいシーンだ。

VHSビデオを修復するシーンは、懐かしかった…

彰が下宿先の豆腐屋の主人・平山 一平(高橋克実)と、VHSビデオを修復するシーンは、オジサン世代には懐かしの光景。私も若い頃によくやったものだ。私の場合は、セロテープではなく、スプライシングテープと言う専用のモノを使っていたが。おっと、今回も脱線してしまった。失礼…

夜の公園での修二と信子の場面は、是非解説を読んで欲しい

夜の公園。一人ポツンとベンチに腰掛けている修二を見かけて、近づく信子。信子目線の手持ちカメラが妙にリアルに修二を映す。

修二「まり子に ひどいこと いっゃった。
   明日から 憎まれんだろうな。俺…。
   人にさ… 人に嫌われるのって… 怖いよな」

信子が、手に持っていたパックの牛乳を落として修二に歩み寄る。そして、後ろから修二を優しく抱きしめる信子。ここのカメラワークと編集の技を解説しておこう。

まず、信子が牛乳パックを落としてからは、スローモーションになる。そして、抱きつくカットは全部で三段階。一回目は二人がフルショット(全身が映っている画角)で信子の両手が完全に修二の肩を抱き寄せるまで使って、二回目のカットはバストアップ(胸より上が映る画角)で信子が手を回すところから始まる。

要は、信子が抱きつく動作が “重なって” いるのだ。そして、更に三回目は信子の手のアップ。これ、良く見ると、1カット目と2カット目の抱きつかれる瞬間の修二の顔のリアクションが微妙に違う。1カット目は意外と平常心で、2カット目はドキッとしている。

もちろん、照明が違うから、それぞれ別撮りしているのだが、2カット目の亀梨和也さんの目線のちょっとして演技が修二の心情を的確に表現していると思う。そして、このシーンの工夫はまだある。信子の手のアップの直後に、カメラは、ど~んと超ロングで二人の姿が視認出来ないまで引く。

そして、サスペンス映画などで多用されたり、最近ではドラマ『孤独のグルメ』の冒頭で主人公が食堂を探せない時にも使われたりする(『孤独のグルメ』ではクローズアップでなく、ロングショットと言う逆になるが)、登場人物の心情の変化を劇的に描くカット割りである「ジャンピングクローズアップ」と言う手法で、ポンポンポンと3回に分けて二人にカメラが寄って行き、最後はさっきの2カット目のバストアップのカットに戻って芝居も繋がる。

恐らく、第7話までで最も凝った撮影と編集だと思う。それだけ、作り手の思いが入っているシーンと言うわけだ。

コンビニのビニール袋の「カサカサ」と言う音の演出に注目

そして、修二と信子はどのような劇的な心情の変化があったのかが、ここから描かれる。

信子「大丈夫。誰も… 嫌いになったりしないから」

自分の大胆な行動に驚いた信子が、素早く修二から離れて「ごめん。ごめんなさい」と言って牛乳パックを拾って走り去る。ここね、牛乳パックと言うより、コンビニのビニール袋がいいね。

ドラマチックな劇伴と、感動的な演技と内容の中に、ビニール袋がガサガサとこすれる音が何ともリアルな感じを出すし、こすれ合う音が、“心がきしむ音” にも聞こえて来るから。何て言うのかな。生活感と言うか、生きている証しと言うか。

あの、コンビニ袋のこすれる音が、フィクションであるこのドラマに、現実感を添える。こう言う細かな演出にも気づいて欲しいと思う。

信子が去る場面からの公演のシーンも見逃せない!

そして、秀逸な演出はまだまだ続く。前半で、修二にビデオカメラで撮影されていたまり子が、修二に「諦めるとさ 後を後悔するし」と言って、修二のビデオカメラのスイッチをオフにした途端に、劇伴が急に止まるって、急に信子が修二にシリアスな話をし出す…と言う展開と同じ演出が繰り返された。

修二(M)「ノブタに 何か いってやらないと…」

ここで、信子が階段を駆け上って走り去るカットが入る直前に、劇伴が急に止まって無音。ほら、さっきと同じだ。

修二(M)「笑って 何か いってやらないと
    ノブタが 気にするんじゃんか…!
    そう思うのに 俺は 動けなかった…」

前半の劇伴を途中で止めるのは、コミカルなシーンとシリアスなシーンの繋ぎ目を印象付ける効果があった。

そして今回のは、恋バナに発展しそうな展開を匂わせておいて、まだまだ「新生・桐谷修二」の変化は小さいこと、そして、本当は自分がとても、いろんな意味で寂しい人間だと言うことが分かったと言うことを印象付けることに成功した。ラストの修二のモノローグを含めて、この公園のシーンは見応えがあった。

あとがき

さあて、本当に彰の信子を好きな気持ちは吹っ切れたのでしょうか? それと、見栄っ張りの修二は、まり子との関係に終止符を打ったのに、弁当はどうするのか? そして、信子の本当の気持ちはどうなのか? いろいろ気になりますね。

でも、そんなことを吹っ飛ばしてくれるのが、主題歌の修二と彰が歌う『青春アミーゴ(2020ver.)』。内容の濃さに対して、絶妙な明るさとテンポ感と心地良さ。このギャップも素晴らしいです。

また、今回は、亀梨和也さん、山下智久さん、堀北真希さん、戸田恵梨香さんの演技に見応えがありました。今から15年近く前の作品とは思えません。残りの3話も大切に観たいと思います。ただ、来週(5/29)はお休みだそうで、感想は再来週になります。

最後に、長文を最後まで読んで下さって、ありがとうございました。また、前回の感想に、89回ものWeb拍手を頂き(この感想の投稿時点で)、ありがとうございました。今朝は気合を入れて、朝5時過ぎから録画を見始めたのですが、、書きたいこと、お伝えしたいことがあり過ぎて、感想を書き終えるのに5時間近く要してしまいました。

でも、読者の皆さんの応援は大きな励みにっており、長時間も苦になりません。本当にありがとうございます。

そうそう、『野ブタ。をプロデュース』のサントラ盤を欲しくて探したら、Amazonで中古盤が売っていたので、先ほど購入しました。DVD-BOXも購入予定ですが、今買ってしまうと全部一気に見てしまいそうなので、「お気に入り」に入れて、特別編を最終回まで見て感想を書き終えてから、買い物カゴにいれます。と言うわけで、引き続きネタバレはご遠慮下さいませ。


野ブタ。をプロデュース o.s.t オリジナル・サウンドトラック

山下智久さんのファンの皆さんへ

ご訪問、ありがとうございます。本放送当時、読者の皆さんからたくさんの応援を頂いた山下智久さん主演の『アルジャーノンに花束を』と『インハンド』の全話の感想もあります。最終回の感想文に全話の感想のリンクがあります。
アルジャーノンに花束を:Web拍手への御礼と最終回の新たな感想
インハンド(第11話/最終回・2019/6/21) 感想



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第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話


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感想の趣旨について
当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃目的ではない ことをご理解ください。

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  • 差し出がましいですが…
2020/05/24(Sun)12:45:49 編集
上弦と下弦の言葉が逆じゃないですか? 新月と満月の間が、上弦、満月から新月の間が、下弦、かと。
  • Re:差し出がましいですが…
みっきー 2020/05/24 13:13
なおします

☆雫さん
コメントありがとうございます。
修正致しました。
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【性別】
男性
【職業】
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【自己紹介】
東京下町生まれ千葉県在住。
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